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がん患者の再発VTEへのtinzaparin vs.ワルファリン/JAMA

 急性静脈血栓塞栓症(VTE)を呈した担がん(active cancer)患者に対し、低分子ヘパリン製剤tinzaparinは、ワルファリンとの比較においてVTE再発を抑制しなかったことが報告された。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のAgnes Y. Y. Lee氏らが、900例を対象とした国際多施設共同無作為化試験の結果、報告した。複合アウトカム評価による本検討では、全死因死亡と重大出血抑制との関連は示されなかったが、臨床的に意味のある非重大出血の抑制は認められた。著者は、「再発VTリスクが高い患者で結果が異なるかについて、さらなる検討を行う必要がある」と述べている。JAMA誌2015年8月18日号掲載の報告。32ヵ国164施設900例を対象に無作為化試験 急性VTEを呈した担がん患者の治療については、先行研究の単施設大規模試験の結果を踏まえて、ワルファリンよりも低分子ヘパリンが推奨されている。 今回研究グループは、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、北米、中米、南米の32ヵ国164施設で被験者を登録し、tinzaparin vs.ワルファリンの有効性と安全性について検討した。試験期間は2010年8月~2013年11月、無作為化非盲検試験にて試験アウトカムの評価は盲検化中央判定にて検討した。 被験者は、担がん状態(組織学的または細胞診で確認がされており、次のいずれかに当てはまる患者:(1)過去6ヵ月間にがんと診断、(2)再発、局所進行または転移性、(3)過去6ヵ月間にがん治療、(4)非完全寛解の造血器腫瘍)、客観的診断による近位部型深部静脈血栓症(DVT)または肺塞栓症を有し、余命は6ヵ月超、抗凝固薬の禁忌なしの18歳以上成人であった。無作為に2群に割り付け、一方にはtinzaparin 175 IU/kgが1日1回6ヵ月投与(tinzaparin群449例)。もう一方は6ヵ月間の従来療法群として、最初の5~10日間tinzaparin 175 IU/kg 1日1回を投与したのち、ワルファリン単独投与でINR2.0~3.0を維持した(ワルファリン群451例)。 フォローアップ訪問が、7、14、30日、以後30日間ごとに180日時点まで行われ、また再発VTEの徴候や症状がみられないか、スタッフによる電話フォローが、月ごとの訪問後2週目に行われた。 主要有効性アウトカムは、中央判定による再発DVT、致死的または非致死的肺塞栓症、2次性VTE発生の複合とした。安全性アウトカムは、重大出血、臨床的に意味のある非重大出血、全死因死亡などだった。tinzaparin群の再発VTE、有意な抑制は認められず 結果、再発VTEの発生は、tinzaparin群31/449例、ワルファリン群45/451例だった。6ヵ月間の累積発生率は、tinzaparin群7.2% vs. ワルファリン群10.5%で、有意な差は認められなかった(ハザード比[HR]:0.65、95%信頼区間[CI]:0.41~1.03、p=0.07)。 同様に、重大出血(12例 vs.11例、HR:0.89、95%CI:0.40~1.99、p=0.77)、全死因死亡(150例 vs.138例、1.08、0.85~1.36、p=0.54)でも有意差はみられなかった。 一方で臨床的に意義のある非重大出血の発生については、tinzaparin群の有意な低下が認められた(49/449例 vs.69/451例、HR:0.58、95%CI:0.40~0.84、p=0.004)。

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肥満を引き起こす遺伝子のメカニズムが判明/NEJM

 ゲノムワイド研究の進展により、疾患関連の遺伝子座の特定が可能となっている。FTO遺伝子座は、肥満症との遺伝的関連が最も強いことが知られているが、その関連メカニズムは明らかになっていない。米国ハーバード・メディカル・スクールのMelina Claussnitzer氏らは、ヒトおよびマウスを用いた検討から、脂肪細胞の熱産生抑制と関連するFTOアレル遺伝子の存在、およびその基本メカニズムを明らかにした。NEJM誌オンライン版2015年8月19日号掲載の報告。エピゲノムデータ、アレル活性などを調べ肥満メカニズムを解明 研究グループは、FTO遺伝子座と肥満症の関連の制御回路と基本メカニズムを明らかにするために、エピゲノムデータ、アレル活性、モチーフ保存性、レギュレータ発現、遺伝子共発現パターンを調べた。 患者およびマウスサンプルでみられた所見からの予測や、患者サンプルでのCRISPR-Cas9ゲノム編集を用いた予測を検証した。白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変えうるメカニズムも明らかに データから、肥満症と関連するFTOアレル遺伝子の存在が示された。同関連では、脂肪前駆細胞が自律的に、ミトコンドリア熱産生を抑制し肥満症をもたらしていた。具体的には、rs1421085 T-to-C一塩基多型が、転写制御タンパク質ARID5Bのモチーフを乱し、それにより前脂肪細胞の発現が促進され、早期脂肪細胞分化におけるIRX3とIRX5発現が倍増する。これによりミトコンドリアの熱産生は5分の1となり、脂肪細胞は、エネルギー消費型のベージュ脂肪細胞(ブライト細胞)からエネルギー貯蔵型の白色脂肪細胞に変化し、脂質の蓄積が増大していくとのメカニズムが判明した。 そして、マウスにおける検討で、脂肪細胞のIrx3抑制により、身体活動や食行動を変化せずに、体重減少とエネルギー消費が増大したことが示された。 また、リスクとなるアレル遺伝子を持つ患者において、脂肪細胞のIRX3またはIRX5のノックダウンにより、熱産生能が7倍まで回復した。一方これら遺伝子の過剰な発現は、非リスク・アレル遺伝子キャリアの脂肪細胞では相反する効果をもたらすことが示された。 さらに、リスク・アレル遺伝子を有する被験者の脂肪細胞のrs1421085において、CRISPR-Cas9編集によるARID5Bモチーフを修復することで、IRX3またはIRX5の発現は抑制され、褐色脂肪細胞プログラムが起動し、熱産生能が7倍まで上昇した。

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パルボシクリブ、欧州での承認申請完了

 ニューヨーク州ニューヨーク。2015年8月20日、ファイザー社は、欧州医薬品庁(EMA)からパルボシクリブ(商品名:IBRANCE)の承認申請が完了し、審査が開始される旨の通知を受領したと発表した。 本申請は、パルボシクリブをHR+/HER2-の進行乳がんの治療薬(内分泌療法との併用)として申請したもの。 本申請は、進行乳がんを対象としたPALOMA-1試験とPALOMA-3試験の最終解析結果に基づくものである。いずれの試験においても、IBRANCEと内分泌療法の併用により、内分泌療法単剤と比較して、無増悪生存期間(PFS)の改善が認められた。 第III相試験であるPALOMA-3試験では、内分泌療法中または内分泌療法後に疾患進行を認めたHR+/HER2-進行乳がん患者を対象とし、パルボシクリブと標準治療薬パルボシクリブの併用療法と、プラセボとフルベストラントの併用療法を比較検討した。本試験の結果は、アメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)第51回年次大会においてLate breakerとして発表されるとともに、New England Journal of Medicine誌2015年6月号に掲載された。第II相試験であるPALOMA-1試験では、進行がんに対する全身抗がん療法歴のないER+/HER2-の閉経後進行乳がん患者を対象に、パルボシクリブとレトロゾールの併用療法と、レトロゾールの単剤療法を比較検討した。当試験の結果は米国学会(AACR)の年次大会で口頭発表され、2014年のLancet Oncology誌に掲載されている。 パルボシクリブは米国において、ER+HER2-閉経後進行乳がんに対する初回内分泌療法(レトロゾールとの併用)として、2015年2月に承認されている。ファイザー株式会社プレスリリースはこちら。

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胃の前がん病変における胃がんの発症リスク:欧米の低危険群を対象としたコホート研究(解説:上村 直実 氏)-405

 胃前がん病変の胃がんリスクに関する研究は、胃がんの最多国である日本のお家芸と思われているが、世界的にみると1992年に報告されたCorreaの仮説に基づく研究が主たるものである。今回、胃粘膜から内視鏡的に採取された生検組織像により分類された、グループ別の胃がん発症リスクに関する大規模なコホート研究の結果が、スウェーデンより報告された。 全国の疾患データベースから、1979~2011年に内視鏡検査で胃生検を採取された40万5,211例を対象として、全国のがん登録データベースに基づく胃がんの発症をエンドポイントとしたコホート研究である。 ベースラインの生検結果に基づく粘膜状態別にみたところ、20年以内に胃がんを発症するのは、正常粘膜では約256例に1例、胃炎は85例に1例、萎縮性胃炎50例に1例、腸上皮化生39例に1例、異形成19例に1例であり、生検組織の違いにより明らかなリスクの違いを認めた。この結果から「さらに費用対効果の検討を行い、長期的な胃の前がん病変の内視鏡サーベイランスの施策に、これらの数字を生かしていく必要がある」と結論されている。 1990年代にピロリ菌感染が胃がんの主要な要因であることが判明して以来、日本ではピロリ感染胃炎(粘膜の炎症)と胃粘膜萎縮(胃粘膜の老化)の程度から、胃がんのリスクを層別化する分類方法が確立している。 さらに最近では、日本人を対象とした検討により、組織学的な胃がんのハイリスクを血液検査で容易に推測する分類方法(ABC分類)も普及しつつある。実際に、多くの自治体や企業がABC分類を用いた「胃がんリスク検診」を実践して、胃がんの早期発見に対する有用性が数多く報告されている。この血液検査によるリスク分類方法が世界中で行われるためには、日本においても本研究と同様な大規模な研究を企画し、実践することが重要である。

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災害対策について「伴に」考える研究会 特別講演会のご案内

 順天堂大学大学院医学研究科 研究基盤センター分室の坪内 暁子氏ら『災害対策について「伴に」考える研究会』は、順天堂大学総合診療科と共同で、9月11日(金)17時30分より特別講演会を開催する。 開催概要は以下のとおり。【日時】2015年9月11日(金) 17:30~20:30(※17:00開場)【場所】東京都文京区本郷2-1-1順天堂大学医学部10号館1階105号室周辺地図はこちら【内容】《ニュース映像》 17:30~18:00 米国9.11テロ、日本サリン事件、東アジアSARS流行、日本原発事故など《講演》 18:10~20:30座長:内藤 俊夫氏(順天堂大学大学院医学研究科 総合診療科学 先任准教授)1)アメリカの炭疽菌テロ事件の教訓 ~化学・生物テロにどう対処すればよいか?~  Anthony T. Tu氏(コロラド州立大学名誉教授、順天堂大学客員教授)2)東京消防庁のNBC災害対策  大島 信哉氏(東京消防庁警防部特殊災害課化学災害係 NBC災害対策担当係長)3)わが国におけるNBC災害における公衆衛生対応  金谷 泰宏氏(国立保健医療科学院 健康危機管理研究部部長)【参加方法】下記の問い合わせ先まで、メールまたは電話にてご連絡ください。※研究会メンバー以外の方も参加可能な講演会です。※参加をご希望の場合は、9月5日(土)までにご連絡をお願いいたします。【問い合わせ先】順天堂大学研究基盤センター分室 坪内 暁子(発起人・世話人)E-mail:sociomed.sciences@juntendo.ac.jp電話:03-3813-3111内線:3294【主催】災害対策について「伴に」考える研究会順天堂大学総合診療科本講演会の詳細はこちら

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ドイツ版ベックうつ病調査票、実地臨床で活用可能か

 臨床の場において、抑うつ症状の評価手段としてベックうつ病調査票(BDI)が確立されているが、ドイツにおいて疫学調査用にapplied version(BDI-V)が開発されている。ドイツ・Federal Institute of Occupational Safety and Health(FIOSH)のUwe Rose氏らは、BDI-Vとさまざまな機能評価尺度との関連を分析し、BDI-Vのカットオフ値について検討した。検討の結果、性別によりカットオフ値に差がみられ、女性で高い傾向にあることが明らかになったという。Journal of Occupational Medicine and Toxicology誌オンライン版2015年7月19日号の掲載報告。 研究グループは、BDI-Vとさまざまな機能評価尺度との関連を分析し、労働者におけるBDI-Vのカットオフ値を決定することを目的とした。仕事、年齢、健康、就労に関するドイツの第1回コホートスタディより6,339人の就労者を研究対象とした。抑うつ症状についてBDI-Vにより評価し、機能に関するデータは個人インタビューにより取得した。カットオフ値はミニマックスの分類原理を適用したROC曲線により判断した。 主な結果は以下のとおり。・ミニマックス原理によりBDI-Vカットオフ値は、男性回答者で20~24、女性回答者では23~28であった。・これに対応する感度は男性で0.64~0.75、女性で0.59~0.74であった。・特異度は男性で0.64~0.75、女性で0.60~0.74であった。・すべての項目において、女性回答者で高いBDI-Vカットオフ値が示された。・数値幅は前回の研究における推奨値より低く、数値の性別による差異が示された。関連医療ニュース うつ病治療の助けとなるか、うつ病認知再評価ツール うつ病患者の疲労感を評価する新ツール 認知症のBPSD評価に「阿部式BPSDスコア」:岡山大

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リラグルチド、肥満糖尿病患者の減量に有効/JAMA

 過体重/肥満(BMI 27.0以上)の2型糖尿病患者へのリラグルチド皮下注3.0mg(商品名:ビクトーザ)1日1回投与は、プラセボと比較して56週の間、有意な体重減少が認められ、5%以上または10%超の減量達成者の割合も有意に多かったことが示された。英国・レスター大学のMelanie J. Davies 氏らが、二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験の結果、報告した。体重の5~10%減少は、2型糖尿病および糖尿病関連の合併症を改善することが示唆されているが、現時点では、安全性、有効性が認められた体重コントロール薬はない。著者は今回の結果を踏まえて、さらなる検討を行い、より長期的に有効性、安全性を評価する必要があるとまとめている。JAMA誌2015年8月18日号掲載の報告。リラグルチド3.0mg、1.8mg、プラセボを投与し体重減少について比較 試験は2011年6月~2013年1月にかけて9ヵ国(フランス、ドイツ、イスラエル、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、トルコ、英国[イングランド/スコットランド]、米国)の126施設で被験者を募り行われた。 被験者の適格基準は、BMI 27.0以上、18歳以上、経口血糖降下薬0~3種類(メトホルミン、チアゾリジンジオン系薬、SU薬)服用、体重安定、HbA1c 7.0~10.0%であった。 1,361例がスクリーニングを受け、試験適格であった846例が3群に無作為に割り付けられた。各群の被験者は、12週間のoff-drugフォローアップ後、56週間にわたり、1日1回の(1)リラグルチド皮下注3.0mg投与(423例)、(2)同1.8mg投与(211例)、(3)プラセボ投与(212例)の介入を受けた。また全員が食事制限(総エネルギー摂取量を500kcal/日減らすよう推奨)と運動プログラム(早歩きを週150分)を受けた。 主要エンドポイントは3つで、56週時点の相対的な体重変化、ベースライン体重より5%以上減少した被験者の割合、または同10%超減少した被験者の割合であった。3.0mg群は、10%超体重減少者についても有意な差 被験者のベースライン体重は、リラグルチド3.0mg群105.7kg、同1.8mg群105.8kg、プラセボ群106.5kgであった。また、各群の平均年齢は55.0/54.9/54.7歳、女性被験者割合が48.0/48.8/54.2%、平均BMIは37.1/37.0/37.4、糖尿病罹病期間は7.5/7.4/6.7年などであった。 56週間の体重減少は、リラグルチド3.0mg群が6.0%(6.4kg)、1.8mg群4.7%(5.0kg)、プラセボ群2.0%(2.2kg)であった。対プラセボ群の推定差はリラグルチド3.0mg群-4.00%(95%信頼区間[CI]:-5.10~-2.90%、p<0.001)、同1.8mg群-2.71%(同:-4.00~-1.42%、p<0.001)であった。 5%以上体重減少者の割合は、リラグルチド3.0mg群54.3%、1.8mg群40.4%、プラセボ群21.4%であった。同様に対プラセボ群の推定差は、32.9%(95%CI:24.6~41.2%、p<0.001)、19.0%(同:9.1~28.8%、p<0.001)であった。 10%超体重減少者の割合は、それぞれ25.2%、15.9%、6.7%で、同様に対プラセボ群の推定差は、18.5%(95%CI:12.7~24.4%、p<0.001)、9.3%(同:2.7~15.8%、p=0.006)であった。 安全性に関しては、胃腸障害の報告が、プラセボ群(39.2%)と比較してリラグルチド3.0mg群(65.2%)、同1.8mg群(56.2%)で多かった。膵炎の報告例はなかった。

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FDA、2番目のPCSK9阻害薬evolocumabを承認

 米国食品医薬品局(FDA)は2015年8月27日、現在の治療オプションで低比重リポ蛋白コレステロール(LDL-C)をコントロールすることができない一部の患者のためにevolocumab(商品名:Repatha、Amgen)注射薬を承認した。 evolocumabは、サブチリシン・ケキシン9型(PCSK9)阻害剤として第2の承認薬となる。ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症(HeFH)、ホモ接合型家族性高コレステロール血症(hoFHを)、または心発作や脳卒中などアテローム性動脈硬化性心血管疾患を有しLDLコレステロールの低下の追加を必要とする成人患者に対する、食事療法と最大耐容性のスタチン療法への追加療法として承認された。 evolocumabの有効性と安全性は、1つの52週間プラセボ対照試験と、8つの12週間プラセボ対照試験で評価された。そのうち2つの試験はとくにHeFHを、1つの試験はHoFH患者を登録したものであった。12週間の試験の1つは、スタチン療法にも関わらず、さらなるLDLコレステロール低下を必要とするHeFHの被験者329例を、evolocumabまたはプラセボに無作為に割り付けたものである。その結果、evolocumab治療群はプラセボ群と比較して、約60%LDL-C平均値が減少した。  evolocumabの一般的な副作用は鼻咽頭炎、上気道感染症、インフルエンザ、背部痛、および注射部位の発赤、痛み、あざなどであった。evolocumabの使用による、発疹やじんましんなどのアレルギー反応も報告されている。FDAのプレスリリースはこちら。

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特発性肺線維症(IPF)初の分子標的薬ニンテダニブ発売

 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:青野吉晃、以下、日本ベーリンガーインゲルハイム)は8 月31 日、チロシンキナーゼ阻害剤/抗線維化剤ニンテダニブエタンスルホン酸塩(商品名:オフェブ カプセル100mg、同カプセル150 mg、以下オフェブ)を、特発性肺線維症の効能・効果で発売したと発表。 オフェブは特発性肺線維症(Idiopathic Pulmonary Fibrosis: IPF)における7 年ぶりの新薬であるとともに初の分子標的薬。肺線維症の発症機序への関与が示唆されている増殖因子受容体、特に血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)、線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)および血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)を標的にする。 オフェブは第III相国際共同臨床試験(INPULSIS-1 試験、INPULSIS-2試験)において、一貫して主要評価項目である努力肺活量(FVC)の年間減少率をプラセボに比べて統計学的に有意に抑制することを示した。また、中央判定された急性増悪の発現リスクを抑制したことが示されている。 本年7 月、オフェブはその治療価値が評価され、米国胸部学会(ATS)、欧州呼吸器学会議(ERS)、日本呼吸器学会(JRS)、南米胸部学会(ALAT)の4 学会が合同で策定し、2011 年の公表以来4 年ぶりに改定された最新の国際治療ガイドライン「特発性肺線維症の治療」において、IPF の推奨治療薬の一つとして新たに追加された。 特発性肺線維症(IPF)は慢性かつ進行性の経過をたどり、最終的には死に至る肺線維化疾患だが、現時点で利用できる治療選択肢は限られている。IPF 患者の有病率は、世界で100,000 人あたり14~43 人と推定される。日本ベーリンガーインゲルハイムのプレスリリースはこちら(PDFがダウンロードされます)

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事例68 脈波図、心機図、ポリグラフの査定【斬らレセプト】

解説事例では、左下肢の冷感と間歇性跛行を訴え受診、脈波図4検査を行い、D214脈波図、心機図、ポリグラフ「3」3又は4検査を算定したところ、B事由(医学的に過剰・重複と認められるものをさす:過剰)を理由にD214「6」 血管伸展性検査に減額査定となった。脈波図などの算定留意事項をみると、「血管伸展性検査は、描写し記録した脈波図により脈波伝達速度を求めるものであり、このために行った脈波図検査と併せて算定できない」と規定されている。閉塞性動脈硬化症の状態を判断するためには、脈波図を参考にして、脈波伝播速度まで計算する。算定留意事項に直接的な記載がなくても、閉塞性動脈硬化症に対する脈波図等検査は、血管伸展性検査で算定することになる。医師にこのことを伝え、事例のような場合には、直接的には脈波図の測定であっても血管伸展性検査を入力するようにお願いした。なお、まれに脈波図2検査のみで脈波伝播速度を求める場合には、点数の低い2検査の区分での算定は認められるとされている。

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働く糖尿病患者の65%が薬をきちんと服薬せず

 日本イーライリリー株式会社は、フルタイム勤務で、複数の経口薬のみで治療中の40~50代の2型糖尿病患者、390名を対象に意識調査を実施、その結果を発表した。 調査の結果、働き盛りの糖尿病患者では、多忙や不規則な生活で必ずしも医師の指示通り服薬ができていないことが明らかになった。また、ライフスタイルに合わせた治療を望んでおり、外出先での服薬をなくしたり、服薬回数の多さを考慮することが、治療継続のポイントと考えていることがわかった。調査概要対象:2剤以上の経口薬のみで2型糖尿病治療中の40~59歳のフルタイム勤務の患者地域:全国  調査手法:インターネット調査有効回答数:390名(経口薬2剤服薬130名、3剤服薬130名、4剤以上服薬130名)調査時期:2015年7月28日~30日調査結果の概要【服薬の順守状況】Q 医師の指示通り治療薬を飲むことができていますか?(n=390) 「きちんと飲めている」(44.9%)、「たまに飲めない」(48.2%)、「半々で飲めない」(4.9%)Q どのタイミングで飲めないことが多いですか?(複数回答、n=215) 「平日の夕食後」(28.8%)、「休日の夕食後」(20.9%)、「休日の朝食後」(17.7%)Q 飲めない理由について当てはまるものを選択肢から選んでください(複数回答、n=215) 「外出先に持っていき忘れる」(57.2%)、「食事が不規則だったり一食抜いてしまう」(42.8%)、「忙しくて飲み忘れてしまうことがある」(33.5%)Q 目標血糖値を達成できていますか?(n=390) 「達成できている」(10%)、「まあまあ達成できている」(32.3%)、「どちらともいえない」(18.5%)【治療への積極的参加意識】Q 生活状況やスタイルに合う糖尿病治療があったらいいと思いますか?(n=390) 「はい」(93.6%)、「いいえ」(6.4%)Q 生活状況やスタイルに合う糖尿病治療について主治医と話したり、相談したことはありますか?(n=390) 「はい」(37.8%)、「いいえ」(62.2%)Q 前記の質問で主治医と相談しない理由は何ですか?(複数回答、n=227) 「薬の量や飲む回数が多いのは仕方がないから」(47.6%)、「なんとなく話しにくい」(24.2%)、「病院へいけない」(10.6%)【今後の治療について】Q 医師から注射薬の提案を受けたことはありますか?(n=390) 「はい」(10.5%)、「いいえ」(89.5%)Q 注射に対する抵抗感はありますか?(n=390) 「とてもある」(53.8%)、「ややある」(27.4%)、「どちらともいえない」(12.6%)Q 注射に抵抗感を感じる理由は何ですか?(複数回答、n=317) 「面倒そう」(62.8%)、「重症な感じがする」(56.8%)、「忙しい生活の中で飲み薬との両立が難しそう」(42.3%)Q よい血糖コントロールのため医師から2つの勧めがあった場合、どちらを選択しますか?(n=390) 「飲む回数が増えるが、治療効果の高い飲み薬の追加服薬」(87.2%)、「治療効果が高い週1回だけの注射薬の追加」(12.8%)Q 前記の質問で注射を選んだ理由について(複数回答、n=50) 「週1回ならできそう」(52.0%)、「効き目がありそう」(34.0%)、「服薬回数を増やしたくない」(32.0%)Q 働きながら糖尿病治療をするにあたり、どのようなことが継続していけるポイントですか?(複数回答、n=390) 「効果が実感できる薬」(54.9%)、「外出中に服薬したり、注射の必要がない」(52.1%)、「薬の回数が少ない」(44.4%)【まとめ】 今回の調査結果から、働き盛りのフルタイム勤務の2型糖尿病患者では、指示通りに処方された薬を飲めている患者は半数以下だった。また、半数以上の患者が目標血糖値の達成ができていないことが明らかになった。さらに、自身の生活状況や生活スタイルに合った治療を望んでいるものの、服薬の量や回数に関しては「仕方がない」と思っており、多くが医師などへの相談まで至っていないことが判明した。 注射に対する抵抗感は依然高く、医師から提案されたことがある患者もわずか1割程度だった。働きながら糖尿病治療を続けるには、「効果が実感できる薬である」、「外出中に薬を飲んだり、注射したりする必要がない」と回答していることから、今後の治療では、服薬回数やタイミングなどを相談し、働きながらもQOLが向上できるような治療を医療従事者と患者がコミュニケーションを取りつつ、進めていくことが期待される。日本イーライリリー株式会社のプレスリリースはこちら。(調査結果PDFがダウンロードされます)

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抗精神病薬のQT延長リスク、アリピプラゾールはどうか

 特定の抗精神病薬は、補正QT間隔(QTc)の延長リスクを高め、その結果torsades de pointes(TdP:トルサードポワン)や心臓突然死(SCD)のリスクを高める。また、薬剤誘発性ブルガダ症候群(BrS)もSCDと関連している。そして、ほとんどのSCDは、さらなる心リスク因子を有する患者において発生する。これまで、QTc延長リスクが高いトルサードハイリスク患者に対するアリピプラゾールの心臓への安全性に関する評価は行われていなかった。デンマーク・オールボー大学病院のChristoffer Polcwiartek氏らは、アリピプラゾールの心臓への安全性を評価するため、メタ分析的アプローチによるシステマティックレビューを行った。Psychopharmacology誌2015年9月号の報告。 MEDLINE、Embase、Cochrane Libraryを用い、前臨床、臨床、疫学の研究データを検索した。適格な研究をレビューし、心臓への安全性データを抽出した。連続および2値のQTcデータをメタ分析に使用した。 主な結果は以下のとおり。・前臨床研究より、アリピプラゾールは遅延整流カリウム電流の親和性を制限することが示唆された。・TdPは症例報告2件、SCDは症例報告1件と症例シリーズ報告1件で報告されていた。・トルサードハイリスク患者に対する、アリピプラゾールの心臓への安全性を評価した臨床研究は見つからなかった。・アリピプラゾールのthorough QT(TQT)試験は、見つからなかった。・メタ分析により、平均△QTc間隔はアリピプラゾールにより減少し、QTc延長リスクはプラセボや実薬対照群と比較し低いことが明らかとなった。・疫学研究では、アリピプラゾールは、低/中程度のトルサードの遺伝性リスクと関連していた。・高ナトリウム電流に対し低い親和性を示すBrSとアリピプラゾールとの関連についての試験は見つからなかった。 結果を踏まえ、著者らは「アリピプラゾールは、健康な患者における心臓安全性については、リスクの低い抗精神病薬であるが、TQT試験やハイリスク患者におけるデータが乏しいことから、著しいQTc延長がみられるトルサードハイリスク患者では、ベースラインと定常の心電図検査が推奨される」とまとめている。関連医療ニュース 抗精神病薬誘発性高プロラクチン血症にアリピプラゾール補助療法 2つの月1回抗精神病薬持効性注射剤、有用性の違いは 第二世代抗精神病薬、QT延長に及ぼす影響:新潟大学  担当者へのご意見箱はこちら

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少量飲酒でも発がんリスクは上昇する?/BMJ

 米国人では、大量飲酒は何種かのがんリスクを上昇することが知られている。ハーバードTHチャン公衆衛生大学院のYin Cao氏らは今回、少量~中等量の飲酒(女性1日1杯、男性1日1~2杯)により、有意差はないものの発がんリスクがわずかに上昇することを確認した。一方で、喫煙と独立した飲酒の役割は明らかになっていない。米国では非喫煙者が増加しているが、先行研究で喫煙は、飲酒ががんに及ぼす影響を部分的に促進する可能性があることが示されているものの、非喫煙者に喫煙者に関する知見をそのまま当てはめることはできないという。BMJ誌オンライン版2015年8月18日号掲載の報告より。少量~中等量飲酒の非喫煙者のリスクを2つのコホート試験で検討 研究グループは、アルコール摂取量が少量~中等量の非喫煙者の発がんリスクを定量化し、飲酒パターンが発がんリスクに及ぼす影響を評価するために、米国で進行中の2つの前向きコホート試験のデータを解析した(米国国立衛生研究所[NIH]の助成による)。 米国看護師健康調査(Nurses’ Health Study:登録時30~55歳、1980年以降)および医療従事者追跡調査(Professionals Follow-up Study:登録時40~75歳、1986年以降)の参加者(女性:8万8,084例、男性:4万7,881例)の2010年までの追跡データを使用した。 1日アルコール摂取量(g/日)は、アルコール飲料のタイプ別に計算して合計量を算出し、6段階に分けた(非飲酒、0.1~4.9g/日、5~14.9g/日、15~29.9g/日、30~44.9g/日、45g以上/日)。少量~中等量のアルコール摂取とは、女性の場合は0.1~14.9g/日、男性は0.1~29.9g/日と定義した。 ビールは12オンス(355mL)でアルコール12.8g、ライト・ビールは12オンスで同11.3g、ワインは4オンス(118mL)で同11.0g(2006年に1杯分5オンス[148mL]に増量)、蒸留酒は標準量(44mL)で同14.0gとした。 がん全体のリスクのほか、アルコール関連がん(大腸がん、乳がん[女性]、口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、肝がん、食道がん)のリスクについて評価を行った。 最長30年のフォローアップ期間中に、女性1万9,269例、男性7,571例(非進行性の前立腺がんを除く)ががんを発症した。ベースラインのアルコール摂取量中央値は、女性が1.8g/日、男性は5.6g/日であった。生涯非喫煙女性は1日1杯の飲酒で乳がんリスクが上昇 非飲酒群に比べ、女性の少量~中等量群のがん全体の相対リスク(RR)は、0.1~4.9g/日群が1.02(95%信頼区間[CI]:0.98~1.06)、5~14.9g/日群は1.04(95%CI:1.00~1.09)であった(傾向検定:p=0.12)。 同様に、男性では、0.1~4.9g/日群のRRが1.03(95%CI:0.96~1.11)、5~14.9g/日群が1.05(95%CI:0.97~1.12)、15~29.9g/日群は1.06(0.98~1.15)だった(傾向検定:p=0.31)。 少量~中等量群とがん全体の関連は、元喫煙者や生涯非喫煙者で類似していたが、中等量以上(30g/日以上)のアルコールを摂取する群では生涯非喫煙者よりも元喫煙者でがん全体のリスクがより高かった。 事前に定義されたアルコール関連がんのリスク上昇は、少量~中等量群の生涯非喫煙者の男性では明確ではなかった(傾向検定:p=0.18)が、5~14.9g/日群の生涯非喫煙女性ではアルコール関連がんのリスクが有意に上昇しており(RR:1.13、95%CI:1.06~1.20)、とくに乳がんのリスクが高かった。 より頻回の飲酒をする群や大量飲酒のエピソードのある群では、全体のアルコール摂取で補正後のがん全体のリスクは、男女ともにそれ以上増大することはなかった。 著者は、「少量~中等量のアルコール摂取者は男女ともに、がん全体のリスクがわずかに上昇していたが、有意ではなかった。1日に1~2杯の飲酒をする男性では、アルコール関連がんは主に喫煙者で発症しており、生涯非喫煙者のリスクははっきりしなかった。これに対し、1日に1杯の飲酒をする非喫煙女性ではアルコール関連がん(主に乳がん)のリスクが上昇していた」とまとめている。

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1日1回1錠のジェノタイプ1型C型慢性肝炎治療薬 ハーボニー配合錠発売

 ギリアド・サイエンシズ株式会社(以下、ギリアド)は9月1日、ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症改善を適応とするNS5A阻害薬と核酸型NS5Bポリメラーゼ阻害薬の配合剤である「ハーボニー配合錠」(以下、ハーボニー)(一般名:レジパスビル・ソホスブビル配合剤)を発売した。 ハーボニーは、1日1回1錠の経口投与による治療薬で、投与期間も12週間に短縮される。C型慢性肝炎患者を対象とした国内第III相臨床試験では、治療歴、代償性肝硬変の有無、年齢およびNS5Aの耐性変異の有無にかかわらず、100%の著効率(SVR12)を達成している。詳細はギリアド・サイエンシズ株式会社のプレスリリースへ

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