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ロフルミラストは重度増悪リスクが高いCOPDに有効/Lancet

 ロフルミラスト(roflumilast、 国内未承認)は、吸入ステロイド薬+長時間作用型β2遮断薬にチオトロピウムを併用しても高頻度の重度増悪発症リスクを有する重度慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者において、増悪を抑制し入院リスクを低減することが、米国・ワイルコーネル大学のFernando J Martinez氏らが行ったREACT試験で示された。ロフルミラストは、抗炎症作用を有する経口ホスホジエステラーゼ-4(PDE-4)阻害薬で、とくに重度~きわめて重度のCOPD、慢性気管支炎の症状、増悪のリスクを有する患者において、中等度~重度の増悪や肺機能の有意な改善効果が示されているが、標準治療を施行しても増悪のリスクが高い患者に関する検討は行われていなかった。Lancet誌オンライン版2015年2月12日号掲載の報告。追加による増悪抑制効果を無作為化試験で評価 REACT試験は、吸入ステロイド薬や長時間作用型β2遮断薬を併用しても、増悪のリスクのある重症COPD患者に対する、ロフルミラストによる増悪の抑制効果を評価する多施設共同二重盲検プラセボ対照無作為化第III/IV相試験。 対象は、年齢40歳以上、喫煙歴が20pack-years以上で、重篤な気流制限や慢性気管支炎の症状を伴い、前年に2回以上の増悪を来した重度COPD患者であった。 被験者は、固定用量の吸入ステロイド薬と長時間作用型β2遮断薬とともに、ロフルミラスト500μgまたはプラセボを1日1回経口投与する群に無作為に割り付けられた。試験前からの吸入チオトロピウム投与例は、継続投与が可とされた。 患者と担当医には治療割り付け情報がマスクされた。主要評価項目は、中等度~重度のCOPDの増悪の年間発症率とした。感度分析で13.2%の改善 2011年4月3日~2014年5月27日までに、21ヵ国203施設に1,945例が登録された。ロフルミラスト群に973例、プラセボ群には972例が割り付けられ、それぞれ969例、966例が解析の対象となった。平均年齢は両群ともに65歳、男性がそれぞれ74%、75%で、喫煙状況は両群とも48pack-yearsで、現喫煙者はそれぞれ42%、45%だった。 ポアソン回帰分析では、中等度~重度COPD増悪の発症率はプラセボ群に比べロフルミラスト群で13.2%減少し(0.805 vs. 0.927、率比[RR]:0.868、95%信頼区間[CI]:0.753~1.002、p=0.0529)、負の二項回帰モデルを用いた事前に定義された感度分析では、ロフルミラスト群で14.2%の減少が示された(0.823 vs. 0.959、RR:0.858、95%CI:0.740~0.995、p=0.0424)。 ベースラインから気管支拡張薬投与後52週までのFEV1の変化および重度COPD増悪率は、いずれもプラセボ群に比べロフルミラスト群で有意に良好であった(それぞれ、p<0.0001、p=0.0175)。 有害事象は、ロフルミラスト群で67%(648/968例)、プラセボ群では59%(572/967例)に発現した。有害事象関連の治療中止は、ロフルミラスト群が11%(104/968例)であり、プラセボ群の5%(52/967例)に比べ高率であった。 最も頻度の高い有害事象はCOPDの増悪であり、ロフルミラスト群で15%(145/968例)、プラセボ群では19%(185/967例)に認められた。また、下痢がそれぞれ10%、4%、体重減少が9%、3%、悪心が6%、2%、鼻咽頭炎が5%、5%、頭痛が4%、2%、肺炎が4%、5%にみられた。ロフルミラスト群の17例(2%)、プラセボ群の18例(2%)が治療期間(二重盲検期)中に死亡した。 著者は、「ロフルミラストは、許容されない副作用を発現せずに、臨床的に付加的ベネフィットをもたらす唯一の経口抗炎症薬である。本試験の知見は、既存の吸入薬の最大用量を使用しても重度の増悪のリスクがある重度~きわめて重度のCOPDと慢性気管支炎がみられる患者に対する、治療選択肢の情報として役立つだろう」と述べている。

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抗うつ薬、どれを使う? 選択によって転帰は変わる?(解説:岡村 毅 氏)-317

 自殺関連行動と抗うつ薬の関連を、プライマリケアのデータベースを用いて研究した、プライマリケアの教室からの論文である。 うつ病と診断され投薬を受けた約24万人の患者さんを10年以上追跡し、既遂、あるいは企図(自傷)をアウトカムにして解析をしている。いわゆるSSRI(現代における第1選択薬)に比べて、三環系抗うつ薬では差はなかったが、MirtazapineやVenlafaxine(その他の抗うつ薬とカテゴライズされている)ではリスクが高いことが示された。 3点指摘したい。 まずは、治療薬選択の際のバイアスに関して。ケアネットの読者の皆さまならそういった心配は必要ないのかもしれないが、このような論文をもって「MirtazapineやVenlafaxineは危険というエビデンスが出た」と早とちりする向きがあるやもしれぬので一応述べておくと、MirtazapineやVenlafaxineは英国のガイドラインでは重症のケースに処方されるので、転帰不良であることは当然といえよう。つまり、単純化していえば、軽症にSSRI、重症にMirtazapineやVenlafaxineというわけである。本研究でも当然初診時の重症度などが調整された解析が行われているが十分とはいえず、したがって予想どおりの結果である。なお、これは本論文の考察でも当然のように記載されており、いちいちここで書くようなことではないかもしれないが、誤解するような早とちりが蔓延しているので……。 次に、Combined Antidepressantsが実はハイリスクである。既遂ではn=2なので統計解析に堪え得ないが、企図ではSSRIの2倍となっている。併用しているということは治療が困難に直面している可能性が高く、したがって重症であるので、転帰も不良なのだと考えることができる。一方で、とても意地の悪い見方をすれば、ガイドライン上は奨励されていない併用を行っているプライマリケア医は能力が低いので転帰も不良、という見方もできなくもない。いうまでもなく、評者はプライマリケア医が使命感を持ちきちんと勉強して臨床をしていると信じているので、前者の見方である。 最後に、非精神科医の読者の皆さまに。抗うつ薬の選択も重要だが、実際のうつ病治療の臨床では、(1)きちんと患者さんに信頼されて情報を聞き出すこと(あるいは他人を信頼できない人からも一定の情報を取り出すテクニック)、(2)大体がこんがらがっている患者さんの課題を解きほぐし単純な問題の和に整理すること、(3)何が治療対象で何がそうでないのかを仕分けて共有すること、(4)まれに現れる訳のわからないステークホルダー(たとえば患者さんが調子の悪いほうが心地よい親族など)の調整、といったことのほうが精神科では重要であったりする。手術に際して術者の力量が最も重要であり、どんな器具を使うのかは本質的ではないのと同じように……、と書くと、書き過ぎであろうか。本研究の公衆衛生的価値をおとしめるつもりは毛頭ないし、これらは尺度化しにくいものであるから声高に主張するつもりもないが、薬剤選択に「正解」があるという誤解を避けたいのであえて書きました。

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【GET!ザ・トレンド】脳神経細胞再生を現実にする(2)

近年の研究で、ヒトの脳にも“神経幹細胞”が存在し、新たな神経細胞を作っていることが証明された。神経幹細胞を有効に活用することで脳神経を再生させる。この技術を活用した再生医薬品の1つが、サンバイオ株式会社(東京都 中央区)が開発するSB623である。このSB623、すでに米国での臨床試験も終了し、著しい効果を示しているという。今回は、米国で同剤の開発に当たるサンバイオ社 チーフメディカルオフィサー Damien Bates氏に最新情報を聞いた。神経再生能力を高めた骨髄由来幹細胞神経幹細胞の再生能力を活用し、治療法のない神経疾患の改善を目指した、新たな再生細胞医薬品の開発が進んでいる。その中で、実臨床での活用が現実味を帯びているのが、同社が開発するSB623である。SB623は、成人の骨髄間質細胞から分離した細胞に、一時的に遺伝子(ヒトNotch1)を導入して、再生能力を高めた骨髄由来神経再生細胞である。この遺伝子を導入することで、幹細胞は組織再生に必要な蛋白質を生み出す細胞に変化する。細胞の再生といえば、移植した細胞自身が新たな細胞に置換していくcell replacementを想像するが、SB623は患者の神経栄養因子の分泌を促すtrophic effectにより組織の再生を促す。再生のトリガーとして働くSB623はどのように神経細胞を再生するのだろうか?通常の脳では神経細胞の再生効率は非常に低い(脳神経細胞再生を現実にする(1)参照)。ここにSB623を移植すると、患者の脳は刺激され、成長因子や細胞外マトリックスなどの蛋白質を生み出す。成長因子は幹細胞の分裂・増殖や神経細胞への多様な分化、血管新生による細胞への栄養供給を促す。また、細胞外マトリックスは分裂した細胞の増殖基盤となり組織再生を促す。神経幹細胞が存在しても脳の損傷部位には到達できない。しかし、SB623により生み出された成長因子や細胞外マトリックスが、神経幹細胞を梗塞部位へ到達させる。さらに、SB623が体内から消失した後も、内在性の幹細胞は長期間生存し、損傷の修復を助ける。つまり、SB623は患者の細胞を刺激し、再生のトリガーとしての役割を担うのである。SB623 により神経幹細胞が脳の梗塞部位に到達するメカニズム「バイオブリッジ」(Damien Bates氏解説:0’50″)画像を拡大するSB623投与例では、神経幹細胞が梗塞部位に到達している(サンバイオ社提供)米国で先行する臨床試験SB623は、米国においてすでにPhaseI/IIaの臨床試験を完了した。最後の患者のフォローアップも本年(2015年)8月に完了する予定である。試験対象は、発症6ヵ月以上経過した慢性の脳梗塞患者18例であり、いずれも身体機能障害を有しながら、もはや治療法がない患者である。これら患者の脳の梗塞部位にSB623を外科的に注入し、6ヵ月後の患者の神経系機能の改善を分析している。試験結果は非常に有望だという。複数の神経学的指標による機能改善の評価においても、そのほとんどでベースラインから統計学的に有意な改善を認めている。腕も上げられず、床から起き上がることもできなかった患者が動けるようになるなど、臨床的にも著しい改善を示しているという。また、1回投与でありながら、効果は持続性であり、投与24ヵ月後も改善は持続している。さらに、安全性の問題が認められなかったことも非常に重要であるとBates氏は言う。画像を拡大するSB623によるFugl-Meyer脳卒中後感覚運動機能回復度評価の推移。投与6ヵ月時点で有意に改善、24ヵ月後も改善は持続している。(サンバイオ社提供)治療手段がない神経疾患への救世主となるか脳卒中は身体機能障害の最も重要な原因であるが、いまだ効果的な治療法はなく、社会的にも医学的にも大きな問題である。SB623は、これら治療法がない脳卒中患者の神経細胞を再生させる能力が期待できる薬剤である。また、脳卒中だけでなく、神経栄養因子が治療に貢献しうる、外傷性脳損傷や加齢黄斑変性症といった神経疾患にも適用できる可能性がある、とBates氏は述べた。Damian Bates氏からのメッセージ:1’50″なぜ米国での開発を選んだのか?SB623に関する技術は日本発であり、開発者であるサンバイオ社も日本企業である。しかし、なぜ米国での開発を選択したのか? サンバイオ社共同代表の森敬太氏に聞いた。SB623の治験を開始した2011年当時、日本には再生医療分野を積極的に推進するための土壌が整っていなかった。一方、米国は再生細胞薬などの新規治療法に対して非常に積極的にあり、経験豊富で優秀な研究者も確保しやすい。また、グローバルな展開も行いやすい国であった。このような背景から米国での開発をスタートさせたという。本邦においても、昨年(2014年)11月の薬事法改正で、再生医療分野の新規開発や参入が格段にスムーズになってきた。SB623は、2009年に帝人株式会社との間で脳卒中治療薬としての専用実施権許諾契約を締結しており、米国での臨床試験の良好な結果も相まって、今後の日本国内での活用が期待されている。SB623臨床試験の結果:スタンフォード大学 教授 Gary Steinberg氏インタビュー(サンバイオ社ホームページより)

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【GET!ザ・トレンド】脳神経細胞再生を現実にする(2)

近年の研究で、ヒトの脳にも“神経幹細胞”が存在し、新たな神経細胞を作っていることが証明された。神経幹細胞を有効に活用することで脳神経を再生させる。この技術を活用した再生医薬品の1つが、サンバイオ株式会社(東京都 中央区)が開発するSB623である。このSB623、すでに米国での臨床試験も終了し、著しい効果を示しているという。今回は、米国で同剤の開発に当たるサンバイオ社 チーフメディカルオフィサー Damien Bates氏に最新情報を聞いた。神経再生能力を高めた骨髄由来幹細胞神経幹細胞の再生能力を活用し、治療法のない神経疾患の改善を目指した、新たな再生細胞医薬品の開発が進んでいる。その中で、実臨床での活用が現実味を帯びているのが、同社が開発するSB623である。SB623は、成人の骨髄間質細胞から分離した細胞に、一時的に遺伝子(ヒトNotch1)を導入して、再生能力を高めた骨髄由来神経再生細胞である。この遺伝子を導入することで、幹細胞は組織再生に必要な蛋白質を生み出す細胞に変化する。細胞の再生といえば、移植した細胞自身が新たな細胞に置換していくcell replacementを想像するが、SB623は患者の神経栄養因子の分泌を促すtrophic effectにより組織の再生を促す。再生のトリガーとして働くSB623はどのように神経細胞を再生するのだろうか?通常の脳では神経細胞の再生効率は非常に低い(脳神経細胞再生を現実にする(1)参照)。ここにSB623を移植すると、患者の脳は刺激され、成長因子や細胞外マトリックスなどの蛋白質を生み出す。成長因子は幹細胞の分裂・増殖や神経細胞への多様な分化、血管新生による細胞への栄養供給を促す。また、細胞外マトリックスは分裂した細胞の増殖基盤となり組織再生を促す。神経幹細胞が存在しても脳の損傷部位には到達できない。しかし、SB623により生み出された成長因子や細胞外マトリックスが、神経幹細胞を梗塞部位へ到達させる。さらに、SB623が体内から消失した後も、内在性の幹細胞は長期間生存し、損傷の修復を助ける。つまり、SB623は患者の細胞を刺激し、再生のトリガーとしての役割を担うのである。SB623 により神経幹細胞が脳の梗塞部位に到達するメカニズム「バイオブリッジ」(Damien Bates氏解説:0’50″)画像を拡大するSB623投与例では、神経幹細胞が梗塞部位に到達している(サンバイオ社提供)米国で先行する臨床試験SB623は、米国においてすでにPhaseI/IIaの臨床試験を完了した。最後の患者のフォローアップも本年(2015年)8月に完了する予定である。試験対象は、発症6ヵ月以上経過した慢性の脳梗塞患者18例であり、いずれも身体機能障害を有しながら、もはや治療法がない患者である。これら患者の脳の梗塞部位にSB623を外科的に注入し、6ヵ月後の患者の神経系機能の改善を分析している。試験結果は非常に有望だという。複数の神経学的指標による機能改善の評価においても、そのほとんどでベースラインから統計学的に有意な改善を認めている。腕も上げられず、床から起き上がることもできなかった患者が動けるようになるなど、臨床的にも著しい改善を示しているという。また、1回投与でありながら、効果は持続性であり、投与24ヵ月後も改善は持続している。さらに、安全性の問題が認められなかったことも非常に重要であるとBates氏は言う。画像を拡大するSB623によるFugl-Meyer脳卒中後感覚運動機能回復度評価の推移。投与6ヵ月時点で有意に改善、24ヵ月後も改善は持続している。(サンバイオ社提供)治療手段がない神経疾患への救世主となるか脳卒中は身体機能障害の最も重要な原因であるが、いまだ効果的な治療法はなく、社会的にも医学的にも大きな問題である。SB623は、これら治療法がない脳卒中患者の神経細胞を再生させる能力が期待できる薬剤である。また、脳卒中だけでなく、神経栄養因子が治療に貢献しうる、外傷性脳損傷や加齢黄斑変性症といった神経疾患にも適用できる可能性がある、とBates氏は述べた。Damian Bates氏からのメッセージ:1’50″なぜ米国での開発を選んだのか?SB623に関する技術は日本発であり、開発者であるサンバイオ社も日本企業である。しかし、なぜ米国での開発を選択したのか? サンバイオ社共同代表の森敬太氏に聞いた。SB623の治験を開始した2011年当時、日本には再生医療分野を積極的に推進するための土壌が整っていなかった。一方、米国は再生細胞薬などの新規治療法に対して非常に積極的にあり、経験豊富で優秀な研究者も確保しやすい。また、グローバルな展開も行いやすい国であった。このような背景から米国での開発をスタートさせたという。本邦においても、昨年(2014年)11月の薬事法改正で、再生医療分野の新規開発や参入が格段にスムーズになってきた。SB623は、2009年に帝人株式会社との間で脳卒中治療薬としての専用実施権許諾契約を締結しており、米国での臨床試験の良好な結果も相まって、今後の日本国内での活用が期待されている。SB623臨床試験の結果:スタンフォード大学 教授 Gary Steinberg氏インタビュー(サンバイオ社ホームページより)

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79)食欲を別の興味へと方向転換させるコツ【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者わかっているんですが、なかなか間食が止められなくて・・・。医師間食が好きな人は、間食を止めるのは大変ですよね。患者そうなんです。何かムシャクシャした時も甘いものを食べちゃうんです。後で、食べすぎたと思って後悔しちゃうんですけど・・・。医師なるほど。「食べること」以外のストレス解消法が、何かあるといいですね。患者食べる以外のストレス解消法ね・・・(少し考える)。医師例えば、「運動で汗をかく」などスカッとする系と、癒し系の音楽を聴いてのんびりする、リラックス系のストレス解消法があるかと思いますよ。患者それなら、誰かに話を聞いてもらうのがいいかもしれません。医師それはいいですね。食べること以外でストレスが発散できれば、血糖も上がりませんからね。患者はい。わかりました。●ポイントストレス解消法には、大きく分け2種類あることを分かりやすく説明します●資料

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「家族で食事」はやはり大切だった

 頻繁に家族で食事を取ることは、小児および青年にとって心理社会的によい効果を示し、その効果は女性のほうが大きいことが、カナダ・オタワ大学 Megan E Harrison氏らによって明らかにされた。Canadian Family Physician誌、2015年2月号より掲載報告。 Harrison氏らは、頻繁に家族で食事を取ることが小児および青年の心理社会的効果に影響を及ぼすかどうか、また、その影響は性別で差があるかどうかを明らかにするため、システマティックレビューを行った。 調査は、Ovid社のデータベースを使用し、MEDLINE(1948年から2011年6月5週目まで)とPsycINFO(1806年から2011年7月1週目まで)の検索で文献を特定した。単独または組み合わせて使用した見出しとキーワードは、(1)family、 (2)meal、(3)food intake、(4)nutrition、(5)diets、(6)body weight、(7)adolescent attitudes、(8)eating behaviour、(9)feeding behaviour、(10)eating disordersであった。なお、関連する参考論文についても検討を行った。 検索により得られた1,783編の論文について、以下の基準を満たすことが求められた結果、14編の論文が基準に合致した。なお。調査・分析は2人の独立した調査員によって行われた。1.査読のある英語論文雑誌に掲載されている2.小児および青年を含んでいる3.小児および青年の心理社会的アウトカム(薬物使用、摂食障害、抑うつなど)に対する家族の食事の役割を検討している4.データ解析の統計方法を含む試験デザインが適切である 主な結果は以下のとおり。・頻繁な家族での食事と、青年での摂食障害、飲酒、薬物使用、暴力的な行動、抑うつ、自殺企図は負の相関関係を示した。・頻繁な家族での食事と、自尊心の向上や学校での成功は正の相関関係を示した。・男女別の結果には有意差があり、女性のほうがより顕著な結果を示した。 Harrison氏らはこれらの結果により、「定期的に家族が食事を一緒に取ることのメリットをすべての医療従事者が指導すべきだ」とまとめた。

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経口避妊薬を使うとリウマチを予防できる?

 経口避妊薬と関節リウマチ(RA)との関連について、多数の疫学調査で相反する結果が示されている。中国・China-Japan Union HospitalのShuang Qi氏らは、この関連性を検討するためメタ解析を行ったが、「経口避妊薬が女性のRA発症を予防する効果がある」という仮説を証明することはできなかった。Therapeutics and Clinical Risk Management誌2014年11月4日号の掲載報告。 本研究では、PubMedとEMBASEを検索し、経口避妊薬のRA発症リスクとの関連を検討した試験を収集し、それを基にメタ解析を行った。ランダム効果モデルを用いて、相対リスク(RR)および95%信頼区間(95%CI)を算出した。主な結果は以下のとおり。・メタ解析に組み込まれたのは、1982年から2010年に行われた17試験(12件のケースコントロール試験、5件のコホート試験)であった。・経口避妊薬とRA発症リスクとの間に有意な関連は認められなかった(RR 0.88、95%CI:0.75~1.03)。・地域別にみたサブグループ解析によると、欧州の調査では、経口避妊薬の使用とRAの発生リスク低下との関連は有意傾向であった(RR 0.79、95%信頼区間:0.62~1.01)。・北米の調査では、この関連は認められなかった(RR 0.99、95%CI:0.81~1.21)。・本試験の出版バイアスはみられなかった(Egger’s testにおけるp=0.231)。

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アリピプラゾール持続性注射剤の評価は:東京女子医大

 東京女子医科大学の石郷岡 純氏らは、アリピプラゾール月1回投与持続性注射剤(AOM)の有効性および安全性を評価するため、アジア人統合失調症患者を対象にアリピプラゾール経口製剤との非劣性を検証する多施設二重盲検試験を行った。Schizophrenia research誌2015年2月号(オンライン版2014年12月31日号)の掲載報告。 本研究は、スクリーニングフェーズと経口製剤切り替えフェーズ(12週以内)、経口製剤安定期フェーズ(12週以内)、二重盲検フェーズ(52週)により実施された。経口製剤安定期フェーズで4週間安定基準を満たした患者を、AOM(400mg)群とアリピプラゾール経口製剤(6~24mg/日)群に均等に割り付けた。主要評価項目は、カプランマイヤーで推定された26週での精神症状の非増悪/非再発率とした。 主な結果は以下のとおり。・724例がスクリーニングフェーズにエントリーし、502例が経口製剤安定期フェーズに入った。・二重盲検フェーズで455例が、AOM群228例、アリピプラゾール経口群227例に無作為に割り付けられた。・26週での精神症状の非増悪/非再発率は、AOM群95.0%、アリピプラゾール経口群94.7%であり、その差は0.3%(95%CI:-3.9~4.5)であった。アリピプラゾール経口群と比較したAOM群の非劣性は、事前に設定された非劣性の限界値(-15%)を上回る-3.9%であった。・両群において、精神症状と再発基準において悪化が認められた患者の割合は6.6%、安定していた患者の割合は92.5%であった。・すべての理由による中止率は、AOM群25.9%、アリピプラゾール経口群33.5%であった。・AOMは、アリピプラゾール経口製剤と同様に良好な忍容性を示した。 結果を踏まえ著者らは、「アリピプラゾール月1回投与持続性注射剤は、経口製剤との非劣性が示されたことから、安定化した統合失調症患者の維持療法に有用であり、経口製剤と同様な有効性および忍容性を有すると考えられる」と結論付けている。関連医療ニュース アリピプラゾール持効性注射薬の安全性は アリピプラゾール注射剤、維持療法の効果は 持効性注射剤の歴史を振り返る  担当者へのご意見箱はこちら

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マンモ受診、過剰診断率を伝えると受診者減/Lancet

 乳がんスクリーニング(マンモグラフィ)の受診について、同検査で過剰診断の可能性があることをあらかじめ伝えておくと、伝えなかった女性と比較して、インフォームド・チョイスをする女性が有意に増えることが、オーストラリア・シドニー大学のJolyn Hersch氏らによる無作為化試験の結果、明らかにされた。また、知識を与えることにより、乳がんスクリーニングを受ける女性は減少する可能性があることも示された。マンモグラフィは、乳がんによる死亡を減らすが、過剰診断や過剰治療に結び付いている、取るに足らない疾患も検出する可能性があり、そのことを大半の女性が知識として有していない。Lancet誌オンライン版2015年2月17日号掲載の報告より。過剰診断のエビデンス情報提供有無で、インフォームド・チョイスを評価 研究グループは、意思決定において乳がんの過剰診断について情報を提供することで、50歳前後の人の乳がんスクリーニングのインフォームド・チョイスを手助けするになるのかについて調べた。オーストラリアのニューサウスウェールズで、48~50歳の女性を無作為に集めて地域ベースの無作為化対照並行群間比較試験を行った。 被験者の募集は電話で行い、過去2年間にマンモグラフィを受けておらず、乳がん歴がないまたは家族歴が強くない人を適格とし、意思決定に関する介入群(エビデンスに基づく説明と過剰診断率、乳がん死亡率の低下、および偽陽性率を伝える)または対照群(乳がん死亡率の低下と偽陽性率の情報提供のみ)に無作為に割り付けた。 主要アウトカムは、割り付けの約3週後に電話インタビューを行い評価したインフォームド・チョイス(知識量とスクリーニング受診意向で定義)とした。なお、被験者およびインタビュアーは割り付けについて知らされなかった。インフォームド・チョイス、介入群24%、対照群15% 2014年1月~2014年7月に、879例が介入群(440例)、対照群(439例)に割り付けられた。そのうち、介入群21例、対照群20例が追跡不能となり、さらに、介入群10例、対照群11例から態度に関する回答が得られず、主要アウトカムの分析は、介入群409例、対照群408例について行われた。 結果、インフォームド・チョイスが認められたのは、介入群409例のうち99例(24%)、対照群408例のうち63例(15%)で、有意差が認められた(差:9%、95%信頼区間[CI]:3~14、p=0.0017)。 対照群と比較して、介入群の女性のほうが、全体的知識量が有意に増大した(122/419例[29%] vs. 71/419例[17%]、差:12%、95%CI:6~18%、p<0.0001)。 一方、スクリーニングに前向きな態度を示した女性は有意に少なく(282/409例[69%] vs. 340/408例[83%]、差:14%、95%CI:9~20%、p<0.0001)、スクリーニングを受ける意向を示した女性も有意に少なかった(308/419[74%] vs. 363/419例[87%]、差:13%、95%CI:8~19%、p<0.0001)。 また、概念的知識の提供有無だけで検討した場合も、介入群409例のうち203例(50%)がインフォームド・チョイスをしていたのに対し、対照群は408例のうち79例(19%)だった(p<0.0001)。 上記を踏まえて著者は、「情報を与えられるほど、スクリーニングを選択する女性は少なくなるようだ」とまとめている。

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高CRPの重症市中肺炎、ステロイドで治療失敗減/JAMA

 重症市中感染性肺炎で高度炎症反応を示す患者に対し、メチルプレドニゾロンを5日投与することで、治療失敗リスクは18ポイントほど低下することが明らかにされた。スペインのバルセロナ・ホスピタル・クリニックのAntoni Torres氏らが多施設共同プラセボ対照二重盲検無作為化試験の結果、報告した。重症市中肺炎患者では、治療失敗と高度炎症反応とが関係しており、予後が不良となることが知られていた。こうした患者について、コルチコステロイドは炎症サイトカイン放出を調整するが、その治療の有益性については議論の的となっていた。JAMA誌2015年2月17日号掲載の報告より。入院36時間以内からメチルプレドニゾロンを5日投与 研究グループは、2004年6月~2012年2月にかけて、スペイン3ヵ所の教育病院で、重症市中感染性肺炎で高度炎症反応を示す患者を対象に試験を行った。 被験者を無作為に2群に分け、一方にはメチルプレドニゾロン(0.5mg/kg/12時間、61例)を、もう一方にはプラセボ(59例)を、入院36時間以内から5日間、それぞれ静脈内ボーラス投与した。 高度炎症反応については、入院時CRP値が150mg/L超と定義した。 主要評価項目は、(1)臨床的増悪によるショックの発症、(2)ベースライン時には不要だった侵襲的人工呼吸器の必要性の発生、(3)治療72時間以内の死亡、で定義した「初期治療失敗」。または、(1)X線検査で増悪を確認、(2)持続的な重度呼吸不全、(3)ショックの発症、(4)ベースライン時には不要だった侵襲的人工呼吸器の必要性の発生、(5)治療開始後72~120時間内の死亡、で定義した「後期治療失敗」のいずれかだった。治療失敗に関するメチルプレドニゾロン群のオッズ比は0.34 結果、治療失敗はプラセボ群18例(31%)に対し、メチルプレドニゾロン群は8例(13%)と、有意に低率だった(群間差:18%、95%信頼区間:3~32%、p=0.02)。 メチルプレドニゾロン群のプラセボ群に対する、治療失敗リスクに関するオッズ比は、0.34(同:0.14~0.87、p=0.02)だった。 一方で、院内死亡率はプラセボ群9例(15%)、メチルプレドニゾロン群6例(10%)で、有意差はみられなかった(p=0.37)。また、高血糖症が、メチルプレドニゾロン群11例(18%)で、プラセボ群7例(12%)で確認されたが有意差はみられなかった(p=0.34)。

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ワーファリン治療中の頭蓋内血腫増大抑制は、早期のINRコントロールに加えて血圧管理が重要(解説:浦 信行 氏)-316

 Joji B. Kuramatsu氏らの研究グループは、ドイツの3次救急施設での多施設共同後ろ向き研究で、ワーファリン使用例での頭蓋内血腫増大抑制には、搬入後4時間以内のINRの1.3未満と収縮期血圧160 mmHg未満での管理が有効であると報告した。 従来の報告では、抗血小板薬・ワーファリン服用者におけるわが国の前向き研究BATで、頭蓋内出血予防の血圧のカットオフ値が130/81 mmHgであることが報告されているが、血腫増大抑制に関しては報告をみない。したがって、管理数値目標が提示されたことは大きな意味がある。また、平均1ヵ月後からのワーファリンの再開は、脳出血のリスクを増大せずに虚血性脳卒中のリスクが3分の1に減じたとする結果も意義が大きい。ただ、平均年齢が74.1歳でINRが2.77(2.28~3.50)と、わが国の現状と違っている。 日本循環器学会では70歳未満の目標INRは2~3と同じだが、70歳以上では出血性のリスクが高まることを考慮して1.6~2.6の範囲に留めており、実際の医療現場ではほとんどこれに準拠した治療を行っている。脳出血の頻度も国家間で差があることもわかっている。やはり、数値目標に関して、血圧の関与の程度を含めたわが国における分析が必要である。 ところで、NOACが数種類発売され、使用可能となった。出血性合併症が少ないという利点はあるが、頭蓋内血腫増大抑制を計る際の手段と、INRなどの治療目安が確立していない。これは早期に確立すべきである。

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