【阪神淡路大震災の経験】
東日本大震災での災害時循環器リスク予防スコアの活用のお願い
自治医科大学内科学講座循環器内科学 苅尾 七臣氏

制作ケアネット

自治医科大学内科学講座循環器内科学 苅尾 七臣先生に「東北関東大震災での災害時循環器リスク予防スコア」をご提供頂きました。

以下、苅尾氏のメッセージです。

このたびの東日本大震災ではこれまでにない甚大な被害が日々報告されておりますが、先生方、ご家族並びに周囲の方々が無事であることを心より願っております。栃木県の自治医科大学では直接的には大きな被害はありませんでしたが、発生後5日目までに、震災に関連した狭心症と心不全の増悪、車中泊での深部静脈血栓症に起因する肺塞栓症の各3名患者が入院されました。

著者は、16年前に阪神淡路大震災が発生した当時、震源地である淡路島北淡町の国保診療所に赴任していました。その時の継続した医療と、地元の津名郡医師会事業として行った震災後の循環器疾患調査に基づき、今回、災害時の循環器リスク予防スコアを作成しました。

災害時循環器スコア 資料1ページ目

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災害時循環器スコア 資料2ページ目

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阪神淡路大震災に比較して、東日本大震災では被害地域が広範囲に及び、物流がうまくゆかず、制限された避難所生活が長期化することが懸念されます。

まだ、被害の全容がつかめていない状況ですが、今後、問題となってくるのが、心筋梗塞や脳卒中、突然死、大動脈解離、さらに肺塞栓症などストレスに関連した循環器疾患と感染症です。特にリスクスコア4点以上のリスクが高い被災者の方には、予防スコア6点以上を目指した徹底した循環器疾患の発症予防に向けて、個人ならびに避難所単位で、本スコアをご活用いただければと思います。

まだまだ食糧、薬剤やマスクなど手に入らない状況が続いていると思いますので、今後の状況に応じて、可能な限りでお役立て頂ければ幸いです。

平成23年3月16日
自治医科大学内科学講座循環器内科学
苅尾 七臣

資料

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