お知らせがあります。

  • 2020/07/06【上部メニュー変更のお知らせ】
    2020年7月15日より、CareNet.com PC版の画面上部にあるメニュー項目の右端に表示されている「論文検索」が移動いたします。
    移動後は「PubMed CLOUD」と名称を変更して、「ニュース/論文」の項目をクリックした後に表示されます。
  • 2020/06/30 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止への協力として、テレワークを実施しておりますため、弊社カスタマーセンターの電話サポート窓口の休止期間を延長させていただきます。
    お問い合わせにつきましては、各サービスお問い合わせ先に記載されているメールアドレス、またはお問い合わせフォームにてご連絡くださいますようお願いいたします。

    電話窓口休止期間:2020年4月8日(水)~2020年7月31日(金)
    ※状況により、期間を変更する場合もございます。

    また、お問い合わせ状況によりメールによるご返信までにお日にちをいただく可能性がございますので、あらかじめご了承くださいませ。
    ご利用中の皆さまにはご迷惑をお掛けすることもあるかと存じますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
Close

アスピリンに認知症予防効果なし

提供元:HealthDay News

印刷ボタン

公開日:2020/04/23

 

 数百万人もの米国人は、心血管疾患予防のために低用量アスピリンを毎日服用しているが、アスピリンを服用しても認知症予防にはつながらない可能性があることが、モナシュ大学(オーストラリア)のJoanne Ryan氏らが実施した大規模なランダム化比較試験(RCT)で示された。プラセボと比べて、アスピリンを服用してもアルツハイマー病などの認知症リスクは低下せず、認知機能の低下も遅らせることができなかったという。研究結果の詳細は「Neurology」3月25日オンライン版に掲載された。

 アスピリンには心血管疾患の再発予防効果があるほか、炎症を抑え、血栓形成や脳血管の狭窄を防ぐ作用があることから、アルツハイマー病をはじめとする認知症の予防にもつながることが期待されている。Ryan氏らは今回、心血管疾患や身体障害がなく、認知症と診断されていない70歳以上の高齢者1万9,114人を対象に、アルツハイマー病などの認知症や軽度認知障害(MCI)のリスク、認知機能の低下度をアスピリンとプラセボで比較するRCTを実施した。

 試験では、被験者を、アスピリン100mgを毎日服用する群と、プラセボを服用する群にランダムに割り付けて比較した。ベースライン時には、全ての被験者に思考力と記憶力のテストを実施し、その後、中央値で4.7年間の追跡を行った。

 追跡期間中に575人が認知症を発症した。解析の結果、認知症、アルツハイマー病またはMCIのリスクに両群間で差は認められなかった。また、認知機能の低下度も両群間で同程度であった。なお、これらの結果は、性別や民族、試験開始時の健康状態に関係なく一貫して認められたという。

 Ryan氏は「残念ながら、今回の大規模なRCTから、アスピリンには認知機能の低下を遅らせる効果は期待できないとする強固なエビデンスが得られた」と結論。「今回の研究結果は高齢者の医療ケアに強く関連するもので、認知機能の低下抑止を期待してアスピリンを処方すべきではないことを示している」と説明している。

 認知症は公衆衛生上の重要な課題の一つであり、認知機能の低下を防いだり、遅らせたりする治療法の開発が世界中で進められている。しかし、認知症の根本治療薬はいまだ開発途上にある。

 米メイヨークリニックの神経科医であるDavid Knopman氏は、付随論説の中で、「今回の結果は期待したようなものではなかったが、今後の認知症予防薬の開発を進めていく上で役立つものだ」と指摘。Rayan氏と同様に同氏も、「残念ながら、今回、アスピリンは認知症予防に効果はないとする明確なエビデンスが得られたようだ」と述べ、認知症の予防効果を期待してアスピリンを服用すべきではない」と呼び掛けている。

[2020年3月25日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら