米国では半数以上の親が子にサプリを与えている

提供元:HealthDay News

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公開日:2022/05/26

 

 好き嫌いの多い子どもの栄養不足を補うために、サプリメント(以下、サプリ)が必要だと考える親は少なくないようだ。米ミシガン大学ヘルスシステムC.S.モット小児病院が4月18日に発表した小児の健康に関する全国調査(National Poll on Children's Health)から、半数近くの親が子どもにバランスの良い食事を取らせることに苦労し、また、子どもに定期的にサプリを与えていることが明らかになった。

 この調査は、米国民を代表するサンプルからランダムに選ばれた、同居する1~18歳の子どもを1人以上持つ親2,020人を対象に、2021年10月に実施された。今回の調査報告は、これらの対象者のうち、1〜10歳の子どもを持つ親1,251人の回答を基にしたものである。

 この調査結果によると、半分近くの親が子どもの食生活に問題があることを報告した。その内容は、食べ物の好き嫌いがある(35%)や、野菜や果物を十分に摂取していない(31%)、一部のビタミンやミネラルを十分に摂取していない(13%)、食物繊維が不足している(9%)などである。子どもがバランスの良い食事を摂取していると回答した親は52%にとどまっていた。また、58%の親は「子どもにバランス良く食べさせることは難しい」に、また47%の親は「子どもに健康的な食事を与えるのにはお金がかかる」に賛同の意を示した。

 多くの親が子どもにサプリを与えたことがあると回答した。使用したことのある主なサプリは、マルチビタミン(78%)、プロバイオティクス(45%)、特定のビタミン(44%)、ミネラル(25%)、オメガ3(22%)だった。また、53%の親が、「子どもが定期的にサプリを摂取している」と回答した。子どもにサプリを与えたことのある親の80%は子ども用の製品を使用していたが、サプリの使用について医療従事者に相談していた親は43%にとどまっていた。

 さらに、高所得〔10万ドル(1280万円、1ドル128円換算)超〕家庭の親の方が、低所得〔5万ドル(約640万円)未満〕家庭の親よりも、定期的なサプリの摂取(57%対44%)、子ども用サプリの使用(73%対63%)、サプリの使用について医療従事者への相談(47%対39%)を報告した割合が高かった。

 本調査の共同責任者であるSarah Clark氏は、「バランスの良い食事は、小児の健全な成長と発達に必要な栄養素を摂取するのに役立つ。それに対して、不健康な食事は、健康だけでなく学業成績にも短期的、長期的な悪影響を及ぼす可能性がある」と述べている。しかし、多くの親にとって、実際に子どもに健康的な食事を取らせるのは簡単ではない。同氏は、「今回の調査により、その解決策としてサプリに頼る人は多いが、必ずしも医療従事者に相談しているわけではないことが分かった」と述べている。

 Clark氏は、「小児のサプリの使用は医師に相談すべき重大な問題だが、この調査では、与えたことのある親のうち医療従事者と話をした人は半数に満たなかった」と指摘。医療従事者が栄養について家族と話し合い、健康的な食事に関する理解や、適切なサプリの使用法を徹底するよう求めている。同氏は、「家庭で健康的な食事を提供する余裕がない状況の場合は、医療従事者が社会福祉制度を案内することもできる」と付け加えている。

[2022年4月20日/HealthDayNews]Copyright (c) 2022 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら