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過食性障害薬物治療の新たな可能性とは

 過食性障害に対する薬理学的アプローチについて、米国・ノースカロライナ大学のKimberly A. Brownley氏らが現状を紹介している。これまでに、食欲過剰、気分調節、衝動制御に関連する神経伝達物質を標的とした検討が行われており、なかでもグルタミン酸シグナル伝達回路に着目した研究に新たな可能性があることを示唆している。Drugs誌オンライン版2014年11月27日号の掲載報告。 Brownley氏らによれば、米国において、過食性障害は最も頻度の高い摂食障害で、生涯有病率は成人女性で最大で3.5%、成人男性で2.0%、思春期で1.6%と報告されているという。過食性障害は、過食を制御できないという感覚を伴う頻繁な暴食症状を特徴とし、その結果として著しい心理的苦痛を患者に与える。また、過食性障害は肥満そしてうつ病などの精神医学的症状を高頻度に併発し、実質的な役割障害と関連する。 現在、米国FDAにより認可された過食性障害治療薬はない。一方で、動物およびヒトを対象とした研究により、脳の報酬系領域内のドパミン、オピオイド、アセチルコリン、セロトニンが神経回路において調節異常を来している可能性が示唆されており、今日に至るまで、食欲過剰、気分調節、衝動制御に関連する複数の神経伝達物質を標的としたさまざまな薬剤の有効性が、過食性障害治療の分野で研究されてきているという。 これまでに得られている主な知見は以下のとおり。・抗うつ薬、抗けいれん薬の中に、過食症状の発生抑制に有効なものがあったが、治療の主要目的である食欲抑制を達成できた患者は限られていた。・臨床的に意味のある体重減少、あるいはプラセボに比べ有意な体重減少の達成に関しても、効果の高いもの(トピラマート)から低いもの(フルボキサミン)まで、ばらつきがあった。・全体的にみて、過食性障害に対する薬理学的アプローチに関する文献は限られており、適切なフォローアップによる多面的検証試験(multiple confirmatory trials)が実施された薬剤は非常に少なく、年齢、性別、多人種の患者集団からなる大規模サンプルを用いて評価された薬剤はほとんどない。・さらに、これまでの研究は、試験デザインや本疾患の患者集団に共通して認められるプラセボに対する高い反応性により、適切に実施されてこなかった。・いくつかの新しい薬剤がさまざな研究段階にあるが、扁桃体と外側視床下部をつなぐグルタミン酸シグナル伝達回路に着目した最近の動物実験により、新しい研究や薬剤開発の可能性が示唆されている。・新しくFDAに認可された長期肥満治療薬の研究、食欲や気分に影響を与える成分を含有するサプリメントや栄養食補助食品のさらなる開発も、有意義な取り組みになると思われる。関連医療ニュース 抗精神病薬による体重増加や代謝異常への有用な対処法は:慶應義塾大学 統合失調症患者の体重増加、遺伝子との関連を検証 情動障害患者よりも統合失調症患者で有意に体重を増加:オランザピンのメタ解析  担当者へのご意見箱はこちら

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治療抵抗性の慢性咳嗽に対する新選択肢(AF-219)の有効性について(解説:小林 英夫 氏)-291

 外来診療で、咳止めを処方してくださいという声をしばしば耳にされませんか。そんなときはどう対処されていますか。当然ですが、疾患を問わずすべての咳嗽を抑制できる夢の薬は存在していません。細菌性肺炎に鎮咳薬のみを投与しても効果は期待できないので、まず咳嗽の基盤病態の鑑別が医師の出発点ですが、受診者は余計な検査などせず咳止めを出してくれればそれでけっこうです、と主張することも少なくないと思います。 無理とは思いつつ、幅広い病態に有効な鎮咳処方箋はないかと願うこともあります。 新薬AF-219は、気道の迷走神経に発現し咳嗽感覚の過剰反応に関与するP2X3 受容体に対する低分子拮抗薬で、米国Afferent製薬により治験が進められている。同社ホームページによると、P2X3受容体は無髄の細径C神経線維に特異的で内臓、皮膚、関節にも存在し痛覚や臓器機能に関与している。その機序はATPをリガンドとして活性化されるチャンネルで、痛覚感作経路に発現する。英国で慢性咳嗽への治験(本論文)、米国で変形性関節炎による疼痛治療、さらに膀胱痛への治験中とのことである。本来の役割からも咳嗽よりも鎮痛効果を狙っている印象である。本薬を鎮咳に用いた根拠は、気道の迷走神経C線維にP2X3受容体が存在すること、モルモットではATPやヒスタミン吸入させるとP2X受容体を介した咳嗽反射が強まることなどであった。 本研究は、基礎疾患の明らかでない難治性(治療抵抗性)慢性咳嗽患者を対象とし、第II相二重盲検無作為化プラセボ対照試験、単一医療機関でのクロスオーバー法(2週間服薬、2週間wash out、2週間服薬)で実施された。結果は、咳嗽頻度は75%低下し期待できる鎮咳薬である、となっている。 臨床的に満足できる鎮咳薬が少ない実状を踏まえればAF-219に期待したい一方で、論文を読み込むとまだまだ未解決点がある。評価できる点として、primary endpointである鎮咳効果を音響学的自動咳嗽記録機(VitaloJAK)により計測し客観的量的評価がなされている。同時に主観的なvisual analogue scale (VAS)などもsecondary endpointとしているが、咳嗽回数を記録することの価値は大きい。 マイナス点としては対象集団の曖昧さがある。本論文に限らないが慢性咳嗽の研究では回避できない問題である。エントリー基準は、閉塞性障害、胃食道逆流、喫煙、感染、薬剤性咳嗽などを除外し、明らかな咳嗽の原因疾患を有さず、治療によっても8週間以上咳嗽が継続する症例、が選択されている。本邦で重視されるアトピー咳嗽の概念は導入されていない。また、呼吸機能は施行されているが胸部CTについては記載がなく、英国での試験なので未施行と推測される。さらに平均咳嗽罹病期間は9年間である。どのような病態が混在しているのかが不明瞭であろう。次の問題点は、24例中6例が有害事象により服薬中止となっている。重篤な副反応はみられないものの、全例で味覚障害が出現している点が用量変更で解決できるかどうかが大きな課題であろう。これは舌味蕾にP2X3が存在するためで、減量により味覚障害が回避できる可能性があると考察されている。 抗てんかん薬であるガバペンチン、徐放性モルヒネ、サリドマイド、リドカイン吸入などが最新の咳嗽研究対象薬であるが、いずれも十分な鎮咳効果は得られなかった。鎮咳薬という分野での選択肢が少ない、遅れているという現状からは、P2X3受容体拮抗薬の今後に期待したいが、実臨床への過程には今いっそうの検討を経なければならない。さらに有効疾患の絞り込みも望まれる。なお、本邦の咳嗽診療指針として日本呼吸器学会編集の「咳嗽に関するガイドライン第2版(PDF)」は無料ダウンロード可能なので参照をお薦めしたい。

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医師が選んだ「今年の漢字」はコレ!【CareNet.com会員アンケート結果発表】

12月12日に日本漢字能力検定協会が発表した『今年の漢字』では、「税」が1位に選ばれたようです。今年の世相を表す漢字について、医師に聞いてみたらどんな結果になるのか?CareNet.com会員の医師を対象に募集したところ、1位に選ばれたのはやはり「税」でした。しかし、2位以下では、医師ならではの視点・事情が垣間見られる漢字が上位にランクインしています。※発表にあたってケアネットの達筆社員が筆を執りました。書を持つ5人もケアネット社員です。1位税日本漢字能力検定協会が発表した「今年の漢字」で1位に選ばれた「税」は、CareNet.com会員でも1位にランクインしました。アンケートを行った時期が解散総選挙前という事情もあったせいか、文字どおり、今年4月より8%に引き上げられた“消費税”を表しています。「税」を選んだ理由(コメント抜粋)今だけではなく未来の自分や子供らの生活に大きく関わるにもかかわらず、消費税8%だ10%だと財務省が勝手に決めているのはおかしいと思ってるから。今度の解散ではその辺りを検証した話を聞かせて欲しい。そうでないと、選びようがない...。(勤務医/内科 59歳)4月に消費税が8%に上がり、その後景気が悪化し、12月には来年10月からの10%への引き上げで論議を巻き起こし、衆議院解散にまで発展したため。(開業医/内科 55歳)増税ばかりで明らかに生活が苦しくなりました。我々勤務医程度の収入層が最もダメージが大きいと思います。低所得対策では景気改善は見込めず、むしろ低所得層はある程度見切り、中間層の消費を喚起する政策が必要と思います。(勤務医/臨床研修医 27歳)2位偽数々の「偽」が大騒動を巻き起こした2014年の日本の世相を、一文字で表現するにはぴったりの漢字。今年もさまざまな出来事がありましたが、そのなかでも「STAP細胞」と「ゴーストライター」の件は、衝撃的だったのではないでしょうか?「偽」を選んだ理由(コメント抜粋)「STAP細胞は、あります」・・・ワイドショーをにぎやかした一連の大騒動。研究発表の杜撰さがある一方で、それを追求するマスコミのピント外れのコメント・論拠・検証。すべてが、偽。 朝日新聞の捏造体質、兵庫県議の号泣会見、作曲家ゴーストライター騒動、相変わらずのマスコミの偏向報道。・・・ いつの世も「偽」「嘘」がはびこり、また支配するものではあるが、今年は久しぶりにSTAP細胞という、医学会の大騒ぎがあったので、之を推す。(勤務医/小児科 43歳)ゴーストライター、STAP細胞の問題、大臣や議員の政治資金に関する問題、朝日新聞の誤った報道記事、中国が行っている傷んだ鶏肉やサンゴの密漁など様々な問題などから。(開業医/泌尿器科 54歳)偽りの細胞、偽りの作曲家、偽りのPC遠隔操作疑惑冤罪者、そして偽りの景気回復………。(開業医/腎臓内科 45歳)3位災集中豪雨、地震、火山の噴火などの自然災害はもちろん、エボラ出血熱やデング熱の流行という医療界を震撼させる感染症のパンデミックも、「災」を選んだ先生方のコメントのほとんどに含まれていました。「災」を選んだ理由(コメント抜粋)長野県に住んでいます。今年は大雪、御岳山噴火、県北部での地震など天災が多かったので、災害の「災」を今年の一字に選びました。(勤務医/内科 46歳)福島原発問題もまだまだですし、御嶽山噴火、広島土石流などいろいろありましたので。(開業医/眼科 51歳)自然災害(地震、水害、火山、エボラ出血熱、デング熱流行など)、人災(イスラム国、違法サンゴ漁など)いろいろな災害や災いの多い1年だったから(開業医/耳鼻咽喉科 61歳)4位嘘2位の「偽」を選んだ理由とも共通する「嘘」の一文字。こちらも2014年の出来事といえばまず思い浮かべるであろう、「STAP細胞」と「ゴーストライター」が多く挙げられていました。「嘘」を選んだ理由(コメント抜粋)STAP細胞は仮説としては興味深いが、在ると証明できていない。嘘と言われてもやむを得ない。(勤務医/外科 59歳)STAP細胞と聴覚障害者のピアニスト。医学や医療と離れれば、政治と金の問題が多数。とりわけ号泣?謝罪会見はウケた。(開業医/精神科 45歳)政治の嘘は以前からだが、原発事故以降、なんでもありになってしまった。経済指標の数字を操作することも嘘に等しい。STAP細胞の論文の件も研究者が嘘をついてしまうことが横行していることが明るみになった。日本人は嘘をつかず、誠実であってほしいと思う。(勤務医/小児科 54歳)5位忍“耐え忍ぶ”という言葉がまさに当てはまる一文字。「忍」を選んだ先生方は何を思ったのでしょうか……?「忍」を選んだ理由(コメント抜粋)開業医です。ほそぼそと田舎で小児科を中心に仕事をしています。とにかく今は耐えるしかないと思います。どんなにがんばっても、医療費は削減され、医者が儲けているなどと、間違った報道が多い。いい加減にしてほしい。(開業医/小児科 60歳)世界的異常気象、天災、疾病、色々耐え忍び来年、次世代に安心な世の中を継承していきたい気持ちを込めて。(開業医/内科 51歳)保険査定も厳しい、医師不足も厳しい、医療訴訟も厳しい、あらゆる厳しさに耐え忍ぶ年だったと思います。(勤務医/消化器内科 45歳)★アンケート概要アンケート名『医師が選ぶ!今年の漢字』実施期間2014年12月2日~12月9日調査方法インターネット対象CareNet.com会員医師有効回答数3,570件

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抗菌薬と小児喘息は本当に関連するのか/BMJ

 スウェーデン・カロリンスカ研究所のAnne K Ortqvist氏らは、従前、指摘されている「胎児期や出生後間もない抗菌薬曝露は小児喘息と関連している」という知見について、交絡因子による補正後も認められるのかを同国住民ベースのコホート研究で調べた。交絡因子として家族因子を用いた兄弟姉妹間比較や、抗菌薬の治療目的別の違いなどを検討した結果、家族因子は同関連を支持するものではなく、また呼吸器感染症の治療目的使用が尿路感染症や皮膚感染症と比べて関連が強いことなどを明らかにした。著者は、「家族因子や呼吸器感染症によって、同関連は示唆されたり否定されたりすることが判明した」とまとめている。BMJ誌オンライン版2014年11月28日号掲載の報告より。スウェーデン、2006~2010年の出生児49万3,785例について分析 検討は、スウェーデンの人口統計および健康レジスターから、2006~2010年の出生児49万3,785例を特定して行われた。そのうち適格条件を満たした18万894例については兄弟姉妹分析も行った。 喘息の診断歴および喘息薬の処方歴で喘息児を特定。抗菌薬曝露と喘息の関連を、Cox比例ハザード回帰法を用いて全コホートにおいて分析した。また兄弟姉妹群の層別化比例ハザードモデルを用いて、家族内共有因子で補正した分析も行った。さらに、特異的抗菌薬投与群と喘息との関連を評価し、呼吸感染症が交絡因子であるかについても調べた。家族因子、治療目的の感染症因子でリスクが増減 全コホート分析の結果、胎児期の抗菌薬投与と小児喘息リスク増大との関連が認められた(ハザード比:1.28、95%信頼区間[CI]:1.25~1.32)。しかし、同関連は兄弟姉妹分析ではみられなかった(同:0.99、0.92~1.07)。 また、全コホート分析で、小児期の呼吸器感染症治療目的での抗菌薬使用が(HR:4.12、95%CI:3.78~4.50)、尿路感染症および皮膚感染症治療目的での抗菌薬使用よりも(同:1.54、1.24~1.92)、小児喘息リスクが顕著に高かった。 しかし兄弟姉妹分析では、呼吸器感染症使用目的曝露後のリスクは全コホート分析時よりも低く(HR:2.36、95%CI:1.78~3.13)、尿路感染症および皮膚感染症使用目的曝露後ではリスクの増大は認められなかった(同:0.85、0.47~1.55)。

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統合失調症の陰性症状治療にMAO-B阻害薬は有望

 統合失調症の持続的な陰性症状の治療に、選択的MAO-B阻害薬が有望であることを裏付ける試験結果が示された。米国メリーランド・スクール・オブ・メディスン大学のRobert W. Buchanan氏らが、12週の二重盲検無作為化プラセボ対照試験の結果、報告した。Schizophrenia Bulletin誌オンライン版2014年11月2日号の掲載報告。 選択的MAO-B阻害薬ラサギリン(rasagiline)による統合失調症の持続的陰性症状治療の有効性と安全性を検討した。対象は、DSM-IVに基づき統合失調症または統合失調感情障害の診断基準を満たし、経験的な基準により持続的な陰性症状を有する患者60例。被験者は、ラサギリン1mg/日を受ける群(31例)またはプラセボ群(29例)に無作為に割り付けられ、各12週の投与後に評価を受けた。陰性症状の変化については、陰性症状評価尺度(SANS)総スコアで、また認知について、神経心理検査RBANS(Repeatable Battery for the Assessment of Neuropsychological Status)、N-Back検査、確率学習作業、時間的遅延がある作業(delay discounting task)で評価した。 主な結果は以下のとおり。・ミックスモデル共分散分析(MM-ANCOVA)の結果、連続変数としての時間に伴う有意な治療×時間効果が、SANS総スコアによる評価で認められた(F=5.61(df=1, 40.3)、p=0.023)。・また治療×時間相互作用効果についても、SANS avolition(意欲消失)サブスケールスコアによる評価で有意差が認められた(F(1, 40.2)=10.41、p=0.002)。・試験後MM-ANCOVA分析においては、分類変数としての時間に伴う12週時点のSANS総スコア(t(37.3)=2.15、p=0.04、d=-0.41)、およびSANS avolitionサブスケールスコア(t(49.0)=3.06、p=0.004、d=-0.46)による評価でいずれも群間差が有意であった。・SANS avolitionスコアが20%以上減少した参加者の多くで有意差が認められた(χ2(1)=10.94、p=0.0009)。しかしSANS総スコアの評価においては認められなかった(χ2 (1)=1.11、p=0.29)。・RBANS、N-Back、確率学習作業、時間的遅延作業に関する有意な群間差は認められなかった。関連医療ニュース 統合失調症の陰性症状改善は何と相関するか 統合失調症の陰性症状軽減へ新たな選択肢となりうるか 統合失調症の陰性症状に対し、抗うつ薬の有用性は示されるのか  担当者へのご意見箱はこちら

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日本の小中学生にも腰痛、有訴率はBMIと相関

 最近、学童・青少年期の子供たちの間にも腰痛が広がってきている。新潟大学 医歯学総合病院 整形外科の佐野 敦樹氏らが行った6年間の出生コホート研究の結果、年齢が上がるにつれ、腰痛の点有病率(有訴率)と生涯有病率(経験率)、ならびに重度腰痛の割合が増加することが明らかとなった。著者らは、BMIが学童・青少年期の腰痛と関連している可能性を指摘している。European Spine Journal誌オンライン版2014年11月20日の掲載報告。 研究グループは、日本人小児について、小学4年生(9歳)時から中学3年生(14歳)時までの6年間、年1回無記名のアンケート用紙を配布して腰痛に関する追跡調査を行った(開始時対象児4,597人)。 腰痛の重症度を3段階に分け、腰痛の程度を評価するとともに、腰痛の有訴率と経験率の推移、ならびに腰痛有訴率とBMIや課外スポーツ活動との関連を検討した。 主な結果は以下のとおり。・13歳までは学年が上がるにつれ、腰痛有訴率が増加する傾向がみられた。・腰痛経験率は、学年が上がるにつれ有意に増加した。・腰痛を経験したことのある生徒では、学年が上がるに従って重症度の高い腰痛(レベル2および3)の割合が増加した。・すべての学年において、BMIと腰痛有訴率との間に有意な正の相関が認められた(p<0.05)。・11歳時および14歳時に、課外スポーツ活動と腰痛有訴率との関連が認められた(それぞれp=0.001、p<0.001)。

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事例32 薬剤使用に対する病名もれでの査定【斬らレセプト】

解説事例では処置に使用した薬剤が査定となった。主に病名もれを指摘するA事由(医学的に適応と認められないもの)であったためにカルテを確認した。カルテには蜂巣炎が一部潰瘍化し、プロスタンディン®を塗布して処置を行なったことが記入されており、レセプト通りの内容であった。同薬剤の添付文書を確認すると、効能・効果には「褥瘡、皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、糖尿病性潰瘍、下腿潰瘍、術後潰瘍)」と記載されており、潰瘍に対して使用される薬剤であった。蜂巣炎の症状が重い場合には潰瘍形成もあり得るが、レセプトには左下腿蜂巣炎のみであり、潰瘍形成の有無が読みとれない。したがって、レセプトから潰瘍形成が認められないのに潰瘍治療薬を使用しているとしてA査定となったものであろう。病名に状態が含まれる場合であっても、その状態が必然的に伴うものでない限り、病名の追加またはコメント記載が必要なのである。事例では、院外処方せんで処方した軟膏に対してもA事由で調剤薬局報酬分との相殺通知が届いた。

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妊娠初期の肥満が乳児死亡リスクに/BMJ

 母体の過体重や肥満は、乳児死亡率の増大と関連していることが、スウェーデン住民ベースコホート研究の結果、明らかにされた。同国カロリンスカ大学病院のStefan Johansson氏らが1992~2010年の出生児データを分析して報告した。満期産での死亡率増大および早産の出現頻度の増大が、乳児死亡率増大に寄与していたという。著者は、「母体の過体重と肥満は、世界中の乳児死亡率の重大かつ予防可能なリスク因子と考えられる」と考察し、他国における同関連の調査の必要性を提言するとともに、今回の所見は、公衆衛生担当者が乳児の健康促進のために妊婦の肥満予防に取り組むのに十分なエビデンスを有するものだと述べている。BMJ誌オンライン版2014年12月2日号掲載の報告より。母体BMIと乳児期リスクとの関連を調査、スウェーデン1992~2010年 研究グループは、1992~2010年にスウェーデンで生まれた単体出生児185万7,822例について、母体の過体重および肥満と、死因別死亡を含む乳児死亡との関連を調べた。 主要評価項目は、妊娠初期の母体BMIと乳児期死亡との関連で、生後1ヵ月以内および生後1ヵ月~1歳未満時の死亡率との関連も調べた。また評価は全要因および在胎期間別や死因別で評価した。オッズ比は、母体年齢、出産歴、喫煙、教育、身長、母親の出生国、出産時の暦年で補正した。乳児死亡リスク、母体BMIが25.0~29.9群1.25倍、35以上群は2倍超 母体特性をみると、54.6%が標準体重(BMI:18.5~24.9)で、過体重(25.0~29.9)は20.8%、肥満グレード1(30.0~34.9)6.2%、グレード2(35.0~39.9)1.8%、グレード3(40.0以上)0.6%であった。年齢は25~29歳が最も多く33.2%、次いで30~34歳で32.0%、35歳以上が17.3%。出産歴は初回が43.2%、2回目が36.4%で、喫煙者は11.6%、80.9%の母親がスウェーデン生まれなどとなっていた。 研究期間中の全乳児死亡は5,428例、乳児死亡率は2.9/1,000出生児であった。母体BMI別にみると、乳児死亡率は標準体重群では2.4/1,000出生児であったが、肥満グレード3群では5.8/1,000出生児で、標準体重と比べて過体重、肥満グレードが高いほど死亡率の増大がみられた。 補正後オッズ比でみると、過体重群1.25(95%信頼区間[CI]:1.16~1.35)、肥満グレード1群1.37(同:1.22~1.53)、また肥満グレード2群は2.11(同1.79~2.49)、肥満グレード3群は2.44(同:1.88~3.17)であり、肥満グレード2、3群では2倍以上となっていた。 早産(22~31週または32~36週)および満期産(37週以上)で層別化した分析では、母体BMIと乳児死亡リスクとの関連は、主として満期産群で認められた。同群では、新生児仮死やその他新生児期の疾患による死亡リスクが、過体重および肥満で高かった。また、肥満グレード2、3群では、先天奇形、乳児突然死症候群による乳児死亡率増大もみられた。

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難治性うつ病におけるドパミンの役割は

 これまでの検討で、ドパミン作用神経伝達異常が示唆される難治性うつ病患者において、ドパミンアゴニスト服用によるうつ症状の改善が報告されている。オランダ・アムステルダム大学医療センターのBart P. de Kwaasteniet氏らは、これまで行われていなかった難治性うつ病患者における、ドパミンD2/3受容体との結合を介したドパミン神経シグナル伝達の役割を明らかにするため、線条体内ドパミンD2/3受容体(D2/3R)のアベイラビリティを評価する検討を行った。PLoS One誌オンライン版2014年11月20日号の掲載報告。 本研究では、[123I]IBZMのSPECT画像診断法を用いて、難治性うつ病(TRD)患者における線条体内D2/3Rの結合を調べた。対象は、重篤なTRD患者6例、抗精神病薬投与中の重篤なTRD AP患者11例(TRD AP群)、マッチさせた健常コントロール15例であった。 主な結果は以下のとおり。・TRD患者と健常コントロールの間で、線条体内D2/3Rのアベイラビリティに有意差は認められなかった(p= 0.75)。・TRD AP群におけるD2/3Rのアベイラビリティは、TRD患者および健常コントロールに比べ有意に低かった(p<0.001)。この結果は、抗精神病薬によるD2/3Rsの占有を反映しているものと思われた。・一方で、TRD AP群とTRD患者の間に、臨床症状の差はみられなかった。・今回の予備調査において、重篤なTRD患者においては、D2/3アベイラビリティが大きく異なるというエビデンスは示されず、TRDサブグループがドパミン伝達の変化により特徴づけられないことが示唆された。・すなわち、その強力なD2/3Rs占有にもかかわらず依然としてうつが持続している重篤なTRD患者について、非定型抗精神病薬を用いることは臨床的ベネフィットがないように思われた。関連医療ニュース ケタミンは難治性うつ病に使えるのか 難治性うつ病に対する効果的な治療は何か 治療抵抗性うつ病に対し抗精神病薬をどう使う  担当者へのご意見箱はこちら

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ポリフェノールは皮膚疾患の新たな治療選択肢

 米国・カリフォルニア大学デービス校のWilliam Tuong氏らは、皮膚疾患の新たな治療選択肢としてのポリフェノールベース治療について、システマティックレビューによる検討を行った。その結果、特定の皮膚疾患の治療に有効でありうると質的に結論づけられると述べ、臨床医に、エビデンスに基づく知識(有効性、適応症、副作用)が必要であると示唆した。同時に、さらなる厳格な臨床試験を行う必要性、有効性の評価が不可欠であることにも言及した。Journal of Dermatological Treatment誌オンライン版2014年11月26日号の掲載報告。 植物由来のポリフェノール物質は、in vitroおよびin vivoでバイオロジカルな特性があることを示し、特定の皮膚疾患の新たな治療の開発につながっている。本検討で研究グループは、臨床医にポリフェノールベースの治療法の有効性を評価している臨床試験の概要を提供すること、および、新たな治療として、使用を裏づけるエビデンスがあることを強調するのが目的であった。 システマティックレビューは、PubMed、Embaseのデータベースを介して、2014年7月4日時点で文献検索を行った。2人の独立レビュワーが、要約をレビューし包含。関連スタディについて参考文献の検索も手動で行った。 データの抽出は、適格条件を満たした試験から個別に行い、矛盾点についてはコンセンサスによって包含判定を下した。 主な結果は以下のとおり。・検索により、356の特色のある要約が得られた。そのうち17試験が包含および除外基準を満たした。・ポリフェノールは、外用および経口の形態で用いられていた。・緑茶ポリフェノールが肛門性器疣贅の治療に効果がある可能性を示唆する質の高いエビデンスが認められた。・ポリフェノールが脱毛症、にきび、真菌感染症、シミや日焼けした皮膚の治療として効果がある可能性を示唆する、限定的だが有用なエビデンスも認められた。・著者は、「皮膚科領域でのポリフェノールベース治療の臨床使用増大とともに、その有効性、適応症、副作用に関するエビデンスベースの知識が必要となる」と述べている。

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68)効果的な水中運動を指導するコツ【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者水の中で歩いているんですが、あまり効果がないようで・・・。医師頑張って、プールに通っておられますね。水中運動で効果を上げる、いい方法がありますよ!患者それはどんな方法ですか?(興味津々)医師水の中ではどんな風に歩いておられますか?患者前だけでなく、後ろに歩いたりしています。医師それはいいですね。水の抵抗を利用するといいですよ。例えば・・・。患者例えば? 医師水の抵抗を利用して、水を手で押して歩いたりすることです。患者それはいいですね。 医師ビート板を持って水を受けて歩いたり、ラッセル車のようにビート板で水を押し分けて歩くと、上半身の筋力トレーニングになりますよ。患者それいいですね。今度、やってみます(嬉しそうな顔)。●ポイント身振り・手振りを用いることで、さらに運動への理解度が深まります

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アリスミアのツボ Q17

Q17心房細動の心拍数コントロールにどの薬を使うか?基本はβ遮断薬で、ただし高齢者では注意。歴史上は・・・心房細動の心拍数コントロールについては、ジギタリスという伝統的な薬物の長い歴史はあるのですが、このジギタリスと比較した報告はきわめて少ないのが実情です。したがって、科学的にこの薬物がよいというだけの根拠がまったくありません。一般的に、ジギタリス、Ca拮抗薬、β遮断薬が用いられており、いずれの薬物にもそれなりの歴史があるので、そのうち好きなものを選べばよいということにならざるを得ません。参考所見としては・・・これまでの種々雑多な研究を並べてみると、それほど強い根拠ではありませんが、(1)β遮断薬の心拍数抑制効果が強い(2)心房細動では運動時の心拍数が問題となりやすいが、理論的にβ遮断薬がこの目的に適合する(3)1日1回、かつ重篤な副作用が少ないという意味で患者のアドヒアランスはβ遮断薬が高い(4)基礎心疾患があれば、このβ遮断薬は突然死予防という付加作用がある・・・などの面から、私自身はβ遮断薬を多くの場合用いています。注意すべきことただし、このβ遮断薬は、高齢者では要注意とも感じています。高齢者では、1)心拍数が上がりにくいという特性があること2)加齢により安静時心拍数も低下しやすいこと3)1日1回という半減期の長い薬物では蓄積性が見られることも経験することなどによります。β遮断薬の良い面が高齢者では裏目に出てしまうこともあるのですね。高齢者でβ遮断薬を用いる場合には、低用量から緩徐に進めることが重要です。

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P2X3受容体拮抗薬、咳嗽頻度75%低下/Lancet

 鎮咳薬の新たな選択肢として、P2X3受容体拮抗薬AF-219が有望であることが示された。難治性慢性咳嗽患者を対象とした第II相二重盲検無作為化プラセボ対照試験の結果、投与群の咳嗽頻度は有意に75%低下したという。英国・マンチェスター大学のRayid Abdulqawi氏らが報告した。前臨床試験において、P2X3受容体は気道の迷走神経反射時に発現がみられ、慢性咳嗽に結び付く咳嗽反射の過感作に関与していることが示唆されていた。本検討では、その機序を確認するとともに、経口薬として開発された同受容体拮抗薬AF-219が、慢性咳嗽の頻度を低下するかを調べた。Lancet誌オンライン版2014年11月25日号掲載の報告。AF-219について第II相の無作為化プラセボ対照試験 試験は英国の単施設(咳嗽専門クリニック)にて、クロスオーバー法を用いて行われた。 コンピュータシーケンス法で、慢性咳嗽(8週間超)が認められる患者を無作為に1対1の割合で、AF-219を投与する群(600mgを1日2回)またはプラセボを投与する群に割り付け2週間投与。その後、2週間のウォッシュアウト期間を置き、割り付け投与をクロスオーバーして2週間の治療を行った。割り付けについて、患者、治療提供者、研究者ともマスキングされていた。 主要エンドポイントは、ベースライン時、治療2週間後に24時間自動記録計を用いて測定した日中の咳嗽頻度であった。主要解析は、ミックス効果モデルを用いてintention-to-treat解析にて行われた。 なお被験者は、2期(第1期:2011年9月22日、第2期:2012年11月29日)にわたってリクルートされ、34例が試験適格性の評価を受け、24例が無作為化を受けた。ベースライン時37回/時から治療2週間後11回/時に低下 被験者24例は、平均年齢54.5(SD 11.1)歳、女性が75%(18例)、咳嗽期間は9年。ベースラインの日中咳嗽頻度の平均値(極端に頻度の高い1例を除外)は39.1回/時であった。 分析の結果、プラセボ群と比べてAF-219投与群の咳嗽頻度は、2週間の治療後に有意に75%低下していた(p=0.0003)。  日中咳嗽頻度は、AF-219投与群ではベースライン時37(SD 32)回/時から治療2週間後は11(8)回/時に低下していたが、プラセボ群は65(163)回/時から44(51)回/時の低下であった。 また、視覚アナログスケール(VAS)や咳関連QOL質問票(CQLQ)で測定した主観的評価においても、夜間咳嗽頻度の変化に関する評価を除き、AF-219投与群で有意な改善が認められた。 なお試験期間中、6例の患者(全例AF-219投与中)が試験を途中で中断した。理由はいずれも味覚障害を訴えたためであった。 著者は、「客観的および主観的評価いずれにおいても、P2X3受容体拮抗薬と咳嗽改善の明らかな関連が認められた」と述べ、同薬の有効性・安全性の評価を検討する用量反応試験の必要性を提言している。

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CKD患者の高K血症に新規K吸着薬が有効/NEJM

 RAAS阻害薬服用中の慢性腎臓病(CKD)患者で高カリウム血症を呈した患者について、新規開発経口薬のカリウム吸着薬パチロマー(patiromer)はプラセボと比較して、血清カリウム(K)値を低下し、再発頻度も低下することが示された。米国・メリーランド大学医学部のMatthew R. Weir氏らが国際共同単盲検前向き試験の結果、報告した。NEJM誌オンライン版2014年11月21日号掲載の報告より。RAAS阻害薬服用中CKD・高K血症患者を対象に有効性、安全性を検討 試験は、RAAS阻害薬服用中CKD患者で、高カリウム血症(5.1~6.5mmol/L未満)を呈した患者243例を対象に、2相にわたって行われた。1相は単群の盲検試験(4週間)、2相は無作為化プラセボ対照試験(8週間)であった。 被験者243例は、1相試験でパチロマーを1日2回4.2gまたは8.4gを受け、血清K値(平均値)のベースラインから治療4週時点の変化について評価(1相主要有効性エンドポイント)を受けた。次に、1相試験で血清K値がベースライン時5.5~6.5mmol/L未満から4週時点3.8~5.1mmol/L未満に低下した患者を2相に組み入れて、パチロマー継続投与群(55例)またはプラセボに切替投与群(52例)に無作為に割り付けて8週間治療した。2相主要有効性エンドポイントは、同相初期4週間の血清K値変化(中央値)の両群間の差とした。4週時点で76%が3.8~5.1mmol/L未満に低下 1相試験の被験者243例は、東欧24施設、EU21施設、米国14施設で登録された。男性が多く(58%)、平均年齢は64.2±10.5歳、CKDステージ3が46%、ステージ4が約45%であった。 同試験期間中、血清K値の測定は5回行われた(3日目、1、2、3、4週時)。そのうち3日目およびその後に1回以上測定を受けた237例について分析した。 結果、ベースラインから4週時の血清K値の変化中央値は-1.01±0.03mmol/Lで、有意な変化が認められた(p<0.001)。2相試験組み込みへの適格条件(3.8~5.1mmol/L未満に低下)に達した患者は76%(95%信頼区間[CI]:70~81%)であった。 2相試験の開始時の各群の血清K値は、継続群4.49mmol/L、プラセボ群4.45 mmol/Lであった。開始後最初の4週間で、継続群では変化がみられなかったが、プラセボ群は0.72mmol/L上昇し、両群間で有意差が認められた(p<0.001)。 8週間の試験期間中、5.5mmol/L以上に少なくとも1回以上の高カリウム血症の再発を認めた患者は、プラセボ群60%、継続群15%で、プラセボ群の有意な増大が示された(p<0.001)。 1相・2相試験を通じて、有害事象を経験した患者は114例(47%)。最も頻度が高かったのは、軽度~中等度の便秘で26/114例(11%)であった。低カリウム血症の発生は8/114例(3%)だった。

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