自尊心が高いと人間関係がうまくいく? 米研究

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 自尊心が高い人は、互いを支え合うような深い友人関係を築くことができる可能性のあることが、米テキサス大学オースティン校のMichelle Harris氏らの研究で示された。同氏らは、逆もまた然りで、社会的なつながりが強い人は自尊心がより高まるとも言えるとしている。研究の詳細は「Journal of Personality and Social Psychology」9月26日オンライン版に掲載された。

 この研究は、計4万7,000人を超える男女を対象に、自尊心と社会的なつながりとの関係を前向きに調べた52件の研究をメタ解析したもの。これらの研究は、1992年から2016年の間に米国やスイス、ドイツ、オーストラリア、ベルギーなど10カ国で実施された。参加者の10人中6人は白人で、4歳の幼児から76歳の高齢者まで幅広い年齢層が対象とされた。

 分析の結果、年齢や性別にかかわらず、社会との結びつきが強く、社会に受け入れられていると感じている人は、自尊心が高いことが分かった。また、自尊心が高い人ほど、対人関係は良好で、社会的に受け入れられていると感じる割合が高かった。一方、自尊心が低い人は社会なつながりをうまく築けず、また、深い友情を築けない人は自尊心が低い傾向がみられたという。

 今回の研究について、Harris氏は「社会的なつながりは個人の自尊心の発達に影響するのか否か、その逆はあるのか、そして影響するならばどの程度のものなのか、といった重要な疑問に対して、初めて体系的な回答が得られた」と説明。「自尊心と友情は互いに補強し合う関係にあることが明らかになった」と述べている。

 また、Harris氏らは「自尊心と社会的なつながりとの関係は、幼少期の育てられ方が根本原因である可能性がある」と推測。その上で、同氏らは「親が子どもの自尊心を育てられれば、子どもは思春期に健全な友人関係を築くことができ、青年期には自尊心を高めることができるのではないか」との見方を示している。

 これらの結果を踏まえ、Harris氏は「自尊心と社会的なつながりの相互関係は、ポジティブ・フィードバック・ループの影響が時間の経過とともに強まり、生きる上で重要なものとなる可能性があることを示唆している」と述べている。ただし、同氏らは、これらの関係については不明な点も多く、さらに研究を重ねていく必要があると付け加えている。

[2019年9月28日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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