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海の近くに住むことは心の健康に良い?

提供元:HealthDay News

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公開日:2019/11/11

 

 近年、緑豊かな自然の中で過ごすことがメンタルヘルスに良い影響を与えることを示した研究が増えつつある。しかし、海の近くに住むことも精神的な癒しになる可能性が新たな研究により示された。研究を率いた英エクセター大学医学部のJo Garrett氏は、「イングランドの海に近い都市部に住む貧困層では、精神疾患の症状に悩まされている人が少ないことが、この研究により初めて示された。メンタルヘルスという観点では、海の近くという“保護作用のある”地域に住むことで、高所得者と低所得者の間の健康格差がなくなる可能性がある」と述べている。研究の詳細は、「Health and Place」10月1日オンライン版に掲載された。

 Garrett氏らの説明によると、イングランドではおよそ6人に1人が不安やうつといった頻度の高い精神疾患(コモン・メンタル・ディスオーダー)を抱えている。こうした精神疾患は、貧困な人において生じる可能性が高いことが指摘されている。今回、同氏らは、イングランド健康調査(Health Survey for England)の参加者約2万6,000人のデータを用いて、都市部に住む成人において、海の近くに住むこととメンタルヘルスとがどのように関連するのかを調べる観察研究を行った。

 Garrett氏らが関連する要因を考慮して解析した結果、GHQ精神健康調査票12項目版(GHQ12)での測定で不安やうつといった精神疾患を発症するリスクが高い人の割合は、イングランドの海岸部から50km以上離れた場所に住んでいる人に比べ、0~1kmの距離に住んでいる人で有意に低いことが分かった。また、海までの近さと精神疾患発症リスクの低さとのこうした関連がみられたのは、研究参加者を世帯収入に応じて5つのグループに分けたうち、最も収入が低いグループに属する、海から5km以内の場所に住んでいる人のみであった。

 こうした結果を受け、Garrett氏らは「“ブルースペース”(海岸や川、湖といった水性環境)、特に海岸部と健康およびウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態)とのポジティブな関係は、社会経済的に恵まれない人において強くみられることを示すエビデンスは増えつつあるが、今回の研究結果も新たなエビデンスとしてそこに加えられるものだ」と述べている。

 一方、共著者で同大学のMathew White氏は、「政府に、海岸環境を保全し、活用方法を考え出し、その使用を促してもらうには、水辺の環境が健康に与える影響に関する今回のような研究が必要不可欠である」と研究の意義についてまとめている。そして、「私たちは、都市部において“ブルースペース”がウェルビーイングにもたらす効果を最大化する方法について、政策担当者に理解してもらえるよう努めなければならない。さらに、壊れやすい海岸環境を保全しつつ、誰もが等しくそこへアクセスできるようにすることが大切だ」と述べている。

[2019年10月3日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら