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ベジタリアン食で尿路感染症リスク減?

提供元:HealthDay News

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公開日:2020/02/26

 

 尿路感染症(UTI)は、何百万人もの米国人を悩ませる頻度の高い疾患だ。今回、慈済大学(台湾)のChin-Lon Lin氏らの研究から、食事の内容がUTIの発症に何らかの影響を与えている可能性が示された。約1万人の台湾に住む仏教徒を対象に分析した結果、参加者の約3分の1を占める厳格な菜食主義者(ベジタリアン)では、菜食主義ではない人と比べてUTIリスクは16%低いことが分かった。研究の詳細は「Scientific Reports」1月30日号に発表された。

 Lin氏らによれば、UTIは消化管の常在菌が原因となることが多く、大腸菌(Escherichia coli)の感染によるものが全体の65~75%を占めている。また、UTIを引き起こす大腸菌が付着している可能性が高い食品には、鶏肉や豚肉といった食肉が挙げられるという。そのため、肉を食べない菜食主義者は、UTIの原因となる大腸菌への曝露の可能性は低いと考えられるが、菜食とUTIリスクとの関連についてはほとんど調べられていなかった。

 そこで、Lin氏らは今回、菜食が健康に与える影響を調べた観察研究データを用いて、2005~2014年の時点でUTIに罹患していない台湾に住む仏教徒9,724人を対象に、これらの関連を前向きに調べた。参加者のうち3,257人(約34%)は厳格な菜食主義者であった。参加者を菜食主義者か否かで分けた上で、約10年間追跡した。

 その結果、追跡期間中におけるUTI発症率は、菜食主義者では肉を食べる人と比べて16%有意に低いことが分かった(ハザード比0.84、95%信頼区間0.71~0.99)。また、菜食によるUTI予防のベネフィットは、男性と比べて女性でより高く、女性の菜食主義者では、肉を食べる女性と比べてUTIリスクは18%低かった(同0.82、0.69~0.99)。また、喫煙経験がない人(同0.80、0.67~0.95)と合併症などがない単純性UTIの人(同0.81、0.68~0.98)でもそのベネフィットは高かった。

 Lin氏らも指摘するように、世界中で100人に1人がUTIによる不快感や苦痛を経験している。UTIは特に女性で多く、女性の細菌感染症全体の約25%を占めている。また、UTIは再発リスクも高く、再発率は若い女性では16~36%、閉経後女性では55%に上るとされている。

 この研究結果について、米国の専門家からは異なる見解が示されている。米レノックス・ヒル病院泌尿器科のElizabeth Kavaler氏は「米国では肉は十分に加熱調理するのが一般的で、食材とする肉からの感染は起こりにくい」と指摘する。また、大腸菌は野菜にも付着しており、不衛生な手で扱われることで、そこから感染する可能性もあるとし、「UTI予防のためかどうかにかかわらず、肉は中まで火を通し、野菜も丁寧に洗うことが重要だ」と助言している。

 一方、米ノースウェル・ヘルス産婦人科のJill Rabin氏は「食事などの生活習慣は、UTIの発症に大きく影響することは十分に考えられる」と述べる。また、同氏は「腸内や膀胱が酸性に傾くとUTIは発症しにくくなると考えられている。そのため、腸内の大腸菌を減らすことで腸内の酸性度が高まり、UTI予防につながった可能性が考えられる」との見方を示している。さらに、野菜を多く摂取して食物繊維の摂取量が増えたことも、UTI予防に役立った可能性があると、同氏は付け加えている。

[2020年1月30日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら