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15)野球好きへのインスリン説明法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話医師Aさんは、今までにインスリン注射を打ったことがありますか?患者ありません。そんなに私の糖尿病は悪いのですか?医師そうですね。今の血糖値のままでは合併症になるリスクが、かなり高まっていると思います。一度、インスリンで血糖を下げてみたらいいかと思います。患者インスリンを始めたら、一生打たなければならないんじゃないですか?医師そんなことはありませんよ。Aさんは野球がお好きでしたよね。患者そうですね。阪神ファンです。医師先発して、外人選手(外食)なんかにバカスカ打たれたピッチャーでも、インスリンがリリーフに入って、休ませると次の試合ではいいピッチングをすることがありますよね。患者なるほど。膵臓が先発、リリーフがインスリンということですか。医師そうですね。少し、膵臓を休ませてあげると、また、いい働きができると思いますよ。患者なるほど。膵臓を休ませるために、注射を打って暴飲暴食は止めるか。●ポイント患者さんが興味を持っていることに例えることで、理解度が高まります

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16)炭水化物好きな患者への薬の説明法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話医師Aさんは炭水化物が好きな方ですか?患者はい。大好きです。医師そうですか。ごはんやパン、麺類は炭水化物ですから食べ過ぎると血糖が異常に上がります。ラーメンに半チャーハンと餃子など炭水化物の重ね食いは要注意ですね。患者たまに、それをやっちゃうんですよね。医師そうですか。上手に炭水化物とつきあってみてください。そういった炭水化物が好きな人にいい薬がありますよ。患者それはどんな薬ですか?医師炭水化物の吸収を遅らせる薬です。腸で炭水化物の吸収を遅らせることで、食事の後の血糖の上昇を防ぎます。患者私にピッタリの薬ですね。医師ただし、炭水化物をよく食べる人は、この薬だけで処理しきれないこともあるので お腹がはったり、おならが出やすくなったりなど、副作用が出る人もいます。患者なるほど。薬を飲んでいるからといって、炭水化物を食べ過ぎてはいけないわけですね。●ポイント患者さんの好みを聞いて、それに合わせた薬を選択し、副作用の説明とともに食事指導ができるといいですね

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17)食事の順番で血糖値を下げるコツ【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者何を食べたら血糖値が下がりますか。医師いいものがありますよ。(前置きする)患者それは何ですか?医師食物繊維がたっぷり入っている野菜です。患者そういえば、最近、野菜はあまり食べていませんね。医師それもご飯など炭水化物より先に野菜を食べる習慣をつけると、その食物繊維の効果で食後の血糖上昇を防ぐことができます。患者ご飯ではなくて、野菜から先に食べるんですね。医師そうです。食べる順番を変えるわけです。患者なるほど。食べる野菜は何でもいいですか?医師そうですね。キャベツ、キュウリ、トマト、モヤシなど何でもいいですよ。ただし、ポテトサラダは糖質が多く、血糖が上がるから気をつけてくださいね。患者はい。わかりました。●ポイントシンプルな食事指導の方が、患者さんの実行率が高まります

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18)糖尿病とがんリスクのうまい説明法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者糖尿病になると、がんになりやすいって聞いたんですけど、本当ですか?医師それは本当ですよ。患者えっ、やっぱりそうなんですか。(少し心配そうな顔)医師とくに、膵臓がん、肝臓がん、大腸がんになりやすいそうです。患者それは怖いですね。医師糖尿病の合併症だけではなく、がんも予防ができたらいいですね。患者どうしたらいいですか?医師じつは糖尿病合併症とがんの予防は同時にできますよ。患者具体的にはどうしたらいいですか?医師まずは禁煙、次に運動、3番目がたっぷり野菜を食べることです。患者なるほど。頑張ってやってみます。(嬉しそうな顔)●ポイント合併症とがんの予防が同時に行えると指導すると効果的

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19)認知症リスクのうまい説明法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話 患者知り合いが認知症になってしまって、私も糖尿病を持っているし、認知症が心配です。 医師誰もが認知症にはなりたくないですよね。糖尿病の人はそうでない人に比べて認知症に2倍くらいなりやすいそうですよ。 患者えっ、そんなになりやすいんですか!(やや驚きの声) 医師そうです。とくに、血糖コントロールが悪い人、メタボな人、バランスの悪い食事をしている人、運動不足な人がなりやすいそうですよ。 患者それ、すべて私に当てはまります。認知症になるとどんな症状が出てきますか? 医師何に対しても興味がなくなったり、食べ過ぎたり、昼寝をよくするようになって、ひどくなると尿もれをよくする人もいます。 患者そうですか。昼寝しすぎて、夜よく眠れないこともあるんです。これから気をつけます。●ポイント無関心、過食、昼寝、尿失禁など認知症の特徴を上手に説明することで理解が深まります 1) 櫻井孝. 糖尿病. 2013; 56: S-62.

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20)細切れ運動の上手な説明法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者先生から、1日に30分は運動しなさいといわれたんですけど、なかなか運動する時間がとれなくて・・・医師それならいい方法がありますよ!患者それは何ですか?(興味津々)医師細切れに運動するんです。患者細切れに運動する?医師そうです。軽く汗をかく程度の運動時間がトータルで、30分になればいいんです。10分を3回とか、15分を2回とかでもOKです。患者なるほど。20分以上運動しないと、効果がないのかと思っていました。医師そんなことはありませんよ。歩数でいうと1,000歩で10分になりますから、朝、昼、夕など空いた時間をみつけて運動してみてください。患者はい。わかりました。●ポイント1回30分ではなく、細切れ運動でも効果があります

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21)患者さんを傷つけない説明のコツ【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者先生、ブルーベリーは目にいいんですか?医師ブルーベリーね。(興味を示す)患者そうなんです。血糖値が高いと眼が悪くなると聞いて、何かないかと思っています。医師じつは、もう飲み始めているとか?患者そうなんです。試供品を買って飲んでみたんですけど・・・医師そうだったんですか。ブルーベリーは、アントシアニンをたくさん含んでいるので、抗酸化作用が期待されているのですが・・・。患者どうなんですか?医師残念ながら、疲れ目程度はとれるかもしれませんが、糖尿病からくる眼の合併症を防ぐまでの効果はないそうです。患者なんだ。そうなんですか。医師これからは試してみる前に相談してみてくださいね。患者はい。わかりました。●ポイント患者さんの話に興味を示し、エビデンスをわかりやすく説明することで患者さんの満足度が高まります

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22)1駅前で降りて歩くメリットの上手な説明法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話 医師普段、どんな運動をされていますか? 患者最近、時間がなくて、運動できていないんです。通勤で歩くくらいです。 医師そうですか。お忙しそうですね。通勤では片道、どのくらい歩いておられますか? 患者10分くらいです。 医師なるほど。1駅前で降りると、どのくらいになりますか? 患者20分ちょっとですかね。 医師なるほど。片道が10分以下の人に比べて、20分を超える人は糖尿病に27%なりにくいそうですよ。 患者そんなに違うんですね。それなら、1駅前で降りて歩いてみようかな。 医師それはいいですね。(歩行時間と糖尿病発症の関連: 0~10分=1.00、11~20分=0.86、21分以上=0.73)●ポイント大きな目標ではなく小さな目標を一緒に考えると自己効力感が高まります 1) Sato KK, et al. Diabetes Care. 2007; 30: 2296-2298.

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23)夏場に太る原因の上手な説明法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話医師毎日、暑いですね。体重の方はいかがですか?患者少し増えています。医師そうですか。昔は冬場に体重が増える人が多かったんですが、最近は夏場に太る人もいますね。患者そうなんです。私も夏場に体重が増えるんです。医師夏場に体重が増える人には特徴が3つほどありますよ。患者どんなことですか?医師まずは暑くなるので、ビールを飲む回数が増えたり量が増えたりします。患者それ私ですね。医師次に、風呂あがりや寝る前などにアイスを食べるようになります。その結果、悪玉コレステロールが増えたりします。患者それもやっています。医師3つ目は、あっさりしているがカロリーの比較的高いものをよく食べるようになります。患者それは何ですか?医師ソーメンなどの麺類です。つい食べすぎちゃいますね。患者夏場に何で太るのかと思っていましたが、原因がよくわかりました。気をつけます。●ポイント患者がよくやる行動を順に追って説明することで、理解が深まります

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24)若い頃はスポーツしていた人への運動指導のコツ【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話医師普段、どんな運動をされていますか?患者今は何も運動していません。医師そうですか。昔はどんな運動をされていたんですか?患者学生時代は、ラグビーをしていました。医師やはり、いい身体をしていると思っていました。患者へへへ。(苦笑い)医師それでは、身体の鍛え方や筋トレの仕方などはよくご存じですね。患者学生時代は毎日のようにやったんですが・・・医師いい筋肉を持っておられると思いますので、歩くことなど有酸素運動系でもいいですし、腕立て伏せ、腹筋、スクワットなど筋トレなどでも血糖コントロールは驚くほど改善すると思いますよ。患者そうなんですか!医師有酸素運動か、筋トレ、どちらがやりやすいですか?(選択肢を示す)患者歩くことから始めてみます。医師それはよかったです。頑張ってやってみてください。●ポイント過去の運動歴を尋ね、選択肢を示すことで、患者さんのやる気が高まります

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25)ユニークな方法で食習慣の改善を促すコツ【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話医師パンには何をつけておられますか?患者ジャムやバターをつけています。医師なるほど。太りやすい人はジャムをまず縦に、その後ジャムを横に塗っておられます。患者それ私です。その食べ方が大好きなんです。医師そうなんですか。実はおいしく、やせる塗り方があるんですよ。患者それはどんな方法なんですか?医師味は舌で感じますので、パクッとくわえた所でおいしさを感じます。患者確かに。医師ですから、四隅のパクッとくわえる所に塗ればいいんですよ。そうすれば、カロリーは4分の1以下になります。塵も積もれば山となるじゃないですが、小さな積み重ねが大切です。患者面白いですね。一度、やってみます。●ポイント小さな習慣が成功に結びつくことを、ユーモアを交えて説明します

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26)食習慣の勘違いを上手に正す方法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者朝食は気をつけて食べています。医師朝食はどんなものを食べておられますか?患者朝食は主にパンです。医師パンですね。どんなものをよく塗られていますか?患者えっと、目にいいというので、ブルーベリージャムを塗っています。医師パンにはブルーベリージャムですね。飲み物は?患者牛乳です。牛乳にきなこを混ぜています。きなこは健康にいいというので・・・医師そうですか。野菜とかは?患者ドレッシングにはオリーブオイルを使っています。医師他には?患者腸にいいというのでヨーグルトを摂ることにしています。砂糖の代わりにはちみつを使っています。医師なるほど。この朝食メニューをみてもらっていいですか。どちらがヘルシーな朝食メニューだと思いますか?(イラストを示して)患者どちらもよさそうですけど、しいていえば、Aですか?医師残念ながらBです。Bのメニューが400kcalに対し、Aのメニューは900kcalと倍以上のカロリーです。患者えっ、そんなに違うんですか!?どうしてですか?(驚きの声)医師実は、健康にいいといわれている食品はカロリーの高いものが多くて、それを摂り過ぎるとカロリーオーバーになってしまうのです。患者つまり、健康にいいと思って摂っていたのが逆効果だったんですね。医師そうですね。Aさんにとって、一番簡単な食事療法は健康にいいと思って勘違いしてとり過ぎている食品を止めることかもしれませんね。患者はい。わかりました。(嬉しそうな顔)●ポイントメニューを比較してもらうことで、患者さん自身に食事療法の勘違いに気づいてもらえます

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27)合併症が不安な患者さんへの説明法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者先生、私の糖尿病はどのくらい進んでいるんですか?かなり悪くなっているんですか?(やや不安な顔)医師それでは、糖尿病の状態について説明しましょう。糖尿病を駅に例えると、正常駅(1)、予備軍駅(2、3)、糖尿病駅(4、5)、合併症駅(6、7)になります。あなたは今、どの辺りだと思いますか?患者(少し考えてから)6番ですか?医師まだ、合併症は出ていませんから、合併症駅の手前5番になりますね。患者そうですか。合併症駅に進まないためにはどんなことに気をつけたら、いいですか?医師3つのポイントがあります。患者それは何ですか?(興味津々)●ポイントわかりやすい例えを利用することで、理解が深まります

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28)超簡単!糖尿病三大合併症の覚え方【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者どんな合併症が起こるんですか?医師糖尿病は別名、血管の病気といわれていますから、全身のあらゆる場所に、ありとあらゆる合併症が起こる可能性があります。患者血管の病気ってなんですか?医師特に、糖尿病の人に起こりやすいのが、糖尿病の3大合併症ともいわれています。患者それは何ですか?医師手足のしびれやこむら返りなどの神経障害、失明の原因となる眼の合併症、透析の原因となる腎臓の合併症です。患者なるほど。医師神経障害、眼、腎臓の頭文字をとって「し・め・じ」と覚えておくといいですね。患者キノコのしめじですね。しめじは大好きです。それなら覚えられそうです。●糖尿病の3大合併症1.し しんけい(神経)障害2.め め(眼)の合併症(網膜症)3.じ じん(腎)症●ポイント語呂合わせで、教えることで記憶に残ります

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29)低血糖の症状を覚えてもらうコツ【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話医師この薬を飲むと、低血糖が起こる可能性があります。患者低血糖ってどんな症状が出るのですか?医師代表的な5つの症状を覚えておいてください。患者5つの症状?医師強い空腹感、冷や汗やふるえ、動悸、何も処置せずに放っておくと、意識がなくなる人もいます。患者なるほど。医師低血糖は「ハ行」で覚えておくといいですね。患者ハ行!?医師腹が減り(ハ)、冷や汗(ヒ)、震え(フ)、変にドキドキ(へ)、放置しておくと意識がなくなる(ホ)です。患者なるほど。それなら、私にも覚えられそうです。●低血糖は、ハ行「ハヒフヘホ」ハハラ(腹)が減り(空腹感)ヒヒヤ(冷)汗フフル(震)えヘヘン(変)にドキドキ(動悸)ホホウ(放)置しておくと意識がなくなる(昏睡)●ポイント語呂合わせで説明することで、記憶に残ります

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30)休日はゴロゴロしている人への指導法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者休みになると、体重が増えてしまいます。医師働かざる者・・・という言葉がありますね。患者働かざる者 食うべからずですね。医師そうです。働かざる者食うべからずです。これからにんべんをとると・・・。患者にんべんをとる?医師「動かざる者食うべからず」ということになります。患者なるほど!医師「動いた時は食べる、動かない時は食べない」これが大切です。患者私、逆になっていますね。平日はよく動いているのか、食べないのに、休みの日はゴロゴロして、何かつまんでばかりです。これから気をつけます。●ポイント慣用句を用いて、説明すれば患者さんの理解度が深まります

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糖尿病認知症劇場 「もしかして認知症なの?」

糖尿病患者さんには、さまざまな合併症に注意が必要です。今回は、その中でも「認知症」に焦点をあて、いつもみえられる患者さんの、ちょっと気になる点を寸劇でご紹介します。言動、挙動など医師、医療スタッフが気がついておきたいポイントをご覧ください。演者は、近畿で活躍する看護師、薬剤師などの医療従事者がつとめます。明日からの診療にお役立てください。

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米成人の半数がスタチン治療を受ける時代に?/NEJM

 米国心臓病学会および米国心臓協会(ACC/AHA)は昨年11月、関連するガイドラインを改訂したが、デューク大学臨床研究所のMichael J. Pencina氏らは、その影響について調べた。結果、スタチン治療が適格となる患者が1,280万人増大し、米国成人(40~75歳)の約半数(48.6%)5,600万人がスタチン治療対象者となることが推算されたという。増大者のうち大半は心血管疾患を有さない高齢者であった。NEJM誌オンライン版2014年3月19日号掲載の報告より。ACC/AHA新ガイドラインの影響を調査 新ガイドラインでは、心血管疾患既往成人についてはコレステロール値を問わず治療を推奨することが示されている。また、一次予防については、LDL値190mg/dL以上の患者についてスタチン治療を推奨することに加えて、70mg/dL以上で糖尿病または心血管疾患10年リスク7.5%以上のすべての成人にスタチン治療を推奨することが盛り込まれた。 Pencina氏らは、全米健康・栄養調査(NHANES)のデータを用いて、脂質異常症治療のサポートガイドラインとして推奨されてきたthe Third Adult Treatment Panel(ATP III)との比較で、新ガイドラインをベースとした場合の、スタチン治療推奨が適格となる米国成人数を推算することを試みた。 具体的には、2005~2010年のNHANESデータと、40~75歳の米国成人1億1,540万人を推定のベースに用いて調べた。スタチン治療適格者、以前より1,280万人増加し米成人の48.6%と推算 結果、スタチン治療適格となる米国成人は、ATP IIIガイドラインでは4,320万人(37.5%)であったが、新ガイドラインでは5,600万人(48.6%)に増大することが示唆された。増大者1,280万人のうち大半(1,040万人)は、心血管疾患を有さない成人だった。 また、心血管疾患を有さずスタチン治療を受けていない60~75歳の高齢者において、スタチン治療適格となる割合は、男性についてはATP IIIでの30.4%から新ガイドラインでは87.4%に、女性については21.2%から53.6%にそれぞれ増加することが示唆された。これらの増大をもたらす要因は、主として治療推奨の層別化要因としての「心血管イベント10年リスク」が単独で盛り込まれたことによるものであった。 新たなスタチン治療適格者は、女性よりも男性が多く、血圧が高めだがLDL値が顕著に低いという特徴が浮かび上がった。 ATP IIIガイドラインと比較して、新ガイドラインは、より高齢で、将来心血管イベントを有する可能性が高いが(感度が高い人)、同時に将来心血管イベントが起きる可能性が低い(特異度が低い)人も多数含まれることが示唆された。

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