テレビを見ている時間が長いほど、糖やカフェインの摂取が増える

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HealthDay News

テレビを見ている時間が長いほど、糖やカフェインの摂取が増えるのイメージ

 テレビやスマートフォンなどにくぎ付けになっているティーンエイジャーは、運動不足になるだけではなく、甘味飲料やカフェイン入り飲料の摂取量が増えることが、マックマスター大学(カナダ)のKatherine Morrison氏らによる研究から明らかになった。詳細は「PLOS ONE」10月22日オンライン版に報告された。

 この研究は、米国立衛生研究所(NIH)が行っている全国横断研究の2013~16年のデータを用い、全米各州から無作為に抽出した252~263校の8年生と10年生(日本では中学2年生と高校3年生に相当)、計3万2,418人の嗜好飲料の摂取量と電子機器の利用時間との関係を解析したもの。

 検討の結果、対象の27%が世界保健機関(WHO)推奨量以上の糖分を、21%が推奨量以上のカフェインを、炭酸飲料やエナジードリンクなどから摂取していることが明らかとなった。男子生徒は女子生徒よりも炭酸飲料やエナジードリンクを多く摂取しており、また年次別では8年生の摂取量は10年生よりも多かった。

 全体的に見ると、2013~16年にかけて炭酸飲料とエナジードリンクの摂取量は減少していたが、電子機器、特にテレビの視聴時間の長さとこれらの飲料の摂取量に関連が認められた。そしてテレビの視聴時間が1日1時間増えると、摂取量が推奨量を超過するリスクが、糖分については32%、カフェインについては28%増加していた。1日1時間の携帯電話の通話やソーシャルメディアの使用でも、糖分やカフェインの摂取量が推奨量を超過するリスクの増加が見られた。

 一方、テレビゲームの視聴時間とカフェインの摂取量との関連性は弱かった。研究者らはこれを意外な結果としており、Morrison氏は「テレビゲームのプレイヤーをターゲットとしたマーケティングキャンペーンを考えると、エナジードリンクや炭酸飲料からのカフェイン摂取量とテレビゲームの使用とに特に強い関連があると予測していたが、テレビの視聴時間との関連の方が強かった」と述べている。また今回の研究では、学校の課題でコンピューターを使った場合は、推奨量を超過して糖分を摂取するリスクが低いことも示された。

 砂糖や人工甘味料を含む甘味飲料は、肥満、糖尿病、虫歯、睡眠障害と関連しており、カフェインの摂りすぎは頭痛や高血圧、吐き気、嘔吐、下痢、胸痛、睡眠障害と関連するとされ、過剰摂取を控える施策がなされている。Morrison氏は、「2013~16年で炭酸飲料やエナジードリンクの摂取量の減少傾向がみられたが、思春期の若年者では電子機器、とりわけテレビの視聴時間が長いと糖分とカフェインの摂取量が増えることが示された」とし、「糖分とカフェインの摂りすぎに対処するには、カウンセリングやヘルスプロモーションが有効である可能性がある」と述べている。

[2019年10月24日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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