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洗顔・歯磨き・髭剃りの際の工夫

認知症患者さんのご家族へのアドバイス洗顔・歯磨き顔が洗えない、「水をかける」がわからない。正面でやって模倣を促しても難しいので「こうだよ」と手を添えて動作を示す。進行すると濡れタオルを渡して代用させたり、パウダーのついた歯ブラシを手渡すことも必要。男性の髭剃り剃りやすいところだけ、一点集中となりがち。剃るべき顔の部分に髭剃り器を当てて指示する。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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入浴時のアドバイス

認知症患者さんのご家族へのアドバイス入浴シャンプーは、シャンプーキャップを使用すれば楽。体はスポンジやタオルではなく、手に洗剤をつけて体を洗わせるとうまくいくこともある。協力してもらえたら褒めてあげるのがコツ。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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徘徊を予防するための工夫

認知症患者さんのご家族へのアドバイス徘徊予防直接的に抑えることは難しいので「安全な徘徊」ができるように対策を立てる。洋服に名前や連絡先を入れた名札をつける。GPS機能のついた携帯電話を持たせておく。事前に防ぐ方法として、玄関や出入口に赤外線センサーをつけておく、外出を連想させる靴やバッグなどを目に付くところに置かないなど。徘徊しやすい時間帯がある場合は、誘って散歩してみる。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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行方不明に気づいたときの対応

認知症患者さんのご家族へのアドバイス徘徊・行方不明に気づいたときの対応① いつまでいたか・服装を確認② 履物の確認・持参した物品の点検③ 内外の人からの情報収集④ 自宅内外の捜索・近所や知人に捜索協力要請⑤ 車などを使い、近所や考えられる行き先を捜索⑥ 警察への捜索願いを出す際は上記の情報を添える監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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掃除をさせるための工夫

認知症患者さんのご家族へのアドバイス掃除やらせてみせて褒めれば気持ちがよくなったという記憶から、さらなるやる気につながる。広いところは難しくても、トイレや洗面所などの狭いところなら結構できる。爪切りペンチのように使うタイプのハサミの形をした爪切りがよい。監修:筑波大学 医学医療系臨床医学域精神医学 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.朝田 隆氏

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ワルファリン管理に対するPT-INR迅速検査の重要性が高まる

本邦では、心原性脳塞栓症をはじめとする脳塞栓症が増加している。それとともに、抗凝固薬の使用機会は増加している。抗凝固薬の中でもワルファリンは長年にわたり臨床で使われ、脳塞栓症の発症リスク減少のエビデンスを有する基本薬である。反面、その出血リスクなどから過小使用が問題となっており、ワルファリンのモニタリング指標であるPT-INRを至適治療域内へコントロールしなければならない。今回は、PT-INRを診療現場で簡便に測定できるPOCT(Point Of Care Testing)機器コアグチェックを用いた迅速測定の有用性について、製造元および販売元であるロシュ・ダイアグノスティックス株式会社、エーディア株式会社に聞いた。そこには、単なる検査に留まらないメリットがあった。PT-INRの測定環境と高まるニーズ2013年12月、日本循環器学会より「心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)」が発表された。新ガイドラインでは、NOAC(Non vitamin K antagonist Oral Anticoagulants)を新たに追加し、CHADS2スコアに応じて推奨度とエビデンスが示されている。CHADS2スコア2点以上の場合は、ワルファリンが推奨されている。これらの患者は、塞栓リスク、出血リスクともに高いといわれ、きめ細かな服薬調整が必要となる。日本循環器学会や日本血栓止血学会も、ワルファリンを有効かつ安全に使うため、モニタリング指標PT-INRの測定を推奨しており、その重要性はますます高まっていくと考えられる。通常、院内に検査室を持たないクリニック等では、PT-INRを外注検査で測定しているケースが多い。外注検査の場合、検査結果が得られるまでに時間がかかる。そのため検査結果のフィードバックのために、患者に再来院させるという負担を強いることもある。簡単、短時間、どこでも測れるPT-INRそのようななか、コアグチェックは2007年PT-INRをその場で測定できるPOCT機器として発売された。一般医療機器としては、XSとXSプラスの2種類が承認されている。いずれの機種も、メモリー機能を備えており(XSで300件、XSプラスで2,000件)、患者の経時的な測定数値を確認することができる。また、電池での使用が可能なため、さまざまな状況や場所で使用できる。一般医療機器としては、コアグチェックXSとコアグチェックXSプラスがある。ほかに植込型補助人工心臓(非拍動流型)装着患者の血液凝固能自己測定用にXSパーソナルがある。(写真提供:ロシュ・ダイアグノスティック株式会社、エーディア株式会社)測定方法はいたって簡単である。専用のテストストリップを機器に挿入し、10μLの血液を滴下するだけでPT-INRを測定できる。検査結果は開始から約1分で得ることができる。操作は、専用のテストストリップを挿入、血液(10μL)をテストストリップに滴下すると、自動的に測定が始まる。検査結果は開始から約1分で得られる。コアグチェックは、キャリブレーションの手間がなく、試薬有効期限警告などエラー防止機能も備わっている。また、院内検査、外注検査との良好な相関が得られており、正確性についても高い評価を受けている。コアグチェックXS測定手技を動画で紹介7’05”(動画提供:エーディア株式会社)PT-INR迅速測定がもたらすメリットワルファリンの効果には、個人差があるといわれ、食事、併用薬、体調変化、生活状況でも変動する。たとえば外注検査の場合、検査結果が得られるまでに時間がかかるため、出血傾向などのリスクがあっても、速やかな投与量の調整が難しい。コアグチェックを用いたPOCTにより、受診時に適切な指示を出すことが可能となり、より厳密で質の高いワルファリン管理が期待できる。実際にコアグチェックを使用している医師はどう感じているのだろうか。使用者の意見には、“使いやすい”、“その場で結果がみられて便利”など、好評なものが多いようだ。また、電池使用でどこでも測定可能なので、最近では訪問診療で用いるケースも増えているという。さらに、医師が前回値と現在値を確認の上、診察してくれることで、患者のワルファリン服用への理解が深まり、アドヒアランスも向上するといった恩恵もあるという。アドヒアランス不良は重大な問題であり、そういう観点からも大きなメリットがあるようだ。加えて、その場で測定し結果を説明してくれることで、患者の医師への評判があがるケースもみられる。コアグチェック導入によりワルファリン管理が向上した実際に外来診療でコアグチェックを活用することにより、PT-INR管理が向上したエビデンスが報告されている1)。この試験は、大阪府内の外来クリニック8施設を対象に、POCT導入前後のTTR(Time in Therapeutic Range:治療域内時間)をレトロスペクティブに比較検討したものである。その結果、TTRは、導入前の51.9%から69.3%へと改善された。内訳をみると、INR治療域を上回った時間はPOCT導入前後で同程度、INR治療域を下回った時間はPOCT導入後有意に改善された。つまり、出血イベントの危険性を増やすことなく、血栓イベントの予防効果の改善が示された。画像を拡大する画像を拡大するPOCT導入後のTTRは、導入前に比べ有意に改善(51.9% vs. 69.3%, p

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皮膚症状関連の死亡率 ―過去20年間のデータ比較

 米国・ジョージタウン大学のLindsay N. Boyers氏らは、過去約20年間の発展途上国137ヵ国と先進国50ヵ国における皮膚症状に関連した死亡率を調べた。その結果、発展途上国と先進国では皮膚症状関連の死亡負荷が異なり、メラノーマ、はしか、梅毒の格差が最も大きいことが明らかにされた。著者は、「この結果は、予防や治療において何を優先かつ最適化すべきかについて役立つだろう」とまとめている。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2014年10月2日号の掲載報告。 疾病負荷研究は、系統的に編集された動態統計情報や疫学研究論文、政策および各種リソースなどを含むデータベース研究である。 研究グループは、1990~2010年の発展途上国137ヵ国と先進国50ヵ国における皮膚疾病に関連した死亡率を調べた。 断面調査にて、10カテゴリーの皮膚症状について対象国の平均年齢標準化死亡率(10万人当たり)を算出。同皮膚障害からの死亡格差を1990年と2010年で比較し、また発展途上国と先進国で比較した。 主な結果は以下のとおり。・メラノーマの死亡率は、発展途上国と比べて先進国は、1990年時点では5.6倍、2010年時点では4.7倍高かった。・一方で、はしかの死亡率は、先進国と比べて発展途上国が1990年時点で345倍、2010年時点で197倍高かった。・また梅毒の死亡率は、発展途上国がそれぞれ33倍、45倍高かった。・本検討は、患者、医療提供者、地理的レベルの交絡因子補正に限界があり、結果の精度および普遍化には限りがある。

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ICUでの栄養療法、静脈と経腸は同等/NEJM

 ICU入室の重症患者への早期栄養療法について、経静脈ルート(静脈栄養法)と経腸ルート(経腸栄養法)を比較した結果、30日全死亡率などのアウトカムは同等であることが示された。低血糖症と嘔吐の発生については、静脈栄養療法群で有意に低率だった。英国・Intensive Care National Audit and Research Centre(ICNARC)のSheila E. Harvey氏らが、ICU患者2,400例について行った無作為化比較試験の結果、明らかにした。同早期栄養療法については、いずれのルートが最も効果的かについて明らかとなっていなかった。NEJM誌オンライン版2014年10月1日号掲載の報告より。入院36時間以内~5日まで栄養療法を実施 検討は、英国33ヵ所のICUに緊急入室した成人重症患者2,400例を登録して行われた。 研究グループは被験者を無作為に2群に分け、一方には早期静脈栄養を、もう一方には早期経腸栄養を、それぞれ入院36時間以内から行い最長5日まで継続した。 主要アウトカムは、30日後の全死亡率だった。30日全死亡率は両群とも33~34% 被験者のうちデータが得られた2,388例(99.5%、静脈栄養群1,191例、経腸栄養群1,197例)について分析を行った。 30日全死亡率は、静脈栄養群が33.1%(393/1,188例)、経腸栄養群が34.2%(409/1,195例)であり、両群で同等だった(静脈栄養群の相対リスク:0.97、95%信頼区間:0.86~1.08、p=0.57)。 低血糖症の発生率については、静脈栄養群が3.7%(44例)に対し経腸栄養群が6.2%(74例)、嘔吐はそれぞれ8.4%(100例)と16.2%(194例)と、いずれも静脈栄養群で有意に低率だった(それぞれp=0.006、p<0.001)。 しかしながら、平均治療感染性合併症件数(0.22vs. 0.21、p=0.72)や90日死亡率(37.3%[442/1,184例]vs. 39.1%[464/1,188例]、p=0.40)、およびその他14項目の副次アウトカム、有害事象発生率については、両群で有意差は認められなかった。 なお、両群のカロリー摂取量は類似しており、いずれもほとんどの患者で摂取目標値には達しなかった。

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慢性膝痛に鍼・レーザー鍼治療は有効か/JAMA

 50歳以上の中等度~重度の慢性膝痛患者に対する鍼治療やレーザー鍼治療は、疼痛の緩和や身体機能の改善に有効ではないことが、オーストラリア・メルボルン大学のRana S. Hinman氏らの検討で示された。慢性膝痛はプライマリケア医を受診する高齢者に最も高頻度にみられる疼痛であり、典型的には骨関節炎に起因し身体機能を低下させる。鍼治療は慢性膝痛の最も一般的に用いられる代替治療で、使用機会は増加傾向にあるという。従来の鍼だけでなく、経穴への非侵襲的な低出力レーザー鍼治療の有用性を示すエビデンスがある。JAMA誌2014年10月1日号掲載の報告。鍼治療の効果をZelenデザインの無作為化試験で評価 研究グループは、慢性膝痛に対する鍼治療およびレーザー鍼治療の有効性を評価する無作為化試験を実施した。対象は、年齢50歳以上、膝の疼痛が3ヵ月以上持続し、numerical rating scale(NRS)で10点中4点以上、朝の膝のこわばりは30分以内の患者とした。 本試験はZelenデザイン(無作為割り付け後に同意を得る)を採用し、プロトコルはSTRICTAガイドラインに準拠した。2010年2月~2012年12月に、ビクトリア州のメルボルン市およびその近郊において、広告で参加者を募った。 282例が登録され、無治療群(対照群)に71例、鍼治療群に70例、レーザー鍼治療群に71例、偽レーザー鍼治療群に70例が割り付けられ、12週の治療が行われた。レーザー鍼治療群と偽レーザー鍼治療群の参加者と施術者(プライマリケア医)には割り付け情報がマスクされ、対照群の患者には試験について何も知らされなかった。 主要評価項目は、12週時の膝の疼痛スコア(NRS:0~10点、点が高いほど痛みが強い)および身体機能(WOMAC:0~68点、点が高いほど身体活動が困難)であった。アウトカムの欠測値をmultiple imputation法で補完したITT解析を行った。短期的にわずかな効果、長期的有効性は認めず 4群の平均年齢は62~64歳で、女性が39~56%含まれた。12週時に26例(9%)、1年時には50例(18%)が追跡不能となった。 偽レーザー鍼治療群と比較した12週時の疼痛スコアの平均差は、鍼治療群が-0.4(95%信頼区間[CI]:-1.2~0.4、p=0.34)、レーザー鍼治療群は-0.1(同:-0.9~0.7、p=0.86)で、身体機能の平均差はそれぞれ-1.7(同:-6.1~2.6、p=0.43)、0.5(同:-3.4~4.4、p=0.79)であり、いずれも有意な改善効果は得られなかった。 一方、対照群と比較した12週時の疼痛スコアの平均差は、鍼治療群が-1.1(95%CI:-1.8~-0.4、p=0.002)、レーザー鍼治療群は-0.8(同:-1.5~-0.1、p=0.03)であり、いずれもわずかな改善効果が得られたが、1年時にはどちらも有意な差はなかった。また、対照群と比較した12週時の鍼治療群の身体機能の平均差は-3.9(同:-7.7~-0.2、p=0.04)で、わずかに改善したが、前述のように偽レーザー鍼治療群と比べた平均差は-1.7(同:-6.1~2.6、p=0.43)と有意差を認めず、1年時も有意な差はなかった。 12週および1年時の歩行時や起立時の疼痛、身体活動制限、健康関連QOLなどの副次評価項目のほとんどにも改善効果は確認できなかった。有害事象は少なく、また軽度で一過性であり、治療群間で類似の傾向がみられ、重篤な有害事象は認めなかった。また、患者と施術者のほとんどが、レーザー鍼治療と偽レーザー鍼治療の判別ができなかった。 著者は、「50歳以上の中等度~重度の慢性膝痛患者には鍼治療およびレーザー鍼治療は推奨されない」と結論している。

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急性呼吸促迫症候群へのスタチンの効果/NEJM

 急性呼吸促迫症候群(ARDS)の治療において、シンバスタチンは臨床転帰の改善をもたらさないことが、英国・クイーンズ大学ベルファストのDaniel F McAuley氏らIrish Critical Care Trials Groupが行ったHARP-2試験で示された。ARDSでは、肺胞障害を引き起こすコントロール不良な炎症性反応が認められ、豊富なタンパク質を含む肺浮腫液の肺胞腔内への滲出により呼吸不全を来す。スタチンは、HMG-CoA還元酵素を阻害することで、ARDSの発症に関与する複数の機序を修飾することが示され、動物実験やin vitro試験、さらにヒトの第II相試験においてARDSの治療に有効である可能性が示唆されている。NEJM誌2014年9月30日号掲載の報告。人工呼吸器非装着日数をプラセボ対照無作為化試験で評価 HARP-2試験は、シンバスタチンはその病因によらずARDS患者の臨床転帰を改善するとの仮説の検証を目的とする、多施設共同二重盲検プラセボ対照無作為化試験。対象は、気管挿管および人工呼吸器が装着された発症後48時間以内のARDS患者であった。 被験者は、シンバスタチン80mg/日(経腸投与)またはプラセボを投与する群に無作為に割り付けられ、最長28日の治療が行われた。主要評価項目は第28日までの人工呼吸器非装着日数、副次評価項目は第28日までの肺を除く臓器不全のない日数、死亡、安全性であった。 2010年12月21日~2014年3月13日までに、英国およびアイルランドの40施設のICUから540例が登録された。シンバスタチン群に259例、プラセボ群には281例が割り付けられ、それぞれ258例、279例が解析の対象となった。人工呼吸器非装着日数:12.6 vs. 11.5日 シンバスタチン群は、平均年齢53.2歳、男性52.9%で、ARDSの原因は肺炎62.2%、敗血症40.9%であり、プラセボ群はそれぞれ54.4歳、60.7%、55.0%、42.1%であった。動脈酸素分圧(PaO2)/吸入酸素濃度(FiO2)比(123.0 vs. 132.4mmHg、p=0.049)を除き、背景因子は両群間でバランスがとれていた。 人工呼吸器の平均非装着日数はシンバスタチン群が12.6日、プラセボ群は11.5日(p=0.21)であり、両群で同等であった。また、無臓器不全日数はそれぞれ19.4日、17.8日(p=0.11)、28日死亡率は22.0%、26.8%(p=0.23)であり、いずれも両群間に差を認めなかった。 有害事象の多くがクレアチンキナーゼ値や肝アミノトランスフェラーゼ値の上昇であった。治療関連有害事象の発現率はプラセボ群よりもシンバスタチン群で高かったが、重篤な有害事象(死亡などの試験の転帰を除く)の発現状況は両群で同等であった。 著者は、「シンバスタチンによる有害事象は最小限であったが、臨床転帰は改善されなかった」とまとめ、「敗血症関連ARDSに対するロスバスタチンの有用性を検討したSAILS試験でも、臨床転帰の改善は得られなかったことから、病因にかかわらずARDSに対するスタチンのルーチン投与にはほとんど意義はないと考えられる」と指摘している。

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患者さんの誤解を解く説明法

患者さん用画 いわみせいじCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話患者 先生、ブルーベリーは目にいいんですか?医師 ブルーベリーね。(興味を示す)患者 そうなんです。血糖値が高いと眼が悪くなると聞いて、何かないかと思っています。医師 じつは、もう飲み始めているとか?患者 そうなんです。試供品を買って飲んでみたんですけど・・・医師 そうだったんですか。ブルーベリーは、アントシアニンをたくさん含んでいるので、抗酸化作用が期待されているのですが・・・。画 いわみせいじ患者 どうなんですか?医師 残念ながら、疲れ目程度はとれるかもしれませんが、糖尿病からくる眼の合併症を防ぐまでの効果はないそうです。患者 なんだ。そうなんですか。医師 これからは試してみる前に相談してみてくださいね。患者 はい。わかりました。ポイント患者さんの話に興味を示し、エビデンスをわかりやすく説明することで患者さんの満足度が高まりますCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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できることから運動を指導

患者さん用画 いわみせいじCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話医師 普段、どんな運動をされていますか?患者 最近、時間がなくて、運動できていないんです。通勤で歩くくらいです。医師 そうですか。お忙しそうですね。通勤では片道、どのくらい歩いておられますか?患者 10分くらいです。画 いわみせいじ医師 なるほど。1駅前で降りると、どのくらいになりますか?患者 20分ちょっとですかね。医師 なるほど。片道が10分以下の人に比べると、20分を超える人は糖尿病に27%なりにくいそうですよ。患者 そんなに違うんですね。それなら、1駅まで降りて歩いてみようかな。医師 それはいいですね。(歩行時間と糖尿病発症の関連: 0~10分=1.00、11~20分=0.86、21分以上=0.73)ポイント大きな目標ではなく小さな目標を一緒に考えると自己効力感が高まりますCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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夏場に陥る体重増加の罠

患者さん用画 いわみせいじCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話医師 毎日、暑いですね。体重の方はいかがですか?患者 少し増えています。医師 そうですか。昔は冬場に体重が増える人が多かったんですが、最近は夏場に太る人もいますね。患者 そうなんです。私も夏場に体重が増えるんです。医師 夏場に体重が増える人には特徴が3つほどありますよ。患者 どんなことですか?医師 まずは暑くなるので、ビールを飲む回数が増えたり量が増えたりします。患者 それ私ですね。画 いわみせいじ医師 次に、風呂あがりや寝る前などにアイスを食べるようになります。その結果、悪玉コレステロールが増えたりします。患者 それもやっています。医師 3つ目は、あっさりしているがカロリーの比較的高いものをよく食べるようになります。患者 それは何ですか?医師 ソーメンなどの麺類です。つい食べすぎちゃいますね。患者 夏場に何で太るのかと思っていましたが、原因がよくわかりました。気をつけます。ポイント患者がよくやる行動を順に追って説明することで、理解が深まりますCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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運動習慣を取り戻す指導法

患者さん用画 いわみせいじCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話医師 普段、どんな運動をされていますか?患者 今は何も運動していません。医師 そうですか。昔はどんな運動をされていたんですか?患者 学生時代は、ラグビーをしていました。医師 やはり、いい身体をしていると思っていました。患者 へへへ。(苦笑い)医師 それでは、身体の鍛え方や筋トレの仕方などはよくご存じですね。患者 学生時代は毎日のようにやったんですが・・・画 いわみせいじ医師 いい筋肉を持っておられると思いますので、歩くことなど有酸素運動系でもいいですし、腕立て伏せ、腹筋、スクワットなど筋トレなどでも血糖コントロールは驚くほど改善すると思いますよ。患者 そうなんですか!医師 有酸素運動か、筋トレ、どちらがやりやすいですか?(選択肢を示す)患者 歩くことから始めてみます。医師 それはよかったです。頑張ってやってみてください。ポイント過去の運動歴を尋ね、選択肢を示すことで、患者さんのやる気が高まりますCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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美味しく、痩せるよい方法

患者さん用画 いわみせいじCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話医師 パンには何をつけておられますか?患者 ジャムやバターをつけています。医師 なるほど。太りやすい人はジャムをまず縦に、その後ジャムを横に塗っておられます。患者 それ私です。その食べ方が大好きなんです。医師 そうなんですか。実はおいしく、やせる塗り方があるんですよ。患者 それはどんな方法なんですか?画 いわみせいじ医師 味は舌で感じますので、パクッとくわえた所でおいしさを感じます。患者 確かに。医師 ですから、四隅のパクッとくわえる所に塗ればいいんですよ。そうすれば、カロリーは4分の1以下になります。塵も積もれば山となるじゃないですが、小さな積み重ねが大切です。患者 面白いですね。一度、やってみます。ポイント小さな習慣が成功に結びつくことを、ユーモアを交えて説明しますCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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登録試験の報告率、ペナルティ予告メールで1.7倍/BMJ

 ClinicalTrials.govに登録した試験で、完了1年までに結果を同サイトで公表していなかった試験の責任者に対し、試験結果の報告に関するリマインダーを電子メールで送付したところ、6ヵ月後の同報告率が1.7倍増大した。フランス・パリ大学のAnnabel Maruani氏らが行った無作為化比較試験の結果、示された。登録試験結果の報告は低率で、試験が無駄になっている主因との認識が高まっている。米国FDAは2007年9月27日に、試験終了後1年までにベーシックな結果を報告することを指針に加え、ペナルティーが課せられる可能性も生じるようになったが、報告率は低調のままで、該当する試験の約75%が未報告の現状であるという。今回の結果を踏まえて著者は、「当局からの直接的なリマインダーが効果的のようだ」と述べている。BMJ誌オンライン版2014年9月19日号で発表した。379試験のうち190試験に電子メールでリマインダー 研究グループは、ClinicalTrials.govに登録され、試験終了後1年を経過してもその結果をClinicalTrials.govで公表していない379試験を対象に無作為化比較試験を行った。同グループは379試験のうち、無作為に190試験を抽出し、試験結果の報告に関するリマインダーを電子メールで送信した。 電子メールの宛先は試験責任者の1人で、送信元は同研究グループの1人、内容は試験結果のClinicalTrials.govでの公表に関する法的義務付けと非遵守の場合の潜在的ペナルティーについてだった。 主要評価項目は、3ヵ月後にClinicalTrials.govで結果が公表された試験の割合とした。副次評価項目は、6ヵ月後の同割合だった。リマインダー群の6ヵ月後の報告率、1.7倍に その結果、3ヵ月後のClinicalTrials.govにおける公表率は、リマインダー群で19%(36件)、対照群で13%(24件)と、両群で有意差はなかった(相対リスク:1.5、95%信頼区間:0.9~2.4、p=0.096)。しかし6ヵ月後は、対照群14%(27件)に対しリマインダー群が24%(46件)と有意に高率だった(同:1.7、1.1~2.6、p=0.014)。 また、すでに結果報告がなされているにもかかわらず試験対象に誤って含んでいた試験48件を排除して事後感度分析を行ったところ、3ヵ月後、6ヵ月後の報告率ともにリマインダー群の増大が認められた(それぞれ相対リスク:5.1[p=0.02]、4.1[p=0.001])。

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エキスパートに聞く!「血栓症」Q&A Part2

CareNet.comでは特集「内科医のための血栓症エッセンス」を配信するにあたって、会員の先生方から血栓症診療に関する質問を募集しました。その中から、脳梗塞に対する質問に対し、北里大学 西山和利先生に回答いただきました。今回は、"かくれ脳梗塞"に抗血小板薬を使うべき?緊急を要する場合の見極めと対処法は?、高齢患者の内服コンプライアンスを改善するには?についての質問です。俗に使われている言葉で「かくれ脳梗塞」がありますが、かかる病態に抗血栓療法として、抗血小板薬を使う必要性(エビデンスではなく、病理学的な意味)を御教授ください。俗に言う「かくれ脳梗塞」とは、側脳室周囲に無症候性に多発するラクナ梗塞のことかと思います。これを想定して回答いたしますと、ラクナ梗塞に対する抗血栓療法の適応はあります。保険適応としてもラクナ梗塞には抗血小板薬は適応ありとなっていますし、治療ガイドラインでも同様です。ですので、「かくれ脳梗塞」が有症候性であれば、治療の適応があるわけです。脳梗塞の直接的な症状である片麻痺や構音障害などがなくても、「かくれ脳梗塞」に伴う認知症やパーキンソン症候群などがある場合は、ある意味で有症候性と考えられますので、治療の対象と考えるべきです。しかしながら、全くの無症候性の「かくれ脳梗塞」の場合に治療の適応があるかどうかはcontroversialです。年齢相応の「かくれ脳梗塞」の場合に、敢えて抗血小板薬を使用すべきかどうかについては明確な推奨はありません。日本人では抗血小板薬、特にアスピリン、による脳出血の合併が多いので、軽度の「かくれ脳梗塞」では無用なアスピリンの使用は避けるべきです。ラクナ梗塞型の「かくれ脳梗塞」は高血圧に基づく脳梗塞が多いわけですので、抗血小板薬投与ではなく、むしろ厳格な高血圧の治療を最初に行うべきであると考えられます。年齢相応を超えるような「かくれ脳梗塞」がある場合には、厳格な降圧療法などを行ったうえで、それでも「かくれ脳梗塞」が増加する場合には、抗血小板薬の使用を検討すべきでしょう。その場合、日本人ではアスピリンは脳出血や頭蓋内出血の合併が欧米よりもはるかに多いことが知られていますが、シロスタゾールやクロピドグレルはこうした出血性合併症が少ないというデータがあります。薬剤を選択する上での参考になるかも知れません。緊急を要する場合の見極めと対処法は?脳梗塞は、新規発症の場合は常に緊急の対応を要します。なぜなら、血管が閉塞して生じる脳梗塞では、血管再開通を得て完治をめざすには、発症からの数時間がカギであるからです。ではどのように脳卒中急性期と診断するかですが、急に生じた次のような症状は脳梗塞や脳卒中の可能性があるので、すぐに対応が必要であると考えていただきます。片麻痺(片側半身の運動麻痺)片側の感覚障害、構音障害(話しにくさ)運動失調発症から4.5時間以内であれば、rt-PA(recombinant tissue plasminogen activator)(アルテプラーゼ)静注療法による脳梗塞への超急性期治療が可能かもしれません。また最近ではカテーテルを用いた血栓回収治療などの血管内治療も普及しつつあります。こうした超急性期の治療が奏功すれば、脳梗塞の症状は劇的に改善します。ですので、発症後の時間が浅い脳梗塞症例では緊急で専門医療機関を受診させる必要があります。rt-PA静注療法に関しては、医療機関に到着してから治療開始までに行う検査などに1時間程度かかることが一般的です。発症後4.5時間を経過してしまうと、rt-PA静注療法の効果が減じるだけでなく、治療に伴う脳出血などの合併症の率が跳ね上がります。ですので、発症後4.5時間以内に治療開始というのが本邦でのルールであり、そのためには急性期医療機関に発症後3.5時間以内に到着できるかどうかが治療適応判定の目安になります。睡眠中に発症した脳梗塞など、いつ脳梗塞を発症したのか判然としないの症例もいます。そのような場合には、最後にその患者さんが元気だったことが確認できている時間(これを最終未発症時間と呼びます)をもって発症時間と計算するルールになっています。たとえば、目が覚めた時に片麻痺になっていた症例であれば、睡眠前に元気だったことが確認されている時間をもって発症時間と推定するわけです。高齢患者の内服コンプライアンスを改善するにはどのようにしたらよいのか?高齢者における内服のコンプライアンス不良、これは抗凝固薬に限らず、大きな課題です。若年者や中年までの患者さんでの内服コンプライアンス不良は、仕事や家事が忙しいといった理由が多いようです。ですので、内服回数を少なくしたり、内服しやすい時間帯に内服できるような工夫をしたり、出先でも内服できるような剤型にしたり、ということが大切です。一方、高齢患者での内服コンプライアンスは上記の事項以外にも、認知症のために内服を忘れる、といった理由もあるようです。これに対しては介護者が内服忘れが生じないように協力することが必要ですし、医療機関への受診頻度を上げて、適切に内服しているかどうかの確認をかかりつけ医がまめに行っていくことも重要でしょう。もちろん、高齢患者においても、内服回数が少なくてすむように工夫する、合剤を利用して錠数を減らす、といったことはコンプライアンスの改善につながると考えられます。

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UV曝露によるビタミンD値の高さ、季節差は?

 地方で暮らす人はUV曝露を過度に受け、皮膚がんリスクを増大する可能性がある。デンマーク・ビスペビヤ病院のM. Bodeker氏らは前向きコホート試験にて、農家の家族(屋外労働者の夫、屋内労働者の妻および子供)について、UV曝露を測定し、ビタミンD値を夏の終わりと同年の冬に測定した。結果、概してUV曝露は高かったが、冬場のビタミンD値は推奨値以下であったという。今回の結果について著者は、「UV曝露の違いは、ビタミンD値の違いに結びつかなかった」と述べている。Photochemical & Photobiological Sciences誌オンライン版2014年9月23日号の掲載報告。 ビタミンD産生がUVBに依存することから、若干の太陽光を浴びることが推奨されている。 研究グループはUV曝露とビタミンD値の関連について、UV曝露が高いと思われる農村部住民(屋外労働者の農夫、その屋内労働者の妻および子供)を対象に検討を行った。 2009年夏の間、各人のUV曝露と天気の動向について、線量計測と日記により記録。夏の終わりと同年冬にビタミンD値を測定した。 主な結果は以下のとおり。・リスク行動(肩/上半身の太陽光曝露)、海水浴、日焼け止め使用、日焼けの頻度は、いずれも低かった。・農夫と子供は、UV曝露値の最高日が仕事日においてであった(いずれも1.5 SED/日)。・仕事日でない日のUV曝露も、高値であった(最高2.0 SED/日)。・農夫、子供(男女児とも)は、妻と比べて慢性的にUV曝露を受けていた。妻はより間欠的にUV曝露を受けていた。・一方で、ビタミンD値は家族間で差はみられなかった。・夏の終わりにおいて、ビタミンD値が不足していた人は16%であり、冬場は61%であった。・いくつかのUV曝露変数は、ビタミンD値と明らかに相関していたが、関連性は弱かった。

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認知症タイプ別、各認知機能の経過を比較

 オランダ・アムステルダム大学医療センターのLL Smits氏らは、認知症のタイプ別に認知機能低下の経過を長期に観察し、コントロールと比較検討した。その結果、認知症のタイプにより記憶、言語、注意、実行機能、視空間機能、全般的認知などの低下において、それぞれ特徴がみられることを報告した。今回の結果について著者は、「アウトカム評価として神経精神学的データを使用するケースが増えているため、認知症自然経過の推定は、臨床試験をデザインするうえで重要な意義がある」と考察している。Psychological Medicine誌オンライン版2014年9月17日号の掲載報告。 研究グループは、認知症の各タイプにおける認知機能低下の経過をコントロールと比較検討する長期観察研究を行った。アルツハイマー病(AD)患者199例、血管性認知症(VaD)患者10例、レビー小体型認知症(DLB)患者26例、前頭側頭型認知症行動バリアント(bvFTD)患者20例、前頭側頭型認知症言語バリアント(lvFTD)患者15例、およびコントロール112例を対象とし、Mini-Mental State Examination(MMSE)を用いて5つの認知ドメイン(記憶、言語、注意、実行機能、視空間機能)と、全般的認知を評価した。すべての被験者に対し、2回以上の神経精神学的評価を行った(中央値2回、範囲:2~7回)。神経精神学的データは、コントロールのベースライン状況をリファレンスとし、zスコアに標準化。年齢、性別、学歴で調整し、線形混合モデル(LMMs)を用いて、各認知症タイプにおけるベースラインの認知機能および経過に伴う認知機能低下を推定した。 主な結果は以下のとおり。・ベースライン時、認知症患者はコントロールに比べ、視空間機能を除くすべての認知ドメインの機能が不良であった(p<0.05)。なお、視空間機能は、AD患者とDLB患者のみで障害がみられた(p<0.001)。・追跡期間中、AD患者ではすべての認知ドメインで機能の低下が認められた(p<0.001)。・ DLB患者では、言語と全般的認知を除くすべてのドメインで機能の低下がみられた。・bvFTD患者では記憶、言語、注意および実行機能において急速な低下がみられた(すべてp<0.01)。一方、視空間機能はほぼ安定していた。・lvFTD患者では、主に注意と実行機能の低下がみられた(p<0.01)。・VaD患者では、注意と実行機能の低下がみられた。関連医療ニュース 認知症、アルツハイマー型とレビー小体型の見分け方:金沢大学 たった2つの質問で認知症ルールアウトが可能 日本人若年性認知症で最も多い原因疾患は:筑波大学  担当者へのご意見箱はこちら

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臨床試験データの公開が必要な時代に!(解説:折笠 秀樹 氏)-257

本論文の連絡著者は、メタアナリシスや臨床試験方法論で著名なIoannidis博士である。現在はスタンフォード大学だが、ギリシャ・アテネ育ちである。オックスフォード大学のDoug Altman博士と共に来日されたとき会食したが、お刺身など日本料理は苦手な様子だった。 さて、この論文は臨床試験方法論に関するものであり、Editorialも同時掲載された注目論文である。RCT原著論文と同じ作業仮説で、同じデータを使った再解析論文37報を調べたところ、35%が異なる結論だったという。原著論文と再解析論文で最も違っていた(49%)のは、使用された統計手法だった。統計手法を変えたら、結論が35%も変わったというから驚きだ。再解析論文を書いたのは、ほとんどが原著論文と同じグループだった(32報、86%)。また、原著論文の研究データが公開されているのは2報(5%)しかなかった。 Editorialでも述べられているように、臨床試験データの透明性と公開が望まれるところである。臨床試験はIRBや登録サイト(ClinicalTrials.gov など)で調査できるが、完了した臨床試験データを研究グループ以外の研究者は使用できない。研究グループで収集したデータだから自分たちの持ち物というわけだろうが、本当にそれでよいのだろうか?本報告では異なる解析をしたら結論が35%も変わったというのだから、研究グループとは別の研究者が解析し直す必要性があると思われた。研究不正がささやかれる昨今においては、データの公開により信憑性を確認できることは大切だろう。 大学病院医療情報ネットワーク研究センターはUMINサービスの一環として、2013年11月28日に世界初の症例データレポジトリを開始した。第1例目はJ-PREDICTという臨床試験であった。研究グループの主導者はぜひデータの公開に理解を示していただきたい。

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