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64)患者さんにインスリン分泌能を聞かれた時の回答法【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話 患者先生、私頑張っているのに、以前のようになかなか血糖値が下がらなくて・・・。 医師それでは、一度、身体の中から血糖値を下げるインスリンというホルモンが、どのくらい出ているかを計算してみましょう。 患者よろしくお願いします。 医師正常な人の平均を100とすると、半分くらい(50~60%)になった時点で糖尿病と診断され、15%くらいになるとインスリン療法が必要となったという報告があります。 患者なるほど。私は何%くらいですか? 医師最初は50%近くあったんですが、今は25%前後ですね。 患者なるほど。前よりも頑張っているのに、血糖値が上がるわけですね。 医師頑張っておられるので、薬も少なめでコントロールできています。この調子でお願いします。 患者はい。わかりました(嬉しそうな顔)。●ポイントインスリン分泌能と血糖コントロールの関係を、上手に説明できるといいですね●解説2型糖尿病を対象に行われた英国のUKPDS(United Kingdom Prospective Diabetes Study)によると、糖尿病と診断された時点ですでにインスリン分泌能の50%前後、年間で約4%の割合で減少し、15%前後となった時点でインスリン治療が必要となったという経過が報告されています。これはC-ペプチドからSUITO指数も算出できます。・HOMA-β指数=[(空腹時インスリン(U/mL)/(空腹時血糖(mg/dL)-63)×360]・SUITO指数=[(空腹時C-ペプチド(ng/mL)/(空腹時血糖(mg/dL)-63)×1,500] 1) Tabak AG, et al. Lancet. 2006; 373: 2215-2221. 2) U.K.prospective study 16. Diabetes. 1995; 44: 1249-1258. 3) Matsumoto S, et al. Transplant Proc. 2011; 43: 3246-3249.

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肥満者の降圧治療、心血管効果に差はない/Lancet

 降圧治療の心血管イベントへの影響は、痩せている患者と肥満患者で、降圧薬の選択によって大きく変わることはほとんどないことが示された。オーストラリア・シドニー大学のAndrew Ying氏らが、無作為化試験22試験・13万5,715例の被験者データをメタ解析した結果、報告した。本検討は、標準体重の人と比べて肥満者の降圧による心血管ベネフィットが、選択した薬によって異なるのではないかとの仮説に基づき行われたものであった。Lancet誌オンライン版2014年11月4日号掲載の報告より。22試験13万5,715例のデータを分析 研究グループは、降圧治療の心血管リスクに対する影響について、ベースライン時のBMI値で分類した患者間で比較を行った。 Ovid Medline、Embaseなどを介して1966年1月1日~2014年5月1日に発表された降圧治療に関する無作為化試験で、BMI値の主要心血管イベントまたは死亡への交互作用を報告していたものを特定し、試験の被験者個人データを用いて、種々のクラスの降圧レジメン間の比較を行った。比較検討は主要6つ(ACE阻害薬vs.プラセボ、Ca拮抗薬vs.プラセボ、強化療法vs.標準療法、ACE阻害薬vs.利尿薬またはβブロッカー、Ca拮抗薬vs.利尿薬またはβブロッカー、ACE阻害薬vs.Ca拮抗薬)について行った。また、BMI値の分類は、3分類(25未満、25~30未満、30以上)または連続変数分類で行った。 検索の結果、分析は31の異なる治療比較が行われていた22試験・13万5,715例の個人データに基づき行われた。主要心血管イベントの発生例は、1万4,353件であった。高度肥満者ではACE阻害薬が若干の保護効果を期待できる? 主要6比較において、BMI値3分類間の保護効果が降圧薬のクラスによって異なるというエビデンスは示されなかった(すべての傾向p>0.20)。 BMI値を連続変数として分析した場合、ACE阻害薬が、Ca拮抗薬(BMI値が5増すごとのハザード比[HR]:0.93、95%信頼区間[CI]:0.89~0.98、p=0.004)、利尿薬(同:0.93、0.89~0.98、p=0.002)よりも、わずかだが保護効果が認められた。 一方でメタ回帰分析の結果、BMI値と収縮期血圧の低下におけるリスク低下との関連性は示されなかった。また、これまでの報告とは対照的に、BMI値と、Ca拮抗薬の有効性(vs.利尿薬)との相関も認めることができなかった。 著者は、「結論として、今回の分析は、降圧治療効果の修正因子としてBMI値は影響はあるだろうとの洞察を十分に与えるものである。ACE阻害薬は最もBMI値によって異なる効果があると思われ、おそらくBMIがより高値な人では心血管保護効果がわずかだがあると思われる。しかし、十分な説得力のあるエビデンスはない。また、データ的に、臨床に変化を提供するような強力なケースはなく、とくに肥満患者向けにというクラスの降圧薬はない」とまとめている。

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抗CTLA-4抗体+GM-CSF、転移性悪性黒色腫に有効/JAMA

 転移性悪性黒色腫の治療において、イピリムマブ(承認申請中)+サルグラモスチム(sargramostim、国内未承認)併用療法は、イピリムマブ単独に比べ全生存期間(OS)を延長し、有害事象も少ないことが、米国・ダナファーバーがん研究所のF Stephen Hodi氏らの検討で示された。顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)は、抗原提示細胞である樹状細胞の活性を増強し、TおよびBリンパ球性抗腫瘍効果を促進するサイトカインであり、サルグラモスチムはイースト菌由来の遺伝子組み換えヒトGM-CSF製剤である。また、細胞傷害性Tリンパ球関連抗原4(CTLA-4)はTリンパ球活性を抑制する免疫チェックポイントであり、イピリムマブはCTLA-4を阻害する完全ヒトIgG1モノクローナル抗体である。CTLA-4遮断薬とGM-CSF分泌腫瘍ワクチンを併用すると相乗的な抗腫瘍効果が得られることが前臨床研究で確認されている。JAMA誌2014年11月5日号掲載の報告。GM-CSFの併用効果を無作為化試験で評価 本研究は、転移性悪性黒色腫に対するイピリムマブ+サルグラモスチム併用療法の有用性の評価を目的に、米国で実施された無作為化第II相試験であった。対象は、年齢18歳以上、前治療歴は1つまで、中枢神経系の転移がなく、全身状態(ECOG PS)は0~1のStage III~IV悪性黒色腫患者であった。 被験者は、イピリムマブ(10mg/kg、静脈内投与、3週ごと4回、その後は12週ごと)とサルグラモスチム(250μg、皮下投与、3週ごとに第1~14日目に)を併用する群またはイピリムマブ(10mg/kg)単独群に無作為に割り付けられた。 主要評価項目はOSであり、副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、奏効率、安全性などであった。OSが約5ヵ月延長 2010年12月28日~2011年7月28日までに、245例が登録され、併用群に123例、単独群には122例が割り付けられた。年齢中央値は併用群が61歳、単独群は64歳、男性がそれぞれ69.1%、63.9%、PS 0が56.2%、64.5%、Stage IIIが23.6%、25.4%、未治療が54.5%、55.8%であった。フォローアップ期間中央値は13.3ヵ月であった。 OS中央値は併用群が17.5ヵ月、単独群は12.7ヵ月、1年生存率はそれぞれ68.9%、52.9%であり、有意な差が認められた(死亡に関するハザード比[HR]:0.64、片側90% repeated 信頼区間[CI]:NA~0.90、p=0.01)。 一方、PFS中央値は両群ともに3.1ヵ月であった(p=0.37)。また、奏効率は併用群が15.5%(完全奏効:1.6%、部分奏効:13.8%)、単独群は14.8%(完全奏効:0、部分奏効:14.8%)であり、有意な差はみられなかった(p=0.88)。 治療関連のGrade 3~5の有害事象の発現率は、消化管(16.1 vs. 26.7%、p=0.05)、肺(0 vs. 7.5%、p=0.003)、全体(44.9 vs. 58.3%、p=0.04)において併用群で有意に低かった。 著者は、「サルグラモスチムの併用によりOSが延長し、安全性も良好であった」とまとめ、「これらの知見は、より大規模な臨床試験で長期のフォローアップを行って検証する必要がある」としている。

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「便秘」は病気という自覚が大事

 2014年11月11日、アボットジャパン株式会社は「働く女性の活躍と腸内トラブル~慢性便秘症の治療でQOLの向上を~」をテーマに、都内でプレスセミナーを開催した。 便秘症は女性を悩ます身近な病気の一つであり、日常でありふれているが故に、なかなか診療に結び付かない疾患である。 セミナーでは便秘症に関し、同社が行ったWEBアンケートの結果報告や便秘に悩む女性の声と生活実態が報告されたほか、便秘症の概要とその治療法についてコンパクトにレクチャーが行われた。 「便秘症とその治療方法、労働生産性とQOLの低下」をテーマに、本郷 道夫氏(東北大学名誉教授/公立黒川病院管理者)が、現在便秘症に行われている診療と治療について解説した。 便秘症は規定することが難しく、排便回数やブリストール便形状スケールによる便の状態、患者の主訴(排便がつらいかどうか)などを総合して診断されている。便秘症の患者分布としては、20~40代の女性と70代以上の高齢者に多い。また、便秘症患者は傾向的に市販薬を常用して、胃腸薬や便秘薬の服用の結果、下痢を起こし、さらに下痢止めを服用するといった負のスパイラルを繰り返しているケースも多いと指摘した。また、便秘症により身体的、精神的にQOLが低下し、日常活動や労働生産性も低下しているという海外論文のデータ※も紹介された。 では、なぜ便秘症患者が医師の診療を受けないのかについて、患者アンケート(n=170)では「便秘症を病気とは考えていない」(50%)、「受診するのが億劫/面倒」(46%)という回答が多くを占めた。また、患者が行っている便秘症状への対応の調査(n=2万9,161)では、「水分摂取」(50%)、「市販薬」(31%)、「健康食品/サプリメント」(33%)、「食生活改善」(33%)という回答が多く、「医師への受診」(15%)はわずかであったことが報告された。 便秘症による医師への受診の目安として、市販薬を使用して排便がつらいときには診療を受けたほうがよく、診療の際にはっきりと医師に便秘について治療の意向を伝えるべきであるとアドバイスした。また、便秘症の患者の中には、拒食症やうつ傾向を持つ患者も散見されるため、診療時に注意が必要とのことであった。 さらに、本郷氏は治療法について言及した。わが国で保険適用のあるエビデンスグレードAの治療としては「排便障害時のバイオフィードバック療法」と「ルビプロストン(商品名:アミティーザ)」の2つがあり、前者はモニタリングができる施設が必要となる一方で、後者は1日2回摂取の経口治療薬であると説明した。とくにルビプロストンは、小腸粘膜上皮細胞にあるクロライドチャネルを活性化することで、腸管内への水分分泌を促し、排便を促進する。慢性便秘症患者への臨床試験では、1日48μg/日でほぼ1日1回の排便を促し、便の形状もブリストール便形状で3~5の形状に改善するとされている。 これから冬にかけて、運動不足による便秘が増加すると予想されるなかで、本郷氏は「ひとりで便秘に悩まず、病気と認識して医師に相談し、便秘症は“治療で改善できる”ことを広く知ってもらいたい」とまとめた。※Sun SX, et al. Dig Dis Sci. 2011; 56: 2688-2695.

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ダビガトランの試験成績、実臨床で再現されるか

 ダビガトラン(商品名:プラザキサ)はワルファリン(商品名:ワーファリンほか)と比べ、脳卒中と頭蓋内出血の発症を減少させる一方、消化管出血を増加させることが、長期臨床試験RE-LY trialで示されている。しかしながら、臨床試験の結果が実臨床には合致しないかもしれない。 そこで、FDA医薬品評価研究センターのDavid J. Graham氏らは、高齢のメディケア加入者におけるワルファリンとダビガトランの比較研究を行った。Circulation誌オンライン版2014年10月30日号の掲載報告。 対象は、メディケア加入した非弁膜症性心房細動患者で、ワルファリンあるいはダビガトランを新規に投与した65歳以上の13万4,414人で、2010年10月から2012年12月に試験登録された。その中から、傾向スコアを合致させたコホート3万7,587人を追跡した。ダビガトラン群は1万8,205人年、ワルファリン群は1万9,382人年であった。 主要評価項目は、虚血性脳卒中、頭蓋内および消化管の大出血、急性心筋梗塞の発症。副次的評価項目は、入院を要する出血、死亡率だった。 主な結果は以下の通り。・2,715の主要評価項目のイベントが発生した(虚血性脳卒中475例、大出血合併症1,628例、急性心筋梗塞612例)。以下、ワルファリンと比較し、・虚血性脳卒中の発症はダビガトランで有意に低かった(HR 0.80、95% CI 0.67~0.96、p=0.02)。・大出血の包括発現率は差がなかった(HR 0.97、95%CI 0.88~1.07、p=0.50)。・消化管出血の発現率は有意にダビガトランで高かった(HR 1.28、95% CI 1.14~1.44、p<0.001)。・頭蓋内出血の発現率はダビガトランで有意に低かった(HR 0.34、95%CI 0.26~0.46、p<0.001)。・死亡率はダビガトランで有意に低かった(HR 0.86、95%CI 0.77~0.96、p=0.006)。・急性心筋梗塞の発症率は差がなかった(HR 0.92、95%CI 0.78~1.08、p=0.29)。 ちなみに、ダビガトラン150mg/日投与のサブグループでは、頭蓋内出血以外が有意な減少以外に差は認められなかった。 この研究では、高齢の非弁膜症性心房細動患者において、ワルファリンと比べダビガトランでは、虚血性脳卒中および頭蓋内出血リスクを有意に抑制、一方、消化管の大出血リスクの有意な上昇が認められた。この研究で示されたリスクの傾向と大きさは、前述の大規模試験RE-LY trialと同様であった。

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若年双極性障害への治療効果を高めるには

 双極性障害の青少年・若年成人では、薬物療法の補助的療法として対人関係・社会リズム療法(interpersonal and socialrhythm therapy:IPSRT)と専門家支持療法(specialist supportive care:SSC)を用いることは、抑うつまたは躁病症状を抑制する効果、および社会的機能を改善する効果があることが明らかにされた。ニュージーランド・オタゴ大学のMaree L Inder氏らによる無作為化対照試験の結果、示された。著者は今回の成果を、「とくに抑うつ症状に対処する有効な治療の特定は、双極性障害の負荷を軽減するうえで重要となる」と強調している。Bipolar Disorders誌オンライン版2014年10月24日号の掲載報告。 試験は、双極性障害で薬物治療を受けている若者におけるIPSRT vs. SSCの効果を調べることが目的であった。主要評価項目は、26~78週間の抑うつアウトカムで、そのほか社会的機能、躁病アウトカムについても評価した。被験者は、15~36歳で、双極I型障害、同II型、未分類のいずれかに属する患者であった。除外基準は最低限のものであった。 アウトカムの測定には、Longitudinal Interval Follow-up Evaluation(LIFE)scale、Social Adjustment Scale(SAS)が用いられ、対応サンプルのt検定にて、ベースラインからアウトカム測定期間までの変化の有意性を調べた。また、共分散分析法で、治療のインパクト、生涯および現有の共存症のインパクト、共存症と治療との相互作用、および試験登録時年齢のうつ病への影響を調べた。 主な結果は以下のとおり。・被験者は100例で、IPSRT群に49例、SSC群に51例が無作為に割り付けられた。・被験者の大半は、双極I型障害(78%)、女性(76%)であり、共存症を有する割合は高値であった。・治療後、両群共に抑うつ症状、社会的機能、躁病症状は改善した。仮説とは対照的に、治療間に有意な差は認められなかった。・生涯または現有のAxis Iまたは試験登録時年齢の影響はなかった。・薬物乱用患者に対するSSCの影響は、相対的に認められた。関連医療ニュース 双極性障害に対する非定型抗精神病薬比較 双極性障害に抗うつ薬は使うべきでないのか うつ病の若者へのSSRI、本当に投与すべきでないのか

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Dr.野原のナルホド!摂食・嚥下障害マネジメント ~キュアからケアへ~

第1回「キュアからケアへ!これからの摂食・嚥下障害マネジメント」第2回「おじいちゃん、何で食べられへんの?大事なのは診断と病態把握」第3回「ちょっとした工夫で乗り越えよう 先行期の障害への食事支援」第4回「助けて歯医者さん! 準備期の障害への食事支援」コラム1「頼れる武器、嚥下内視鏡を活用しよう」第5回「そこから先に進めない? 口腔期の障害への食事支援」第6回「食道?気管?運命の分かれ道! 咽頭期の障害への食事支援」第7回「せっかく飲み込んだのに・・・ 食道期の障害への食事支援」第8回「誤嚥してもええじゃないか? 侵襲と抵抗のバランスを考える」第9回「肺炎にならないための抵抗を! 呼吸理学療法・薬剤・ワクチン・栄養」コラム2「その嚥下障害、医師のせい?」第10回「それは誤解です! 胃瘻イコール禁食、ではない」第11回「食べることは生きること 嚥下機能のソフトランディング」 嚥下障害を抱える患者に、どのようなサポートを行っていますか?このコンテンツでは、これまでの概念を覆した食事支援に対する新しい考え方や実践法を盛り込み、摂食・嚥下に関する疑問や悩みを解決します。キーワードは“キュアからケアへ”。「なぜ食べられないのか4大認知症を含めた分析」、「急性期だけではなく慢性期の食事支援がいかに重要か」、「“5つの期”で分けられる食事支援の具体的な方法」、「誤嚥しても肺炎にしない考え方と実践法」、「在宅でも活用できる嚥下内視鏡」、「医学的見地と患者さんのQOLの見地から胃瘻をどう考えるべきか」・・・などを解説します。ナルホド!第1回 キュアからケアへ!これからの摂食・嚥下障害マネジメント 摂食・嚥下障害マネジメントを行う前に納得しておきたい。なぜこれから施設・在宅でのマネジメントが重要となるのか?また、原因疾患の進行期別の患者数の違い、それに伴う病院や在宅での患者層や対応の違い、など事項を解説。“キュアからケア”の考え方を理解しよう。第2回 おじいちゃん、何で食べられへんの?大事なのは診断と病態把握 食事支援で、目指すのはもちろん経口摂取だが、これには、窒息、誤嚥性肺炎という2つの落とし穴がある。第2回は、そんな落とし穴に入らないためのケアのポイント、診断と病態把握について解説する。診断のために押さえておくべき“4大認知症”の復習、そして病態把握のために考えるべき“5つの期”とは・・・?ここを押さえずして次に進むべからず、必見です。第3回 ちょっとした工夫で乗り越えよう 先行期の障害への食事支援 食事支援で必要な“5つの期”で、初めの関門である“先行期”の障害の実態にフォーカスする。シンプルな声かけ、食器の選び方、食事の提供方法、食事内容、といったちょっとした工夫を、患者さんを支えるスタッフ全員が理解することで、乗り越えるハードルは低くなる。4大認知症と照らし合わせながらの考え方も注目したい。第4回 助けて歯医者さん! 準備期の障害への食事支援 “5つの期”のうち2番目、“準備期”。その主な役割は食塊形成であり、それができるかどうかは誤嚥に大きく影響する。第4回目は、どの認知症の種類が食塊形成不良を起こしやすいのか、そしてそれ以上に、口腔機能の状態も大きく影響することを理解していく。歯科医師による口腔機能の改善、口腔機能に合わせた食事内容の工夫、義歯への配慮、改善できることを知り、食塊形成の状態に合わせた食事内容を考えよう。【コラム1】頼れる武器、嚥下内視鏡を活用しよう  “準備期”のチェックに有効な嚥下内視鏡について掘り下げる。内視鏡を入れたときの基本から、口内物がどこに触れると嚥下反射が起こるのか、また、嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査それぞれのメリット・デメリットについても解説。野原氏は、施設・在宅には嚥下内視鏡検査をお勧めするが、環境に合わせての使い分けなども考えたい。第5回 そこから先に進めない? 口腔期の障害への食事支援  “5つの期”のうち、食べ物を喉に送り込む3工程目、“口腔期”まで来た。先行期、準備期に異常がなく食事に時間がかかっている患者さんは、口腔期の可能性がある。食べる順番、リクライニングなどの工夫で支援しよう。また、口腔期の障害を持ちやすい認知症の種類も覚えておきたい。第6回 食道?気管?運命の分かれ道! 咽頭期の障害への食事支援  咽頭から食道に食べ物を送り込む“5つの期”のうち最も難所である“咽頭期”。誤嚥や窒息が起こりやすいので注意が必要だ。誤嚥には、咳やむせを伴う“顕性誤嚥”と、誤嚥の自覚がなく本人や介助者も気付きにくい“不顕性誤嚥”があり原因疾患をしっかり覚えておきたい。第6回は誤嚥の種類や仕組み、原因疾患、嚥下を誘発しやすい食事内容や増粘剤を利用した工夫について解説する。第7回 せっかく飲み込んだのに・・・ 食道期の障害への食事支援  “5つの期”のうち最後の期、“食道期”。食道は、飲み込んだ後なので嚥下と関係ないと思ったら大間違い。食べ物の逆流による肺炎を見逃してはならないのだ。第7回は、逆流を起こしやすい姿勢、薬剤、リスク、また、逆流を疑う症状は何かをお伝えする。把握して、患者さんを注意深く観察しよう。第8回 誤嚥してもええじゃないか? 侵襲と抵抗のバランスを考える どんなに食事の支援をしても、誤嚥性肺炎になる患者さんは現実的にいるものだ。では患者さんを救う手だては他にないのだろうか。経口摂取禁止はいたしかたないのか・・・?誤嚥性肺炎に行き詰まってしまったそんな時、考え方を変えてみてほしい。そう、“誤嚥しても、肺炎にならなければいい”と。第8回では、その考え方の仕組みを解説し、そこで言う“侵襲”の量を減らすべく口腔ケアの重要性、そして方法をお伝えする。第9回 肺炎にならないための抵抗を!呼吸理学療法・薬剤・ワクチン・栄養  “侵襲”を減らすことも大事だが、同時に“抵抗”をあげる努力もしていきたい。一口に言っても誤嚥性肺炎を持つ患者さんは年配の方も多く難しいと思いがちだ。だが出来ることがいくつかある。呼吸機能の低下がどれほど嚥下反射に響くか、補助的に使用したい喀出力を高める薬剤、患者さんへのワクチン適用を気にする必要性、老化遅延のための食生活指針、これらを理解してみんなで“抵抗”をあげていこう。【コラム2】その嚥下障害、医師のせい?  誤嚥もあり日常生活動作の著しい低下を認められた在宅療養中の75歳男性。彼は右顔面神経麻痺の認知症と診断されていた。しかし主治医と野原氏が診たところ、9ヶ月後にはぐんぐん改善し、日常生活動作に問題はなく顔面に麻痺は残るが、なんと認知症ではなかったのだ。彼らがしたこと、それは無くても良い薬を切っていくこと。コラム2では、なるべく出したくない薬剤性嚥下障害の原因薬剤をお伝えする。もちろん薬の事だけでなく、口腔ケアや、食事内容の工夫、補液、呼吸理学療法などみんなで支えていくことが大前提だが、出されている薬が本当に必要な薬なのか、見落としたくないところだ。第10回 それは誤解です! 胃瘻イコール禁食、ではない  陥りやすい胃瘻の誤解を一挙公開。この番組でお伝えしてきた食事支援や様々な方法、それらを実践しどんなに手を尽くしても、悲しいかな誤嚥になってしまう患者さんは実際にいるであろう。では、その段階に来たらどう判断すれば良いのか。急性期を乗り越えるための胃瘻?胃瘻があれば経口摂取は危険?ありがちな思い込みを整理し、患者さんや家族の気持ちを考慮して判断に望もう。なんと野原氏が診なおしたところ、全量経口摂取禁止44例のうち、実に39例が経口摂取可能だったのだ。第11回 食べることは生きること 嚥下機能のソフトランディング 人はいつか必ず死ぬ。治療には限界がある。しかし、その人が死ぬまでにいかに生きるかを考えたい。患者さん、家族が、食事に対してどう感じているのか、どのような終末期を望んでいるのかを、私たちは考えなければならない。最後の最後である終末期は、これまでと変わらぬ、いや、これまで以上にキュアよりも“ケア”をモットーに、患者さんと接していきたい。食べることの幸せを、最後まで生ききることの大切さを、スタッフ全員が、患者さん、そのご家族と十分コミュニケーションし分かち合えた時、それが、摂食・嚥下マネジメントのゴールなのかもしれない。

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肺がん診療の流れの説明に

肺がんの診療の流れがんの疑い「体調がおかしいな」と思ったまま、放っておかないてください。なるべく早めに受診しましょう。受診受診のきっかけや、気になっていること、症状など何でも担当医に伝えてください。メモをしておくと整理できます。幾つかの検査の予定や次の診察日は決まります。検査・診断検査が続いたり、結果が出るまで時間が掛かる事もあります。担当医から検査結果や診断について説明があります。検査や診断について良く理解しておく事は、治療法を選択する際に大切です。理解できないことは繰り返し質問しましょう。治療法の選択がんや体の状態に合わせて、担当医は治療方針を説明します。一人でなやまずに担当医と家族、周りの方と話し合ってください。あなたの希望に合った方法を見つけましょう。治療治療が始まります。治療中困った事やつらいこと、小さな事でもかまいませんので、気がついた事は担当医や看護師、薬剤師に話してください。よい解決方法が見つかるかもしれません。経過観察治療後の体調の変化やがんの再発がないかなどを確認するために、しばらくの間、通院します。検査を行う事もあります。独立行政法人国立がん研究センター がん情報サービスCopyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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肺がんの部位と性状の説明に

肺がんの組織型別にみた症状扁平上皮がんや小細胞がんに多い肺門型肺がん咳、痰、血痰などの症状が出現しやすい傾向があります。はいや腺がんに多い肺野型肺がんがんが小さいうちは症状が出にくく、検診や人間ドック、別の病気で検査を受けたときに見つかることがあります。Copyright SCICUS K.K. All rights Reserved. @2003独立行政法人国立がん研究センター がん情報サービスCopyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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肺がんの組織型の説明に

肺がんは、小細胞がんと非小細胞がんの2つに大きく分けられます肺がんの分類(組織型)組織分類多く発生する場所はいや腺非小細胞肺がん肺野部扁平上皮大細胞小細胞肺がん小細胞はいもん特徴女性の肺がんで多い、症状が出にくい肺門部喫煙との関連が大きい肺野部増殖が速い肺門部喫煙との関連が大きい、転移しやすい独立行政法人国立がん研究センター がん情報サービスCopyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.非小細胞肺がん小細胞がんではない肺がんの総称で、肺がんの約80~85%を占めています。腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなど、多くの異なる組織型があり、発生しやすい部位、進行形式と速度、症状などはそれぞれ異なります。いずれの場合も化学療法や放射線治療で効果が得られにくく、手術を中心とした治療が行われます。小細胞肺がん肺がんの約15~20%を占め、増殖が速く、脳・リンパ節・肝臓・副腎・骨などに転移しやすく悪性度の高いがんです。しかし、非小細胞肺がんよりも抗がん剤や放射線治療の効果が得られやすいと言われています。Copyright SCICUS K.K. All rights Reserved. @2003独立行政法人国立がん研究センターがん情報サービスCopyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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肺がん手術の合併症の説明に

手術の合併症と予防・対策の例合併症の例傷口やつなぎ合わせた場所(縫合部)に細感染 菌などによる感染が起こることがあります。予防と対策急激な寒気、発熱やだるさがあるときには、すぐに医師や看護師に伝えてください。必要に応じて血液検査と、抗生物質による感染予防・治療が行われます。手術の間、体の向きを長時間変えられなかった、あるいは痛みがあって動けなかっ無気肺 た、などのために、痰や滲出液で空気の通り道(気道、気管支)がふさがれ、肺がうまくふくらまなくなることがあります。息苦しさを感じたときは、すぐに医師や看護師に伝えてください。予防法としては、手術前に痰の出し方や呼吸法の練習をしておき、手術後は意識的に実践するようにするとよいでしょう。手術後の傷口から出血することがまれにあ出血 ります。医師や看護師が、体の表面の傷口や体の内部の出血の状態を、ドレーンからの滲出液の状態(色や量の変化など)などから確認しています。麻酔ガスや麻酔の影響で痰が増え、詰まりやすくなっていることや、手術の後は体の抵抗力が落ちていることもあって、肺炎を肺炎 起こすことがあります。喫煙していた人は痰の量が多くなることがあるため、特に注意が必要です。手術前に練習した痰の出し方で痰を出すように心掛けましょう。また、深呼吸をする、早くベッドから起き上がって体を動かすようにすることも大切です。※あまり神経質になることはありませんが、気になる症状があれば医師や看護師に伝えることが大切です。国立がん研究センター がん情報サービスCopyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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夫婦は化かし合い【Dr. 中島の 新・徒然草】(042)

四十二の段 夫婦は化かし合いとあるクリニックの先生からの直々の紹介。「ちょっといろいろ難しい人なんで、入院させて頭のテッペンから足の先まで全部調べてあげてください」という依頼でした。隣ではこのクリニックの看護師さんが大きくうなずいています。近所の寄り合いでの出来事でした。なんだか嫌な予感でいっぱいです。さて、外来にやってきたのは80代の高齢女性。主訴は歩行障害。それに加えて軽い構音障害とヨダレが垂れてくるということです。御主人「とにかく先生。いっぺん入院させてもろてね、頭の先から足の先まで全部調べてほしいんですわ」患者「お願いします」中島「と仰ってもアァタ。80超えたらスタコラ歩くのは難しいし、ヨダレが出てくるのも普通でしょう」御主人「でもね、足の裏も痛いし、湿布ばかり貼りよるんですわ」患者「お尻からね、太ももの裏が痛いんですわ」中島「ぬぬっ! 右と左のどちらですか?」患者「両方です」中島「両方?」患者「ほんで、ふくらはぎと足の裏も痛いんです」中島「それも両方ですか?」患者「ええ。それと背中と頸と頭もです」中島「それ、全部やないですか!」御主人「頭が痛い言うてサロンパスのスプレーを頭にかけよるんですわ。無茶苦茶ですよ」中島「うーん、確かに」クリニックの先生がおっしゃっていた「いろいろ難しい」から想像していたのとはちょっと違うような気が…。御主人「私が思うのはね、いつもスッキリトロン(仮称)に行っとるんですわ。それに行ったら調子が悪くなるみたいですねん」患者「あれに座ったら体がすっきりして軽くなるんや」御主人「何言うとるねん。商店街の人らも歩き方がおかしいって言うとるやないか」患者「でもぉ…」中島「スッキリトロンというのは座って電気を流すやつですか?」御主人「そうなんですよ。前にこいつがやっているのを横から触ったらビリビリきて。私なんか恐ろしくてよう座りませんわ」中島「ウチの母親も持っていましたよ」患者「よくなっていましたか?」中島「一緒みたいですけどね」御主人「一緒やったらまだエエけど、こいつの場合は悪くなりよるから、何とかしてやめさせたいんですわ。先生からも言ってやってください」中島「確かに効く人もおるかしらんけど、歩き方がおかしくなるんやったら、やめといた方がエエんと違いますか?」御主人「ほら! 先生もあない言うてはるんやから、もうやめとけ」結局、いろいろ難しいはずの患者さんの問題が、スッキリトロンに座るか座らないかという夫婦間の問題に帰着してしまったのですから、話は聞いてみるものです。中島「とにかく、そのスッキリトロンというのをしばらくやめてみたらどうですか。1ヵ月やめてみて歩行状態がどう変わるか、改めてチェックしましょう」御主人「ぜひお願いします!」患者「やめるんですかぁ」というわけで1ヵ月後の再診、思わぬ展開となってしまいました。(つづく)

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携帯電話で服薬リマインド、効果は?/BMJ

 HIV感染患者を対象に、抗レトロウイルス療法(ART)の開始にあたって携帯電話を使った治療薬服用に関するリマインドの介入を行ったが、治療効果を示すウイルス学的失敗までの時間や同発生率について、非介入との差は示されなかった。また、治療薬のアドヒアランスへの効果も認められなかった。インド・St John’s Medical College HospitalのAnita Shet氏らが、631例のHIV感染患者について行った無作為化比較試験の結果、報告した。BMJ誌オンライン版2014年11月6日号掲載の報告より。毎週、自動音声による双方向通話と、その4日後にリマインド画像メッセージを送付 研究グループは、インド南部の3ヵ所の保健医療施設(国立の外来診療所2施設、民間HIVヘルスケアクリニック1施設)で2010年7月~2011年8月にかけて、ART未治療の成人HIV感染患者631例を対象に検討を行った。 被験者を無作為に2群に分け、一方には毎週、患者の携帯電話に、双方向となるようYes/Noの質問方式(1または2を押して回答)を取り入れた自動音声通話をかけて、薬の処方どおりの服用を促した。患者が応答しない場合は通話が成立するまで最大3回のコールが24時間にわたって行われた。また同通話から4日後に、リマインドを目的とした画像メッセージの送付を非双方向で行った。 もう一方の対照群には、携帯電話による介入のない通常どおりの治療を行った。 主要評価項目は、2回連続測定でのウイルス量400コピー/mL超で定義した、ウイルス学的失敗までの時間だった。副次評価項目は、治療薬の数により判断したART治療のアドヒアランス(遵守率)、および死亡率、治療離脱率だった。最適アドヒアランスは平均95%未満と定義した。ウイルス学的失敗率、非最適アドヒアランスは両群で同等 結果、ウイルス学的失敗率は、介入群が10.52(95%信頼区間[CI]:8.11~14.19)/100人年に対し、対照群は10.73(同:7.95~13.92)/100人年と、両群で有意差は認められなかった。ウイルス学的失敗の患者数は、それぞれ49/315例(15.6%)、49/316例(15.5%)だった。 また、ウイルス学的失敗までの時間についても、両群で有意差は認められなかった(補正前ハザード[HR]比:0.98、同:0.67~1.47、p=0.95)。 最適アドヒアランスも、両群で同等だった(補正前罹患率比:1.24、同:0.93~1.65、p=0.14)。最適アドヒアランスの定義を満たした人は、それぞれ81/300例(27.0%)、65/299例(21.7%)だった。 これらの解析結果は、交絡因子で補正後も変わらず両群間の有意差は示されなかった(HR:0.96、p=0.85)。また、副次評価項目(死亡率の補正後HR:0.91、p=0.74、離脱率の同0.59、p=0.10)、施設や年齢などによるサブグループ解析の結果も似通ったものだった。

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非ST上昇型ACSへのチエノピリジン、出血リスク3割増/BMJ

 非ST上昇型急性冠症候群(ACS)に対する、P2Y12受容体阻害薬のチエノピリジン系薬による前処置は、その治療戦略の種類にかかわらず、死亡率低下の効果はなく、逆に大出血リスクを3割程度増大させることが、フランス・フォンテーヌ病院のAnne Bellemain-Appaix氏らによる、7件の試験について行ったメタ解析の結果、示された。結果を踏まえて著者は、非ST上昇型ACSでの入院患者に対する、システマティックなP2Y12受容体阻害薬による前処置については、臨床ガイドラインも含め見直しが必要のようだと指摘している。BMJ誌オンライン版10月24日号で発表した。2名のレビュアーがMedlineやCochraneなどを基に調査 Bellemain-Appaix氏らは、MedlineやEmbase、Cochraneなどのデータベースを用い、2001年8月~2014年3月までに発表された、プラセボ対照無作為化比較試験や観察試験について、2名のレビュアーが再調査し、非ST上昇型ACSへのP2Y12受容体阻害薬チエノピリジンによる前処置の効果について分析した。 分析は、(1)すべての患者を対象に治療戦略別に実施、(2)経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を行った人のみについて実施の2通りで行った。大出血リスクは治療戦略にかかわらず30~45%増 無作為化比較試験4件(うち1件は無作為化比較試験からの観察分析含む)、観察試験3件を含む計7件の試験結果について、メタ解析を行った。被験者総数は3万2,383例で、うちPCIを行ったのは55%だった。 すべての患者について調べたところ、チエノピリジンによる前処置は、死亡率低下とは関連していなかった(オッズ比:0.90、95%信頼区間:0.75~1.07、p=0.24)。またPCI実施患者のみを対象にした場合でも、同様の結果が得られた(同:0.90、0.71~1.41、p=0.39)。 一方で、治療戦略の種類にかかわらず、大出血リスクが有意に30~45%増となることが認められた(全患者について同:1.32、1.16~1.49、p<0.0001)。 クロピドグレル試験(CURE、CREDO)の結果によると思われる重大有害心血管イベントリスクの低下がみられたが(同:0.84、0.72~0.98、p=0.02)、PCIを受けた患者コホートの分析では有意差はみられなかった。またステント塞栓症、脳卒中、緊急血行再建術の群間差(前処置ありvs.なし)はみられていない。 結果には一貫性があり、感度解析でも確認されたが、本分析は被験者の個別データに基づくメタ解析ではなく結果は限定的だとしている。

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膝軟骨欠損への自家骨移植、長期予後は?

 軟骨欠損に対しては異なる治療が提案されている。イタリア・Rizzoli Orthopaedic InstituteのGiuseppe Filardoらは、その中でも数少ない自家骨軟骨移植術(小~中程度の軟骨欠損例に適用される1個の自己骨由来の骨軟骨プラグを移植する術)について長期予後を検討した。1個の骨軟骨プラグを移植した患者を16年以上追跡した結果、若年者では治療選択肢として適していることを確認した。Orthopedics誌2014年9月号の掲載報告。 研究グループは、膝の非荷重部分から採取した1個の骨軟骨プラグをプレスフィット法で軟骨欠損部に移植する外科的治療の、長期予後を明らかにすることが目的であった。 膝の疼痛・腫脹などの臨床症状、およびグレード3以上の軟骨欠損を有する患者15例(30.2±15.3歳)を登録し、前向きに平均17.5±3.5年追跡した。 評価項目は、Lysholmスコア、International Knee Documentation Committee(IKDC)スコア、およびTegnerスコアであった。 主な結果は以下のとおり。・すべての評価項目で、スコアの有意な改善が認められた。・IKDCスコアは、ベースライン時34.5±23.6から最終評価時には66.3±26.4に有意に増加した(p=0.001)。・Lysholmスコアも同様に、47.8±29.5から79.8±24.6に有意に増加した(p=0.001)。・Tengerスコアは2年後に有意な増加を認め、以後、最終評価時まで維持された。・治療の失敗は4例にみられた。そのうち3例は、中長期の追跡期間中に発生した。

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アルツハイマーに有用な生薬はコレ

 神経破壊性疾患の病因はいまだ解明されておらず、有効な新規薬剤の開発への挑戦が促されている。インド・Banaras Hindu大学のSadhu A氏らは、アルツハイマー型老人性認知症(SDAT)患者を対象に、新規漢方製剤とドネペジルの認知機能に対する有効性を比較検討した。その結果、オトメアゼナ、スナジグミおよびニガカシュウの抽出成分を含む漢方製剤は、ドネペジルと比較して認知機能を有意に改善すること、また炎症およびうつ病を軽減することを報告した。Clinical Drug Investigation誌オンライン版2014年10月15日号の掲載報告。 本研究の目的は、健常高齢者とSDAT患者において、漢方試験製剤の認知機能、炎症マーカーおよび酸化ストレスに対する有効性を評価することであった。研究グループは、60~75歳の健常高齢者およびSDAT患者を対象に、無作為化二重盲検プラセボおよび実薬対照臨床試験を実施した。健常高齢者には漢方試験製剤またはプラセボ、SDAT患者にはオトメアゼナ(全草)、スナジグミ(葉と果実)およびニガカシュウ(むかご)のいずれかの抽出物を含む試験製剤を500mg、またはドネペジル10mgを1日2回、12ヵ月投与した。3ヵ月ごとにMMSEスコア、digital symbol substitution(DSS;Wechsler Adult Intelligence Scaleのサブセット改訂版)、言語記憶における即時再生と遅延再生(digital memory apparatus―Medicaid systems、チャンディーガル、インド)、注意持続期間(Attention Span Apparatus―Medicaid systems、チャンディーガル、インド)、機能活動調査票(FAQ)およびうつ病スコア(高齢者用うつ尺度)などを用いて認知機能を評価した。さらに、炎症マーカーと酸化ストレスの程度を、標準生化学検査で分析した。 主な結果は以下のとおり。・健常被験者109例、SDAT患者123例が登録され、それぞれ97例、104例が試験を完了した。・SDAT患者において、12ヵ月間の試験製剤服用はドネペジル服用と比較して、DSS(38.984±3.016 vs. 35.852±4.906、p=0.0001)、言語記憶における即時再生(3.594±1.003 vs. 2.794±0.593、p<0.0001)、注意持続期間(4.918±1.239 vs. 4.396±0.913、p=0.0208)スコアの評価において認知機能改善に有効であった。・また試験製剤群はドネペジル群に比較して、FAQ(11.873±2.751 vs. 9.801±1.458、p<0.0001)およびうつ病スコア(16.387±2.116 vs. 21.006±2.778、p<0.0001)においても有意な改善が認められた。・一方で試験製剤群とドネペジル群の間で、MMSEおよび言語記憶の遅延再生において、有意差は認められなかった。・SDAT患者の試験製剤群ではドネペジル群と比較して、炎症および酸化ストレスが著しく軽減し、各マーカー値から試験製剤の作用機序が示唆された。各マーカー値は、ホモシステイン:30.22±3.87 vs. 44.73±7.11nmol/L(p<0.0001)、CRP:4.751±1.149 vs. 5.887±1.049mg/L(p<0.0001)、TNF-α:1,139.45±198.87 vs. 1,598.77±298.52pg/mL(p<0.0001)、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD):1,145.92±228.75 vs. 1,296±225.72U/gHb(p=0.0013)、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx):20.78±3.14 vs. 25.99±4.11U/gHb(p<0.0001)、グルタチオン(GSH):9.358±2.139 vs. 6.831±1.139U/gHb(p<0.0001)、チオバルビツール酸反応性物質(TBARS):131.62±29.68 vs. 176.40±68.11nmol/gHb(p<0.0001)であった。・同様に、健常高齢者において12ヵ月間の試験製剤服用はプラセボ群と比較し、MMSE、DSS、言語記憶の遅延再生、注意持続期間、FAQおよびうつ病スコアにおいて、認知機能の有意な改善を示した(p<0.001)。・また、健常高齢者において12ヵ月間の試験製剤服用はプラセボ群と比較し、炎症(ホモシステイン、CRP、IL-6およびTNF-α値の低下)および酸化ストレス(SOD、GPxおよびTBARSの低下、ならびにGSHの増加)の軽減が観察された。・以上のように、漢方製剤が加齢に伴う認知機能低下の抑制に有効であることが示唆され、SDATのマネジメントと治療に新規漢方製剤の薬物療法としての可能性があると考えられた。関連医療ニュース 日本では認知症への抗精神病薬使用が増加 治療抵抗性統合失調症に対する漢方薬「抑肝散」の有用性:島根大学 高齢の遅発統合失調症患者に対する漢方薬の効果は  担当者へのご意見箱はこちら

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原発性側索硬化症〔PLS : primary lateral sclerosis〕

1 疾患概要■ 概念・定義明らかな特定された原因がなく、緩徐に神経細胞が変性脱落していく神経変性疾患のうち、運動ニューロン特異的に障害が起こる疾患群を運動ニューロン病(motor neuron disease:MND)と呼ぶ。上位運動ニューロン(大脳皮質運動野→脊髄)および下位運動ニューロン(脊髄前角細胞→筋肉)の両方が選択的に侵される筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)がよく知られているが、経過中症状および所見が一貫して上位運動ニューロンのみの障害にとどまるものを原発性側索硬化症(primary lateral sclerosis:PLS)と呼ぶ。病初期にはALSとの鑑別が問題となるが、多くの例で進行が遅く呼吸筋麻痺もまれとされている。病理学的にはALSに特徴的な封入体などを欠き、背景病理上もALSとは別疾患と考えられていた一方で、一部の遺伝性痙性対麻痺などの他の錐体路変性を起こす疾患との鑑別が必要となる。近年、ALSの自然歴や臨床病態が明らかになるにつれ、長期生存例などのさまざまな臨床経過を取るALSの存在がまれでないことがわかり、上位運動ニューロン障害が強いALS (UMN-dominant ALS) との鑑別がますます重要になってきた。常染色体劣性遺伝性家族性筋萎縮性側索硬化症のALS2の原因遺伝子alsin が、若年型 PLS、家族性痙性対麻痺の原因遺伝子であると報告されたが、すべてのPLSがalsin変異によるものではなく、多くの孤発症例の原因は依然不明である。■ 疫学きわめてまれであり世界的には運動ニューロン病全体の1~3%と考えられている。2006年の厚生労働省のPLSの全国調査結果では患者数は144 人、有病率は 10万人当たり 0.1人、ALSの2%であった。■ 病因大多数のPLSの病因は同定されていない。若年型PLSの一部や乳児上行性家族性痙性対麻痺(IAHSP)の症例が、成人発症ALSの1型であるALS2の原因遺伝子alsinの変異を持つことがわかっている。若年型PLSは2歳中に上位運動ニューロン徴候が出現し、歩けなくなる疾患であり、IAHSPは2歳までに下肢の痙性が出現し、7歳で上肢に広がり10代には車いすの使用を余儀なくされる疾患で、いずれも成人期に症状が出現する孤発性のPLSとは病状が異なっている。■ 症状運動ニューロン病一般でみられる、感覚障害などを伴わずに緩徐に進行する運動障害が主症状である。通常50歳以降に発症し、下肢に始まる痙性対麻痺を示す例が多く、ALSと比較して球麻痺型が少ないとされるが、仮性球麻痺や上肢発症の例も報告されている。遺伝性痙性対麻痺に類似した臨床像で下肢の突っ張りと筋力低下により、階段昇降などが初めに障害されることが多い。進行すると上肢の巧緻性低下や構音障害、強制泣き/笑いなどの感情失禁がみられることもある。2006年の厚生労働省のPLSの全国調査結果では、1人で歩くことができる患者は約15%で、約20%は支持歩行、約30%は自力歩行不可能であった。また、経過を通して下位運動ニューロン障害を示唆する高度な筋萎縮や線維束性収縮がみられにくい。■ 分類Gordonらは剖検で確定したPLS、clinically pure PLSに加え、発症後4年未満で上位運動ニューロン障害が優位であるが、診察または筋電図でわずかな脱神経所見を呈し、かつALSの診断基準は満たさないものを“UMN-dominant ALS”としてclinically PLSと厳密に区別し、予後を検討したところ、ALSとPLSの中間であったと報告している。また、上位運動ニューロン障害に加えパーキンソニズム、認知機能障害、感覚障害をPLS plusとして別に分類している。■ 予後経過はALSと比較してきわめて緩徐で、進行しても呼吸筋麻痺を来す可能性は、診断が真のPLSであれば高くないとされている。2 診断 (検査・鑑別診断も含む)PLSという病態が、ALSと病理学的に異なる疾患として真に存在するかは依然として議論があるところである。TDP-43病理を伴わない臨床的PLSの報告例も存在する一方で、典型的な封入体などは伴わないものの、上位運動ニューロン優位にTDP-43病理が確認される報告例も増加している。また、FTLD-MNDとして捉えたとき病理学的に錐体路が障害されている症例はまれではない。歴史的には1992年に“Brain”誌に報告されたPringleらの診断基準が用いられることが多いが、報告例の一部が遺伝性痙性対麻痺などの他疾患とその後診断されたこと、3年以内に下位運動ニューロン症状が出現しないことの記載があるものの、Gordonらの検討では3~4年に筋電図での脱神経所見が現れる症例が多かったことなどから、必ずしも特異性が高い診断基準とはいえない。現在のところclinically PLSはheterogeneousな疾患概念であるが、典型的ALSに比べ予後がよいことから、臨床的にALSと鑑別することが重要であるとの立場を取ることが妥当と考えられる。表に示した厚生労働省の診断基準は、Pringleらの基準を基にしたものであり、上記の事実を理解したうえで使用することが望ましい。表 原発性側索硬化症 診断基準(厚生労働省)*「確実例」および「ほぼ確実例」を対象とするA:臨床像1緩徐に発症する痙性対麻痺。通常は下肢発症だが、偽性球麻痺や上肢発症もある2成人発症。通常は40歳代以降3孤発性(注:血族婚のある症例は孤発例であっても原発性側索硬化症には含めない)4緩徐進行性の経過53年以上の経過を有する6神経症候はほぼ左右対称性で、錐体路(皮質脊髄路と皮質延髄路)の障害で生じる症候(痙縮、腱反射亢進、バビンスキー徴候、痙性構音障害=偽性球麻痺)のみを呈するB:検査所見(他疾患の除外)1血清生化学(含ビタミンB12)が正常2血清梅毒反応と抗HTLV-1抗体陰性(流行地域では抗ボレリア・ブルグドルフェリ抗体(ライム病)も陰性であること)3髄液所見が正常4針筋電図で脱神経所見がないか、少数の筋で筋線維収縮やinsertional activityが時にみられる程度であること5MRIで頸椎と大後頭孔領域で脊髄の圧迫性病変がみられない6MRIで脳脊髄の高信号病変がみられないC:原発性側索硬化症を示唆する他の所見1膀胱機能が保たれている2末梢神経の複合筋活動電位が正常で、かつ中枢運動伝導時間(CMCT)が測れないか高度に延長している3MRIで中心前回に限局した萎縮がみられる4PETで中心溝近傍でのブドウ糖消費が減少しているD:次の疾患が否定できる(鑑別すべき疾患)筋萎縮性側索硬化症家族性痙性対麻痺脊髄腫瘍HAM多発性硬化症連合性脊髄変性症(ビタミンB12欠乏性脊髄障害)その他(アルコール性ミエロパチー、肝性ミエロパチー、副腎白質ジストロフィー、fronto-temporal dementia with Parkinsonism linked to chromosome 17 (FTDP-17)、Gerstmann-Straussler-Scheinker症候群、遺伝性成人発症アレキサンダー病など)■診断・臨床的にほぼ確実例(probable):A:臨床像の1~6と、B:検査所見の1~6のすべてを満たし、Dの疾患が否定できること・確実例(definite):臨床的に「ほぼ確実例」の条件を満たし、かつ脳の病理学的検査で、中心前回にほぼ限局した変性を示すこと(Betz巨細胞などの中心前回錐体細胞の高度脱落を呈し、下位運動ニューロンに変性を認めない)臨床的には一般的なALSと同様に他の原因によらず、他の系統の異常のない神経原性の進行性筋力低下があり、(1)障害肢には上位運動ニューロン障害のみがみられ、(2)四肢、球筋、頸部、胸部、腰部の傍脊柱筋に、少なくとも発症後4年経っても診察および針筋電図検査で活動性神経原性変化がみられないことを証明することが必要である。わずかな筋電図異常の存在を認めるかどうかは意見が分かれている。また、鑑別診断として頸椎症性脊髄症、多発性硬化症、腫瘍性疾患などを除外するために、頭部および脊髄のMRIは必須である。髄液検査、血清ビタミンB12、血清梅毒反応、HIV抗体価、HTLV-1抗体価、ライム病抗体価などに異常がないことを確認する。また、傍腫瘍神経症候群による痙性対麻痺除外のために悪性腫瘍検索も推奨されている。画像診断技術の進歩により、頭部MRIのvoxel based morphometryでの中心前回特異的な萎縮、FDG-PETでの運動皮質の糖代謝低下、diffusion tensor imagingでの皮質脊髄路などの障害など、次々と特徴的な所見が報告されてきており、診断の補助としても有用である。また、PLSは基本的に孤発性疾患とされているが、家族歴が疑われる場合は、遺伝性痙性対麻痺を除外するために遺伝子診断を考慮すべきである。3 治療 (治験中・研究中のものも含む)疾患の進行を抑制する治療法は開発されておらず、個々の症状に対する対症療法が主体となる。ALSと比べ下肢の痙縮が主体であるため、歩行障害に対してバクロフェン(商品名:リオレサール、ギャバロン)、チザニジン(同:テルネリンなど)、ダントロレン(同:ダントリウム)などが考慮されるが、筋力低下による膝折れや転倒に注意する必要がある。経過が長く高度な痙縮がADLを阻害している例では、ITB療法(バクロフェン髄注療法)も考慮される。頸部や体幹筋の痙縮に伴う疼痛にはNSAIDsなどの鎮痛剤やジアゼパム(同:セルシンなど)やクロナゼパム(同:ランドセン、リボトリール)などのベンゾジアゼピン系薬剤も使用される。また、痙縮に対して理学療法による筋ストレッチおよび関節可動域訓練が痙縮に伴う疼痛の予防や関節拘縮の抑制に有用であり、専門的な指導による毎日の家庭での訓練が有用である。2015(平成27)年より特定疾患に指定されるため、医療サービスには公的な援助が受けられるようになる。疾患の末期に嚥下障害や呼吸筋麻痺が起こった場合は、ALSと同様に胃瘻造設や人工呼吸器の使用も考慮すべきだが、PLSからALSへの進展を疑うことも重要となる。 患者教育としては、ALSと異なり経過が長いことと、ALSに進展しうることを考え、定期的な経過観察が必要であることを理解させる必要がある。4 今後の展望現在、本疾患に特異的な治験は、検索する限りされていない。5 主たる診療科神経内科※ 医療機関によって診療科目の区分は異なることがあります。6 参考になるサイト(公的助成情報、患者会情報など)診療、研究に関する情報難病情報センター(一般利用者向けと医療従事者向けのまとまった情報)1)Pringle CE, et al. Brain. 1992; 115: 495-520.2)Gordon PH, et al. Neurology. 2006; 66: 647-653.3)Panzeri C, et al. Brain. 2006; 129: 1710-1719.4)Iwata NK, et al. Brain. 2011; 134: 2642-2655.5)Kosaka T, et al. Neuropathology. 2012; 32: 373-384.

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アリスミアのツボ Q13

Q13たまたま見つかった無症候性の発作性心房細動はどう対処するべきでしょうか?脳梗塞予防のみを行い、心房細動はまずその行方を観察するに留めておきます。最近よく見かけるたまたま健診で捕まった発作性心房細動社会の高齢化のためでしょうか、最近よく出会うのが・・・、健康診断の心電図で偶然見つかった心房細動で受診を促されたものの、受診時には洞調律だったという例です。自然に洞調律に復しているので、発作性心房細動です。しかし、本人につぶさに問診しても、まったく症状らしきものがなく(健康診断を受けたぐらいですから、そうでしょう)、定義上「無症候性発作性心房細動」で、私の前にいるときは洞調律という患者です。まずは脳梗塞リスクを考える発作性心房細動でも、持続性・永続性と同じように脳梗塞が生じることが知られています。だから、まず、脳梗塞予防を脳梗塞リスクに応じて行うことが基本となります。なんとなく、一度健康診断だけで偶然見つかった無症候性発作なのに、脳梗塞予防まで必要?と感じてしまうのですが・・・。心臓血管研究所では、無症候性発作性心房細動の行方を追ってみたことがあります。このような無症候性発作性心房細動は、症状のある発作性心房細動よりもむしろ速いスピードで持続性心房細動に移行していたのです。「たまたま見つかった」無症候の発作性心房細動だからといって、症状のある発作性心房細動となんら大きな違いはありません。実際、脳梗塞の発症リスクは、無症候性と有症候性で違いはありませんでした。見つかったときが脳梗塞リスクを患者に伝えるチャンスなのです。その心房細動の行方は・・・無症候ですから、発作の頻度や持続時間はとうてい知ることができません。状況がわからないのに、心房細動の治療を行ったとしても、その治療効果の判定ができません。判定できないからこそ、心房細動自身に対する治療は行わず、経過観察することにしています。やがて、いつの日か持続性心房細動に移行するでしょう。そのときが治療のチャンスです。少し遅れ気味になってしまいますが、治療の効果も判定することが初めてできるようになります。私は、持続性心房細動に移行して1年以内が、カテーテルアブレーションという治療を行う価値のある最初のそして最後の猶予期間だと患者に伝えています。 

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臍帯血移植1単位vs. 2単位/NEJM

 小児・青少年の造血器腫瘍患者に対する臍帯血移植について、1単位vs. 2単位移植後の生存率は同等であったことが、米国・ミネソタ大学のJohn E. Wagner氏らによる第III相の非盲検無作為化試験の結果、示された。また1単位移植群のほうが、血小板回復が良好で、移植片対宿主病(GVHD)のリスクも低かったという。本検討は、移植時の造血細胞数が1単位よりも2単位のほうが多くなることから転帰が改善するとの仮説に基づき行われたものであった。NEJM誌2014年10月30日号掲載の報告。1~21歳224例を1単位移植または2単位移植に無作為化 1993年以来、臍帯血を用いた造血幹細胞移植は約3万件が行われてきたという。臍帯血移植は、1単位の胎盤から得られる造血細胞数は限られていることから、移植の適用対象は小児や体重が軽い成人に制限されてきたが、1単位移植後の造血機能回復の遅れや死亡率が高いことが報告されていた。一方で移植後の転帰に冷凍保存下の有核細胞の数量などが関係していることが報告され、2単位移植を含む移植片での造血幹細胞増加のためのさまざまな戦略が探索されるに至ったという。 研究グループは今回、2006年12月1日~2012年2月24日の間、1~21歳の小児・青少年の造血器腫瘍患者224例を、1単位(113例)vs. 2単位(111例)移植について検討を行った。被験者は、全身状態がLansky/Karnofskyスケール70以上、臓器機能が十分に保たれており、HLA型一致臍帯血が2単位分入手可能な、急性白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群の診断を受けていた患者であった。無作為化の前に、同一の骨髄破壊的前処置レジメン、GVHD予防の免疫抑制治療が行われた。 主要エンドポイントは、1年全生存率であった。1年全生存率は同等、1単位群のほうが血小板回復良好、GVHD発生も低率 両群の年齢、性別、自己申告の人種(白人か否か)、全身状態、HLA型一致スコア、疾患名、移植時の状態などはマッチしていた。年齢中央値は、2単位群9.9歳、1単位群10.4歳、体重中央値は37.0kg、35.7kgだった。 結果、1年全生存率は、2単位群65%(95%信頼区間[CI]:56~74%)、1単位群73%(同:63~80%)であった(p=0.17)。 同様に、無病生存率(2単位群64%vs. 1単位群70%、p=0.11)、好中球回復率(88%vs. 89%、p=0.29)、移植関連死亡率(22%vs. 19%、p=0.43)、再発率(14%vs. 12%、p=0.12)、また感染症や免疫再構築症候群の発生、およびグレードII~IVの急性GVHD発生率(p=0.78)といったアウトカムも同等だった。 一方で1単位群のほうが、血小板回復が有意に高率(1単位群76%vs. 2単位群65%、p=0.04)で期間も短く(58日vs. 84日)、グレードIIIまたはIVの急性GVHDの発生率(13%vs. 23%、p=0.02)、全身型慢性GVHDの発生率(9%vs. 15%、p=0.05)が有意に低かった。

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牛乳1日3杯以上で全死亡リスクが2倍/BMJ

 男女ともに牛乳摂取量が多い人ほど死亡率、骨折率が高く、酸化ストレスや炎症性バイオマーカーの値が高いことが、スウェーデン・ウプサラ大学のKarl Michaelsson氏らによる全国追跡コホート研究の結果、明らかにされた。骨粗鬆症予防のために牛乳を飲むことが推奨されているが、これまでの検討では、牛乳を多く飲むことの骨折・死亡予防への影響について相反する結果が報告されていた。なお今回の結果についても著者は、観察研究デザインのため残余交絡因子や逆作用現象などを有している可能性があり、解釈は慎重にすることが推奨されるとしている。BMJ誌オンライン版2014年10月28日号掲載の報告より。牛乳摂取量と死亡または骨折までの期間を大規模コホート研究で評価 本研究は、スウェーデン中部の3県(ウプサラ、ヴェストマンランド、エレブルー)の住民を対象に行われた2つの大規模コホート研究の参加者を対象とした。被験者は、女性が1987~1990年に行われたSwedish Mammography Cohortの6万1,433例(39~74歳)、男性は1997年に行われたCohort of Swedish Menの4万5,339例(45~79歳)であった。女性被験者は、1997年に行われたアップデート時の2回目の食物摂取頻度アンケートにも3万8,984例が回答していた。 主要評価項目は、多変量生存モデルを用いて評価した、牛乳摂取量と死亡または骨折までの期間との関連であった。牛乳1日3杯以上飲む人は1杯未満の人と比べて全死因死亡HRは1.93 ベースライン時の牛乳摂取量は、女性が1日平均240g、男性が290gだった。 女性について、平均追跡期間20.1年で、死亡1万5,541例、骨折1万7,252例(うち大腿骨頚部骨折が4,259例)が、男性は平均追跡期間11.2年で、死亡1万112例、骨折5,066例(うち大腿骨頚部骨折は1,166例)が報告された。 女性において、牛乳摂取量が多い人ほど、全死因死亡(200g増当たりの補正後死亡ハザード[HR]比:1.15)、心血管疾患(同1.15)、がん(同1.07)の発生が高率である関連がみられた。 牛乳を1日3杯以上(平均680g)飲む女性の同1杯未満(平均60g)と比べた全死因死亡HRは1.93(95%CI:1.80~2.06)だった。心血管死亡も同程度で(同1.90)、がん死亡は若干減弱した(同:1.44)。骨折についても、同様に牛乳1日3杯以上牛乳を飲む女性ほど発生リスクは高かった(全骨折HR:1.16、大腿骨頚部骨折:1.60)。 男性についても同様の関連がみられたが、女性ほどリスクは大きくはなく、牛乳1日3杯以上(平均830g)飲む男性の牛乳1日1杯未満(平均50g)と比べた全死因死亡HRは、1.10(95%CI:1.03~1.17)だった。 また、バイオマーカー値の分析は、男女とも追加コホートのサブサンプルで行った(女性は平均70歳時のSwedish Mammography Cohort Clinicalでの第3回目の食事アンケート回答者、男性はUppsala Longitudinal Study of Adult Menでの71歳時の1週間の食事記録者)。結果、牛乳摂取と尿中8-iso-PGF2α(酸化ストレスのバイオマーカー)、血清IL-6(主要な炎症性バイオマーカー)とのポジティブな関連が認められた。 なお、チーズやヨーグルトなどの発酵乳製品の摂取量とではこれらの関連は観察されず、毎日高摂取している女性は低摂取の女性と比べて死亡率や骨折率が低いことが観察されたという。男性ではそのリスク低下はわずかか、ほとんどみられなかった。また、男女ともチーズ摂取ではみられなかったが、ヨーグルト類摂取では酸化ストレスや炎症性バイオマーカーとの逆相関がみられたという。

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