ワクチン予診時、服薬内容の確認はどこまで行う?/厚労省

提供元:ケアネット

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公開日:2021/05/31

 

 各地で接種が進む新型コロナウイルスワクチンについて、何らかの病気で診療を受けている被接種者の予診時の取り扱いおよびその考え方を明確化することを目的として、厚生労働省は5月25日、事務連絡「新型コロナワクチン接種における予診時の確認について」を発出した。なお、同省では5月28日付けで「新型コロナワクチン予診票の確認のポイント Ver2.1」を公表しており、武田/モデルナ社の「COVID-19 ワクチンモデルナ」の接種に際して確認すべきポイントが加えられた。

かかりつけ医への確認や服薬内容すべての網羅は必須ではない

 事務連絡「新型コロナワクチン接種における予診時の確認について」の内容は以下の通り。

・予診票の「その病気を診てもらっている医師に今日の予防接種を受けてよいと言われましたか」の設問に「いいえ」と回答した接種希望者のうち、かかりつけの医師に確認せずに接種を希望した場合についても、予診医が接種可能と判断した場合は接種可能です。
・被接種者が、病状に応じ、自らかかりつけ医師への受診時に接種の相談をすることは望ましいと考えられるものの、市町村が、被接種者に対し、かかりつけの医師に接種の可否を必ずあらかじめ確認するよう一律に求めるものではありません。
・予診票が正確に記入されているか、看護師や事務職員等が医師の予診に先立って確認し、留意すべき回答の有無を明確にしておくことで、円滑な予診に資すると考えられます。
・接種希望者が基礎疾患を有していたり、服薬をしている場合であっても、接種の判断や接種後の処置に影響する状況は限られており、予診において、そうした状況に該当するかどうかを判断できれば足りるものであり、接種希望者の有する疾患や服薬内容をすべて明らかにすることを要するものではありません。なお、こうした状況に該当するかどうかの判断の参考にしていただくよう「新型コロナワクチン予診票の確認のポイント Ver2.1」をお示ししているのでご参照ください。

武田/モデルナ社ワクチン接種に際して追加された確認ポイント

 「新型コロナワクチン予診票の確認のポイント Ver2.1」で、武田/モデルナ社ワクチンについての追記がなされたのは、全14項目のうち3項目(1新型コロナワクチンの接種を初めて受けますか/10 薬や食品などで、重いアレルギー症状[アナフィラキシーなど]を起こしたことがありますか/11 これまでに予防接種を受けて具合が悪くなったことはありますか)。10、11については、ファイザー社のワクチンと同様に武田/モデルナ社のワクチンにポリエチレングリコール等が含まれることが記載され、確認ポイントとしてはワクチン接種時と変更はない。
※なお、5月28日付で予診票の新様式が発出され、項目6「その病気を診てもらっている医師に今日の予防接種を受けてよいと言われましたか。」が削除されている。

 接種間隔がファイザー社のワクチンと異なるため追記された1の内容を以下に抜粋する。

1 新型コロナワクチンの接種を初めて受けますか。
 確認のポイント:接種間隔の確認を行います。また、2回目の接種の記載がある方は、接種はできません。

(解説)
 ファイザー社のワクチン及び武田/モデルナ社のワクチンは、それぞれ接種間隔が異なります。2回目の接種の場合、持参した予防接種済証にて、1回目に接種したワクチンと同じワクチンであることを確認し、接種間隔の確認を行ってください。

○ファイザー社のワクチンの接種間隔:
 標準的には20日の間隔をおいて2回接種します。(1回目から3週間後の同じ曜日に2回目を接種。)
 最短では、18日以上の間隔をおいて接種が可能です。(1回目から3週間後の同じ曜日の2日前に2回目を接種。)
 1回目接種からの間隔が20日を超えた場合、できる限り速やかに2回目を接種します。

○武田/モデルナ社のワクチン接種間隔:
 標準的には27日の間隔をおいて2回接種します。(1回目から4週間後の同じ曜日に2回目を接種。)
 最短では、20日以上の間隔をおいて接種が可能です。(1回目から3週間後の同じ曜日に2回目を接種。)
 1回目接種からの間隔が27日を超えた場合、できる限り速やかに2回目を接種します。

※一部内容を変更しています

(ケアネット 遊佐 なつみ)