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若年者も積極的な禁煙治療を!

若年者は禁煙治療を受けやすくなりました**35歳未満、未成年者を含む診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知)(平成28年3月4日:保医発0304第3号)ア 、「禁煙治療のための標準手順書」に記載されているニコチン依存症に係るスクリーニングテスト(TDS)で、ニコチン依存症と診断されたものであること。今回追加されましたイ 、35歳以上の者については、1日の喫煙本数に喫煙年数を乗じて得た数が200以上であるものであること。ウ、 直ちに禁煙することを希望している患者であって、「禁煙治療のための標準手順書」 に則った禁煙治療について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意しているものであること。2016年4月から、35歳未満の喫煙者については「1日の喫煙本数×喫煙年数が200を超えること」とする保険適用の要件が廃止されました。社会医療法人敬愛会 ちばなクリニック 清水 隆裕氏Copyright © 2016 CareNet, Inc. All rights reserved.

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第32回 精神科領域の巡回看視義務の範囲は?

■今回のテーマのポイント1.精神科疾患で1番訴訟が多いのは統合失調症、次いでうつ病であり、ともに約1/3を占めている2.統合失調症に関する訴訟では、巡回・看視義務が主として争われている3.統合失調に関する訴訟は、器質的疾患に関する訴訟と比し、原告勝訴率が低いことが特徴である■事件のサマリ原告患者Xの遺族被告Y病院争点不当拘束、診療の不措置、注意義務違反などによる死亡の損害賠償責任結果原告敗訴事件の概要36歳女性(X)。平成7年5月頃より、幻聴、独語、空笑などが出現したため、Y病院に入院し、以後も、情動不安定で興奮状態になることがあり、平成13年までの間に計6回入院して治療を受けていました。平成15年10月14日、被告病院を受診した際、急に暴れだして錯乱状態に陥ったことから、医療保護入院となり、保護室において身体拘束を実施されて治療を受けることとなりました。Xは点滴加療を受けていたものの、状態は不安定で、興奮も見られたことから、Xに対する身体拘束は継続されていました。身体拘束中、Xに対しては、看護師による約30分おきの巡回が行われていました。同月26日午前1時30分ころに行われた巡回時には、特に異常は認められなかったのですが、午前1時52分ころに看護師が巡回した際、Xは心肺停止の状態で発見されました。直ちに蘇生措置がとられ、救急病院への転送がなされましたが、結局、1度も心拍が再開することなく、午前2時55分に死亡が確認されました。これに対しXの遺族は、不必要な身体拘束をしたこと、肺動脈血栓塞栓症に対する予防措置をとるべきであったこと、および、巡回観察義務違反などを理由にY病院に対し、8,425万円の損害賠償請求をしました。事件の判決「約30分おきに臨床的観察等を実施すべき義務の違反」について原告らは、被告病院の担当医師又は担当看護師において、Xに対し、約30分おきに臨床的観察等をすべき義務があったのに、これを怠り、25日午後8時ころのA医師による回診以降、臨床的観察を実施しなかった旨主張する。しかし、上記認定事実によれば、本件において、上記回診以降も約30分おきに臨床的観察は実施され、26日の午前0時30分ころ、午前1時ころ及び午前1時30分ころの観察では異常は発見されず、午前1時52分ころの観察で異常が発見されたと認められるから、約30分おきの臨床的観察が法的に義務づけられるとしても、被告病院の担当の医師又は看護師においてその義務に違反したとはいえない。なお、Xは呼吸停止状態で発見されたこと、別紙知見によれば、呼吸停止後に人工呼吸を開始した時間が2分後だと約90パーセントの救命率があるが、3分後だと75パーセント、5分後だと25パーセント、8分後にはほとんどゼロとなるとされていることを踏まえると、本件において30分おきの観察によってXの異常を救命可能な段階で発見できたと認めるに足りる証拠はないというべきであり、そうすると、30分おきの観察とXの救命との間に相当因果関係を認めることはできない。(*判決文中、下線は筆者による加筆)(東京地判平成18年8月31日)ポイント解説■精神科疾患の訴訟の現状今回は精神科疾患です。精神科疾患で最も訴訟が多いのは、統合失調症、次いでうつ病となっており、2疾患ともに約1/3を占めています。また、その後は境界性人格障害、アルコール依存症などと続いています(表1)。画像を拡大する精神科疾患に関する訴訟の特徴として、患者が疾患により希死念慮や自殺企図を抱き、その結果、入院・外来治療中に自殺したといったケースが多く見られること、そして、平均年齢が若いことから請求額および認容額が高額となることが挙げられます。その一方で、被害妄想や好訴妄想といった疾患自身の症状から訴訟に到ることがあるため、代理人を介さない本人訴訟の割合が高く、その結果、原告勝訴率が低くなっています(表2)。画像を拡大する■統合失調症に関する訴訟統合失調症に関する訴訟において最も多く争点となるのは、巡回・看視義務であり、次いで、薬剤の説明義務、救命措置、救急搬送と続いています(表3)。統合失調症に関する訴訟では、その多くで入院患者が自殺ないし突然死したことを受けて生じているため、これらの争点が多くなっているのです。画像を拡大するしかし、巡回監視義務違反が争われた11事例中、義務違反が認められた事例は3件ありますが、平成14年以降は、1度も巡回看視義務違反は認められていません。それは、そもそも本判決において示されているように、いくら定期的に巡回看視を行ったとしても、それによって自殺や突然死を回避することができないためです。巡回看視義務が争われる類型の1つに「転倒、転落」がありますが、転倒、転落に関する判決においても、「過失があると認められるためには、過失として主張される行為を怠らねば結果を回避することができた可能性(結果回避可能性)が認められることが必要であるところ、転倒はその性質上突発的に発生するものであり、転倒のおそれのある者に常時付き添う以外にこれを防ぐことはできないことからすると、被控訴人の動静を把握できないという上記職員らの行為がなければ本件事故を回避できたものと認めることはできない。(中略)…よって、職員らに、被控訴人の動静の把握を怠ったことを内容とする過失があったということはできない」(福岡高判平成24年12月18日)と本判決と同様の論理構成によって棄却する判断がなされています。裁判例のリンク次のサイトでさらに詳しい裁判の内容がご覧いただけます。(出現順)東京地判平成18年8月31日福岡高判平成24年12月18日:この判例については、最高裁のサイトでまだ公開されておりません。

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成人てんかんに対するガイドライン準拠状況は

 臨床実践ガイドライン「first epileptic seizure and epilepsy in adulthood」が、2008年に発表された。ドイツ・Gesundheitsforen LeipzigのJulia Ertl氏らは、2008~14年に新規に診断されたてんかん患者における、本ガイドラインの実施状況を検討した。Seizure誌オンライン版2016年7月11日号の報告。 本レトロスペクティブ研究は、ドイツの公的健康保険より得た被保険者410万人のデータを用い、集団ベース分析を行った。成人における有病症例や発症例は、階層的診断選択アルゴリズムを使用し、ICD-10コードに基づき同定された。新規に診断されたてんかん患者における最初の抗てんかん薬は、臨床実践ガイドラインに照らして検証を行った。 主な結果は以下のとおり。・成人の年間粗有病率は、0.946~1.090%、発症率は10万人当たり156人以上であった。・焦点てんかん症候群患者において、ガイドラインに準拠した単剤療法の有意な増加がみられた。一方、特発性全般てんかん患者では、ガイドラインに準拠しない単剤療法のシェアが増加していた。・新規に治療を受けたすべての患者におけるレベチラセタム処方は、2008年の19.6%から2014年の58.9%へと増加しており、これが両方の変化に影響を及ぼしている可能性がある。・全体として、酵素誘導性抗痙攣薬の処方は、2008年20.7%、2014年4.3%と有意に減少した(p<0.001)。・非酵素誘導性抗てんかん薬の処方傾向は、2008年に比べ2014年で5.82上昇した(95%CI:4.62~7.33)。 著者らは「焦点てんかんに対する初期単独療法は、現在の臨床実践ガイドラインに沿っており、主にレベチラセタムの処方が適用されている。今後、ガイドラインに沿った治療を受けた患者が、そうでない患者に比べて良好なアウトカムが得られるかどうかについて評価がなされるべきである」としている。関連医療ニュース てんかん患者の性的問題の現状 難治性てんかん重積状態への有用な対処法 てんかん患者の携帯電話使用、発作への影響は

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喫煙と心房細動リスク~前向き研究のメタ解析

 前向き研究のメタ解析により、喫煙が心房細動(AF)発症リスクの増加に関連していたことを中国・南昌大学のWengen Zhu氏らが報告した。著者らはまた、禁煙により、喫煙によるAFリスクの過剰分が低減するが、完全には解消しないようであると述べている。International journal of cardiology誌2016年9月1日号に掲載。 AF発症における喫煙の役割を検討している研究は幾つかあるが、矛盾する結果が報告されている。喫煙とAFリスクの定量的な関連の同定はAFの管理と予防に重要である。 著者らはコクランライブラリー、PubMed、Embaseデータベースを用いて、喫煙とAFの関連を報告した研究を系統的に検索した。該当論文からデータを抽出し、影響の予測をプールするためにランダム効果モデルを用いた。 主な結果は以下のとおり。・16の前向き研究が選択基準を満たした。参加者の合計は28万6,217人、AF症例は1万1,878例であった。・喫煙者で高いAF有病率が確認された(リスク比[RR]:1.23、95%信頼区間[CI]:1.08~1.39、p=0.001)。これらの結果は感度分析で安定していた。・pooled RRは、ほとんどのサブグループで一貫した正の関連を示した。・具体的には、8論文では現喫煙者(RR:1.39、95%CI:1.11~1.75)と過去喫煙者(RR:1.16、95%CI:1.00~1.36)の両方を生涯非喫煙者と比較、4論文では現/過去喫煙者(pooled RR:1.21、95%CI:0.93~1.57)を生涯非喫煙者と比較、7論文では現喫煙者(pooled RR:1.21、95%CI:1.03~1.42)を非/過去喫煙者と比較していた。・世界的に、男性におけるAFリスクの6.7%および女性におけるAFリスクの1.4%が喫煙に起因すると推測された。

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大学内の髄膜炎集団感染における新規ワクチンの免疫原性/NEJM

 血清群B(B群)髄膜炎菌ワクチン4CMenBを接種された大学生において、B群髄膜炎菌による髄膜炎菌疾患の症例は報告されなかったが、接種者の33.9%は、2回目のワクチン接種後8週時において流行株に対する免疫原性(血清殺菌性抗体価の上昇)は認められなかったという。2013年12月、米国のある大学でB群髄膜炎菌の集団感染が発生したため、米国FDAの特別な配慮により承認前の4CMenBワクチンが使用された。本報告は、これを受けて米国・ミネソタ大学のNicole E. Basta氏らが集団感染発生中に、4CMenBにより誘導された免疫反応を定量化する目的で血清陽性率を調査し、その結果を報告したもの。集団感染の分離株が、ワクチン抗原(H因子結合タンパク質[fHbp]およびナイセリアヘパリン結合抗原[NHBA])と近縁の抗原を発現していたことから、ワクチン接種により流行を抑えることができるのではないかと期待されていた。NEJM誌2016年7月21日号掲載の報告。大学内での集団感染のため未承認時に使用された4CMenBワクチンの効果を検討 研究グループは、学生のワクチン接種状況を評価するとともに、血清検体を採取して流行株の血清陽性率ならびにヒト補体を含む血清殺菌性抗体(hSBA)の力価を測定し、ワクチン接種者と非接種者で比較した。さらに、流行株と近縁の参考株(fHbpを含む44/76-SL株)、流行株とは一致しない参考株(ナイセリアアドへシンA[NadA]を含む5/99株)の血清陽性率および力価についても同様に調査した。2つの参考株は、ワクチン開発に使用されたものである。 血清陽性は、hSBA抗体価が4以上と定義し評価した。ワクチン2回接種者の血清陽性率は66.1%、免疫原性は予想より低かった 4CMenBワクチンを推奨どおり10週間の間隔をあけて2回接種した被験者は499例であった。そのうち、流行株の血清陽性例は330例・66.1%(95%信頼区間[CI]:61.8~70.3%)で、幾何平均抗体価(GMT)は7.6(95%CI:6.7~8.5)と低かった。 ワクチンを2回接種したが血清陰性であった例(流行株に対して検出可能な予防効果なし:hSBA抗体価4未満)から無作為抽出した61例の検討で、44/76-SL株陽性は53例・86.9%(95%CI:75.8~94.2%)、GMTは17.4(95%CI:13.0~23.2)であったのに対し、5/99株陽性は100%(95%CI:94.1~100%)、GMTは256.3(95%CI:187.3~350.7)と高値であった。 流行株に対する反応性は、44/76-SL株に対する反応性と中程度の相関(ピアソン相関係数:0.64、p<0.001)が認められたが、5/99株との相関は認められなかった(ピアソン相関係数:-0.06、p=0.43)。 著者は、研究の限界として「ほとんどすべての学生がワクチンを接種することを選択した後での観察研究であったため、非接種者が少なかった」ことを挙げ、「今後さらに、さまざまなB群髄膜炎菌株に対する4CMenBの免疫原性を評価する必要がある」と指摘している。

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体外受精は乳がんリスクを増加させるか?/JAMA

 1980~95年にオランダで不妊治療を受けた女性を平均21年追跡し、乳がんリスクについて体外受精(IVF)療法群と非IVF療法群を比較したが、体外受精群のリスク増加はみられず、一般集団と比較しても乳がんリスクに有意な差はないことが示された。オランダがん研究所のAlexandra W. van den Belt-Dusebout氏らが、後ろ向きコホート研究「OMEGA」の結果、報告した。これまでにいくつかの研究で、IVFのため卵胞刺激を行った女性の乳がんリスク増加が報告されているが、追跡期間が短いなどの限界があり、結論は得られていなかった。今回の所見を受けて著者は、「IVF療法を受けた女性で乳がんリスクは増加しない」とまとめている。JAMA誌2016年7月19日号掲載の報告。約2万5,000例を21年追跡し、IVF群と非IVF群で乳がんリスクを比較 研究グループは、OMEGA研究から、IVFクリニック12施設で1983~95年にIVF療法を開始した女性1万9,158例(IVF群)と、1980~95年にIVF以外の不妊治療を開始した女性5,950例(非IVF群)について解析した。IVFの卵巣刺激法、IVF以外の不妊治療、潜在的交絡因子に関する情報を、医療記録および質問票の郵送を通して収集した。 主要評価項目は、不妊治療を実施している女性の浸潤性/非浸潤性乳がんの発症率とし、IVF群の乳がんリスクについて、一般集団ならびに非IVF群と比較した(それぞれ、標準化罹患比[SIR]、ハザード比[HR])。がん発生率は、オランダのがん登録(Netherlands Cancer Registry[NCR]、1989~2013年)に基づいた。IVF群の乳がんリスクは、一般集団や非IVF群と有意差なし 計2万5,108例(ベースラインの平均年齢32.8歳、平均IVF周期3.6)のうち、平均追跡期間21.1年後に、839例が浸潤性乳がん、109例が非浸潤性乳がんを発症した。追跡終了時の平均年齢は、IVF群53.8歳、非IVF群55.3歳であった。 IVF群の乳がんリスクは、一般集団(SIR:1.01、95%CI:0.93~1.09)、非IVF群(HR:1.01、95%CI:0.86~1.19)のいずれの比較においても、有意差は認められなかった。 55歳時の乳がん累積罹患率は、IVF群3.0%、非IVF群2.9%(p=0.85)であった。IVF群と非IVF群のSIRは、治療後20年以上経過しても増加しなかった(IVF群:0.92[95%CI:0.73~1.15]、非IVF群:1.03[95%CI:0.82~1.29)。  7周期以上IVFを実施した女性のほうが、1~2周期と比較して乳がんリスクが有意に低下し(HR:0.55、95%CI:0.39~0.77)、初回IVF周期で反応不良(卵母細胞<4)の後の乳がんリスクが、通常反応(収集した卵母細胞≧4)と比較して有意に低下した(HR:0.77、95%CI:0.61~0.96)。初産の時期で分類した場合、IVF前に出産歴のある女性と、IVF後に初産を迎えた女性との間で、IVF群と非IVF群の乳がんリスクは同等であり、未産婦の女性との有意差は確認されなかった。  著者は研究の限界として、対象のわずか14%しか60歳に達しておらず、追跡期間終了時の閉経の年齢や状態が不明であることを挙げ、IVFの卵胞刺激後の閉経後乳がんリスクを評価する、さらなる追跡調査の必要性を指摘している。

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総合内科専門医試験対策 アップデート問題はココが出る!2016

第1回 循環器第2回 消化器第3回 呼吸器第4回 感染症第5回 代謝(糖尿病) 日本内科学会の認定医・専門医制度が大きく変わろうとしているなか、受験者が急増しているのが総合内科専門医。今後は、現行の総合内科専門医から移行する「新・内科専門医」が従来の内科認定医に代わり、すべての内科系専門医の"基礎資格"になるとみられているからです。総合内科の中でも重要となる、循環器、消化器、呼吸器、感染症、代謝(糖尿病)の「up to date問題」対策に特化した本DVDは2016年、さらにバージョンアップ!直近に起こった重要なトピックについての予想問題を各科目で追加しました。各科の専門医の協力の下、作成した予想問題を“愛され指導医”こと総合内科医の志水太郎氏が次々とコンパクトに解説していきます。試験直前の主要科目の知識確認にうってつけです。第1回 循環器総合内科専門医資格認定試験に出そうな最新医学トピックについて、演習問題形式で解説していきます。初回は循環器です。災害時の循環器疾患の予防・管理についてや閉塞性動脈硬化症のガイドライン改訂に関する知識を、予想問題を通して学んでください。第2回 消化器第2回は消化器。B型肝炎やC型肝炎は新薬の登場で治療方針が大きく変わりました。その転換についての詳細や、続々と新規薬剤が登場する分子標的薬とがんの組み合わせなど、頻出の最新医学トピックを、予想問題を通して学びましょう。第3回 呼吸器第3回は呼吸器。2013年改訂「COPD診断と治療のためのガイドライン第4版」で推奨されるCOPDの第1選択薬や、肺動脈性肺高血圧症と慢性血栓塞栓性肺高血圧症の違いなど。押さえておくべきの最新医学トピックを、“愛され指導医”がコンパクトに解説します。医療・介護関連肺炎(NHCAP)分類の概念、この機会に覚えておきましょう。第4回 感染症第4回は感染症。2015年に韓国で大流行した中東呼吸器症候群(MERS)は、出題の可能性大!また、国内感染で話題に上ったデング熱や、新しい薬剤が次々と発売されているHIV感染症の最新治療なども、しっかり確認しておきましょう。第5回 代謝(糖尿病)高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c)が2016年5月に発表されました。また、「科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2013」からの出題は必須なので、予想問題を通してしっかり押さえておきましょう。そのほかインクレチン関連薬やSGLT2阻害薬などの特徴と副作用。糖尿病とがんの関連など、最近のクリニカルな話題も要チェックです。

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総合内科専門医試験対策 “苦手”科目をクイック復習 2016

第1回 内分泌第2回 腎臓第3回 血液第4回 膠原病 第5回 神経 日本内科学会の認定医・専門医制度が大きく変わろうとしているなか、受験者が急増しているのが総合内科専門医。今後は、現行の総合内科専門医から移行する「新・内科専門医」が従来の内科認定医に代わり、すべての内科系専門医の"基礎資格"になるとみられているからです。内科の中でもついおろそかになりがちな、内分泌、腎臓、血液、膠原病、神経をピックアップした本番組は、2016年の試験に向けてより実践に即した演習問題を追加し、さらにバージョンアップしました。講師は、医師国家試験予備校で試験対策講義に豊富な経験を持つ民谷健太郎氏。苦手意識がある科目だけでも一通りチェックすれば、自信を持って試験に臨めます。第1回 内分泌初回は内分泌。「負荷試験」「甲状腺疾患」「Cushing症候群」など、基本であるにもかかわらす、専門科に進んでしまうとつい忘れてしまいがちな内容を、民谷氏が独自で作成した図解を用いて、わかりやすく解説していきます。試験対策はもちろん、内科全般の復習にも役立ちます。第2回 腎臓第2回は腎臓。多くの方がつまずくであろう腎生検に着目し、民谷氏オリジナルのアニメーションで腎臓の解剖生理を徹底解説。この領域では基本を知ることが多くの問題を読み解く鍵となります。また「ネフローゼ症候群」を振り分けるキーワードなど、試験対策のための“コツ”も満載です。第3回 血液複雑な疾患が多く苦手意識を持ちやすい血液領域ですが、「ハプトグロビン」「Coombs試験」など、血液内科で使用される専門用語に慣れておくことが自信につながります。血管を中心に骨髄、肝臓、脾臓という全体像をイラストで解説。また参考症例で注目すべき血液所見、覚えておくべき塗抹標本の所見を紹介します。第4回 膠原病 第4回の膠原病。全身のさまざまな臓器に障害を来すため、その分広範囲の勉強が必要と思われがちですが、ずばり強化すべきは関節リウマチとSLE!出題頻度がとても高いんです!特異度の高い自己抗体さえ覚えてしまえば、あっさり解けてしまう問題が多いのも特徴。もちろん苦手な人の多い血管炎症候群のポイントについても紹介しています。第5回 神経第5回は神経。プライマリの現場でもよく出くわすcommonな疾患を取り扱っていますが、試験で混乱しないためのヒントが満載です。神経領域では、似たような疾患名でも扱う薬剤や検査が全く異なります。薬理作用を理解して、きちんと整理することが試験攻略の近道です。

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Pokemon GO をやってみた【Dr. 中島の 新・徒然草】(129)

百二十九の段 Pokemon GO をやってみた世界中で話題の Pokemon GO。スマホを手に外を歩き回って出現するポケモンを次々に捕獲するゲームです。ホワイトハウスでの記者会見で出席者がこっそりゲームをしていたとか、礼拝中にゲームを行う不届き者が続出したとか、引きこもりが外に出てきたとか、いろいろな話を耳にします。なぜかポケモンの故郷、日本では配信開始が遅れていました。が、ついに2016年7月22日に日本でも配信が開始され、私もその日にダウンロードしてしまいました。すみません。最初に生年月日を尋ねられ、50を越えたオッサンがこんなゲームをやっているとは情けない、と思いつつの入力です。さて、Pokemon GO をやってみた感想です。あのオンライン位置情報ゲーム、イングレスを作ったナイアンティックが制作しており、イングレスのデータをそのまま流用しています。イングレスでポータルと呼ばれるサイトは Pokemon GO ではポケストップと呼ばれ、単に名前を変えたに過ぎません。というか、Pokemon GO というのは、ずばりイングレスの発展形ですね。私も1年以上イングレスをやって近所のポータルの位置は全部頭に入っているためか、ゲームの進行は快調です。ポケストップに混ざってポケモンジムというのがあり、ここではバトルが行われます。私もエントリーしようとしたら、「君はまだ経験が足りないようだ。レベル5になってから来てくれ」と追い返されてしまいました。「こっちはイングレスのレベル11や。レベル5ごときで偉そうに言われてたまるか!」と思ったのですが、大人しくレベルアップに専念しております。プロ野球選手が女子高のソフトボール部で「初心者は球拾いからよ!」と言われたら、きっとこんな気持ちになるのでしょう。不思議なのは、そっくりのゲームでありながらイングレスのほうはここまで流行しなかったということです。結局、話題が話題を呼んだために Pokemon GO が社会現象になったのだろうと思います。なんと関連企業の任天堂やマクドナルドの株価が急上昇して、ポケモノミクスという言葉まで生まれました。市場関係者はウハウハのようです。さて、医療で Pokemon GO が関係する場面を3つ考えました。診察室までゲームを持ち込んでくる子供たちと共通の話題を持つこと引きこもりニートを外に出すこと高齢者の散歩の動機付けにすることなどなどです。読者の皆様も、まずは御自分で一度ゲームをしてみてもいいかもしれません。患者さんやスタッフとの話のタネになりますよ。最後に1句ポケモンで 健康づくり それもよし

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錠剤埋め込み型服薬管理システムは、安全なのか

 精神疾患患者に対する非定型抗精神病薬アリピプラゾールのアドヒアランスを測定、記録するため、デジタル医療システム(DMS)が開発された。DMSは、錠剤に埋め込まれた摂取可能なセンサ、ウェアラブルセンサ、安全なモバイルとクラウドベースのアプリケーションの3つのコンポーネントで構成されている。技術開発を導くためのマルチプルサブスタディにおけるDMSの技術的性能や安全性を急速に評価するため、米国の大塚ファーマシューティカル D&CのDeborah Profit氏らは、umbrella type study protocolを行った。The Journal of clinical psychiatry誌オンライン版2016年7月5日号の報告。 2つの連続したサブスタディに、30人(2014年3~4月)と29人(2015年2~3月)の健康成人ボランティアが登録され、DMSによる摂取可能なセンサの検出精度、経口摂取とウェアラブルセンサやクラウドサーバによる摂取検出時間を評価した。 主な結果は以下のとおり。・1件目のサブスタディで、ウェアラブルセンサとモバイルアプリケーションの初期バージョンを使用し、改善のための領域を特定した。・2件目のサブスタディで、コンポーネントのアップデートバージョンをテストし、全体の摂取検出率96.6%を達成した。・摂取検出時間の伝達平均待ち時間は、摂取からウェアラブルセンサ検出まで1.1~1.3分、ウェアラブルセンサ検出からサーバー検出まで6.2~10.3分であった。・伝達の半分は2分以内に完了し、90%が摂取後30分以内にスマートフォンに登録された。・重篤な有害事象、中止、臨床的に重要な検査値異常/バイタルサインの結果は報告されなかった。 結果を踏まえ、著者らは「DMSは、スマートフォンアプリケーションのバージョンを変更して実装し、ウェアラブルセンサは、高精度かつ許容可能な時間で錠剤の摂取を検知、報告する技術がある」とまとめている。関連医療ニュース 抗精神病薬の種類や剤形はアドヒアランスに影響するのか ドパミンD2受容体占有率が服薬に影響?:慶應義塾大学 アリピプラゾール持続性注射剤の評価は:東京女子医大

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脳卒中の原因の9割を占める、10のリスク因子とは/Lancet

 世界の地域や人種、性別にかかわらず、全脳卒中発症の原因の約90%に関与する、10項目のリスク因子が明らかになった。たとえば、高血圧症または収縮期血圧/拡張期血圧が140/90mmHg以上だと、脳卒中発症リスクは約3倍、人口寄与危険度割合(PAR)は約48%に上るなどである。カナダ・マックマスター大学のMartin J. O’Donnell氏らが、32ヵ国142ヵ所の医療機関を通じて行った、標準化国際ケースコントロール試験「INTERSTROKE」の結果で、Lancet誌オンライン版2016年7月15日号で発表した。急性脳卒中患者とその対照症例、それぞれ約1万3,000例を分析 検討は、世界各地域において、またはキー集団および脳卒中原発性病理のサブタイプにおける、重大かつ修正可能な脳卒中リスク因子を定量化することを目的とした。2007年1月~2015年8月にかけて、アジア、北米、ヨーロッパ、オーストラリア、中東、アフリカでケースコントロール試験を行い、急性脳卒中のリスク因子について評価した。 被験者は、発症5日以内で入院72時間以内の急性脳卒中患者1万3,447例(虚血性脳卒中1万388例、脳内出血3,059例)と、入院中または地域居住の対照症例1万3,472例だった。PARでみた上位3項目は、高血圧症、定期的運動、アポリポ蛋白B/A1比 結果、全脳卒中発症と関連した因子のうち、PAR値が高いほうから順に上位5項目は、(1)高血圧症または収縮期血圧/拡張期血圧が140/90mmHg以上(オッズ比[OR]:2.98、PAR:47.9%)、(2)定期的運動(0.60、35.8%)、(3)アポリポ蛋白B/A1比(最高三分位[T3]の最低三分位[T1]に対するOR:1.84、上位2三分位[T2+T3]のT1に対するPAR:26.8%)、(4)食事(修正代替健康食指数[mAHEI]T3のT1に対するOR:0.60、同T1+T2のT3に対するPAR:23.2%)、(5)ウエスト・ヒップ比(T3のT1に対するOR:1.44、T2+T3のT1に対するPAR:18.6%)だった。 続いてPARが高い5項目は、(6)日常生活、ライフイベント、うつ状態を含む精神的ストレス(OR:2.20、PAR:17.4%)、(7)喫煙(同:1.67、同:12.4%)、(8)心臓起因のもの(同:3.17、同:9.1%)、(9)アルコール摂取(高頻度または1回の摂取量が多い人の非摂取・元摂取者に対するOR:2.09、現摂取者の非摂取・元摂取者に対するPAR:5.8%)、(10)糖尿病(同:1.16、同:3.9%)、だった。 これら10項目のリスク因子を総合したPARは、世界における全脳卒中の90.7%だった(虚血性脳卒中91.5%、脳内出血87.1%)。また地域間で大きな差はなく(最も低いアフリカ地域で82.7%、最も高い東南アジアで97.4%)、性別間(男女ともに90.6%)、年齢群間(55歳以下92.2%、55歳超90.0%)でも、ばらつきはみられなかった。 一方で、個々のリスク因子の重要性について地域差があることが観察されている。それらは、ORの大きさの差や、リスク因子の占める割合の地域差に関与していた。また、高血圧症は脳内出血リスクに、一方で喫煙、糖尿病、アポリポ蛋白、心因子は虚血性脳卒中リスクに、それぞれ関連が大きかった(p<0.0001)。 以上を踏まえて著者は、「潜在的に修正可能な脳卒中の10のリスク因子が確認された。それらで世界の主要地域、多人種、男女および全年齢を含む脳卒中のPARの約90%と関連していた。一方で、個々のリスク因子については重大な地域差も認め、それらが、脳卒中の頻度や症例の世界的ばらつきに関連していることが示唆された」とまとめ、「これらの分析結果は、世界的および地域別の脳卒中予防プログラムの両方の作成を支持するものである」と述べている。

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血糖降下薬9種、心血管・全死因死亡リスクは同等/JAMA

 2型糖尿病治療薬の心血管死リスク、全死因死亡リスクについて、インスリンを含む血糖降下薬9つのクラス間による有意な差はないことが明らかにされた。また、ヘモグロビンA1c(HbA1c)値の低減効果については、単剤療法ではメトホルミンが他の薬剤と比べて、同等もしくは低下する効果があることが、またすべての薬剤がメトホルミンとの併用効果があることも示唆されたという。ニュージーランド・オタゴ大学のSuetonia C. Palmer氏らが、無作為化試験300件超のメタ解析の結果、明らかにした。JAMA誌2016年7月19日号掲載の報告。 追跡期間24週間以上の無作為化試験をメタ解析 研究グループは、Cochrane Library Central Register of Controlled Trials、MEDLINE、EMBASEのデータベースから、2016年3月21日までに発表された試験期間24週間以上の無作為化試験を対象に、インスリンを含む血糖降下薬の有効性と有害事象について、メタ解析を行った。 主要評価項目は、心血管疾患死だった。副次評価項目は、全死因死亡、重篤な有害事象、心筋梗塞、脳卒中、HbA1c値、治療の失敗、低血糖、体重だった。メトホルミンとの併用はいずれの薬剤も血糖降下効果は同等 対象に包含されたのは、301試験、延べ141万7,367患者月だった。そのうち、単剤療法は177試験、メトホルミンに追加しての2剤併用療法は109試験、メトホルミン+SU薬への3剤併用療法は29試験だった。 分析の結果、心血管疾患死亡率と全死因死亡率については、単剤療法、2・3剤併用療法のいずれについても、薬剤クラスの別による有意な差はなかった。HbA1c値については、メトホルミンに比べ、SU薬(標準化平均差[SMD]:0.18、95%信頼区間[CI]:0.01~0.34)、チアゾリジンジオン系薬(同:0.16、0.00~0.31)、DPP-4阻害薬(同:0.33、0.13~0.52)、α-グルコシダーゼ阻害薬(同:0.35、0.12~0.58)で高かった。 低血糖リスクについては、SU薬(オッズ比[OR]:3.13、95%CI:2.39~4.12、リスク差[RD]:10%、95%CI:7~13)と、基礎インスリン(OR:17.9、95%CI:1.97~162、RD:10%、95%CI:0.08~20)で、いずれも高かった。 メトホルミンとの併用では、HbA1c値の低減効果はいずれの薬剤も同等だったが、低血糖リスクはSGLT2阻害薬が最も低かった(SU薬併用に対するOR:0.12、95%CI:0.08~0.18、RD:-22%、95%CI:-27~-18)。 メトホルミン+SU薬への3剤併用では、低血糖リスクはGLP-1受動体作動薬で最も低かった(チアゾリジンジオン系薬併用に対するOR:0.60、95%CI:0.39~0.94、RD:-10%、95%CI:-18~-2)。 著者は、「これらの結果は、米国糖尿病協会の推奨治療と一致するものだった」と述べている。

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循環器内科 米国臨床留学記 第11回

第11回 循環器内科における男女間の仕事内容や給与の違い米国でも女性医師がますます増えています。2012年に米国医科大学協会が発表したデータでは、レジデントやフェローの半数近く(46.1%)が女性でした。なかでも産婦人科医は、80%以上が女性です。実際、どこの病院でも産婦人科のフェローはほとんどが女性という印象を受けます。同じデータによると、われわれ循環器内科で女性が占める割合は22.2%でした。内分泌科やリウマチ科、小児科のように、約7割が女性という診療科もある中で、この数字は内科の中で最低です。循環器内科に女性が少ない原因はいろいろあると思いますが、大きな原因の1つにワーク・ライフ・バランスが挙げられます。米国で医学部を卒業し内科の研修を終えるのは、順調にいっても29歳です。結婚や出産を考える年齢であり、当直が多く放射線被曝量も多い循環器に進むのをためらう女性のレジデントが多くみられます。私が所属する大学でも、新婚の女性のレジデントが循環器フェローに応募する際、ワーク・ライフ・バランスを心配して、われわれに相談に来ました。最終的に、女性のプログラムディレクターにも相談し、一般循環器内科なら当直も少なくワーク・ライフ・バランスも内科とそれほど変わらないという説明を受け、彼女は循環器フェローに応募しました。今年、Journal of American College of Cardiology誌に発表された論文によると、実際、女性の循環器内科医は冠動脈インターベンションなどの手技を行わない一般循環器内科医になる傾向が強いようです。このデータは全米の161施設から選ばれた2,679人の循環器医(229人の女性と2,450人の男性)を対象としたものですが、女性の53.1%は一般循環器(冠動脈インターベンションと不整脈を除く非侵襲的な循環器)であり、男性の28.2%を大きく上回ります。逆に、冠動脈インターベンションを専門にしていたのは、女性11.4%に対して、男性39.3%と大きな違いがみられました。雇用形態や仕事内容に関しては、女性循環器医はフルタイム勤務の医師、オンコール対応を行う医師の割合が男性循環器医と比べて少なく、ペースメーカーや冠動脈インターベンションなどの侵襲的な手技を行う割合も低いという結果でした。その影響もあってか、女性循環器医の平均年収が40万ドルと、男性の51万ドルと比べて低かったようです。報告者らは、さらに統計解析で仕事内容などの因子を調整してもなお、性別が給与の独立した予測因子であったという結論を示しています。つまり、同じ仕事をしていても、女性の給与が不当に低いのではないかという疑問を投げかけているわけです。ただし、この論文に対するEditorial Commentでは、サンプルが全米の循環器医を反映していない、ほかにも給料に寄与する因子があるはずだとして、そうした結論を導くには詳細な研究が必要だと指摘しています。循環器内科は命に直結する心臓を扱う診療科である以上、急変なども避けては通れませんが、非常にやりがいのあるスペシャルティです。幾つかサブスペシャルティがあり、循環器内科に進んだ後でもワーク・ライフ・バランスに応じて、ある程度働き方を変えることができます。興味がある方は、性別を問わず積極的に挑戦してもらいたいと思っています。

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抗精神病薬誘発性傾眠、薬剤間の違いは

 傾眠は、抗精神病薬の一般的な副作用の1つである。中国・Shanghai Hongkou District Mental Health CenterのFang Fang氏らは、統合失調症、躁病、双極性うつ病、双極性障害に対し抗精神病薬を処方された成人患者を対象としたプラセボまたは実薬対照無作為化二重盲検試験についてMEDLINE検索を行い、傾眠の副作用発現率を評価した。CNS drugs誌オンライン版2016年7月2日号の報告。 元文献より、傾眠の発現率を抽出し、精神状態別に各抗精神病薬の投与量に基づきプールした。その後、絶対リスクの増加(ARI)、抗精神病薬の相対的なNNHを推定し、精神状態別にプラセボまたは実薬(対照薬)との比較を行った。 主な結果は以下のとおり。●急性の統合失調症、双極性躁病、双極性うつ病における傾眠のARIは、以下に分類できた。・重度:クロザピン・中等度:オランザピン、ペルフェナジン、クエチアピン、リスペリドン、ziprasidone・軽度:アリピプラゾール、アセナピン、ハロペリドール、ルラシドン、パリペリドン、cariprazine●ブロナンセリン、brexpiprazole、クロルプロマジン、iloperidone、sertindole、ゾテピンによる傾眠リスクは、今後の調査が必要である。●傾眠の発現率は、いくつかの抗精神病薬において用量および投与期間と正の相関が認められた。●抗精神病薬自体を含む多くの要因(傾眠を測定する方法、患者集団、研究デザイン、投与スケジュール)が、抗精神病薬誘発性傾眠の発現率に影響を与える可能性がある。●抗精神病薬誘発性傾眠のメカニズムには、複数の要因がある可能性があり、ヒスタミン1受容体、α1受容体の遮断が重要な役割を担っていると考えられる。●抗精神病薬誘発性傾眠の管理のために、以下を行う必要がある。・睡眠衛生教育を行う・傾眠リスクの低い抗精神病薬を選択する・精神医学的診断に基づき低用量から開始し、ゆっくりと増量する・必要な場合、投与量を調整する・傾眠が起きやすい薬剤の併用を最小限とする●ほとんどの場合、傾眠は軽度~中等度であるため、抗精神病薬を中止する前に最低でも4週間は継続することが合理的である。関連医療ニュース リスペリドン誘発性高プロラクチン血症への補助療法 抗精神病薬誘発性持続勃起症への対処は オランザピン誘発性体重増加を事前に予測するには:新潟大学

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がん脊椎転移、手術が不適な患者とは

 治療の進歩により転移性がん患者の生存期間が延長したことから、症候性脊椎転移が増加している。脊椎の病的骨折や脊髄圧迫を有する患者には、手術で痛みを軽減しQOLを改善することができるが、通常、生存期間が3ヵ月未満と推測される場合には手術は不適と考えられている。今回、手術が不適な患者への手術回避を目的として、日本を含む国際多施設共同研究により、術後3ヵ月または2年以内に死亡した患者のデータを分析し、生存期間に関連する術前因子を検討した。その結果、生存期間は全身の術前状態に依存し、とくに術前に「Karnofsky performance score(KPS)が低い」ことが3ヵ月未満の死亡に有意に関連し、「転移脊椎数が少ない」「原発腫瘍が予後良好な組織型」ことが長期生存に有意に関連していたことを、オランダ・ユトレヒト大学医療センターのJorrit-Jan Verlaan氏らが報告した。Journal of Clinical Oncology誌オンライン版2016年7月11日号に掲載。 著者らは、切迫病的骨折と神経障害の両方もしくはどちらかに対する手術を受けた1,266例をプロスペクティブに観察し、腫瘍の特徴、術前状態(米国麻酔学会[ASA])、神経学的状態(フランケル分類)、performance score(KPS)、QOL(EuroQol five-dimensions questionnaire [EQ-5D])などを調査した。アウトカムは、術後3ヵ月および2年における生存とし、単変量および多変量ロジスティック回帰分析を用いて、短期および長期生存に関連する術前因子を調べた。 主な結果は以下のとおり。・単変量解析において、年齢、緊急手術、KPS、EQ-5D、ASA、フランケル分類、徳橋スコア、富田スコアが、短期(3ヵ月未満)の死亡と有意に関連していた。・多変量解析において、KPS(オッズ比[OR]:1.36、95%CI:1.15~1.62)と年齢(OR:1.14、95%CI:1.02~1.27)が短期(3ヵ月未満)の死亡と有意に関連していた。・単変量解析において、年齢、手術に含まれる脊椎レベルの数、KPS、EQ-5D、フランケル分類、徳橋スコア、富田スコアが、長期(2年超)の生存に関連していた。・多変量解析において、手術に含まれる脊椎レベルの数(OR:1.21、95%CI:1.06~1.38)と原発巣が、長期(2年超)の生存と有意に関連していた。

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高齢者肺がんの長期生存、放射線治療 vs.低侵襲手術/BMJ

 高齢者肺がんに対する、体幹部定位放射線治療(stereotactic ablative radiotherapy:SABR)後および胸腔鏡下肺葉切除後のがん特異的生存率でみた長期生存を比較した結果、とくに腫瘍径が大きい症例では胸腔鏡下肺葉切除のほうが、有意に改善する可能性が示唆された。米国・RWJ Barnabas Health SystemのSubroto Paul氏らによる、全米集団ベース傾向適合比較解析を行った結果で、著者は、「交絡因子が排除しきれず結果は限定的だが、手術可能な早期肺がんでSABRの治療選択が浸透する前に、さらなる詳細な評価を行う必要があるだろう」とまとめている。SABRは手術可否を問わず、早期非小細胞肺がんに有用とされている。SABR後の生存率について、低侵襲手術による切除後に疾患リスクが改善した場合と比べた場合に、同等であるかどうかは明らかになっていなかった。BMJ誌オンライン版2016年7月8日号掲載の報告。腫瘍径2cm以下と5cm以下、それぞれの場合についてがん特異的生存率を比較検討 研究グループは、腫瘍径が2cm以下の場合の胸腔鏡下亜肺葉切除(sublobar lung resection:SLR)後 vs.SABR後の、および腫瘍径が5cm以下の場合の胸腔鏡下肺葉切除[肺葉切除(lobectomy)または亜肺葉切除]後 vs.SABR後のがん特異的生存率を比較した。検討は全米集団ベースの後ろ向きコホート研究および傾向適合比較解析にて行った。対象は、全米メディケアデータベースとリンクしたSurveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)レジストリから、2007年10月1日~2012年6月31日の間に、SABRまたは胸腔鏡下切除を受けた66歳以上の肺がん患者とした。 被験者を2013年12月31日まで追跡し、SABR後と胸腔鏡下切除後のがん特異的生存率を、腫瘍径2cm以下の場合(主要解析)と5cm以下の場合(副次解析)について評価した。手術群が高率、2cm以下では有意差ないが、5cm以下では有意な差 主要解析に組み込まれた被験者は計690例で、SABR群275例(39.9%)、胸腔鏡下SLR群415例(60.1%)であった。また副次解析には計2,967例、SABR群714例(24.1%)、胸腔鏡下切除群2,253例(75.9%)が組み込まれた。全コホートの平均年齢は76歳、フォローアップ期間の範囲は0~6.25年で、平均3年であった。 主要解析(2cm以下対象)における肺がん死亡例は、SABR群37例(13.5%)、胸腔鏡下SLR群は44例(10.6%)であった。1年時点のがん特異的生存率は、適合分析(各群適合患者201例)の結果、SABR vs.胸腔鏡下SLRの死亡に関するハザード比は1.32(95%信頼区間[CI]:0.77~2.26)であり、有意な差はみられなかった(p=0.32)。3年時推定がん特異的生存率は、SABR群82.6%、胸腔鏡下SLR群86.4%であった。 一方、副次解析(5cm以下対象、各群適合患者643例)では、胸腔鏡下切除群のがん特異的生存率の有意な改善が示された。SABR vs.胸腔鏡下切除の死亡に関するハザード比は2.10(95%CI:1.52~2.89、p<0.001)であり、3年時推定がん特異的生存率は、SABR群80.0%、胸腔鏡下切除群90.3%であった。【訂正のお知らせ】本文内の表記に誤りがあったため、一部訂正いたしました(2016年7月27日)。

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DPP-4阻害薬は動脈硬化を抑制するか?

 DPP-4阻害薬による糖尿病治療の動脈硬化への効果を検証したPROLOGUE研究の結果が、7月15日に都内でプレス向けに発表された。DPP-4阻害薬投与群(n=222)と通常治療群(n=220)とで頸動脈内膜中膜複合体厚(IMT)を比較したところ、総頸動脈の平均IMTの変化率に、両群間で有意差は認められないという結果が示された。IMT計測数では国内最大規模の研究 はじめに、研究代表の野出 孝一氏(佐賀大学医学部循環器内科 教授)が研究の概要を説明。糖尿病患者の60%が心血管障害で死亡するといわれる中、本研究では動脈硬化進展に対してDPP-4阻害薬シタグリプチンがどのような効果を示すかを研究した。主要評価項目は総頸動脈の平均IMT変化率であり、本研究はIMT計測では国内最大規模の研究となる。国内48施設の協力を得て、2型糖尿病患者463例を登録し、シタグリプチン群と通常治療群に割り付け、2年にわたり研究が続けられた。その結果、IMTは両群間に有意差がなく、シタグリプチンを通常治療に追加することによる動脈硬化進展抑制効果は証明されなかった。ただし、シタグリプチン群では低血糖発生リスクの低下、HbA1cの改善には一定の効果がみられた。両群に有意差なし 続いて研究の詳細について、田中 敦史氏(佐賀大学医学部循環器内科)が説明を行った。今回の研究目的・デザインとしては、30歳以上の2型糖尿病の患者で、HbA1cが6.2~9.4%の患者をシタグリプチン投与群と通常治療(シタグリプチン以外の経口糖尿病治療薬)群に分け、24ヵ月後の両群のIMTを測定。動脈硬化進展に対するシタグリプチンの効果を比較検討した。 主な患者背景は、男女比でシタグリプチン群(男146・女76)に対し、通常治療群(男151・女69)。平均年齢でシタグリプチン群69.2歳に対し、通常治療群69.5歳。平均BMIでシタグリプチン群25.3に対し、通常治療群24.9。平均HbA1cでシタグリプチン群、通常治療群ともに6.96。開始時の平均IMTでシタグリプチン群0.829mmに対し、通常治療群0.835mmとなっている。 結果を見てみると12ヵ月後の平均IMTは、シタグリプチン群で0.825mm、通常治療群で0.828mmだった。そして、24ヵ月後の平均IMTは、シタグリプチン群で0.827mm、通常治療群で0.841mmとシタグリプチン群のほうがやや緩やかな下降であったが、統計的な有意差は認められなかった。 副次的なものとして、今回の研究ではHbA1cの値を6.2%未満に向けて厳格に治療したこともあり、両群で治療薬の増量を行った結果、シタグリプチン群では平均HbA1c 6.56%(-0.4%)、通常治療群で6.72%(-0.24%)とシタグリプチン群のほうが有意差をもってHbA1cを低下させていた。また、有害事象について、低血糖がシタグリプチン群0例だったのに対し、通常治療群では7例が報告された。その他、心不全、狭心症などの循環器系はシタグリプチン群では14例、通常治療群では8例が報告された(これは患者さんの元々の素因が関係すると推定されている)。 まとめとして、「今回の研究では、総頸動脈平均IMTの24ヵ月後の変化率には、シタグリプチン群と通常治療群の間には有意差は認められなかった。ただし、シタグリプチン治療群のほうがHbA1cを有意に低下させたほか、同群では低血糖を認めなかったが、通常治療群では低血糖を7例認めた。今後もサブ解析などで分析結果を報告していきたい」と説明を終えた。

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左眼白内障の増大、車のサイドウィンドウが関連?

 紫外線A波(UV-A)と、白内障や皮膚がんリスクとの関連は知られているが、米国・Boxer Wachler視覚研究所のBrian S. Boxer Wachler氏は、自動車のフロントガラスとサイドウィンドウの紫外線A波(UV-A)カット率を比較した。その結果、フロントガラスのUV-Aカット率は車種による差はみられず一貫して高かったが、サイドウィンドウのUV-Aカット率はフロントガラスよりも低く、車種によって差があることが判明したという。著者は、「左眼の白内障と左顔面の皮膚がんの増加が報告されているが、今回の結果はその理由の裏付けの1つとなるものだ」と述べたうえで、「自動車メーカーには、サイドウィンドウのUV-Aカット率を高めることを検討してほしい」と提言している。JAMA Ophthalmology誌2016年7月1日号の掲載報告。 検討は、ロサンゼルスの自動車ディーラーにある15社計29台(年式は1990年~2014年、平均2010年)の車を対象に、車外、フロントガラスの内側(車内)および運転者側のサイドウィンドウの内側のUV-A波を測定し、それぞれのUV-Aカット率を評価した。 主な結果は以下のとおり。・UV-Aカット率平均値は、フロントガラスが96%(範囲95~98%、95%信頼区間[CI]:95.7~96.3%)、サイドウィンドウが71%(範囲44~96%、95%CI:66.4~75.6%)で、フロントガラスが高かった。・両者の差は、25%(95%CI:21~30%、p<0.001)であった。・サイドウィンドウのUV-Aカット率が>90%と高かったのは、29台中4台(13.8%)であった。

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急性呼吸不全のICU入院患者に標準化した多面的リハビリテーションの早期介入を行うと入院期間を短縮できるのか?(解説:山本 寛 氏)-572

 急性呼吸不全の患者の予後は不良であり、もし生存しても身体機能の低下が待っている。こうした患者の身体機能を維持するためには、患者ごとに異なるアプローチが必要なことも多い。これまでにも、ICU入院患者に対する身体リハが入院期間を短縮したり、身体機能を改善させたりといった効果が報告されてはいるが、異論もあるところである。標準化された多面的なリハビリテーションによる早期介入が、ICUに入室した急性呼吸不全の患者の転帰を改善させるかもしれないと考えた著者らは、急性呼吸不全患者に対して、標準化された多面的なリハビリテーション(Standardized rehabilitation therapy;SRT)で早期介入を行った場合と、通常のICUケアを行った場合とを比較検討した。 試験デザインは、単施設(Wake Forest Baptist Medical Center, NC)、ランダム化比較試験である。ICUで機械的人工換気を要する急性呼吸不全の患者300例(平均58歳、うち女性が55%)をSRT群(n=150)と通常ケアを受ける群(n=150)とにランダムに割り付けた。試験期間は2009年10月から2014年5月までで、6ヵ月の観察期間が設定されている。 SRT群の患者には、退院までの毎日、他動的関節可動域訓練、理学療法、漸増抵抗訓練を行った。通常ケア群の患者には、平日のみ、とくに臨床チームから依頼があった場合のみ理学療法を行った。SRT群では、中央値で8.0日(IQR;5.0~14.0)の他動的関節可動域訓練、5.0日(IQR;3.0~8.0)の理学療法、3.0日(IQR;1.0~5.0)の漸増抵抗訓練が行われた。通常ケア群に対する理学療法施行日数の中央値は、1.0日(IQR;0.0~8.0)であった。 ICU在室中、退院後2、4、6ヵ月後の各ポイントで、評価者盲検で各種のテストが行われた。主要評価項目は、入院期間(hospital length of stay;LOS)に設定された。副次的評価項目は人工呼吸器装着期間、ICU入室日数、簡易身体能力バッテリー(Short Physical Performance Battery;SPPB)スコア、健康関連QOL(36-item Short-Form Health Survey;SF-36)、日常生活の困難さを評価する指標となるFunctional Performance Inventory(FPI)スコア、認知機能を評価するMini-Mental State Examination(MMSE)、握力、ハンドヘルド・ダイナモメーターで測定した筋力であった。 結果であるが、SRT群のLOSは10日(IQR;6~17)、通常ケア群のLOSも10日(IQR;7~16)であり、両群間で有意差を認めなかった(median difference 0 [95%CI:−1.5~3]、p=0.41)。人工呼吸器装着期間やICU入室期間にも差がなかった。6ヵ月後の握力にも差はなく(difference 2.0kg [95%CI:−1.3~5.4]、p=0.23)、ハンドヘルド・ダイナモメーターで測定した筋力も有意な差を認めなかった(difference 0.4lb [95%CI:−2.9~3.7]、p=0.82)。SF-36でみたphysical health(difference 3.4 [95%CI:−0.02~7.0]、p=0.05)、mental health(difference 2.4 [95%CI:−1.2~6.0]、p=0.19)、さらにMMSEでみた認知機能についても有意差を認めなかった(difference 0.6 [95%CI:−0.2~1.4]、p=0.17)。一方、SPPBスコア(difference 1.1 [95%CI:0.04~2.1]、p=0.04)、SF-36の身体機能スケール(difference 12.2 [95%CI:3.8~20.7]、p=0.001)、FPIスコア(difference 0.2 [95%CI:0.04~0.4]、p=0.02)のいずれも、6ヵ月後のフォローアップ時点で比べるとSRT群のほうが有意に良好な結果であった。 以上から著者らは、急性呼吸不全で入院した患者に対しては、標準化した多面的リハビリテーションによる早期介入を行っても入院期間の短縮にはつながらないと結論している。 通常ケア群では、入院期間のわずか12%の日数しか身体リハビリを行っておらず、漸増抵抗訓練に至ってはまったく行っていない。しかも、SRT群と違って平日しかリハビリの介入がなされていない。にもかかわらず、SRTを行っても入院期間を短縮できなかったのはなぜなのか? 6ヵ月後のフォローで、副次的評価項目のSPPBスコア、SF-36(physical)、FPIスコアのいずれも良好だったことから、critical care領域での効果を探る際に、その長期効果を主要評価項目に設定した臨床試験を計画する価値は、今後ありそうである。 また、著者らも指摘していることだが、フォローアップ期間の脱落者が24%もいることは問題である。試験開始に当たり、脱落率を10%と予想してサンプル数を設定しているのだから、結果の解釈には当然バイアスを与えてしまう。脱落の理由は論文上で明確に記載すべきである。単施設で行われた研究である点も、本研究の限界といえる。著者らは“no clinical difference”としているが、SRT群では基礎肺疾患を有する患者がやや多い点も気になるところである(SRT群34.0%、通常ケア群30.7%)。著者らが示したSupplement dataによると、 長期フォローができなかった、基礎肺疾患のある患者の割合はSRT群で36.4%、通常ケア群で17.4%と、SRT群で多いようにみえる。基礎肺疾患のある患者がSRT群に多かったことがnegative studyとなった一因かもしれないし、またそうした患者の長期フォローができなかったことで、結果的にSRT群の長期フォローアップ後の結果を良好にみえるのかもしれない。また、ICU入院中の鎮静プロトコルがまちまちであった。人工呼吸器装着中の鎮静は必要だが、早期リハビリテーションの介入効果に影響を与える可能性がある。最近、通販などで話題になっているEMSのような手法が有効かどうかについても、今後検討されるかもしれない。

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