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大腸がん診断後の喫煙と死亡リスク

 喫煙は大腸がんリスクを上昇させるが、大腸がん診断後の生存率との関連は不明である。今回、米国がん協会(ACS)が、大腸がんサバイバーにおける診断前・後の喫煙状況と死亡率(全死亡率および大腸がん特異的死亡率)の関連を検討し、Journal of clinical oncology誌オンライン版2015年2月2日号に報告した。 がん予防研究II栄養コホートにおいて、ベースライン時(1992年または1993年)に大腸がんではなかった成人のうち、2009年までに浸潤性非転移性大腸がんと診断された2,548例を特定し、2010年までの生存状況と死亡原因を調査した。喫煙状況は、ベースライン時の質問票における自己申告で「非喫煙」「元喫煙」「現喫煙」に分類し、1997年以降2年ごとに調査した。診断後の喫煙情報は2,256例(88.5%)で得られた。 主な結果は以下のとおり。・大腸がんサバイバー2,548例のうち、追跡期間中に1,074例が死亡し、そのうち大腸がんによる死亡が453例であった。・多変量調整したCox比例ハザード回帰モデルでは、診断前の調査で「現喫煙」であった被験者は、全死亡リスク(「非喫煙」であった被験者に対する相対リスク[RR]:2.12、95%CI:1.65~2.74)および大腸がん特異的死亡リスク(RR:2.14、95%CI:1.50~3.07)とも有意に高かった。一方、診断前の調査で「元喫煙」であった被験者は、全死亡リスク(RR:1.18、95%CI:1.02~1.36)は高かったが、大腸がん特異的死亡リスク(RR:0.89、95%CI:0.72~1.10)との関連は認められなかった。・大腸がん診断後の調査で「現喫煙」であった被験者は、全死亡リスク(「非喫煙」であった被験者に対するRR:2.22、95%CI:1.58~3.13)および大腸がん特異的死亡リスク(RR:1.92、95%CI:1.15~3.21)とも有意に高かった。一方、診断後の調査で「元喫煙」であった被験者は、全死亡リスク(RR:1.21、95%CI:1.03~1.42)は高かったが、大腸がん特異的死亡リスク(RR:0.91、95%CI:0.71~1.18)との関連は認められなかった。

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胃食道逆流症で控える食品

胃食道逆流症の人は胸やけを起こしやすい食べものをなるべく控えましょう酸味の多い食べもの脂っこい料理酢の物、柑橘系の果物・ジュース、コーラ、スタミナドリンクなど和菓子・飴など甘味辛すぎる料理熱すぎる料理チョコレートトマト監修:島根大学医学部第2内科 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.木下 芳一氏

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嗜好品と胸やけ症状

タバコ・アルコール・コーヒーは胸やけ症状を起こしやすいので避けましょうタバコ食道と胃の境界部のしまりをゆるませるというデータがあります。アルコール食道と胃の境界部のしまりをゆるませ、胃酸分泌を増やし、食道粘膜を刺激します。コーヒー• 胃酸分泌を増やします。• カフェイン抜きでも逆流を起こします。監修:島根大学医学部第2内科 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.木下 芳一氏

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胃酸逆流を起こさないために

胃酸逆流を起こさないためのアドバイス肥満を解消する前かがみの姿勢を長時間続けないお腹を締めつけない寝るときの姿勢コルセット、ベルト、着物の帯などお腹に力が入ることは避ける• 頭側を高くして寝る• 左側を下にして寝る食後すぐに横にならない監修:島根大学医学部第2内科 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.木下 芳一氏

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胃食道逆流症の食事・生活の注意点

胃食道逆流症の人の食事・日常生活における注意点のまとめ満腹になるまで食べない食後すぐに横にならない酸味の多い食べもの・果物・飲みものを控える脂っこい料理を控える辛すぎる料理や熱すぎる料理を控えるチョコレート、和菓子、飴、トマトなどを控える食生活••••••嗜好品• タバコ、アルコール、コーヒーは避ける日常生活• 肥満を解消する(減量する)• お腹を締めつけない(コルセット、ベルト、着物の帯など)• 前かがみの姿勢を長時間続けない• お腹に力が入ることは避ける• 頭側を高くして寝る• 左側を下にして寝る監修:島根大学医学部第2内科 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.木下 芳一氏

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胃食道逆流症の治療は根気よく

胃食道逆流症は根気よく治療することが大切 胃酸分泌を強力に抑える薬で治療すると、8週間でほとんどの患者さんの症状が改善し、食道の傷を治すことができます。 食道の傷が治っても胃と食道の境界部のしまりがゆるんだままだと、薬をやめれば逆流が起こり、再発してしまいます。 食道の炎症が十分おさまるまで薬を服用し、境界部が十分しまるようになれば、再発を起こしにくくなります。 症状がなくなっても、食道の炎症が十分におさまるまで、1~2ヵ月は服用を続けることが勧められます。 服用をやめても、再び胸やけなどの症状が出てきたときは、服用するようにします。監修:島根大学医学部第2内科 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.木下 芳一氏

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Twitterの言葉で心疾患死亡リスクを予測

 敵意や慢性ストレスは心疾患の危険因子として知られているが、大規模な研究はコストがかかる。米国・ペンシルベニア大学のJohannes C Eichstaedt氏らは、アテローム硬化性心疾患による年齢調整死亡率についてコミュニティレベルにおける心理的な相関をみるため、Twitter上の言葉を評価した。その結果から、著者らは「ソーシャルメディアを通じてコミュニティの心理的特性を把握することは可能であり、これらの特性はコミュニティレベルでの心血管疾患死亡率の強いマーカーとなる」と結論している。Psychological science誌オンライン版2015年1月20日号に掲載。 主な結果は以下のとおり。・ネガティブな社会関係や離脱(disengagement)、感情(とくに怒り)を反映した言葉は、心疾患死亡率の高さと関連した。一方、ポジティブな感情や心理的なつながりを反映した言葉は、心疾患死亡率の低さと関連した。この関連のほとんどが、収入や教育について調整した後も有意なままであった。・Twitter上の言葉のみによる断面回帰モデルは、一般的な人口統計学的因子、社会経済的因子、健康リスク因子(喫煙・糖尿病・高血圧症・肥満など)を組み合わせたモデルよりも、アテローム硬化性心疾患の死亡率予測の精度が優れていた。

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C型肝炎の3剤併用療法、皮膚障害リスク因子とは

 ペグインターフェロン+リバビリン+第1世代NS3/4Aプロテアーゼ阻害薬(テラプレビルまたはボセプレビル)の3剤併用療法は、遺伝子型1型のC型慢性肝炎に対する新しい治療戦略で、高い治療効果が期待できる。しかし一方では、皮膚障害などの有害事象が増加することがある。ポーランド・Provincial HospitalのElzbieta Klujszo氏らは、3剤併用療法による皮膚障害について調査し、テラプレビルでは女性や進行性肝線維症合併例などで肛門直腸の違和感が、45歳以上の男性で皮疹やそう痒症が発現しやすいこと、ボセプレビルでは自己免疫性甲状腺炎合併例で皮疹、女性でそう痒症が発現しやすいことを報告した。Journal of Dermatological Case Reports誌2014年12月31日号の掲載報告。 研究グループは、プロテアーゼ阻害薬の併用療法における皮膚障害の発現頻度、重症度ならびに危険因子などについてレトロスペクティブに調査した。 対象は、ボセプレビルまたはテラプレビルを用いた3剤併用療法を行った遺伝子型1型のC型慢性肝炎患者109例であった(ボセプレビル併用群33例、テラプレビル併用群76例)。 主な結果は以下のとおり。・皮膚障害(皮疹、そう痒症、肛門直腸の違和感)の発現頻度は、両群で同程度であった(ボセプレビル併用群21%、テラプレビル併用群28%)。・テラプレビル併用群では、男性は女性より皮疹を発症しやすく(OR:4.1、p=0.014)、男性の場合、年齢(45歳以上)がそう痒症と関連した(OR:8.16、p=0.014)。また、女性(OR:4.13、p=0.041)、自己免疫性甲状腺炎(OR:4.25、p=0.029)および進行性肝線維症(OR:4.54、p=0.018)は肛門直腸の違和感に関する独立した因子であった。・ボセプレビル併用群では、自己免疫性甲状腺炎が皮疹の(OR:10.22、p=0.017)、女性がそう痒症(OR:11.2、p=0.033)の、それぞれ素因であった。・有害事象の発現時期は、治療を開始してから平均8.6週後(範囲:1~24週)であった。

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DENERHTN研究は腎交感神経焼灼術の降圧効果の有効性をどこまで明らかにしたか(解説:冨山 博史 氏)-309

はじめに 今回、Lancetに難治性高血圧に対する腎交感神経焼灼術の効果を評価した、多施設前向き研究(DENERHTN試験)の結果が報告された。腎交感神経焼灼術は高血圧、心不全、腎機能障害、不整脈などに対する有用な治療法である可能性が注目されている。とくに高血圧に関しては、メタ解析にてその有効性が報告されている1)。 一方、その有効性に否定的な報告もある2)3)。治療手技、疾患の病態などの見地から、腎交感神経焼灼術の効果を検証するにはいくつかの問題点が存在し、腎交感神経焼灼術の効果に対する意見が分かれる一因となっている4)5)。 今回の報告に関して、下記に示す腎交感神経焼灼術の効果を検証する試験における、問題事項と対比してコメントを記載する。試験の概要 DENERHTN試験は、難治性高血圧降圧治療における腎交感神経焼灼術の有用性を検証する前向きランダム化比較試験で、フランスの高血圧管理に特化した15の医療センターで実施された。 腎交感神経焼灼術の有無についてはオープンラベルであるが、エンドポイント評価は中央解析にて盲検化され実施された。1,416例の難治性高血圧要精査症例から101例の試験適合症例が選別された。難治性高血圧診断、腎交感神経焼灼術の降圧効果評価には24時間血圧測定が使用された。対象は、腎交感神経焼灼術+SSAHT (Standard stepped-care antihypertensive treatment)実施群(後述)と、SSAHTのみ実施群(対照群)に振り分けられた。 治療開始6ヵ月後に、腎交感神経焼灼術+SSAHT実施群(n=48)では-15.4mmHgの24時間収縮期血圧の低下を認め、SSAHTのみ実施の対照群(n=51)では-9.5mmHgであり、前者で有意に大きい降圧を認めた。両群間の降圧薬服用数、服薬アドヒアランスに有意な差を認めなかった。腎交感神経焼灼術の有用性を検証するこれまでの試験の研究限界とDENERHTN試験1.腎交感神経焼灼術実施の無作為化 有名な腎交感神経焼灼術の有効性を検証した多施設研究であるSYMPLICITY HTN-3では、対照としてシャム手術を実施した2)。しかし、こうしたシャム手術の実施は倫理的にも限界があり、盲検法を実施するには限界がある。 DENERHTN試験では、腎交感神経焼灼術実施についてはオープンラベル無作為化とし、代わりに治療効果評価(24時間血圧測定)は、盲検化(腎交感神経焼灼術実施群か対照群か情報を知らない条件で中央解析センターにて血圧記録を解析)を実施した。2.難治性高血圧の診断 血圧はさまざまな要因で変動するため、難治性高血圧の診断が十分でない研究も存在する。24時間血圧測定による血圧重症度評価、利尿薬を含む3剤以上の降圧薬併用、服薬アドヒアランスの確認、生活習慣の改善実施の有無、腎機能を含め2次性高血圧除外の評価方法などが問題となる。 DENERHTN試験では、試験登録後4週間は indapamide 1.5mg、ramipril 10mg、 amlodipine 10mgが処方され、血圧レベル評価は24時間血圧測定で評価された。腎機能を含む2次性高血圧のスクリーニングが実施され、さらにCT・MRにて腎動脈狭窄の有無が事前評価された。このように適切な難治性高血圧の評価が実施された研究である。3.対照群の治療 経過観察において血圧の変動が生じるため、対照群・腎交感神経焼灼術実施群とも経過観察中の降圧薬治療の取り扱い方が問題となる。 DENERHTN試験ではSSAHT が実施されている。本方法は、追加降圧薬としてspironolactone 25mg、bisoprolol 10mg、prazosin 5mg、rilmenidine 1mgの使用がプログラムされ、降圧薬追加の適応は月ごと測定の家庭血圧にて決定されるプロトコルであった。しかし、本研究では腎交感神経焼灼術実施の有無の無作為化は24時間測定血圧を基に実施された。また、両群間で血圧低下に有意な差を確認できたのは24時間測定収縮期血圧であり、家庭血圧には有意な差(収縮期血圧降下度:-15.4 mmHg vs. -11.5 mmHg、p=0.300)を認めなかった。4.除神経の評価 除神経術成功の有無を評価する方法は腎臓におけるnoradrenalineのspilloverの測定であるが、腎動静脈noradrenaline濃度を測定する必要があり実用的でない。その他有効な評価方法は確立されていない。 DENERHTN試験でも除神経成功の有無は確認されていない。上述のSYMPLICITY HTN-3(本試験では腎交感神経焼灼術の降圧効果は否定的であった)では、熟練者でない術者が腎交感神経焼灼術を実施したため、除神経が確実でなかったことが懸念されている。 DENERHTN試験では、熟練者の管理の下で腎交感神経焼灼術が実施されている。また、最近の検討で、腎遠心神経は腎動脈遠位側でその分布が腎動脈内腔側を走行することが示された。ゆえに、今後、腎動脈遠位側で焼灼術が施行可能なデバイスを使用したか、腎動脈遠位側の焼灼を実施したかを確認することも必要であろう。DENERHTN試験ではSimplicityカテーテルが使用されており、手技的に腎動脈遠位側の焼灼が可能であるが、手技的詳細は記載されていない。5.治療効果評価方法 項目2でも記載したが治療効果評価には24時間血圧測定が必要である。その他、臓器障害として、左室肥大、脈波速度、腎機能などが効果判定の指標として使用されているが、確立された効果判定の指標はない。また、イベント抑制を検討した長期前向き研究はない。 DENERHTN試験では降圧効果の評価は24時間血圧測定にて実施され、同時に服薬アドヒアランスも確認されている。腎機能の変化は両群同等であった。まとめ DENERHTN試験は、腎交感神経焼灼術実施の盲検化は施行されていないが、治療効果評価は盲検化された試験であり、バイアスは小さい試験と考えられる。また、難治性高血圧の診断、血圧変化評価も24時間測定血圧が用いられ妥当と考えられる。ゆえに、本試験の難治性高血圧降圧治療としての腎交感神経焼灼術の有効性を支持する結果の意義は大きい。 しかし、従来の降圧効果の評価指標である診療室血圧、家庭血圧には対照群と有意な差を認めていない。ゆえに、現時点での腎交感神経焼灼術の降圧効果は有意であっても降圧薬の効果と対比すると小さい可能性が否定できない。 本試験でも従来の試験と同様に除神経成功の可否が評価されていない。今後、確実な除神経が実施された場合の降圧効果の評価が必要である。 その他の問題点は、治療後の降圧薬数は両群で同等であったが、降圧薬追加の適応は24時間血圧でなく家庭血圧で決定されたこと、対照群がシャム手術群でないことである。

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閉経後体重の増減で骨折リスク部位異なる/BMJ

 閉経後の体重増加や減少は、骨折リスクを増大するようだ。また、体重増加と減少では骨折リスクの増加する部位が異なるという。米国・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のCarolyn J. Crandall氏らが、女性の健康イニシアチブ観察・臨床試験(Women’s Health Initiative Observational Study and Clinical Trials)に参加した12万例超のデータを事後解析した結果、報告した。BMJ誌オンライン版2015年1月27日号掲載の報告より。3年後の体重変化と骨折リスクを分析 試験は、1993~1998年の間に米国40ヵ所の医療機関を通じて、50~79歳の閉経後女性12万566例が参加登録され、2013年まで追跡が行われた。 主要評価項目は、自己報告とカルテに記録された上肢、下肢、体幹の骨折で、ベースライン時から3年後の体重変化との関連を分析した。体重変化については、増減5%未満を「安定」、5%以上の減少を「減少」、5%以上の増加を「増加」とした。体重減が意図的なものかどうかについては、自己申告とした。 年齢、人種/民族、ベースライン時BMI、喫煙、飲酒、身体活動度などで補正を行ったCox比例ハザードモデルを用いて事後解析を行った。骨折に関する追跡期間平均値は11年だった。股関節骨折リスク、体重減の人65%増、体重増の人10%増 被験者の平均年齢は63.3歳だった。分析対象としたベースラインからの平均体重変化は、年率0.30%(95%信頼区間[CI]:0.28~0.32)だった。 被験者のうち体重が安定していたのは、7万9,279例(65.6%)、減少したのは1万8,266例(15.2%)、増加したのは2万3,021例(19.0%)だった。 分析の結果、体重が安定していた人との比較で、減少した人は股関節骨折リスクが65%(ハザード比:1.65、95%CI:1.49~1.82)、上肢骨折リスクは9%(同:1.09、1.03~1.16)、体幹骨折リスクは30%(同1.30、1.20~1.39)、それぞれ増大が認められた。 また、体重が増加した人は、股関節骨折リスクは10%(同:1.10、1.05~1.18)、下肢骨折リスクは18%(同:1.18、1.12~1.25)、それぞれ増大が認められた。 さらに、意図的ではない体重減は、股関節骨折リスクを33%(同:1.33、1.19~1.47)、脊椎骨折リスクを16%(同:1.16、1.06~1.26)増大した。しかし、意図的な体重減は、下肢骨折リスクを11%(同:1.11、1.05~1.17)増大した一方、股関節骨折リスクについては15%減少(同:0.85、0.76~0.95)がみられた。

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若者の前十字靱帯損傷は早期に再建術を

 骨格がまだ成熟していない小児・青年期の若年者に対する前十字靱帯(ACL)再建術は議論の的となっている。米国・Tennessee Orthopaedic AllianceのAllen F. Anderson氏らは、ACL再建術の遅れは2次的半月板損傷・軟骨損傷のリスクを増大させることを明らかにした。American Journal of Sports Medicine誌2015年2月号(オンライン版2014年12月12日号)の掲載報告。 研究グループは、ACL再建術の手術時期と半月板・軟骨損傷との関連を検討する目的で、2000~2012年にACL再建術を受けた16歳以下(中央値14歳)の連続130例135膝についてレトロスペクティブに調査した。 半月板損傷は国際関節鏡膝スポーツ整形外科学会(ISAKOS)、軟骨損傷は国際軟骨修復学会(ICRS)の基準に基づいて評価した。 主な結果は以下のとおり。・受傷から手術までの期間は急性期(6週未満)62膝、亜急性期(6~12週)37膝、慢性期(3ヵ月超)36膝であった。・半月板損傷は112膝にみられ、70膝が外側半月板断裂、42膝が内側半月板断裂であった。・外側半月板断裂および内側半月板断裂のどちらも手術までの期間と2変量の関連がみられた(それぞれp=0.016およびp=0.007)。・外側半月板断裂の独立した危険因子は、低年齢(p=0.028)、手術前のスポーツ復帰(p=0.007)であった。・不安定性の既往は、外側半月板断裂の重症度と関連した(高グレード vs 低グレードの比例オッズ比:3.15)。同様の関連は亜急性および慢性期の再建でもみられた(同比例オッズ比は、急性期再建を1とした場合、それぞれ1.45および2.82)。・内側半月板断裂の独立した危険因子は、女性(p=0.03)、高年齢(p=0.01)、不安定性の既往(p=0.01)であった。・不安定性の既往は既往なしと比較して内側半月板断裂のリスクが高かった(調整オッズ比:4.7、p=0.01)。・不安定性の既往および手術前のスポーツ復帰は、内側半月板断裂の重症度と関連した(高グレード vs 低グレードの比例オッズ比はそれぞれ5.6および15.2、いずれもp<0.01)。同様の関連は慢性期の再建でもみられた(同比例オッズ比は、急性期再建を1とした場合、4.28、p=0.046)。・軟骨損傷は17膝23ヵ所にみられ、危険因子は手術までの時間(p=0.005)および不安定性の既往(p=0.001)であった。・手術までの時間と不安定性の既往は軟骨損傷の重症度と関連した(それぞれp≦0.001およびp=0.003)。

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ブルーリボンキャラバン2015 in東京 ―もっと知ってほしい「大腸がん」のこと【ご案内】

 東京医科歯科大学医学部附属病院 大腸・肛門外科、同院腫瘍センターとNPO法人キャンサーネットジャパンは、3月14日(土)に東京医科歯科大学M&Dタワー2階 鈴木章夫記念講堂にて、大腸がん啓発のための無料市民公開講座を開催する。一般市民だけではなく、専門以外の医師やメディカルスタッフにとって、大腸がんの診断・治療についての知識の整理・アップデートのよい機会になると思われる。ブースでは「内視鏡操作体験」「中心静脈ポートに針を刺す」などの体験もできる。総合司会は、フリーアナウンサーの中井 美穂 氏。また、今回はブルーを身に着けてきた来場者にプレゼントも用意されている。開催概要は以下のとおり。イベントの詳細はこちら【日時】2015年3月14日(土)    《セミナー》 10:00~16:15(※開場9:30~)    《展示ブース》 9:30~16:45【場所】東京医科歯科大学 M&Dタワー2階 鈴木章夫記念講堂    〒113-8510 文京区湯島1-5-45 (JR・東京メトロ 御茶ノ水駅近く)【参加費】無料(当日参加者には冊子のプレゼントあり)【定員】500名(定員になり次第締め切ります)【予定内容】10:00-10:05 開会挨拶 NPO法人キャンサーネットジャパン10:05-10:15 特別挨拶 増え続ける大腸癌を克服するために       (渡邉 聡明 先生 東京大学医学部腫瘍外科・血管外科 教授/大腸癌研究会 ガイドライン委員長)10:15-10:30 体験談 口腔癌治療医が進行大腸癌に罹って       (山本 悦秀 先生 金沢大学 名誉教授/城南歯科医院 理事長)10:30-11:00 講演(1) 大腸がん/大腸ポリープの診断・検査の実際       (石黒 めぐみ 先生 東京医科歯科大学大学院 応用腫瘍学講座)11:00-11:30 講演(2) 大腸がんの外科的治療とその後の生活       (板橋 道朗 先生 東京女子医科大学 第二外科)11:30-12:00 講演(3) 大腸がんの薬物療法(抗がん剤・分子標的薬)       (篠崎 英司 先生 がん研有明病院 消化器センター消化器内科)12:00-12:10 案内 出展ブース紹介12:10-13:15 (昼休憩)13:15-13:20 挨拶 NPO法人キャンサーネットジャパン13:20-15:20 映画上映 『ぼくたちの家族』15:20-15:30 休憩15:30-16:00 パネルディスカッション       『がんになったらどうする? お金と情報のこと』16:00-16:10 情報提供 がん相談支援センター 活用のすすめ16:10-16:15 閉会挨拶 NPO法人キャンサーネットジャパン9:30~16:45 ホワイエ(ブース展示) ・大腸がんの検査・治療に使用する機器など、さまざまなブース展示を行います。 ・展示スペースはどなたでもご自由に観覧いただけますのでお気軽にお越しください。【申込み方法】①インターネットでの申し込みはこちら②メールでの申し込み 0314brc@cancernet.jp③FAXでの申し込み 03-5840-6073 「3月14日セミナー申込み」係宛④往復はがきでの申し込み(3月8日必着) 〒113-0034 東京都文京区湯島1-10-2 御茶の水K&Kビル2F キャンサーネットジャパン「3月14日セミナー申込み」係宛※②③④のいずれでかでお申し込みの際は、下記1~3をご記載ください。 1.名前(フリガナ) ※複数名でご参加の場合は、参加される方全員のお名前もご記載ください。 2.立場(患者・家族・医療従事者・学生・行政関係・ヘルスケア関連企業・メディアなど) 3.連絡先(①メール、②FAX、③電話、のいずれか)※お申し込みの前にイベントポリシーを必ずお読みください【共催】東京医科歯科大学医学部附属病院 大腸・肛門外科/東京医科歯科大学医学部附属病院 腫瘍センター/NPO法人キャンサーネットジャパン【協賛】メルクセローノ株式会社【後援】東京都/公益社団法人東京都医師会/一般社団法人日本癌治療学会大腸癌研究会/公益社団法人日本オストミー協会/NPO法人ブレイブサークル運営委員会

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小児アトピー性皮膚炎へのアザチオプリンの安全性

 アザチオプリンは重度の小児アトピー性皮膚炎の治療に有効であることが知られているが、安全性に関するデータは不足していた。英国・Great Ormond Street Hospital for Children NHS Foundation Trust/St George's HospitalのNicholas R. Fuggle氏らは、臨床所見を後ろ向きに調査し、アザチオプリン経口投与を小児アトピー性皮膚炎の治療として用いた場合、重大な有害事象は少ないことを明らかにした。著者らは適切な血液モニタリングと用量調整を推奨している。Journal of the American Academy of Dermatology誌2015年1月号(オンライン版11月4日号)の掲載報告。 研究グループは、小児アトピー性皮膚炎患者におけるアザチオプリン投与中の血液モニタリングに関する提言をまとめるため、2010~2012年にアトピー性皮膚炎の治療でアザチオプリンが処方され前向きに血液が採取された小児82例について、有害事象などを後ろ向きに評価した。 主な結果は以下のとおり。・アザチオプリン治療の開始年齢は、平均8.3歳(標準誤差[SEM]0.4歳)であった。・アザチオプリンの最大投与量は、チオプリンメチルトランスフェラーゼ(TPMT)活性正常例で平均2.4mg/kg(SEM 0.1mg)、低活性例で1.5mg/kg(SEM 0.1mg)であった。・治療開始から中央値0.4年後において、血液検査値異常を含む有害事象が82例中34例(41%)にみられた。18例(22%)は重大な血液検査値異常(肝トランスアミナーゼ上昇、リンパ球減少および好中球減少)で、うち2例が投与中止となった。・臨床的な有害事象は82例中16例(20%)にみられ、2例が投与中止となった。・多変量解析の結果、有害事象の発現は年齢、性別、TPMT活性および投与量と関連していなかった。

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睡眠指導でADHDの症状が改善/BMJ

 注意欠如・多動症(ADHD)の小児に対する簡易な睡眠衛生指導と行動療法的治療により、ADHDの症状が改善され、QOLや日常機能にも良好な効果がもたらされることが、オーストラリア・メルボルン大学のHarriet Hiscock氏らの検討で示された。ADHDの子供には睡眠行動障害がみられることが多く、その家族への影響が指摘されている。ADHD患児の睡眠への介入が、ADHDの症状や家族に及ぼす影響を無作為化試験で評価した研究はこれまでなかったという。BMJ誌オンライン版2015年1月20日号掲載の報告。症状や睡眠、親の精神的健康に及ぼす影響を評価 研究グループは、子供の睡眠障害に対する行動療法的治療による、ADHD患児の症状、行動、日常機能、作業記憶および保護者の精神的健康などの改善効果を検証する無作為化対照比較試験を実施した(Australian National Health and Medical Research Council[NHMRC]の助成による)。 被験者は、介入群または対照群(通常の治療を行う群)に無作為に割り付けられた。介入群は2週に1回の診察時(計2回)に、臨床心理士あるいは小児科医による睡眠衛生指導と標準化された行動療法的治療が行われた後、電話によるフォローアップが行われた。2010年8月~2012年6月に、ビクトリア州の21の一般小児病院の小児科医50人から、5~12歳の244例のADHD患児が登録された。 割り付け後3ヵ月と6ヵ月時に、ADHDの重症度(主要評価項目、保護者および教師によるADHD評価スケールIV)、睡眠障害、行動、QOL、日常機能、作業記憶および保護者の精神的健康(うつ・不安・ストレス評価スケール[DASS])、就業状況などの評価を行った。プライマリケアでの施行に適するアプローチ 介入群に122例(平均年齢:10.3歳、男児:84%、メチルフェニデート投与:76%)、対照群にも122例(9.9歳、86%、74%)が割り付けられた。3ヵ月時のフォローアップはそれぞれ86例、89例で行われ、6ヵ月時は106例、98例が完遂した。 3ヵ月、6ヵ月の両時点で、介入群は対照群に比べADHDの症状が有意に抑制された。症状の重症度変化の補正後平均差が、3ヵ月時は-2.9(95%信頼区間[CI]:-5.5~-0.3、p=0.03)、6ヵ月時は-3.7(95%CI:-6.1~-1.2、p=0.004)であった。 また、介入群では、不注意も3ヵ月時(p=0.01)、6ヵ月時(p=0.001)共に有意に改善し、多動/衝動的行動は3ヵ月時(p=0.13)には差はなかったものの、6ヵ月時(p=0.04)は有意な改善効果が認められた。 一方、介入群は対照群に比べ、中等度~高度の睡眠障害の頻度が3ヵ月の時点で有意に低く(30 vs. 56%、補正オッズ比[OR]:0.30、95%CI:0.16~0.59、p<0.001)、6ヵ月時も少ない傾向が認められた(34 vs. 46%、補正OR:0.58、95%CI:0.32~1.0、p=0.07)。3ヵ月時の介入群の絶対リスクの減少率は25.7%であり、治療必要数(NNT)は3.9であった。また、6ヵ月時の絶対リスク減少率は12.8%、NNTは7.8だった。 ADHD患児の症状に対する介入のベネフィットのうち、3ヵ月時の約2分の1、6ヵ月時の約3分の1は睡眠障害の改善によってもたらされた。また、介入群では、他のすべての患児のアウトカム、および精神的健康を除く保護者のアウトカムが改善される傾向がみられた。教師による評価では、患児の多動が3ヵ月および6ヵ月共に改善され、3ヵ月時には有意な改善効果が認められた(p=0.02)。 6ヵ月時の作業記憶は、対照群に比べ介入群の患児で良好であった。また、アクチグラフィによる睡眠時間の評価では、3ヵ月(平均差:10.9分、95%CI:-19.0〜40.8)および6ヵ月(平均差:9.9分、-16.3〜36.1)共に介入群で長い傾向がみられたものの有意な差はなく、いずれもサンプル数(3ヵ月時:54例、6ヵ月時:37例)が少なかったため補正解析は行われなかった。 著者は、「睡眠への簡易な行動療法的介入により、その多くが中枢神経刺激薬を処方されているADHD患児の症状が一定程度改善され、睡眠や行動、QOL、日常機能の改善効果も得られた。これらのベネフィットのほとんどは6ヵ月後も保持された」とまとめ、「このような介入法はプライマリケアでの使用に好適な可能性がある」と指摘している。

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重症患者の連日クロルヘキシジン清拭は無効?/JAMA

 連日のクロルヘキシジン(商品名:ヒビテンほか)清拭は、重症患者の医療関連感染(health care-associated infection)を予防しないことが、米国・ヴァンダービルト大学のMichael J Noto氏らの検討で確認された。入院中の院内感染(医療関連感染)は、入院期間の延長や死亡率の上昇、医療費の増大をもたらす。入院患者の皮膚は病原菌の貯蔵庫であり、医療関連感染の機序には皮膚微生物叢の浸潤が関連すると考えられている。クロルヘキシジンは広域スペクトルの局所抗菌薬であり、清拭に使用すると皮膚の細菌量が減少し、感染が抑制される可能性が示唆されている。AMA誌2015年1月27日号掲載の報告。予防効果をクラスター無作為化クロスオーバー試験で評価 研究グループは、連日クロルヘキシジン清拭による、重症患者における医療関連感染の予防効果を検証するために、実臨床に即したクラスター無作為化クロスオーバー試験を行った。対象は、2012年7月~2013年7月までに、テネシー州ナッシュビル市にある3次医療機関の5つの専門機能別ICU(心血管ICU、メディカルICUなど)に入室した9,340例の患者であった。 5つのICUは、毎日1回、使い捨ての2%クロルヘキシジン含浸タオルを用いて清拭する群(2施設)または抗菌薬を含まないタオルで清拭する群(対照、3施設)に無作為に割り付けられた。これを10週行ったのち、2週の休止期間(この間は抗菌薬非含浸使い捨てタオルで清拭)を置き、含浸タオルと非含浸タオルをクロスオーバーしてさらに10週の清拭治療を実施した。 主要評価項目は、中心静脈ライン関連血流感染(CLABSI)、カテーテル関連尿路感染(CAUTI)、人工呼吸器関連肺炎(VAP)、クロストリジウム・ディフィシル(C.ディフィシル)感染の複合エンドポイントとした。副次評価項目には、多剤耐性菌、血液培養、医療関連血流感染の陽性率などが含まれた。医療費の損失や耐性菌の増加を招く可能性も クロルヘキシジン群に4,488例(年齢中央値:56.0歳、男性:57.6%)、対照群には4,852例(57.0歳、57.8%)が割り付けられた。医療関連感染は、クロルヘキシジン清拭期に55例(CLABSI:4例、CAUTI:21例、VAP:17例、C.ディフィシル感染:13例)、抗菌薬非含浸清拭期には60例(4例、32例、8例、16例、)に認められた。 主要評価項目の発生率は、クロルヘキシジン清拭期が1,000人日当たり2.86、抗菌薬非含浸清拭期は同2.90であり、両群間に有意な差は認められなかった(発生率の差:-0.04、95%信頼区間[CI]:-1.10~1.01、p=0.95)。ベースラインの変量で補正後も、主要評価項目に関して両群間に有意差はみられなかった。 また、院内血流感染、血液培養、多剤耐性菌などの副次評価項目の発生率にも、クロルヘキシジン清拭による変化は認めなかった。さらに、事前に規定されたサブグループ解析では、各ICU別の主要評価項目の発生率にも有意な差はなかった。 著者は、「連日クロルヘキシジン清拭は、CLABSI、CAUTI、VAP、C.ディフィシルによる医療関連感染を予防せず、重症患者に対する連日クロルヘキシジン清拭は支持されない」とまとめ、「クロルヘキシジン清拭はいくつかの専門ガイドラインに組み込まれているが、医療費の損失やクロルヘキシジン耐性菌の増加を招いている可能性がある」と指摘している。

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夫の喫煙で乳がんリスクが増大~高山スタディ

 乳がんに対する喫煙の影響はいまだ不明である。岐阜大学の和田 恵子氏らは、日本における集団ベースの前向き研究(高山スタディ)において、本人または夫の喫煙状況と乳がん発症率の関連を検討した。その結果、夫からの受動喫煙が乳がんの潜在的な危険因子であることが示唆された。Cancer science誌オンライン版2015年1月23日号に掲載。 著者らは、1992年9月から2008年3月まで、35歳以上の女性1万5,719人を追跡した。乳がん発症率は、主に地域の集団ベースのがん登録で確認した。喫煙状況などのライフスタイルは自記式質問票で、またアルコール消費量は食物摂取頻度調査票(FFQ)で評価した。 主な結果は以下のとおり。・年齢、BMI、飲酒、身体活動、教育、初潮年齢、初産年齢、閉経状態、子供の人数、ホルモン補充療法の既往について多変量調整したところ、本人の喫煙と乳がんリスクとの関連はみられなかった。・非喫煙者の女性については、夫も非喫煙者である女性に比べ、1日21本以上喫煙している夫を持つ女性の乳がんリスクは1.98倍(95%CI:1.03~3.84)であった。・喫煙者の夫を持つ女性の乳がんリスクの増加は、飲酒習慣がない女性で顕著であった。受動喫煙による乳がんリスク増大に対する飲酒の影響については、今後さらなる研究が必要である。

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高齢になるほど肺炎既往歴はその後の心血管疾患発症リスクに大きな影響を与える(解説:島田 俊夫 氏)-307

 高齢化の進んだわが国においては、肺炎による死亡が今や死因の第3位を占めるに至っている。周知のごとく、1位は悪性腫瘍、2位は心疾患である。 最近、JAMA誌(2015年1月20日号)に掲載された年齢構成の異なる(高齢と中高年)2地域住民コホートに基づいたカナダ・オタワ大学のVincente F. Corrales-Medina氏による研究成果によると、肺炎罹患入院歴を有する群は肺炎罹患入院歴のない対照群よりも、肺炎罹患後の経過中に高率に心血管疾患を発症すると報告されている。 これまで、一般的に肺炎罹患入院後の心血管疾患発症リスクに関する理解は十分とは言えない。本研究の目的は、肺炎入院歴が心血管疾患発症の短期および長期のリスクを高めるか否かを、平均年齢の異なる2地域住民コホートの観察を通して明らかにすることである。 その対象研究の1つがCardiovascular Health Study(CHS;研究参加者数は5,888人、参加者登録時年齢は65歳以上、動員期間は1989~1994年)と、もう一方がAtherosclerosis Risk in Communities Study(ARIC;研究参加者数は1万5,792人、参加者登録時年齢は45~64歳、動員期間は1987~1989年)である。 研究参加者は2010年12月31日まで経過観察が行われた。いずれの研究においても、最初の15年間に肺炎で入院した症例ごとに背景のマッチした2人の対照を選択し、対照群を設けた。肺炎症例と対照群をマッチさせた後10年間にわたり、種々の時間間隔で心血管疾患発症に関して経過観察が行われた。人口構成、心血管危険因子、潜在する心血管病、合併症、身体機能状態等を調整後に心血管疾患発症ハザード比を算出した。 本研究での曝露因子は肺炎であり、主要評価項目は心血管疾患イベント(心筋梗塞、脳卒中および致命的冠動脈疾患)である。その結果、CHSの591人の肺炎症例中206人(34.9%)が肺炎で入院後、10年間にわたる経過観察中に心血管疾患に罹患した。対照群と比較すると、肺炎症例での心血管疾患発症リスクは肺炎入院後1年の期間が最も発症リスクが高く、10年間にわたる経過観察期間を通じて対照群よりも有意に高い心血管発症リスクを示した。 もう一方のARIC研究では、680人の肺炎症例中112人(16.5%)が肺炎入院後10年間にわたる経過観察中に心血管イベントを引き起こした。肺炎入院後2年目以降では、肺炎症例の心血管発症リスクは対照群のそれと比較して有意差を認めなかった。高齢群では心血管疾患発症リスクが明らかに高く、影響の持続も長い傾向を認めた。 要するに、高齢者肺炎による入院は短期および長期の心血管発症リスクの増加に関係しており、この事実は肺炎が心血管疾患発症の独立した危険因子であることを示唆する。 この論文は、2つの年齢構成の異なる疫学研究解析情報に基づいて結論が導かれている。原因についてはこの研究デザインのみで明らかにすることは難しいが、肺炎による感染症を契機に、炎症の遷延化、潜在する動脈硬化巣(プラーク)の不安定化、炎症に基づく凝固活性の亢進、加齢等の因子が複雑に交絡することにより心血管疾患発症が易誘発されることを示唆している。 このことを踏まえて、とくに高齢者肺炎罹患後のアフターケアに関して上記のリスク因子の関与軽減に取り組むことで、心血管発症リスク抑制につながる可能性が考えられる。

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花粉を避けるためのヒント

花粉を避けるために外出時の注意飛散の多い時の外出を控えるマスク、メガネを着用する帽子をかぶる(つばの広いもの)髪を束ねたほうがよいスカーフで首筋をガードするけばだった毛織物などの衣類は避けるコンタクトレンズ使用者は花粉飛散期だけでもメガネに替えたほうがよい監修:日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器学分野 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.大久保 公裕氏花粉を避けるために帰宅時の注意玄関で衣服や髪をよく払ってから入室する洗顔・うがい・手洗いを行い、鼻をかむ監修:日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器学分野 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.大久保 公裕氏花粉を避けるために家の中での注意飛散が多い時は窓・戸を閉めておく飛散が多い時は洗濯物・布団を外に干さない掃除を励行する(とくに窓際を念入りに)■掃除の仕方 掃除機をかけた後、空気清浄機で舞い上がった花粉を取る フローリング・畳の部屋は掃除機をかけた後、雑巾で水拭き■空気清浄機の置き場所 顔の高さに空気清浄機を置く 寝るときは、ベッドや布団の近くに監修:日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器学分野 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.大久保 公裕氏花粉を避けるためにその他の注意タバコは避ける(粘膜が傷つく)規則正しい生活を送り、ストレスをためない監修:日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器学分野 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.大久保 公裕氏

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花粉を避けるマスクの選び方

マスクの選び方顔の形に合うマスクを使用することが最も大切呼吸がしやすく、頬や鼻とマスクの間の隙間が少ないもの使い捨てが基本、高価なマスクを購入する必要はない花粉が多く飛散するときは、湿ったガーゼを層の間に挟むのも花粉捕集に有用監修:日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器学分野 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.大久保 公裕氏

7900.

花粉症の薬物治療での注意点

花粉症の薬物治療にあたって初期療法で処方された薬剤をシーズンが終わるまで、きちんと服用してください。症状が出ない、症状が出たといって服用をやめると、かえって強い症状が出ます。眠気やだるさなどがあれば医師に相談してください。薬剤を服用していても、飛散が多いときは症状が出ることもあります。薬剤を継続しても効果が薄れることはありません。効果には個人差があります。監修:日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器学分野 教授Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.大久保 公裕氏

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