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認知症にイチョウ葉エキス、本当に有効なのか

 認知障害および認知症に対するイチョウ葉エキスの有益性および有害事象については、長年にわたって議論の的となっている。中国海洋大学のMeng-Shan Tan氏らは、認知障害および認知症に対しイチョウ葉エキス(EGb761)の有効性および有害性についてシステマティックレビューとメタ解析を行った。その結果、同240mg/日の22~26週投与により、認知、機能、行動の低下および全般的な低下を、阻止あるいは遅らせうることが、とくに神経精神症状を伴う患者で示されたと報告した。Journal of Alzheimer's Disease誌オンライン版2014年8月11日号の掲載報告。 2014年3月の時点でMEDLINE、EMBASE、Cochraneなどの関連データベースを、EGb761に関する無作為化試験(認知障害および認知症患者への治療として検討)を適格として検索し、評価した。 主な結果は以下のとおり。・適格基準を満たした試験は、9件であった。試験期間は、22~26週間で、合計2,561例の患者が含まれていた。・メタ解析の結果、認知に関する変化スコアの加重平均差は、プラセボと比較してEGb761群で良好であった(-2.86、95%信頼区間[CI]:-3.18~-2.54)。・また、日常生活動作(ADL)に関する変化スコアの標準平均差も、同様にEGb761群で良好であった(-0.36、95%CI:-0.44~-0.28)。・Clinicians' Global Impression of Change(CGIC)尺度に関するプラセボとのPeto法オッズ比(OR)は、統計的に有意な差がみられた(OR 1.88、95%CI:1.54~2.29)。・これらすべての有益性は、主にEGb761用量が240mg/日で認められた。・神経精神症状を伴う患者のサブグループ解析では、全体グループと比べてEGb761の240mg/日投与は、認知機能、ADL、CGICおよび神経精神症状の改善が、統計的に優れていることが示された。・アルツハイマー型認知症群の解析では、全体グループと比べて主なアウトカムはほとんど同等で統計的な優越性はみられなかった。・安全性のデータから、EGb761の安全性について重大な懸念はないことが示された。関連医療ニュース 認知症にスタチンは有用か 認知症予防効果を降圧薬に期待してよいのか 統合失調症の認知機能改善に抗認知症薬は有用か  担当者へのご意見箱はこちら

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論文の査読制度ははたして機能しているのだろうか?(解説:折笠 秀樹 氏)-233

査読制度は雑誌の質を上げるといわれてきた。また、査読制度を持たない雑誌に論文が載っても意味がないといわれてきた。 この査読制度であるが、従来は著者が誰なのかを不明にして査読するBlinded peer reviewが主流であったが、最近では著者が誰かがわかる形でのOpen peer reviewも増えてきた。本論文では、このOpen peer review制度を採用しているBMC series (http://www.biomedcentral.com/authors/bmcseries#journallist で雑誌リストが見られる)に掲載された93報のRCT(ランダム化比較試験)を対象にして、査読制度の現状とその効果について報告をした。後ろ向き調査(Retrospective study)とあるのは、過去の論文事例について調査したためである。査読前の原稿と査読後の原稿を見比べて調査した。 3つのことがわかった。 第一は、査読によって重大な欠陥を見抜くケースは少なかったことである。じっくり査読する方もいるだろうが、それほど時間をかけていない現状が浮き彫りになったといえるだろう。 第二は、査読者は著者へそんなに多くの改変を要求していないという現実がわかった。この理由も第一と同様であろう。 第三は、査読者が記載の不十分さを指摘したにもかかわらず、記載内容はあまり変わらないケースが多かったことである。まったく変わらなかったケースも少なからず見られた。もちろん、データを追加したりして改善されたケースもあった。とくに有効性(Positive impact)を示した論文では、査読者による指摘により改善された例が見られた。 査読制度は雑誌ごとに異なるので一概に結論付けられないだろうが、査読制度の問題が一部浮き彫りになったといえよう。

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52)糖尿病初期の頑張りが報われる【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話 患者頑張っているんですが…なかなか効果がでなくて、きちんとやるのをもう止めようかな、と思うときもあって。 医師いえいえ、頑張っておられると思いますよ。結果は、少しずつ出てくると思いますよ。 患者そうですか。 医師糖尿病治療は、最初のうちに頑張られると、その効果が遺産として残るみたいですよ。 患者遺産? 医師そうです。遺産です。最初のうちに、しっかりとした治療をしておけば、それが遺産で残り、将来、合併症になるリスクがかなり減るそうですよ。 患者そうなんですか。それじゃあ、もう少し、遺産をためておいた方がいいですね。(嬉しそうな顔)●ポイント病気初期に頑張っておく大切さを、わかりやすく説明します 1) Bianchi C, et al. Rev Diabet Stud. 2011; 8: 432-440. 2) Holman RR, et al. N Engl J Med. 2008; 359: 1577-1589. 3) Gaede P, et al. N Engl J Med. 2008; 358: 580-591. 4) Nathan DM, et al. N Engl J Med. 2005; 353: 2643-2653.

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事例17 往診料深夜加算(患家滞在21:40-22:10)の査定【斬らレセプト】

解説事例では、C000往診料の深夜加算が、D(告示・通知の算定要件に合致していないと認められるもの)を理由に、時間外加算へと減額査定された。初めての往診であったとのことで、診療報酬点数表を参考に往診料を算定していた。初・再診料には明確に記載されている時間外等加算の算定基準があったが、往診料の項から同様の基準を読み取ることができずに、往診終了時間が深夜帯(午後10時~翌朝6時)にかかっている場合には、深夜の区分が適用されるものと解釈して算定していた。往診料の夜間・深夜加算については、初診料や再診料の時間外等加算と同じく「診療が開始された時間を基準として算定する」こととされている。しかし、この事例のように、往診終了時間が深夜帯にかかっている場合であっても、深夜帯に診療が開始されていない場合には、深夜加算が算定できない。この事例では診療時間加算算定時を除いて記入義務のない往診時間を補記していたために査定となった。これを機会に正しい算定を行うことができるようになった。このまま誤った算定であることに気付かずにいた場合には、集団指導などで指摘を受けて診療報酬の自主返還対象になるところであった。

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事例18 段階を踏まないCT撮影の査定【斬らレセプト】

解説事例では、CT撮影がC査定(医学的理由による不適当:適用外)となった。CT撮影は診断の行いやすさから多用されるが、単純X線診断などの他の検査などを行った後に必要があれば実施するべきと、段階を踏んでから行う検査の一つに分類されている。また、その必要性、結果および結果の評価について、診療録へ記載することとされている。したがって、CT撮影を必要とした理由がレセプトから読み取れない場合は、査定や返戻の対象となる。事例では、初診料とCT撮影のみの算定であり、病名からも検査の必要性が読み取れないことから査定となったものであろう。診療録を確認すると、「右肋間痛の診断のための触診にて肋間に腫瘤様のものを触れたためにCT撮影を行った」と記載されていた。結果は、「異常なし」と書かれており、薬剤の処方もなかった。レセプト上に「触診で腫瘤を認めるためCTを実施」など、他の診療からCT撮影の適用があると判断して実施していることが、審査側に伝わるよう補記が必要であったのである。

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お米を食べるほど睡眠は良質に?

 これまでに、GI(グリセミック指数、食後血糖値の上昇度を示す指標)の高い食品が良好な睡眠の質に関連することが報告されている。金沢医科大学の米山 智子氏らは、日本人男女の集団において、GI値の異なる3種類のデンプン食(お米・パン・麺類)の摂取量および食事のGI値と睡眠の質との関連を調査した。その結果、高GI食とお米の高摂取が良好な睡眠の質と有意に関連する一方、パン摂取量は睡眠の質と関連せず、麺類摂取量は低い睡眠の質と関連することが示された。著者らは、これらのデンプン食と睡眠の質における関連性の違いは、各食品のGI値の違いによると推測している。PLoS One誌2014年8月15日号に掲載。お米と睡眠の質が低いpoor sleepのオッズ比 本試験の参加者は20~60歳の1,848人の日本人男女で、米・パン・麺類の摂取量を自記式食事歴法質問票により評価した。睡眠の質はピッツバーグ睡眠質問票日本語版(PSQI-J)を用いて評価し、全体スコアが5.5より高い場合にpoor sleep(睡眠の質が低い)とした。 お米・パン・麺類の摂取量および食事のGI値と睡眠の質との関連を調査した主な結果は以下のとおり。・各デンプン食の摂取量の五分位でpoor sleepの多変量調整オッズ比(95%信頼区間)を算出したところ、最低五分位から順に、米では1.00(基準)、0.68(0.49~0.93)、0.61(0.43~0.85)、0.59(0.42~0.85)、0.54(0.37~0.81)であった(傾向のp=0.015)。一方、麺類では、1.00(基準)、1.25(0.90~1.74)、1.05(0.75~1.47)、1.31(0.94~1.82)、1.82(1.31~2.51)であった(傾向のp=0.002)。・パンの摂取量は睡眠の質と関連していなかった。・高GI食はpoor sleepのリスク低下と有意に関連していた(傾向のp=0.020)。

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臨床予測ルールが簡単に確認できるiPhoneアプリ「ドクターKの診療ナビ」

 株式会社ウェルビーは8月1日に、臨床予測ルール(Clinical Prediction Rule)のチェックや医療計算を行うiPhoneアプリ「ドクターKの診療ナビ」をリリースした。 ドクターKの診療ナビは、疾患ごとの臨床予測ルールが簡単にチェックできるアプリで、医療計算も簡単にできる。近年はスマートフォンやタブレット端末が急速に普及し、多忙な臨床医にとって、こうしたモバイル端末が日常診療において強力な武器となってきている。 臨床予測ルールには、疾患の診断や重症度判定、治療法選択に使われる医療計算式などがある。ルールは数多く存在するが、詳細をその都度医学書で調べたり、計算するのは時間と手間がかかるという難点があった。ドクターKの診療ナビは、目の前の患者さんの臨床判断をするのにすぐに使え、医療計算式の詳細を暗記する必要もなく、もちろん電卓を使う必要もない。 また日々の臨床現場での利用だけでなく、医学生や研修医の自己学習ツールとしても役立つという。プライマリケアのサポートツールとしても実用性を発揮し、今まであまり臨床予測ルールを利用していなくても直感的に使用できるという。収載されている臨床予測ルールは50以上。 監修医は、総合内科専門医・救急科専門医である金井伸行氏(医療法人社団 淀さんせん会 金井病院 理事長)。アプリの価格は800円。利用にはウェルビーへの会員登録が必要で、IDとパスワードはウェルビーの他のiPhoneアプリと共通で使用できる。「ドクターKの診療ナビ」の詳細はこちらアプリのダウンロードはこちら(AppStore)

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手湿疹リスクが高いのはどんな人?

 小児期に手湿疹やアトピー性皮膚炎との関連が高く、水仕事に就いており、乳幼児の子育てをしている28~30歳の人で、手湿疹の発生率および有病率が高いことが明らかにされた。南デンマーク大学のC.G. Mortz氏らによるコホート研究の結果で、検討では、喫煙、教育レベル、小児期のニッケルアレルギーは無関係であったことも報告されている。British Journal of Dermatology誌オンライン版2014年8月7日号の掲載報告。 任意抽出した成人の手湿疹の発生率や有病率の評価は、いくつかの試験で行われている。しかし、任意抽出の小学生を成人まで追跡し、手湿疹発生やそのリスク因子について評価する検討は行われていなかった。 本試験では、青少年期から成人期までの手湿疹の発生率と、若年成人の手湿疹の有病率、および両者のリスク因子を推定した。 1995年に8年生(平均年齢14歳)を任意に抽出しコホートを作成、2010年に同コホートの登録者に、アンケートの記入と臨床検査(パッチテストなど)を受けるよう求め、結果について分析した。 主な結果は以下のとおり。・1,501例が1995年に任意抽出され、2010年に同コホートから1,206例が追跡を受けた。・結果、手湿疹の発生率は1,000人年当たり8.8であった。・若年成人の1年間の有病率(1-year-period prevalence)は14.3%(127/891例)、時点有病率は7.1%(63/891例)で、女性で有意に高率であった。・臨床試験では、6.4%(30/469例)で手湿疹が確認された。・成人の手湿疹について小児期の重大因子は、アトピー性皮膚炎と手湿疹であった。・成人になり水仕事に就いていること、また家庭で乳幼児の子育て中であることがリスク因子であった。・任意抽出の若者における手湿疹は、病気休暇/手当受給/リハビリテーションと関連しており、重大な社会的影響がある可能性が示された。・喫煙、教育レベル、小児期のニッケルアレルギーは無関係であった。

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6分間歩行で統合失調症患者の身体評価

 フランス・モンペリエ第1大学のP. Bernard氏らは、統合失調症患者を対象とした研究での6分間歩行試験(6MWT)の意義について、システマティックレビューにて評価を行った。その結果、統合失調症患者が6分間に早歩きできる距離(6MWD)は健常成人と比べ概して短いこと、BMIが高値、喫煙量が多い、高用量の抗精神病薬服用、身体的な自己認識が低いことと負の関係にあることなどを報告した。そのうえで著者は、統合失調症患者の身体的健康モニタリングに6MWTが使用可能であるとし、「今後の研究において、その予測因子としての役割を検討するとともに、その測定特性の評価を継続すべきである」と述べている。Disability and Rehabilitation誌オンライン版2014年8月7日号の掲載報告。 6MWTは、6MWDを測定する亜最大運動負荷試験である。研究グループは、介入効果を測定する際の6MWTの適合性を評価し、統合失調症患者の6MWDを一般集団およびマッチさせたコホートと比較、また6MWD決定要因の特定、6MWTの測定特性や品質手順などを調査した。5つのデータベースを用いて、2013年8月に公表されたフルテキスト文献をシステマティックレビューした。 主な結果は以下のとおり。・16件の研究が選択された。・6MWDの有意な増加を報告した介入研究がなかったため、介入の影響を測定する際の6MWTの適合性については評価を行わなかった。・成人統合失調症患者の歩行距離は、健常成人と比較して全般的に短いようであった。・レビュー対象となった研究の平均6MWDは、421~648mの範囲にあった。・統合失調症患者において、通常、6MWDはBMI高値、喫煙量が多い、高用量の抗精神病薬、低い身体的自己認識と負の関係にあった。・6MWTの信頼性は高かったが、これまで、その基準の妥当性について検討されていなかった。・ガイドラインが存在するにもかかわらず、レビュー対象の研究で用いられていた6MWTの方法には大きなばらつきがあった。・将来、統合失調症患者に対して推奨される身体的健康モニタリングに6MWT を含めるべきであることが示唆された。・6MWTはリハビリテーションに影響を及ぼし、統合失調症患者における機能的運動能力を評価するものであった。・治療介入の影響を6MWTで測定した患者は確認できなかった。・以上の結果を踏まえて著者は、「臨床医は、統合失調症における機能的運動能力を考える際、過体重、抗精神病薬の使用、身体に関する自己認識などを考慮に入れるべきである。また、重篤な精神疾患患者に6MWTを施行する際には、米国胸部学会などによる国際標準に従うべきである」とまとめている。関連医療ニュース 統合失調症に対し抗精神病薬を中止することは可能か 統合失調症患者は、なぜ過度に喫煙するのか 統合失調症患者の突然死、その主な原因は  担当者へのご意見箱はこちら

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日付が消えた【Dr. 中島の 新・徒然草】(031)

三十一の段 日付が消えた患者「ついにきました。最初に日付が消えまんな」中島「日付が消えますか」患者「せやから、毎朝、新聞で確認するようにしてまんねん」この患者さんは80歳の女性です。10年以上前に大きな手術をされて、その後を私が引き継いで外来でフォローしてきました。もともとの病気のことは御本人の関心の外。もっぱら気にしておられるのは、「自分がいつボケるか、どんなふうにボケるか」というそのことのみ。というのは、母親も祖母も叔母も、皆、晩年に認知症になってしまったので、おそらくは自分もそうなるだろうと思っていたからです。この方にとっては、認知症になるのは既定の事実で、いつどのような形でくるのか、それが問題でした。もちろん、高齢のこととて、置いたものの場所を思い出せないとか、多少の物忘れはあります。でも、それは許せる範囲でした。でも許せる範囲を超えてしまったのが、日付がわからなくなったということなんですね。患者「お祖母さんは、さっき食べたことも忘れてました。でも、私はまだそこまで行ってません」中島「なるほど」患者「それとね、お祖母さんは飼ってたニワトリやネコに話しかけたりしていたんですが、私は今のところ大丈夫です」中島「そいつはよかった。ところで、お独りで住んでおられるのでしたか?」患者「基本は1人です。週3回はデイサービスに行って、週4回はヘルパーさんが来てくれてます」中島「そうすると心強いですね」患者「あ、そうそう。犬を飼ってましてね。『トイレに行くよ』とか『風呂に入るよ』と言ったら、ちゃんと先に行って待っててくれるんです」中島「えっ、犬に話しかけているんですか?」患者「そうですよ」中島「うーん。日付が消えただけではないかもしれませんねえ」というわけで、カルテに「デイサービス週3回、ヘルパーさん週4回」と書きながら、ふと前回受診の記録に目がとまりました。なんと。「デイサービス週3回、ヘルパーさん週4回」と寸分違わず同じ記載がありました。3ヵ月前に自分で書いたことなのに、中身をまったく覚えていなかったのです。駄目だこりゃあ。ついに私にもきてしまったのかも?

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暴力的なゲームが子供の心に与える影響は

 米国・UTHealth公衆衛生院のTortoleroSusan R氏らは、前思春期において、暴力的なビデオゲームを毎日することと、うつ病との関連を調べた。結果、両者間には有意な相関性があることが判明した。著者は、「さらなる検討で、この関連における因果関係を調査し、症状がどれほどの期間持続するのか、また根底にあるメカニズムと臨床的な関連性を調べる必要がある」と報告している。Cyberpsychology, Behavior, and Social Networking誌オンライン版2014年7月9日号の掲載報告。 検討では前思春期において、ここ1年間に毎日、暴力的なビデオゲームを行っていたことと、うつ症状例増大との関連が認められるかを調べた。5,147人の小学5年生とその保護者から断面調査にて集めたデータを分析した。被験者は、米国3都市で行われたコミュニティベースの縦断調査Healthy PassagesのWave I(2004-2006)の参加者だった。 主な結果は以下のとおり。・線形回帰分析の結果、暴力的なビデオゲームの接触と抑うつ症状が関連していることが認められた。性別、人種/民族、仲間いじめ(peer victimization)、暴力を目撃すること、暴力で脅されていること、攻撃性、家族構成、世帯所得で補正後も変わらなかった。・「非常に暴力的(high-violence)なテレビゲームを1日2時間超する」と回答した児童では、「それほど暴力的ではない(low-violence)テレビゲームを1日2時間未満する」と回答した児童と比べて、抑うつ症状が有意に強いことが判明した(p<0.001)。・この関連性の強さは小さかったが(Cohen's d=0.16)、人種/民族の全サブグループ、および男児で認められた(Cohen's d:0.12~0.25)。関連医療ニュース ゲームのやり過ぎは「うつ病」発症の原因か 大うつ病性障害の若者へのSSRI、本当に投与すべきでないのか 小児および思春期うつ病に対し三環系抗うつ薬の有用性は示されるか  担当者へのご意見箱はこちら

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塩分摂取と死亡リスクの関係はJカーブ/NEJM

 心血管の健康に最適なナトリウム摂取量は3~6g/日(食塩換算量:7.5~15.0g/日)であり、これより多くても少なくても、死亡や心血管イベントのリスクが高くなることが、カナダ・マックマスター大学のMartin O’Donnell氏らが行ったPURE試験で示された。世界の心血管疾患予防ガイドラインが推奨するナトリウム摂取量は1.5~2.4g/日だが、これを達成するには、ほとんどの人が食生活の根本的な変更を迫られると考えられる。ナトリウム摂取量の減少が心血管疾患リスクの低下をもたらすことを証明した大規模無作為化試験はなく、前向きコホート試験の結果からは一致した見解は得られていないという。NEJM誌2014年8月14日号掲載の報告。推定排泄量を摂取量の代替指標とし、約10万人で検討 PURE(Prospective Urban Rural Epidemiology)試験は、尿中ナトリウムおよびカリウム排泄量と、死亡、心血管疾患イベントの関連を調査する前向きコホート試験。対象は、17ヵ国628地域に居住する35~70歳の一般住民であった。 朝の空腹時尿検体を採取して24時間ナトリウムおよびカリウム排泄量を推定し、摂取量の代替指標とした。尿中ナトリウムおよびカリウムの推定排泄量と、死亡および主要心血管イベントの複合アウトカムの関連を評価した。 2003年1月に登録が開始された。今回の解析には、10万1,945例(全体の48.4%がアジア人で、全体の42%は中国人)のデータを用いた。平均推定24時間ナトリウム排泄量は4.93g/日、カリウム排泄量は2.12g/日であった。平均血圧はナトリウム摂取量が多いほど高かった(p<0.001)。カリウム排泄量は多いほどリスクが低下 平均フォローアップ期間3.7年で、3,317例(3.3%)に複合アウトカムが発生した。死亡は1,976例で、そのうち650例が心血管死であった。857例が心筋梗塞、872例が脳卒中、261例が心不全を来した。 推定ナトリウム排泄量4.00~5.99g/日を基準とすると、排泄量≧7.00g/日では複合アウトカムのリスクが有意に上昇し(オッズ比[OR]:1.15、95%信頼区間[CI]:1.02~1.30)、死亡(1.25、同:1.07~1.48)および主要心血管イベント(1.16、同:1.01~1.34)のリスクもそれぞれ有意に上昇していた。 推定ナトリウム排泄量高値と複合アウトカムの関連は、高血圧を有する参加者で最も強く(交互作用検定p=0.02)、排泄量が6.00g/日を超えるとリスクが上昇した(6.00~6.99g/日;OR:1.14、95%CI:1.00~1.30/≧7.0g/日;同:1.21、1.05~1.40)。 推定ナトリウム排泄量が<3.00g/日の場合も、基準値(4.00~5.99g/日)に比べ複合アウトカムのリスクが有意に上昇した(OR:1.27、95%CI:1.12~1.44)。 推定カリウム排泄量が<1.50g/日の場合と比較して、≧1.50g/日の場合に複合転帰のリスクが有意に低下した(1.50~1.99g/日;OR:0.86、95%CI:0.77~0.97/2.00~2.49g/日;同:0.81、0.73~0.91/2.50~3.00g;同:0.86、0.75~0.98/>3.00g/日;同:0.78、0.67~0.91)。複合アウトカムの発生に関して、ナトリウム排泄量とカリウム排泄量に交互作用は認めなかった(p=0.55)。 著者は、「推定ナトリウム摂取量が3~6g/日より多い場合も少ない場合も、死亡および心血管イベントのリスクが増大した」とまとめ、「本試験はナトリウム摂取量の異なる群を疫学的に比較した調査であって、摂取量の減少が臨床アウトカムに及ぼす効果に関する情報を提供するものではない。それゆえ、意図的に摂取量を減らせばリスクが軽減するとのエビデンスとは解釈すべきでない」と指摘している。

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高齢者へのインフルワクチン、高用量で効果増/NEJM

 65歳以上高齢者への高用量3価不活化インフルエンザワクチン(IIV3-HD)接種は、標準量同ワクチン(IIV3-SD)接種に比べ、インフルエンザ様疾患の予防効果が高く、抗体反応の誘導は有意に高いことが示された。米国・ピッツバーグ大学のCarlos A. DiazGranados氏らが約3万2,000例の高齢者を対象に行った第IIIb~IV相臨床試験の結果、報告した。これまでの報告で、抗体反応が向上することは報告されていた。NEJM誌8月14日号掲載の報告より。株当たり赤血球凝集素60μgの高用量ワクチンを投与 研究グループは、米国・カナダ126ヵ所の研究施設で、3万1,989例の65歳以上を対象に、多施設共同無作為化二重盲検試験を行った。試験では、株当たりの赤血球凝集素が60μgのIIV3-HD接種と、同15μgのIIV3-SD接種の、インフルエンザ予防効果を比較。被験者を無作為に2群に分け、一方の群にはIIV3-HDを(1万5,991例)、もう一方にはIIV3-SD(1万5,998例)を接種した。 北半球インフルエンザ流行期2011~2012年シーズンと2012~2013年シーズンに、相対的有効性、効果、重篤な有害事象などの安全性、免疫原性を評価。疾患調査期間は毎年4月30日までで、被験者はその間、呼吸器症状が発生した場合には報告し、また電話による週1~2回の追跡調査を受けた。高用量群の標準量群に対する相対的有効性は24.2%、安全性は同等 事前に規定した、インフルエンザ様疾患の発症が確認されたのは、IIV3-HD群は228例(1.4%)、IIV3- SD群は301例(1.9%)だった(相対的有効性:24.2%、95%信頼区間:9.7~36.5%)。 調査期間中に1回以上の重篤有害事象が発生したのは、IIV3-HD群の1,323例(8.3%)、IIV3-SD群の1,442例(9%)だった(相対リスク:0.92、同:0.85~0.99)。 ワクチン接種後28日のHAI抗体価と血清抗体保有率(HAI抗体価が1対40以上だった人の割合)は、IIV3-HD群で有意に高かった。

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眠りのメカニズム

そもそも、どうして眠たくなるの?疲れたから眠る(睡眠恒常性維持機構)睡眠が足りないと、体を良い状態に保とうとして眠くなります。また、疲れ具合に応じて睡眠の質がコントロールされます。夜になると眠る(体内時計維持機構)日中に活動して、夜間に休息するように、体内のリズムが調整されます。Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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不眠症がもたらすリスク

不眠症は放っておいていい?睡眠が不足すると、糖尿病、高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病の発症リスクが高くなるといわれています。Vgontzas AN, et al. Diabetes Care. 2009; 32: 1980-1985.Fernandez-Mendoza J, et al. Hypertension. 2012; 60: 929-935.Laugsand LE, et al. Circulation. 2011; 124: 2073-2081.Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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良質な睡眠を得るために

良質な睡眠を得るためには、生活を改善することが重要です定期的な運動規則正しい食生活寝酒は眠りが浅くなる快適な寝室環境を整える厚生労働科学研究・障害者対策総合研究事業、日本睡眠学会編. 睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン2013年改訂より作成Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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