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糖尿病による認知症リスクに男女差あり~230万人の解析

 2型糖尿病により上乗せされる心血管疾患リスクは、男性より女性で大きい。糖尿病は認知症の危険因子でもあるが、その関連性に男女差がないかどうかは不明である。オーストラリアAlfred HealthのSaion Chatterjee氏らは、男女の糖尿病患者と認知症発症における性特異的な関連を検討するために、未発表データを用いてメタ解析を行った。その結果、2型糖尿病患者は非糖尿病者に比べて認知症の発症リスクが約60%高いこと、また、血管性認知症の上乗せリスクは女性のほうが大きいことが示唆された。Diabetes Care誌オンライン版2015年12月17日号に掲載。 著者らは、2014年11月以前に発表された研究で、糖尿病と認知症とのプロスペクティブな関連についての報告を体系的に検索した。各研究の著者から、糖尿病と認知症(全体およびサブタイプ)の関連における未発表の性特異的相対リスク(RR)および95%CIを入手した。ランダム効果メタアナリシスを用いて、性特異的RRおよびRRの女性対男性比(RRR)をプールした。 主な結果は以下のとおり。・14研究、合計231万330人、認知症10万2,174例のデータを解析した。・複数の交絡因子による調整後の解析では、男女共に、糖尿病により何らかの認知症のリスクが約60%増加した(女性:プールされたRR 1.62 [95%CI:1.45~1.80]、男性:同 1.58 [同:1.38~1.81])。・血管性認知症における糖尿病関連RRは、女性で2.34(95%CI:1.86~2.94)、男性で1.73(同:1.61~1.85)であった。また、非血管性認知症におけるRRは、女性で1.53(同:1.35~1.73)、男性で1.49(同:1.31~1.69)であった。・糖尿病の女性の血管性認知症の発症リスクは、男性よりも19%高かった(複数因子で調整されたRRR 1.19 [95%CI:1.08~1.30]、p<0.001)。

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うつ病のプラセボ効果、そのメカニズムとは

 米国・ミシガン大学のMarta Pecina氏らは、大うつ病性障害(MDD)患者におけるプラセボ効果のメカニズムを明らかにするため、プラセボを用いた導入期、主に選択的セロトニン再取り込み阻害薬を用いたオープンラベル期の2期で構成した臨床試験を実施した。その結果、プラセボによりμ-オピオイドシステムの活性化がもたらされ、これがプラセボによる抗うつ効果に関連し、さらに抗うつ薬の効果にも関連している可能性を報告した。JAMA Psychiatry誌2015年11月号の掲載報告。 MDD患者におけるプラセボ効果の背景にある神経化学的機序を検討するため、2種類のプラセボ導入期、続いて抗うつ薬を投与するオープン期で構成される検討を行った。2種類の同一の経口プラセボ(速効性抗うつ薬様効果を有する活性プラセボあるいは効果を有さない不活性プラセボ)を用い、2週間の単盲検クロスオーバーランダム化臨床試験を実施した。続いて、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、あるいはケースによっては臨床的に指示された他の薬剤を用い、10週間のオープンラベル試験を行った。 ボランティア(大学の医療システムで薬物治療を受けていないMDD患者35例)に対し、1週間の不活性経口プラセボおよび活性経口プラセボをそれぞれ投与した後、PET検査およびμ-オピオイド受容体選択的放射性トレーサーである[11C]カルフェンタニルを用いた検査を行った。さらに、化合物が気分向上に関わる脳システムの活性化に関連する可能性があるという指摘に基づき、活性プラセボを投与した後のみ、4分ごと20分以上かけたPETスキャン中、ボランティア患者の目前で1mLの等張生理食塩水を静脈内投与した。このチャレンジ刺激テストは、抗うつ薬の影響によると思われる、個人の内因性オピオイド神経伝達の急性活性化能力を検査するために行われた。主要アウトカムは、活性プラセボおよび抗うつ薬の効果としてうつ症状の変化、ベースライン時および活性化時のμ-オピオイド受容体結合状況とした。 主な結果は以下のとおり。・ベースラインでの側坐核領域でのμ-オピオイド受容体の高い結合は、抗うつ薬治療の良好な反応と関連していた(r=0.48、p=0.02)。・活性プラセボによる治療1週間後の不活性プラセボと比較したうつ症状の軽減は、感情、ストレス制御、MDDの病態生理に関わる領域(前帯状皮質膝下野、側坐核、視床正中部、扁桃体)のネットワークにおけるプラセボ誘発μ-オピオイド神経伝達の増大と関連していた(側坐核:r=0.6、p<0.001)。・これらの領域に認められるプラセボ誘発内因性オピオイド放出は、抗うつ薬治療の良好な反応と関連し、抗うつ薬を用いた試験期間終了時の症状改善で43%の差が予測された。(鷹野 敦夫)精神科関連Newsはこちらhttp://www.carenet.com/psychiatry/archive/news 

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高血圧に関する川柳・標語を募集中【日本高血圧学会/日本高血圧協会 共同企画のご案内】

 日本高血圧学会と日本高血圧協会は2016年1月10日より、「高血圧」に関する川柳と標語の募集を開始した。本企画は、高血圧学会と高血圧協会と共同企画で、会員の意識を高めると同時に一般市民への啓発を図る目的で展開するもの。川柳・標語のお題はともに「高血圧」で、減塩・減量などの生活習慣、医師・患者関係、家族関係、社会風刺などユーモアやウイットに富んでインパクトのある、多くの人に親しまれる作品が集まることが期待される。 また、本企画は2016年より毎年の恒例企画として展開される。入選した作品は1年間、その年の高血圧の日(5月17日)から翌年の高血圧の日まで、「2016年の川柳」「2016年の標語」(※2016年の場合)という形でさまざまな機会に各所で使用され、将来刊行予定の単行本にも収載されるという。 応募要項は以下のとおり。【募集期間】2016年1月10日~2016年3月31日(締切当日消印有効)【応募資格】不問(高血圧学会会員である必要はなく、どなたでも応募いただけます)【応募方法】・はがきに必要事項を記入、または応募ページから入力して送信してください。・はがきの場合は表面に住所、氏名(本名)、年齢、電話番号、Eメールアドレス、 高血圧学会員は会員番号を記入し、裏面に作品を記入してください。・作品の最初には、「川柳部門」「標語部門」のうち該当するほうを記入してください。【宛先】〒113-0033東京都文京区本郷3-28-8 日内会館2階 日本高血圧学会 川柳・標語(2016年版)係*標語、川柳ともそれぞれ1人3作品まで応募できます。【審査員】日本高血圧学会と日本高血圧協会の役員・会員の代表に専門家を加えた5名の審査員による審査を行います。【賞金・賞品】川柳部門、標語部門ともに以下を予定しています。・最優秀賞 10万円相当の賞金・賞品(一般応募1作品、高血圧学会員応募1作品)・優秀賞 3万円相当の賞金・賞品(一般応募3作品、高血圧学会員応募3作品)・入選 5,000円相当の賞金・賞品(一般・高血圧学会員応募作品から計10作品程度)*賞品はデジタル血圧計など高血圧関連の賞品となります。【発表】2016年5月初旬、日本高血圧学会ホームページにて発表します。表彰式は2016年5月14日・15日に開催の第5回日本臨床高血圧フォーラム(ステーションコンファレンス東京)で行います。【応募に関する注意事項】・応募作品は本人が創作した未発表作品に限ります。・また応募後、賞の発表まで他に公表しないようお願いします。・入賞と入選の作品の著作権は日本高血圧学会に帰属します。・応募作品は返却いたしません。・二重投稿や盗作と判明した作品は不採用といたします。・入賞、入選作品は発表時に、原則として作者名、年齢を公表させていただきます。「2016年版 高血圧に関する川柳・標語募集のご案内」詳細はこちら

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ASTRAL-2,-3試験:遺伝子型2型3型のHCVに対するソホスブビル・velpatasvir併用療法(解説:中村 郁夫 氏)-466

 本論文は、HCV(遺伝子型2型および3型)に対するソホスブビル(sofosbuvir:核酸型NS5Bポリメラーゼ阻害薬)・velpatasvir(NS5A阻害薬)併用療法(SOF・VEL)の治療効果に関する治験の報告である。遺伝子型3型は、欧米では本邦と比べて頻度が高い。遺伝子型3型のHCV患者は、線維化の進行が早く、発がん率が高いことから、欧米では治療法の開発が急務である。2015年11月にサンフランシスコで行われた米国肝臓学会年会においても、3型のHCV患者に対する治療法に関して、多数の発表がなされた。 本論文における、遺伝子型2型に関する治験(ASTRAL-2)では、SOF・VEL群 134例とソホスブビル・リバビリン併用療法群 132例に関する解析が行われた。その治療効果に関して、治療終了後12週の時点でのHCV RNA 陰性化率(SVR12)は、SOF・VEL群99%、ソホスブビル・リバビリン療法群94%と報告された。 また、遺伝子型3型に関する治験(ASTRAL-3)では、SOF・VEL群 277例とソホスブビル・リバビリン併用療法群 275例に関する解析が行われた。その治療効果に関して、SVR12は、SOF・VEL群95%、ソホスブビル・リバビリン療法群80%であった。 以上の結果から、HCV(遺伝子型2型および3型)に対するSOF・VEL療法は、従来の標準治療であったソホスブビル・リバビリン併用療法と比較して、治療効果が高いことが示された。

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閉塞性肺疾患に気管支鏡下治療を用いる時代は到来するか?(解説:倉原 優 氏)-467

 気管支にバルブを詰める気管支鏡下肺容量減少療法が、重症肺気腫患者の治療法として期待されている。要は、まともな換気ができていない気腫肺には空気を送らない、という治療根幹である。その他の領域の肺換気を効率化する手法だ。 肺容量減少療法は、古典的には外科手術によって行われるのが主流である。ただ、そのコストは内科療法と比較して割に合わないほど高く、外科手術後にエアリークが遷延する例も少なくないことに懸念を示す呼吸器外科医も多いようだ1)。メタアナリシスでは手術を積極的に推奨しているわけではないが、症例を選べば有効であると書かれている2)3)。 気管支鏡下肺容量減少療法がCOPDに対して有効とされた研究が、Sciurba氏らによって2010年に報告されている4)。気管支鏡下肺容量減少療法と標準的内科治療を比較して、安全性と有効性を検証したものである。この試験では、6ヵ月時の1秒量は気管支鏡下肺容量減少療法群で4.3%上昇したのに対して、標準内科治療群では2.5%低下した。気管支バルブを使うことで、呼吸機能の改善が見込めるということだ。 さて、葉間側副換気がある患者より、ない患者のほうが有益性が高いという仮説がある。バルブを詰めたけれど、側副換気があるせいで気腫肺の容量減少効果がなければ、治療の甲斐もないだろう。この研究は、側副換気がない重症COPD患者に対して、その仮説が正しいかどうか調べるために実施された。過去の研究と同じように、この研究も気管支鏡下肺容量減少療法と標準的内科治療を比較して、安全性と有効性を検証した。主要評価項目は、1秒量、努力性肺活量、6分間歩行距離である。 登録された68例を解析した結果、intention-to-treat解析では、気管支鏡下肺容量減少療法群のほうが有意に主要評価項目の改善が大きいという結果だった(p<0.01)。喀血が多いと噂されるこの治療法だが、この研究では気胸が多かった。気管支鏡下肺容量減少療法群の34例中2例は胸腔ドレナージを要した。インターベンションを行うと、やはり何かしらの合併症が多くなるのはやむを得ないことかもしれない。現時点では、合併症の懸念から積極的にこの治療が推奨されるものではない。しかるべき患者に対して、諸刃の剣であることを説明して実施すべきだろう。 近い将来、代表的な閉塞性肺疾患であるCOPDと気管支喘息に、気管支鏡によるインターベンションが普及してくる時代が来るかもしれない。

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タバコでクモ膜下出血?!

え?タバコでクモ膜下出血?! 喫煙はクモ膜下出血の原因になりやすい!≪喫煙と疾病リスク≫倍3 非喫煙者と比べて喫煙者のリスクは…疾患 2リスク1脳卒中全体1.5倍脳梗塞1.9倍クモ膜下出血2.9倍2.9倍1.9倍1.5倍-非喫煙者脳卒中脳梗塞クモ膜下出血Shinton R, et al.BMJ.1989;298(6676):789-794 に基づいて作成喫煙により「脳動脈瘤」ができやすくなることが知られています社会医療法人敬愛会 ちばなクリニック 清水 隆裕氏Copyright © 2015 CareNet,Inc. All rights reserved.

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ヘビ使いがヘビに殺された話【Dr. 倉原の“おどろき”医学論文】第58回

ヘビ使いがヘビに殺された話 FREEIMAGESより使用 「ミイラ取りがミイラになる」ということわざがあります。これは、人を連れ戻しに行った者が逆に先方に留まってしまうこと、また、説得に赴いた者がかえって相手と同じ意見になってしまうことを意味します。自分は大丈夫だろうと油断していると、相手に取り込まれてしまうので注意しましょうということです。 さて、ヘビ使いがヘビに殺されたという驚くべき医学論文があります。 Hossain MZ, et al. A fatal cobra-bite in a snake expert. Mymensingh Med J. 2010;19:303-307. バングラデシュ、タクルガウンに住む35歳のヘビ使いが病院に搬送されてきたのは2007年11月のことでした。コブラに咬まれたというのです。彼は地元では有名なヘビ使いで、それを観光客に見せることを生業としていました。彼はヘビを100種類以上飼育しており、彼の珍しいヘビコレクションを見るために遠方からやってくる人もいたくらいです。ある日、テレビ番組の収録中に彼はお腹を空かせたコブラに咬まれてしまいました。彼は病院に搬送されましたが、神経毒による症状がかなり強かったそうです。抗血清を投与され集中管理が行われましたが、2日後に亡くなったそうです。インターネットで調べてみると、「世界最強の毒蛇ランキング トップ50」によれば毒性の強さ50傑の中で、45種までがコブラ科のヘビで占められており、トップ10にいたっては全種がコブラ科とのこと。インデックスページへ戻る

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侍オンコロジスト奮闘記~Dr.白井 in USA~ 第13回

第13回:米国オンコロジストのweb活用勉強法ビデオレター中で紹介しているwebサイトMedscape Oncology:www.medscape.com/oncologyClinical Care Options Oncology:www.clinicaloptions.com/Oncology.aspxResearch to Practice:www.researchtopractice.comGrace(Global Resourch for Advancing Cancer Education):cancergrace.orgASCO University:university.asco.orgTargeted Oncology:targetedonc.com

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閉経後の女性統合失調症、陰性症状改善にSERM併用が有用

 閉経後の統合失調症女性に対し、通常療法にラロキシフェンを併用することで、陰性症状や総合精神病理、会話能力の低下などの改善が認めたことが示された。スペイン・カタロニア女性メンタルヘルス研究グループのJudith Usall氏らが、無作為化二重盲検プラセボ対照試験の結果、報告した。統合失調症において、エストロゲンの治療的有用性に関する認識が高まっている。選択的エストロゲン受容体モジュレーターであるラロキシフェンは、ドパミン・セロトニン脳システムに対しエストロゲン様作用を示すと考えられ、著者らは先行研究において、ラロキシフェンがエストロゲンに起因する有害事象を示すことなく、陰性症状、陽性症状、総合精神病理の改善に有用であることを明らかにしていた。Schizophrenia Bulletin誌オンライン版2015年11月20日号の掲載報告。 本検討では、陰性症状が優勢な閉経後の統合失調症女性患者を対象に、陰性症状およびその他の症状に対するラロキシフェンの有用性を評価することを目的に、24週間のランダム化並行群間二重盲検プラセボ対照試験を実施した。被験者は、Parc Sanitari Sant Joan de Deu、Hospital Universitari Institut Pere Mata、Corporacio Sanitaria Parc Tauliの入院患者および外来患者症例から登録。閉経後の統合失調症(DSM-IV)女性を、通常の抗精神病薬治療にラロキシフェン(60mg/日)を併用する群(38例)、またはプラセボ群(32例)に無作為に割り付けた。ベースライン、4、12、24週時に陽性・陰性症状評価尺度(PANSS)および陰性症状評価尺度(SANS)を用いて精神病理を評価した。 主な結果は以下のとおり。・ラロキシフェン併用群は試験期間の24週間にわたり、PANSSによる陰性スコア(p=0.027)、全般スコア(p=0.003)、総スコア(p=0.005)が、プラセボ群に比べ有意に低下した。・ラロキシフェン併用群は、SANSS下位尺度である会話能力の低下に関してもプラセボ群に比べて改善を認めた(p=0.048)。・本試験で示されたデータは、先行試験で報告した結果を、より大規模サンプルと長期フォローアップで再現したものであった。(鷹野 敦夫)精神科関連Newsはこちらhttp://www.carenet.com/psychiatry/archive/news 

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大腿骨頚部骨折による入院日数と死亡リスクの関係/BMJ

 50歳以上の大腿骨頚部骨折で入院した患者のうち、入院期間が11~14日の患者は1~5日の患者に比べ、退院30日死亡リスクが約1.3倍増大することが、また14日超では約2倍強増大することが示された。米国・ロチェスター大学のLucas E. Nikkel氏らが、米国ニューヨーク州で大腿骨頚部骨折により入院した患者約18万例を対象に行った後ろ向きコホート試験の結果、報告した。これまでにスウェーデンの試験で、大腿骨頚部骨折による入院日数が短いほど死亡リスクが増大するという結果が発表されている。今回、それとは逆の結果が示されたが、著者は、その背景には医療システムの違いがあるのではないかと考察している。BMJ誌オンライン版2015年12月10日号掲載の報告。18万8,208例を対象に後ろ向きコホート試験 試験は、ニューヨーク州入院患者のデータベースである「New York Statewide Planning and Research Cooperative System」(SPARCS)を基に、2000~11年にかけて大腿骨頚部骨折で入院した50歳以上の患者18万8,208例を対象に行われた。入院中の手術治療の有無は問わなかった(被験者のうち手術を受けた患者は16万9,258例)。 主要評価項目は、退院後30日以内の死亡率で、主要解析では、入院期間(1~5日、6~10日、11~14日、14日以上)と退院後30日死亡率が関連しているかを評価した。入院日数11~14日の退院後30日死亡のオッズ比は1.32、14日超は2.03 試験対象全集団の平均在院日数は8.1日、入院中の死亡は7,364例(3.9%)で、退院後の分析には18万844例が含まれた。 入院期間別にみた退院後30日死亡率は、1~5日の患者との比較で、11~14日の患者は32%増(オッズ比:1.32、95%信頼区間:1.19~1.47)、14日超の患者は103%増(同:2.03、1.84~2.24)で(いずれもp<0.001)、ニューヨーク州では10日超の入院が死亡リスク増大と関連していた。 そのほか退院後早期死亡率を増大した因子は、退院後ホスピスへの入所、高齢、転移性疾患、非手術治療だった。たとえば退院後30日死亡率は、全体では5.1%だったが、手術群では4.5%に対し、非手術群では10.7%だった。 なお同データベースは、米国で医療サービスへのアクセスに影響を与える患者の社会経済的地位に関するデータは含まれていない。診断や併存疾患のコーディングデータも不完全または不正確のものも含んでおり、著者は、「今回の所見を、全米あるいはその他の国に即当てはめることはできない」と指摘している。

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肺/消化管の神経内分泌腫瘍へのエベロリムスの効果:RADIANT-4/Lancet

 肺または消化管原発の進行性神経内分泌腫瘍に対しエベロリムス(商品名:アフィニトール)を投与することで、病勢進行/死亡リスクは半減し、無増悪生存を有意に改善することが示された。安全性に関する所見は、エベロリムスにみられる既知の副作用だった。米国・テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターのJames C. Yao氏らが行った第III相の無作為化プラセボ対照二重盲検試験「RADIANT-4」の結果、報告した。肺または消化管原発の高分化型進行性神経内分泌腫瘍患者への効果的な全身療法はなかったが、今回の結果を踏まえて著者は「エベロリムスが同疾患に対する初となる標的薬剤である」とまとめている。Lancet誌オンライン版2015年12月15日号掲載の報告。無増悪生存期間について画像中央判定 試験は2012年4月3日~13年8月23日にかけて、25ヵ国、97ヵ所の医療施設を通じ、肺または消化管の高分化型進行性神経内分泌腫瘍の患者302例を登録して行われた。 被験者を無作為に2対1に分け、205例にエベロリムス10mg/日を、97例にプラセボを投与し、いずれにも併せて最適な支持療法を行った。被験者は、腫瘍の原発部位、全身状態、ソマトスタチンアナログ製剤治療歴により階層化した。 主要エンドポイントは、無増悪生存期間(PFS)で、画像中央判定で評価した。キー副次エンドポイントは、全生存期間(OS)だった。PFS中央値、エベロリムス群11.0ヵ月、プラセボ群3.9ヵ月 結果、PFSの中央値は、プラセボ群が3.9ヵ月(95%信頼区間[CI]:3.6~7.4)だったのに対し、エベロリムス群は11.0ヵ月(同:9.2~13.3)だった。エベロリムス群は、病勢進行または死亡リスクが52%低減した(ハザード比:0.48、同:0.35~0.67、p<0.00001)。 なお、当初の計画通りに行った全死因死亡リスクに関する中間分析の結果、エベロリムス群の死亡ハザード比は0.64(95%CI:0.40~1.05)で、有意差は認められなかった(片側検定p=0.037)。 Grade3/4の有害事象の発生率は、口内炎がエベロリムス群で9%に対しプラセボ群で0%、下痢がそれぞれ7%と2%、感染症が7%と0%など、いずれも低率だった。

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慢性心房細動に対する抗凝固療法中に消化管出血を来したとき~抗凝固療法を再開する?それとも中止?~(解説:西垣 和彦 氏)-465

揺れ動く医師の心情 心房細動に起因する心原性脳血栓塞栓症は、いったん発症するとほかのアテローム血栓性梗塞やラクナ梗塞の予後とは比較にならないほど重症となり、20%が死亡、40%が要介護4度あるいは5度の寝たきりとなる悲惨な状態が待っている。これが、心原性脳血栓塞栓症を“ノック・アウト型脳梗塞”と評するゆえんである。したがって、心房細動に対する治療の最も重要なポイントは、心原性脳血栓塞栓症をいかに発症させないようにするかという予防的治療であり、その点において抗血栓療法の果たす役割は大きい。 しかし、抗血栓療法は、塞栓症予防のメリットと相反し、とくに脳出血や消化管出血などの重篤かつ致死的となりうる出血性副作用というデメリットを併せ持つ。出血性副作用をいったん経験すると、医師の抗血栓薬の処方動機は極端に抑制され、出血性副作用を来した当該患者さんのみならず、その他の心房細動患者に対しても抗血栓薬の処方が敬遠するという悪影響をもたらす。つまり、“医師も人の子”、その揺れ動く心情はよくわかる話である。 そこで本論文は、心房細動に対する抗血栓療法(経口抗凝固薬、抗血小板薬、そしてその併用)中に消化管出血を来した患者を対象として、抗血栓治療再開の影響を検討したものである。個々症例ごとに基礎疾患も状況も異なり、本来ならば“どんぶり勘定”で検討する問題ではないが、マスとしての有益性、合理性、経済性を追求する欧米ならではの医療理念から導かれたこの問題に対して“一定の結論”を知っておくことは悪くはない。ただし、本研究が、Boehringer-Ingelheimの研究費で支えられたものであることと、無作為化比較試験ではなくコホート研究であることは認識すべきである。 本論文のポイントは? 本論文のポイントをまとめてみよう。デンマーク全国コホート研究のデータベースを用い、抗血栓薬による治療を受けていたが消化管出血により入院し、その後退院した心房細動を有する患者4,602例を抽出したコホート研究で、集団はデンマークにおける一般診療等のデータが使用されており問題はない。比較リスクモデルの検討では、CHA2DS2-VAScスコアの因子と既往処方薬の使用による交絡を回避するため、フォローアップ開始を退院後90日時点からとし、調整されている。追跡期間中央値は2年であり比較的短く、また平均年齢は78.3±9.3歳と、わが国のレジストリ試験と比較すると8歳も高齢の患者を対象としている。ただし、平均のCHADS2スコアは2.1点であり、高齢以外の因子が少ない患者を対象としている研究であることがわかる。 消化管出血発症前に受けていた抗血栓療法は、経口抗凝固薬単独23.9%、抗血小板薬単独53.3%、経口抗凝固薬+抗血小板薬の併用19.4%、アスピリン+アデノシン二リン酸(ADP)受容体拮抗薬の併用2.5%、その他3剤併用は0.9%であった。わが国のガイドラインでは、心房細動による心原性脳血栓塞栓症予防に対してアスピリンなどの抗血小板薬を用いることは無効であり推奨されていないが、現実的には依然アスピリンなどの抗血小板薬で“代用できる”と処方している医師や、冠動脈硬化性心疾患などの合併症のため余儀なく抗血小板薬を複数併用投与している症例があり、リアルワールドの併用時の有効性と安全性を評価・検討するのに役立つデータである。 コホート解析結果であるが、デンマークでも消化管出血になるとその後の抗血栓療法は3分の1程度の症例(27.1%)で中止されている。つまり、“デンマークの医師も人の子”、その揺れ動く心情は万国共通のものであるということである。では、今回の研究結果からいうと、はたしてその“親心的な”医師の心情が良い結果を生んだのであろうか? 結果は否である。 抗血栓薬非再開群との比較で、再開群はアスピリン+ADP受容体拮抗薬の併用以外、経口抗凝固薬単独、抗血小板薬単独、そして経口抗凝固薬+抗血小板薬併用で有意に全死因死亡リスクの低下を認めた。また、血栓塞栓症リスクの低下も同様の結果であった。 一方、“両刃の剣”の安全性に関してはどうであったのか。結果は、抗血小板薬単独、経口抗凝固薬+抗血小板薬併用、そしてアスピリン+ADP受容体拮抗薬の併用では大出血リスクを上昇させなかったが、経口抗凝固薬単独ではかえってその危険性を有意に増す結果となった。しかし、懸案であった消化管出血の再発リスクに関しては、どの抗血栓薬でも非再開群と有意差はなく、消化管出血の再発リスクを上昇させるものではなかった。結論として 今回のこの論文を通じて、次の結論がみえてくる。1)有効性に関しては、アスピリン+ADP受容体拮抗薬の併用以外は総死亡と血栓塞栓症予防の有意な有効性が認められ、抗血栓薬を消化管出血後でも再開したほうが良い。2)一方で、安全性に関して、大出血がとくに経口抗凝固薬単独でそのリスクが上昇するので注意が必要である。3)消化管出血後の抗血栓薬再開においては、医師のその“親心的な”判断で抗血栓薬の投与を躊躇することは、患者に重大かつ不幸な結果をもたらすことが示唆される。 冒頭に述べたように、個々症例ごとに基礎疾患も状況も異なり、本来ならば“どんぶり勘定”で検討する問題ではなく、個々の症例ごとにその適応を十分に検討されるべきであり、軽々に結論を捻出するものでもないが、やはり消化管出血後でも一刻でも早く抗血栓薬を再開したほうが、死亡を先延ばしにできるようである。あらためて、心房細動に対する抗血栓療法の重要性と心房細動の真の重篤性を痛切に感じ、かつ自戒の念を喚起させた論文である。

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2016年スタート【Dr. 中島の 新・徒然草】(100)

百の段 2016年スタート皆さま、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。今年いただいた年賀状には「いつもブログを読んでいます」と書かれているものが幾つかありました。改めてケアネットの影響力の大きさを感じた次第です。さて、昨年8月から電車通勤をしているので、行き帰りの通勤時間をどのように過ごすかが問題です。周囲を見渡すとスマホでゲームをしている乗客が多いようですが、私自身はBBCニュースを聴いたり、YouTubeを見たりと、あれこれ試行錯誤の日々を過ごしてきました。現在はもっぱら英語の勉強をしています。これまでに「当たり!」と思ったスマホアプリは、英語リスニングの「ListenUp」と英単語暗記用の「すばやく英単」です。両方とも無料でダウンロードできました。前者の「ListenUp」は普通の人の1分程度の英語の会話を聴き、その後に3問の4択クイズに答えるというものです。この普通の人というのが、イギリス人とニュージーランド人とか、アメリカ人同士といった組み合わせで、語っているのは子供の頃に読んだ面白い本とかインターネット時代の個人情報といった話題です。その辺のおっちゃん、おばちゃんが台本なしでしゃべっているので、つっかえたり言い直したりしているところが多く、かえってリアルです。また難しさもちょうど良くできており、1分間の会話で聴き取れないところが何ヵ所かあるので、リスニングに没頭してしまいます。ただ1つ残念なのは、夢中になってやっている間に最終ステージをクリアしたので、「もっとやりたい!」というところで終わってしまったところです。後者の「すばやく英単」のほうは、12,000の英単語が難易度別に12段階に分けられ、4択問題として10問ごとに出題されるシステムです。面白いのは英和、和英の問題がランダムに出てくることや、一度間違えた単語がその後も繰り返し出題されることなどです。自分ができなかった単語は、後でまとめてチェックすることが可能です。お恥ずかしながら、これまで私が間違えた英単語は、culprit、promiscuous、antic、armistice、fiasco、fussy、staunch などで、まだまだ沢山あります。こちらのアプリは12,000語中500語も済んでいないので、「日暮れて道遠し」といったところですね。ということで、通勤中の時間をいかに使うか。今年も私の一大テーマです。最後に1句地下鉄で 今日もスマホと にらめっこ

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ビタミンDによるうつ症状軽減の可能性は

 大うつ病性障害(MDD)患者に対する8週間のビタミンD投与は、プラセボと比較してうつ症状を改善し、インスリン抵抗性や酸化ストレスに対しても好影響を及ぼすことが、イラン・カシュハン医科大学のZahra Sepehrmanesh氏らによる無作為化二重盲検試験の結果、報告された。ビタミンDについては、神経伝達物質、代謝プロファイル、炎症性バイオマーカーおよび酸化ストレスに有益な影響を及ぼし、うつ症状を軽減させる可能性が示唆されていた。The Journal of nutrition誌オンライン版2015年11月25日号掲載の報告。 研究グループは、MDD患者へのビタミンD投与が、うつ症状、代謝プロファイル、血清中高感度C反応性蛋白(hs-CRP)、酸化ストレスのバイオマーカーを減少させうるか否かを評価する、無作為化プラセボ対照二重盲検試験を実施した。被験者は、DSM診断基準でMDDと診断された18~65歳の患者40例。ビタミンD 1カプセル(50kIU)/週群(20例)またはプラセボ群(20例)に無作為に割り付け、8週間投与した。 ベースラインと介入後に、空腹時血液サンプルを採取し、関連項目を測定した。主要アウトカムは、ベックうつ病評価尺度(BDI)で評価したうつ症状とした。副次的アウトカムは、グルコースホメオスタシス変数、脂質プロファイル、hs-CRP、酸化ストレスのバイオマーカーなどであった。 主な結果は以下のとおり。・ベースラインにおいて、2群間の平均血清25-ヒドロキシビタミンD濃度は、有意な差が認められた(それぞれ9.2±6.0、13.6±7.9μg/L、p=0.02)。・介入8週後における血清25-ヒドロキシビタミンD濃度の変化は、ビタミンD群(+20.4μg/L)のほうが、プラセボ群(-0.9μg/L)と比べて有意に大きかった(p<0.001)。・ビタミンD群はプラセボ群に比べ、BDIのより大幅な減少傾向が認められた(それぞれ-8.0、-3.3、p=0.06)。・ビタミンD群とプラセボ群の間で、血清インスリン変化(-3.6 vs.+2.9μIU/mL、p=0.02)、ホメオスタシスモデルで推定したインスリン抵抗性(-1.0 vs.+0.6、p=0.01)、同推定のβ細胞機能(-13.9 vs.+10.3、p=0.03)、血漿中総抗酸化能(+63.1 vs.-23.4mmol/L、p=0.04)、グルタチオン(+170 vs.-213μmol/L、p=0.04)について有意差が認められた。(鷹野 敦夫)精神科関連Newsはこちらhttp://www.carenet.com/psychiatry/archive/news

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非浸潤性乳管がんでもアロマターゼ阻害薬は術後の選択肢に/Lancet

 非浸潤性乳管がん(DCIS)の閉経後女性における術後の再発予防では、アナストロゾールとタモキシフェンの効果に明確な差はなく、アナストロゾールは治療選択肢となりうることが、オーストラリア・ニューカッスル大学のJohn F Forbes氏らが行ったIBIS-II DCIS試験で示された。マンモグラフィ検診導入後の数十年間で、DCISの診断率は実質的に上昇しており、検診で検出される乳がんの約5分の1を占めるという。浸潤性乳がんの術後の再発予防では、第3世代アロマターゼ阻害薬はタモキシフェンよりも有効性が高いとされるが、DCISにおけるアナストロゾールの優越性は確証されていなかった。Lancet誌オンライン版2015年12月11日号掲載の報告。2剤の再発予防効果をプラセボ対照試験で比較 IBIS-II DCIS試験は、閉経後DCIS女性に対する術後の再発予防におけるアナストロゾールとタモキシフェンの有用性を評価する二重盲検プラセボ対照無作為化試験(英国がん研究所などの助成による)。 対象は、年齢40~70歳、エストロゲンもしくはプロゲステロン受容体が陽性で、割り付け前の6ヵ月以内にDCISと診断され、乳房温存術を施行された閉経後女性であった。1mm以内の微小浸潤がんは許容された。 被験者は、アナストロゾール(1mg/日)+プラセボ、またはタモキシフェン(20mg/日)+プラセボを5年間経口投与する群に無作為に割り付けられた。放射線照射は各施設の基準に従って施行することとした。 主要評価項目は、DCISの再発、対側乳房の新規病変などを含むすべての再発とした。治療割り付け情報は統計解析者だけに知らされ、データを解析に含めることへの同意を取り消した患者を除く、全割り付け対象患者を解析の対象とする修正ITT解析が行われた。 2003年3月3日~12年2月8日に、14ヵ国236施設に2,980例が登録され、アナストロゾール群に1,449例、タモキシフェン群には1,489例が割り付けられた。NSABP B-35試験と一致する結果 年齢はアナストロゾール群が60.4歳、タモキシフェン群は60.3歳、BMIは両群とも26.7、初潮年齢は両群とも13.0歳、第1子出産年齢は両群とも24.0歳であった(いずれも中央値)。喫煙者はそれぞれ34%、33%で、ホルモン補充療法は47%、44%、子宮摘出術は21%、22%が受けており、放射線照射は両群とも71%に施行された。腫瘍径は両群とも13mmだった。 フォローアップ期間中央値は7.2年(四分位範囲:5.6~8.9)であり、この間に144例(アナストロゾール群:67例[5%]、タモキシフェン群:77例[5%])が再発した。 年間再発率は、アナストロゾール群が0.64%、タモキシフェン群は0.72%であった(ハザード比[HR]:0.89、95%信頼区間[CI]:0.64~1.23、p=0.49)。アナストロゾール群はタモキシフェン群に対し非劣性であった(95%CIの上限値<1.25)が、優越性は認めなかった(p=0.49)。 Kaplan-Meier法による解析では、5年再発率はアナストロゾール群が2.5%、タモキシフェン群は3.0%、フォローアップ期間終了から10年後の再発率はそれぞれ6.6%、7.3%であった。 カットオフ日までに69例が死亡した(アナストロゾール群:33例、タモキシフェン群:36例)。死亡率に差はなく(HR:0.93、95%CI:0.58~1.50、p=0.78)、特定の死因の差も認めなかった。乳がん死は4例のみで、それぞれ1例、3例であった。 有害事象の発現率は、アナストロゾール群が91%(1,323例)、タモキシフェン群は93%(1,379例)であり、両群で類似していたが、副作用プロファイルには以下のような違いがみられた。 アナストロゾール群では、骨折(9 vs.7%、p=0.027)、筋骨格系イベント(64 vs.54%、p<0.0001)、脂質異常症(3 vs.1%、p<0.0001)、脳卒中(脳血管障害:1 vs.<1%、p=0.025、一過性脳虚血発作:1 vs.<1%、p=0.05)の頻度が高かった。 タモキシフェン群では、筋痙攣(2 vs.7%、p<0.0001)、婦人科がん(子宮内膜がん:1 vs.11例、p=0.0044、子宮がん:0 vs.5例、p=0.027)、婦人科症状/血管運動症状(ホットフラッシュ、膣乾燥など、61 vs.69%、p<0.0001)、深部静脈血栓(肺塞栓症は除外、<1 vs.1%、p=0.0011)が多くみられた。 著者は、「これらの結果は、類似の試験であるNSABP B-35試験と一致する。アナストロゾールはホルモン受容体陽性閉経後DCIS女性の治療選択肢であり、タモキシフェンが禁忌の場合は適切な治療法と考えられる」としている。

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難治性クローン病への造血幹細胞移植、効果認められず/JAMA

 難治性クローン病患者に対する自家造血幹細胞移植(HSCT)は通常療法と比較して、1年時点の寛解維持でみた有効性について統計的有意差は認められず、むしろ顕著な毒性との関連が示されたことを、英国・ノッティンガム大学クイーンズメディカルセンターのChristopher J. Hawkey氏らが、無作為化試験の結果、報告した。症例/シリーズ報告では、難治性クローン病患者に対してHSCTが有望である可能性が示されていたが、著者は「試験の結果、難治性クローン病患者へのHSCTの広範な適用を裏付ける所見は示されなかった」とまとめている。JAMA誌オンライン版2015年12月15日号の掲載報告。1年時点の寛解維持を評価 研究グループは、並行群間無作為化試験にて、難治性クローン病患者に対するHSCTの有効性を検討した。試験は2007年7月~11年9月に欧州11ヵ所の移植ユニットで実行され、最終フォローアップは13年3月であった。 被験者は、18~50歳の難治性クローン病患者で、QOLが損なわれているが手術不適応であり、免疫抑制薬または生物学的製剤およびコルチコステロイドによる治療を3回以上受けていた。 被験者全員に幹細胞動員を行った後、免疫アブレーション+HSCTを受ける群(HSCT群)または対照群(HSCTの施術を1年後とする)に1対1の割合で無作為に割り付け追跡評価した。両群には必要に応じて、クローン病の標準治療が行われた。 主要アウトカムは寛解維持で、「3ヵ月間以上臨床的寛解を維持(クローン病活動指数[CDAI;範囲0~600]が150未満)」「3ヵ月間以上積極的治療なし(コルチコステロイドまたは免疫抑制薬もしくは生物学的製剤を未使用)」「1年時点で病勢の活動性なし[消化管に疾患活動性(びらん)を認める内視鏡的または画像検査上のエビデンスが認められない]」からなる複合主要エンドポイントで評価した。副次アウトカムは、個別にみた主要エンドポイント、その他の疾患活動性の評価、ラボ検査の結果、QOLや機能的評価の結果、消化管画像検査結果などであった。通常療法と比較して有意差みられず 被験者数はHSCT群23例、通常療法(対照)群22例であった。結果、1年時点の寛解維持が認められたのは、HSCT群2例(8.7%) vs.対照群1例(4.5%)で、両群間に統計的有意差はみられなかった(絶対差:4.2%、95%信頼区間[CI]:-14.2~22.6%、p=0.60)。 主要エンドポイントを個別にみると、「積極的治療なし」はHSCT群14例(60.9%) vs.対照群5例(22.7%)で両群間に統計的有意差がみられた(同:38.1%、9.3~59.3%、p=0.01)。しかし、「臨床的寛解」はHSCT群8例(34.8%) vs.対照群2例(9.1%)で統計的有意差はみられず(同:25.7%、1.1~47.1%、p=0.52)、「病勢の活動性なし」も、HSCT群8例(34.8%) vs.対照群2例(9.1%)で有意差はみられなかった(同:25.7%、1.1~47.1%、p=0.54)。 重篤有害事象は、HSCT群76件(患者19例)、対照群38件(15例)。HSCT群では1例の死亡が報告されている。

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Dr.林の笑劇的救急問答11 ショック編

第1回 低循環性ショック!「大量吐血の47歳男性」第2回 閉塞性ショック!「数日前から呼吸苦・動悸の80歳男性」第3回 心原性ショック!「呼吸苦を訴える67歳女性」第4回 分配性ショック!「造影CT実施中に咳込みと意識低下の30歳女性」 第11シーズン下巻は「ショック編」。ショック状態で患者が搬送!さあ、どう対応しますか?ショックは原因によって対応や処置が異なってきます。そのためにはまずは素早い診断が必要です。そう!慌てずに「サルも聴診器」。ショックを診断するために本当に必要なことをDr.林の目利きでお教えします。役に立たないものは、バッサリ切り捨てていきましょう。講師・研修医らが演じる爆笑症例ドラマもますますパワーアップ!笑って、泣いて、重要なポイントを身につけてください!第1回 低循環性ショック!「大量吐血の47歳男性」ショック編第1回は低循環性ショック!SHOCK INDEX、血圧、ATLSのショッククラス分類、US・・・など。ショックを診断するには、本当に何が有用なのか?役に立たないものに関しては、役に立たない!不要!と一刀両断!ほんとうに必要なことをDr.林の目利きでお教えします。第2回 閉塞性ショック!「数日前から呼吸苦・動悸の80歳男性」ショック編第2回は閉塞性ショックです。閉塞性ショックは、心臓へ戻る血液の流れが止まることによって起こるショックのことで、疑ってかからないと原因疾患を見逃してしまいがちです。代表的な原因疾患としては、緊張性気胸、心タンポナーデ、肺塞栓などがあげられます。今回は、心タンポナーデを中心に、その診断と治療について、詳しく解説します。身体所見と検査をうまく組み合わせて原因を検索していきましょう。(肺塞栓は、Season11心臓以外の胸痛編、緊張性気胸はSeason6(CareNeTVでは、Season1~6「第23回 気胸に絶叫!」)をご覧ください)第3回 心原性ショック!「呼吸苦を訴える67歳女性」急性心不全から起こる心原性ショックは、予後が悪いため、早めに原因を見つけ、その原因疾患の治療をできるだけ早期に開始することが重要です。ショックで来た患者にまずすべきことは何か、そして、心原性ショックとわかった場合に対処方法はどう変えるのか。まずは初期対応を確認しましょう。その上で、原因疾患の探索方法はと治療方法を見ていきます。エコーの「ABC」や 心不全悪化要因「FAILUTIRES」など、Dr.林ならでは。来院から治療までの一連の流れをスッキリと整理し、バッチリわかりやすく解説します。第4回 分配性ショック!「造影CT実施中に咳込みと意識低下の30歳女性」分配性ショックは、血液が再分配されることによって起こるショックで、血管の過度な拡張により生じます。敗血症ショック、ション軽減性ショック、アナフィラキシーショックが該当します。これらの分配性ショックは、ほかのショックと異なり、皮膚が温かいのが特徴です。

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ADHDに対するメチルフェニデートは有益なのか

 デンマーク・南デンマーク大学のOle Jakob Storeboe氏らは、小児および青少年の注意欠陥・多動性障害(ADHD)に対するメチルフェニデートの有益性と有害性を調査するため、コクラン・システマティックレビューを実施した。その結果、ADHDと診断された小児および青少年において、メチルフェニデートは教師の評価によるADHD症状と一般行動、ならびに保護者の評価による患児のQOLを改善する可能性があることが示唆された。しかし、解析に組み込まれた試験はバイアスリスクが高くエビデンスの質は非常に低かったことから、著者らは「メチルフェニデートの効果の大きさについてはまだ不明である」とまとめている。BMJ誌オンライン版2015年11月25日号の掲載報告。 レビューは、ADHDの小児および青少年を対象に、メチルフェニデート群とプラセボ群または無治療群を比較した並行群間比較試験ならびにクロスオーバー無作為化比較試験を対象とした。2015年2月までに発表された論文を電子データベースで検索し、メタ解析と逐次解析(TSA)を実施した。GRADEシステムを使用しエビデンスの質を評価し、教師、保護者、観察者がADHD症状と一般行動を評価した。 主な結果は以下のとおり。・並行群間比較試験38件(5,111例、平均治療期間49日間)と、クロスオーバー試験147件(7,134例、同14日間)が解析に組み込まれた。・試験全体の平均年齢は9.7歳であった。・並行群間比較試験19件において、教師による症状の評価においてメチルフェニルデートの有効性が示唆された(標準化平均差[SMD]:-0.77、1,698例)。これはADHD評価スケールでは、平均差-9.6に相当する。・メチルフェニデートは、重篤な有害事象の増加との関連は認められなかったが(リスク比:0.98、9件、1,532例、TSA補正リスク比:0.91)、非重篤有害事象のリスク増加と関連していた(リスク比:1.29、21件、3,132例、TSA補正リスク比:1.29)。・教師による一般行動の評価は、メチルフェニデートによる改善を示唆するものであった(SMD:-0.87、5件、668例)。・小児健康調査票(Child Health Questionnaire:CHQ)において、変化量7点が臨床的に重要な差の最小値と考えられた。・3件のメタ解析で報告された変化は、CHQ(範囲0~100)で平均差8.0点に相当し、このことがメチルフェニデートは親によるQOLの評価を改善する可能性があることを示唆した(SMD:0.61、3件、514例)。・コクランのガイドラインに基づき、分析対象の臨床試験の96.8%はバイアスリスクが高いと考えられた。また、GRADEシステムにより、すべてのアウトカムの質が非常に低かった。(鷹野 敦夫)精神科関連Newsはこちらhttp://www.carenet.com/psychiatry/archive/news 

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