brodalumab、中等度~重度乾癬への長期効果確認

尋常性乾癬に対する、ヒト抗インターロイキン17受容体Aモノクローナル抗体brodalumabの、長期(120週)安全性と有効性の検討結果が報告された。中等度~重度の同患者に対し試験期間中、持続的な臨床効果と良好な安全性プロファイルが示されたという。
brodalumab、中等度~重度乾癬への長期効果確認
尋常性乾癬に対する、ヒト抗インターロイキン17受容体Aモノクローナル抗体brodalumabの、長期(120週)安全性と有効性の検討結果が報告された。中等度~重度の同患者に対し試験期間中、持続的な臨床効果と良好な安全性プロファイルが示されたという。
臨床開発に携わっている産官学の関係者情報交流の場 -第11回DIA日本年会-
DIA (Drug Information Association)Japanは、11月16から18日にかけて、第11回DIA日本年会を開催する。年会では例年、医薬品臨床開発に携わっている産官学の関係者約1,200人が参加し、さまざまな専門分野のセッションが提供されてきた。
境界性パーソナリティ障害、予防のポイントは
児童期の虐待と境界性パーソナリティ障害(BPD)との結び付きは明らかであるが、最近の研究において、いくつかの児童虐待フォームがBPDおよびBPD特性と特異的に関連している可能性が示唆されている。また、感情制御の困難さが、児童期に受けた虐待、BPDおよびBPD特性と関係していることも報告されていた。カナダ・ライアソン大学のJanice R. Kuo氏らは、児童期の精神的虐待とBPD特性との関連を調べた。結果、さまざまな児童虐待フォームの中でもとくに精神的虐待が、BPDの発症に関与する可能性があると報告。「BPDの予防および治療は、感情制御の治療戦略から得るべきベネフィットがあるかもしれない」とまとめている。Child Abuse & Neglect誌オンライン版2014年9月2日号の掲載報告。
疼痛の伝達を補助するスマホアプリ
電子機器および情報テクノロジーは、疼痛の評価においてもますます用いられるようになっている。スペイン、ロビラ・イ・ビルジリ大学のRocio de la Vega氏らは、疼痛強度の伝達を補助するスマートフォンアプリを開発。その使用成績や使用満足感などを調べた。結果、医療従事者、非医療従事者を問わず、その使用において良好な有用性および受容性を示したことを報告した。Journal of Pain誌2014年10月号(オンライン版2014年5月20日号)の掲載報告。
認知症のBPSD改善に耳ツボ指圧が効果的
認知症治療におけるマッサージ療法は、各種症状の軽減に有用であると報告されている。スペイン・エストレマドゥーラ大学のJuan Rodriguez-Mansilla氏らは、認知症高齢者の疼痛、不安、抑うつ症状に対する、耳の指圧やマッサージの効果を評価した。Clinical rehabilitation誌オンライン版2014年10月16日号の報告。
日本の農村部の下肢静脈瘤有病率は2割超
下肢静脈瘤は世界的にみられる疾病だが日本における有病率およびリスク因子は明らかになっていない。島根大学医学部皮膚科学教室の河野 邦江氏、同教授の森田 栄伸氏らは、島根県の農村部における静脈瘤患者の実態を調査した。
難治例へのクロザピン vs 多剤併用
治療抵抗性統合失調症患者に対し、ともするとクロザピンの代替として、抗精神病薬の多剤併用療法などの推奨されない治療が行われている。米国テキサス大学のDawn I Velligan氏らは、クロザピン単独療法と抗精神病薬多剤併用による治療およびコストについて比較を行った。Psychiatric services誌オンライン版2014年10月15日号の報告。
nintedanib、FDAの特発性肺線維症(IPF)治療適応を取得
ドイツ ベーリンガーインゲルハイムは10月16日、nintedanibが特発性肺線維症(以下IPF)の治療を適応として、米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表した。
骨密度と疼痛は関連するのか?
これまで多くの試験が、骨粗鬆症治療後の腰痛改善を報告しているが、骨粗鬆症が疼痛を伴うのかについては十分なエビデンスはない。韓国・盆唐ソウル大病院のKyoung Min Lee氏らは50歳以上の閉経後女性を対象に骨密度(BMD)と筋骨格痛が関連するかどうかを調べた。
どの向精神病薬で有害事象報告が多いのか
精神科治療における薬物有害反応(ADR)は患者にとって苦痛であり、公衆衛生に重大な影響を及ぼす。英国・ブリストル大学のThomas KH氏らは、1998~2011年に英国Yellow Card Schemeに自己報告された、抑うつ症状および致死的・非致死的自殺行動の頻度が多かった薬剤を特定した。その結果、バレニクリン、ブプロピオン、パロキセチン、イソトレチノイン、リモナバンにおいて抑うつ症状の報告が多いこと、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、バレニクリンおよびクロザピンでは、致死的および非致死的自殺行動の報告が多いことが判明した。BMC Pharmacology and Toxicology誌オンライン版2014年9月30日号の掲載報告。
新規抗うつ薬の実力、他剤比較で検証
新規抗うつ薬であるボルチオキセチン(国内未承認)は多様な作用を有しており、大うつ病性障害(MDD)患者に有効であることが、10件の短期無作為化プラセボ対照試験(2012年に終了)のうち6件で示されている。フランス・Centre Hospitalier UniversitaireのPierre-Michel Llorca氏らは、メタ回帰分析にて、ボルチオキセチンと7種の異なる活性作用を有する抗うつ薬の間接的な比較を行った。結果、ボルチオキセチンは、他の抗うつ薬と類似もしくはより良好な有効性および忍容性をもたらすことが示された。
股部白癬、体部白癬の治療エビデンスは?
オランダ・ライデン大学医療センターのE J van Zuuren氏らは、股部白癬と体部白癬の局所治療の有効性および安全性のエビデンスを評価するコクラン系統的レビューを行った。
境界性パーソナリティ障害、精神症状の特徴は
DSM-IV分類の境界性パーソナリティ障害(BPD)では精神病性症状の頻度が高いことが、従来の研究で示されているが、その発症率と特徴(タイプ、頻度、期間、部位など)に関しては現在のところコンセンサスは得られていない。同様に、精神的反応性について取り組んだ論文もほとんどなかった。イタリア・トリノ大学のFrancesco Oliva氏らは、BPDと統合失調症(SC)における思考および知覚障害の相違を検討し、それらと社会的機能との関連を評価した。その結果、BPD患者はSC患者と比べ、偽精神病性思考の頻度が高く、真性精神病性思考の頻度が低く、非妄想性パラノイアがより重症であること、人格・社会機能の程度が非妄想性パラノイアを有意に予測することを報告した。BMC Psychiatry誌オンライン版2014年10月3日号の掲載報告。
アビガン錠、エボラ出血熱向けに生産
富士フイルム株式会社(社長: 中嶋 成博)は、海外での使用を目的とし、エボラ出血熱対策として抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠200mg」(一般名:ファビピラビル)を追加生産すると決定した。
メディカルフードのセラミン、痛みと炎症を改善
セラミン(Theramine、アミノ酸混合物68405-1:AAB)は、米国において医師の処方によってのみ使用することができるメディカルフードで、神経伝達物質前駆体(アミノ酸)からの神経伝達物質合成が増加する。開発者である米国・ターゲットメディカルファーマ社のWilliam E Shell氏らは、セラミンが慢性腰痛の著明改善と炎症の軽減をもたらすことを無作為化二重盲検比較試験により明らかにした。血中における神経伝達物質の増加と腰痛改善との関連が示唆されるという。American Journal of Therapeutics誌オンライン版2014年9月18日号の掲載報告。
肛門性器疣贅の治療、ワクチンvs. 従来療法
肛門性器疣贅(Anogenital Warts:AGW)の治療について、病巣内 Mycobacterium w (Mw)ワクチン接種と従来療法である5%イミキモドクリーム塗布を比較した無作為化試験の結果、HPV-6に対する有効性は同等であることなどが示された。
アリピプラゾール注射剤、維持療法の効果は
オーストリア・インスブルック医科大学のW Wolfgang Fleischhacker氏らは、統合失調症患者に対するアリピプラゾール維持療法(持効性注射剤による月1回400mg投与)の、個人的・社会的機能遂行(PSP)への影響を評価するため、2件の無作為化二重盲検試験のデータを分析した。結果、PSP尺度を用いた評価において、維持療法群の機能遂行度が安定的に維持されていたことを報告した。Schizophrenia Research誌オンライン版2014年10月2日号の掲載報告。
認知症の精神症状、さらなる評価が必要
認知症をめぐる精神神経症状は、介護者のストレス、および施設入所を決定付ける主要因子である。しかし、その有病率、また薬物療法や介護者ストレス、さらにプライマリケア資源利用との関連については、ほぼ不明である。ドイツ・ロストック大学のStefan J. Teipel氏らは、プライマリケア介入試験から抽出したサンプルで、それらを明らかにする検討を行った。結果、プライマリケアの介入デザインにおいて、さらなる精神神経症状への介入を強調する所見が得られたことを報告した。International Psychogeriatrics誌オンライン版2014年9月23日号の掲載報告。
うつ病治療の新展開、ミトコンドリア生体エネルギー
大うつ病性障害(MDD)の新たなエビデンスが発表された。米国のメリーランド・スクール・オブ・ナーシング大学N. Jennifer Klinedinst氏らは、MDDとミトコンドリア生体エネルギー機能障害との関連についてレビューを行った。その結果、ミトコンドリア生体エネルギーとMDDとの関連を示す証拠はあったものの、治療には応用されていない現状を指摘し、さらなる研究の必要性を指摘した。Journal of Bioenergetics and Biomembranes誌オンライン版2014年9月28日号の掲載報告。
人工膝関節全置換術後の電気刺激の効果は?
人工膝関節全置換術(TKA)後のリハビリにおける疼痛に対し、経皮的電気刺激(TENS)は有効なのか? 米国・アイオワ大学のBarbara Rakel氏らは、評価者盲検無作為化プラセボ対照比較試験を行い、鎮痛剤+TENS併用のほうが術後運動時の疼痛が少ないことを明らかにした。