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NPHインスリンと比較して、ランタス1日1回投与の有効性と低血糖リスクの低減効果を確認

サノフィ・アベンティス社(フランス、パリ)は9月30日(現地時間)、ランタス(一般名:インスリン グラルギン〔遺伝子組換え〕)を使用すると、NPH インスリンと比較して夜間低血糖のリスクが有意に低下することを示す新たな解析結果を発表した。別の事後サブ解析の結果では、ランタスを使用している65歳以上の患者において、HbA1c および空腹時血糖値(FBG)がNPH インスリンと比較して大幅に低下することも明らかになったという。これらの解析結果は、ウィーンで開催された第45 回欧州糖尿病学会(EASD:European Association for the Study ofDiabetes)で発表された。第1の解析では、ランタスによる治療を受けた場合、NPHインスリン(以下、NPH)による治療を受けた患者と比較して、約6カ月後に8人に1人のランタス使用患者が、確認可能な症候性イベントを回避できることが明らかになった。また、ランタスによる治療を受けた場合、夜間低血糖のリスクが有意に低下。日中の症候性低血糖の発生率もNPHと比較して低くなる傾向が見られたが、統計的有意な差は認められなかったとのこと。第2のメタアナリシスでは、ランタスを1日1回投与した患者は、NPHと比較して夜間低血糖のリスクが減少することが明らかになったという。事後解析の結果では、特に、65歳以上の高齢者の場合、ランタスの使用によりNPHと比較して夜間低血糖のリスクが減少する(1患者・年当たり1.99件 対 3.45件、p

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ランタス、デテミルと比較して投与量当たりの有効性において優位性を示す

サノフィ・アベンティス社(フランス、パリ)は9月30日(現地時間)、1 日1回投与で24 時間作用が持続する基礎インスリンであるランタス(一般名:インスリン グラルギン〔遺伝子組換え〕)とインスリン デテミルとの直接比較試験の結果を発表した。同試験結果は、ウィーンで開催された第45 回欧州糖尿病学会(EASD:European Association for theStudy of Diabetes)で発表された。964 人の患者が参加したこの直接比較無作為化非劣性対照臨床試験によると、症候性低血糖を引き起こすことなくHbA1c 7%未満という主要評価項目を達成するために必要な1 日の平均用量は、ランタスを使用している患者では43.5 単位であったのに対し、インスリン デテミルを使用している患者では76.5 単位であり、インスリン デテミルの方が76%多く必要であることがわかったという(p

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インスリンアナログ製剤「レベミル注 イノレット」「ノボラピッド注 イノレット」発売

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は9月24日に、超速効型インスリンアナログ製剤「ノボラピッド注 イノレット」および持効型溶解インスリンアナログ製剤「レベミル注 イノレット」を発売した。イノレットは単位目盛が見やすく、握りやすい独特の形状をもつプレフィルドタイプのインスリン製剤で、2001年にヒトインスリン製剤で発売されて以来、握力や視力の低下した患者の日々のインスリン治療に使われてきた。今回、インスリンアナログ製剤にイノレットが加わることで、障害をもつ患者や高齢者に治療の選択肢が増える。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_28.asp

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21の臨床試験のメタアナリシスから「レベミル」の安全性プロファイルを確認

ノボ ノルディスク社は、持効型溶解インスリンアナログ製剤であるレベミルとNPHインスリンの投与に伴う悪性腫瘍の発生率を比較するため、同薬剤の無作為化比較試験の結果から21の試験を用いたメタアナリシスについて発表した。これは、最近、インスリンアナログ製剤、ヒトインスリン製剤、経口糖尿病薬と悪性腫瘍の増殖の関連性について、レトロスペクティブに観察した疫学研究の結果が、欧州糖尿病学会(EASD)の学会誌である『Diabetologia』オンラインで発表されたことを受けて行ったもの。それに伴って発表された論説には、これらの最終的な結論は出ていないため、欧州医薬品審査庁(EMEA)、米国食品医薬品局(FDA)、欧州糖尿病学会(EASD)、米国臨床内分泌学会(AACE)は、研究で得られた結果について、さらなる評価が必要であると述べている。同薬剤は、インスリン受容体に比べたIGF-1受容体への相対的な親和性がヒトインスリンと同程度またはそれ以下であるという要件を満たしたうえで開発された。IGF-1は、細胞増殖に重要な役割を果たす因子で、種々の悪性細胞に発現している IGF-1受容体を介して、悪性腫瘍を増殖させる可能性があるとされている。同薬剤は、承認を取得以降、厳格な安全性監視のモニタリングを行い、現在までに悪性腫瘍の発生率が増大する兆候は認められていないという。今回行ったメタアナリシスでは、同薬剤投与群とNPHインスリン投与群における悪性腫瘍の発生率を比較したところ、両者の間で有意差は認められなかった(同薬剤投与群:100患者年あたり、0.44イベント、NPHインスリン投与群:100患者年あたり0.56イベント、p=0.37、片側検定、正確な2項検定)。また、この発生率を評価するため、悪性腫瘍とインスリン製剤による投与期間を解析したところ、同薬剤投与群とNPHインスリン投与群の間に有意差は認められなかったとのこと(p=0.18、片側検定、正確な2項検定)。同社は、今回発表したデータに基づきインスリンアナログ製剤が悪性腫瘍を増殖させるリスクについて最終的な結論を出すことはできないが、このメタアナリシスから得られた結果は、インスリンアナログ製剤の安全性に関する議論に、新しい情報を提供することになるという。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_25.asp

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二相性インスリンアナログ製剤、ノボラピッド70ミックス注 フレックスペン/ペンフィルが製造販売承認を取得

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は20日、二相性インスリンアナログ製剤「ノボラピッド70ミックス注 フレックスペン」および「ノボラピッド70ミックス注 ペンフィル」の製造販売承認を厚生労働省より取得したと発表した。ノボラピッド70ミックスは、インスリンの追加分泌に相当する超速効型の成分と基礎インスリン分泌に相当する中間型の成分を7:3の配合比率で含有する日本で初めての製品となる。1日3回食直前に投与することで、低血糖の発現リスクを増大させることなく、食後高血糖の改善が期待できるという。単独療法または既に販売されている他のインスリン製剤との一部併用療法も可能とのこと。今回の承認により、同社の二相性インスリンアナログ製剤のラインアップが拡大した。既に販売されている「ノボラピッド30ミックス」(超速効型成分と中間型成分の配合比率は3:7)および今回承認を取得したノボラピッド70ミックスは、各食事の直前に投与することで投与後の食後血糖上昇を抑制すると同時に、食間の基礎インスリンの補充を可能にする。注入器には、フレックスペンあるいはノボペンを使用することができる。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_26.asp

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2型糖尿病治療薬エキセナチドを日本で承認申請

日本イーライリリー株式会社は17日、8月12日付で2型糖尿病治療薬として、エキセナチド(一般名、米国製品名:Byetta)の承認申請を行ったことを発表した。エキセナチドは、世界初のグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体アゴニストの2型糖尿病治療薬として2005年に米国で発売されて以来、現在までに世界60ヵ国以上で、100万人以上の患者の治療に用いられている。エキセナチドは体内の血糖値に応じて作用し、高血糖の時にのみ膵臓からのインスリン分泌を促進するため、インスリン治療に比べて低血糖発現率が低くなる。エキセナチドは、1日2回投与で、経口糖尿病治療薬との併用で使用され、持続的な血糖コントロールと低い低血糖症発現率を達成し、体重減少をもたらすことが確認されているという。GLP-1は、ヒトの体内に存在する消化管ホルモンで、膵臓の他に胃、肝臓、脳に対しても作用して食後の血糖値を調整する。エキセナチドは、体内に存在するGLP-1と同様に、GLP-1受容体に結合することでGLP-1作用を発揮するため、「GLP-1受容体アゴニスト」と称されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.lilly.co.jp/CACHE/news_2009_22.cfm

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欧州医薬品審査庁によるランタスの安全性への見解

サノフィ・アベンティス社(フランス、パリ)は23日(現地時間)、ランタス(インスリン グラルギン<遺伝子組換え>)の現在までに得られたエビデンスの検証の結果、欧州医薬品評価委員会(CHMP)は、同薬剤の安全性を確認し、処方に関する指導について、何ら変更の必要はないとの結論に達したことを発表した。欧州医薬品審査庁(EMEA)は、ダイアベトロジア誌に最近公表された疫学研究調査分析についての詳細な検証をもとに、先に発表された見解を再確認する内容のプレスリリースを発表。この発表において、EMEAは、4つの掲載論文の全てにおいて方法上の重大な限界があり、ランタスの使用とがんリスク増加の関連の可能性については、一貫性がなく最終結論を導き出せないと結論付けたという。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/995A4C1E-FC16-4006-87D3-777B3A039450.pdf

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アクトスとスルホニルウレア系薬剤(SU剤)の合剤、製造販売承認申請へ

武田薬品工業株式会社は27日付けで、2型糖尿病治療剤「アクトス」(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)と同治療剤であるスルホニルウレア系薬剤(SU剤)との合剤について、厚生労働省に製造販売承認申請を行ったと発表した。アクトスは、同社が発見したチアゾリジンジオン骨格を有する糖尿病治療剤で、2型糖尿病に特徴的な病態であるインスリン抵抗性を改善することによって効果を発揮する薬剤。一方、SU剤は主に膵臓のβ細胞を刺激してインスリンの分泌を促進する薬剤。作用機序の異なる両剤の合剤は、2型糖尿病患者の服薬利便性を高め、飲み忘れを防ぐことにより、より良好な血糖コントロールが得られるものと考えられるという。詳細はプレスリリースへhttp://www.takeda.co.jp/press/article_34926.html

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ランタスに関する専門家の見解 最終的な結論導き出せず

仏サノフィ・アベンティス社は15日(現地)、多岐の分野にわたる国際的に著名な専門家から構成される委員会による「専門家の見解」を発表した。この見解は、ダイアベトロジア誌に最近公表されたランタス(インスリン グラルギン〔遺伝子組換え〕)に関する疫学研究調査分析について、詳細な評価を受けて出されたもの。内分泌学・腫瘍学・疫学の国際的な専門家で構成される同委員会は、4つの掲載論文の全てにおいて方法論上の重大な限界と欠陥があり、インスリングラルギンの使用と癌リスク増加の関連の可能性については、一貫性がなく最終結論を導き出せないと結論付けた。14人の国際的な専門家がそれぞれ、公表データを中立の立場で厳密かつ徹底的に検証を行った上で署名した今回の見解は、欧州医薬品審査庁(EMEA)や米国食品医薬品局(FDA)を始めとする世界中の保健当局による一連の発表や、米国糖尿病学会(ADA)や米国臨床内分泌学会(AACE)、国際糖尿病連合(IDF)といった患者および科学団体による、掲載論文のデータについての過剰解釈や過剰反応への注意喚起が行われている中で発表された。4つの研究における限界については、それぞれの論文著者ならびに欧州糖尿病学会(EASD)によっても強調されていた。専門家や保健当局による推奨は、この段階において一切の確定的な結論は導き出せないということに集約されている。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/0E0B8ED8-5834-47D0-8487-32529F1E668A.pdf

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2型糖尿病発病への軌跡は3-6年前に始まる

2型糖尿病発病前の、糖代謝変化のタイミングについては、ほとんどわかっていない。ロンドン大学の疫学・公衆衛生部門のAdam G Tabak氏らは、イギリスでのWhitehall IIスタディ参加者のデータから、2型糖尿病を発病した人の空腹時・食後血糖、インスリン抵抗性、インスリン分泌に関する変化を追跡した結果、発症前3-6年に特徴的な変化が表れていることをつかんだと報告した。Lancet誌2009年6月27日号(オンライン版2009年6月8日号)掲載より。イギリス人約6千人の、発病前13年間の糖代謝の軌跡を調査Whitehall IIスタディは、1985年に始まった、イギリス人の健康と疾患の社会経済的傾向を探る経時的研究。Tabak氏らは、その参加者(イギリス公務員から成る職業コホート)で、基線で真性糖尿病ではなかった6,538例(男性71%、91%が白人)のデータを分析した。追跡調査期間中央値9.7年の間に、糖尿病と診断されたのは505例(経口ブドウ糖負荷試験ベースで49.1%)だった。これら糖尿病患者群と非糖尿病患者群の、診断前13年間、もしくは追跡調査終了時点までの、空腹時および食後2時間の血糖値、インスリン抵抗性指数(HOMA-R)、HOMAβ細胞機能指数を調べた。急激な値の変化が年齢、性、民族性を補正した解析モデルで、非患者群は追跡調査の間、インスリン分泌を除きすべての代謝値がほぼ横ばいに直線的に変動していた。一方、患者群は、空腹時血糖値が直線的に診断3年前まで上昇し(3年前:5.79mmol/L)、その後急激に診断時まで上昇が続いていた(診断時:7.40mmol/L)。食後2時間血糖値も、診断3年前(7.60mmol/L)から急激に上昇(診断時:11.90mmol/L)していた。インスリン感受性は、診断5年前から急激な低下が始まっていた(診断時86.7%まで減少)。HOMAβ細胞機能指数は、診断4年前(85.0%)と3年前(92.6%)にいったん増加し、その後は一転して診断時(62.4%)まで減少していた。

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rosiglitazone追加は心血管リスクへの影響はないが、心不全が有意に増加

2型糖尿病に対する標準的な血糖降下薬治療にrosiglitazoneを追加する方法は、全体として心血管リスクを増大させないものの、心不全および女性の骨折のリスクを有意に増大させることが、イギリスNewcastle糖尿病センターのPhilip D Home氏らが実施した無作為化試験(RECORD)で明らかとなった。2型糖尿病の治療における経口血糖降下薬の効果には限界があるため、一般に併用療法が行われる。インスリン抵抗性改善薬であるrosiglitazone は、ヨーロッパでは2000年に同じチアゾリジンジオン系薬剤であるピオグリタゾン(商品名:アクトス)とともにメトホルミンやスルホニル尿素薬との併用投与が承認されている。Lancet誌2009年6月20日号(オンライン版2009年6月5日号)掲載の報告。rosiglitazone追加による心血管リスクを評価RECORDの研究グループは、rosiglitazoneとメトホルミンあるいはスルホニル尿素薬を併用する治療法と、メトホルミン+スルホニル尿素薬併用療法の心血管リスクを比較する非盲検の無作為化非劣性試験を実施した。フォローアップ期間は5~7年であった。メトホルミンあるいはスルホニル尿素薬の投与を受けている2型糖尿病患者4,447例(平均HbA1c:7.9%)が登録され、rosiglitazoneを追加投与する群(2,220例、メトホルミン+rosiglitazone:1,117例、スルホニル尿素薬+rosiglitazone:1,103例)あるいはメトホルミンとスルホニル尿素薬を併用投与する群(対照群:2,227例)に無作為に割り付けられた。主要評価項目は心血管疾患による入院あるいは心血管死、ハザード比の非劣性限界値は1.20とした。心血管リスクの非劣性を確認、心不全と女性の骨折が増加、心筋梗塞は非決定的フォローアップ期間平均5.5年の時点でエンドポイントを発現した症例は、rosiglitazone追加群が321例、対照群は323例であり、ハザード比は0.99(95%信頼区間:0.85~1.16)と非劣性の基準を満たした。心血管死のハザード比は0.84(95%信頼区間:0.59~1.18)、脳卒中は0.72(同:0.49~1.06)といずれもrosiglitazone追加群の非劣性を示したが、心筋梗塞は1.14(同:0.80~1.63)と非劣性の基準に達しなかった。入院あるいは死亡の原因となった心不全は、rosiglitazone追加群の61例、対照群の29例が発症し、ハザード比は2.10(同:1.35~3.27)、1,000人年当たりのリスク差は2.6(同:1.1~4.1)であり、rosiglitazone追加群でリスクが有意に増大した。上肢および下肢遠位部骨折が、おもにrosiglitazone追加群の女性で増加していた。5年経過時の平均HbA1cは、対照群よりもrosiglitazone追加群で低下していた。著者は、「2型糖尿病の治療として、血糖降下薬にrosiglitazoneを追加する方法は、心不全および女性の骨折のリスクを増大させることが確認された。心筋梗塞に及ぼす影響は決定的ではないが、全体としてrosiglitazoneは標準的な血糖降下薬に比べて心血管疾患や心血管死の発症リスクを増大させないことが明らかとなった」と結論している。(菅野守:医学ライター)

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2型糖尿病治療薬アログリプチン、チアゾリジン系薬剤との併用効能追加とアクトスとの合剤を製造販売承認を申請

 武田薬品工業株式会社は29日、厚生労働省に、2型糖尿病治療薬アログリプチン(一般名、開発コード:SYR-322)について、チアゾリジン系薬剤との併用効能追加申請およびピオグリタゾン(一般名、製品名:アクトス)との合剤の製造販売承認申請を行ったことを発表した。 今回の併用効能追加申請ならびに合剤の製造販売承認申請は、国内外におけるアログリプチンとアクトスの併用臨床試験結果に基づいて行われています。 アログリプチンは、武田サンディエゴ株式会社(米国)が創製した1日1回投与のDPP-4阻害薬であり、インスリン分泌を高めるホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)を選択的に分解する酵素、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)を阻害することにより、それらの血中濃度を維持して血糖値を下げる薬剤。一方、アクトスは、同社が発見したチアゾリジンジオン骨格を有する糖尿病治療剤で、2型糖尿病患者に特徴的な病態であるインスリン抵抗性を改善することによって効果を発揮する。 なお、同社は2008年9月29日に、厚生労働省にアログリプチン単剤の製造販売承認申請を行っており、現在は審査中とのこと。

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超速効型インスリンアナログ製剤「アピドラ」発売

サノフィ・アベンティス株式会社は、1型および2型糖尿病患者を対象とする超速効型インスリンアナログ製剤「アピドラ」(一般名:インスリン グルリジン[遺伝子組換え])の販売を本日24日に開始したと発表した。アピドラは、ヒトインスリンのアミノ酸を置換し、製剤中に亜鉛を含まない特徴的な製剤設計がなされた超速効型インスリンアナログ製剤。そのため、製剤中に単量体の割合が多く、速やかに吸収され、短時間で消失することにより、生理的な追加インスリン分泌パターンを再現する。今回発売する製品は、ディスポーザブル製剤「アピドラ 注ソロスター」、カートリッジ製剤「アピドラ 注カート」、およびバイアル製剤「アピドラ 注100単位/mL」の3製品。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/9BE518A1-0329-4284-BF6C-0E057BCF1573.pdf

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冠動脈疾患の合併がある2型糖尿病患者の治療戦略:BARI 2D

最適な治療法が確立されていない、冠動脈疾患の合併がある2型糖尿病患者に対する治療戦略について、複数あるいずれの治療戦略をとっても、転帰(死亡率、主要心血管イベント発生率)に有意差がないことが明らかになった。2型糖尿病と冠動脈疾患の合併患者の治療戦略を検証する「BARI 2D」試験からの報告で、米国メイヨークリニックのRobert L. Frye氏らが、NEJM誌2009年6月11号(オンライン版2009年6月7日号)で発表した。PCIまたはCABGを受けた患者2,368例を2×2群に無作為化し追跡BARI 2D(Bypass Angioplasty Revascularization Investigation 2 Diabetes)は、6ヵ国49医療機関で登録され、実行された無作為化試験。無作為化は、経皮的冠動脈施行術(PCI)または冠動脈バイパス移植術(CABG)のいずれかを受けた患者2,368例で行われた。それぞれを、「即時血行再建術+強化薬物療法併用療法」群(血行再建術群)もしくは「強化薬物療法単独」群(薬物療法群)のいずれかとなるように割り付け、さらに各群を「インスリン抵抗性改善薬療法」群もしくは「インスリン療法」群のいずれかとなるように割り付けられ追跡された。主要エンドポイントは、死亡率と、死亡・心筋梗塞・脳卒中(主要心血管イベント)の複合とした。5年時点の、生存率、無再発率とも有意差なし5年時点における生存率は、血行再建術群(88.3%)と薬物療法群(87.8%)で有意差はなく(P=0.97)、また、インスリン抵抗性改善薬療法群(88.2%)とインスリン療法群(87.9%)でも有意差はなかった(P=0.89)。また、主要心血管イベントが再発しなかった割合についても群間で有意差はなかった(77.2%と75.9%:P=0.70、77.7%と75.4%:P=0.13)。無作為化PCI群とCABG群別で見ると、PCI群では、血行再建術群と薬物療法群との主要エンドポイントに有意差は見られなかったが、CABG群で主要疾患イベントについて、薬物療法群30.5%、血行再建術群22.4%で、血行再建術のほうが有意に低かった。有害事象については総じて群間で同等だったが、重篤な低血糖が、インスリン抵抗性改善薬療法群(5.9%)よりインスリン療法群(9.2%)で頻度が高かった(P=0.003)。(武藤まき:医療ライター)

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インスリンペン型注入器ノボペン4発売

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社は15日、新しいインスリンペン型注入器ノボペン4を発売した。ノボペン4は、ペンフィル(カートリッジ製剤)との組み合わせで使用できる。ノボペン4は、3種類のインスリンアナログ製剤(ノボラピッド注 ペンフィル、レベミル注 ペンフィル、ノボラピッド30ミックス注 ペンフィル)が使用できることに加えて、ノボペン300と同程度の高い注入精度を維持しながらも操作性が向上されている。注入完了を患者自身で確認できる機能もついている。3種類のインスリンアナログ製剤(ノボラピッド注 ペンフィル、レベミル注 ペンフィル、ノボラピッド30ミックス注 ペンフィル)が使用でき、同社の従来品と比較して単位設定や単位修正が容易になった。単位数を多く設定しすぎた場合でも、反対に回して戻すだけで簡単に単位数が修正できるという。インスリンカートリッジも簡単に交換でき、また、カートリッジホルダーをワンタッチで外せ、ピストンを戻すときも円盤を押すだけで戻せる。最後まで注入するとカチッと音がして、注入完了を耳で確認できる。注入抵抗はノボペン300と比べて約半分になったとのこと。色はブルーとシルバーの2色。ノボペン4は2005年に欧州で発売されて以来、世界で22の国と地域の患者に使用されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_19.asp

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次世代フレックスペンの注入抵抗軽減に関する新しいデータを発表

 ノボ ノルディスク社は12日、同社のプレフィルドインスリンペン型注入器、次世代フレックスペンが、SoloStar(商品名:ソロスター)およびKwikPen(同:ミリオペン)よりもインスリン注入時の抵抗が大幅に軽減されたことを示す新しい研究結果が5月発行の「Expert Opinion on Pharmacotherapy」誌に掲載されたと発表した。過去の研究から糖尿病患者は注入抵抗が小さい方を好むという結果が示されているという。 この研究は、2つの異なる規格の注射針NovoFine32G(同:ペンニードル32Gテーパー)およびBD Micro-Fine31G(同:BDマイクロファインプラス31G)を用いてインスリン20単位を注入することにより、3つのインスリンペン型注入器を比較。それぞれ、注入時に3.3、5.0および8.3mm/秒のスピードでテストを行った。すべての注入スピード時と2種類の注射針で、次世代フレックスペンの平均注入抵抗は大幅に小さいことが示された。さらに、3つのインスリンペン型注入器すべてについて、NovoFine32Gを使った場合に注入抵抗が小さいことが示されました。 結果では、次世代フレックスペンを使ったインスリン投与時の注入抵抗がSoloStarに比べて12%-25%、KwikPenに比べて35-41%軽減されることが明らかになった。同研究では、次世代フレックスペンは、注入抵抗の軽減に加え、注入精度の高さにおいても優位性を示した。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_18.asp

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生後3ヵ月の過度な体重増、早期成人期の心血管疾患や2型糖尿病リスク因子と関連

生後3ヵ月に急激な体重増が見られた人は、早期成人期に、インスリン感受性の低下など心血管疾患や2型糖尿病のリスク因子の発症率が増加することがわかった。新生児期の成長速度と、心血管疾患や2型糖尿病リスクとの関連についての研究結果は少ないという。オランダErasmus Medical CenterのRalph W. J. Leunissen氏らが、200人超の早期成人について調べ明らかにしたもので、JAMA誌2009年6月3日号で発表した。217人について生後1年間のデータを分析Leunissen氏らは、2004~2007年にかけて、18~24歳の323人について調査を行った。対象には、出生時の身長が-2標準偏差未満で成長後には標準身長範囲になった92人や、逆に出生時には標準身長範囲だったが成長時には身長が-2標準偏差未満になった60人も含んでいた。また30人は、出生時にも成長時にも身長が-2標準偏差未満だった。そのうち、生後1年間のデータが得られた217人について、重回帰分析を行った。生後3ヵ月の急激な体重増、インスリン抵抗性の低下などに関連その結果、生後3ヵ月に急激な体重増が見られた人には、インスリン抵抗性の低下(標準化偏回帰係数:-0.223、95%信頼区間:-0.386~-0.060)、高比重リポプロテイン(HDL)コレステロール値の低下(-0.053、-0.090~-0.016)、ウエスト周囲の増加(1.437、0.066~2.808)、急性インスリン反応の増加(0.210、0.024~0.395)、総コレステロール値/HDLコレステロール値の増加(0.052、0.010~0.094)、トリグリセリド値の増加(0.066、0.003~0.129)が認められた。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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Dr.東田の病態生理学 自由自在! [糖尿病編]

第1回「総論」第2回「診断と症状」第3回「治療」 [糖尿病編]病気の仕組みを理解し原因を解き明かす病態生理学。 「複雑で難しい・・・」と苦手意識がある人は多いでしょう。このDVDでは、患者ケアをする際に必要不可欠な病態生理について、わかりやすく、かつ楽しく、解説します。従来の病態生理学の教材にはない、病気の意外なエピソードから始まり、身近な物事や面白い例え話も交えた、まさに痒いところに手が届く、”究極”の講義!いつの間にか病気の本質や仕組みを面白いほど理解していて、丸暗記という苦痛から開放されているはずです。医師・看護師をはじめ,臨床現場に携わるすべての医療従事者にオススメします!第1回 総論・そもそも糖尿病とは何か (尿に糖が出る病気?)・三大栄養素 (エネルギー(ATP)になる3つの栄養素)・細胞の栄養摂取の仕組み ( グルコースが細胞に摂り込まれるまで)・糖尿病のメカニズム (「栄養が良い病気」ではない!)・細胞内に摂取された三大栄養素の分解 (いずれもクエン酸回路を介してATPに)・細胞のグルコース摂取とインスリン (重要な細胞から優先的にグルコース摂取)・血糖値(BS : Blood Sugar) について (糖尿病と血糖値の関係は?)・血糖値を調整するホルモン (血糖値を50?140 mg/dlに収めるために)・インスリンの合成・分泌 (膵臓の内分泌機能により生成)・尿糖が発生するメカニズム ( なぜ尿中に糖が排泄されるのか?)・【参考】尿検査について (尿に角砂糖を溶かせば糖尿病?)・糖尿病のメカニズム (「栄養が良い病気」ではない!)第2回 診断と症状・糖尿病の現状 (増えつづける糖尿病患者)・糖尿病の分類 (糖尿病は3種類に大別される)・“その他”に分類される糖尿病の原因 ( 他の症状に伴って発病するタイプ)・1型糖尿病 原因とメカニズム ( 自己免疫によって発症するタイプ)・2型糖尿病 原因とメカニズム (遺伝的素因+生活習慣によって発症)・糖尿病の診断 ①血糖値 (糖尿病の主たる診断基準は血糖値)・糖尿病の診断 ②補足的な検査 (診断におけるその他の検査)・1型糖尿病と2型糖尿病の鑑別診断 ( 治療法が異なるので、明確に区別すべき)・糖尿病の診断基準 ( 検査数値と症状)・糖尿病の合併症①口渇・多飲・多尿・体重減少 (糖尿病の古典的症状)・糖尿病の合併症②網膜症・腎症・神経障害 (糖尿病の三徴(三大合併症;Triopathy))・糖尿病の合併症③動脈硬化性病変・感染症など (その他の重篤な合併症)第3回 治療・細胞の栄養摂取 (グルコースが細胞に摂り込まれるまで)・糖尿病の諸症状の原因 (糖尿病治療の根幹は?)・1型糖尿病の治療法 (1型:自己免疫によりラ氏島B細胞が破壊)・2型糖尿病の治療法 (2型:生活習慣(過食)が関与する糖尿病)・食事療法の基本 (1型と2型で方針が異なる)・運動療法の基本 (激しい運動をするわけではない)・インスリンの投与方法 ( 頓服しても効きません・・・)・糖尿病の経口薬① (インスリン分泌促進薬)・糖尿病の経口薬② (インスリン抵抗性改善薬)・糖尿病の経口薬③ (ブドウ糖吸収阻害薬)

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超速効型インスリンアナログ製剤アピドラに製造販売承認

サノフィ・アベンティス株式会社は22日、1型および2型糖尿病患者さんを対象とする超速効型インスリンアナログ製剤「アピドラ」(一般名:インスリン グルリジン〔遺伝子組換え〕)について、「インスリン療法が適応となる糖尿病」を効能または効果として、厚生労働省より医薬品製造販売承認を取得したと発表した。アピドラは、ヒトインスリンのアミノ酸を置換し、製剤中に亜鉛を含まない特徴的な製剤設計がなされた超速効型インスリンアナログ製剤であるため、製剤中に単量体の割合が多く、速やかに吸収され、短時間で消失することにより、生理的な追加インスリン分泌パターンを再現する。アピドラは、痩せ型から肥満型まで、多様な体型の患者に投与でき、ヘモグロビン・エー・ワン・シー(HbA1c)ならびに食後血糖値を改善する。また食直前投与であるため、患者の生活にあわせてより柔軟に投与が可能だという。海外では、アメリカ、欧州で2004年に承認を取得し、現在80ヵ国以上で承認されている。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/FAB6C386-458E-4DCB-8A43-CA53B95DA594.pdf

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2型糖尿病治療剤「アクトス錠」、インスリン製剤との併用療法の効能を取得

武田薬品工業株式会社は、2型糖尿病治療剤「アクトス錠」(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)について、インスリン製剤との併用療法の効能を取得したと発表した。日本におけるアクトスの効能・効果としては、単独療法に加えて、これまでにスルホニルウレア剤、α-グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤それぞれとの併用療法が承認されている。今回のインスリン製剤との併用療法の効能取得により、各種糖尿病治療薬との併用効能が可能となった。詳細はプレスリリースへhttp://www.takeda.co.jp/press/article_32405.html

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