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「二次性徴」抑制でトランスジェンダーの自殺リスクが低下か

提供元:HealthDay News

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公開日:2020/02/21

 

 体と心の性が一致しないトランスジェンダーの思春期の若者に、「二次性徴」を抑える治療を行うことは極端な方法に思えるかもしれない。しかし、米マサチューセッツ総合病院のJack Turban氏らの研究から、二次性徴抑制療法は比較的安全で、成人後の自殺リスクを大幅に低下させる可能性があることが分かった。研究結果の詳細は「Pediatrics」2月号に発表された。

 二次性徴抑制療法では、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニストと呼ばれる薬剤を用いて、性ホルモンの分泌を抑えて二次性徴の進行を止めることができる。Turban氏によれば、この治療を受けている間、若者には自分のアイデンティティについて考える時間が与えられるというメリットがある。また、この治療を中止すれば、二次性徴はいつでも再開されるという。

 Turban氏らは今回、18~36歳のトランスジェンダーの男女約2万619人(平均年齢23.4歳)を対象に、思春期に二次性徴抑制療法を受けた経験や、現在の精神的な健康状態について尋ねた。その結果、対象者の16.9%は二次性徴抑制療法を受けることを希望したが、実際に治療を受けたのは2.5%に過ぎなかった。

 また、家族のサポートの程度などを複数の因子を調整後も、思春期に二次性徴抑制療法を希望して受けた人は、治療を望んだが受けられなかった人と比べて、生涯を通して自殺を考えるリスクが低いことが分かった(調整後オッズ比は0.3)。また、過去1年以内に自殺を考えたリスクも大幅に低かった。

 Turban氏らによれば、トランスジェンダーの成人は10人に4人が自殺を試みるとの報告もあるという。同氏らは、今回の研究は、トランスジェンダーの若者に対する二次性徴抑制療法が、成人後の自殺リスクの低下と関連することを初めて示したものだとしている。

 付随論評の著者の一人である米チルドレンズ・マーシー病院のJohn Lantos氏は、長期にわたる二次性徴抑制療法には、生殖機能の低下や骨密度の低下などのリスクを伴う可能性があると指摘する。また、同氏は、トランスジェンダーの若者には、治療に伴うリスクと心理面でのベネフィットのバランスがとれた最善策をとるべきだが、「長期にわたるデータがなく、推測に基づき判断するしかないのが現状だ」と付け加えている。

 同じく専門家で、米マウントサイナイ・トランスジェンダー医療・外科センターのJoshua Safer氏は、二次性徴抑制療法のリスクとして骨の成長への悪影響を挙げるが、「数年以内の使用であれば安全性はかなり高い」としている。その上で、「二次性徴の進行を止めることで、その後に受ける手術を減らせる可能性があることは、この治療の大きな利点だ」と話している。

 また、前出のLantos氏は「自分の性に疑問を持つ子どもの親は、そのことを軽視せず、真剣に受け止めてほしい。子どもを支える家族として、まずはかかりつけ医に相談し、専門施設への紹介を依頼すべきだ」と助言している。

[2020年1月27日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら