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良好な血糖コントロールが脳卒中後の認知機能の維持につながる

提供元:HealthDay News

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公開日:2020/04/24

 

 脳梗塞になった後、血糖コントロール次第で認知機能の低下速度を抑えられる可能性を示唆するデータを、テルアビブ大学(イスラエル)のTali Cukierman-Yaffe氏らが報告した。詳細は米国内分泌学会(ENDO2020、3月28~31日、米サンフランシスコ)で発表予定であったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で開催中止となり、「Journal of the Endocrine Society」3月21日号(special supplemental section)に抄録が掲載された。

 糖尿病があると脳梗塞のリスクが高いことが知られている。脳梗塞の発症をきっかけに脳血管性認知症になり、それに加齢などの影響が加わり、徐々に認知機能が低下していくことがある。今回発表された報告は、そのように進む認知機能の低下を良好な血糖コントロールによって抑制できる可能性を示すものだ。

 研究の対象は、脳の深部にある穿通枝と呼ばれる血管が詰まって起きるラクナ梗塞というタイプの脳梗塞を発症後、再発予防治療の効果を検証するための研究に登録された糖尿病患者942人。研究登録時および追跡中のHbA1cの変化と、認知機能の変化との関係を検討した。認知機能の評価にはCASIスコアという、注意力や集中力、短期および長期記憶、言語能力などの測定指標を用いた。

 検討の結果、ベースラインのHbA1cが1%高値であるごとに、CASIスコアが0.06、有意に低い値を示した。また、追跡期間中のHbA1cの1%の上昇はCASIスコア0.021の低下と関連していた。

 今回の研究では、良好な血糖コントロールと認知機能低下抑制の因果関係までは証明されていない。しかし、年齢や性別、教育歴、人種、高血圧、BMI、心疾患、閉塞性睡眠時無呼吸、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、インスリン使用、うつ病、脳の白質異常など、認知機能に関連する可能性のある因子で調整後も、これらの有意な関係は変わらなかった。
 

 論文の筆頭著者であるCukierman-Yaffe氏は、「高齢化の進展に伴い、糖尿病および脳卒中の有病率が上昇しており、これらの疾患はいずれも認知機能低下や認知症のリスク因子である」と指摘している。

 また同氏は「ラクナ梗塞を発症した2型糖尿病患者において、認知機能低下と関係のある修正可能なリスク因子を明らかにすることは、公衆衛生上、大きな意義がある」と述べるとともに、「厳格な血糖コントロールが認知機能の低下速度を緩やかにするかどうか、介入研究による検討が必要」と付け加えている。

[2020年3月30日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら