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空気中の新型コロナウイルスは隔離部屋の外にも浮遊している

提供元:HealthDay News

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公開日:2022/02/28

 

 新型コロナウイルスの家庭内感染を予防するには、感染者を一室に隔離するだけでは不十分である可能性が、新たな研究で示された。空気中に浮遊するウイルス粒子が、感染者を隔離している部屋の内外のいずれでも認められたという。米ラトガーズ大学公衆衛生学分野教授のHoward Kipen氏らによるこの研究結果は、「Annals of the American Thoracic Society」2月号に掲載された。

 Kipen氏らは、家族の1人が新型コロナウイルスに感染した11家庭(うち2家庭は1人世帯)を対象に、感染者の隔離部屋と、隣接する共有の部屋(ある場合のみ)から、PTFEフィルターを使用して24時間にわたり空気サンプルを採取。RT-PCR検査により、サンプルに含まれる空気中の微粒子に新型コロナウイルスに特異的な3種類の遺伝子が含まれているかどうかを調べた。

 11家庭中4家庭(36%)では、サンプル採取時に、最初の感染者に加えて新たに新型コロナウイルス陽性が判明したか、または症状から陽性が疑われる家族(有症状者)が1人以上いた。また、サンプル採取中に感染者が隔離部屋で過ごした時間は10〜24時間だったが、それ以外にも、73%は共有部屋で0〜14時間、45%は家の中のその他の場所で0〜8時間、過ごしたことを報告した。

 分析の結果、11家庭中8家庭(73%)で1種類以上のウイルス遺伝子が検出された。隔離部屋(11室)では、6室で1種類以上、うち5室では2種類以上のウイルス遺伝子が検出され、共有部屋(9室)では、6室で1種類以上、うち4室では2種類以上のウイルス遺伝子が検出された。ただし、隔離部屋と共有部屋の2室からサンプルが採取され、かつ家族構成が2人以上である7家庭の中で、新たな感染者または有症状者が確認されたのは2家庭(29%)にとどまっていた。

 Kipen氏は、「室内の空気サンプルの分析から、感染者がいる家では多くの場合、新型コロナウイルスのRNAが隔離部屋の中だけでなく別の場所にも測定可能なレベルで存在することが示された」と説明している。

 さらに研究グループは、感染者の多くが隔離部屋にとどまらず、隣接する共有部屋で長時間過ごしていたことを指摘。「多くの感染者が自分自身を厳密に隔離できていないことも明らかになった」と述べている。

 今回の研究では、家庭内の典型的な生活環境下に感染者がいた場合の空気汚染について検討された。研究グループによると、低所得層で新型コロナウイルス感染率が高い理由の1つは、人との接触が多い生活環境での空気感染が挙げられるという。Kipen氏は、「比較的大きな飛沫は、発生源から2mも飛ばないうちに床などの環境表面に落ちるため、手洗い、ソーシャルディスタンシング、マスク着用で感染リスクを低減できる。しかし、空気中を数時間浮遊し続ける微粒子については、空気ろ過、換気、高性能マスクなどによる対策が必要だ」と助言している。

[2022年2月1日/HealthDayNews]Copyright (c) 2022 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら