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第3世代ALK阻害薬lorlatinibの成績発表/ASCO2017

 lorlatinibは、強力な活性を持ち、中枢神経系(CNS)への良好な移行を示す次世代ALK-TKIである。また、ALK-TKI耐性変異に対する最も広いスペクトラムを有する。とくにクリゾチニブ、アレクチニブ、セリチニブなど、すべてのALK-TKIの耐性に関わるG1202R変異に対しても、唯一有効な薬剤である。米国臨床腫瘍学会年次大会(ASCO2017)では、このlorlatinibの第I/II相試験の主要な結果について、University of California IrvineのSai-Hong Ignatius Ou氏が発表した。 同試験は、6つの拡大コホート(EXP1~6)で行われ、ALK陽性非小細胞肺がん(NSCLC)はEXP1~5で評価された(EXP6はROS1陽性)。第I相試験であるEXP1では、未治療患者において強固な臨床活性を示した。第II相試験は、EXP2~5で行われ、主要評価項目は、独立評価委員会(IRC)による客観的奏効率(ORR)と頭蓋内ORR(IC ORR)であった。 全体で199例の患者が登録され、有効性はEXP2~5の82例で、安全性は全患者で評価された。EXP2~6全体のORRは32.9%、病勢コントロール率(DCR)は56.1%であった。EXP2(前治療クリゾチニブの1ライン)のORRは57.1%、DCRは、71.4%であった。EXP3(前治療1ラインのALK-TKI:クリゾチニブ+化学療法またはクリゾチニブ以外のALK-TKI±化学療法)のORRは44.4%、DCRは61.1%であった(11.1%は奏効未決定)。EXP4(前治療2ラインのALK-TKI±化学療法)の25.0%、DCRは54.5%であった(13.6%は奏効未決定)。EXP5(前治療3ラインのALK-TKI±化学療法)のORRは30.8%、DCRは46.2%であった(23.1%は奏効未決定)。EXP4では80%以上、EXP5では90%以上の患者が化学療法を併用していた。また、ALK-TKI前治療の程度にかかわらず、ほとんどの患者で標的病変サイズが縮小した。8例ではPD後もlorlatinibの投与は継続され、最も長期にわたる患者は300日を超えている。頭蓋内病変は52例で評価され、IC ORRは48.1%、12週時のDCRは75.0%であった。標的病変のみのIC ORRは51.4%に達した。 全Gradeの治療関連有害事象(AE)発現率は、97.4%。Grade3/4のAEは46.6%の患者で発現した。AEによる投与遅延は29.3%、減量は19.8%、治療中止は4例(3.4%)、死亡例はなかった。発現頻度が高い項目は、高脂血症(89.7%)、高トリグリセライド血症(72.4%)で、これらは脂質低下薬でコントロール可能であった。 新たなALK-TKIであるlorlatinibは、重度な前治療歴のあるALK陽性NSCLCに対し臨床的に意義のある持続性の高い効果を示すとともに、頭蓋内病変に対しても高い効果を示した。この試験の結果から、lorlatinibは本年(2017年)4月26日、米国食品医薬品によるブレークスルー・セラピー指定を受けている。■参考http://meetinglibrary.asco.org/record/153943/abstract■関連記事次世代ALK/ROS1阻害剤lorlatinib、ALK陽性肺がんでFDAのブレークスルー・セラピー指定ASCO2016レポートDriver oncogeneに対する標的治療と耐性克服

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安定期統合失調症、抗精神病薬は中止したほうが良いのか

 データ集約を含む調査では研究間で再発の定義が異なるため、臨床評価尺度の総スコアはより一般的なアウトカムを提示する。カナダ・トロント大学の竹内 啓善氏らは、統合失調症の1年以上の維持治療における、抗精神病薬とプラセボの総合的な症状の軌跡を比較した。The British journal of psychiatry誌オンライン版2017年5月18日号の報告。 PANSSおよびBPRS総スコアが報告されている安定期統合失調症患者を対象とし、抗精神病薬とプラセボを用いたランダム化比較試験を抽出した。メタ回帰分析は、混合モデルを用いて行った。主な結果は以下のとおり。・2,826例を含む11研究が抽出された。・メタ回帰分析では、グループと時間との間に有意な相互関係が認められた。抗精神病薬治療を継続している患者では、標準化された総スコアとパーセントスコアはほとんど変わらず、プラセボ治療に移行した患者では、経時的に症状悪化が認められた。 著者らは「統合失調症に対する長期抗精神病薬治療を考える場合には、臨床医は症候的および機能的アウトカムのバランスを取る必要がある」としている。■関連記事 維持期統合失調症治療、抗精神病薬の中止は可能か 統合失調症治療、安定期の治療継続は妥当か 統合失調症に対し抗精神病薬を中止することは可能か

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乾癬治療が血管炎症も改善?

 乾癬は慢性の炎症性皮膚疾患で、血管炎症ならびに将来の心血管イベント増加との関連が知られている。一方、炎症はアテローム性動脈硬化の進展において重要である。米国・国立衛生研究所のAmit K. Dey氏らは、乾癬患者における皮膚の炎症の治療と血管性疾患の関連を検討する前向きコホート研究を行い、乾癬の皮膚重症度(PASIスコア)の改善が大動脈の炎症の改善と関連していることを明らかにした。とくにPASIスコアが75%以上改善した場合に、大動脈の炎症の改善がより大きいことが観察されたという。結果を踏まえて著者は、「皮膚など遠隔標的器官の炎症をコントロールすることで血管性疾患が改善するかもしれない」と述べ、無作為化臨床試験で今回の結果を確認する必要性を強調した。JAMA Cardiology誌オンライン版2017年5月31日号掲載の報告。 研究グループは、乾癬の皮膚重症度の変化と血管炎症の変化との関連を調べるとともに、血管炎症に対する抗TNF製剤治療の影響を検討する目的で、外来診療を受診した乾癬患者連続115例を登録し1年間追跡した。試験期間は2013年1月1日~2016年10月31日で、2016年11月に解析が行われた。 皮膚炎症はPASIスコアで、血管の炎症は18FDG-PETによるtarget-to-background ratio(TBR)で評価した。 主な結果は以下のとおり。・115例の1年追跡時の平均(±SD)年齢は50.8±12.8歳で、68例(59%)は男性であった。・コホートは、軽度~中等度の乾癬(PASIスコア中央値:5.2、四分位範囲:3.0~8.9)を有しており、フラミンガムリスクスコアによる心血管リスクは低かった。・1年間追跡した後のPASIスコアは、中央値で33%改善していた(局所療法で60%、生物学的製剤療法[大部分は抗TNF製剤]で66%、光線療法で15%、p<0.001)。・乾癬のPASIスコアの改善は、TBRの6%改善と関連していた。・この関連は、従来のリスク因子を調整後も認められ(β=0.19、95%信頼区間[CI]:0.012~0.375、p=0.03)、抗TNF製剤で治療された場合が最も強かった(β=0.79、95%CI:0.269~1.311、p=0.03)。

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ALK陽性肺がん1次治療におけるアレクチニブの成績発表:ALEX試験/ASCO2017

 ALK陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の標準的1次治療は第1世代のALK‐TKIであり、優れた成績をあげている。しかし、時間経過とともにPDとなる患者も存在する。また、中枢神経系(CNS)転移は再発時に多く発現し、治療困難で、しばしば臨床上の問題となる。 アレクチニブは、強力な活性とCNSへの良好な移行性を有する次世代ALK-TKIであり、第1世代ALK‐TKIクリゾチニブ治療耐性症例において非常に優れた成績を示している。また、当患者集団の1次治療においては、アレクチニブ(300mg×2/日)とクリゾチニブを初めて直接比較した本邦のJ-ALEX試験で、アレクチニブ群が主要評価項目であるPFSを有意に改善している(HR:0.34、p<0.0001)。本年の米国臨床腫瘍学会年次大会(ASCO2017)では、進行ALK陽性NSCLCの1次治療におけるアレクチニブとクリゾチニブを直接比較した、グローバル第III相試験ALEX試験の結果を、米国Massachusetts General HospitalのAlice Shaw氏が報告した。 この多施設オープンラベル無作為化第III相試験の対象患者は、無症候性のCNS転移症例を含む未治療の進行ALK陽性NSCLC。登録された患者は無作為に、アレクチニブ600mg×2/日またはクリゾチニブ250mg×2/日に1:1で割り付けられた。主要評価項目は治験担当医評価(INV)による無増悪生存期間(PFS)。副次評価項目は、独立評価委員会(IRC)によるPFS、CNS無増悪期間(CNS TTP)、客観的奏効率(ORR)、全生存期間(OS)、奏効期間、安全性などであった。 結果、2017年2月9日のデータカットオフ時に303例が登録された(アレクチニブ152例、クリゾチニブ151例)。追跡期間はアレクチニブ群18.6ヵ月、クリゾチニブ群17.6ヵ月であった。患者の半数以上(アレクチニブ群55%、クリゾチニブ群54%)は非アジア人で、約60%が非喫煙者、また約40%がベースライン時にCNS転移を有していた。 主要評価項目であるINVによるPFSは、アレクチニブ群で未達(17.7~NE)、クリゾチニブ群では11.1ヵ月(9.1~13.1)と、アレクチニブ群で有意に延長した(HR:0.47、95%CI:0.34~0.65、p<0.0001)。副次評価項目であるIRCによるPFSは、アレクチニブ群で25.7ヵ月(19.9~NE)、クリゾチニブ群は10.4ヵ月(7.7~14.6)で、こちらもアレクチニブ群に有意であった(HR:0.50、95%CI:0.36~0.70、p<0.0001)。 CNS転移例におけるPFSはアレクチニブ群では未達、クリゾチニブ群では7.4ヵ月であった(HR:0.40、95%CI:0.25~0.64)。CNS TTP(中央値は両群とも未達)は、競合リスクモデルを用いた生存時間解析において、アレクチニブ群で有意に延長した(cause specific HR:0.16、95%CI:0.10~0.28、p<0.0001)。 ORRは、アレクチニブ群83%(76~89)、クリゾチニブ群76%(68~82)で、アレクチニブ群が長かったが、統計学的に有意ではなかった(p=0.09)。OSは両群とも未達であった(HR:0.76、95%CI:0.48~1.20、p=0.24)。 Grade3~5の有害事象(AE)は、アレクチニブ群の41%、クリゾチニブ群の50%で発現した。致死的AEの発現率はアレクチニブ群で3%、クリゾチニブ群では5%であった。AEの発現項目は両群共新たなものはなかった。 Shaw氏は、このALEX試験の結果は、ALK陽性NSCLCの1次治療の新たな標準としてのアレクチニブの位置付けを確立した、と述べて本題を締めくくった。■参考ASCO2017 AbstractALEX試験(ClinicalTrials.gov)■関連記事ALK阻害薬による1次治療の直接比較J-ALEX試験の結果/Lancetアレクチニブ、ALK肺がん1次治療に海外でも良好な結果:ALEX 試験

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小さな乳がんはたちが良い?たちが良いから小さい?/NEJM

 生物学的に“favorable”な乳がんはサイズが小さい腫瘍に多く、その頻度は若年女性のほうが低く、生物学的に“favorable”で小さな乳がんは予後が良好であり、過剰診断率は加齢に伴って増加することが、米国・イェール大学のDonald R. Lannin氏とShiyi Wang氏の調査で明らかとなった。研究の成果は、NEJM誌2017年6月8日号に掲載された。マンモグラフィの導入以降、腫瘍サイズの小さな乳がんの発症率が、大きな乳がんの3倍以上に達することがH. Gilbert Welch氏らにより報告されている。これは、小さな乳がんの多くが大きな乳がんには進行せず、小さな乳がんの検出の際に過剰診断が起きることを意味するという。生物学的特徴で3群に分け、腫瘍サイズ、年齢別の過剰診断を評価 研究チームは、Surveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)データベースから、2001~13年に診断された浸潤性乳がんを同定し、3つの生物学的因子(悪性度[Grade]、エストロゲン受容体[ER]、プロゲステロン受容体[PR])に基づく12の組み合わせを用いて、次の3つの予後グループに分類した。 (1)生存率が最も不良の群であったのは、Grade 2/ER陰性/PR陰性、Grade 3/ER陰性/PR陰性、Grade 3/ER陽性/PR陰性、Grade 3/ER陰性/PR陽性の4群で、これらは「生物学的unfavorable」に分類された(13万5,388例)。(2)生存率が最も良好であったのは、Grade 1/ER陽性/PR陽性、Grade 1/ER陽性/PR陰性、Grade 1/ER陰性/PR陽性の3群で、これらは「生物学的favorable」と特徴づけられた(13万1,896例)。(3)他のすべての群は「中間的」とみなされた(31万8,325例)。 これら3群の腫瘍サイズの分布を調べ、腫瘍サイズ、生物学的特徴と乳がん特異的生存との関連を検討した。また、3つの群の平均リードタイム(スクリーニングでがんが検出された時期と、スクリーニングしない場合にがんが臨床的に顕在化すると推定される時期の時間差)を評価した。 Welch氏らの方法を適用すると、浸潤性腫瘍の過剰診断率は22%と推定されたが、生物学的favorable例は過剰診断率が高く、unfavorable例は低いと仮定して、この割合を可能性のある範囲で修正した。次いで、年齢別に3つの群の平均余命とリードタイムをシミュレートした。40歳未満の生物学的favorable例は、40歳以上の約半分 40歳以上の女性では、生物学的favorable例は、最大径が1cm以下の腫瘍の38.2%を占めたが、5cm以上の腫瘍では9.0%と少なかった。これに対し、生物学的unfavorable例は、1cm以下の腫瘍では14.1%に過ぎず、5cm以上の腫瘍の35.8%を占めた。40歳未満の女性では、同様の傾向がみられたが、生物学的favorable例が占める割合は40歳以上の約半分であり、unfavorable例の割合がより高かった。 また、40歳以上では、生物学的特徴および腫瘍サイズの両方が予後に大きな影響を及ぼした。すなわち、乳がん特異的な生存率は、生物学的favorable例がunfavorable例に比べ良好で、両群とも腫瘍サイズが小さい例(0.1~2.0cm)が大きい例(2.1~5.0cm)よりも良好だった。腫瘍サイズ別の生存の差は、生物学的favorable例がunfavorable例に比べ小さかった。 さまざまなモデルを用いて3群のリードタイムを推定したところ、Welch氏らによって提示された過剰診断率(22%)が今後も保持されると予測された。推定リードタイムは、モデルによってかなり広範囲に変動したが、すべてのモデルで生物学的favorable例がunfavorable例に比べ、少なくとも1桁分は長いことが示された。 モデルの1つ(過剰診断が生物学的favorable例53%、中間例44%、生物学的unfavorable例3%)で、3つの群の年齢別の過剰診断率を推定した。リードタイムは、生物学的特徴別のばらつきは大きいが、年齢別のばらつきは大きくないと仮定した場合、過剰診断率は年齢が若いほど低く、加齢に伴って着実に増加した。 著者は、「これらの知見により、ある程度は、サイズが大きい乳がんは生物学的悪性度が高い可能性があるといえよう。また、生物学的にfavorableで小さな乳がんは、患者の生存中に大きな腫瘍に進行する可能性は低く、大きな乳がんはすべての小さな腫瘍が進行したのではなく、一部の生物学的に不良な小さながんから進行することが示唆される」とし、「乳がんにはおとなしい腫瘍があり、個別化医療を提供する治療アルゴリズムを用いることで、問題に対処できることを、医師や患者、社会一般に知らせる必要がある」としている。(医学ライター 菅野 守)【訂正のお知らせ】 タイトルおよび本文中の表記に誤りがあったため、一部訂正いたしました(2017年6月20日)。

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医師の経済的自由

豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス医師としての毎日は充実しているけれど、責任に比べて給料が少ない。これは卒後10年前後の多くの医師の実感ではないでしょうか。いっそ開業するか、このまま勤務医を続けるか。でも、ちょっと待ってください!真に「経済的に自由な医師」になるための道は別のところにあります。勤務医を続けつつ、資産形成に成功した現役医師が明かす「第3のキャリアパス」とは何か?画像をクリックすると、内容の一部をご覧いただけます。画像をクリックすると、内容の一部をご覧いただけます。    医師の経済的自由豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパス定価2,600円 + 税判型四六判頁数204頁発行2017年1月著者自由気ままな整形外科医Amazonでご購入の場合はこちら

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オシメルチニブ、CNS転移例にも有効性示す:AURA3試験/ASCO2017

 中枢神経系(CNS)転移は、EGFR変異陽性進行非小細胞肺がん(NSCLC)の経過中、40%にみられる。CNS転移例の予後は不良で、無増悪生存期間(PFS)は3~5ヵ月といわれる。オシメルチニブは、前臨床試験でCNSへの良好な移行が示されるとともに、臨床では2つの第II相試験(AURA2試験、AURA2拡大試験)においてCNSでの活性を示している。そこで、T790M陽性の進行NSCLCにおけるオシメルチニブの無作為化第III相試験であるAURA3試験から、CNS転移における同剤の最初の包括的評価を、イタリアFondazione IRCCS Instituto Nazionale dei TumoriのMaria Garrassino氏が、米国臨床腫瘍学会年次大会(ASCO2017)で発表した。 AURA3試験では、対象患者をオシメルチニブ80mg/日またはプラチナダブレット化学療法3週間ごとに6サイクル(ペメトレキセド維持療法も許可)に、2:1で無作為に割り付けた。今回のサブグループ解析では、オシメルチニブ群は75例、化学療法群は41例であった。CNS客観的奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)を評価するために、ベースラインでCNS転移のある患者に対し、独立第三者評価機関(BICR)による評価が行われた。解析は、ベースライン時に測定可能と測定不可能なCNS転移を有する患者のCNS全分析セット(CNS full analysis set:cFAS)と、測定可能なCNS転移のみを有する患者のCNS評価可能セット(CNS evaluable for response set:cEFR)の2グループで行われた。 結果、2016年4月15日時点で、cFAS患者は116例、cEFR患者は46例であった。cEFRにおけるCNS ORRは、オシメルチニブ群で70%(51~85)、化学療法群では31%(11~59)と、オシメルチニブ群で有意に高かった(OR:5.13、95%CI:1.44~20.64、p=0.015)。DORは、オシメルチニブ群で8.9ヵ月(4.3~NC)、化学療法群では5.7ヵ月(NC~NC)であった。cFASにおけるCNS PFSは、オシメルチニブで11.7ヵ月、化学療法群では5.6ヵ月と、オシメルチニブ群で有意に長かった(HR:0.32、95%CI:0.15~0.69、p=0.004)。また、オシメルチニブのCNSへの奏効は6.1週間でみられ、その効果は脳照射の前治療の有無にかかわらず現れた。■参考ASCO2017 AbstractAURA3試験(Clinical Trials.gov)AURA2試験(Clinical Trials.gov)AURA2拡大試験(Clinical Trials.gov)■関連記事オシメルチニブ、T790M変異陽性NSCLCのPFSを有意に延長/NEJMオシメルチニブ、日本人のTKI耐性肺がんにも良好な結果:肺学会

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うつ病評価尺度HAM-D6の有効性は

 世界でうつ病の重症度に関する情報を含む項目を特定するための調査では、ハミルトンうつ病評価尺度17項目(HAM-D17)に由来した、HAM-D6が使用されるようになり、幅広い研究に用いられてきた。デンマーク・コペンハーゲン大学のN. Timmerby氏らは、HAM-D17およびモントゴメリー・アスベルグうつ病評価尺度(MADRS)と比較した、HAM-D6の臨床的特性のシステマティックレビューを行った。Psychotherapy and psychosomatics誌86号の報告。 PubMed、PsycInfo、EMBASEのデータベースより、システマティックレビューおよびメタアナリシスのための優先的報告項目のガイドラインに従ってシステマティックに検索を行った。非精神病性の単極性または双極性うつ病におけるHAM-D6およびHAM-D17またはMADRSの臨床的妥当性に関するデータを報告した研究を抽出した。主な結果は以下のとおり。・検索により681件が特定され、そのうち51件が包含基準を満たした。・文献によると、HAM-D6がHAM-D17およびMADRSよりも優れていた点は以下であった。 ●scalability(各項目は症候群の重症度に関する固有の情報を含む) ●transferability(scalabilityは、時間経過とともに、性別、年齢、抑うつ症状のサブタイプに関係なく一定) ●responsiveness(治療中の重症度の変化に対する感受性) 著者らは「HAM-D6の臨床的特性は、HAM-D17およびMADRSよりも優れていた。HAM-D6の有効性は研究と臨床の両面で実証されているため、スケールをより一貫して使用することにより、ある設定から他の設定への結果の置き換えが容易になる」としている。■関連記事 たった2つの質問で、うつ病スクリーニングが可能 うつ病の再発を予測する3つの残存症状:慶應義塾大 うつ病診断は、DSM-5+リスク因子で精度向上

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学歴と心血管疾患リスク、高卒未満で5割以上発症

 米国のARIC研究(Atherosclerosis Risk in Communities Study)において、学歴別に心血管疾患(CVD)生涯リスクを調べたところ、高校を卒業していない人では5割以上がCVDイベントを経験していたことがわかった。また、他の重要な社会経済的特性にかかわらず、学歴とCVD生涯リスクに逆相関が認められた。JAMA Internal Medicine誌オンライン版2017年6月12日号に掲載。 米国の4コミュニティー(メリーランド州ワシントン郡、ノースカロライナ州フォーサイス郡、ミシシッピ州ジャクソン、ミネソタ州ミネアポリス郊外)における、ベースライン時にCVDのなかった45~64歳の白人とアフリカ系アメリカ人1万3,948人が参加した。参加者を1987年から2013年12月31日まで追跡調査し、医師によるレビューとICDコードでCVDイベント(冠動脈疾患、心不全、脳卒中)を確認した。データ分析は、2016年6月7日~8月31日に実施し、生命表を用いて45~85歳のCVD生涯リスクを学歴別に評価、CVDが原因ではない死亡の競合リスクを調整した。 主な結果は以下のとおり。・参加者1万3,948人のうち、女性が56%、アフリカ系アメリカ人が27%であった。・26万9,210人年の追跡期間中のCVDイベントは4,512件、非CVD死亡は2,401人であった。・学歴と中年期に発症したCVD累積リスクは逆相関を示し、高校を卒業した人としなかった人で最も顕著な差を示した。・男性におけるCVD生涯リスクは、学歴別にそれぞれ、小学校59.0%(95%CI:54.0~64.1)、高校(卒業せず)52.5%(同:47.7~56.8)、高校(卒業)50.9%(同:47.3~53.9)、職業訓練学校47.2%(同:41.5~52.5)、大学(卒業あるいは卒業せず)46.4%(同:42.8~49.6)、大学院/専門学校42.2%(同:36.6~47.0)であった。・女性ではそれぞれ、小学校50.8%(同:45.7~55.8)、高校(卒業せず)49.3%(同:45.1~53.1)、高校(卒業)36.3%(同:33.4~39.1)、職業訓練学校32.2%(同:26.0~37.3)、大学(卒業あるいは卒業せず)32.8%(同:29.1~35.9)、大学院/専門学校28.0%(同:21.9~33.3)であった。・家計収入・収入の変化・職業・親の教育レベルの同一カテゴリー内でも、学歴とCVDは逆相関を示した。

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dacomitinib、EGFR変異陽性肺がん1次治療の成績発表:ARCHER1050試験/ASCO2017

 dacomitinibは、不可逆的にEGFR/HER1、HER2、HER4を阻害する第2世代EGFR-TKIであり、第II相シングルアーム試験であるARCHER1017試験で、EGFR変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)の1次治療で良好な成績を示している。米国臨床腫瘍学会年次大会(ASCO2017)では、dacomitinibとゲフィチニブを1次治療で比較した、現在進行中の第III相無作為化オープンラベル試験ARCHER1050試験の成績を、香港Chinese University of Hong KongのTony Mok氏が発表した。 同試験では、EGFR活性化変異(exon19 delまたはexon21 L858R +/− exon20 T790M)を有するStage IIIB/IVの再発NSCLC患者(CNS転移患者は除外)を、1:1でdacomitinib 45mg/日(D)群またはゲフィチニブ250mg/日(G)群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、独立評価委員会(IRC)による無増悪生存期間(PFS)であった。副次評価項目は、治験担当医師によるPFS、客観的奏効率(ORR)、奏効期間(DOR)、治療成功期間、全生存期間、安全性および患者報告アウトカムであった。 結果、452例が登録され、D群227例とG群225例で解析が行われた。IRC評価のPFSは、D群14.7ヵ月(95%CI:11.1~16.6)、G群9.2ヵ月(95%CI:9.1~11.0)と、D群で有意であった(HR=0.59、95%CI:0.47~0.74、p<0.0001)。治験担当医評価のPFSは、D群16.6ヵ月(12.9~18.4)、G群11.0ヵ月(9.4~12.1)と、D群で有意であった(HR=0.62、95%CI:0.50~0.78、p<0.0001)。IRC評価のORRは、D群74.9%(95%CI:68.7~80.4)、G群71.6%(95%CI:65.2~77.4)と、両群間で同等であった(p=0.3883)。IRC評価のDORは、D群14.8ヵ月(95%CI:12.0~17.4)、G群8.3ヵ月(95%CI:7.4~9.2)と、D群で有意であった(p<0.0001)。 重篤な治療関連有害事象(AE)の発現率は、D群で9.3%、G群では4.5%。EGFR阻害に関連するAEである下痢、爪周囲炎、ざ瘡様皮疹、口内炎のGrade3の発現率は、D群では8.4、7.5、13.7、3.5%、G群では0.9、1.3、0、0.4%であり、D群で多かった。一方、Grade3のALT上昇はD群で0.9%、G群で8.5%と、G群で多かった。 Mok氏は個人的見解として、EGFR変異陽性の進行NSCLCにおいて、dacomitinibは1次治療の新たな選択肢として考慮されるべきだろうと述べた。■参考ASCO2017 AbstractARCHER1050試験(Clinical Trials.gov)

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尿酸値と関連するアウトカムは?/BMJ

 これまでに200件超の検討(システマティックレビュー、メタ解析、メンデル無作為化試験)で、尿酸値と136個のヘルスアウトカムの関連が報告されていたが、尿酸値との明確な関連のエビデンスが存在するのは、痛風と腎結石だけだという。英国・エディンバラ大学のXue Li氏らが明らかにしたもので、「可能な限りのエビデンスを入手したが、高尿酸血症に関連した臨床での現行の推奨変更を支持するものはなかった」とまとめている。BMJ誌2017年6月7日号で発表した。観察研究、無作為化試験、メンデル無作為化試験のエビデンスを精査 これまでに観察研究では同関連について、心血管および代謝性疾患のリスク増大や神経系の疾患リスクの低下などが示唆されているが、確証はない。また、尿酸値降下の臨床試験で、キサンチンオキシダーゼの阻害が血圧を降下し腎機能を改善することが示唆され、尿酸値が全身性炎症に関係するキサンチンオキシダーゼ活性などの因子の簡易なマーカーとなり得るか、議論が続いていた。 研究グループは、尿酸値と多様なヘルスアウトカムの関連について、観察研究、無作為化試験およびメンデル無作為化試験からのエビデンスを複合レビューする検討を行った。Medline、Embase、Cochrane Database of Systematic Reviewsおよび参考文献のスクリーニングから該当文献を検索。適格基準論文は、尿酸値とヘルスアウトカムの関連を調べたシステマティックレビュー&メタ解析の報告、尿酸値降下治療に関連してヘルスアウトカムを調査した無作為化試験のメタ解析の報告、尿酸値とヘルスアウトカムの因果関係を探索したメンデル無作為化試験の報告とした。痛風と腎結石以外の関連エビデンスは示されず 検索の結果、観察研究論文57本(システマティックレビュー15件、メタ解析144件)、無作為化試験のメタ解析論文8本、メンデル無作為化試験36本が適格基準を満たした。 全体で、136の特色あるヘルスアウトカムが報告されていた。 観察研究のメタ解析で報告されたアウトカム76個(心血管13、糖尿病関連9、腎障害7、認知障害11、がん6、全死因・特異的死亡22、その他8)のうち、16個がp<10-6であった。無作為化試験のメタ解析で報告されたアウトカム20個(腎障害10、内皮機能2、死亡4、その他4)では、8個がp<0.001であった。メンデル無作為化試験の報告アウトカム56個(身体計測変数9、心血管15、代謝異常5、腎障害6、認知障害5、代謝産物11、全死因・特異的死亡3、その他2)では、4個がp<0.01であった。 概して試験間の不均一性の差が大きく(観察研究のメタ解析80%、無作為化試験のメタ解析は45%)、観察研究のメタ解析42件(55%)と無作為化試験のメタ解析7件(35%)のエビデンスは、試験効果が小さくまたはバイアスが過剰に有意であった。 観察研究のメタ解析からの関連性(5つの関連:尿酸値高値と心不全、高血圧、血糖障害または糖尿病、慢性腎臓病[CKD]、冠動脈性心疾患死のリスクの増大)については、非常に示唆的であるとの理由で、根拠に乏しいものと分類された。 無作為化試験のアウトカムでは1個のみ(尿酸値降下治療で腎結石の再発リスクが低下)がp<0.001を示し、95%予測区間にゼロ値を含まず、大きな不均一性およびバイアスもみられなかった。 またメンデル無作為化試験のアウトカムでも1個のみ(尿酸値高値は痛風リスクを増大)で、確たるエビデンスがみられた。 メタ解析の所見を比較した検討において、高血圧とCKDは、観察研究のメタ解析ではエビデンスがあることが示された。無作為化試験のメタ解析では、いずれも不完全もしくは代替アウトカムでエビデンスがあることが示されたが、メンデル無作為化試験については統計的に有意なエビデンスは示されなかった。

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地域ベースの健診・治療介入がHIVを抑制/JAMA

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)が東アフリカで実施した、地域ベースの健診・治療介入について、目標としていたHIV陽性者の診断率90%、HIV陽性診断者への抗ウイルス薬治療(ART)の実施率90%、集団ベースのHIVのウイルス抑制達成73%を、プログラム開始2年以内で達成したと、米国・カリフォルニア大学のMaya Petersen氏らが報告した。JAMA誌2017年6月6日号掲載の報告。地域での健診・治療介入を2年実施 今回の報告は、ケニア6ヵ所、ウガンダ10ヵ所の農村部(計16ヵ所)で行われた集団無作為化試験SEARCH Study(現在も継続中)の中間解析の結果である。試験は15歳以上の地域住民(7万7,774例)を2年(2013~14年、2015~16年)追跡して行われた。 HIV血清および血漿HIV RNAを毎年、さまざまな疾患に関連した健康キャンペーン時に計測、キャンペーンへの非参加者については居宅ベースの健診でフォローした。そしてすべてのHIV陽性者にARTを提供した。その際に構造的な障壁を減じるにあたって、患者と医師の関係性を改善し、HIVに関する知識と向き合う気持ちを強化、具体的には、(1)臨床的に安定した患者については3ヵ月間のフォローアップスケジュールを用意、(2)柔軟な時間と歓迎ムードの創出、(3)臨床医の電話番号提供などを含む、円滑なモデルを用意して行った。 主要アウトカムは、全HIV陽性者におけるウイルス抑制(血漿HIV RNA<500コピー/mL)で、ベースライン時、1年時、2年時に評価した。副次アウトカムは、HIV診断率、陽性診断者へのART実施率、ART導入者におけるウイルス抑制率などであった。地域のウイルス抑制率、2年で35.5ポイント上昇し80.2%に 住民7万7,774例(男性45.3%、15~24歳35.1%)において、ベースラインでのHIV有病率は10.3%(7,108/6万9,283例)であった。 主要アウトカムのHIV陽性者におけるウイルス抑制率は、ベースライン時44.7%(95%信頼区間[CI]:43.5~45.9、3,464/7,745例)であったが、介入2年時点では80.2%(同79.1~81.2、5,666/7,068例)と35.5ポイント(95%CI:34.4~36.6)上昇した。 また、2年時点で、HIV陽性者の95.9%(95%CI:95.3~96.5、6,780/7,068例)が診断済みとなり、そのうち93.4%(同:92.8~94.0、6,334/6,780例)がARTを受け、さらにそのうち89.5%(同:88.6~90.3、5,666/6,334例)でHIVのウイルス抑制の達成が認められた。

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伝染性膿痂疹(とびひ)

【皮膚疾患】伝染性膿痂疹(とびひ)◆病状体のあちこちに紅斑、痂皮(かさぶた)、水ぶくれなどが出て、周囲や遠くの部位に次々と拡大する皮膚疾患です。◆原因皮膚表面への細菌感染が原因で、水ぶくれをつくる黄色ブドウ球菌、かさぶたをつくる溶血性レンサ球菌とに分かれます。ほとんどが前者の方です。小児に多く発症します。湿疹や虫刺され、けがなどから始まることがあります。◆治療と予防・抗菌薬の内服と外用薬で治療します。搔きこわして広がっていくことが多いので、ステロイド外用薬を併用することもあります。・抗菌薬の効果をみるため、2~3日後にあらためて診察をします。・多くの薬剤に耐性をもつMRSAなどの菌がついていると治りにくいです。・皮膚を清潔にする、湿疹をきちんと治す、爪を短く切っておく、手をよく洗うなどして予防しましょう。監修:浅井皮膚科クリニック 院長Copyright © 2017 CareNet,Inc. All rights reserved.浅井 俊弥氏

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ザシキワラシ伝説とレビー小体病の関係【Dr. 倉原の“おどろき”医学論文】第93回

ザシキワラシ伝説とレビー小体病の関係 写真. 座敷童(Wikipediaより) ええっと…ザシキワラシって、あのザシキワラシですよね。家人にいたずらを働き、見た者には幸運が訪れる、家に富をもたらす、などの伝承があるそうです。私、見たことないです。佐々木喜善の語りを書き起こした柳田國男の『遠野物語』に、奥州ザシキワラシの話があります。この話とレビー小体病の幻覚に類似点があるかどうか検討したのが、この論文です。はて?どういうことでしょう。 駒ヶ嶺朋子ほか.Lewy小体病における幻覚とザシキワラシとの類似点-民俗学史料への病跡学的分析の試み-神経内科. 2016;84:513-519.遠野物語の発祥である遠野地方で55話、遠野以外の奥州の23話の説話に、105例のザシキワラシの逸話が挙げられていました。105例のうち、その細かい記述があったのは61例でした。そして、61例のうち、ザシキワラシを経験したものが記載されていたのは52例でした。これらを睡眠中と覚醒中に分けて調べました(説話の記載を参考に著者が抽出選定)。52例のうち、35例が覚醒中、16例が睡眠中の経験だったそうです。ザシキワラシの姿が見られたのは34例で、声だけが聞こえたものが18例、気配しかなかったものが3例でした。これらの多くが座敷など、暗い環境で観察されたそうです。睡眠中のザシキワラシ経験では、9例(56%)でくすぐられるなどの触覚体験を伴っていました。著者は、こうしたザシキワラシ伝説の中には、実はレビー小体病の症例が含まれているのではないかと考察しています。共通点として、暗い環境下での幻覚、睡眠中の触覚体験、寝床の枕や布団の散らかりなどが挙げられています。インデックスページへ戻る

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たこつぼ症候群の季節変動~日本のコホート研究

 たこつぼ症候群(TTS)の発症における季節的な変動が報告されているが、季節と患者特性の関係や季節による転帰への影響は不明である。東京大学の磯貝 俊明氏らがわが国のDiagnosis Procedure Combination(DPC)データベースを用いて検討したところ、TTSの院内死亡率に季節の影響がないようにみえるものの、月間変動がある可能性が示唆された。また、TTS患者における男性の割合、精神疾患・敗血症患者の割合、心室性不整脈発症率に有意な季節変動がみられた。Heart and vessels誌オンライン版2017年6月7日号に掲載。 著者らは、DPCデータベースにより、2011年1月~2013年12月にTTSで入院した4,306例(平均年齢73.6歳)を後ろ向きに同定した。入院した季節によって患者を4群に分けた(春:3~5月:914例、夏:6~8月:1,243例、秋:9~11月:1,245例、冬:12~2月:904例)。アウトカムは院内死亡および心血管合併症発症とした。複数の傾向スコアで調整したロジスティック回帰分析で、患者の背景とアウトカムを季節間で比較し、アウトカムの調整オッズ比(aOR)と95%信頼区間(CI)を推定した。 主な結果は以下のとおり。・季節を通じて年齢には有意な差はなかったが、男性の割合は季節により有意に異なっていた(秋:18.5%、冬:23.9%、p=0.016)。精神疾患の発症率(春:4.9%、夏:7.9%、p=0.025)および敗血症の発症率(冬:0.8%、夏:2.6%、p=0.019)も季節による差が有意であった。・院内死亡率は、季節による有意な差はなかった(p=0.377、春:5.1%、夏:6.0%、秋:4.6%、冬:6.0%)が、月別にみると9月の3.0%から4月の7.5%まで広範囲にわたっていた。・心室頻拍/心室細動の発症率は、季節により有意に異なっていた(p = 0.038)。春:2.2%(基準)、夏:3.3%(aOR:1.46、95%CI:0.84~2.51)、秋:2.7%(aOR:1.27、95%CI:0.72~2.22)、 冬:4.4%(aOR:1.92、95%CI:1.11~3.33)。

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双極性障害の診断遅延は避けられないのか

 双極性障害(BD)の診断は、初期の診断でうつ病とされることが多く、BDの正確な診断や治療の遅れにつながっている。これまでの調査では、うつ病からBDへの診断変更の予測因子に焦点が当てられてきたが、この診断遅延の調査は多くはない。オーストラリア・シドニー大学のKristina Fritz氏らは、この診断遅延を説明できそうな患者の特徴や心理的要因をさらに理解するため、うつ病の初期診断後にBDと診断されるまでにかかった時間を検討した。Bipolar disorders誌オンライン版2017年5月22日号の報告。 精神科医による臨床評価を受け、一連のアンケートを完了した382例を対象とした。 主な結果は以下のとおり。・初期にうつ病と診断され、その後BDと診断された患者は90例で、診断変更までの平均遅延期間は8.74年であった。・後にBDと診断された患者は、平均して、より若い年齢でうつ病と診断、より多い躁症状の経験、よりオープンな性格、より良い対処能力を有していた。・Cox回帰では、うつ病の診断からBDとされた患者は、より早期にうつ病と診断されており、診断変更までの期間の長さと、機能不全の可能性がより高まることへの関連が示された。 著者らは「本検討から、うつ病の早期診断がBDへの診断変更の遅れと関連することが示唆された」としている。■関連記事 うつ病から双極性障害へ移行しやすい患者の特徴 うつ病と双極性障害を見分けるポイントは たった2つの質問で、うつ病スクリーニングが可能

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進行胃がん、ペムブロリズマブの治療効果は?KEYNOTE-059/ASCO2017

 ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ)は、第I相試験で既治療の進行胃がんに関する有望な結果を示した。米国臨床腫瘍学会年次大会(ASCO2017)では、ペムブロリズマブの多施設国際第II相試験KEYNOTE-059試験の結果が、米国Yale Cancer CenterのCharles S. Fuchs氏より発表された。 KEYNOTE-059試験は3つのコホートから成るが、今回はペムブロリズマブ単剤療法を評価するコホート1の結果である。コホート1の評価対象は、2ライン以上の化学療法を受けて進行した再発・転移胃がん、胃・食道接合部がん患者259例。患者は、ペムブロリズマブ200mgを、3週間ごと2年間、あるいは病勢進行するまで投与された。主要評価項目は、客観的奏効率(ORR)と安全性・忍容性、副次的評価項目は奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)である。 患者の地理的分布は、米国47.9%、東アジア13.1%、その他39.0%。年齢中央値は62歳、男性が76.4%を占めた。PD-L1陽性(PD-L1発現1%以上)は57.1%、陰性は42.1%であった。また、ペムブロリズマブの投与ラインは2次治療が51.7%、3次治療が29.0%、4次治療以降が19.3%。 259例全体のORRは11.6%(8.0~16.1)であった。PD-L1状態別にみると、陽性患者のORRは15.5%(10.1~22.4)、陰性患者では6.4%(2.6~12.8)と、PD-L1陽性患者で良好であった。DORは全体で8.4ヵ月(1.6+~17.3+)、PD-L1陽性患者では16.3ヵ月(1.6+~17.3+)、陰性患者では6.9ヵ月(2.4~7.0+)であった。投与ライン別にみると3次治療でのORRは16.4%(10.6~23.8)、4次治療以降では6.4%(2.8~12.2)であった。 Grade3~5の治療関連有害事象(AE)発現率は16.6%であり、治療中断に至った患者は2例であった。頻度が高い項目は疲労感、掻痒感、皮疹であった。免疫関連(irAE)の発現率は全Gradeで17.8%だったが、ほとんどは低Gradeであった。頻度が高い項目は甲状腺機能亢進、甲状腺機能低下、腸炎であった。 Fuchs氏は、ペムブロリズマブ治療の忍容性は良好であり、2回以上の前治療歴がある場合においても、抗腫瘍効果と持続的効果を示した、と結論付けた。なお、ペムブロリズマブの早期治療ラインでの使用、あるいは化学療法との併用についての臨床試験が進行中である。■参考ASCO2017 AbstractKEYNOTE-059試験(Clinical Trials.gov)■関連記事

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