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未来を担う医療系学生(25)

澤村 みずきさん滋賀医科大学医学部 医学科 2年希望進路:整形外科部活やスポーツを頑張る人々を応援・サポートできる医師を目指してます。コメントバスケをやっていて、しょっちゅう病院にはお世話になっていました。高校で友人がじん帯を傷めてなかなか治らず、もどかしい思いをしました。中学や高校、大学という限られた期間の中で故障で活躍できないのは本当に勿体ない。だからいま、骨や組織を頑張って勉強して、少しでも早く復帰できる治療ができる医師になりたいです。いま、学んでいることに自分のスポーツの経験も役立っていて、医学部に来て本当によかったと実感しています。撮影:江上嘉郁

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未来を担う医療系学生(26)

平野 愛佳さん杏林大学保健学部 診療放射線技師学科 2年希望進路:放射線科放射線治療をもっと身近に感じてほしい。コメント将来はがん治療に携わりたいです。放射線っていうとその単語だけで、怖いものと思っている方も多いんですが、実際は放射線治療は安全で有効性の高いもの。そんなことをもっと多くの方に知ってほしいので、放射線技師としてのキャリアを積んでいきながら、放射線治療をもっと身近に感じてもらえるような広報活動もしてみたいなと思っています。撮影:江上嘉郁

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未来を担う医療系学生(27)

福島 沙季さん文京学院大学保健医療技術学部 理学療法学科 4年希望進路:理学療法科環境にとらわれずに色々なことに挑戦していきたい。コメント元々は栄養士志望。陸上部で長距離選手をしていたんですが、スポーツ推薦試験を受ける前にヘルニアを患ってしまい、受験を断念したんです。だけど、理学療法士さんの指導のおかげで、きちんと治して陸上に復帰することができました。選手だけでなく、普通の人も、けがをする前に『楽しんでスポーツができるように』、いろんなことを教えられる理学療法士になりたいな。撮影:江上嘉郁

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未来を担う医療系学生(28)

木村 映里さん日本赤十字看護大学看護学部 看護学科 4年希望進路:小児科どんな状況の患者さんとも正面から向き合い、ケアできる看護師になりたい!コメント母親が管理栄養士だったので、医療職は少し身近に感じながら育ちました。幼いころに入院したことも影響したのかもしれませんが、困っているひとの役に立ちたいっていう思いは人一倍強いかもしれません。昨年はIONという看護学生団体の代表をさせてもらって、他職種の学生さんたちで交流を深めるなかでたくさんのことを学びました。将来は医師を始め医療に携わる人たちと尊敬し合える看護師になりたいと思っています。撮影:江上嘉郁

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未来を担う医療系学生(29)

松村 春香さん北里大学薬学部 薬学科 5年 地域の方に好かれる薬剤師になりたいです。コメント今回はスタッフとしてMFFに参加しました。学校では交流がない様々な職種の仲間ができたので、今後もこの繋がりを活かしていきたいです。地域で患者さんから信頼してもらえるような、親しみやすい薬剤師になりたいなって思います。撮影:田里弐裸衣

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未来を担う医療系学生(30)

西村 有未さん東京大学医学部 医学科 5年希望進路:救命救急患者さんの人生に関わる医師になりたい!コメント中学・高校時代、自分は何ができるのか悩んだ時、生涯にわたって勉強し続けられることと、人と関わって話ができる仕事がしたいと考え、医師になることを決意しました。知的好奇心は強い方だと思います。今、実際に医学を学び、現場での実習をしながら、それを日々実感していますね。もちろん臨床で活躍したいですが、いずれは医師の労働環境やワークライフバランスについて施策を考えたりすることにも挑戦したいです。撮影:江上嘉郁

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慢性膝痛に鍼・レーザー鍼治療は有効か/JAMA

 50歳以上の中等度~重度の慢性膝痛患者に対する鍼治療やレーザー鍼治療は、疼痛の緩和や身体機能の改善に有効ではないことが、オーストラリア・メルボルン大学のRana S. Hinman氏らの検討で示された。慢性膝痛はプライマリケア医を受診する高齢者に最も高頻度にみられる疼痛であり、典型的には骨関節炎に起因し身体機能を低下させる。鍼治療は慢性膝痛の最も一般的に用いられる代替治療で、使用機会は増加傾向にあるという。従来の鍼だけでなく、経穴への非侵襲的な低出力レーザー鍼治療の有用性を示すエビデンスがある。JAMA誌2014年10月1日号掲載の報告。鍼治療の効果をZelenデザインの無作為化試験で評価 研究グループは、慢性膝痛に対する鍼治療およびレーザー鍼治療の有効性を評価する無作為化試験を実施した。対象は、年齢50歳以上、膝の疼痛が3ヵ月以上持続し、numerical rating scale(NRS)で10点中4点以上、朝の膝のこわばりは30分以内の患者とした。 本試験はZelenデザイン(無作為割り付け後に同意を得る)を採用し、プロトコルはSTRICTAガイドラインに準拠した。2010年2月~2012年12月に、ビクトリア州のメルボルン市およびその近郊において、広告で参加者を募った。 282例が登録され、無治療群(対照群)に71例、鍼治療群に70例、レーザー鍼治療群に71例、偽レーザー鍼治療群に70例が割り付けられ、12週の治療が行われた。レーザー鍼治療群と偽レーザー鍼治療群の参加者と施術者(プライマリケア医)には割り付け情報がマスクされ、対照群の患者には試験について何も知らされなかった。 主要評価項目は、12週時の膝の疼痛スコア(NRS:0~10点、点が高いほど痛みが強い)および身体機能(WOMAC:0~68点、点が高いほど身体活動が困難)であった。アウトカムの欠測値をmultiple imputation法で補完したITT解析を行った。短期的にわずかな効果、長期的有効性は認めず 4群の平均年齢は62~64歳で、女性が39~56%含まれた。12週時に26例(9%)、1年時には50例(18%)が追跡不能となった。 偽レーザー鍼治療群と比較した12週時の疼痛スコアの平均差は、鍼治療群が-0.4(95%信頼区間[CI]:-1.2~0.4、p=0.34)、レーザー鍼治療群は-0.1(同:-0.9~0.7、p=0.86)で、身体機能の平均差はそれぞれ-1.7(同:-6.1~2.6、p=0.43)、0.5(同:-3.4~4.4、p=0.79)であり、いずれも有意な改善効果は得られなかった。 一方、対照群と比較した12週時の疼痛スコアの平均差は、鍼治療群が-1.1(95%CI:-1.8~-0.4、p=0.002)、レーザー鍼治療群は-0.8(同:-1.5~-0.1、p=0.03)であり、いずれもわずかな改善効果が得られたが、1年時にはどちらも有意な差はなかった。また、対照群と比較した12週時の鍼治療群の身体機能の平均差は-3.9(同:-7.7~-0.2、p=0.04)で、わずかに改善したが、前述のように偽レーザー鍼治療群と比べた平均差は-1.7(同:-6.1~2.6、p=0.43)と有意差を認めず、1年時も有意な差はなかった。 12週および1年時の歩行時や起立時の疼痛、身体活動制限、健康関連QOLなどの副次評価項目のほとんどにも改善効果は確認できなかった。有害事象は少なく、また軽度で一過性であり、治療群間で類似の傾向がみられ、重篤な有害事象は認めなかった。また、患者と施術者のほとんどが、レーザー鍼治療と偽レーザー鍼治療の判別ができなかった。 著者は、「50歳以上の中等度~重度の慢性膝痛患者には鍼治療およびレーザー鍼治療は推奨されない」と結論している。

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急性呼吸促迫症候群へのスタチンの効果/NEJM

 急性呼吸促迫症候群(ARDS)の治療において、シンバスタチンは臨床転帰の改善をもたらさないことが、英国・クイーンズ大学ベルファストのDaniel F McAuley氏らIrish Critical Care Trials Groupが行ったHARP-2試験で示された。ARDSでは、肺胞障害を引き起こすコントロール不良な炎症性反応が認められ、豊富なタンパク質を含む肺浮腫液の肺胞腔内への滲出により呼吸不全を来す。スタチンは、HMG-CoA還元酵素を阻害することで、ARDSの発症に関与する複数の機序を修飾することが示され、動物実験やin vitro試験、さらにヒトの第II相試験においてARDSの治療に有効である可能性が示唆されている。NEJM誌2014年9月30日号掲載の報告。人工呼吸器非装着日数をプラセボ対照無作為化試験で評価 HARP-2試験は、シンバスタチンはその病因によらずARDS患者の臨床転帰を改善するとの仮説の検証を目的とする、多施設共同二重盲検プラセボ対照無作為化試験。対象は、気管挿管および人工呼吸器が装着された発症後48時間以内のARDS患者であった。 被験者は、シンバスタチン80mg/日(経腸投与)またはプラセボを投与する群に無作為に割り付けられ、最長28日の治療が行われた。主要評価項目は第28日までの人工呼吸器非装着日数、副次評価項目は第28日までの肺を除く臓器不全のない日数、死亡、安全性であった。 2010年12月21日~2014年3月13日までに、英国およびアイルランドの40施設のICUから540例が登録された。シンバスタチン群に259例、プラセボ群には281例が割り付けられ、それぞれ258例、279例が解析の対象となった。人工呼吸器非装着日数:12.6 vs. 11.5日 シンバスタチン群は、平均年齢53.2歳、男性52.9%で、ARDSの原因は肺炎62.2%、敗血症40.9%であり、プラセボ群はそれぞれ54.4歳、60.7%、55.0%、42.1%であった。動脈酸素分圧(PaO2)/吸入酸素濃度(FiO2)比(123.0 vs. 132.4mmHg、p=0.049)を除き、背景因子は両群間でバランスがとれていた。 人工呼吸器の平均非装着日数はシンバスタチン群が12.6日、プラセボ群は11.5日(p=0.21)であり、両群で同等であった。また、無臓器不全日数はそれぞれ19.4日、17.8日(p=0.11)、28日死亡率は22.0%、26.8%(p=0.23)であり、いずれも両群間に差を認めなかった。 有害事象の多くがクレアチンキナーゼ値や肝アミノトランスフェラーゼ値の上昇であった。治療関連有害事象の発現率はプラセボ群よりもシンバスタチン群で高かったが、重篤な有害事象(死亡などの試験の転帰を除く)の発現状況は両群で同等であった。 著者は、「シンバスタチンによる有害事象は最小限であったが、臨床転帰は改善されなかった」とまとめ、「敗血症関連ARDSに対するロスバスタチンの有用性を検討したSAILS試験でも、臨床転帰の改善は得られなかったことから、病因にかかわらずARDSに対するスタチンのルーチン投与にはほとんど意義はないと考えられる」と指摘している。

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MPHがADHD症状やメラトニンに及ぼす影響を検証

 注意欠如・多動症(ADHD)患者の大半は、うつ症状に代表される、その他の関連症状を有している。ADHDに関与している可能性のあるメディエーターの1つメラトニンは、サーカディアンリズム、神経機能およびストレス反応を調節していると考えられている。スペイン・Clinico San Cecilio Hospital のIsabel Cubero-Millan氏らは、ADHDのサブタイプにおける血清中メラトニン濃度の状況、およびメチルフェニデート(MPH)が及ぼす血清中メラトニン濃度やADHDに併存する症状への影響を検討した。International Journal of Molecular Sciences誌2014年9月号の掲載報告。  本研究では、(1)ADHDサブタイプにおける血清中ベースラインメラトニン濃度の日内変動および夜間分泌、(2)MPHの慢性的な服用が血清メラトニン濃度ならびに症状に及ぼす影響、について検討した。ADHD(DSM-IV-TR診断基準による)小児136例を、Children's Depression Inventory(CDI)を用いてサブグループに分類。登録時および治療開始4.61±2.29ヵ月後に血液サンプルの採取(20:00と9:00)と、尿の採取(21:00から09:00までの間に)を行った。メラトニンとその尿代謝物を、ラジオイムノアッセイRIA法により測定した。STATA 12.0を用いてファクトリアル解析を行った。 主な結果は以下のとおり。・ADHDのサブタイプである多動性衝動性優勢状態/行為障害(PHI/CD)小児において、併存するうつ症状に影響することなく、血清中メラトニン濃度は高値を示していた。・MPH服用は、血清中メラトニンプロファイルに影響を及ぼさずに併存する症状を改善した。ただし、ADHDの両サブタイプで6-s-メラトニンの排泄が減少した。・以上から、未治療のPHI/CD小児における、血清メラトニン濃度増加の主因は、崩壊した神経内分泌の均衡の部分的な恒常性の回復によるものと思われた。・MPH服用による脳メラトニン代謝の差が、臨床的ベネフィットに関与している可能性が示唆された。関連医療ニュース メチルフェニデートへの反応性、ADHDサブタイプで異なる ADHD女性に対する薬物治療、その課題は 成人ADHDをどう見極める  担当者へのご意見箱はこちら

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レビー小体型認知症(DLB)、アルツハイマー型(AD)との違いは?

 2014年9月19日、アルツハイマー型認知症(AD)治療薬アリセプト(一般名:ドネペジル)について、レビー小体型認知症(DLB)の効能・効果が承認された。都内で10月8日に開催されたエーザイ株式会社によるプレスセミナーでは、横浜市立大学名誉教授の小阪 憲司氏と、関東中央病院 神経内科部長の織茂 智之氏が講演した。世界で初めてDLB例を報告し、DLB家族を支える会の顧問でもある小阪氏は、「DLBは最もBPSD(行動・心理症状)を起こしやすい認知症であり、患者さんの苦しみも強く介護者の苦労も多い」と述べ、患者さんや介護者のQOLを高めるため、早期診断・早期治療の重要性を強調した。DLBは誤診されやすく、診断にはDLBの特徴を知ることが必要である。本稿では、織茂氏の講演からDLBの特徴を中心に紹介する。レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症の違い 剖検例の検討では、認知症例のうちDLBが12~40%を占める。わが国の久山町研究の剖検例ではDLBが41.4%と報告されており、従来認識されているより患者数は多いと考えられる。 織茂氏はまず、ADとは異なるDLBの特徴として、記憶障害の発症前に多くの身体症状が発現することを挙げた。90例のprobable DLB患者での検討では、記憶障害発症の9.3年前から便秘が、4.8年前からうつが、4.5年前からレム睡眠行動異常症が発現していたと報告されている。 DLBの症状の特徴として、以下の5つが挙げられる。1)幻視を主体とする幻覚2)パーキンソン症状(手足が震える・四肢が硬くなる・動作が遅くなる・歩行障害) ADでは発現しないため、これらの症状が発現すればDLBを疑う。3)認知機能の変動が大きい4)自律神経症状(血圧の変動・排尿障害・消化管運動障害・発汗障害など) ADでは発現しない。起立性低血圧による転倒骨折・頭部外傷、食事性低血圧による誤嚥、臥位高血圧による心臓・腎臓への負担や脳出血の危険がある。消化管運動障害としては、便秘のほか、時にイレウスを起こす危険がある。発汗障害としては、発汗減少や発汗過多が起こり、うつ熱、体温が外気温に左右されやすいなどがある。5)レム睡眠行動異常症 DLBでは病早期からみられるのに対し、ADではまれである。DLBを早期診断する努力の必要性を指摘 織茂氏は、DLBの臨床診断基準(CDLBガイドライン)における重要な点として、まず、必須症状である進行性認知機能障害について、病初期には記憶障害が必ずしも起こらないことを強調した。 DLBの診断基準では、3つの中核症状(認知機能障害の変動・繰り返す幻視・特発性パーキンソン症状)のうち2つあればprobable DLBと診断される。また、中核症状が1つでも、レム睡眠行動異常症、抗精神病薬への重篤な過敏性などの示唆的所見が1つ以上あればprobable DLBと診断される。 画像診断における特徴としては、脳MRI画像においてDLBでの海馬の萎縮はADほどではないという。また、MIBG心筋シンチグラフィにおいては、DLBは心臓が黒く写らないことからADとの鑑別が可能である。脳血流シンチグラフィやドパミントランスポーターシンチグラフィにおいても、ADとの違いが観察される。 小阪氏は、DLBの診断のポイントとして、認知症の存在にとらわれすぎないこと、早期には認知症が目立たないことが多いこと、特有な幻視・レム睡眠行動異常症・パーキンソン症状に注目することを挙げた。そのうえで、軽度認知障害のレベルでDLBを発見する努力の必要性を指摘している。DLBではさまざまな症状に対して適切な治療が必要 DLBでは、認知機能障害のほか、BPSD、パーキンソン症状、血圧変動や排尿障害などの自律神経症状など、さまざまな症状がみられることから、それぞれに対して治療を行う。 そのうち、認知機能障害に対しては、ADと同様、アセチルコリンの減少を防ぐコリンエステラーゼ阻害薬が有効である。DLBでは、中隔核のアセチルコリン系の神経細胞数がADより減少しているという。 織茂氏は、DLBではさまざまな症状に対して適切な治療が必要であるとし、また、薬剤治療を開始するときは、過敏性を考慮して少量から始めるよう注意を促した。

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ADVANCE-ON試験:一定期間の降圧治療の有無でも、長期的な心血管イベント発症に影響(解説:桑島 巌 氏)-260

2型糖尿病合併高血圧患者で、大血管障害を予防するためには、血糖管理に加えて、厳格な血圧管理が非常に重要であることは、UKPDS38という有名な臨床試験で証明されていた。しかし、厳格血圧コントロールといっても平均144/82mmHg、通常血圧管理群154/87mmHgという高いレベルでの比較だった。  2007年に発表されているADVANCE試験は、2型糖尿病合併高リスクの症例で平均145/81mmHg、41%が140/90mmHg未満の正常血圧症例を含む症例でのACE阻害薬+利尿薬の心血管合併症(macro, micro)予防効果をプラセボ治療群と比較した試験である。その平均4.4年間の結果では、厳格なACE阻害薬+利尿薬による血圧管理が、プラセボに比べて大血管および細小血管障害を有意に抑制したことが報告されている1)。また、血糖管理に関しても、HbA1c6.5%未満の厳格管理が、標準管理群よりも心血管イベント抑制に有用であることも示されていた。 今回発表のADVANCE-ON試験は、試験終了後ランダム化を終了したあと、さらに血圧管理試験では平均5.9年間、血糖管理試験では5.4年間延長して観察された結果である。延長期間中にはすでに厳格血圧管理群と通常管理群における血圧値の差は消失しており、血糖値もHbA1c6.5%未満の厳格血糖管理群と通常管理群の間でも差は消失していたという。 このことは糖尿病合併高血圧患者における4.4年間における降圧薬治療の違いが、試験終了後5~6年間までも全死亡や心血管死に強く影響することを示した試験として興味深い。 一方、血糖コントロールに関しての厳格管理群と通常管理群との間には、全死亡、心血管死、大血管イベント発症に差はみられず、長期的なメリットは保証されなかった。すなわち血糖管理の遺産効果(legacy effect)について否定的な結果となった。 これら一連の臨床試験結果は、糖尿病患者においては厳格な血圧管理こそ重要であることをあらためて教えてくれる。

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未来を担う医療系学生(01)

中川 愛理さん東京女子医科大学医学部 医学科 2年希望進路:皮膚科患者さんから頼りにされる素敵な医師になりたいです!コメント小学生の頃から医師になりたい!と思っていました。近所に皮膚科がなくてとても困った経験があるので、将来は皮膚科のドクターになれたらいいかなと思っています。大学進学を機に福井から東京に出てきたので、まだこっちに慣れないところもあるけど、イベントを通じて友人も増えてきたので、勉強の合間は楽しく出かけたりしたいと思います。撮影:田里弐裸衣

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初代・医療系学生ナンバーワン美女はこの2人に

「医療系学生ナンバーワンの美女を選ぼう!」学生たち自身による、そんな初の試みが8月23日、東京・品川で開かれました。その名も「全国医療系学生ミスコン2014」。全国の医療系学生が集まり、2日間にわたりさまざまなイベントを通じて交流する「メディカル・フューチャー・フェス2014」(MFF2014)の目玉企画です。主催した医療系学生たちの「本気で『ワーク・ライフ・バランス』を考え、学生として社会に発信していきたい」という思いに共鳴し、ケアネットではスポンサーとしてMFF2014を応援しました。ミスコン当日は、あらかじめウェブ投票によって絞り込まれたファイナリスト10人が、決選投票に向けて最後のアピール。ファイナリストは、医学生(メディカル部門)と、医学部以外の医療系学生(コメディカル部門)5人ずつ。ワーク・ライフ・バランスをテーマにしたパネルディスカッションや白衣のファッションショーに続き、ステージ上で特技を披露して自身の魅力を表現しました。会場での投票の結果、メディカル部門のグランプリに選ばれたのは、井上陽美さん(熊本大医学部4年)。特技披露では、ミュージカルの部活で鍛えたのどで、話題のディズニー映画「アナと雪の女王」の劇中歌「Let it go」を熱唱。大勢の前で英語の歌詞をアカペラで歌い切った度胸は、グランプリにふさわしいハイインパクトでした。コメディカル部門のグランプリに輝いた西條礼奈さん(日本赤十字看護大看護学部4年)は、ゴルフウエアで、“エア・ホールインワン”に挑戦?大きくスイングして架空のボールをロングショット。1打でカップインしてガッツポーズを決めると、場内がどっと沸きました。このほか、MFF2014協賛企業の特別賞として、クラシコ賞に山本理香子さん(島根大医学部4年)、林莉理さん(福岡大医学部4年)、宮本紗代さん(慶應義塾大看護医療学部3年)、DHC賞に岩切由季さん(鹿児島大医学部4年)、岡本美波さん(横浜市立大医学部看護学科2年)が選ばれました。MFF2014 には、2日間で650人が来場。コメディカルはもちろん、医学生も女子が非常に多く、未来を担う医療者としての女性のパワーを改めて実感しました。そこでケアネットではミスコン連動企画として、来場していた女子学生たちに医療者としての「夢」をインタビューしました。日替わりで登場する彼女たちが作る「未来の医療」に思いを馳せてみませんか?

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59)自分の適正なお寿司の皿数、わかりますか?【糖尿病患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話医師外食では、どんなものを食べられることが多いですか?患者子どもやおばあちゃんもいるので、回転寿司にいくことが多いです。医師回転寿司はいいですね。子どもからお年寄りまで、楽しめますね。患者そうなんです。けど、つい食べ過ぎてしまって・・・医師何皿くらい食べられますか?患者そうですね。7~8皿、多いときは10皿くらい食べるかもしれません。医師なるほど。普段、食べているご飯の量はどのくらいですか?患者ご飯の量ですか。200gくらいです。医師それだと、だいたい5皿分くらいになりますね。患者それなら、私、食べ過ぎですね。これからは気をつけます。●ポイント普段食べているご飯の量と皿数を比較することで、理解が深まります

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喫煙が低EPA/AA比と関連:日本の2型糖尿病患者

 喫煙は、50歳以上の日本人2型糖尿病患者において、EPA/AA比(エイコサペンタエン酸/アラキドン酸比)に影響を与える可能性があることが、自治医科大学の岡田 健太氏らによる研究で明らかになった。2型糖尿病患者に禁煙を促すことが、心血管疾患発症の抑制につながるかもしれない。Diabetology & metabolic syndrome誌2014年8月13日号の報告。 低EPA/AA比は、心血管疾患のリスク因子であると考えられている。また、喫煙は、高齢者においてもなお心血管疾患のリスク因子となる。そのため、本研究では、高齢の2型糖尿病患者において、EPA/AA比と喫煙状況との関連を調査した。 対象は、EPAやAAを含有する薬物治療を行っていない50歳以上の2型糖尿病188例(男性114例、女性74例/ 平均65.0±7.5歳)。喫煙状況、糖尿病の状態、EPAおよびAAを含む血液データの観点から検討した。 主な結果は以下のとおり。・喫煙者は49例(男性43例、女性6例/ 平均62.4±7.3歳)、非喫煙者は139例(男性71例、女性68例/平均65.9±7.4歳)であった。・喫煙者は、高血圧、神経障害、HbA1c高値、HDLコレステロール低値の割合が、非喫煙者と比較して有意に高かった。・AA値、DHA値、EPA値は、喫煙者と非喫煙者で有意差は認められなかった。・喫煙者は非喫煙者と比較して、EPA/AA比が有意に低かった(平均0.29 vs 0.39、p<0.01)。この関連は多変数(年齢、性別、BMI、高血圧、HbA1c値、インスリン療法、合併症、脂質、スタチン治療)で調整後も有意なままであった。

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肝斑へのシステアミン・クリームの効果

 肝斑治療において、システアミン・クリームが有意な有効性を示したことが判明した。イラン・テヘラン医科大学のSusan Farshi氏らが二重盲検無作為化プラセボ対照試験の結果、報告した。肝斑の特徴である過度の色素沈着を治療することは困難である。一方で、システアミンは強力な脱色作用で知られるが、肝斑治療の有効性については検討されていなかったという。British journal of dermatology誌オンライン版2014年9月23日号の掲載報告。 肝斑患者に対するシステアミン・クリームの有効性を検討する試験は、被験者50例(プラセボ群25例、システアミン・クリーム群25例)を対象に行われた。 システアミン・クリームまたはプラセボを、1日1回就寝時に、4ヵ月間にわたって塗布した。 治療の有効性は、Mexameter皮膚色比較、MASIスコア、試験担当医による総合的評価(IGA)、患者への質問票を用いて、ベースライン時、2、4ヵ月後に評価した。 主な結果は以下のとおり。・Mexameter®で測定した、治療開始前のシミと正常皮膚との平均差は、システアミン・クリーム群75.2±37、プラセボ群68.9±31であった。・2ヵ月後には、各群39.7±16.6、63.8±28.6であった。・4ヵ月後には、各群26.2±16、60.7±27.3となっていた。・両群間の統計的有意差は、2ヵ月時点(p=0.001)、4ヵ月時点(p=0.0001)のいずれにおいても認められた。・治療終了時、MASIスコアは、システアミン・クリーム群が有意に低かった(7.2±5.5 vs. 11.6±7.9、p=0.02)。・IGAおよび患者評価も、プラセボに比べてシステアミン・クリームが有意な有効性を示すものであった。

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てんかんに効くサプリメント、低用量EPA+DHAが発作を抑制

 低用量の魚油(EPA+DHA 1,080mg[3カプセル/日])は、てんかん発作を抑制し、その改善効果は薬剤抵抗性てんかん(DRE)における抗てんかん薬に関する最近の試験結果と同程度であったことが示された。米国・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のChristopher M DeGiorgio氏らによる低用量と高用量をプラセボと比較した第II相無作為化クロスオーバー試験の結果、報告された。高用量魚油に関する試験はこれまでにも行われているが、その効果は示されていなかった。今回の結果を踏まえて著者は、「低用量魚油はてんかん発作を抑制し、てんかん患者の健康を改善することが示された」と述べ、「DREにおける低用量魚油(1,080mg/日未満)の大規模な無作為化試験の実施が正当化された」とまとめている。Journal of Neurol Neurosurg Psychiatry誌オンライン版2014年9月8日号の掲載報告。低用量魚油でてんかん発作頻度が33.6%低下 n-3脂肪酸は、神経興奮性を抑制し、てんかん発作を抑制することが動物モデルにおいて示されている。これまで、高用量魚油投与について、DREにおける2件の無作為化試験が行われたが、いずれもネガティブな結果が示されていた。 本検討で研究グループは、低用量と高用量の魚油の第II相無作為化クロスオーバー試験を行い、低用量または高用量魚油、てんかん発作を抑制もしくは心血管系を改善するかどうかを調べた。 試験は、24例のDRE患者を対象とし、低用量または高用量の魚油vs. プラセボ(コーン油、リノール酸)で検討。クロスオーバー期間は3期を設定し、試験は投与期間3期(各10週間)とウォッシュアウト期間2期(各6週間)の計42週間にわたって行われた。全被験者は、二重盲検下で無作為化され、異なるシーケンスでプラセボ、高用量、低用量の投与を受けた。主要アウトカムは、全てんかん発作頻度の割合変化であった。 低用量または高用量魚油がてんかん発作を抑制するかどうかを調べた主な結果は以下のとおり。・低用量魚油は、プラセボと比較して、てんかん発作頻度を33.6%低下した。・また、低用量魚油は、血圧を緩やかだが有意に低下した。・高用量魚油は、てんかん発作の抑制についてプラセボとの差がみられなかった。心血管リスク因子の改善も認められなかった。関連医療ニュース どの尺度が最適か、てんかん患者のうつ病検出 うつ病補助療法に有効なのは?「EPA vs DHA」 統合失調症の再発予防、ω-3脂肪酸+α-LAは有用か

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患者さんの誤解を解く説明法

患者さん用画 いわみせいじCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話患者 先生、ブルーベリーは目にいいんですか?医師 ブルーベリーね。(興味を示す)患者 そうなんです。血糖値が高いと眼が悪くなると聞いて、何かないかと思っています。医師 じつは、もう飲み始めているとか?患者 そうなんです。試供品を買って飲んでみたんですけど・・・医師 そうだったんですか。ブルーベリーは、アントシアニンをたくさん含んでいるので、抗酸化作用が期待されているのですが・・・。画 いわみせいじ患者 どうなんですか?医師 残念ながら、疲れ目程度はとれるかもしれませんが、糖尿病からくる眼の合併症を防ぐまでの効果はないそうです。患者 なんだ。そうなんですか。医師 これからは試してみる前に相談してみてくださいね。患者 はい。わかりました。ポイント患者さんの話に興味を示し、エビデンスをわかりやすく説明することで患者さんの満足度が高まりますCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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できることから運動を指導

患者さん用画 いわみせいじCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話医師 普段、どんな運動をされていますか?患者 最近、時間がなくて、運動できていないんです。通勤で歩くくらいです。医師 そうですか。お忙しそうですね。通勤では片道、どのくらい歩いておられますか?患者 10分くらいです。画 いわみせいじ医師 なるほど。1駅前で降りると、どのくらいになりますか?患者 20分ちょっとですかね。医師 なるほど。片道が10分以下の人に比べると、20分を超える人は糖尿病に27%なりにくいそうですよ。患者 そんなに違うんですね。それなら、1駅まで降りて歩いてみようかな。医師 それはいいですね。(歩行時間と糖尿病発症の関連: 0~10分=1.00、11~20分=0.86、21分以上=0.73)ポイント大きな目標ではなく小さな目標を一緒に考えると自己効力感が高まりますCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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夏場に陥る体重増加の罠

患者さん用画 いわみせいじCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.説明のポイント(医療スタッフ向け)診察室での会話医師 毎日、暑いですね。体重の方はいかがですか?患者 少し増えています。医師 そうですか。昔は冬場に体重が増える人が多かったんですが、最近は夏場に太る人もいますね。患者 そうなんです。私も夏場に体重が増えるんです。医師 夏場に体重が増える人には特徴が3つほどありますよ。患者 どんなことですか?医師 まずは暑くなるので、ビールを飲む回数が増えたり量が増えたりします。患者 それ私ですね。画 いわみせいじ医師 次に、風呂あがりや寝る前などにアイスを食べるようになります。その結果、悪玉コレステロールが増えたりします。患者 それもやっています。医師 3つ目は、あっさりしているがカロリーの比較的高いものをよく食べるようになります。患者 それは何ですか?医師 ソーメンなどの麺類です。つい食べすぎちゃいますね。患者 夏場に何で太るのかと思っていましたが、原因がよくわかりました。気をつけます。ポイント患者がよくやる行動を順に追って説明することで、理解が深まりますCopyright© 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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