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医師・患者双方への成功報酬で、LDL値が有意に改善/JAMA

 プライマリケア診療でのLDLコレステロール(LDL-C)値コントロールに関して、目標値を達成した場合にプライマリケア医と患者の双方に対して金銭的成功報酬を与えると効果があることが示された。米国・ペンシルベニア大学のDavid A. Asch氏らが、医師340人と患者1,503人を対象に行った4群クラスター無作為化試験の結果で、医師のみ、または患者のみへの成功報酬では、成功報酬がない場合と比べて有意な差は示されなかったという。JAMA誌2015年11月10日号掲載の報告より。医師340人、患者1,503人を対象に試験 研究グループは2011~14年にかけて、米国3ヵ所のプライマリケア診療所を対象に、12ヵ月間の検討を行った。被験者の患者は年齢18~80歳、10年フラミンガム・リスクスコアが20%以上、LDL-C値120mg超で冠動脈疾患歴あり、またはスコア10~20%でLDL-C値140mg/dL超の1,503例だった。 研究グループは、被験者のプライマリケア医340人を無作為に4つの群に分け、患者がLDL-C目標値を達成した場合に、(1)医師のみに患者1人当たり最大1,024ドルを(医師のみ成功報酬群)、(2)患者のみに最大1,024ドルを(患者のみ成功報酬群)、(3)医師と患者に分配報酬を(成功報酬分配群)、(4)アウトカム報酬は両者に与えないが患者のみに参加報酬を355ドル(対照群)、それぞれ与えた。 主要評価項目は、12ヵ月間のLDL-C値の変化量だった。成功報酬分配群のLDL-C年間変化量、対照群との差は8.5mg/dL 結果、各群のベースラインから12ヵ月時点へのLDL-C値は、成功報酬分配群160.1mg/dLから126.4mg/dL、医師のみ群159.9mg/dLから132.0mg/dLへ、患者のみ群160.6mg/dLから135.5mg/dLへ、対照群161.5mg/dLから136.4mg/dLへ減少。それぞれの平均変化値は、成功報酬分配群33.6mg/dL(95%信頼区間[CI]:30.1~37.1)、医師のみ群27.9mg/dL(同:24.9~31.0)、患者のみ群25.1mg/dL(同:21.6~28.5)、対照群25.1mg/dL(同:21.7~28.5)で、いずれも有意な変化が認められた(4群ともp<0.001)。 対照群と比較してLDL-C低下の統計的有意差が認められたのは、成功報酬分配群のみで、その差は8.5mg/dL(95%CI:3.8~13.3、p=0.002)だった。 今回の結果について著者は、「低下の差はわずかで、成功報酬というやり方に価値があるのかどうか、さらなる検証が必要だ」と述べている。

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海外旅行で肺炎、請求は数千万円!

 MSD株式会社は、「シニアの海外旅行と肺炎~日頃の肺炎予防の重要性」をテーマに、11月19日、都内でプレスセミナーを開催した。シニア世代の海外旅行が増える中で、現地で肺炎を発症し、医療機関にかかるケースを紹介。どのようなリスクと対策があるのかを保険と医療のエキスパートが語った。治療費だけではない、海外旅行先での不慮の事態 はじめに加藤 修氏(ジェイアイ傷害火災保険株式会社)が、「シニアの海外旅行における事故と予防策」と題し、海外旅行先でシニアが遭遇する事故の傾向と特徴、そして、予防への取り組みについて説明を行った。 2014年度の海外旅行保険事故概況(ジェイアイ傷害火災保険調べ)によれば、事故発生率は3.53%(約28人に1人)に上り、その半数が治療・救援費用であること。また、最近、海外旅行先でシニアの事故が増加していると報告した(65歳以上と65歳未満では重症事故発生は65歳以上が約6倍)。そして、シニア旅行者が、旅先で入院など加療をした場合、治療費だけでなく、医療通訳や搬送費など費用がかさむことを指摘。たとえばシニア旅行者が、北米で肺炎に罹患し、約50日間入院・手術した場合、支払保険金額が約9,330万円に上った高額事例を紹介した。旅行前にリスク予防を啓発 シニア旅行者の事故原因は、転倒による外傷のほか、脳疾患、心疾患、肺炎が多く、高額保険金支払い上位5つのうち、4つまでがシニア旅行者であり、原因疾患も肺炎だったと報告した。そのため、同社では、予防に力を入れており、海外旅行保険への加入はもちろんのこと、渡航前のリスク情報の収集、肺炎球菌などのワクチンの積極接種、転倒防止などの事故予防グッズの購入、英文診断書作成などの渡航前健康準備をシニア旅行者に啓発している。とくに70歳以上の利用者には『健康・安全・保険情報BOOK』を配布し、実践してもらうことで、安全で楽しい旅をしてもらいたいとしている。インフルエンザ後の肺炎は要注意 続いて内藤 俊夫氏(順天堂大学医学部総合診療科 教授)が、「海外旅行者と高齢者肺炎」と題し、肺炎予防に焦点を当て、レクチャーを行った。 はじめに概要として、肺炎はわが国における死亡原因第3位であり、肺炎で亡くなった方の96.5%は65歳以上の高齢者である。肺炎の原因菌では、肺炎球菌が一番多く、ついでインフルエンザ菌であること、また、インフルエンザに罹患後、肺炎となる細菌性肺炎は予後が悪く、いわゆる「スペイン風邪」はこのタイプであり、臨床現場ではとくに注意が必要と語った。 こうしたインフルエンザや肺炎の発症予防・軽快のためにワクチンが存在するが、わが国ではワクチンの接種は、医療経済上の問題で進んでいない。 ワクチンの予防効果として、高齢者施設の入所者に対する23価肺炎球菌ワクチン(商品名:ニューモバックスNP)の予防効果に関する研究1)によれば、プラセボと比較し、肺炎発症減少率で63.8%、死亡減少率で100%だった。23価肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの併用接種者と未接種者の肺炎による入院率を比較した研究2)では、未接種者が約9%に対し、併用接種者では約5%と減少効果が認められたと語った。迷ったらワクチン接種を わが国の肺炎球菌ワクチン接種状況をみると、長らく公的補助がなかったなどの要因により、接種率は全国平均で20.9%であり3)、欧米諸国の接種率50%超と比較すると、依然として低い。今後、定期接種の普及により欧米並みに接種率が上がることが期待される。 外来の現場でとくに高齢者にワクチン接種を勧めるタイミングとしては、初診時、健康診断時、退院時、インフルエンザ接種時、海外旅行時など5つの場面が想定される。その際、過去の接種歴が定かでない場合でも、接種は積極的に行ったほうが良いとされ、インフルエンザワクチンと同時に接種すると、より高い予防効果が得られる2)。 また、高齢者の海外旅行では、肺炎球菌ワクチンのほかにも肝炎ワクチン、トキソイドワクチンも考慮し、接種を勧めるようにお願いしたい。その際、少なくとも出発の2週間前には接種を受けておく必要がある。 最後に「日本の高齢者は元気な方も多く、医療機関に頻繁に通うわけではない。診療の場で的確に機会を捉え、ワクチン接種へ医療者から誘導してほしい」と述べ、レクチャーを終えた。肺炎球菌ワクチンに関しては、「肺炎予防.jp」まで(ケアネット 稲川 進)関連コンテンツケアネット・ドットコム 特集「肺炎」はこちら。参考文献1) Maruyama T, et al. BMJ.2010;340:c1004.2) Hung IF, et al. Clin Infect Dis.2010;51:1007-1016.3) Naito T, et al. J Infect Chemother.2014;20:450-453.

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MDI Liraglutide 試験:強化インスリン療法にGLP-1受容体作動薬を追加する意義(解説:小川 大輔 氏)-455

 2型糖尿病は、インスリン分泌低下やインスリン抵抗性増大により、インスリン作用不足を来し高血糖が持続する疾患である。薬物療法は通常、経口血糖降下薬で開始し併用することが多いが、進行するとGLP-1受容体作動薬や持効型インスリンを併用したり、強化インスリン療法に変更したりする。2型糖尿病の症例に強化インスリン療法を長期間続け、インスリン投与量を徐々に増やしていくと、しばしば体重の増加と低血糖症の出現が問題となる。 今回、BMJ誌に掲載されたMDI Liragultide Trialは、強化インスリン療法を行っている血糖コントロール不十分な2型糖尿病患者に対し、GLP-1受容体作動薬リラグルチド(商品名:ビクトーザ)1.8mgを24週間併用することで、血糖コントロールが改善するか、また体重やインスリン投与量を減らすことができるかを、プラセボと比較検討した試験である。スウェーデンの14施設で施行され、リラグルチド投与群ではHbA1cが開始前より約1.5%有意に低下した。また、体重も3.8 kg有意に減少し、インスリン投与量も18.1単位有意に低下した。さらにCGMで血糖変動も評価しており、リラグルチド群はプラセボ群と比べて有意に血糖変動を改善した。有害事象については、低血糖は両群間で有意差はなく、悪心はリラグルチド投与群で多く認めた。 経口血糖降下薬あるいは持効型インスリンを投与中の2型糖尿病症例に、GLP-1受容体作動薬を追加して効果を検討した試験はすでにあるが、強化インスリン療法にGLP-1受容体作動薬を追加した試験はこれが初めてである。これまで、強化インスリン療法まで行っても血糖や体重のコントロールができない場合、次の一手に困る「手詰まり」感があったが、インクレチン関連薬であるGLP-1受容体作動薬を追加することにより、血糖コントロールが改善し、体重が減少し、さらにインスリン投与量を減らせることが示された意義は大きい。この試験のリミテーションは、観察期間が24週間と短いため、リラグルチドを長期間併用した際の有害事象や心血管イベントに対する影響が不明であること、また、わが国で承認されているリラグルチド投与量の0.9mgより多いという点である。今後、日本人の糖尿病患者を対象とした検討に期待したい。

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セクション2 書いて覚えるフィジカル~脾臓は触れるか

セクション2 書いて覚えるフィジカル~脾臓は触れるか講師 平島 修氏(徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター/フィジカルクラブ 部長)第2弾は、今回の主宰者、フィジカルクラブ部長の平島 修氏の登場です!奄美の白い砂浜の上で繰り広げられる腹部のフィジカル。臓器の位置を実際に体に書くことで、さらに理解が深まります。

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うつ病へのECT、ケタミン併用の検討が進行

 英国・ニューカッスル大学のLiam Trevithick氏らは、うつ病に対する電気ショック療法(ECT)時にケタミンを併用することで、ECT後に認められる認知機能への影響を軽減しうるか否かを明らかにする多施設無作為化プラセボ対照二重盲検試験「ケタミン-ECT試験」を計画している。今回、その試験概要を報告した。試験について著者らは、「本研究は、補助的ケタミンをNHS臨床診療におけるうつ病に実施するECTにルーチンで適用すべきかどうかに関する、重要なエビデンスを提供するものになると思われる」と述べている。BMC Psychiatry誌2015年10月21日号の掲載報告。 重篤で治療抵抗性のうつ病に対し、ECTの急性効果を支持する強力な経験的エビデンスがある。しかし、重大な限界要因であり、おそらく本療法の使用を減少させる理由となっているのが、ECTが認知機能、とくに前向性記憶、逆行性記憶、実行機能に関する機能障害と関連するということである。一方で、前臨床およびヒトにおける予備的データにおいて、ケタミンが、麻酔薬として単剤あるいは他の麻酔薬との併用のいずれにおいても、ECTによる機能障害を軽減あるいは抑制することが示唆されている。そして、ケタミンがグルタミン酸受容体拮抗作用を通して、ECTの際に発生する過剰興奮性神経伝達刺激を防止するという仮説が想定される。 こうしたことから研究グループは、「ケタミン-ECT試験」により、ケタミンの併用がECTに起因する認知機能障害を軽減しうるか否かを検討することを計画した。副次目的は、ケタミンがECTによる臨床的改善のスピードを速めるか否かを検討することとした。 試験概要は以下のとおり。・ケタミン-ECT試験は、多施設無作為化プラセボ対照二重盲検試験である。・当初、ECTを実施している中等度~重度のうつ病患者160例の登録を予定したが、その後、登録人数の達成が困難という理由で100例に変更した。・患者は、ECTにおける標準的麻酔薬にケタミンを併用する群、または生理食塩水を投与する群に1対1に無作為に割り付けられた。・主要神経心理学的アウトカムは、4回のECT実施後の前向き言語記憶(Hopkins Verbal Learning Test-Revised delayed recall task)、副次的認知機能アウトカムは、発話の流暢性、自伝的記憶、視空間記憶、digit Span(数唱)であった。・有効性は、うつ症状に対する観察者の評価および自己報告に基づいて評価する。・サブサンプルを用い、認知機能課題実行中の皮質活性に対するECTおよびケタミンの影響を機能的近赤外線分光法(fNIRS)により検討する予定である。関連医療ニュース ケタミンは難治性うつ病に使えるのか 双極性障害のうつ症状改善へ、グルタミン酸受容体モジュレータの有用性は 統合失調症へのECT、アジア諸国での実態調査  担当者へのご意見箱はこちら

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長い冠動脈病変へのDES、血管内超音波ガイド下で予後改善/JAMA

 病変長が長い冠動脈病変に対する薬剤溶出ステント(DES)留置術では、血管内超音波(IVUS)ガイド下留置が冠動脈造影ガイド下留置よりも、予後は良好であることが、韓国・仁済大学上渓白病院のSung-Jin Hong氏らが行ったIVUS-XPL試験で示された。DESによる経皮的冠動脈インターベンション(PCI)では、びまん性の病変長の長い冠動脈病変は短い病変に比べ、ステント内再狭窄やステント血栓症の発症率が高い。IVUSは、複雑な冠動脈病変へのPCI施行前後の有益な情報の収集に有用であるが、合併症の可能性があり、DESでの使用のデータは少ないという。JAMA誌2015年11月24日号掲載の報告。IVUSガイド下DES留置術の臨床的有用性を無作為化試験で評価 IVUS-XPL試験は、病変長の長い冠動脈病変に対するエベロリムス溶出ステント(Xience prime)留置術におけるIVUSガイドの臨床的有用性を評価する医師主導の多施設共同無作為化試験(韓国Cardiovascular Research Centerなどの助成による)。 対象は、典型的な胸痛がみられるか、心筋梗塞が確認され、冠動脈造影で28mm以上のステントの留置を要すると判定された冠動脈病変を有する患者であった。 被験者は、エベロリムス溶出ステントをIVUSガイド下または冠動脈造影ガイド下に留置する群に無作為に割り付けられ、術後は6ヵ月以上のアスピリンとクロピドグレルの投与を受けた。 主要評価項目は、1年時の主要有害心イベント(心臓死、標的病変心筋梗塞、虚血による標的病変血行再建の複合エンドポイント)の発生とした。 2010年10月~2014年7月に、韓国の20施設に1,400例が登録され、IVUSガイド下DES留置群に700例、冠動脈造影ガイド下DES留置群に700例が割り付けられた。主に標的病変血行再建のリスク低下が寄与 全体の平均年齢は64±9歳、男性が69%で、平均標的病変長は39.3±12.7mmであり、背景因子は両群間でバランスがよく取れていた。1,323例(94.5%)が1年のフォローアップを完遂した。 1年時のIVUSガイド群の主要有害心イベント発生率は2.9%(19/660例)であった。冠動脈造影ガイド群の5.8%(39/663例)との絶対群間差は-2.97%(95%信頼区間[CI]:-5.14~-0.79)であり、IVUSガイド群で有意に低減した(ハザード比[HR]:0.48、95%CI:0.28~0.83、p=0.007)。 虚血による標的病変血行再建は、IVUSガイド群が2.5%(17/660例)であり、冠動脈造影ガイド群の5.0%(33/663例)に比べ有意に良好であった(HR:0.51、95%CI:0.28~0.91、p=0.02)。 一方、心臓死(0.4 vs.0.7%、HR:0.60、95%CI:0.14~2.52、p=0.48)および標的病変心筋梗塞(0 vs.0.1%、p=0.32)の発生率には、両群間に差を認めなかった。また、ステント血栓症の発生率も両群で同等であった(0.3 vs.0.3%、HR:1.00、95%CI:0.14~7.10、p>0.99)。 著者は、「IVUSガイド下DES留置術は、冠動脈造影ガイド下DES留置術に比べ主要有害心イベントの発生率が低く、これは主に標的病変血行再建のリスクが低いためであった」とまとめ、「IVUSガイドの臨床的有用性には、最小血管径が比較的大きな血管に対し、大きなバルーンを用いて補助的な後拡張を行う頻度が高いことが寄与している可能性がある」と指摘している。

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線維柱帯切除は緑内障に対し有用

 日本緑内障学会により濾過胞感染に関する前向き多施設研究が行われている。広島大学の杉本 洋輔氏らは、その1つである「濾過胞感染発生率と治療に関する多施設共同研究(CBIITS)」において、線維柱帯切除術の有効性および安全性について解析。マイトマイシンC併用線維柱帯切除術後5年にわたり眼圧低下が得られ、線維柱帯切除術は有用な治療法であることを示した。手術成功率は、過去の緑内障手術回数、術前硝子体状態および術前眼圧などにより影響されることもわかった。Ophthalmology誌2015年11月号(オンライン版2015年9月26日号)の掲載報告。線維柱帯切除術の術後5年時には平均眼圧が有意に低下 研究グループは、国内34施設にてCBIITSに登録された緑内障患者で、線維柱帯切除術あるいは線維柱帯切除術/白内障同時手術を受けた829例829眼を対象に、眼圧、手術不成功のリスク因子および手術の合併症について、術後5年まで半年ごとに評価した。 手術成功は、眼圧(IOP)値により、(A)4mmHg<IOP<22mmHg、(B)4mmHg<IOP<19mmHg、(C)4mmHg<IOP<16mmHg、(D)4mmHg<IOP<13mmHgの4レベルに分けた。主要評価項目は、レベルごとの手術成功率とした。 線維柱帯切除術の有効性および安全性についての主な解析結果は以下のとおり。・平均眼圧は、術前24.9±9.0から、線維柱帯切除術の術後5年時には12.6±5.2mmHgに有意に低下した(p<0.0001)。・線維柱帯切除術の手術成功率はレベルA、B、CおよびDでそれぞれ1年後90.1%、88.9%、77.6%および57.7%、5年後71.9%、66.7%、50.1%および29.9%であった。・3回目以降の線維柱帯切除術は、1回目および2回目と比較して効果がみられなかった。・術前の硝子体状態および高眼圧は、線維柱帯切除術の手術不成功のリスク因子であった。・穿刺および白内障手術は線維柱帯切除術の手術不成功のリスクと関連していた。・線維柱帯切除術の術後前房出血、浅前眼、房水漏出および脈絡膜剥離の割合はそれぞれ2.7%、3.1%、1.9%、および7.2%であった。

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高齢者に対する1次予防のICDは予後を改善するか。観察研究のバイアスとの戦い(解説:矢崎 義直 氏)-454

 本試験は、心不全を呈する65歳以上の高齢者を対象とし、ICD植込みによる1次予防の予後改善効果を検討した観察研究である。これまでの多くのICDに関する大規模臨床試験の対象は55歳前後であるが、実臨床では高齢者がICDの適応となることがより多い。また、通常のICDの1次予防に関する試験は、病態が安定した外来通院中に植込みの適応を決めているが、本試験では心不全増悪や非心臓疾患による入院中の症例がターゲットとなっており、よりリアルワールドを反映した観察研究といえる。 観察研究で問題となるのが、患者選択の際に起こるバイアスの影響である。ガイドライン上、ICDの適応を満たしているにもかかわらず、なんらかの理由で主治医がICDを挿入しないと判断した症例が対照群となる。高齢者に対するICD植込みは、患者の全身状態や環境を加味して選択することが多い。つまり、対照群は必然的にもとより予後が悪い症例となるため、観察研究では純粋にICDの効果を比較するのは難しい。また、これまでのICD関連の無作為化比較試験でみられるICDによる予後改善効果は、1年以上経ってから認めることが多いが、本試験ではかなり早期にICD群と対照群で予後に差がついており、患者選択におけるバイアスの影響が示唆される。 そこで本試験は、バイアスがかかりやすい試験開始初期に一定のブランキングピリオドを設けたり、High dimensional propensity scoreを用いて、より精度の高い多変量解析を行い、バイアスによる影響を排除する試みがなされている。最終的な統計処理の結果、1次予防を目的としてICD植込みが行われた高齢者群には、対照群と比較して予後改善効果を認めなかった。 今回の結果は、高齢者にICDは無効というメッセージではなく、やはり高齢者は非心臓疾患や全身状態、環境などのさまざまな因子が予後に大きく関わっている可能性が示唆された。今回、有意差はつかなかったが、陳旧性心筋梗塞や左脚ブロックの症例、BNPが低値の群では、ICDにより予後が改善傾向にあった。やはり、高齢者でICDが必要な症例は存在しており、その予測因子の特定が今後の課題である。また、この研究ではCRTD例は除外されており、ICDのみでの効果に差が出にくかった可能性も考えられる。

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Japan Physical Club 2015

年末スペシャル2015へ戻る 画像を拡大する 2015年10月10日・11日の両日にわたり奄美大島で開催された「JPC2015」。 全国各地から医師・医学生ら121名が、臨床現場でのフィジカル力アップを目指し集結した。このコーナーでは、当日開催されたさまざまなレクチャーより、とくに日常診療で役立つと思われる問診や診断のポイント、聴診、打診など手技のレクチャーを選び、お届けする。(下の動画は30秒の予告編) (スチールカメラ:戸田 敏治)

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セクション1 腹部のフィジカル

セクション1 腹部のフィジカル講師 徳田安春氏(地域医療機能推進機構本部 総合診療 顧問)第1弾は、総合診療の第一人者、徳田 安春氏の登場です。今回は、腹部の診察について、動画と図表を用いてわかりやすく、そして、丁寧にレクチャーを行います。これで腹水のフィジカルはマスター!

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統合失調症患者の不安症状はしばしば軽視されている

 統合失調症患者において不安症状の有症率は65%にも上り、併存するさまざまな不安障害(強迫性障害や心的外傷後ストレス障害を含む)の診断は転換期を迎えている。南アフリカ・ケープタウン大学のHenk Temmingh氏らは、統合失調症患者における不安症の臨床所見、診断、神経生物学および薬物治療についてレビューした。著者らは、「統合失調症患者の不安症状や不安障害の診断および治療はしばしば軽視されている」と警鐘を鳴らしている。CNS Drugs誌オンライン版2015年10月19日号の掲載報告。統合失調症患者における不安障害の有病率は38%と推定 統合失調症患者における不安症についてのレビューの概要は以下のとおり。・統合失調症患者における不安障害の有病率は38%と推定され、社交不安障害が最も一般的である。・陽性症状の重症度は不安症状の重症度と相関するが、不安症は精神病症状とは独立してみられる。・不安症は良好な病識と関連するが、うつ病、自殺傾向、医療サービスの利用および認知障害の増加とも関連している。・不安症状を有する患者は、外在化症状とはまったく異なる他の内在化症状を有しているおそれがある。・統合失調症における不安症の診断は、陽性症状(不安症をわかりにくくしている)、感情表出やコミュニケーションの乏しさ(診断を妨げる)およびアカシジアのため、困難と思われる。・急性期精神症状消失後のアセスメントや、スクリーニング用質問票および疾患特異的な自己記入式質問票の使用によって、高い診断率が得られる。・不安症を有する統合失調症患者では、自律反応の増加や中性刺激への反応増加以外の、不安誘発刺激存在下における恐怖回路の機能低下が認められている。・最近の研究では、セロトニントランスポーター遺伝子、脳由来神経栄養因子(BDNF)遺伝子およびセロトニン1a (5-HT1A)受容体の関与が示唆されているが、予備的研究であり再現研究が必要である。・統合失調症患者の不安症状や不安障害に対する精神療法に関する無作為化比較試験は、ほとんどない。・薬物療法に関しては、アリピプラゾールおよびリスペリドンが強迫および社交不安症状に、クエチアピンおよびオランザピンが全般不安症に有効であることが、少数の無作為化試験および非盲検試験で示されている。・トリフロペラジンのような古い薬剤が、併存する不安症状を軽減する可能性もある。・代替選択肢には選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と抗精神病薬併用による増強療法等があるが、エビデンスは少なく(少数の無作為化試験、小規模な非盲検試験、症例報告)、チトクロムP450薬物相互作用ならびにQT間隔延長に注意が必要である。・buspironeとプレガバリンによる増強療法も考慮される。

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米国の非急性PCIの不適切施行、5年で大幅減/JAMA

 米国における2009~14年の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の施行動向を調べた結果、非急性PCIの不適切施行は26.2%から13.3%に有意に減少していたことが、イェール大学医学部のNihar R. Desai氏らによる調査の結果、明らかにされた。一方で、非急性PCIの不適切施行率の病院間のばらつきは、2014年時点でも5.9%~22.9%にわたっており解消されていなかった。本検討は、2009年にリリースされたAppropriate Use Criteria for Coronary Revascularizationを踏まえて、PCI施行の動向を初めて調査した結果だという。JAMA誌2015年11月17日号掲載の報告。2009~14年の全米766病院、270万例のPCI施行例を分析 Appropriate Use Criteria for Coronary Revascularizationは、米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)、その他関連専門学会が、PCIのクリティカルな評価と患者選択の改善を目的にリリースしたものである。 研究グループは、同基準導入後の米国におけるPCI施行数、患者選択、施行の適切さについて、2009年7月1日~14年12月31日のNational Cardiovascular Data Registry CathPCIレジストリデータを基に分析し調べた。 主要評価項目は、2012年版 Appropriate Use Criteria for Coronary Revascularizationの評価で不適切な非急性PCIと分類された施行割合で、患者および病院単位で評価した。 分析には、総計766病院、270万例のPCI施行データが組み込まれた。このうち、76.3%が急性PCI例、14.8%が非急性PCI例であった。病院間のばらつきは変わらず 年間のPCI全施行数は、2010年53万8,076例から14年は45万6,507例と減少していた。このうち急性PCIの年間施行数は、2010年37万7,540例、14年も37万4,543とほぼ変わらなかったが、非急性PCIは8万9,704例から5万9,375例へと有意に減少していた(p<0.001)。 非急性PCIを受けた患者についてみると、重度の狭心症での施行率が有意に上昇しており(カナダ心臓血管学会分類III/IVの狭心症が2010年15.8%、14年38.4%)、PCI施行前の抗狭心症薬服用(2剤以上服用が2010年22.3%、14年35.1%)、非侵襲検査で認められた高リスク症例(22.2%、33.2%)の割合も、それぞれ有意に上昇していた(すべてのp<0.001)。多枝冠動脈疾患の施行割合も、わずかだが有意に増えていた(43.7%、47.5%、p<0.001)。 また、非急性PCI不適切施行例の割合は、2010年26.2%(95%信頼区間[CI]:25.8~26.6)から14年は13.3%(同:13.1~13.6)に、施行数でみると2万1,781例から7,921例に減少していた。 病院単位でみた非急性PCI不適切施行例の割合は、2009年中央値25.8%であったのに対し14年は同12.6%と減少していた。ただし病院間のばらつきは変わっておらず、2009年の分布範囲は16.7%~37.1%、14年は5.9%~22.9%であった。

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小児の乾癬発症、抗菌薬や感染症との関連は?

 抗生物質(抗菌薬)はヒトの微生物叢を破壊し、いくつかの小児の自己免疫疾患と関連している。一方、乾癬は、A群溶連菌およびウイルス感染と関連していることが知られている。米国・ペンシルベニア大学のDaniel B. Horton氏らは、抗菌薬治療や感染症が小児における偶発的な乾癬と関連しているかどうかを調べる目的で、コホート内症例対照研究を行った。その結果、感染症は小児の乾癬発症と関連しているが、抗菌薬は実質的にはそのリスクはないことを報告した。JAMA Dermatology誌オンライン版2015年11月11日号の掲載報告。 研究グループは、英国におけるプライマリケアの医療記録データベースであるThe Health Improvement Networkを用い、1994年6月27日~2013年1月15日のデータを2014年9月17日~2015年8月12日に分析した。 症例は、初めて乾癬と診断された1~15歳の小児(免疫不全、炎症性大腸疾患および若年性関節炎患児を除く)(845例)で、年齢および性別をマッチさせた乾癬の既往のない対照小児(8,450例)と比較した。対照は、乾癬と診断した小児が1例以上いるプライマリケアにおいて診断と同時期に受診した小児から無作為抽出された。 全身投与の抗菌薬処方、および乾癬と診断される前2年以内の皮膚ならびに他の部位の感染症について調べ、主要評価項目を乾癬の発症として、乾癬と抗菌薬治療ならびに感染症との関連性について条件付きロジスティック回帰分析を行った。 主な結果は以下のとおり。・マッチング、地域、社会経済的貧困、外来受診および過去2年以内の感染症に関して調整後、最近2年間の抗菌薬治療は偶発的な乾癬とわずかに関連していた(調整オッズ比[aOR]:1.2、95%信頼区間[CI]:1.0~1.5)。・皮膚感染症(aOR:1.5、95%CI:1.2~1.7)およびその他の感染症(同:1.3、1.1~1.6)の関連性は類似していた。・抗菌薬で治療した非皮膚感染症(1.1、0.9~1.4)ではなく、未治療の非皮膚感染症(1.5、1.3~1.8)が乾癬と関連していた。・曝露期間を生涯とした場合も、結果は類似していた。・抗菌薬の種類や抗菌薬を初めて投与された年齢は、乾癬と関連していなかった。・乾癬診断前の期間を2年からさまざまな期間に変えた場合でも、所見は実質上変化しなかった。

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EGFR-TKI耐性肺がんの再生検 その現状

 EGFR-TKI耐性非小細胞肺がん(以下、NSCLC)に有効な第3世代EGFR-TKIの登場で、耐性獲得後の遺伝子変異が治療方針に大きな影響を及ぼすこととなり、同時に耐性獲得時の再生検も重要性が増すことになる。再生検は、診断時生検に比べ手技的難易度が高いといわれるものの、その実施状況についての情報は少ない。そのような中、2015年11月26日から開催された第56回日本肺学会において、EGFR-TKI耐性NSCLCの再生検が大きく取り上げられた。細胞診が半数を占める先進5施設の成績 ワークショップ「再生検」(座長:大阪府立成人病センター 今村文生氏、ディスカサント:兵庫県立がんセンター 里内美弥子氏)では、5人の演者(がん研究会有明病院 小栗知世氏、倉敷中央病院 横山俊秀氏、埼玉県立がんセンター 福泉 彩氏、大阪市立総合医療センター 津谷あす香氏、鹿児島大学 隈元朋洋氏)が、再生検の現状の研究結果を発表。5つの演題を総括して、里内美弥子氏は以下のように解説した。 第3世代EGFR-TKI、AZD9291(osimertinib)は、本邦でも早期に臨床の舞台に現れると予想される。AZD9291の使用にあたっては、コンパニオン診断薬cobas EGFR Mutation Test v2でのEGFR変異の確認が必要である(FDA、第3世代TKI(AZD9291)を承認 参照)。 5つの演題をまとめると、再生検の部位は、診断時と比べ原発巣からの採取が大きく減って3割程度となり、脊髄液や胸水からの採取が増えている。再生検時の手技は、診断時に比べ気管支鏡が大幅に減り、胸水および腹水穿刺が増加し半分以上を占める。また、いずれの施設も組織検体を採る難易度が高いためか、細胞診が半数程度であった。 T790M陽性率は全体で4割程度。採取部位によって陽性率は異なり、髄液での陽性率は低かった(髄液を除くと5割程度となった)。 EGFR変異の検査法については、今後使われるであろうCobas法での実施は少なく、発表施設中1施設のみ、他の施設はPCR Invader法であった。AZD9291のコンパニオン診断薬であるCobas法では細胞診検体は指定外であり、再生検で多くなると予想される細胞診検体に対し、どう対応していくか検討が必要となるだろう。ハイボリュームセンターにおける再生検の現状 次に、九州がんセンター 瀬戸 貴司氏らによる、本邦最大規模となる再生検の実態調査結果がポスターセッションで発表された。この調査は、再生検の経験がある国内の30施設における進行NSCLCの再生検の実態を調査した多施設共同後ろ向き観察研究である(胸水を用いた再生検例は対象から除外)。主要評価項目は再生検成功率(がん細胞が採取できた症例数/再生検症例数)であった。 調査の結果、成功率は79.5%(314例/395例)であった。再生検時の検体採取部位は原発巣55.7%、転移巣30.6%であった。転移巣は診断時の9.1%と比べ大きく増加していた。再生検の採取方法は経気管支アプローチが62.0%、経皮的アプローチが29.1%で、経皮的アプローチは診断時の7.6%から大幅に増加していた。採取部位と採取方法による成功率の差はみられなかった。再生検時の合併症は5.8%であった。 里内氏はワークショップの中で、現状の再生検の実施状況はばらつきが多いが、AZD9291の登場により、再生検は避けて通ることができないものになるだろう、と述べた。

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