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出生率低迷が続く日本。そんな中で、若手医師は「子どもを持つこと」をどのように考えているのか!「子どもはたくさん欲しい」のか?それとも「子どもは望まない」のか?また、子どもを産み育てていくために何が必要なことなのでしょうか?20代30代の若手医師にご自身の挙児に対する考えについて聞いてみました!コメントはこちら結果概要4割を超える若手医師が3人以上の子どもを希望20代30代の若手医師に希望する子どもの人数を尋ねたところ、40.5%の医師が「3人以上欲しい」と考えているという結果となった。希望する理由としては、「にぎやかで楽しそう」「兄弟で協力しあえる」「子どもの中で社会性が養える」「自分がそうだったから」などのコメントが多数寄せられた。また、2人希望(50.4%)を加えると、9割以上が複数人の子どもを希望しており、日本の現在の平均よりも多く子どもを持ちたいと考えている。「子どもを望まない」と回答した女性医師が男性医師を上回る一方で、子どもが欲しくないと答えた割合は、全体で3.4%とわずかだった。内訳を見てみると既婚0.9%に対し、未婚10.9%と大きな開きが見られた。男女比では男性2.3%に対し、女性6.8%と、女性医師の方が男性医師よりも「子どもを望まない」とする割合が高かった。その理由としては、「結婚するつもりはない」「産みたくない」といった意見が目立った。半数以上の医師が保育施設や産休育休制度の整備が必要と回答出生率を上げるために必要な施策を尋ねたところ、保育施設の整備・拡充(67.7%)、産休・育児休業制度の整備(56.2%)、子育て世帯の税制優遇(52.3%)が上位となり、それぞれ半数以上の医師が必要であると考えていることがわかった。フリーコメントの回答では「病児保育の充実」「不妊治療に対する助成」などの意見も見られた。設問詳細「日本の出生率」についてのお考えをお尋ねします。厚生労働省は2012年の合計特殊出生率が1.41と発表しました。前年と比較してわずかに上昇はしているものの、まだまだ低迷を続けています。 そこで20代、30代の先生にお尋ねします。Q1.先生ご自身が希望する子どもの人数をお選びください(必須)0人1人2人3人4人5人以上Q1-2.その理由をお聞かせください (任意)[ ]Q2.出生率を上げるために必要な施策は何だと思われますか(複数回答可)(必須)保育施設の整備・拡充教育の無償化子育て世帯の税制優遇児童手当の増額勤務先からの養育手当の支給・増額産休・育児休業制度の整備短時間勤務制度の整備非正規雇用の割合の引き下げ正規・非正規の均等待遇の確保地域社会の支えその他【 】Q3.コメントをお願いします(出生率についてのお考えや、その他ご意見など何でも結構です)(任意)[ ]2013年12月20日(金)~27日(金)実施有効回答数1,000件調査対象CareNet.com若手医師会員(20代・30代)コメント抜粋(一部割愛、簡略化しておりますことをご了承下さい)子育ては親だけではできません。教育なども含めて親が地域・社会に関わっていかないといけないなと、自分が親になって思います。仕事をしていると職場の人間関係だけになりがちですが、まず地域とのコミュニケーションを取る努力が必要だと思います。(30代,女性,既婚)医師だと年収が高くなるため、いろいろな場面で手当てが受けられないことがある。それならば、税の優遇措置をとってもらわないと不公平を感じる。(30代,男性,既婚)やはり、子育ては思った以上に体力も使いますし、お金もかかります。駆け出しの場合、経済的にきついので支えがなければやってられません(20代,男性,既婚)勤務先における養育環境の整備が最も重要課題であると考える。(30代,男性,未婚)子供を産みにくい社会は皆が生活しにくい社会になっているということだと思います。出生率の向上を目指すことにより、女性を含め社会的弱者が社会生活しやすい社会になればと思います。(20代,女性,未婚)仕事で夜勤や当直がある場合に24時間預けられる施設が必要、また保育施設に預けている間に発熱して迎えが必要になった場合に仕事を休めない、頼れる家族も近くにいない場合、仕事が続けられない。(30代,女性,既婚)子供は大切だと思いますが、まずは結婚相手を探すところからはじめなければいけませんね(笑)(30代,女性,未婚)出生率が低いことも危惧されるが、結婚する人の減少がさらに危惧される。(30代,男性,既婚)女性だけでなく、男性にも育児休暇などを取らせやすい環境を作らないと改善は難しいと思う。(30代,男性,既婚)正直なところ, 出生率を上げる必然性を感じない。高額所得者でも平等に補助が受けられるような制度が望ましい。子供が子どもを育てるような国に成り下がっているのが現状で,国力は落ちる一方だと思う。(30代,男性,既婚)日本の場合、「晩婚化・少子化、一生を独身で過ごす人の増加」といった問題があり、早期に対策すべきと思う。自分も早く結婚して、子供を育てたいと思う。(最近は、医師としてのキャリアを積む方が幸せか、子供をきっちり育てられる方が幸せかと、悩みつつある。)(20代,男性,未婚)いじめのIT化など、私たちの常識の通用しない社会に生きていく子供がたいへん。気楽に子ども増やせばとか言えない。親の育てる環境だけでなく、子どもを守るものも確立していったほうがいい。(IT専門家などの知識が必要)(30代,男性,未婚)勤務先の関係で欲しい子供の数を諦めざるをえません。(30代,女性,既婚)子供をほしいと思っている人はいっぱいいます。でも、晩婚化で、子供に恵まれず、不妊治療をしたり、また産まれても保育施設にいれることが困難であったりと問題はかなりあると思います。女性に対する仕事の調整ができたり(結婚前後、出産前後)保育施設がしっかりとできることで、経済がもっとまわるようになると思います。(30代,女性,既婚)不妊治療の助成をもっと積極的にやれば少しは上昇すると思う。(30代,男性,既婚)現状の日本の一番重要かつ対策が殆どなされていない問題です。人口減でもしょうがないという対策なのか、なんとか人口をあげようとしているのかが分かりづらく、明確な方向性を持った施策が必要と思っています。(30代,男性,既婚)若い世代が年金や非正規雇用などの問題で将来に希望が持てない社会だといつまでもこの傾向は進むであろう(20代,男性,未婚)晩婚化は時代の流れとして仕方ないので、不妊治療についての知識と重要性を普及すること。卵子の老化についてもきちんと教育し、パートナーが見つかる前に予め採卵を行っておくようなシステムも検討すべし。経済的なサポートももっと必要。(30代,女性,既婚)産休・育休、職場復帰を望んでいますが、職場の未婚女性からのプレッシャーが怖いです。(30代,女性,既婚)実際に三人の子育てをしつつ、パートタイムで週3日小児科医をしています。子供が幼児の間はまだいいのですが、小学生になったら、習い事の送り迎えや学校行事との兼ね合いをどうするかなど、悩みは満載です。週5日仕事に戻らないかというお話もいただきますが、なかなかその踏ん切りはつきません。(30代,女性,既婚)男性のトップの意識改革が最も重要と考えます。世界経済フォーラムから出ている、ジェンダーギャップレポートの結果について、ダイバシティーマネジメントについて、など今後の医療における国際競争力強化のために、何をすべきかを知らな過ぎると思います。(30代,女性,既婚)女性だけが子育てをがんばればいい、という雰囲気はまだまだ根強いです。交代勤務とそのシステムを充実させればいいと思います。(30代,女性,既婚)通常の保育施設に関しては整備を進めようとする試みがみられるようになってきているが、病児保育に関してはまだまだ整備が整っていない状態である。働き始めて大変なのは子供が病気になったときの対応である。病児保育に関して整備を進めるのも一つの手だと考える。(30代,男性,既婚)小児科受診を無料にするのは、無駄な受診が増えるのでそこは考えてほしいです。特に夜間。(30代,女性,未婚)まだまだ、職場での「常勤」の時短勤務、当番、当直の免除等の対応を取ってもらえないところが多いです。子育てをしている職員に対する意識がもっと高まれば、働きやすくなり、子どもを出産する人数も変わってくるのかな、と思います。(30代,女性,既婚)子供の教育費用や医療費が親の所得により違うのはおかしい。子供は平等。親から子供のことを考えるのではなく、子供を守るにはどうすればよいかを考えた政策を考えてほしい。(30代,男性,既婚)最近は昔よりも働いていても子供を作りやすい環境ができてきているとは思います。(30代,女性,既婚)経済的な問題ももちろん大きいが、娯楽が発達し過ぎて、いい大人の年齢であっても趣味、仕事などに熱中し、子供をもつほど精神的に成熟出来ていないのではないかと感じる。(30代,男性,既婚)3人欲しかったが、自分の年と、妊娠中の大変さと、経済面で2人でやめることにしている(今のところ)。このご時世、共働きはあたりまえ。保育所の拡充などは注目されて改善が見られると思うが、小学校時代の児童館の整備やせめて高校まで無償化などにしないと、自信をもって産もうとする人は減ると思う。(30代,女性,既婚)子供を持つ女性医師は、仕事がどうしても少ないように優遇される。その分男性医師の負担が大きい。給料は同じなのに。少子化対策では職場の理解を推進するという意見があるかもしれないが、他の医師の負担が増えるだけ。別の対策が望まれる。(30代,男性,既婚)第二次ベビーブーム世代の駆け込み出産も終わり、出生率はまた低下していくと思う。海外では働く女性が親やお手伝いさんに家事や育児を任せていることが多い。日本もそのような風習が根付き、産後の女性の社会復帰がしやすい環境になれば、出生率の低下を少しは食い止められるのではないだろうか。(30代,女性,既婚)女性の社会進出率の増加が悪影響を及ぼしている。主婦と仕事の両立は甘いものではない。(20代,男性,未婚)同年代の優秀な女性の多くに子供がいません(30代後半~40代前半)。これは医師に限りません。社会的に大きな損失と思います。仕事を継続しキャリアアップしていく上で、出産・育児が支障になり過ぎないような職場側の仕組みの改善は、緊急の課題と思います。(30代,女性,既婚)待遇面などは少しずつ改善はされてきていると思う。結婚率低下や高齢化問題もあるので、急に出生率が上がるのは難しいのではないか。(20代,男性,既婚)現在の日本に希望が持てないから出生率低下は当然(20代,女性,未婚)妊娠出産にかかる費用の減額、不妊治療に対する補助などの充実(30代,女性,既婚)3人4人生んでいる人と独身で全く生まない人の差や地域柄による差がひどく大きいと思う(20代,女性,未婚)子供は社会で育てるとか言っておきながらの所得制限、保育園料の違いなど納得できないことが多い(30代,男性,既婚)収入が少ない世帯には国の経済的な補助が出生率をあげる重要な施策となると思う。しかしある程度の収入があり、責任ある仕事を持っている女性にとっては、出産適応年齢を逃してしまうことへの対策、不妊治療の充実が必要かと思う。(30代,女性,既婚)一人で生きていける人が多い、楽しいことが多い、自分の食い扶持で手がいっぱい?都会はやることが多いので子供欲しいと思うまで年齢が必要になり、さて作ろうという時には、なかなかできない人が多い気がする。(30代,男性,既婚)子供が小さいときの当直は家族にも負担大です。(30代,男性,既婚)本当に女性の社会進出と出生率増加を両立させたいのであれば、男性でも育児休暇をとったり、あるいは子供の体調が悪いときに父親が仕事を休んで子供の面倒を見ることを「普通」と考えるように、われわれの観念を変えていかなければならない。(30代,男性,既婚)