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臨床統計の基本を身につける J-CLEAR夏季セミナーのご案内

 NPO法人 臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)は、7月25日に夏季セミナー「基本を身につけよう! 臨床統計の読み方、考え方」を開催する。医療関係者を対象に、バイオ統計学の専門家である折笠 秀樹氏(J-CLEAR評議員/富山大学大学院医学薬学研究部バイオ統計学・臨床疫学教授)が、臨床統計の読み方や考え方を基本からやさしく解説する。 開催概要は以下のとおり。【日時】2015年7月25日(土)13:30~16:30【場所】東京大学医学部 教育研究棟13階 第6セミナー室地図はこちら【対象】医師、医療関係者【セミナー内容】《第1部》 セミナー司会:景山 茂氏  (J-CLEAR理事/東京慈恵会医科大学 特任教授、臨床研究支援センター長)「基本を身につけよう! 臨床統計の読み方、考え方」  講師:折笠 秀樹氏(富山大学大学院医学薬学研究部バイオ統計学・臨床疫学 教授)  《第2部》 公開討論:seeding trialをめぐって司会:桑島 巌氏(J-CLEAR理事長/東京都健康長寿医療センター 顧問)   内山 真一郎氏(国際医療福祉大学臨床医学研究センター 教授)・基調講演「seeding trial:それは販促? それとも反則?」   桑島 巌氏・徹底討論   桑島 巌氏   植田 真一郎氏  (J-CLEAR副理事長/琉球大学大学院医学研究科薬物作用制御分野 教授)   後藤 信哉氏  (J-CLEAR副理事長/東海大学医学部内科学系循環器内科学 教授)   【参加費】無料(※J-CLEAR会員以外の方もご参加いただけます。)【お申し込み方法】「J-CLEAR夏季セミナー参加希望」とご記入のうえ、氏名、連絡先をFAXまたはEメールにて事務局宛にお送りください。【お問い合わせ/主催】NPO法人 臨床研究適正評価教育機構(J-CLEAR)〒160-0008 東京都新宿区三栄町8-37 四ッ谷ビジネスガーデンTEL:03-3358-1926/FAX:03-3358-1954E-mail:japanjclear@gmail.comURL:http://j-clear.jpJ-CLEAR夏季セミナーの詳細はこちら

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事例61 「初診料 休日加算」の査定【斬らレセプト】

解説事例では、5月5日の「こどもの日」の休診日に来院した初診患者に対して、休日加算を算定したところB事由(医学的に過剰・重複と認められるものをさす: 過剰)を理由に査定となった。休日加算の留意事項には、「当該休日を休診日とする保険医療機関に、又は当該休日を診療日としている保険医療機関の診療時間以外の時間に、急病等やむを得ない理由により受診した患者」に算定するとある。時間的算定要件は満たしているものの、初診料以外に診療行為がなく「急病等やむを得ない理由」を満たす判断をする材料がない。よって、事例の休日加算は、「過剰」と判断されたものであろう。再審査の検討にカルテをみた。「昨日に虫刺 来院前、発赤かゆみ(++)来院時、発赤残るもかゆみ軽く」のみの記載があった。虫の種類も刺された部位も不明であり、緊急性が読み取れないため再審査は断念した。患者が緊急に来院する理由はさまざまであるが、医師の休日診察は事実である。カルテには、緊急性を再現できるように記載をお願いした。その一方で、事例のように緊急性が読み取れないレセプトには、「緊急応診をしたが、回復」などの補記をすることとした。

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わかる統計教室 第1回 カプランマイヤー法で生存率を評価する セクション2

インデックスページへ戻る第1回 カプランマイヤー法で生存率を評価するセクション2 カプランマイヤー法で累積生存率を計算してみるセクション1今回は、簡単な事例で、カプランマイヤー法を用いて累積生存率を計算してみましょう。この図は、観察期間8ヵ月間において10例の患者の死亡、打ち切りを調べたものです。観察開始から死亡あるいは打ち切りまでの期間を直線で表記し、直線の終点が黒丸の場合は死亡、黒丸がない場合は打ち切りを表しています。■累積生存率を計算する方法カプランマイヤー法を用いた累積生存率は、次の4つのステップで求められます。(1)観察データ表の変更観察データの観察開始時点をそろえ、観察期間が短い順に並べ替えます。▼(2)期別死亡率の算出観察時期別の対象患者数、死亡数を確認し、期別死亡率を算出します。▼(3)期別生存率の算出100%から期別死亡率を引くことで、期別生存率を算出します。▼(4)累積生存率の算出期別生存率を掛け合わせて、累積生存率を算出します。(1)観察データ表の変更観察開始時期をそろえて、観察期間の短い順に並べ替えます(下表を参照ください)。まず、観察開始時点をそろえ、それから観察期間を短い順に並べ変えると、イメージがつかみやすくなります。(2)期別死亡率の算出ここで大事なのは観察時期別の対象となる、患者数と死亡数の確認です。先ほどの表では、時期別の患者数や死亡数がすぐにわかるようで、実はわからないので、一般的に次のような集計表を作成します。このように死亡や打ち切りをアウトカムとして整理します。そして、その横に観察期間を書きます。次に、下図のように試験の観察期間ごとの患者数を整理します。観察期間が2ヵ月目の期別患者数は2例、3ヵ月目は1例、4ヵ月目は3例となっていることが、表にするとわかりやすくなります。観察期間が3ヵ月目の調査で、対象の患者数が全部で何例になるかを計算するには、観察期間が3ヵ月目の調査対象患者数が、その時点で何例いるかを調べればいいのです。観察期間が2ヵ月目では1例が死亡し、1例が打ち切りになっているので、3ヵ月目では2例いなくなっています。したがって、調査対象患者数は10例から2例を除いた8例となります。観察期間が4ヵ月目ではどうなるかを計算してみましょう。2ヵ月目で2例、3ヵ月目で1例いなくなっているので、10例-2例-1例=7例となります。このようにとても簡単に理解ができるようになります。実は、各調査時期の調査対象患者数は、算出したい時期の1つ前の時期までの死亡や打ち切りを足し合わせた数を、調査対象全体(今回の事例では患者10例)から引いた数になるのです。次の表を参照してください。たとえば、観察期間が7ヵ月目の場合、調査対象患者数は2例となります。2ヵ月目で終了が2例、3ヵ月目で終了が1例、4ヵ月目で終了が3例、5ヵ月目で終了が1例、6ヵ月目で終了が1例となり、2+1+3+1+1=8例となります。調査対象患者は、10例-8例=2例です。これが生存曲線のグラフ上に表記されるn数となります。そして、期別死亡率の算出は簡単です。先ほどのアウトカムに記載された「1」(死亡)の数を、期別に数えればいいだけです。つまり、2ヵ月目は1例、3ヵ月目はゼロ、4ヵ月目は2例……となります。期別死亡数は下表を参照ください。(3)期別生存率の算出期別死亡率の算出が終わり、いよいよ、期別生存率、累積生存率を求めるところにきました。これもサクサク簡単に計算できるので、やってみましょう。最初に、先ほど求めた期別の対象患者数と死亡数を下表の(a)と(b)に転記してみてください。そして順を追って表の(c)(d)(e)を埋めてみましょう。期別死亡率は、期別死亡数を対象患者数で割ることで求めることができます。そして、死亡率がわかれば生存率も簡単にわかります。期別生存率は100%から時期別死亡率を引くだけでいいのです。(4)累積生存率の算出期別生存率を掛け合わせれば累積生存率が算出できます。このように、ご自身で簡単な事例を使って実際に計算してみると、簡単にできることがわかると思います。観察期間8ヵ月間で生存率は21.4%です。そして、この生存率を正確には「累積生存率」というのです。ここまで理解できれば、カプランマイヤー法の基本的な考え方をマスターできたということです。■今回のポイント1)被験者ごとにバラバラな観察期間と観察終了理由に注目!2)生存曲線グラフのn数は「死亡」と「打ち切り」を除外した数値になる!3)期別の死亡数と対象患者数がわかれば、ひたすらカリカリ単純計算!インデックスページへ戻る

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事例60 在宅自己注射指導管理料(アナフィラキシー)の査定【斬らレセプト】

解説事例では、エピペン®ならびにC101在宅自己注射指導管理料が、A事由(医学的に適応と認められないもの: 病名不足)にて査定となった。カルテを見ると「患者は小学生、複数回の蕁麻疹の既往、4月にはアナフィラキシー発現で他院を受診、RAST検査で牛肉がクラス6であったと、家族が患者を伴い、診療情報提供書を持参して来院、アドレナリン注射による救命措置があることを伝えて緊急時の注射方法を指導して処方した」と記載されていた。病名欄にアナフィラキシーの記載はなかった。同指導管理料の留意事項には、「アドレナリン製剤については、蜂毒、食物及び毒物等に起因するアナフィラキシーの既往のある患者(中略)に対して、定量自動注射器を緊急補助的治療として用いた場合に限り算定する」とあり、アナフィラキシーの病名が必要であることがわかる。医師と算定者双方には「蕁麻疹のみでは算定対象とならない」ことを申し伝えた。

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健康づくり支援薬局 資質ある薬剤師常駐が要件

 7月2日、厚生労働省は第3回健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会(座長:昭和薬科大学 学長 西島 正弘氏)を開催した。今回は、健康づくり支援薬局の要件について話し合いが行われ、厚労省の提案に対し、各構成員から大きな反論はなかった。 まず、前回までの議論1)を踏まえ、積極的に健康サポート機能を発揮する薬局の暫定的な略称として、「健康づくり支援薬局」を用いることが提案された。また、健康づくり支援薬局の基盤となる、かかりつけ薬局の機能は主に「薬剤情報の一元管理」「24時間対応、在宅対応」「医療機関との連携」の3つとされた。健康づくり支援薬局の定義としては、一般用医薬品等に関する助言や健康相談応需、受診勧奨を行うことだけでなく、率先して具体的に健康づくりを支援する薬局とされた2)。 健康づくり支援薬局の要件としては、薬剤師の資質、薬局設備、医薬品供給体制、連携体制構築など8項目が検討された。複数の構成員から、住民から信頼されるかかりつけ薬剤師がいることを前提とすべきだという意見が出され、「健康づくり支援薬局に必要なかかりつけ薬剤師の資質」が議論の中心となった。 厚労省からは、必要な資質を、一般用医薬品等の情報提供や相談応需、受診勧奨など求められる機能を発揮するための研修を修了することによって担保することが提案された。これに対し、介護予防の項目や、薬学的な専門性を生かすために「薬と健康」などの項目を入れるべきではという意見が出た。また、厚労省は資質担保の方法として研修制度を想定しており、新たな専門制度などといった資格化は検討していないとした。 日本薬剤師会の森 昌平氏は、機能を発揮するには何が必要なのかを明確にする必要があり、一般目標を設定すべきと提案した。また、日本薬剤師会の生涯学習支援システムJPALS、および薬剤師に求められるプロフェッショナルスタンダードについて触れた。そのうえで、地域住民の健康増進に関する領域においては、今後さらに充実した研修を行い、必要に応じて地域包括ケアに関する項目をプロフェッショナルスタンダードに含めていきたいとした。 設備要件に関しては、個人情報配慮のための個室の設置は難しい場合も考えられるが、音響や消音装置を活用するなど工夫することで、限られたスペースでも対応可能であるという意見が出された。また、健康相談の記録については、要指導医薬品等の販売内容や相談内容を、薬歴等と同様に一定年数保存することを要件に含めるべきという意見が出された。 供給体制については、森氏より一般用医薬品の品目数は、薬効分類の大分類18、中分類80を目安として考慮することが提案された。選択肢を確保するためにも、中分類の各分類の製品をそれぞれ2品目程度そろえることで、地域の最低限のニーズに応えられるのではと説明した。 また、産経新聞社の佐藤 好美氏より、利用者が健康相談をするのは「サプリメントを飲んでみようかな」などと考えるときであるため、ある程度の一般用医薬品やサプリメント、介護用品、衛生材料などをそろえるべきではという意見が出された。とくに、介護食やとろみ調整剤、おくすり服用ゼリーはかかりつけ薬局には必要だという考えを示した。 日本保険薬局協会の二塚 安子氏は品目数だけでなく、気軽に行きやすいかどうかという視点が重要であり、見栄えや見せ方、入りやすさという観点も要件に入れるべきだと提案した。最後に、健康づくり支援薬局は変化する住民の多様なニーズに応えられる薬局になっていく必要があると強調した。【参考】1)かかりつけ機能を基に薬局を地域の健康窓口へ~「健康情報拠点薬局」第2回検討会2)厚生労働省第3回健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会

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Dr.たけしの本当にスゴい症候診断

第1回 動悸第2回 胸痛第3回 呼吸困難第4回 失神第5回 発熱第6回 体重減少 患者の訴える主な症状に対してどんな鑑別疾患を挙げ、どのように問診し、いかに身体所見・検査値を評価し、疾患を絞り込んでいくか?医師としてあたりまえの「診断」を、膨大なエビデンスを綿密かつ公正に分析して行うのがDr.たけし流。その“スゴさ”はご自分の目でお確かめください。このシリーズでは、6症候:動悸・胸痛・失神・呼吸困難・発熱・体重減少について取り上げます。研修医はもちろんのこと、診察を行うすべての医師必見の番組です。問診と身体診察を駆使して、必要な検査を適切に選び、迅速かつ正確に診断できるスキルを身につけましょう。第1回 動悸動悸の原因は不整脈、洞性頻脈、精神疾患と3つに大きく分けて考えます。その上で、病歴聴取や身体診察から原因を探っていきましょう。特に診断に重要なのは、「病歴」です。病歴から診断や、除外診断できるものを豊富なエビデンスを参照しながら導き出していきましょう。第2回 胸痛よくある症状の“胸痛”ですが、原因疾患は多岐にわたり、また、重篤な疾患が隠れていることもあります。胸痛を訴える患者に対して、どんな鑑別疾患を挙げ、どのように疾患を絞り込んでいきますか?胸痛を来す疾患を挙げ、重症度、遭遇頻度で分類し、致死的3大疾患を中心に解説していきます。その他に重症度は低いけれど知っているとちょっと役に立つ疾患“Precaudial catch”、“Bornholm disease”“肋軟骨炎”などについても見ていきます。第3回 呼吸困難呼吸困難の原因は、心疾患と肺疾患が大きく占めていますが、それ以外でも、貧血、心因性などのさまざまな原因があります。まずはキーワードから原因疾患を探っていきましょう。そして、原因疾患の中でも重要度の高い、“心不全”と“慢性閉塞性肺疾患(COPD)”について取り上げ、詳しく見ていきます。これらの診断に必要な身体所見は何か?そしてその所見は検査結果のどこにつなげて考えていけばよいのか。身体診察のスキルアップのためのヒントが満載です。第4回 失神失神とは脳血流の低下によって起こる一過性意識消失発作のことで、まずはてんかんなどと区別することから始めましょう。そして予後から考え、脳血管障害、心原性、起立性低血圧、薬剤性、神経介在性の順に鑑別を行なっていきます。失神の原因を導き出すために考慮すべき検査をそれぞれの原因ごとに提示していきます。でも結局は病歴と身体診察に勝る検査はありません。第5回 発熱発熱はもっともコモンな症候ですが、原因が多岐にわたり、対応には膨大な知識が必要となります。今回はその中から、とくに“すぐに対応しなければならない発熱”、“不明熱”をピックアップして解説します。原因を絞り込むためには、どんな材料が必要なのか。症状、検査、病歴など、さまざまな切り口から整理していきましょう。第6回 体重減少臨床の場でよくみられる体重減少。12ヵ月に5%以上の体重減少があった場合は、原因を精査することが必要となります。鑑別には、まず、「食」と「薬」を除外してから疾患を絞り込んでいきます。さまざまな疾患が体重減少の原因となりますが、その中でも、重要度の高い5大疾患群を詳しく解説していきます。

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【JSMO2015見どころ】最新のがん免疫療法

 2015年7月16日(木)から3日間にわたり、札幌にて、第13回日本臨床腫瘍学会学術集会が開催される。これに先立ち、6月25日、日本臨床腫瘍学会(JSMO)主催のプレスセミナーが開催され、今年のJSMOで取り上げられる各領域のトピックスや、期待が高まるがん免疫療法などについて、それぞれ紹介された。 いま最も注目されているがん免疫療法については、北野 滋久氏(国立がん研究センター中央病院 先端医療科)より、免疫チェックポイント阻害薬の開発状況や注目演題などが紹介された。 がん医療の進歩に貢献してきた「手術療法」「放射線療法」「化学(薬物)療法」の3大治療に続き、第4の治療として「がん免疫療法」への期待がますます高まっている。わが国でも昨年、「免疫チェックポイント阻害薬」の1つである抗PD-1抗体療法が進行悪性黒色腫に対して承認された。現在、非小細胞がんに対しても国内承認の期待が高まり、さらに他の多くのがん種においても後期臨床試験が実施されている。  「がん免疫療法」の中でも臨床開発が最も成功し、世界的な注目を集めている「免疫チェックポイント阻害薬」の開発状況は、以下のようである。●メラノーマ・進行メラノーマに対して、抗CTLA-4抗体(イピリムマブ)が2011年3月に米国FDA承認済みで、国内でも承認(2015年7月3日)。・進行メラノーマに対して、抗PD-1抗体(ニボルマブ)が2014年7月国内承認、次いで米国FDAがペムブロリズマブ、ニボルマブの順で承認。・B-raf変異陰性進行メラノーマに対して、1次治療として抗PD-1抗体がダカルバジンを上回る臨床効果を認められた。●肺がん・進行扁平上皮肺がんに対して抗PD-1抗体(ニボルマブ)が2015年3月にFDA承認。国内申請中。・進行非扁平上皮非小細胞肺がんに対して抗PD-1抗体がFDA承認申請。・既治療進行非小細胞肺がんに対して、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体の第III相試験が施行されている。・進行非小細胞肺がんに対する1次治療として、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体の第II相試験が実施または計画中。●その他・既治療の腎細胞がん、頭頸部がん、胃がん、膀胱がんなどにおいて、抗PD-1抗体、抗PD-L1抗体の第III相試験が施行または準備されている。 また、JSMOでのがん免疫療法に関する注目演題は以下の通り。・Special LectureImmune checkpoint inhibitors日時:2015年7月17日(金)8:45~9:30会場:Room1(ニトリ文化ホール)・ESMO/JSMO合同シンポジウムImmune checkpoint blockade in cancer therapy: new insights, opportunities, and prospects for a cure日時:2015年7月17日(金)9:30~11:30会場:Room1(ニトリ文化ホール)・プレナリーセッションPS-2 A Phase III Study (CheckMate 017) of Nivolumab (NIVO; anti-programmed death-1) vs Docetaxel (DOC) in Previously Treated Advanced or Metastatic Squamous (SQ) cell Non-small Cell Lung Cancer (NSCLC)PS-3 Phase III study of pembrolizumab (MK-3475) versus ipilimumab in patients with ipilimumab-naïve advanced melanoma日時:2015年7月17日(金)14:05~15:20会場:Room1(ニトリ文化ホール)・教育講演EL-23 免疫チェックポイントの基礎日時:2015年7月18日(土)10:30~11:00会場:Room11(札幌市教育文化会館1F大ホール)EL-24 使って分かる免疫チェックポイント阻害薬日時:2015年7月18日(土)11:00~11:30会場:Room11(札幌市教育文化会館1F大ホール)・シンポジウムSY-5 がん免疫制御の現況と次なるホープ日時:2015年7月16日(木)9:00~11:00会場:Room6(ロイトン札幌2Fハイネスホール)SY-6 がん幹細胞の分子標的・免疫制御の新展開日時:2015年7月16日(木)12:30~14:30会場:Room6(ロイトン札幌2Fハイネスホール)・セミナーCAR-T細胞療法セミナー 基礎と臨床日時:2015年7月17日(金)16:00~17:30会場:Room6(ロイトン札幌2Fハイネスホール)【第13回日本臨床腫瘍学会学術集会】■会期:2015年7月16日(木)~18日(土)■会場:ロイトン札幌・ホテルさっぽろ芸文館・札幌市教育文化会館■会長:秋田 弘俊氏(北海道大学大学院医学研究科 腫瘍内科学分野 教授)■テーマ:難治がんへの挑戦 医学・医療・社会のコラボレーション第13回日本臨床腫瘍学会学術集会ホームページはこちら

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インスリンポンプ、1型糖尿病の心血管死抑制/BMJ

 1型糖尿病患者に対するインスリンポンプ療法は、インスリン頻回注射療法よりも心血管死のリスクが低いことが、デンマーク・オーフス大学のIsabelle Steineck氏らによる、スウェーデン人を対象とする長期的な検討で示された。糖尿病患者では、高血糖と低血糖の双方が心血管疾患(冠動脈心疾患、脳卒中)のリスク因子となるが、持続的皮下インスリン注射(インスリンポンプ療法)はインスリン頻回注射療法よりも、これらのエピソードが少なく、血糖コントロールが良好とされる。一方、これらの治療法の長期的予後に関する知見は十分ではないという。BMJ誌オンライン版2015年6月22日号掲載の報告。約1万8,000例を約7年フォローアップ 研究グループは、1型糖尿病の治療において、インスリンポンプ療法が心血管疾患や死亡に及ぼす長期的な影響の評価を目的とする観察研究を行った(欧州糖尿病学会[EASD]の助成による)。 Swedish National Diabetes Registerに登録された1型糖尿病患者1万8,168例(インスリンポンプ療法:2,441例、インスリン頻回注射療法[MDI]:1万5,727例)のデータを解析した。被験者は、2005~2007年に初回受診し、2012年12月31日までフォローアップされた。 臨床的背景因子、心血管疾患のリスク因子、治療法、既往症の傾向スコアで層別化し、Cox回帰モデルを用いてアウトカムのハザード比(HR)を算出した。平均フォローアップ期間は6.8年(11万4,135人年)であった。 ポンプ療法群はMDI群よりも若く(38 vs.41歳)、収縮期血圧がわずかに低く(126 vs.128mmHg)、男性(45.0 vs.57.1%)や喫煙者(10.5 vs.13.5%)が少なかった(いずれもp<0.001)。また、ポンプ療法群は身体活動性の低い患者が少なかった(21.8 vs.24.0%、p=0.01)。 さらに、ポンプ療法群は、アルブミン尿(20.7 vs.24.0%)や腎機能が低い患者(10.4 vs.11.7%)が少なく、降圧薬(32.0 vs.36.7%)や脂質低下薬(21.0 vs.26.4%)、アスピリン(15.0 vs.18.8%)の使用例が少なかった(腎機能p=0.04、その他p<0.001)。また、心血管疾患(5.4 vs.8.0%)や心不全(0.9 vs.2.3%)の既往例が少なく、教育歴が高い患者(37.3 vs.27.6%)や既婚者(40.3 vs.36.5%)が多かった(いずれもp<0.001)。致死的冠動脈心疾患、致死的心血管疾患、全死因死亡リスクが著明に低下 Kaplan-Meier法による解析では、すべてのアウトカム(致死的/非致死的冠動脈心疾患、致死的/非致死的心血管疾患、致死的心血管疾患、全死因死亡)が、ポンプ療法群で有意に優れていた(いずれもp<0.001)。 ポンプ療法群のMDI群に対する主要エンドポイントの補正後HRは、致死的/非致死的冠動脈心疾患が0.81(95%信頼区間[CI]:0.66~1.01、p=0.05)、致死的/非致死的心血管疾患は0.88(0.73~1.06、p=0.2)であり、ポンプ療法群で良好な傾向がみられたものの有意な差はなかった。 一方、致死的心血管疾患(冠動脈心疾患、脳卒中)の補正後HRは0.58(0.40~0.85、p=0.005)、全死因死亡は0.73(0.58~0.92、p=0.007)であり、いずれもポンプ療法群で有意に良好であった。 また、副次エンドポイントである致死的冠動脈心疾患の補正後HRは0.55(95%信頼区間[CI]:0.36~0.83、p=0.004)と有意差を認めたが、致死的脳卒中は0.67(0.27~1.67、p=0.4)、心血管疾患以外による死亡は0.86(0.64~1.13、p=0.3)であり、有意な差はなかった。 致死的冠動脈心疾患の1,000人年当たりの未補正絶対差は3.0件であり、致死的心血管疾患は3.3件、全死因死亡は5.7件であった。また、低BMI(<18)および心血管疾患の既往歴のある患者を除外したサブグループ解析を行ったところ、結果は全症例とほぼ同様であった。 著者は、「インスリンポンプ療法の生理学的作用や、使用者が受ける臨床的管理、ポンプ使用の教育的側面が、これらの結果に影響を及ぼしているかという問題は未解明のままである」としている。

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肺がん患者が禁煙したときの延命効果は?

 米国・ロズウェルパークがん研究所のKatharine A Dobson Amato氏らは、同研究所の肺がん患者における禁煙パターンの特徴、および禁煙と生存率との関連を調査した。その結果、肺がんと診断された患者において、禁煙によって全生存期間が延長する可能性を報告した。Journal of thoracic oncology誌オンライン版2015年6月20日号に掲載。 この研究所を受診した肺がん患者について、標準化された喫煙評価でスクリーニングし、過去30日以内に喫煙した患者には、自動的に禁煙電話サービスが紹介された。2010年10月~2012年10月にこのサービスを紹介されたすべての肺がん患者について、電子カルテとロズウェルパークがん研究所の腫瘍登録を介して、人口統計的情報や臨床情報、および最終コンタクト時の自己申告による喫煙状況を取得した。禁煙およびその他の要因が2014年5月までの生存と関連するかを評価するために、記述統計とCox比例ハザードモデルを使用した。 主な結果は以下のとおり。・禁煙サービスを紹介された388例の肺がん患者のうち313例に、禁煙コールが試行された。・そのうち80%の患者(313例中250例)にコンタクトでき、これらの患者は少なくとも1回の電話による禁煙指導を受けた。・コンタクトできた患者のうち40.8%(250例中102例)は、最終コンタクトで禁煙したことを報告した。・年齢、喫煙歴(pack-year)、性別、ECOG performance status、診断から最終コンタクトまでの期間、腫瘍の組織、臨床ステージによる調整後、禁煙は、最終コンタクトで継続的に喫煙していた場合と比べ、統計的に有意な生存期間の延長と関連した(HR 1.79、95%信頼区間:1.14~2.82)。また、全生存期間中央値は9ヵ月改善した。

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【症例情報】Dr.平島のフィジカル教育回診 第1回「入院直後の肺炎球菌性肺炎。これからの病態評価」

患者60代・男性現病歴インフルエンザ疑いで治療するも、改善せず入院。入院時バイタル:BP 106/77mmHg、脈拍 整、呼吸数 22/分、体温 37.7℃、SpO2 95%左下肺野に浸潤影WBC 4,800μL、CRP 40.3mg/dL、尿中肺炎球菌抗原(+)左下肺にcrackle音聴取肺炎球菌性肺炎と診断、ペニシリンG300万単位×4/日で治療中。さて、この患者さんの病態変化をどう評価していきますか?症例情報設問1入院翌日に、参考にすべき所見は何でしょうか?(参考にすべきものを選択ください)

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事例59 エスゾピクロン(商品名: ルネスタ)2mgの査定【斬らレセプト】

解説事例では、エスゾピクロン(ルネスタ錠®)2mgを頓服で請求したところ、B事由(医学的に過剰・重複と認められるものをさす)を理由に査定となった。担当医師に話を伺うと、「不眠時に1回1錠を処方した。しかし、ほぼ毎日眠れない、寝つきが悪いとの訴えから、次回予約日を考えて、向精神薬に分類されない類似薬の中から、投与日数制限がないとされるエスゾピクロン(ルネスタ錠®)を選び、眠れないときに臨時に服用させるため、頓服薬として処方した」とのことだった。頓服薬の留意事項には、「1日2回程度を限度として症状に応じて臨時的服用を目的として投与するものをいう」とある。91回という投与量は、毎日服用して3ヵ月分に当たり、臨時的に服用すると3ヵ月を超えてしまう。短期間の臨時的服用を目的とする頓服薬の区分では、投与量が過剰ではあるが内服とみなして21回分のみを認める査定となったものであろう。本来の頓服薬として取り扱うならば、経験上、10回分または14回分以内に査定となってもおかしくない事例であった。事例のように、ほぼ定期的な服用が予見される場合には、内服薬の区分での算定が適当なのである。

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複合免疫不全症の遺伝子欠損を特定/NEJM

 複合免疫不全症からの早期発症の侵襲性細菌・ウイルス感染症を発症した小児について、常染色体劣性のdedicator of cytokinesis 2 遺伝子(DOCK2)の欠損を特定したことを、米国・ボストン小児病院のKerry Dobbs氏らが報告した。複合免疫不全症は、存在するT細胞の量的および機能的不足というT細胞免疫の先天異常を特徴とする。液性免疫障害も一般的にみられ、患者は重度の感染症または自己免疫疾患、あるいは両方を呈する。複合免疫不全症は複数のタイプがみられ、特異的な分子、細胞および臨床的特徴は不明のままであった。NEJM誌2015年6月18日号掲載の報告より。5例の患児について検討 研究グループは、早期発症の侵襲性の細菌・ウイルス感染症を有した非血縁の小児5例について、遺伝子的および細胞免疫について検討した。 患児には、リンパ球減少症、T細胞、B細胞およびナチュラルキラー(NK)細胞の反応低下がみられた。対象のうち2例は早期に死亡。その他3例は、同種異系造血幹細胞移植後、T細胞機能が正常となり臨床的改善を認めた症例であった。DOCK2欠損症の症状が共通 検討の結果、これら5例の患児について、DOCK2における両変異アレルが特定された。 また、T細胞におけるRAC1活性化の障害、T細胞、B細胞、NK細胞においてケモカインに誘導された遊走とアクチン重合の障害を確認した。NK細胞の脱顆粒の影響を受けていたことも確認された。 ウイルス感染後には、末梢血単核球によるインターフェロン-αおよびインターフェロン-λの産生低下がみられた。さらにDOCK2欠損線維芽細胞において、ウイルス複製が亢進しており、ウイルス誘導による細胞死の増加を認めた。これらの状態はインターフェロンα-2bによる治療後、または野生型DOCK2の発現後に正常化した。 これらを踏まえて著者は、「DOCK2欠損症は、造血性・非造血性免疫の多面的異常を伴う新たなメンデル遺伝性疾患である」と述べ、「複合免疫不全症の臨床的特徴、とくに早期発症の侵襲性感染症を発症した小児では、これらの症状がみられる可能性がある」とまとめている。

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米国FDAによる不承認のレターと企業によるプレスリリースの相違(解説:折笠 秀樹 氏)-373

 米国FDAによって不承認の決定がなされるときは、非公開のレター(Complete Response Letter:CRLと略す)が企業へ送付されるようである。それには、承認しなかった理由が述べられている。本研究では、2008年から2013年に発行された61通のCRLを研究対象とした。FDAが企業へ送ったCRLと、それを受けて企業が行ったプレスリリースとの相違について調査することが目的であった。まず、企業がプレスリリースを行わなかった例が11通(18%)あった。また、プレスリリースとCRLの中身が完全に異なっていた例が13通(21%)、一部異なっていた例が35通(58%)、完全に一致していたものは2通(3%)しかなかった。 相違の中身としては、一般的事項、有効性、安全性、臨床薬理、非臨床試験、化学・製造・管理、表示の6領域で集計した。有効性と安全性の一致率はほぼ15%であり、その他の領域は一致率12%前後であった。領域ごとの違いは少なかった。 第一に、企業は不承認であってもプレスリリースを出すべきだろう。多くの被験者に協力していただき臨床開発をしたわけなので、不承認となったことについては国民に対して説明責任を果たすべきである。その際、プレスリリースでは都合の悪い点を隠すのではなく、FDAのCRLを正しく反映すべきだろう。今回の調査結果をみると、プレスリリースでは選択的に報道している様子がみて取られた。CRLとプレスリリースで一致率が低いことについて、企業側はプレスリリースでは語数が限られているためとしている。そうかもしれないが、それが選択的に報道していないという理由にはならないだろう。 現在は、FDAが発行するCRLは非公開であるが、それを公開してもよいのではないだろうか。性善説に立てば、企業の自助努力に任せることだろうが、国が不承認とした理由について公開しても何も問題はないように思われる。今回は米国での調査結果であるが、日本でも同様な状況があることは言うまでもない。私自身、不承認理由について企業から口頭でお聞きすることはあるが、そのレターを見せてもらったことはない。企業には、このような選択的報道は慎み、不承認の場合でも正しい情報を伝えてほしい。

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1分でわかる家庭医療のパール ~翻訳プロジェクトより 第21回

第21回:全般性不安障害とパニック障害のアプローチ監修:吉本 尚(よしもと ひさし)氏 筑波大学附属病院 総合診療科 プライマリケアの場において、原因がはっきりしないさまざまな不安により日常生活に支障を生じている患者を診療する経験があるのではないかと思います。またとくに若い患者たちの中でみることの多いパニック障害もcommonな疾患の1つと思われ、その数は年々増加しているともいわれています。厚労省の調査1)では、何らかの不安障害を有するのは生涯有病率が9.2%であるとされ、全般性不安障害1.8%、パニック障害0.8%という内訳となっています。医療機関を受診する患者ではさらにこの割合が高くなっていると考えられ、臨床では避けて通れない問題となっています。全般性不安障害とパニック障害の正しい評価・アプローチを知ることで患者の不要な受診を減らすことができ、QOLを上げることにつながっていくと考えられます。 タイトル:成人における全般性不安障害とパニック発作の診断、マネジメントDiagnosis and management of generalized anxiety disorder and panic disorder in adults.以下、American Family Physician 2015年5月1日号2)より1. 典型的な病歴と診断基準全般性不安障害(generalized anxiety disorder:GAD)典型的には日常や日々の状況について過度な不安を示し、しばしば睡眠障害や落ち着かなさ、筋緊張、消化器症状、慢性頭痛のような身体症状と関係している。女性であること、未婚、低学歴、不健康であること、生活の中のストレスの存在がリスクと考えられる。発症の年齢の中央値は30歳である。「GAD-7 スコア」は診断ツールと重症度評価としては有用であり、スコアが10点以上の場合では診断における感度・特異度は高い。GAD-7スコアが高いほど、より機能障害と関連してくる。パニック障害(panic disorder:PD)明らかな誘因なく出現する、一時的な予期せぬパニック発作が特徴的である。急激で(典型的には約10分以内でピークに達する)猛烈な恐怖が起こり、少なくともDSM-5の診断基準における4つの身体的・精神的症状を伴うものと定義され、発作を避けるために不適合な方法で行動を変えていくことも診断基準となっている。パニック発作に随伴する最もよくみられる身体症状としては動悸がある。予期せぬ発作が診断の要項であるが、多くのPD患者は既知の誘因への反応が表れることで、パニック発作を予期する。鑑別診断と合併症内科的鑑別:甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫、副甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患、不整脈や閉塞性肺疾患などの心肺疾患、側頭葉てんかんやTIA発作などの神経疾患その他の精神疾患:その他の不安障害、大うつ病性障害、双極性障害物質・薬剤:カフェイン、β2刺激薬、甲状腺ホルモン、鼻粘膜充血除去薬、薬物の離脱作用GADとPDは総じて気分障害、不安障害、または薬物使用などの少なくとも1つの他の精神的疾患を合併している。2. 治療患者教育・指導配慮のある深い傾聴が重要であり、患者教育自体がとくにPDにおいて不安症状を軽減する。また生活の中で症状増悪の誘因となりうるもの(カフェイン、アルコール、ニコチン、食事での誘因、ストレス)を除去し、睡眠の量・質を改善させ、身体的活動を促す。身体的活動は最大心拍数の60%~90%の運動を20分間、週に3回行うことやヨガが推奨される。薬物療法第1選択薬:GADとPDに対してSSRIは一般的に初期治療として考慮される。三環系抗うつ薬(TCA)もGADとPDの両者に対して有効である。PDの治療において、TCAはSSRIと同等の効果を発揮するが、TCAについては副作用(とくに心筋梗塞後や不整脈の既往の患者には致死性不整脈のリスクとなる)に注意を要する。デュロキセチン(商品名:サインバルタ)はGADに対してのみ効果が認められている。buspironeのようなazapirone系の薬剤はGADに対してはプラセボよりも効果があるが、PDには効果がない。bupropionはある患者には不安を惹起するかもしれないとするエビデンスがあり、うつ病の合併や季節性情動障害、禁煙の治療に用いるならば、注意深くモニターしなければならない。使用する薬剤の容量は漸増していかなければならない。通常、薬剤が作用するには時間がかかるため、最大用量に達するまでは少なくとも4週間は投与を続ける。症状改善がみられれば、12ヵ月間は使用すべきである。ベンゾジアゼピン系薬剤は不安の軽減には効果的だが、用量依存性に耐性や鎮静、混乱や死亡率と相関する。抗うつ薬と抗不安薬の併用は迅速に症状から回復してくれる可能性はあるが、長期的な予後は改善しない。高い依存性のリスクと副作用によってベンゾジアゼピンの使用が困難となっている。NICEガイドライン3)では危機的な症状がある間のみ短期間に限り使用を推奨している。中間型から長時間作用型のベンゾジアゼピン系薬剤はより乱用の可能性やリバウンドのリスクは少ない。第2選択薬:GADに対しての第2選択薬として、プレガバリン(商品名:リリカ)とクエチアピン(同:セロクエル)が挙げられるが、PDに対してはその効果が評価されていない。GADに対してプレガバリンはプラセボよりは効果が認められるが、ロラゼパム(同:ワイパックス)と同等の効果は示さない。クエチアピンはGADに対しては効果があるが、体重増加や糖尿病、脂質異常症を含む副作用に注意を要する。ヒドロキシジン(同:アタラックス)はGADの第2選択薬として考慮されるが、PDに対しては効果が低い。作用発現が早いため、速やかな症状改善が得られ、ベンゾジアゼピンが禁忌(薬物乱用の既往のある患者)のときに使用される。精神療法とリラクゼーション療法精神療法は認知行動療法(cognitive behavior therapy:CBT)や応用リラクゼーションのような多くの異なったアプローチがある。精神療法はGADとPDへの薬物療法と同等の効果があり、確立されたCBTの介入はプライマリケアの場では一貫した効果が立証されている。精神療法は効果を判定するには毎週少なくとも8週間は続けるべきである。一連の治療後に、リバウンド症状を認めるのは、精神療法のほうが薬物療法よりも頻度は低い。各人に合わせた治療が必要であり、薬物療法と精神療法を組み合わせることで2年間の再発率が減少する。3. 精神科医への紹介と予防GADとPD患者に対して治療に反応が乏しいとき、非典型的な病歴のもの、重大な精神科的疾患の併発が考慮される場合に、精神科医への紹介が適用となる。※本内容は、プライマリケアに関わる筆者の個人的な見解が含まれており、詳細に関しては原著を参照されることを推奨いたします。 1) 川上憲人ほか. こころの健康についての疫学調査に関する研究(平成16~18年度厚生労働科学研究費補助金(こころの健康科学研究事業). こころの健康についての疫学調査に関する研究,総合研究報告書). 2007. 2) Locke AB, et al. Am Fam Physician. 2015;91:617-624. 3) NICEガイドライン. イギリス国立医療技術評価機構(The National Institute for Health and Care Excellence:NICE).

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かかりつけ機能を基に薬局を地域の健康窓口へ

 6月18日、厚生労働省は第2回健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会(座長:昭和薬科大学 学長 西島 正弘氏)を開催した。この検討会は、昨年6月に閣議決定された日本再興戦略の「薬局・薬剤師を活用したセルフメディケーションの推進」を受けて、健康情報拠点としてふさわしい薬局の定義・名称、基準の策定、公表の仕組みを検討することを目的としている。第2回検討会では主に定義に関する話し合いが行われた。 まず厚労省より、「健康情報拠点薬局(仮称)」とは「かかりつけ薬局」としての機能を備えたうえで、予防や健康づくりなどに貢献する「健康サポート機能」を持つ薬局である、というイメージが提示された1)。さらに、健康情報拠点薬局(仮称)が持つべき「健康サポート機能」の1つとして、病気でない人も含めて地域住民が気軽に相談に立ち寄れる、ファーストアクセスの窓口としての役割を想定しており、薬局ですべてを完結させるわけではなく、薬局が必要に応じて医療機関や行政につなぐ役割を担うとした。 意見交換では、日本医師会常任理事の羽鳥 裕氏は「『かかりつけ薬局』ではなく『かかりつけ薬剤師』を目指すべきではないか。薬局は医療提供施設になったのだから薬剤師にその覚悟を持ってほしい」と述べた。これに対し、厚労省は「指摘はもっともなことで、薬剤師は患者と顔の見える関係を目指すべきであり、次回以降基準の1つとして設けることを検討していきたい」と応えた。 一方、日本保険薬局協会常務理事の二塚 安子氏からは「厚労省から提示された『患者のための薬局ビジョン』において『門前薬局からかかりつけ薬局へ』とされているが、『門前イコール悪い』という考え方は払拭したい。立地が医療機関の近隣だとしても、相談応需機能を果たしている薬局もあるため、『すべての薬局にかかりつけ機能を』というのが適切ではないか」という、表現の変更を求める意見が出された。 また、「健康情報拠点」という名称が、各医療圏に1つ設置される健康情報の中心としてさまざまな専門職種を統括するプラットフォームであるかのような誤解を招く、という意見が複数の構成員から指摘され、議論の混乱を避けるためにも、早急に適切な名称を検討していくよう要請された。羽鳥氏の「ファーストアクセスがかかりつけ医であることも十分ありうる」という意見に対しては二塚氏より、「病気になった場合はもちろん医療機関を受診するが、健康な人がアクセスできるのが薬局である」と説明がなされた。また、現状として相談応需の役割を果たしている薬局とそうでない薬局の差があるため、どのように実現していくか検討が必要であることや、OTC医薬品も含めた一元管理が重要であることが確認された。 次回開催は7月2日の予定で、基準を中心に議論し、必要に応じて定義の見直しも行っていくとした。【参考】1)厚生労働省. 第2回健康情報拠点薬局(仮称)のあり方に関する検討会 (参照 2015. 6.19)

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わかる統計教室 第1回 カプランマイヤー法で生存率を評価する セクション1

インデックスページへ戻る第1回 カプランマイヤー法で生存率を評価する皆さんは、下図のような生存曲線をみたとき、この試験の結果をどのように解釈していますか。シリーズ第1回では、治療後の生存率のエビデンスデータとしてよく目にする「カプランマイヤー(Kaplan-Meier)法」を取り上げ、生存率のデータを正しく理解することを目標に、4つのセクションに分けて学習します。セクション1 生存率を算出する方法■生存率を算出するには仮に5年後の生存率を算出するには、本来、薬剤を投与した患者全員について、5年後の生死を把握することができればベストです。たとえば、観察開始日から5年が経過した症例のみを集計対象とし、その中の生存患者の割合を求めるなど、ある薬剤を投与した患者全員を5年間追跡すればいいのです。このような方法を「直接法」といいます。しかし、臨床試験では、そのように患者さんをきちんとエントリーし、フォローすることができません。直接法は、患者全員が臨床試験の観察開始時に存在していれば適用できますが、とても難しく現実的ではありません。■生存率を算出するときに考慮すべきことがある!生存率を算出する場合、臨床試験における次のような特性を考慮する必要があります。試験終了時点で観察を中止し、結論を導く必要がある観察開始が同時期でないデータ(=サンプル)がある観察期間中に観察不可能が生じることがある具体的には、以下のような事象が起きます。1)臨床試験の観察時期ごとに、しかも各群でn数が全部異なってきます。通常、患者全員を同じ時点から経過観察しているわけではなく、2年前、1年前、あるいはつい先月から経過観察を始めた人もいます。2)3年間で経過観察を打ち切った試験の場合、もし、試験期間をさらに1年延ばして4年間にしていたら、観察期間の長い人の中では死亡する人が出るかもしれません。そして、観察期間の短い人は生存している可能性が高くなります。つまり、試験をどこで打ち切るかによって生存率が変わってしまうのです。3)試験の打ち切りとは別に、患者によっては観察自体が不可能になる場合もあります。たとえば、交通事故死など試験とは無関係の理由で死亡した場合や、その観察患者が別の施設に移った場合、別疾患を併発してプロトコルとは異なる治療をせざるを得なくなって試験を中止した場合など、いろいろなケースが考えられます。直接法の場合、これら3つによって生存率の値は変化します。言い換えれば、真の生存率を導くことはできません。しかし、カプランマイヤー法を用いると、患者の観察時期が異なっていても、ある一定のルールの中で生存率を推計することができます。■カプランマイヤー法とは?イベントが発生するまでの時間を解析する方法で、医学においては生存率を評価するときによく用いられます。たとえば、致死的な疾患に対するある薬剤の治療効果をみる場合に、薬剤投与による生存率の推定薬剤対薬剤、薬剤対プラセボといった2群間の生存率の差を把握することができます。■カプランマイヤー法による生存曲線の例では、冒頭で示したカプランマイヤー法による生存率の評価の例をみてみましょう(本データは学習用に作成した架空データです)。<例>NYHAclass III以上の重症心不全患者1,251例を対象に、従来の標準治療に加えて、製品Aまたはプラセボを投与し、36ヵ月間の経過観察を行いました。この臨床試験の目的は、重症心不全に対する薬剤の治療効果を、治療後の生存期間の延びで確認することです。この図は、製品A群(640例)とプラセボ群(611例)の観察開始から36ヵ月間(3年間)の生存率をカプランマイヤー法で求め、折れ線グラフで表したものです。この折れ線グラフを生存曲線といいます。この結果から、製品A群ではプラセボ群に比べて総死亡率が26ポイント減少し、従来の標準治療への製品Aの追加により生命予後の改善がみられたことが読み取れます。■生存曲線の生存率は「累積生存率」上図のように、カプランマイヤー法の生存曲線の生存率は累積生存率です。生存率には、期別生存率と累積生存率があることを知っておきましょう。期別生存率とは観察から1ヵ月目、2ヵ月目、3ヵ月目の各時期について、製品Aを投与した対象患者数と生存者数が観察された場合、期別生存率は、その時期ごとに「生存者数を対象患者数で割った値」となります。上記の例では、期別生存率は、1ヵ月目は110÷110で100%、2ヵ月目は90÷100で90%、3ヵ月目は72÷90で80%となります。累積生存率とは観察から1ヵ月目、2ヵ月目、3ヵ月目の各時期について、製品Aを投与した対象患者数と生存者数が観察された場合、期別生存率は、その時期ごとに「生存者数を対象患者数で割った値」となります。仮に、ある人が交通事故に遭って死亡する確率を1ヵ月当たり10%とすると、生存率は90%なので、3ヵ月間で交通事故に遭わずに生存している確率は、90%×90%×90%=73% と計算できるのと同じことです。これを「3ヵ月間の累積生存率」と表現します。先ほどの簡単な事例の3ヵ月間の累積生存率は、100%×90%×80%=72% となります。次回は、簡単な事例を基に、カプランマイヤー法を用いて累積生存率を計算します。今回のポイント1)被験者によっては、試験の開始時期や観察期間が異なる!2)生存率には「期別生存率」と「累積生存率」がある!インデックスページへ戻る

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事例57 小児特定疾患カウンセリング料の査定【斬らレセプト】

解説事例では、B001「4」小児特定疾患カウンセリング料が、D事由(告示・通知の算定要件に合致していないと認められるもの)により査定となった。小児特定疾患指導カウンセリング料は、小児科を標榜する医療機関で小児科専任の医師が療養上必要なカウンセリングを同一月内に1回以上行った場合に、2年を限度として月2回に限り算定できるものである。また、適応病名も心身症などの定められたものに限るとされている。事例では病名に問題はないが、同カウンセリング料の初回算定日は、平成25年4月19日である。2年を限度とする条件を満たすのは3月までであって、今回算定の4月分は算定要件を満たさない。事例の同カウンセリングは、患者の状態をみて2年を経過していても、医学的必要性にて実施されていた。計算担当者は、カルテにカウンセリングの実施が記載されていたために漫然と算定していた。算定可能期間の限度は、厳密に適用されることから、同カウンセリング料算定時に期間超過エラーが表示されるようにレセプトコンピュータを改修して、対応策とした。

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問診のみで5年以内の死亡を予測可能?50万人の前向き研究/Lancet

 身体的な検査を行わなくても、通常の問診のみで得た情報が、中高年者の全死因死亡を最も強力に予測する可能性があることが、英国のバイオバンク(UK Biobank)の約50万人のデータを用いた検討で明らかとなった。スウェーデン・カロリンスカ研究所のAndrea Ganna氏とウプサラ大学のErik Ingelsson氏がLancet誌オンライン版2015年6月2日号で報告した。とくに中高年者の余命を正確に把握し、リスクを層別化することは、公衆衛生学上の重要な優先事項であり、臨床的な意思決定の中心的課題とされる。短期的な死亡に関する予後指標はすでに存在するが、これらは主に高齢者や高リスク集団を対象としており、サンプルサイズが小さい、リスク因子数が少ないなどの限界があるという。地域住民ベースの前向き研究で問診の予測スコアを開発 2人の研究者は、UK Biobankのデータを用いて全死因および死因別の5年死亡の評価を行い、個別の死亡リスクを推定するために、患者の自己申告による情報のみを用いて5年死亡の予後指標に基づく予測スコアを開発し、その妥当性の検証を行った。 UK Biobankへの参加者の登録は、2007年4月~2010年7月の間に、イングランド、ウェールズ、スコットランドの21施設で、標準化された方法を用いて行われた。約50万人から、採血、質問票、身体検査、生体試料に基づくデータが収集された。 血液検査、人口統計学、健康状態、生活様式などに関する10群、655項目のデータと、全死因死亡および6つの死因別の死亡カテゴリー(新生物、循環器系疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、意図的自傷行為や転倒などの外因によるもの、その他)の関連を、Cox比例ハザードモデルを用いて男女別に評価した。参加者の80%以上で欠損した測定値や、サマリデータが得られなかったすべての心肺健康検査の測定値は除外した。 予測スコアの妥当性の検証は、スコットランドの施設で登録された参加者で実施した。英国の生命表と国勢調査の情報を用いて、スコアを英国の全人口に換算した。重篤な疾患がない場合の最大の死亡リスク因子は喫煙 37~73歳の49万8,103例が解析の対象となった。女性27万1,029例(平均年齢56.36歳)、男性22万7,074例(56.75歳)であった。 追跡期間中央値4.9年の間に8,532例(39%[3,308例]が女性)が死亡した。最も多い死因は、男性が肺がん(546例)、女性は乳がん(489例)だった。 男性では、自己申告による健康状態が最も強力な全死因死亡の予測因子であった(C-index:0.74、95%信頼区間[CI]:0.73~0.75)。女性では、がんの診断歴が全死因死亡を最も強力に予測した(0.73、0.72~0.74)。 重篤な疾患を有する者(Charlson comorbidity index:>0)を除外した35万5,043例(55%が女性)のうち、4.9年間に3,678例が死亡し、この集団における最も強力な全死因死亡の予測因子は男女とも喫煙習慣であった。 予測スコアは、男性が13項目、女性は11項目の自己申告による予測因子から成り、男女とも良好な識別能が達成された(男性のC-index:0.80、95%CI:0.77~0.83、女性は同:0.79、0.76~0.83)。死亡率は英国の一般人口より低かったため、生命表と国勢調査の情報に基づいて予測スコアを調整した。 専用のウェブサイト(http://ubble.co.uk/)では、対話形式のグラフ(Association Explorer)で655項目の変数と個々の死因の関連性を閲覧できると共に、オンライン問診票により5年死亡の個別のリスク計算(Risk Calculator)が可能である(正確な予測は40~70歳の英国居住者のみ)。 著者は、「この研究からはさまざま重要なメッセージが読み取れるが、最も重要な知見は、身体的な検査なしに通常の口頭での問診で得られる情報(たとえば、患者の自己申告による健康状態や日常的な歩調など)が、中高年者の全死因死亡の最も強力な予測因子であることが示唆される点である」と結論している。 また、「この予測スコアを用いれば、看護師などの医療者は、患者の自分の健康状態への認識を高め、医師は、死亡リスクの高い患者を同定して特定の介入の対象を絞り込み、政府や保健機関は、特定のリスク因子の負担を軽減することが可能と考えられる」と指摘している。

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