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低線量CT被曝はDNAを損傷しない可能性

提供元:HealthDay News

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公開日:2020/04/07

 

 肺がん検診において、低線量CT検査による放射線被曝がヒトのDNAに与える影響は極めて小さいとする研究結果を、広島大学原爆放射線医科学研究所教授の田代聡氏らが「Radiology」3月10日オンライン版に発表した。通常のCT検査とは異なり、低線量CT検査を受けた後には、末梢血リンパ球のDNA損傷と染色体異常の増加は認められなかったという。

 2002~2010年に米国で実施された全米肺スクリーニング試験(NLST)では、計5万3,000人を超えるヘビースモーカーと元喫煙者を対象に、肺がん検診における低線量CT検査と単純X線撮影の有用性を比較。低線量CT検査は肺がんの早期発見につながり、肺がんによる死亡率を20%有意に低下させることが報告されている。ただ、低線量CT検査による放射線被曝が人体に与える影響が懸念されていた。

 田代氏は「NLSTの結果から、肺がんリスクの高い集団での診断において、低線量CT検査の有用性が示され、肺がんCT検診が広まるきっかけとなった」と説明。一方で、大規模な患者集団を対象に、低線量放射線被曝が人体に与える影響を検討した研究はこれまでほとんど行われていなかったことから、今回の研究を実施したとしている。

 研究では、通常のCT検査を受けた患者102人と低線量CT検査を受けた患者107人を対象に、CT検査前後の末梢血リンパ球のDNA損傷と染色体異常について調べた。なお、被曝量はそれぞれ約5mSv、約1.5mSvであった。その結果、通常のCT検査後にはDNA損傷と染色体異常が有意に増加したのに対し、低線量CT検査後にはこのような変化は見られないことが分かった。

 また、田代氏らは今回、研究チームが開発した染色体異常を効率的に検出できるDNA解析システムを用いたが、このシステムは、他の画像診断法にも応用できるとの見方を示している。

 田代氏らは「今回の研究から、通常のCT検査による放射線被曝をさらに低減させる必要があることが分かった。また、低線量CT被曝の人体への影響は、現時点で検査可能なレベルでは検出できないほどに小さいことも示された」と説明。今後、PET-CTをはじめ、さまざまなタイプの放射線検査による人体への影響も明らかにしながら、「より安全な医療放射線被曝の管理体制を確立していけるのではないか」と期待を示している。

[2020年3月10日/HealthDayNews]Copyright (c) 2020 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら