ファストフード店の“ヘルシー”なキッズメニューに効果なし? 米調査

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 米国では、ファストフード店に健康的であることを謳った子ども向けのメニューが登場したことで、一時期落ち込んでいた家族連れの利用者が再び増えている。しかし、実際にはほとんどの子どもは、脂肪や塩分、カロリーがたっぷりな不健康なメニューを食べていることが、米コネチカット大学ラッド・センターのJennifer Harris氏らが9月27日に発表した調査から明らかになった。

 米国ではマクドナルドやバーガーキング、ウェンディーズ、サブウェイのファストフード4大チェーンが2013年以降、キッズメニューで健康的な飲料やサイドメニューを提供するとの方針を示した。この方針による影響について調べるため、Harris氏らは約800人の親を対象にオンライン調査を実施した。

 その結果、過去1週間に、ファストフード4大チェーンのいずれかの店で「子どもの昼食や夕食を購入したことがある」と回答した親の割合は、2010年の10人中8人から2016年には10人中9人に増加していたことが分かった。また、ファストフード店でキッズメニューを食べた子どもの74%で加糖飲料や油っぽいフライドポテトなどのサイドメニューが与えられていた。

 2016年には10人中6人の親がキッズメニューのうち低脂肪乳や果汁といったより健康的な飲料を選んでいたが、その割合は2010年から変化はみられなかった。さらに、子どもの年齢層別では、2~5歳の未就学児には3分の2の親がこうした健康的な飲料を選んでいたが、6~11歳の子どもの親では半数にとどまっていた。

 サイドメニューについては、約半数がヨーグルトやリンゴのスライスといった健康的なメニューを選んでいた。しかし、一部のファストフード店ではキッズメニューで2種類のサイドメニューを提供しているため、10人中6人はフライドポテトなどを購入していた。

 Harris氏によると、大手ファストフードチェーンは、キッズメニューのうち加糖飲料やフライドポテトといったメニューはより健康的なメニューに置き換わり、こうした動きが家族連れの利用客を呼び戻したとしている。しかし、同氏は「健康的とされるメニューが提供されるようになった後も、子どもたちは依然として脂肪や塩分、カロリーがたっぷりと含まれた食事を取っており、こうした傾向は以前からほとんど変化はない」と指摘する。また、「ファストフード店のメニューは健康的だと親たちに思わせるのはマーケティング戦略の一つだ。わが子のために健康的な食事を選択していると親に思わせることができれば、ファストフードチェーンの経営上のメリットになる」と説明している。

 この結果を踏まえ、同センターは「カリフォルニア州やコロラド州、ケンタッキー州、メリーランド州といった地域では、全ての飲食店に子ども向けメニューで健康的な飲料やサイドメニューを必ず提供することを求める法律や規制が導入された。政策立案者はこれらの地域に倣うべきだ」と主張している。一方、米国栄養士会(Academy of Nutrition and Dietetics)のスポークスパーソンであるMalina Linkas Malkani氏は「親や保護者は子供に糖分や塩分、飽和脂肪酸が多く含まれる食品は避け、たんぱく質やカルシウム、ビタミンD、鉄、健康的な脂肪やビタミンCを積極的に摂取するよう教えるべきだ」と話している。

[2018年9月27日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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