お知らせがあります。

  • 2020/06/30 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止への協力として、テレワークを実施しておりますため、弊社カスタマーセンターの電話サポート窓口の休止期間を延長させていただきます。
    お問い合わせにつきましては、各サービスお問い合わせ先に記載されているメールアドレス、またはお問い合わせフォームにてご連絡くださいますようお願いいたします。

    電話窓口休止期間:2020年4月8日(水)~2020年7月31日(金)
    ※状況により、期間を変更する場合もございます。

    また、お問い合わせ状況によりメールによるご返信までにお日にちをいただく可能性がございますので、あらかじめご了承くださいませ。
    ご利用中の皆さまにはご迷惑をお掛けすることもあるかと存じますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
Close

がん臨床試験で患者の生存率に地域格差みられず

提供元:HealthDay News

印刷ボタン

公開日:2018/09/12

 

 がん患者の生存率にみられる地域格差は、治療の質の差が原因で生じている可能性のあることが、がん臨床試験データをレビューした新たな研究で示唆された。この研究によれば、臨床試験に参加し、均一な治療を受けられる環境では、都市部に住むがん患者と地方に住むがん患者の間で生存率に差は認められなかったという。詳細は「JAMA Network Open」8月17日オンライン版に掲載された。

 これまでの研究では、都市部に住むがん患者に比べて、地方に住むがん患者は生存率が低く、予後には地域差があることが報告されている。米疾病対策センター(CDC)の推計によると、2011~2015年のがん患者の死亡率(10万人当たり)は、地方の患者では180人だったのに対し、都市部の患者では158人とされている。

 米フレッド・ハッチンソンがん研究センターのJoseph Unger氏らは今回、1986~2012年に米国50州で実施された第2相または第3相の臨床試験に参加した3万6,995人のがん患者を対象に、後ろ向き研究によって生存率の地域差について調べた。患者のがん種は脳腫瘍や乳がん、大腸がん、白血病、肺がん、リンパ腫、卵巣がん、前立腺がんなど17種類であった。

 その結果、臨床試験の登録時から5年後の全生存率と無増悪生存率、がん特異的生存率はいずれも、エストロゲン受容体陰性およびプロゲステロン受容体陰性の乳がんを除く全てのがん種で、都市部の患者と地方の患者との間に有意な差はみられないことが分かった。

 Unger氏らは、こうした結果が得られた背景には、例えば、初回治療終了後に継続的な化学療法を適切な時期に受けられるかどうかなど、いくつかの因子が関与しているのではないかと指摘している。

 また、この結果について、Unger氏は「これまでの研究と同様に、がん患者の生存率には地域差が認められると予想していたため、この結果は意外なものだった」と話している。臨床試験では、ガイドラインを遵守した厳密なプロトコルに基づいて患者を評価し、治療やフォローアップを行うため、参加した患者は標準化された治療を受けることができる。そのため、同氏は「全ての患者が同じ質の治療を受けられれば、がん患者の生存率に現在みられている地域格差は解消するだろう。地方のがん患者の予後を改善するには、質の高い治療を受けられるように環境を整備するのが最善の方策だ」と付け加えている。

[2018年8月17日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら