美容整形手術は男性にも有益

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HealthDay News

美容整形手術は男性にも有益のイメージ

 美容整形手術を受けるのはもはや女性だけではない。米国では、まぶたや鼻など顔を整形する男性の割合は美容整形手術市場の15~20%を占め、施術を受けた男性の顔は、他人の目には、より魅力的で信頼できる人物にみえることが、米ジョージタウン大学医療センターの形成外科医らが行った研究から明らかになった。研究結果は、「JAMA Facial Plastic Surgery」7月11日オンライン版に掲載された。

 この結果について研究を率いた同大学耳鼻咽喉科准教授のMichael Reilly氏は、「人の容姿を判断する傾向は、進化に根ざすものと思われる。過去の研究により、人を見た目で評価することは生存に関連することが示唆されている。人間の持つ動物的本能が、悪意のある人を避けようとさせるのだ。また、人格特性はその人の素の表情から判断されることも、過去の研究から分かっている」と説明している。

 今回の研究は、2009~2016年に顔の美容整形手術を受けた、平均年齢49歳の男性24人を対象としたもの。男性は、上眼瞼リフト、下眼瞼脱脂、フェイスリフト、前額リフト、ネックリフト、鼻形成、顎形成のうち、1つ以上の手術を受けていた。

 これらの男性の写真を、一人につき8枚(4枚が施術前、4枚が施術後)ずつ用意し、オンラインのアンケートツールを使って150人以上の一般の人に送り、人格(積極性、外向性、好ましさ、リスク志向、社交性、信頼性)、魅力、男らしさを評価してもらった。最終的に145人から有効回答を得たが、その半数以上(56%)は25~34歳の男性だった。

 その結果、美容整形手術を総合的に評価した場合、施術後の男性の写真は、施術前の写真に比べ、魅力、好ましさ、社交性、信頼性のスコアが有意に高かった。しかし、男らしさについては、施術前と施術後の写真で有意な変化はみられなかった。手術部位ごとの分析では、上眼瞼リフトは好ましさおよび信頼性の上昇、下眼瞼脱脂はリスク志向の低減、フェイスリフトは好ましさおよび信頼性の上昇、ネックリフトは外向性および男らしさの上昇、鼻形成は魅力度および好ましさの上昇と関連したが、顎形成では有意な関連は認められなかった。

 これらの結果を踏まえReilly氏は、「手術部位によって全体的な人格認知に与える影響が異なっているのは実に興味深い。また、男らしさについては有意な変化が見られなかったことも注目すべきことだ」と話し、「今回の研究結果は、顔の美容整形手術を受ける人は男女ともに、他人から魅力度が増したと思われるだけでなく、社会が知覚するペルソナ(外的側面)に関してもポジティブな変化が得られることを示唆している」とまとめている。

 また、Reilly氏は、顔を「心を映す鏡」と評したキケロを引き合いに出し、「社会的相互関係において、人の容貌は他人にとって最も明白で理解しやすい個人の特徴なのである。それゆえ、素の表情の微妙な変化が人格に対する認識を変えるとしても不思議ではない」と話している。

[2019年7月22日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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