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114)認知症にならない退職後の過ごし方【高血圧患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話 患者先生、来年で退職をする予定にしています。 医師そうですか。長い間、お疲れ様でした。退職後はどうされるんですか? 患者まだ、具体的には考えていないんですけど……。 医師なるほど。セカンドライフの過ごし方も、人それぞれですからね。同じ様な仕事を続ける方、違う仕事を探す方、趣味やボランティア活動をされる方、中にはいつも家にいて奥様に煙たがられている人もいます。 患者ハハハ……私も煙たがられないようにしないと。 医師最近の研究では、何か目的意識や生きがいがある人の方が、脳梗塞やアルツハイマー病になるリスクが低くなるそうですよ。 患者そうですか。家でゴロゴロしていては、ボケてしまうんですね。何か目標になることを探します(うれしそうな顔)。●ポイント目的意識や生きがいが、健康寿命を延伸させることをわかりやすく伝えます 1) Yu L, et al. Stroke.2015;46:1071-1076. 2) 中原 純.生老病死の行動科学.2008;13:45-52. 3) Boyle PA, et al. Arch Gen Psychiatry. 2010;67:304-310.

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認知症患者と介護者のコミュニケーションスキル向上のために

 看護師と認知症患者との効果的なコミュニケーションにより、患者ニーズの理解が促進し、コミュニケーションのミスに関連した患者または看護師におけるフラストレーションが軽減するため、患者ケアの質が高まる。台湾・国立成功大学のHui-Chen Chao氏らは、最新の革新的インターネットベースコミュニケーション教育(AIICE)プログラムが、認知症患者に対する看護師のコミュニケーションスキルおよび認知症患者の記憶・行動関連の症状およびうつ症状に及ぼす影響を検討した。その結果、AIICEプログラムは看護師のコミュニケーション知識、患者とのコミュニケーション能力評価の頻度、コミュニケーション実行能力を向上させ、患者の記憶・行動関連の問題およびうつ症状を軽減させることが示された。著者らは、「AIICEプログラムを用いた看護師の継続的なコミュニケーション訓練が推奨される」と述べている。Journal of Nursing Research誌オンライン版2015年9月14日号の掲載報告。 研究グループは、認知症患者ケアにおける看護師のコミュニケーション知識、態度、患者とのコミュニケーション能力評価の頻度、そしてコミュニケーション実行能力に対する、最新の革新的インターネットベースコミュニケーション教育(AIICE)プログラムの効果を評価した。さらに、認知症患者の記憶・行動関連の問題およびうつ症状などのアウトカムに対する本プログラムの間接的な効果についても評価した。1つのグループを反復測定する準実験的リサーチ法を実施。南台湾にある複数の長期ケア施設から便宜的抽出法を用いて看護師をサンプリングし、一般的な推定式を用いてデータを分析し、ベースライン時、試験4週間後、試験16週間後の3つの時点にわたる経時的変化を比較した。看護師105人がALICEプログラムと試験後の調査を完了した。 主な結果は以下のとおり。・看護師のコミュニケーション知識、患者コミュニケーション能力評価の頻度、コミュニケーション実行能力は、ベースラインと比較し試験4週間後または16週間後に有意な改善が認められた(p<0.01)。・しかし、コミュニケーション態度については有意な改善を認めなかった(p=0.40)。・さらに、患者の記憶・行動関連の問題およびうつ症状は、試験16週間後に有意に軽減した(p=0.05)。関連医療ニュース 介護施設での任天堂Wiiを用いたメンタルヘルス 認知症と介護、望まれる生活環境は 認知症に対する回想法、そのメリットは  担当者へのご意見箱はこちら

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心筋梗塞後の患者にPPIは有益か/BMJ

 心筋梗塞(MI)後で抗血栓薬と非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)投与を受ける患者において、プロトンポンプ阻害薬(PPI)投与は、消化管出血リスクの低下と関連することが示された。抗血栓薬、NSAIDs、PPIの種類にかかわらず関連がみられたという。デンマーク・コペンハーゲン大学のAnne-Marie Schjerning Olsen氏らが、同国入院患者データを分析し報告した。著者は今回の結果について、「観察非無作為化試験であり限定的である」としたうえで、MI後でNSAIDs服用を必要とする患者について、PPI投与はベネフィットをもたらす可能性があると述べている。BMJ誌オンライン版2015年10月19日号掲載の報告より。抗血栓薬+NSAIDs服用MI後患者で、PPI服用時の消化管出血リスクを調査 MI後患者へのNSAIDs投与は、心血管リスクを理由に認められていないが、疼痛症状などを理由に広く使用されている。一方で、MI後患者には抗血栓薬およびNSAIDs投与と関連した出血合併症が認められているが、PPIの消化管出血リスクへの影響については明らかではない。 研究グループは、PPIの影響を調べるため、1997~2011年にデンマーク全病院からの入院レジストリデータを集約して分析した。30歳以上の初発MIで入院し、退院後30日時点で生存していた患者を包含。PPIと、抗血栓薬+NSAIDsによる消化管出血リスクの関連を、補正後時間依存的Cox回帰モデルを用いて調べた。PPI非服用患者と比べて出血リスクは0.72 結果、抗血栓治療およびNSAIDs治療を受けるMI後患者それぞれにおいて、PPI使用による消化管出血リスクの低下が認められた。 単剤または2剤抗血栓療法を受けていたMI後患者8万2,955例(平均年齢67.4歳、男性64%)のうち、42.5%(3万5,233例)がNSAIDsを1回以上処方されており、45.5%(3万7,771例)がPPI投与を受けていた。 平均追跡期間5.1年の間に、消化管出血の発生は3,229例であった。NSAIDs+抗血栓療法における出血の粗発生率(イベント/100人年)は、PPI服用患者1.8、PPI非服用患者2.1で、抗血栓治療のレジメン、NSAIDsおよび使用PPIのタイプにかかわらず、PPI使用群における補正後出血リスクの低下が認められた(ハザード比:0.72、95%信頼区間:0.54~0.95)。 これらの結果について著者は、「観察非無作為化試験であり限定的である」と述べたうえで、「結果は、消化管リスクの有無にかかわらず、PPI投与が有益な効果をもたらす可能性があることを示唆するものである。また、MI後患者でNSAIDsを回避できないときは、医師はPPIを処方しても差し支えないことが示唆された」と述べている。

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撤回論文はもともと粗雑に書かれていた(解説:折笠 秀樹 氏)-441

 臨床研究の不正により、一連の論文が撤回(retract)されたのを覚えているだろう(撤回論文の例はネットより入手、下記のとおり写真掲載)。ここでは、撤回論文50編と同じ雑誌から非撤回論文50編を選んで、どちらが粗雑であったかを調査した。事実の食い違い(本文と抄録で数値が合っていない)、計算ミス(合計が合わない)、p値の誤り(数値は違っているのに非有意とある)など、基本的なミスが粗雑(あるいは矛盾点)の例である。 全部で479件の粗雑箇所が見つかり、348件(撤回論文):131件(非撤回論文)であったので、撤回論文の粗雑オッズは3倍であった。また、50編のペアごとに粗雑はどちらで多いかを比較したところ、10:40で撤回論文のほうが多かった(論文中の図から読み取った)。つまり、撤回論文のほうが3~4倍粗雑であることがわかったのだ。 ここで取り上げている粗雑というのは、数値の矛盾など基本的なことであり、きちんと確認してから投稿すれば防げたものばかりである。データ捏造という悪意なものではなく、単純ミスの類である。したがって、そういった粗雑な論文を書く著者は基本がなっていないと思われる。私も大学院生のときにスペルや文法は決して間違えないこと、引用は適切にせよ、と言われたことを思い出す。誤ったことを書かないことは、研究者として基本中の基本だと思う。 これから得られる教訓は何だろうか。研究者は投稿の前に細かい点まで誤りがないか、確認することが挙げられる。投稿を急ぐために確認がおろそかになりがちである。粗雑さが目立つと、それだけで却下(reject)になることもある。教育者は若い研究者にこうした基本を徹底させるべきだろう。CITI Japanプログラムなどを利用して、研究倫理を十分教育することも必要なことだろう。

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活性型ビタミンD3製剤の働き

【骨粗鬆症】【治療薬】活性型ビタミンD3製剤について、教えてください骨をつくる時に必要な、カルシウムとリンの吸収を助ける働きをするお薬です。また、骨や筋肉を強化する働きもあります。監修:習志野台整形外科内科 院長 宮川一郎 氏Copyright © 2014 CareNet,Inc. All rights reserved.

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双極性障害エピソードと脂肪酸の関連を検証

 血漿中イコサペンタエン酸(EPA)濃度比低下は、双極性障害(BD)エピソードと関連しており、血漿中オメガ(n)-3値は、治療によって変化可能であることを、米国・ペンシルバニア州立大学のErika FH Saunders氏らが明らかにした。症候性BDにおいて血漿中EPA比の低下は、気分の脆弱性に関する重要な因子の可能性があり、血漿中n-3値の変化が多価不飽和脂肪酸(PUFA)代謝の変化および症状改善を示唆しうるという。著者らは、「所見は、前臨床データや事後分析データと整合しており、n-3を増量またはn-6を減量した食事性PUFAの介入試験の検討を示唆するものである」と述べている。Bipolar Disorders誌2015年11月号の掲載報告。 研究グループは、n-3 PUFAおよびn-6 PUFAは、神経伝達物質および炎症のモジュレータ分子であることに着目し、次の仮説を立て検証試験を行った。すなわち「双極性障害(BD)患者は健常対照(HC)と比較して、血漿n-3 PUFA値が低く、同n-6 PUFA値が高い」、「n-3 PUFA値等がBD患者の重症度と相関している」、「n-3 PUFA値の増大およびn-6 PUFA値の低下により治療効果が認められる」との仮説である。さらに、臨床的相関性と飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸の血漿値の群間差について調べた。 BD群27例、HC群31例を対象に観察的並行群間比較試験にて、症状増悪時と回復後(フォローアップ)に、5つの血漿中PUFA値(リノール酸[LA]、アラキドン酸[AA]、α-リノレン酸[ALA]、ドコサヘキサエン酸[DHA]、EPA)、2つの飽和脂肪酸値(パルミチン酸、ステアリン酸)、2つの不飽和脂肪酸値(パルミトオレイン酸、オレイン酸)を測定(エステル[E]および非エステル[UE]形状による)し、評価を行った。また、5つのPUFA値のUE対E比を算出し、またn-3PUFA比(DHA対ALA、EPA対ALA、EPA対DHA)、n-6対n-3比、AA対EPA比を算出して評価した。BD群とHC群の血漿中脂肪酸値および対比の比較はt検定を、BD群のベースラインとフォローアップ時の比較はペアt-検定を、分類変数の比較はカイ二乗検定を用いて行った。また、ピアソン相関係数rを用いて、抑うつ、躁症状、パニック発作、精神病の臨床値に関する二変量比較を行った。 主な結果は以下のとおり。・UE EPA値は、BD患者でHCと比べて有意に低かった。そのエフェクトサイズは大きかったが(Cohen's d=0.86、p<0.002)、多重比較検定後には統計的有意差はみられなかった。・あらゆる血漿中PUFA値について、40の比較についてBonferroni補正後、BD患者群とHC群で統計的有意差はみられなかった。・抑うつ重症度および躁病重症度と相関性がみられたPUFA値はなかった。・探索的比較において、HC群よりもBD群で、UE対E EPA比が有意に低かった(p<0.0001)。・BD群のフォローアップ時に、UE、E DHA対ALA、UE EPA対ALAの有意な低下がみられた(p<0.002)。・臨床変数の相関に関する探索的検討において、躁病重症度と自殺傾向が、UE対E EPA比と正の関連があることが認められた。そのほかにも、いくつかの血漿濃度や対比が、パニック障害および精神病と関連していることが示された。・抑うつ重症度と関連している対比はなかった。・血漿中脂肪酸値や濃度は、自己報告のn-3PUFAを含有する食事や薬物服用との関連はみられなかった。関連医療ニュース ラピッドサイクラー双極性障害、抗うつ薬は中止すべきか EPA、DHA、ビタミンDは脳にどのような影響を及ぼすか 統合失調症の再発予防、ω-3脂肪酸+α-LAは有用か  担当者へのご意見箱はこちら

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子宮鏡下避妊法のベネフィットとリスク/BMJ

 子宮鏡下避妊法(hysteroscopic sterilization)は腹腔鏡下避妊(laparoscopic sterilization)法と比べて、望まない妊娠リスクは同程度だが、再手術リスクが10倍以上高いことが、米国・コーネル大学医学部のJialin Mao氏らによる観察コホート研究の結果、報告された。数十年間、女性の永久避妊法は腹腔鏡下両側卵管結紮術がプライマリな方法として行われてきたが、低侵襲な方法として医療器具Essureを用いて行う子宮鏡下避妊法が開発された。欧州では2001年に、米国では2002年に承認されているが、米国FDAには承認以来、望まない妊娠や子宮外妊娠、再手術など数千件の有害事象が報告され、2014年には訴訟も起きているという。しかし、これまでEssure子宮鏡下避妊法の安全性、有効性に関して、卵管結紮術と比較した報告はほとんどなかった。BMJ誌オンライン版2015年10月13日号掲載の報告。2005~13年ニューヨーク州住民ベースでEssure子宮鏡下法 vs.腹腔鏡下法 検討は、Essure子宮鏡下避妊法の安全性と有効性を、大規模包括的な州コホートで腹腔鏡下避妊法と比較した住民ベースコホート研究であった。ニューヨーク州の日帰り手術施設で、2005~13年に子宮鏡下法および腹腔鏡下法を含む避妊法を複数回受けている女性を対象とした。 主要評価項目は、術後30日以内の安全性イベント、1年以内の望まない妊娠と再手術とした。患者特性およびその他交絡因子を補正後、病院クラスター混合モデルを用いて、30日アウトカムと1年アウトカムを比較した。再手術までの期間は、frailty時間事象分析法を用いて評価した。望まない妊娠リスクオッズ比0.84、再手術リスクオッズ比10.16 対象期間中、子宮鏡下法を受けた患者は8,048例、腹腔鏡下法を受けた患者は4万4,278例が特定された。同期間中、子宮鏡下法は45例(2005年)から1,231例(2013年)へと有意に増大していた(p<0.01)。一方、腹腔鏡下法は同7,852例から3,517例に減少していた。子宮鏡下法を受けた患者は腹腔鏡下法を受けた患者と比べて、高年齢で(40歳以上25.2% vs.20.5%、p<0.01)、骨盤内炎症性疾患歴(10.3% vs.7.2%、p<0.01)、重大腹部手術歴(9.4% vs.7.9%、p<0.01)、帝王切開歴(23.2% vs.15.4%、p<0.01)を有する傾向がみられた。 術後1年時点で、子宮鏡下法は腹腔鏡下法と比較して、望まない妊娠リスクは高くなかったが(オッズ比[OR]:0.84、95%信頼区間[CI]:0.63~1.12)、再手術リスクについて大幅な増大が認められた(OR:10.16、95%CI:7.47~13.81)。 結果を踏まえて著者は、「両避妊法のベネフィットとリスクについて患者と十分に話し合い、患者が情報に基づく意思決定ができるようにしなければならい」と提言している。

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STEMIへのPCI、ルーチン血栓除去併用は脳卒中増大/Lancet

 ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者への経皮的冠動脈インターベンション(PCI)時のルーチンの用手的血栓除去術併用は、長期的な臨床的アウトカムを低減しない一方で、脳卒中の増大と関連している可能性があることが示された。カナダ・マックマスター大学のSanjit S Jolly氏らが、前向き無作為化試験TOTALの1年フォローアップ評価の結果、報告した。同併用について先行する2件の大規模試験では相反する結果が報告されていたが、今回の結果を踏まえて著者は、「もはや血栓除去術は、STEMI患者へのルーチン戦略として推奨できない」と述べている。Lancet誌オンライン版2015年10月12日号掲載の報告。TOTAL試験の被験者について1年の長期フォローアップ TOTAL試験は、STEMI患者におけるルーチン用手的血栓除去術+PCI併用 vs.PCI単独を比較し、血栓除去術併用の長期的ベネフィットを明らかにし、臨床ガイドに寄与することを目的とした。 被験者は、18歳以上のSTEMI患者1万732例で、20ヵ国87病院から登録を行い、発症後12時間以内に1対1の割合で無作為に、ルーチン血栓除去群またはPCI単独群に割り付けた。コンピュータ中央システムで、24時間ごとの置換ブロック無作為化法にて行い、層別化も行った。なお、被験者と研究者は、治療割り付けを知らされなかった。 試験では、180日時点における主要アウトカム(心血管死・心筋梗塞・心原性ショック・心不全)の有意差は示されなかったが、ST部位のアウトカムおよび遠位塞栓の改善が示された。しかし、この所見が長期的ベネフィットを意味するのかについては不明のままであった。 そこで研究グループは長期フォローアップを行い、今回、1年時点の主要アウトカムと副次アウトカムを報告した。主要アウトカムの分析は、修正intention to treatにて、指標PCIを受けた患者のみを含んで行われた。1年時の主要アウトカム発生にも有意差なし、ただし脳卒中発生が1.66倍に 2010年8月5日~14年7月25日に適格患者1万732例を登録し、ルーチン血栓除去術併用群(5,372例)またはPCI単独群(5,360例)に無作為に割り付けた。そのうちPCIを受けなかった患者を除外(それぞれ337例、331例)し、最終試験集団に1万64例(各群5,035例、5,029例)を組み込んで評価した。 結果、1年時点の主要アウトカム発生率は、ルーチン血栓除去術併用群395/5,035例(8%)、PCI単独群394/5,029例(8%)であった(ハザード比[HR]:1.00、95%信頼区間[CI]:0.87~1.15、p=0.99)。 1年間の心血管死の発生は、ルーチン血栓除去術併用群179例(4%)、PCI単独群192例(4%)であった(同:0.93、0.76~1.14、p=0.48)。 一方、安全性のキーアウトカムである1年間の脳卒中発生は、ルーチン血栓除去術併用群60例(1.2%)、PCI単独群36例(0.7%)であった(同:1.66、1.10~2.51、p=0.015)。

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ご存じですか? 10月20日は「世界骨粗鬆症デー」

 10月20日は世界骨粗鬆症デーである。それに合わせて、2015年10月16日にプレスセミナー(主催:日本イーライリリー株式会社)が開催され、日本イーライリリー株式会社 メディカルアドバイザーの榎本宏之氏と、河北総合病院 整形外科臨床部長の田中瑞栄氏が講演を行った。 わが国における骨粗鬆症の推計患者数は1,280万人であるが、治療を受けている患者数は約200万人に過ぎず、1,000万人以上の患者が未受診の状態にある。また、罹患率は女性で高く、とくに50歳代から増加傾向にある。しかし、日本の50歳以上女性の骨粗鬆症に対する意識を調査したところ、将来の骨粗鬆症リスクを認識していたのは全体の約15%と実際の罹患率よりも低く、患者教育の必要性を示唆する結果が得られている。 骨折の中で最も起きやすい骨折は椎体骨折であり、「身長の縮み」「背中の曲がり」「腰・背中の痛み」などは骨粗鬆症に伴う脊椎圧迫骨折の代表的な症状であるが、自覚症状がない場合も多い。しかし、椎体骨折は「骨折の連鎖」のきっかけとなることが知られており、最も重篤な骨折である大腿骨骨折が起こると寝たきりになり、最悪の場合死に至ることもある。要支援・要介護の原因の約25%が運動器の障害であることからも、早期に適切な診断・治療を受けることが重要であるといえる。 また、骨粗鬆症の予防を考えた際に重要な栄養素として挙げられるのが「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK」である。「カルシウム」は骨の構成に必要であり、「ビタミンD」はカルシウムの吸収を促進、「ビタミンK」は骨にカルシウムが吸着するのを助ける働きを有する。とくにビタミンDはカルシウム代謝だけでなく、骨・筋肉、がん・免疫系、自己免疫疾患などその役割は多岐にわたるが、日本人は元々血中ビタミンDが少なく、それに加えて、近年美白意識が向上したことにより、日照時間が減り、さらにビタミンDが不足するという弊害が出ている。骨粗鬆症の適切な診断・治療と合わせて、予防も意識することを心がけたい。

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CLEAN試験:血管内カテーテル挿入時の皮膚消毒はクロルヘキシジン・アルコール(解説:小金丸 博 氏)-440

 カテーテル関連血流感染症(CRBSI)はありふれた医療関連感染であり、死亡率も高いことが知られている。カテーテル挿入時の皮膚消毒は感染予防に重要であり、今までも適切な皮膚消毒薬について議論されてきた。米国疾病予防管理センター(CDC)は、カテーテル挿入時の皮膚消毒に、0.5%を超えるクロルヘキシジンを含むクロルヘキシジン・アルコールを推奨しているが、クロルヘキシジン・アルコールとポビドンヨード・アルコールをhead-to-headで比較した大規模試験は存在しなかった。 本研究は、血管内カテーテル挿入時の皮膚消毒薬として、2%クロルヘキシジン・70%イソプロピルアルコールと5%ポビドンヨード・69%エタノールの有効性を比較した、ランダム化比較試験である。両群をさらに消毒前の皮膚洗浄(scrubbing)の有無で1:1:1:1の4群に割り付けした(2×2要因デザイン)。動脈カテーテル、血液透析カテーテル、中心静脈カテーテルの留置が48時間以上必要な18歳以上の成人2,546例を対象とし、カテーテル関連感染症の発生率を主要評価項目とした。カテーテル関連感染症の定義は、菌血症を伴わないカテーテル関連敗血症、あるいはCRBSI(血液培養が陽性)とした。 カテーテル関連感染症の発生率は、クロルヘキシジン・アルコール群で0.28/1,000カテーテル日、ポビドンヨード・アルコール群で1.77/1,000カテーテル日であり、クロルヘキシジン・アルコール群が有意に低率だった(ハザード比:0.15、95%信頼区間:0.05~0.41、p=0.0002)。CRBSIの発生率もクロルヘキシジン・アルコール群で低率だった(0.28 vs.1.32/1,000カテーテル日)。消毒前の皮膚洗浄の有無では、カテーテル関連感染症、CRBSIの発生率に差はなかった。 また、全身性の有害事象は認めなかったが、クロルヘキシジン・アルコール群で重篤な皮膚反応を多く認めた(3% vs.1%)。 カテーテル挿入部位や手術部位など皮膚の消毒には、クロルヘキシジンの有効性が報告されてきており、本研究でもポビドンヨードと比較してクロルヘキシジンの有効性が示された。過去の研究では、カテーテルコロニゼーション(カテーテルへの菌の定着)を主要評価項目としているものが多く、もともとCRBSIの発生率が低い集団において、カテーテル関連感染症の発生率を大きく低下させることを示した意義は大きい。今後さらに、クロルヘキシジン・アルコールを皮膚消毒に使用する流れが加速するだろう。 現時点で、日本では2%クロルヘキシジン製剤が発売されておらず、使用することはできない。多くの施設では、CDCガイドラインで推奨されている「0.5%を超える濃度のクロルヘキシジン」という文言を参考に、1%クロルヘキシジン・アルコール製剤を使用していると思われる。今後も1%クロルヘキシジン・アルコールを使用するのであれば、1%製剤はポビドンヨードより有効なのか、2%クロルヘキシジン・アルコールと効果は同等なのか、有害事象の発生率に差はないのか、といった疑問を解決してくれるような研究が必要と考える。

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イングレスからイングリッシュへ【Dr. 中島の 新・徒然草】(091)

九十一の段 イングレスからイングリッシュへ今年の夏、頑張っていた陣取りスマホゲームのイングレスですが、なかなか続けられなくなってきました。時間がなくなったり肌寒い季節になったりしたからです。「だんだん飽きてきた」というのも少しはあるのかもしれません。最近はイングレスではなく、イングリッシュのほうにシフトしてきました。行き帰りの通勤電車で英語のポッドキャストやBBCのニュースを聞いています。3年間アメリカに住んでいたとはいえ、英語のほうはまだまだ修行中。実際のところ、字幕なしで洋画を理解することは難しく、アメリカ人同士の会話にはまったくついていけません。ということで、少しでもリスニング能力を向上すべく、ひたすら英語を聞いております。ずっと聞いていると、多少は理解ができるようになってきました。とくに固有名詞については、アクセントの位置が日本語と違ったり、はなはだしきは音からして違ったりすることがあります。たとえばアクセントの違いとして国名のアフガニスタンがあります。日本語ではフラットに発音しますが、英語ニュースを聞いていると「アフガーニスタン」と「ガー」にアクセントがくることがわかります。音そのものが違っている例としては、中国の習近平国家主席が良い例です。日本語読みではシュウキンペイですが、英語ニュースでは「シージンピン」となっています。この読み方ばかり聞いていると、ついつい普段の日本語会話でも「シージンピン」と言ってしまいそうになります。日本人にとっては聞き取りにくい音でも、パターンを覚えてしまえばそれなりに対応できるのかもしれません。「仮名魔神」としか聞こえない音がしばしばニュースに出てくるのですが、実は「you can imagine」の「can imagine」が「仮名魔神」と聞こえていたということが、後になってわかりました。同じように「『トゥーリ・ライオン』というのはどんなライオンじゃ」と思っていたら「to rely on」でした。情けないっす。しかしだんだん英語が聞き取れるようになると、英語ニュースならではの情報も入手できるようになってきました。ある日の出勤時、BBCニュースを聞いていると「TalkTalk」というIT企業がハッカー被害にあったということで大騒ぎになっていました。なんでも400万人もの顧客情報が流出したとやらで、キャスターもインタビューされている一般人も興奮しています。TalkTalk の女性 Chief Executive に至っては「何でこんなに発表が遅くなったんだ!」とか「お客さんが最大の被害者だ。どうするつもりなんだ」などとキャスターに責められており、いずこの国でも同じような光景が繰り広げられていました。イギリスでは大騒ぎになっているのに、日本語ニュースではまったくそのニュースを見つけることができません。どういうわけか、NHKでは英語ニュースでだけ言及されていました。不思議ですね。ともあれ、いろいろ工夫し甲斐のある通勤電車。また新たな進展がありましたら報告いたします。最後に1句イングレス 寒くなったら さようなら

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坐骨神経痛のリスク、喫煙で増大:メタ解析結果

 坐骨神経痛における喫煙の役割は明確ではない。フィンランド・Finnish Institute of Occupational HealthのRahman Shiri氏らは、腰部神経根痛および坐骨神経痛に対する喫煙の影響を評価する目的でメタ解析を行った。その結果、喫煙は腰部神経根痛および臨床的な坐骨神経痛のリスクを高めることが明らかとなった。また、禁煙によりそのリスクが低下することが示唆されたが、「禁煙してもリスクがゼロになることはない」と著者は指摘している。American Journal of Medicine誌オンライン版2015年9月21日号の掲載報告。 研究グループは、PubMed、Embase、Web of Science、Scopus、Google ScholarおよびResearchGateで1964年~2015年3月までの論文を検索し、ランダム効果メタ解析を行った。不均一性と出版バイアスを評価するとともに、研究デザイン、方法論的質および出版バイアスに関して感度分析を行った。 主な結果は以下のとおり。・計28件(断面的研究7件・2万111例、症例対照研究8件・1万815例、コホート研究13件・44万3,199例)の研究が、メタ解析に組み込まれた。・現在喫煙者では、腰部神経根痛または臨床的な坐骨神経痛のリスクが増加した(統合調整オッズ比[OR]:1.46、95%信頼区間[CI]:1.30~1.64、n=45万9,023例)。・元喫煙者では、非喫煙者と比較してわずかにリスクが増加した(統合調整OR:1.15、95%CI:1.02~1.30、n=38万7,196例)。・現在喫煙者に関して、腰部神経根痛の統合調整オッズ比は1.64(95%CI:1.24~2.16、n=1万853例)、臨床的な坐骨神経痛1.35(95%CI:1.09~1.68、n=11万374例)、腰椎椎間板ヘルニアまたは坐骨神経痛による入院または手術1.45(95%CI:1.16~1.80、n=33万7,796例)であった。・同様に元喫煙者では、それぞれ1.57(95%CI:0.98~2.52)、1.09(95%CI:1.00~1.19)および1.10(95%CI:0.96~1.26)であった。・これらの関連は、男女間で差はなく、研究デザインから独立していた。・出版バイアスのエビデンスはなく、観察された関連は選択バイアス、検出バイアスまたは交絡因子に起因しなかった。

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教師のADHD児サポートプログラム、その評価は

 注意欠如・多動症(ADHD)の小学生を担当する教師のためのWebベースの介入について、利用可能性、満足度、有効性を評価するため、カナダ・ダルハウジー大学のPenny Corkum氏らは試験を行った。Journal of attention disorders誌オンライン版2015年9月11日号の報告。 小学校の担任教師58人は、ADHD小学生と共に無作為化対照試験に参加した。プログラムは、教室内でのADHD症状や障害を軽減するためのエビデンスに基づいた介入戦略を含む6つのセッションから構成された。教師は、ウェブ上で管理されている掲示板へのアクセスや ADHDコーチとのオンラインでのやり取りが可能だった。教師および保護者に、介入前、介入後(6週後)、6週間のフォローアップ後(12週後)にアンケートを行い、コンピュータを通じて収集した。 主な結果は以下のとおり。・ITT解析の結果、教師報告では、治療群においてADHDの中核症状や教師のサポートを有する障害について有意な改善が認められた。ただし、保護者報告では認められなかった。・教師の報告した利用可能性、および満足度は高いレベルであった。・WebベースのADHD介入は、学校でのADHD介入でよくみられる問題である治療利用や実用化の障壁を減少させる可能性がある。関連医療ニュース 2つのADHD治療薬、安全性の違いは 小児ADHD、食事パターンで予防可能か ADHD児に対するスポーツプログラムの評価は  担当者へのご意見箱はこちら

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糖尿病でのパクリタキセルDES vs.エベロリムスDES/NEJM

 糖尿病患者への経皮的冠動脈インターベンション(PCI)で、パクリタキセル溶出ステント(PDES)はエベロリムス溶出ステント(EDES)に対し、非劣性を示すことができなかったことを、インド・Fortis Escorts Heart InstituteのUpendra Kaul氏らが、1,830例の糖尿病患者を対象に行った試験の結果、報告した。1年後の標的血管不全発症率は、パクリタキセル群が5.6%に対し、エベロリムス群が2.9%と低率だったという。NEJM誌オンライン版2015年10月14日号掲載の報告より。心臓死、標的血管起因の心筋梗塞などで定義した標的血管不全発症率を比較 研究グループは、糖尿病で冠動脈疾患がありPCIを実施予定の1,830例を無作為に2群に分け、一方にはPDESを、もう一方にはEDESを留置した。 主要エンドポイントは、心臓死・標的血管起因の心筋梗塞・虚血による標的血管血行再建術のいずれかの発症で定義した標的血管不全だった。PDES群のEDES群に対する標的血管不全の相対リスク1.89 結果、1年時点の主要エンドポイント発生率は、PDES群が5.6%に対しEDES群が2.9%と、リスク差は2.7ポイント(95%信頼区間:0.8~4.5)、相対リスクは1.89(同:1.20~2.99)、非劣性p=0.38と、PDESのEDESに対する非劣性は示されなかった。 1年後の標的血管不全は、PDES群で有意に高率で(p=0.005)、自然発症心筋梗塞発症率もPDES群3.2%に対しEDES群1.2%(p=0.004)、ステント血栓症発症率はそれぞれ2.1%と0.4%(p=0.002)、標的血管血行再建術率は3.4%と1.2%(p=0.002)と、いずれもPDES群で高率だった。

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がん疑い患者、緊急紹介制度活用で死亡率低下/BMJ

 英国で、がんの疑いがある患者を緊急に専門医に紹介する制度「緊急紹介制度」(urgent referral pathway)を活用する一般診療所の患者は、あまり活用しない一般診療所の患者に比べ、がんの初診断・治療開始から4年以内の死亡率が低いことが明らかにされた。英国・ロンドン大学のHenrik Moller氏らが、コホート試験の結果、報告した。同緊急紹介制度は2000年代初めから始まったが、制度ががん患者の生存率に与えた影響については、これまで検討されていなかった。BMJ誌オンライン版2015年10月13日号掲載の報告。英国の3つのデータベースを用い、がん患者約22万人について検討 研究グループは、英国の「Cancer Waiting Times」「NHS Exeter」「National Cancer Register」の3つのデータベースを用いて、2009~13年にがんの診断を受けた人、または初回治療を開始した人21万5,284例を対象にコホート試験を行った。試験対象となった一般診療所は8,049ヵ所だった。 診察を受けた診療所が、緊急紹介制度を活用する傾向と、死亡率との関連を分析した。制度を活用しない診療所の患者、死亡のハザード比は1.07 4年間の追跡期間中に死亡した人は、9万1,620例だった。そのうち、診断を受けて1年以内の死亡は5万1,606例(56%)だった。 緊急紹介制度を利用する傾向を示す、標準化紹介率と検出率ともに、その傾向が強い診療所の患者は、傾向が強くない診療所の患者に比べ死亡率が低かった。標準化紹介率・検出率ともにそれぞれ、低率、中程度、高率と3群に分けた場合、両割合ともに高率だった診療所の患者数は全体の16%(3万4,758例)を占め、両率ともに中程度の群を基にした患者の死亡に関するハザード比は、0.96(95%信頼区間:0.94~0.99)だった。 一方、紹介制度の標準化紹介率・検出率どちらかが低率で、もう一方が高率ではない診療所の患者数は、全体の37%(7万9,416例)で、死亡に関するハザード比は1.07(同:1.05~1.08)だった。

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セクシュアルマイノリティーにおける皮膚がんと日焼けマシーン使用

 「セクシュアルマイノリティー(同性愛者や両性愛者)の男性は、異性愛者の男性に比べて日焼けマシーンをよく使用しており、また皮膚がんになる確率が高い」というデータが発表された。JAMA Dermatology誌オンライン版2015年10月7日号での報告。 本研究で、セクシュアルマイノリティーの男性は日焼けマシーンを使うことが多いことが明らかになった。研究者らは、「彼らに対して優先的に皮膚がんリスクを伝えることが予防につながるのではないか」とまとめている。 これまでに、日焼けと皮膚がんの関係については強く示唆されていたが、性的指向によって皮膚がんリスクが変わるかどうかは不明であった。本検討は、セクシュアルマイノリティーの男女が、異性愛者(ヘテロセクシュアル)の男女に比べて、皮膚がんリスクが高いかどうかを明らかにするために行われた。 カリフォルニア州と米国の特定組織に属さない市民集団から集められた18歳以上の男女19万人強のデータを対象に解析は実施された。 対象となったデータは2001年、2003年、2005年、2009年のCalifornia Health Interview Surveys(CHISs)と2013年のNational Health Interview Survey (NHIS)である。 研究対象には7万8,487人の異性愛者の男性と、3,083人のセクシュアルマイノリティーの男性、10万7,976人の異性愛者の女性、3,029人のセクシュアルマイノリティーの女性が含まれていた。著者らは、自己報告による皮膚がんの既往歴と12ヵ月間の日焼けマシーン使用歴を調査した。  主な結果は以下のとおり。・セクシュアルマイノリティーの男性は、異性愛者の男性に比べ皮膚がんリスクが高かった。(2001~05年のCHISsでの調整OR:1.56、95%CI:1.18~2.06、p<0.001)。(2013年のNHISでの調整OR:2.13、95%CI:1.14~3.96、p=0.02)。・セクシュアルマイノリティーの男性は、異性愛者の男性に比べ日焼けマシーンを使うことが多かった。(2009年のCHISsでの調整OR:5.80、95%CI:2.90~11.60、p<0.001)。(2013年のNHISでの調整OR:3.16、95%CI:1.77~5.64、p<0.001)。・セクシュアルマイノリティーの女性は、異性愛者の女性に比べ非黒色腫皮膚がんの報告は少なかった。(2001~05年のCHISsでの調整OR:0.56、95%CI:0.37~0.86、p=0.008)。・セクシュアルマイノリティーの女性は、異性愛者の女性に比べ日焼けマシーンを使うことが少なかった。(2009年のCHISsでの調整OR:0.43、95%CI:0.20~0.92、p=0.03)。(2013年のNHISでの調整OR:0.46、95%CI:0.26~0.81、p=0.007)。

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アルツハイマー病への薬物治療、開始時期による予後の差なし

 世界中で何百万人もの高齢者がアルツハイマー病(AD)で苦しんでいる。治療薬にはアセチルコリンエステラーゼ阻害薬とメマンチンがあるが、その臨床効果は限られており、早期に薬物療法を開始することが長期的に良好な予後につながるかどうかも不明である。そこで、中国・香港中文大学のKelvin K.F. Tsoi氏らは、AD患者に対する早期治療の有効性について、前向き無作為化比較試験のメタ解析を行った。その結果、約6ヵ月早くAD治療薬の投与を開始しても投与開始が遅れた場合と比較して、認知機能、身体機能、行動問題および臨床症状に有意差は認められなかった。この結果について著者らは、「追跡期間が2年未満の早期AD患者の割合が比較的高かったためと考えられる」と指摘したうえで、「長期に追跡した場合の有効性について、今後さらなる研究が必要である」とまとめている。Journal of the American Medical Directors Association誌オンライン版2015年9月18日号の掲載報告。 研究グループは、OVIDデータベースを用いて2000年から2010年の間に発表された前向き無作為化比較試験を検索し、ADと診断された患者を早期投与開始群と投与開始遅延群(約6ヵ月間はプラセボを投与)に無作為化した試験を適格とした。主要評価項目は、認知機能(Alzheimer's Disease Assessment Scale-Cognitive Subscale:ADAS-cog)、身体機能(Alzheimer's Disease Cooperative Study Activities of Daily Living Inventory:ADCS-ADL)、問題行動(Neuropsychiatric Inventory:NPI)、および全般的な臨床症状(Clinician's Interview-Based Impression of Change plus Caregiver Input:CIBIC plus)、副次評価項目はあらゆる有害事象とした。 主な結果は以下のとおり。・10件の無作為化試験がメタ解析に組み込まれた(計3,092例、平均年齢75.8歳)。・主要評価項目に関して、早期投与開始群が投与開始遅延群と比較して、有意な効果が認められた項目はなかった。 認知機能;ADAS-cogの平均差(MD)=-0.49、95%信頼区間(CI):-1.67~0.69 身体機能;ADCS-ADLのMD=0.47、95% CI:-1.44~2.39 行動問題;NPIのMD=-0.26、95% CI:-2.70~2.18 臨床症状;CIBIC plusのMD=0.02、95% CI:-0.23~0.27・アセチルコリンエステラーゼ阻害薬で、最も頻度の高い有害事象は悪心であった。・メマンチンではプラセボと比べ、発現頻度の高い副作用はなかった。・両薬とも、早期投与開始群と投与開始遅延群の有害事象は同等であった。関連医療ニュース 抗認知症薬は何ヵ月効果が持続するか:国内長期大規模研究 認知症患者の精神症状に対し、抗不安薬の使用は有用か 早期アルツハイマー病診断に有用な方法は  担当者へのご意見箱はこちら

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生体吸収性マグネシウムスキャフォールドの有用性をヒトで確認/Lancet

 第2世代の薬剤溶出生体吸収性金属スキャフォールド(DREAMS 2G)は、冠動脈デノボ病変の治療デバイスとして施行可能であり、良好な安全性と性能を有することが、ドイツLukaskrankenhaus GmbHのMichael Haude氏らが実施したBIOSOLVE-II試験で示された。生体吸収性スキャフォールドは、従来の非吸収性の金属ベース薬剤溶出ステントの限界の克服を目的にデザインされ、現時点で市販されているのはポリマースキャフォールドのみである。これに代わるデバイスとして、金属スキャフォールドの開発が進められており、第1世代のマグネシウムスキャフォールドは、安全性は良好であるものの、性能が従来の薬剤溶出ステントに及ばないことが報告されている。Lancet誌オンライン版2015年10月12日号掲載の報告。狭心症、無症候性虚血に対する有用性をヒトで初めて検証 BIOSOLVE-II試験は、症候性の冠動脈デノボ病変における第2世代のシロリムス溶出生体吸収性マグネシウムスキャフォールドであるDREAMS 2Gの安全性と性能をヒトで初めて検証する多施設共同非無作為化試験(Biotronik AG社の助成による)。 対象は、年齢19~79歳の安定狭心症、不安定狭心症、無症候性虚血で、対照血管径が2.2~3.7mm、最大2個のデノボ病変(病変長21mm以下、狭窄率50~99%)を有する患者であった。 フォローアップは、デバイス留置後1、6、12、24、36ヵ月に行われ、6ヵ月時には冠動脈造影が実施された。一部の患者では、血管内超音波、光干渉断層法、血管運動(vasomotion)の評価も行われた。全例に、6ヵ月以上の抗血小板薬の2剤併用治療が推奨された。 主要評価項目は、6ヵ月時のセグメント内の晩期損失内腔径とした。副次評価項目は、標的病変不全(心臓死、標的血管の心筋梗塞、CABG、標的病変の血行再建術)およびスキャフォールド血栓症であった。 2013年10月8日~2015年5月22日までに、8ヵ国(ベルギー、ブラジル、デンマーク、ドイツ、シンガポール、スペイン、スイス、オランダ)の13のPCI施設に123例(冠動脈標的病変123個)が登録された。晩期損失内腔径が改善、スキャフォールド血栓症は認めず ベースラインの背景因子は、平均年齢65.2±10.3歳、男性が63%で、対照血管径は2.68±0.40mm、病変長は12.61±4.53mmであった。標的血管は、左前下行枝が38%、左回旋枝が24%、右冠動脈が37%だった。 3例がフォローアップできず、そのうち2例はデバイスの留置が不能であった。 6ヵ月時の平均セグメント内晩期損失内腔径は0.27±0.37mmであり、スキャフォールド内晩期損失内腔径は0.44±0.36mmであった。血管運動の評価が行われた25例中20例(80%)で、有意な血管の収縮(p=0.014)および拡張(p<0.001)が確認された。 血管内超音波では、スキャフォールド領域は留置直後が6.24±1.15mm2で、6ヵ月時も6.21±1.22mm2に保持されており(平均差:-0.03mm2、95%信頼区間[CI]:-0.29~0.23、p=0.803)、新生内皮過形成領域は小さかった(0.08±0.09mm2)。また、光干渉断層法では、冠動脈内に腫瘤性病変は認めなかった。 6ヵ月時に標的病変不全が4例(3%)に認められ、心臓死が1例、標的血管の心筋梗塞が1例、標的病変の血行再建術が2例であった。スキャフォールド血栓症はみられなかった。 著者は、「先行デバイス(DREAMS 1G)に比べ晩期損失内腔径が改善し、良好な安全性プロファイルは保持されていた」とまとめ、「閉塞性冠動脈疾患の治療において、DREAMS 2Gは現行の生体吸収性ポリマースキャフォールドに代わる選択肢となる可能性がある」と指摘している。

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