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自己免疫性膵炎と関連する特異的抗体が同定、しかし……

自己免疫性膵炎は、臓器機能障害に至る炎症の進行が特徴とされるが、疾患の原因はわかっていない。自己免疫由来が示唆されているものの、これまで証明はされておらず、この病態の病因についてはほとんどわかっていなかったが、イタリア・ヴェローナ大学のLuca Frulloni氏らの研究グループがその一端に迫ることができたようだ。NEJM誌2009年11月26日号より。自己免疫性膵炎患者の多くから特異的抗体を検出Frulloni氏らは、自己免疫性膵炎の病因に関連する標的自己抗原を同定することを試みた。自己免疫性膵炎患者20例から得たプールIgG(免疫グロブリンの一種)を使って、ランダムペプチド・ライブラリーのスクリーニングを実施。患者から得た血清標本からペプチド特異的抗体を検出した。検出されたペプチドのうち、ペプチドAIP1-7が、自己免疫性膵炎患者20例中18例から、膵臓がん患者40例中4例の血清標本から認められた。対照群の健常者の血清標本からは検出されなかった。このペプチドは、ヘリコバクターピロリのプラスミノーゲン結合蛋白質(PBP)と、膵臓腺房細胞で高度に発現される酵素であるユビキチン-タンパク質リガーゼE3n-リコグニン2(UBR2)のアミノ酸配列と、相同性を示した。自己免疫性膵炎と膵臓がんの判別は不可PBPペプチドに対する抗体は、自己免疫性膵炎患者20例のうち19例(95%)で、膵臓がん患者40例のうちの4例(10%)で検出された。抗体は、アルコール性慢性膵炎患者または膵管内乳頭粘液性腫瘍患者では検出されなかった。これらの結果は検証群でも確認された。自己免疫性膵炎患者15例中14例(93%)、膵臓がん患者70例中1例(1%)が抗PBPペプチド抗体陽性だった。最初の検出群と検証群の結果から、自己免疫性膵炎患者35例中33例(94%)、膵臓がん患者110例中5例(5%)で陽性との結果が得られたことになる。研究グループは、自己免疫性膵炎患者のほとんどで特異的抗体の存在を確認できたと結論しつつも、一部の膵臓がん患者でも検出されたため、この抗体検査は2つの病態を区別する方法としては不十分であるとまとめている。(医療ライター:朝田哲明)

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膵臓がんにおけるafliberceptの第III相試験を中止

サノフィ・アベンティス株式会社は17日、仏サノフィ・アベンティス社と米Regeneron社が、独立データモニタリング委員会(IDMC:Independent Data Monitoring Committee)の勧告に基づき、膵臓がんにおける第一選択薬としてのaflibercept(VEGF Trap)とゲムシタビンの併用をプラセボと比較評価する第III相試験(VANILLAスタディ)の中止を発表したと報告した。予定されていた有効性に関する中間解析の一環として、独立データモニタリング委員会は、同スタディでゲムシタビンにafliberceptを追加しても、主要評価項目である全生存期間に関し、プラセボとゲムシタビンの併用と比較して統計的有意な改善は得られないと判断。Aflibercept併用群で報告された副作用の種類と頻度は、おおむね予測どおりだったという。試験の終了に伴い、有効性と安全性の結果に関する詳細な解析が両社によって行われる予定。この結果は、今後の医学会で発表される。なお、以下の3件の第III相試験は継続され、現時点でそれぞれ70%以上の登録が達成されている。●VELOURスタディ:転移性結腸直腸がんの第二選択薬(フルオロウラシル・ロイコボリン・イリノテカン(FOLFIRI)との併用)●VITALスタディ:非小細胞肺がんの第二選択薬(ドセタキセルとの併用)●VENICEスタディ:ホルモン治療抵抗性転移性前立腺がんの第一選択薬(ドセタキセルおよびプレドニゾンとの併用)詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/059895E7-B551-4376-BAF8-391F4C12FC33.pdf

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