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各認知症の重症度とBPSD:大阪大

 認知症の中核症状と周辺症状(BPSD)は、認知症者の予後に負の影響を及ぼし、介護者の負担を増大させる。大阪大学の數井 裕光氏らは、4つの主要な認知症において疾患重症度別に12種類のBPSD経過の違いを明確化し、日本多施設研究(J-BIRD)のデータを用いBPSDの頻度、重症度、介護者の負担を示すグラフを開発した。PLOS ONE誌2016年8月18日号の報告。 日本の認知症センター7施設より、2013年7月31日までの5年間にわたり、アルツハイマー病(AD)1,091例、レビー小体型認知症(DLB)249例、血管性認知症(VaD)156例、前頭側頭葉変性症(FTLD)102例のNPI(Neuropsychiatric Inventory)データを収集した。12種類のNPI複合スコア(頻度×重症度)は、各認知症における主成分分析(PCA)を用いて分析した。臨床認知症評価法(CDR)を用いて測定したPCA因子スコアは、疾患の重症度により各認知症で比較した。 主な結果は以下のとおり。・下記について、高いCDRスコアの有意な増加が観察された。 1)ADにおいて、多幸感以外のすべての項目3因子中2因子スコア 2)DLBにおいて、無関心、異常な運動行動、睡眠障害、興奮、神経過敏、脱抑制、多幸感に関する4因子中2因子スコア 3)VaDにおいて、無関心、抑うつ、不安、睡眠障害に関する4因子中1因子スコア・FTLDにおいては、5因子スコアのいずれについても増加は観察されなかった。関連医療ニュース 認知症のBPSDに対する抗精神病薬のメリット、デメリット BPSD治療にベンゾジアゼピン系薬物治療は支持されるか 日本人アルツハイマー病、BPSDと睡眠障害との関連は

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ラムシルマブ非小細胞肺がん2次治療の日本人データ

 ラムシルマブ(商品名:サイラムザ)とドセタキセル(商品名:タキソテール)の併用がプラチナベース化学療法後に増悪した非小細胞肺がん患者の生存期間を延長した。この第II相無作為化プラセボ対照二重盲検比較試験は、日本人の非小細胞肺がんの2次治療におけるラムシルマブの有効性と安全性を評価したもの。Lung Cancer誌2016年9月号の掲載記事。 患者は2012年12月~2015年5月に本邦の28施設で登録された非小細胞肺がんで、プラチナベース化学療法施行にもかかわらず増悪した患者。患者はラムシルマブ10mg/kg+ドセタキセル60mg/m2群とプラセボ+ドセタキセル60mg/m2群(ともに21日サイクル)に無作為に割り付けられた。主要評価項目は、無増悪生存期間(PFS)、副次的評価項目は全生存期間(OS)、奏効率、安全性であった。 主な結果は以下のとおり。・治療を受けた被験者は157例。・PFS中央値はラムシルマブ+ドセタキセル群で5.22ヵ月、プラセボ+ドセタキセル群で4.21ヵ月(HR:0.83、95%CI:0.59~1.16)とラムシルマブ併用群で優れていた。・OS中央値はラムシルマブ+ドセタキセル群で15.15ヵ月、プラセボ+ドセタキセル群で14.65ヵ月(HR:0.86、95%CI:0.56~1.32)とラムシルマブ併用群で優れていた。・奏効率はラムシルマブ+ドセタキセル群で28.9%、プラセボ+ドセタキセル群で18.5%とラムシルマブ併用群で優れていた。・病勢コントロール率はラムシルマブ+ドセタキセル群で78.9%、プラセボ+ドセタキセル群で70.4%とラムシルマブ併用群で優れていた。・有害事象の頻度および重症度は同程度であったが、発熱性好中球減少についてはラムシルマブ+ドセタキセル群で34.2%、プラセボ+ドセタキセル群で19.8%とラムシルマブ併用群で多く認められた。

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“経口”の血小板産生促進剤、ムルプレタ

 2016年8月30日、塩野義製薬株式会社主催の第2回「いのちを考える」プレスセミナーが開催された。そのなかで、武蔵野赤十字病院 院長の泉 並木氏は「慢性肝疾患の検査・治療に伴う様々なリスクをどう乗り越えるか」と題して、慢性肝疾患における血小板減少症に対する既存治療とムルプレタ(一般名:ルストロンボパグ)の登場による今後の展望について述べた。慢性肝疾患における血小板減少症とその治療 慢性肝疾患では、造血因子であるトロンボポエチン(TPO)の産生低下や脾臓での血小板破壊亢進により、血小板が減少する。血小板が減少すると出血リスクが高まることから、ラジオ波焼灼療法(RFA)などの出血を伴う手技が制限されてしまうことがある。そのため、従来は部分的脾動脈塞栓術(PSE)、脾臓摘出、血小板輸血といった治療法によって血小板の補充が行われていた。なかでも侵襲性の低い血小板輸血が主に用いられているが、泉氏曰く、血小板輸血による医師の治療満足度は高くはない。さらに、血小板輸血ではアレルギーなどの副作用が懸念されるほか、保存方法や有効期間について厳密な管理方法が定められている。血小板輸血による諸問題を解消する薬剤、ムルプレタの登場 そのようななか、経口投与(1日1回7日間)によって血小板産生を促進することのできる薬剤、ムルプレタが登場した。ムルプレタは、第III相臨床試験において血小板輸血回避率がプラセボと比較して有意に高く(ムルプレタ3mg群:79.2%、プラセボ群:12.5%、p<0.0001)、血小板数5万/μL以上の維持期間も有意に長いことが示された(ムルプレタ3mg・血小板輸血回避群:22.1日間、プラセボ・血小板輸血実施群:3.3日間、p<0.0001)。本薬剤は投与開始から血小板数の増加が認められるまでに数日を要することから、手技施行予定日の8~13日前を目安に投与を開始する。血小板減少治療に“経口”という選択肢を 血小板減少は、慢性肝疾患の検査・治療の障壁となることもあり、その治療にはリスクが伴ってきた。そこに登場した、経口の血小板産生促進剤である「ムルプレタ」は、まさに待望の薬剤といえるだろう。 泉氏は、「血小板輸血を行わなくても、経口で血小板の産生が可能」とムルプレタの臨床的意義を強調した。高齢化により、ますます患者負担の少ない治療が求められていることからも、経口薬という選択肢の持つ可能性は大きい。血小板減少はほかの分野の疾患でも認められるため、慢性肝疾患だけでなく、今後の適応拡大も大いに期待される。

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DES vs.BMS、留置から6年時点のアウトカム/NEJM

 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)で使用する留置ステントの長期有効性について、薬剤溶出ステント(DES)vs.ベアメタルステント(BMS)を検討した結果、追跡6年時点の複合エンドポイント(全死因死亡・非致死的自然発症心筋梗塞)の発生について有意差は認められなかった。一方で、血行再建術の再施行率は、DES群の有意な減少が認められたという。ノルウェー・トロムソ大学のK.H. Bonaa氏らが同国でPCIを受けた9,013例について行った無作為化試験の結果、明らかにした。NEJM誌オンライン版2016年8月30日号掲載の報告。ノルウェーでPCIを受けた全患者を対象に検討 研究グループは2008年9月15日~2011年2月14日に、ノルウェーでPCIを受けた全患者(2万663例)を対象に試験を行った。安定または不安定冠動脈疾患でPCI施行となり、新世代のDESまたはBMSを埋設された患者9,013例(DES群4,504例、BMS群4,509例)が試験適格基準を満たし無作為化を受けた。DES群では96%が、エベロリムス(82.9%)またはゾタロリムス(13.1%)の溶出ステントの留置を受けていた。 主要アウトカムは、追跡期間中央値5年後の全死因死亡・非致死的自然発症心筋梗塞の複合であった。副次アウトカムは、再血行再建術、ステント血栓症、QOLなどであった。6年時点の主要複合アウトカム発生に有意差なし 6年時点で、主要アウトカムの発生は、DES群16.6%、BMS群17.1%で、両群に有意差はみられなかった(ハザード比[HR]:0.98、95%信頼区間[CI]:0.88~1.09、p=0.66)。 主要アウトカムを項目別にみた場合も、有意差は認められなかった。全死因死亡はそれぞれ7.5% vs.7.4%(HR:1.11、95%CI:0.94~1.32、p=0.21)、非致死的自然発症心筋梗塞は9.8% vs.10.5%(0.89、0.77~1.02、p=0.10)であった。 しかし、6年時点のあらゆる再血行再建術については、DES群16.5% vs.BMS群19.8%であった(HR:0.76、95%CI:0.69~0.85、p<0.001)。また、ステント血栓症は0.8% vs.1.2%であった(0.64、0.41~1.00、p=0.0498)。 QOLの評価については、両群間で有意差はみられなかった。

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非虚血性心不全への予防的ICDは有益か?/NEJM

 冠動脈疾患に起因しない症候性収縮期心不全患者への予防的植込み型電気除細動器(ICD)の施行は、通常ケアと比較して、長期的な全死因死亡の低下には結び付かないことが明らかにされた。デンマーク・コペンハーゲン大学のLars Kphiber氏らが、556例を対象に行った無作為化試験の結果で、NEJM誌オンライン版2016年8月27日号で発表した。同患者への予防的ICDについては、これまでサブグループ解析によるエビデンスが主であった。1,116例を対象に予防的ICD vs.通常ケア 心不全の治療管理は画期的であったICD開発以降改善され、現在多くの患者が心臓再同期療法(CRT)を受けている。研究グループは、ICDの有益性について、冠動脈疾患起因の症候性収縮期患者への施行については十分に検討されているが、非虚血性収縮期心不全患者への予防的ICDについてはエビデンスが限定的だとして、同患者を対象とした無作為化試験を行った。 被験者は、非虚血性収縮期心不全(左室駆出率35%以下)でNYHA心機能分類IIまたはIII(CRT施行予定例ではIV)を有する症候性患者で、2008年2月7日~2014年6月30日に1,116例が登録され、1対1の割合で、ICDを受ける群(556例)と対照(通常ケア)群(560例)に無作為に割り付けられた。 主要アウトカムは全死因死亡。副次アウトカムは、突然死、心血管死などであった。追跡67.6ヵ月後、全死因死亡の発生は有意差なし 両群とも、58%の患者がCRTを受けていた。 追跡期間中央値67.6ヵ月後において、主要アウトカムの発生は、ICD群120例(21.6%)、対照群131例(23.4%)で、有意な差はみられなかった(ハザード比[HR]:0.87、95%信頼区間[CI]、0.68~1.12、p=0.28)。 副次アウトカムの突然死は、ICD群24例(4.3%)、対照群46例(8.2%)で有意差が認められた(HR:0.50、95%CI:0.31~0.82、p=0.005)。心血管死は、77例(13.8%)と95例(17.0%)で有意差は認められなかった(0.77、0.57~1.05、p=0.10)。 安全性について、装置関連感染症はICD群27例(4.9%)、対照群20例(3.6%)で有意差はみられなかった(p=0.29)。ただしCRT非施行患者でみると、ICD群で同リスクが有意に高率であった(HR:6.35、95%CI:1.38~58.87、p=0.006)。

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骨粗鬆症の診療はいつ受ける

【骨粗鬆症】【定期診断】骨粗鬆症の上手な診断の受け方を、教えてください●女性は閉経したら定期的に検査をしましょう。●自治体などの節目検診(40、50、55、60、65、70歳)を賢く利用しましょう!監修:習志野台整形外科内科 院長 宮川一郎 氏Copyright © 2016 CareNet,Inc. All rights reserved.

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未成年の飲酒に影響を与える要因は

 2000~11年にかけての、社会経済的状況とうつ病に応じた青年期のアルコール利用に関する時間的トレンドについて、フィンランド・Kanta-Hame Central HospitalのAntti Torikka氏らが評価した。Alcohol and alcoholism誌オンライン版2016年8月9日号の報告。 14~16歳の全国サンプル61万8,084人より、2000-01年から2010-11年までの隔年で教室での自己管理アンケートを用いて、保健と保健行動、学校での経験を調査した。アルコールの利用は飲酒や酩酊の頻度を測定した。社会経済的状況は親の教育や失業を用いて測定した。うつ病はベックのうつ病調査票フィンランド修正版を用いて測定した。クロス集計とロジスティック回帰分析を適用した。 主な結果は以下のとおり。・調査期間中、頻繁な飲酒や酩酊の頻度は男女ともに減少した。・青年期のうつ病だけでなく、親の教育や失業率レベルの低さも頻繁な飲酒や酩酊の可能性を増加させた。・アルコール利用の一般的な減少傾向と異なり、頻繁な飲酒や酩酊の可能性は、うつ病青年と教育レベルの低い失業者の親を持つ青年で増加していた。このような集団の男性における頻繁な酩酊の割合は、2008~11年で75.8%(女性:41.7%)であったのに対し、高学歴の就労している親を持つうつ病でない男性では、2.3%(女性:1.4%)であった。 著者らは「頻繁なアルコール利用の全体的な減少傾向は、社会経済的に恵まれないうつ病青年では観察されなかった。このような若者を対象としたアルコール予防プログラムが必要であると考えられる」としている。関連医療ニュース 「抑うつ+過度な飲酒」その影響は アルコール依存症治療に期待される抗てんかん薬 青年期からの適切な対策で精神疾患の発症予防は可能か

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非STEMIの死亡率は10年間で改善、その要因とは/JAMA

 イングランドおよびウェールズにおいて、非ST上昇型心筋梗塞(NSTEMI)で入院した患者の全死亡率は2003年から2013年に改善していることが確認された。この改善は、冠動脈侵襲的治療の実施と有意に関連しており、ベースラインの臨床リスク減少や薬物療法の増加とはまったく関連していなかったという。英国・リーズ大学のMarlous Hall氏らが、Myocardial Ischaemia National Audit Project(MINAP)のデータを用いたコホート研究の結果、報告した。急性冠症候群後の死亡率は世界的に低下しているが、この低下がガイドラインで推奨されたNSTEMIの治療とどの程度関連しているかは不明であった。JAMA誌オンライン版2016年8月30日号掲載の報告。NSTEMI患者約40万人のデータを解析 研究グループは、MINAPデータのうち、2003年1月1日~2013年6月30日にイングランドおよびウェールズの247病院に入院した18歳以上のNSTEMI患者38万9,057例(年齢中央値72.7歳[四分位範囲:61.7~81.2]、男性63.1%)について解析した。データには、ベースラインのGRACEリスクスコア、患者背景、併存疾患、退院時の薬物療法(アスピリン、β-ブロッカーなど)、冠動脈侵襲的治療の使用などが含まれ、死亡データは国家統計局を介して得た。 主要評価項目は、退院後180日の補正後全死因死亡率の年次推移(パラメトリック生存分析を用いて推定)であった。10年間でNSTEMI患者の死亡率は低下、冠動脈侵襲的治療と関連 NSTEMI患者38万9,057例中、追跡期間中に11万3,586例(29.2%)が死亡した。 2003~2004年に比べ2012~2013年では、GRACEリスクスコアの中/高リスク(≧88)の患者の割合が減少し(87.2% vs.82.0%)、最低リスク(

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冠動脈疾患疑い、非侵襲的検査が不要な血管造影を減らす/JAMA

 冠動脈疾患が疑われる患者において、英国立医療技術評価機構(NICE)ガイドラインに基づく治療方針より心血管磁気共鳴(CMR)検査を用いた治療のほうが、12ヵ月以内の不必要な血管造影を減らせることが明らかとなった。CMR検査と心筋血流シンチグラフィ(MPS)検査とで統計的有意差はなく、主要有害心血管イベント(MACE)の発生率も差はなかった。英国・リーズ大学のJohn P. Greenwood氏らが、Clinical Evaluation of Magnetic Resonance Imaging in Coronary Heart Disease 2(CE-MARC2)試験の結果、報告した。冠動脈疾患が疑われる患者に対しては、非侵襲的画像診断の利用や推奨が拡大しているにもかかわらず、診断初期には侵襲的血管造影が一般的に用いられている。現在のガイドラインで推奨されている異なる画像診断の有効性を比較する大規模試験はこれまでなかった。JAMA誌オンライン版2016年8月29日号掲載の報告。冠動脈疾患疑い患者約1,200例を、異なる検査に基づく治療を行う3群に無作為化 CE-MARC 2試験は、英国6病院で実施された多施設共同無作為化並行3群比較臨床試験。2012年11月23日~2015年3月13日に、検査前確率10~90%の症状を有する30歳以上の冠動脈疾患疑い患者1,202例を、NICEガイドラインに基づいた検査と治療を行う群(NICEガイドライン群、240例)、CMRに基づく治療を行う群(CMR群、481例)、またはMPSに基づく治療を行う群(MPS群、481例)に無作為に割り付け、2016年3月12日まで追跡調査を行った。 主要評価項目は、12ヵ月以内の事前に定義された不要血管造影(正常血流予備量比>0.8、または定量的冠動脈造影[QCA]:直径2.5mm以上の全冠動脈血管、1面図で70%以上または2直交図で50%以上の狭窄なし)であった。NICEガイドラインに基づくより、心血管MRのほうが不要血管造影の減少に有用 1,202例の患者背景は、平均年齢56.3(SD 9.0)歳、女性564例(46.9%)、冠動脈疾患検査前確率平均49.5(SD 23.8)%であった。このうち12ヵ月後に侵襲的冠動脈血管造影を受けた患者は、NICEガイドライン群102例(42.5%、95%CI:36.2~49.0)、CMR群85例(17.7%、14.4~21.4)、MPS群78例(16.2%、13.0~19.8)で、事前に定義された不要血管造影はそれぞれ69例(28.8%)、36例(7.5%)、34例(7.1%)で確認された。 不要血管造影の調整オッズ比は、CMR群vs.NICEガイドライン群で0.21(95%CI:0.12~0.34、p<0.001)、CMR群vs.MPS群で1.27(0.79~2.03、p=0.32)であった。 副次的評価項目である血管造影陽性率は、NICEガイドライン群12.1%(95%CI:8.2~16.9、29/240例)、CMR群9.8%(7.3~12.8、47/481例)、MPS群8.7%(6.4~11.6、42/481例)であった。また、12ヵ月後までに報告されたMACE発生率はそれぞれ1.7%、2.5%、2.5%。補正後ハザード比は、CMR群vs.NICEガイドライン群が1.37(95%CI:0.52~3.57)、CMR群vs.MPS群は0.95(0.46~1.95)であった。

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クリゾチニブ ROS1陽性の非小細胞肺がんへの新適応症を申請:ファイザー

 ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:梅田一郎)は、2016年8月31日(水)、「ROS1 融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん(以下、非小細胞肺がんを「NSCLC」と略記)」の治療薬として、クリゾチニブ(商品名:ザーコリ)の承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。 ROS1の再構成は、NSCLCのおよそ1%に生じることが示唆されている。日本においては、肺がんの総患者数が13.8万人であることから、推定患者数は1,400人程度と考えられている。 クリゾチニブは、ファイザー社が開発した分子標的薬で、ALK阻害作用とともにROS1阻害作用を有し、ROS1融合蛋白のチロシンキナーゼ活性を阻害することにより、腫瘍細胞の成長と生存に必要な細胞内のシグナル伝達を遮断する。今回は、ROS1融合遺伝子陽性NSCLCを対象とした海外第I相試験ならびに日本を含むアジア共同第II相試験におけるクリゾチニブの有効性と安全性を評価し、その結果を取りまとめ申請に至った。 クリゾチニブの「ROS1陽性の転移性NSCLC」適応症については、2016年3月に米国で追加されている。欧州医薬品庁(EMA)においては、同適応症の承認申請を審査中である。ファイザー株式会社のプレスリリースはこちら

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転ばぬ先の杖:TAVIに対する脳血管保護デバイス(解説:香坂 俊 氏)-590

脳血管系の合併症は、だいたい1.5~2.0%の心臓外科手術に起こるとされていて、頻度はそれほど高くないのだが、個人的には避けたい合併症No.1である。実は、頻度からすると「心不全」のほうが術後合併症として起こる確率は高いのだが、こちらはなんとか対応できるイメージなのに対して、脳血管系の合併症は起こってしまうと「本当にどうにもならない」という拭い難いネガティブなイメージが付いてまわる。心臓外科手術の脳血管系の合併症は、だいたい大動脈にクランプをかけたり外したりしたときにおこる。余談だが、筆者は頸動脈ドップラーでクランプを外したときにデブリ(破片)が飛び散るさまを【音】で聞かせてもらったことがあり、背筋か凍った記憶がある。何しろ、それまで静かだったところに、クランプを外した途端ポツポツと雑音が入るようになり、数秒でテレビの砂嵐のような(ほぼ)連続的な音に進展する。いまは、中大脳動脈の血流を実際に見ることも可能となっており(https://www.youtube.com/watch?v=oOW-B-AeDyI)、こうしたイメージでは心臓外科手術の際には肉眼的に30~40のデブリを確認できるとされている。前置きがだいぶ長くなったが、カテーテルで大動脈を留置する際にも、同様に脳血管系の合併症2~5%の症例に起きることが知られている(カテーテル操作や新しい弁を拡張して古い弁に押し付ける際にデブリが飛ぶことによる)。今回のCLEAN-TAVI試験は、このTAVIを行う際に【両側の頸動脈へのフィルターの留置】による効果を検証した試験である(下図)。なお、人工弁はメドトロニック社のCoreValveを使用している。 図1 CLEAN TAVI試験で使用された血管フィルター(Sentinel cerebral protection device: claret medical社ホームページより)その結果は下図から明らかなのだが、Lesion Volume(術後7日目に行ったDiffusion Weighted MRIでの病変の合計体積)がFilter保護を行った群では半分以下になっていた(242 vs.527 mm3)。図2 Diffusion Weighted MRIの3次元構築像。左がコントロール群で右がフィルター保護を行った群の代表例この研究はパイロット研究にすぎないが(何しろ実際のイベント発症率は2%程度なので、わずか100名では圧倒的にパワー不足)、今後さらにこのFilter保護に関する研究は進められていくものと思われる。冒頭で申し上げた通り、脳血管系の合併症は1回起こってしまうと手の付けようがない(ことが多い)。そのためのこうした「転ばぬ先の杖」的な予防法への理解は、大いに歓迎すべきだろう。

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リケッチア症に気を付けろッ!その1【新興再興感染症に気を付けろッ!】

ケアネットをご覧の皆さま、こんにちは。国立国際医療研究センター 国際感染症センターの忽那です。本連載「新興再興感染症に気を付けろッ!」、通称「気を付けろッ」は「新興再興感染症の気を付け方」についてまったりと、そして時にまったりと、つまり一貫してまったりと学んでいくコーナーです。第23回となる今回は、「リケッチア症に気を付けろッ! その1」です。リケッチア症といえば日本では「ツツガムシ病」と「日本紅斑熱」が有名です。今回から数回にわたって、これら2つのリケッチア症を中心に、日本で見つかったまれなリケッチア症、そして日本でまだ診断されていない(見逃されているかもしれない)リケッチア症についてご紹介したいと思います。ツツガムシ病とは?ツツガムシ病は、名前の通りツツガムシ(Leptotrombidium mite)が媒介する、Orientia tsutsugamushiという病原体による感染症です。リケッチア症というとマダニ媒介性感染症というイメージがあるかもしれませんが、ツツガムシはマダニではありませんッ! ダニ目ツツガムシ科ですので、マダニではなく「ダニ」なんですッ! おそらくこの連載の読者のうち99.9%の方が「どっちでもええわ!」と思われたかと思いますが、そんなわけでツツガムシ病はマダニ媒介性感染症ではないのです、ええ。ツツガムシにもいくつか種類があり、日本に分布するツツガムシはアカツツガムシ(Leptotrombidium akamushi)、フトゲツツガムシ(L.pallidum)、タテツツガムシ(L.scutellare)の3種類です。ツツガムシの種類によって分布域と保有しているO. tsutsugamushiのセロタイプが異なります(表)。画像を拡大するツツガムシの分布と活動時期ツツガムシ病は、北海道を除く日本全国で症例が報告されています(図1)。すなわち、ほぼ日本全国どこでもツツガムシ病に出遭う可能性があるというわけですッ!!画像を拡大する一般的にツツガムシ病の発生は春~初夏、秋~初冬に二峰性のピークがみられるとされていますが、これも地域によって異なり、たとえば秋田では春~初夏に症例が多く、秋~初冬には症例が少ないのに対し、宮崎では症例の大半が秋~初冬に報告されています。これは分布するツツガムシの種類や気候の違いによるものと考えられています。とくに医療者は、ご自身の勤務する地域のツツガムシ病の疫学を把握しておくことが重要ですッ! また、ツツガムシ病は、輸入感染症としてもポピュラーな感染症であり、東アジア、東南アジア、南アジアで感染した輸入例が、時に報告されています。ツツガムシ病の臨床像ツツガムシ病の臨床像ですが、5~14日の潜伏期の後に発症し、発熱と皮疹を呈するのが特徴です。頭痛や関節痛・筋肉痛といった非特異的症状を訴えることもあります。身体所見ではリンパ節腫脹がみられることが多く、皮疹は体幹を中心に出現するのが特徴です。そして、ツツガムシに刺された後、すなわち刺し口も観察されることがあります。皮疹と刺し口の写真があればいいんですが…すいません、私の手元にツツガムシ病の皮疹がありませんでした! しかし、この連載はインターネットッ! リンクを貼れば瞬く間にツツガムシ病の皮疹にたどり着けるのですッ! というわけで、皮疹はこちらの米国疾病予防管理センター(CDC)のホームページからご覧くださいッ!ただし、これらのツツガムシ病に特徴的ともいえる皮疹と刺し口、決して頻度の高い症状ではありません。あるシステマティック・レビューによると、皮疹の頻度は44.9%、刺し口に至ってはたったの37.7%! ないほうがむしろ多い! これは困った! しかし、刺し口はもっと丁寧に探せば、見つかる頻度が高くなるといわれています。図2は、ツツガムシ病の患者で刺し口が見つかった場所をプロットしたという、素晴らしすぎる研究から引用したものです。画像を拡大するこれをみると、刺し口は背面よりも前面に多く、また首、股や脇に多いのがおわかりいただけるかと思います。よくいわれるのが、「刺し口を探すときは陰嚢の裏まで探せ!」という格言です。ちなみに私は、ツツガムシ病の患者さんの陰嚢にある刺し口の写真なら持っているのですが、患者さんに「誰にも見せないでくれ」と言われたので(まあそうですよね)、個人的に楽しむに留めております。というわけで、今回はリケッチア症の中でもツツガムシ病の疫学、臨床像について述べました。次回は診断・治療・予防について述べたいと思いますッ!1)小川基彦. Infectious Diseases Weekly Report.2002;第13週号.2)Taylor AJ, et al. PLoS Negl Trop Dis. 2015;9:e0003971.3)Kim DM, et al. Am J Trop Med Hyg. 2007;76:806-809.

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本質を突いた言葉【Dr. 中島の 新・徒然草】(135)

百三十五の段 本質を突いた言葉交通事故で救命センターに担ぎ込まれてきたある中年男性のお話です。最初こそ瀕死の重傷だったものの、回復するにつれて元の性格が出てきました。主治医や看護師さんの言うことにまったく耳を貸さないばかりか、勝手に病院を抜け出したりしていました。本人によれば、「1億円とか2億円とかの取引があるんで自分が立ち会わんとアカンのや!」ということですが、真偽のほどは不明です。というか、そもそも「取引」って何なんでしょうかね?で、この患者さん、半ば事故退院のような形で自宅に帰りました。後に残されたのは、対応に疲れ切った病棟スタッフのみ。ところが、こんな人に限って慢性硬膜下血腫ができてしまったのです。再度入院して手術となると大変です。五苓散を処方して外来で粘ったのですが、毎週CTを撮影するたびに血腫は拡大していきました。ある日、「これはいよいよ手術するしかないか」と思いつつ、診察室のモニターでCTを眺めていると、件の患者さんがいきなりドアを開けて診察室に入ってきました。患者「めっちゃ増えとるやん!」中島「増えているといったら増えているんですけど」一目見て血腫の増大に気付いたようです。患者「やっぱり手術すんの? いつ?」中島「手術室の混み具合によるけど、午後3時以降かな」患者「今日か! ほな嫁を呼ぶわ」いきなり携帯に向かって怒鳴り始めました。患者「おい、何しとるんや! 入院になってもたんや、早よ来い」思った事がそのまま口から出てくる人のようです。患者「入院してた時に先生らの言うこと守らんかったからかな?」中島「あんまり関係ないと思いますけどね」医師たるもの、ここで「うむ、その通りだ」と言うぐらいの腹芸ができるべきなのですけど、私も別の意味で思ったことがそのまま口から出てくる人間だったようです。そして手術室。ついに怖れていたことが起こってしまいました。患者「何すんねん、しばくぞー!」担当医「これは局所麻酔薬ですからね」患者「アホーッ、痛いやないか」中途半端な量の鎮静薬で抑制がとれてしまったせいか、手術室で大暴れです。中島「ちょっと、手を握っていてくれるか」看護師「はい」そう言いつつ、ふと、手術室の片隅に突っ立って見学している医学生に気付きました。貴重な戦力の手術室ナースより、彼に手を握ってもらうほうがよっぽど適材適所です。交代してもらおうとしたその時、手術室に患者さんの声が響き渡りました。患者「これは女の手ェか!」中島「そや!」すかさず返事をすると、患者さんは安心したのか、看護師さんの手を握ったまま急におとなしくなってしまいました。そんなこんなで何とか手術を終えることができ、翌日には無事に退院となりました。それにしても「女の手ェか!」とは……。危急存亡のフチに立たされた人間の、まさに人生の本質を突いた言葉です。握っていたのが男子学生の手で、しかも「すみません。男の手です」などと正直に返事していたら、大変なことになっていたでしょう。危なかった。最後に1句握った手 女か否かが 大切や!

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治療できるライソゾーム病 ―ポンペ病を見逃さないために―

ポンペ病(糖原病II型/酸性マルターゼ欠損症[AMD])ポンペ病は、ライソゾーム酵素である酸性α-グルコシダーゼの欠損・活性低下を原因とする常染色体劣性遺伝疾患で、多くの組織のライソゾーム内にグリコーゲンが蓄積し、主に骨格筋や心筋、平滑筋が障害される。発症率は約4万人に1人と報告されており1-3)、国内では100人程度の患者が確認されている。治療としては、各症状に対する対症療法に加え、酸性α-グルコシダーゼを補充する酵素補充療法が行われる。ポンペ病を疑う特徴的な症状臨床症状はきわめて多岐にわたるが、発症する年齢により、乳児型と小児型・成人型(遅発型)の3つに分けられる。乳児型は生後6ヵ月までに発症し、心肥大などの重度の心機能障害、筋力低下・筋緊張低下(フロッピーインファント※)、呼吸障害、哺乳不良、発達障害などがみられるが、とくに心肥大と筋力低下・筋緊張低下はポンペ病を疑う。小児型は生後6~12ヵ月以降、成人型は10~60歳代に発症し、いずれも重度の心機能障害は来さないが、小児型では進行性ミオパチー、成人型では緩徐進行性ミオパチーを特徴とする。小児型・成人型では、近位筋の筋力低下、呼吸機能障害、早朝の頭痛、高CK血症などからポンペ病を疑う。最重症である乳児型は約3分の1の頻度を占め2)、心肺不全により生後1年以内に死亡する急速進行性の経過をたどるため4,5)、とくに早期診断・治療が求められる。※筋肉が柔らかくなり、正常な子供にみられない特異な姿勢になる。首の座りやお座り、はいはいや歩行といった発達が遅れる。ポンペ病の早期診断のためにポンペ病を疑う症状や所見が認められたら、「新生児マス・スクリーニング用ろ紙※」を用いた酸性α-グルコシダーゼ酵素活性測定による簡便なスクリーニング検査の実施が推奨される(図1)。本スクリーニング検査は、検体に乾燥ろ紙血を用いるため、侵襲が少なく、常温で郵送可能などの利点があり、国立成育医療研究センター臨床検査をはじめとした幾つかの医療機関で原則無料で実施されている。酵素活性測定の結果は、2~4週間程度で報告され、酵素活性低下が確認できれば、確定診断として遺伝子検査や筋生検が必要となることがある。ポンペ病は、患者数が少なく、疾患の認知があまりされていないうえに、他の疾患と類似した症状や所見を示すことがあるため、診断がつかないまま適切な治療を受けられないでいる患者さんが存在している可能性がある。ポンペ病の患者さんの予後を考えるうえでは、早期診断・治療がきわめて重要である。図1 ろ紙血検体作業・依頼方法(国立成育医療研究センターの場合)(1)1~2mL採血後、新生児マス・スクリーニング用ろ紙に血液を2、3滴滴下する。◇点線丸印からはみ出るように滴下する◇ろ紙の裏側にしみるまで滴下する拡大する(2)ろ紙に患者さんの名前(もしくはイニシャル、匿名化番号)、生年月日、採取日、性別を記入する。(3)吊り下げずにそのまま水平に置き、室温で5時間以上乾燥させる(2~3日の室温放置も可)。(4)完全に乾燥させた後、ビニール袋に入れ、郵送までの間、冷蔵で保存する。(5)「検査申込書(酵素活性検査用)」に必要事項を記入し、ろ紙血(ビニールに入れた状態)とともに常温で検査実施機関に郵送する。1)Hirschhorn R & Reuser AJJ. Glycogen storage disease type II: acid alpha-glucosidase (acid maltase) deficiency. In: Scriver CR, et al. eds. The Metabolic and Molecular Bases of Inherited Disease. 8th ed. NewYork: McGraw-Hill; 2001.p.3389-3420.2)Martiniuk F. et al. Am J Med Genet. 1998;79:69-72.3)Ausems MG et al. Eur J Hum Genet. 1999;7:713-716.4)van den Hout HM. et al. Pediatrics. 2003;112:332-340.5)Kishnani PS. et al. J Pediatr 2006;148:671-676.

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統合失調症は進化の過程でどう生まれたのか

 なぜ統合失調症は、適応能力に対し負の影響を有しているにもかかわらず、人類の歴史を通じて淘汰されずにいるのかは、進化の謎のままである。統合失調症は、人間の脳の複雑な進化における副産物であり、言語や創造的思考、認知能力の融合物と考えられる。ノルウェー・オスロ大学のSaurabh Srinivasan氏らは、統合失調症に関する大規模ゲノムワイド研究などを分析した。Biological psychiatry誌2016年8月15日号の報告。 著者らは、遺伝子構造や遺伝的変異に関する補助的な情報を利用した統計的フレームワークを使用して、最近の統合失調症の大規模ゲノムワイド関連研究とその他ヒト表現型(人体計測、心血管疾患の危険因子、免疫介在性疾患)の範囲を分析した。ネアンデルタール選択的一掃(NSS:Neanderthal Selective Sweep)スコアと呼ばれる進化の代理指標からの情報を使用した。 主な結果は以下のとおり。・統合失調症と関連する遺伝子座は、最近のヒトにおけるポジティブ選択(低NSSスコア)を受けた可能性の高いゲノム領域において有意に広く存在していた(p=7.30x10-9)。・低NSSスコアの脳関連遺伝子内の変異体は、他の脳関連遺伝子における変異体よりも、有意に高い感受性を示した。・エンリッチメントは、統合失調症において最も強かったが、他の表現型でのエンリッチメントを排除することはできなかった。・27候補の統合失調症感受性遺伝子座への進化プロキシポイントの偽発見率条件のうち、統合失調症および他の精神疾患に関連または脳の発達にリンクしたのは12件であった。関連医療ニュース 統合失調症の発症に、大きく関与する遺伝子変異を特定 統合失調症患者の脳ゲノムを解析:新潟大学 統合失調症の病因に関連する新たな候補遺伝子を示唆:名古屋大学

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喫煙による潜在性動脈硬化リスク、禁煙で減るのか

 滋賀動脈硬化疫学研究(SESSA:Shiga Epidemiological Study of Subclinical Atherosclerosis)において、喫煙が複数の血管床での潜在性動脈硬化と強く関連する一方、その関連性は禁煙後の期間が長くなるに連れて減衰することがわかった。Journal of the American Heart Association誌2016年8月29日号に掲載。 喫煙は、心血管疾患の圧倒的な危険因子であるが、予防可能な因子でもある。本研究では、心血管疾患のない40~79歳の日本人男性1,019例の集団ベースのサンプルにおいて、喫煙状況・累積喫煙歴(pack-years)・1日消費量・禁煙後期間と、冠動脈石灰化・頸動脈内膜中膜複合体厚(CIMT)・頸動脈プラーク・大動脈石灰化・上腕足関節血圧比を含め、解剖学的に異なる4つの血管床での潜在性動脈硬化の関連を横断的に検討した。 主な結果は以下のとおり。・現在喫煙者、元喫煙者、非喫煙者の割合は、それぞれ32.3%、50.0%、17.7%であった。・現在喫煙者は、4循環すべてにおいて、非喫煙者と比べて潜在性動脈硬化リスクが有意に高かった(冠動脈石灰化>0のオッズ比[OR]:1.79[95%CI:1.16~2.79]、CIMT>1.0mmのOR:1.88 [同:1.02~3.47]、大動脈石灰化>0のOR:4.29 [同:2.30~7.97]、足関節上腕血圧比<1.1のOR:1.78 [同:1.16~2.74])。・元喫煙者は、頸動脈と大動脈で、非喫煙者と比べて潜在性動脈硬化リスクが有意に高かった(CIMT>1.0mmのOR:1.94 [同:1.13~3.34]、大動脈石灰化>0のOR:2.55 [同:1.45~4.49])。・現在喫煙者および元喫煙者で、pack-yearsや1日消費量との用量反応関係が、とくにCIMT、頸動脈プラーク、大動脈石灰化、上腕足関節血圧比との間に認められた。現喫煙者では、pack-yearsや1日消費量が少なくても、冠動脈石灰化や大動脈石灰化と関連していた。一方、元喫煙者では、禁煙後期間が動脈硬化指標すべてにおける低負荷と直線的に相関していた。

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ゲーム感覚で小児の視力を自動測定できるタブレット端末

 小児の視力を自動的に測定するタブレット型コンピュータが開発された。ゲームデザインを用いたアプリケーションソフトウェアが搭載されている。英国・マンチェスター大学のTariq M Aslam氏らは、100例以上の小児において検討し、このシステムは眼疾患を有する小児の視力を客観的かつ正確に自動測定できることを示した。将来の実用性が期待される。American Journal of Ophthalmology誌オンライン版2016年8月17日号掲載の報告。 研究グループは、マンチェスター王立眼科病院の小児眼科外来患者を受診した連続112例を対象に、Mobile Assessment of Vision by intERactIve Computer for Children (MAVERIC-C)システムを用いて視力を測定した。 MAVERIC-Cシステムは、ゲームデザインを用いて、視力測定のコンプライアンスを高め自動的に視力スコアを得られるタッチパネル式のタブレット端末で、参加者には特別に用意した視覚室で操作してもらった。また、検査者がETDRS視力検査に基づいた標準視力検査表を用い視力を評価した。 主要評価項目は、MAVERIC-C近見視力スコアの信頼性、およびMAVERIC-Cスコアと通常視力検査との一致性であった。 主な結果は以下のとおり。・112例中106例の小児(95%)が、手助けの必要なくMAVERIC- Cシステムを用いた視力測定を完遂することができた。・試験-再試験視力スコアの平均差は0.001(標準偏差[SD]±0.136)、一致限界(2SD)は±0.267で、視力スコアは十分信頼できることが認められた。・近見EDTRS視力検査との比較では、平均差-0.0879(±0.106)、一致限界±0.208であった。

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