COVID-19パンデミック中に小児の自宅での骨折が増加

提供元:HealthDay News

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公開日:2020/07/10

 

 米国では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック中に小児の骨折が大幅に減少したが、その一方で、自宅での骨折は増加していたとする研究結果が、「Journal of Pediatric Orthopaedics」5月19日オンライン版に発表された。

 米フィラデルフィア小児病院(CHOP)の整形外科医であるApurva Shah氏らは、3月15日〜4月15日の間に同病院で骨折の治療を受けた1,735人の患者のデータを集め、それを2018年と2019年の同じ期間のデータと比較した。

 その結果、2018年および2019年と比較して、COVID-19のパンデミック中には、1日当たりの骨折の発生件数が約60%減少していたことが明らかになった(22.5±9.1件対9.6±5.1件)。とりわけ急激な減少が認められたのはスポーツ関連の骨折で、全ての骨折に占める割合は、2018年および2019年の同時期で26%であったのに対し、パンデミック中は7.2%であった。骨折の減少には年齢層による違いも認められ、月単位の骨折発生件数は、12歳以上で約80%減少していたのに対し、5歳以下では約33%の減少にとどまっていた。

 その一方で、パンデミック中は2018年および2019年と比較して、自宅で発生した骨折が25%以上増加しており、トランポリンや自転車の転倒による骨折など、大きな力(エネルギー)が加わって生じた転倒による骨折は12%増加していた。

 学校の休校や公園の閉鎖、チームスポーツの中止など、ソーシャルディスタンスを保つことでCOVID-19の拡大を抑制しようとする措置により、家族が自宅で過ごす時間が増えている。今回の研究で示された骨折の原因の変化は、こうした状況の中、親が子どもたちのために、他のレクリエーション活動を模索していることにより生じたものであるとShah氏らは考察している。

 Shah氏は「COVID-19パンデミックの期間中、骨折の全体的な発生件数は著しく低下したが、自転車とトランポリンを原因とする骨折は大幅に増加した」と述べた上で、「多くの子どもたちは、チームスポーツや学校での活動の代わりに、自転車に乗ったりトランポリンをしたりしている。このことを踏まえ、これらの活動に対する基本的な安全対策の重要性について親に認識させる必要がある」と付け加えている。

[2020年6月4日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら