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「食事の質」は中途失明の一因か

提供元:HealthDay News

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公開日:2020/01/21

 

 牛や豚などの肉(赤肉)や脂肪の多い食事を取る高齢者では、そうではない人と比べて、病変が進行した後期加齢黄斑変性(AMD)の発症リスクが約3倍に上る可能性があることが、米ニューヨーク州立大学バッファロー校疫学・環境衛生学准教授のAmy Millen氏らの研究で示された。同氏は「後期AMDは中途失明の主な原因である。食生活は心血管や肥満のリスクだけでなく、高齢者の視力にとっても重要な因子である可能性がある」と述べている。研究結果の詳細は「British Journal of Ophthalmology」12月6日オンライン版に掲載された。

 AMDでは、加齢に伴って「黄斑」と呼ばれる網膜の中心部が障害され、視力が低下する。米国眼科学会(AAO)によれば、早期のAMDでは黄斑へのドルーゼン沈着や色素上皮異常などがみられる。一方、病変が進行した後期AMDは、色素上皮の変性や脱落、色素沈着などがみられる萎縮型と、網膜下に新生血管が発生して網膜に成分が漏れ出たり、出血を起こしたりする滲出型に大別されるという。また、これまでの研究から、遺伝と喫煙習慣はAMDのリスク因子であることが分かっている。

 Millen氏らは今回、前向きコホート研究であるARIC(Atherosclerosis Risk in Communities)研究のデータを用いて、研究に参加した約1,300人の成人を対象に18年間追跡し、食事パターンとAMD発症の関連について調べた。参加者のうち117人には早期AMDが、27人には後期AMDが認められた。研究では、66品目の食物摂取頻度調査票を用いて29の食品群別の摂取量を算出し、食事の質を評価した。

 その結果、赤肉や加工肉、マーガリンやバターなどの脂肪、高脂肪乳製品、揚げ物などが多い食事を取っている人では、そうでない人と比べて後期AMDの発症率が大幅に高いことが分かった(オッズ比3.44、95%信頼区間1.33~8.87、傾向P値=0.014)。一方、食事パターンと全てのAMDまたは早期AMDとの間には有意な関連は認められなかった。

 これらの結果を踏まえ、Millen氏は「食生活の改善は、AMDによる視力低下のリスクを低減できる方法の一つだと考えられる。特に、この疾患の家族歴がある人にとっては重要だ」と説明している。ただ、今回の研究は観察研究であるため、健康的な食生活を送ればAMDリスクは低下することを裏付けるものではないとしている。

 今回の研究には関与していない、米マウントサイナイ眼科耳鼻科病院の眼科医であるAvnish Deobhakta氏は「AMDの進行に、脂肪の多い食品や加工肉、精製された穀物が多い食事が影響するとした今回の研究結果は、日頃から感じていたことで驚きはなかった」と話している。

 MillenとDeobhaktaの両氏は「AMDが進行する背景には、質の悪い食事によって引き起こされる炎症と眼の細胞にかかる酸化ストレスが関与している可能性がある」と指摘。一方で、両氏は、色の濃い葉物野菜などの野菜全般と果物、魚には、ルテインやゼアキサンチンなどの眼の健康に重要な栄養素が含まれているとし、「少しずつでもこれらの摂取量を増やすよう心掛けるべきだ」と助言した上で禁煙も強く勧めている。

[2019年12月26日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら