加齢に伴い女性がセックスレスになる理由

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HealthDay News

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 女性が年を取るとセックスレスになるのは、生物学的な要因だけではなく、多くの心理的、環境的な要因が関与していることが、北米閉経学会(NAMS)でメディカルディレクターを務めるStephanie Faubion氏らの研究で明らかになった。詳細は「Menopause」7月10日オンライン版に掲載された。

 これまでの研究は、高齢女性の性欲が減退する原因として、ホットフラッシュ(ほてり)や睡眠障害、腟の乾燥、性交痛などの生物学的な要因が注目されてきた。Faubion氏らは今回、英国で実施された卵巣がんスクリーニングの有益性を検討した大規模なランダム化比較試験であるUKCTOCS(UK Collaborative Trial of Ovarian Cancer Screening)試験に参加した閉経後女性4,418人(年齢中央値は64歳)を対象に分析。解析対象は、年1回のスクリーニング開始前のベースライン時に、性生活に関する質問票調査の中で自由記載欄にコメントを記入した女性とした。

 その結果、性的活動が活発ではなくなった理由として、「親密なパートナーを失ったこと」を挙げる女性が最も多かった(44.8%)。多くは夫と死別した女性で、別の男性と出会う機会がなかったり、パートナーの死後は性への興味を失ったりした女性が多かった。その他の理由としては、パートナー側の健康状態(27%)や勃起不全(ED)などの性機能障害(13.5%)、女性自身の健康問題(18%)や更年期症状(12.5%)、処方薬による影響(7%)などが挙げられていた。

 その他にも、女性自身やパートナーが性欲を失ったことや、パートナーとの関係、老いを自覚したこと、さらには、夜勤やプライバシーがない生活で性行為の頻度が減ったことなども挙げられた。なお、研究に参加した女性のうち性的に活発だったのは3%に過ぎず、性的な問題に対する医療的支援を求めていた女性も6%にとどまっていた。

 Faubion氏は「女性の性的な健康上の問題は、加齢とともによくみられるものだ。中でも、パートナーの喪失やパートナー側の性機能障害、健康問題、パートナーとの関係性の問題による影響が大きく、パートナーが重要な役割を担っていることがうかがえる」と説明。その他にも、腟の乾燥や性交痛などの閉経期の女性によくみられる症状も性的活動に影響する要因であることが示されたが、「効果的な治療法があるにもかかわらず、治療を受けようとする女性はほとんどいないことも明らかになった」と同氏は付け加えている。

[2019年7月10日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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