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痛風性関節炎に対するプレドニゾロンの効果はナプロキセンと同等

痛風性関節炎の導入治療としての経口プレドニゾロンとナプロキセンの効果は同等であることが、オランダRadboud大学Nijmegen医療センター一般診療科のHein JEM Janssens氏らが実施した無作為化試験で明らかとなった。痛風性関節炎に使用されるナプロキセンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やコルヒチンには、消化管、腎、心血管系に対する有害事象が見られる。その一方で、全身コルチコステロイド療法が有用な治療選択肢となる可能性が指摘されていた。Lancet誌2008年5月31日号掲載の報告。2剤の同等性を検証する二重盲検無作為化試験研究グループは、プライマリ・ケアでの単関節痛風の治療におけるプレドニゾロンとナプロキセンの効果の同等性を検証する目的で二重盲検無作為化試験を行った。尿酸一ナトリウム結晶の発現が確認された痛風患者120例が、プレドニゾロン群(35mg/日、5日間投与、60例)あるいはナプロキセン群(500mg×2回/日、5日間投与、60例)に無作為に割り付けられた。治療法は患者および医師の双方ともに知らされなかった。主要評価項目は100mm視覚アナログスケールで測定された疼痛の程度とした。プレドニゾロンも痛風治療の第一選択薬のひとつとみなすべき両群とも1例ずつが治療を完遂できず、それぞれ59例がper protocol解析の対象となった。90時間後の疼痛スコアはプレドニゾロン群が44.7mm、ナプロキセン群が46.0mm低減し(群間差:1.3mm、95%信頼区間:-9.8~7.1)、両群の効果の同等性が示唆された。疼痛の変化の大きさの差は1.57mmであった(95%信頼区間:-8.65~11.78)。有害事象は両群で類似しており、全般に軽度で3週間のフォローアップで軽快した。Janssens氏は、「痛風性関節炎の導入治療としての経口プレドニゾロンの投与4日後における効果は、NSAIDsであるナプロキセンと同等である」と結論し、「プレドニゾロンは、痛風に対する第一選択の治療法のひとつとみなすべきである」と指摘している。(菅野守:医学ライター)

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局所NSAIDsのほうが経口NSAIDsよりも有用?

高齢者に多い慢性膝痛に対し、局所NSAIDs、経口NSAIDsのいずれを用いることを推奨すべきか。有害事象発現に着目した無作為化試験および患者選択試験が、ロンドン大学健康科学センターMartin Underwood氏らによって行われた。BMJ誌オンライン版2007年12月4日付け、本誌2008年1月19日号で報告されている。50歳代の膝痛患者585例対象本試験は、一般医26人の協力を得て、50歳代の膝痛を有する患者585例の参加のもと行われた(無作為化試験参加282例、患者選択試験303例)。局所もしくは経口の非ステロイド系消炎鎮痛薬イブプロフェン(NSAIDs)を医師のアドバイスに基づき投与。主要評価項目は、変形性関節症指標WOMAC(Western Ontario and McMaster Universities)および大小の有害事象とした。経口NSAIDsのほうがやや不利?12ヵ月時点における全体的なWOMACスコアの変化は、局所投与も経口投与もほとんど変わらなかった。試験別にみると、無作為化試験での局所投与と経口投与の差異は2ポイント(95%信頼区間:-2~6)、患者選択試験では1ポイント(同-4~6)。有害事象発現に関する両試験の違いも特に見られなかった。有意差がみられたのは無作為化試験の副次評価項目で、「呼吸器障害」について局所群7%に対し経口群17%(差異の95%信頼区間:-17%~-2%)、「血清クレアチニン値の変化」について経口群のほうが3.7mmoL/L(0.9μmol/lから6.5μmol/l)不利との結果が得られている。その結果、有害事象を理由とする治療を変更した参加者がより多く存在した(経口群16%に対し局所群1%、95%信頼区間:-16%~-5%)。局在群で途中で治療を変更したのは、慢性痛グレードがIIIまたはIVの患者で3ヵ月時点で無効だった患者だった。以上からUnderwood氏は、副作用発現に関して両者に違いは見られなかったが、副次評価項目でみられたように経口NSAIDsのほうがやや不利だったことを踏まえ、「局所NSAIDsのほうが、経口NSAIDsよりも有用かもしれない」と結論づけている。

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