アプガースコアは脳性麻痺発症の堅密な指数である

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ケアネット

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新生児に対し行われるアプガー測定でのスコア低値は、脳性麻痺と強く関連していることが明らかにされた。関連は標準出生体重児で強く、低出生体重児ではわずかで、特に四肢麻痺との関連が強いという。ノルウェー公衆衛生研究所のKari Kveim Lie氏らが、住民ベースのコホート研究の結果、報告したもので、BMJ誌2010年10月16日号(オンライン版2010年10月7日号)で発表された。

ノルウェー新生児対象に、アプガースコアと脳性麻痺発症との関連を調査




Kveim Lie氏らは、出生5分後に測定されるアプガースコアと脳性麻痺との関連を、標準出生体重児と低出生体重児それぞれで評価した。また、痙性脳性麻痺の四肢麻痺、両側麻痺、片麻痺それぞれとの関連についても評価した。主要評価項目は、5歳未満での脳性麻痺発症。

評価は、ノルウェーのMedical Birth Registryに登録された1986~1995年生まれの全新生児で、ノルウェー国内全小児部門の退院記録が集積されたNorwegian Registry of Cerebral Palsy in Children born 1986-95のデータとリンクし検討が行われた。対象児は、形成異常なしの単生児で1年生存が確認された54万3,064例だった。

体重とは独立して、スコア4未満が発症と強く関連




5歳未満で脳性麻痺が発症したのは、988例(1,000例につき1.8例)だった。

全体では、アプガースコアが3未満群での発症が11%(39/369例)、一方、スコア10群の発症はわずか0.1%(162/17万9,515)で、両群間の発症差は53倍(出生時体重補正後オッズ比:53、95%信頼区間35~80)だった。

出生時体重が2,500g以上では、アプガースコア4未満の群が、8超群に比べオッズ比125(95%信頼区間:91~170)と、より多く発症する傾向が認められた。

一方、出生時体重が1,500g未満では、両スコア間のオッズ比は5(95%信頼区間:2~9)でほぼ同一だった。

各体重群(1,500g未満、1,500~2,499g、2,500g以上)ともスコア4未満児が脳性麻痺を発症した割合が最も高く、10~17%を占めていた。アプガースコア低値は、痙性脳性麻痺の3つのサブグループそれぞれと強く関連していた。特に、四肢麻痺で関連が最も強く、補正後アプガースコア4未満対8超のオッズ比は137(95%信頼区間77~244)だった。

Lie氏は、「アプガースコアは、出生直後の生命力の強さの基準となるばかりでなく、生命力を低下させる脳性麻痺発症の堅密な指数であることが示された」と結論している。

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