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アトピー性皮膚炎にはやはりステロイド外用薬か

 アトピー性皮膚炎の治療において、カルシニューリン阻害外用薬はステロイド外用薬の代替となり得るが、コストが高く、皮膚熱感およびそう痒感などの有害事象が多い。オーストラリア・Royal North Shore HospitalのJoris A. Broeders氏らが、システマティックレビューとメタ解析を行い明らかにした。著者は、「アトピー性皮膚炎には、ステロイド外用薬が推奨されることをエビデンスレベル-1aで支持する結果である」とまとめている。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2016年5月11日号の掲載報告。 研究グループは、アトピー性皮膚炎の治療におけるカルシニューリン阻害外用薬とステロイド外用薬の有効性および有害事象を比較する目的で、4つのデータベース(MEDLINE 、EMBASE、Cochrane Library、Web of KnowledgSe Conference Proceedings Citation Indexe-Science)を用い、小児および成人患者において両薬剤を比較した無作為化試験を検索した。 方法論的な質は、バイアス・リスクの評価により行い、臨床転帰とコストを比較した。 主な結果は以下のとおり。・無作為比較試験12件(カルシニューリン阻害外用薬3,492例 vs.ステロイド外用薬3,462例)が組み込まれた。・カルシニューリン阻害外用薬とステロイド外用薬の有効性は、同等であった。  改善率:81% vs.71%、リスク比(RR):1.18(95%信頼区間[CI]:1.04~1.34)、p=0.01。  治療成功率:72% vs.68%、RR:1.15(95%CI:1.00~1.31)、p=0.04。・カルシニューリン阻害外用薬はステロイド外用薬より有害事象が多かった。  有害事象発現率:74% vs.64%、RR:1.28(95%CI:1.05~1.58)、p=0.02。  皮膚熱感:30% vs.9%、RR:3.27(95%CI:2.48~4.31)、p<0.00001。  そう痒感:12% vs.8%、RR:1.49(95%CI:1.24~1.79)、p<0.00001。 ただし、萎縮、皮膚感染、重篤または投与中止を要する有害事象の発現に差はなかった。・コストについて報告した試験は少数であったが、カルシニューリン阻害外用薬はコストが高いことが示唆された。

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心房細動患者の肥満パラドックス、日本人で検証

 日本人の非弁膜症性心房細動患者において、低体重者は正常体重者に比べて全死因死亡および心血管死亡リスクが高く、過体重や肥満は死亡率増加に関連しないことが、J-RHYTHMレジストリデータの事後解析にて示唆された。The American journal of cardiology誌オンライン版2016年5月5日号に掲載。 肥満は心房細動(AF)の危険因子であるが、一方で、AF患者では肥満者のほうが死亡率が低く、このことは「肥満パラドックス」として知られている。AF患者の心原性塞栓症リスクにおける体重の影響について、これまでの研究結果は一貫していない。今回、富山県済生会富山病院の井上 博氏らはJ-RHYTHMレジストリの観測データを用いて、日本人の非弁膜症性AF患者におけるBMIと予後との関係を事後解析した。 被験者をBMIにより、低体重(18.5未満)、正常(18.5~24.9)、過体重(25.0~29.9)、肥満(30以上)に分類。エンドポイントは、血栓塞栓症、大出血、全死因死亡率、心血管死亡率であった。非弁膜症性AF 7,406例のうち、ベースライン時のBMIデータのある6,379例(70±10歳、BMI:23.6±3.9)を研究対象とした。 主な結果は以下のとおり。・2年間の追跡期間中、血栓塞栓症は111例、大出血は124例にみられ、159例が死亡した。・Cox比例ハザードモデルを用いた多変量解析では、BMIカテゴリのいずれも血栓塞栓症の独立した予測因子ではないことが示唆された。・しかし、低体重は、正常体重を対照とした場合に、全死因死亡(ハザード比[HR]:2.45、95%信頼区間[CI]:1.62~3.69、p<0.001)および心血管死亡(HR:3.00、95%CI:1.52~5.91、p=0.001)の独立した予測因子であった。・過体重は、低い全死因死亡率の予測因子であった(HR:0.60、95%CI:0.37~0.95、p=0.029)。

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BMIと全病因死亡率関係の正しい理解のために! (大規模システマティックレビューとメタ解析からのメッセージ)(解説:島田 俊夫 氏)-544

 BMI(Body Mass Index)と全病因死亡率(全死亡率)の関係は、世界的に大きな注目を集めている1)。また、メタボ症候群との絡みからも、BMIと全死亡率との関係の重要性は増加している2)。2016年5月5日にBMJ誌に掲載されたDagfinn Aune氏らの論文は、BMIと全死亡率の関係に関する大規模システマティックレビューとメタアナリシス(SR-MA)である。 肥満は、病気発症のリスクファクターであるとの考えはおおむね受け入れられているが、一部では逆説的に肥満はリスクの軽減につながるとの考えもある(obesity paradox3))。本論文は、BMIと全死亡率の関係について、出版済みの信頼に足るコホート研究論文を厳選・収集のうえ検討した大規模SR-MA論文であり、私見を交え論評する。目的:BMIと全死亡率リスクのコホート研究に関するSR-MAの実施、ならびに用量反応曲線の形と最下点および喫煙、病気に関係した体重減少、臨床前疾患による交絡が結果に及ぼす影響を明らかにすることである。データソース:PubMedおよびEmbaseのデータを2015年9月23日まで追跡検索した収集コホート論文を系統的にレビューし、メタ解析のソースとした。対象とした研究選択について:全死亡率に関係する少なくともBMIの3つのカテゴリーに対して、全死亡率の調整済みリスク推定値(ハザード比[HR]またはリスク比[RR])を報告しているコホート研究。データ合成:要約相対リスクをランダム効果モデルを用いて計算し、非線形関係はfractional polynomial modelを使用して解析した。結果:230件のコホート研究(207出版済み)が分析対象となった。 非喫煙者の分析は、73万8,144人を超える死亡と997万6,077人を超える参加者から成る53コホート研究(44リスク予測値)を含んでいた。全参加者の分析は、3,023万3,329参加者中374万4,722人を超える死亡を含む228コホート研究(198リスク予測値)を使用した。 非喫煙者では、BMIの5単位の増加で要約相対リスクは1.18(95%信頼区間1.15~1.21:I2=95%、n=44)、非喫煙健康者では1.21(1.18~1.25:I2=93%、n=25)、短期フォローアップ研究を除外した非喫煙健康者では1.27(1.21~1.33:I2=89%、n=11)、ならびに全参加者では1.05(1.04~1.07:I2=97%、n=198)であった。非喫煙者(Pnon-linearity<0.001)においては、J字型の用量反応関係を認め、リスク最少の非喫煙者ではBMI 23~24、非喫煙者ではBMI 22~23、そして、20年以上フォローアップ中の非喫煙者研究ではBMI 20~22であった。対照的に、現喫煙者、喫煙経験者(元喫煙者)ではバイアスの可能性が高い分析や、フォローアップ期間(5年または10年未満)が短い研究、質が中等度の研究ではBMIと死亡率の間にU字型関係がみられた。コメント:過体重と肥満は全死亡率のリスク増加に明らかに関係があり、用量反応曲線の最下点が全非喫煙者ではBMI 20~25の範囲で観察された。可能性のある交絡因子を除去することで超健康者のBMIは23~24に近づくことが示された。また、体重減少者で観察された死亡率の増加は、少なくとも部分的には診断前疾患との残留交絡によって引き起こされた可能性が高い。喫煙、有病率の高い臨床前疾患、フォローアップ期間の短い集団を除外しきれていないことが残留交絡を招き、BMI-全死亡率関係(用量反応曲線)をJ字型からU字型に変形させる傾向を増強した。 この論文で指摘された、J-U字変形パターンの変化は、交絡因子の関与が増えればBMI-全死亡率関係をJ-U字変形させ、BMIが増えても減っても全死亡率を増加させる可能性を示唆しているのかもしれない。喫煙を含む背景因子の正確な把握が、BMIの正しい評価にとって必要不可欠であることを強調した研究でもある。体重減少に関しては、交絡因子の徹底追究と行き過ぎた体重減量を自戒することが何よりも大切である。

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CKD患者のナトリウム排泄量増加は心血管疾患発症リスク増大と関連する(解説:木村 健二郎 氏)-545

 21~74歳のCKD(慢性腎臓病)(eGFR:20~70mL/min/1.73m2)の住民3,757例を6.8年経過を追って、尿中の24時間ナトリウム排泄量と心血管疾患発症の関係をみた前向き観察研究。 尿中ナトリウム排泄量は、3日間蓄尿して男女別の24時間平均クレアチニン排泄量で補正している。尿中ナトリウムの排泄量の四分位でみると、最少量(2,894mg/日未満、食塩排泄量7.4g/日未満)から最大量(4,548mg/日以上、食塩排泄量11.6g/日以上)まで、心血管疾患の累積発症率はそれぞれ18.4%、16.5%、20.6%および29.3%と上昇した。しかし、心血管疾患リスクはナトリウム排泄量の三分位以下(食塩排泄量11.6g/日未満)の各群間には有意差はみられなかった。このことは、食塩摂取量の多いCKD患者では、少しの食塩摂取制限で心血管疾患リスクを減らせる可能性を示唆している。本研究の結果は、血圧やその他の心血管疾患リスクで補正しても変わらなかった。したがって、食塩摂取量が多いことによる心血管疾患リスクの上昇は、血圧を介するというよりは、食塩摂取過多による血管内皮障害、酸化ストレス、インスリン抵抗性などによる血管障害を介している可能性がある、としている。CKDにおける食塩摂取量と心血管疾患リスクの関係をみた初めてのコホート研究として注目される。

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毎日が締め切り【Dr. 中島の 新・徒然草】(122)

百二十二の段 毎日が締め切りその昔、竹内まりやの曲に「毎日がスペシャル」というのがありましたが、私なんかは「毎日が締め切り」という気がします。要するに、ずっと締め切りに追われ続けているわけです。レセプトチェックや診断書に始まり、報告書、申請書、年報の原稿、業績報告、目標設定、ビデオチェック、シミュレーショントレーニングのシナリオ作成などなど。とにかく毎日のように「今日は何の締切だったかな。ああ、あれか!」と思って取り掛かり、「今日中ってのは午後5時までじゃなくて、夜中の12時までだもんね。いやいや、明日の朝8時でもいいかも」と勝手な解釈で何とか間に合わせているような状況です。締め切りと格闘している間にも新たな問題が発生し、臨時の打ち合わせが行われ、新たな宿題が割り当てられたりします。「何で俺ばっかりこんな目に遭わせられるんや!」などと思っても、仕事が減るわけではありません。それどころか、何故か愚痴を言うたびにやらなくてはならない事が増えていくような気すらします。そんな「毎日が締切」状態とどう付き合うか? それが問題です。およそ物事には、「仕事発生、取り掛かる、やり遂げる」という3段階があります。たぶん、偉い人たちは「やり遂げる」という強い意志を持っていて、実際に1つ1つ確実に決着をつけているのでしょう。凡人には到底真似できそうにありません。これに対して、私なんかは新たな仕事を横目で見ながら、「俺も時間さえあればできるんやけどな。でも、なんせ忙しいからなあ」と言い訳をして、取り掛かることすらしていないのが現実です。そこで、締め切り地獄から抜け出すための第一歩。やり遂げようと思うから苦しいのであって、とにかく取り掛かることを心がける! 掃除でもなんでも、まず取り掛かる。嫌になったらやめる。眠くなったら寝る。これで何も問題はありません。とにかく取り掛かる。文句は言わない。恨み言も口にしない。テンションを上げる必要なし。淡々と開始する。やっているうちにどんどん進む。気がつけば「あら不思議、いつの間にか終わってた!」そうなったら、理想的ですよね。最近はそのように考え、あれこれ考えずにパソコンに向かっています。そうすると、以前よりも仕事がはかどるようになり、出勤する朝の足取りも軽くなりました。締め切りに追われている読者の皆さま、よかったらお試しください。最後に1句雑用は ゴールを目指さず 取り掛かれ

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統合失調症患者の過体重、アジア諸国の調査

 アジア諸国の統合失調症患者における過体重の割合や人口統計学および臨床的相関を、中国・マカオ大学のFei Wang氏らが調査した。International journal of clinical pharmacology and therapeutics誌2016年6月号の報告。 東アジアにおける向精神薬の国際共同処方調査であるREAP (psychotropic prescription patterns)のデータベースより、9つのアジア諸国と地域における統合失調症入院患者1,534例のデータを収集し、1ヵ月間の臨床面接により補完した医療ファイルによりレビューした。患者の社会人口統計学、臨床的特徴、向精神薬処方、BMIを標準化プロトコルとデータ収集手順で登録した。分析では、過体重をBMI 25以上と定義した。 主な結果は以下のとおり。・過体重率は、全体で35.8%(549/1,534例)、女性で39.7%(224/564例)、男性で33.5%(325/970例)(p=0.01)であり、各国間でばらつきがあった。・試験地で調整後の多重ロジスティック回帰分析では、過体重は気分安定薬の頻繁な使用(p<0.001、OR 1.4、95%CI:1.1~1.8)、罹患期間の長さ(p<0.001、OR 1.6、95%CI:1.2~2.1)と独立して関連していたが、この傾向は男性患者ではみられなかった(p=0.003、OR:0.7、95%CI:0.5~0.8)。 結果を踏まえ、著者らは「アジアの統合失調症患者の過体重率は、欧米諸国で報告されているよりも、有意に低かった。そして、アジア諸国・地域の中でも有病率にはばらつきがある」とまとめている。関連医療ニュース 日本人統合失調症患者のMets有病率を調査:新潟大学 非定型抗精神病薬による体重増加・脂質異常のメカニズム解明か オランザピン誘発性体重増加を事前に予測するには:新潟大学

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ADHDへのメチルフェニデート、17歳未満は不整脈リスク1.6倍/BMJ

 17歳未満の注意欠如・多動症(ADHD)患者において、メチルフェニデート(商品名:リタリン、コンサータ)の使用は不整脈リスクを約1.6倍増大することが明らかになった。また、心筋梗塞リスク上昇も全期間で認められたわけではないが、治療開始前と比べて8~56日後に上昇がみられた。カナダ・Jewish General HospitalのJu-Young Shin氏らが、韓国の医療保険データベースを基に行った自己対照ケースシリーズ試験で明らかにしたもので、BMJ誌オンライン版2016年5月31日号で発表した。これまでに発表された観察試験では、小児や思春期の患者で、メチルフェニデート使用による心血管疾患イベントリスクの増大はみられなかった。メチルフェニデートを処方された1,224例について分析 研究グループは、2008年1月1日~2011年12月31日の韓国内の医療保険データベースを基に、17歳以下で心血管イベントを発症し、メチルフェニデートの処方を1回以上受けていた1,224例を対象に試験を行い、イベントリスクとの関連を分析した。 主要評価項目は、試験期間中に記録されていたあらゆる(1次性、2次性含む)心血管有害事象(不整脈、高血圧症、心筋梗塞、虚血性脳卒中、心不全)だった。 発症率は、条件付きポアソン回帰分析で求めた。併存疾患、併用療法については補正を行った。先天性心疾患のある患者では不整脈リスクが約3.5倍に 試験期間中に不整脈を発症したのは864例だった。解析の結果、全治療期間においてメチルフェニデートによる不整脈リスクの増大が認められた(罹患率比:1.61、95%信頼区間[CI]:1.48~1.74)。同リスクは、先天性心疾患のある小児患者でとくに高かった(同:3.49、同:2.33~5.22)。また、同リスクはメチルフェニデート治療開始1~3日後で高かった(同:2.01、同:1.74~2.31)。 一方で、心筋梗塞の発症リスクの増大は、治療開始8~56日間で認められたが、全治療期間を通じて認められたわけではなかった(同:1.33、同:0.90~1.98)。 高血圧症、虚血性脳卒中、心不全の発症リスク増大は認められなかった。 これらの結果を踏まえて著者は、「ADHDの小児・思春期患者において、メチルフェにデート治療開始早期で心筋梗塞と不整脈の相対リスク上昇が認められた。絶対リスクは低いようだが、とくに軽症ADHD児では、メチルフェニデートのリスクベネフィットのバランスを慎重に考慮すべきだろう」とまとめている。

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重症急性腎障害、腎代替療法の早期開始で死亡率低下/JAMA

 重症急性腎障害(AKI)患者への腎代替療法(RRT)は早期に開始したほうが、開始時期を遅らせた場合に比べ、90日死亡率が3割以上低下することが示された。ドイツ・ミュンスター大学のAlexander Zarbock氏らが、単一施設の患者231例を対象に行った無作為化比較試験「ELAIN」で明らかにしたもので、JAMA誌2016年5月24・31日号で発表した。生死に関わる状態ではない重症AKIへの、RRT開始の適切なタイミングについては明らかではなかった。今回の結果について著者は、「さらなる多施設共同研究の実施を支持するものとなった」と結論している。早期開始群はKDIGOステージ2診断から8時間以内にRRT実施 ELAIN試験は、2013年8月~2015年6月にかけて、重症AKI患者231例を対象に行われた。被験者は、KDIGO(Kidney Disease Improving Global Outcome)基準でステージ2(血清クレアチニンがベースラインの2倍以上、尿量は12時間以上で0.5mL/kg/時未満)、NGAL(リポカリン-2)値は150ng/mL超だった。 研究グループは被験者を無作為に2群に分け、一方にはKDIGOステージ2の診断から8時間以内にRRTを開始(早期開始群、112例)、もう一方にはKDIGOステージ3の診断から12時間以内にRRTを行った(開始遅延群119例)。 主要評価項目は、無作為化後90日の死亡率だった。副次的評価項目は、28日・60日死亡率、臓器障害の臨床的エビデンス、腎機能回復などだった。早期開始群の死亡率有意に低下、ハザード比0.66 被験者の平均年齢は67歳で、男性の割合は63.2%だった。被験者のうちRRTを行ったのは、早期開始群の全例と、開始遅延群の90.8%(108例)だった。RRT開始時間の中央値は、早期開始群が6.0時間、開始遅延群は25.5時間だった(群間差:-21.0、95%信頼区間[CI]:-24.0~-18.0、p<0.001)。 90日死亡率は、開始遅延群が54.7%(65/119例)に対し、早期開始群は39.3%(44/112例)と有意に低率だった(ハザード比:0.66、95%CI:0.45~0.97、群間差:-15.4%、95%CI:-28.1~-2.6、p=0.03)。 また、90日時点で腎機能回復が認められた人の割合も、開始遅延群38.7%(46/119例)に対し、早期開始群は53.6%(60/112例)と有意に高率だった(オッズ比:0.55、95%CI:0.32~0.93、群間差:14.9%、95%CI:2.2~27.6、p=0.02)。 RRTの期間中央値についても、開始遅延群が25日に対し、早期開始群は9日と有意に短期だった(p=0.04)。入院期間も、それぞれ82日、51日と早期開始群で有意に短期だった(p<0.001)。 なお、90日以降のRRTを要する人の割合や、臓器障害の程度、集中治療室の入室期間は、両群で同等だった。

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ブロークンハート症候群は幸せでも発症する恐れ

 たこつぼ型心筋症は“ブロークンハート症候群”とも呼ばれ、一般に悲しみや不安などの精神的ストレスによって引き起こされるといわれるが、楽しい出来事の後でも発症することが明らかになった。European Heart Journal誌オンライン版2016年3月2日号に掲載の報告。 著者らは、9ヵ国から25施設が参加するInternational Takotsubo Registryに登録された、ブロークンハート症候群とも呼ばれるたこつぼ型心筋症(Takotsubo Syndrome:TTS)患者、計1,750例中485例で何らかの心理的な出来事が発症の誘因となったことを特定した。このうち結婚や孫の誕生といった喜ばしい出来事の後にTTSを発症した20例(4.1%)を“ハッピーハート”群、配偶者の死や家族との言い争いなどの精神的ストレスによりTTSを発症した465例(95.9%)を“ブロークンハート”群と定義した。ブロークンハート症候群の症状にハッピーハートとブロークンハートで差なし ブロークンハート症候群患者が発症した心理的な出来事を特定した主な結果は以下のとおり。・登録者は圧倒的に女性が多く、“ハッピーハート”群、“ブロークンハート”群の両群間の女性が占める割合に差はみられなかった(95.0% vs.94.6%)。全体の年齢(71.4±11.2 vs. 65.0±12.5歳)、BMI(23.4±3.0 vs. 25.1±4.9)にも“ハッピーハート”群と“ブロークンハート”群に差はなかった。・“ハッピーハート”群と“ブロークンハート”群の胸痛(89.5% vs.90.2%、p=1.0)や呼吸困難(26.3% vs.44.6%、p=0.12)などの臨床所見は類似しており、心電図パラメーター、検査所見、1年後の転帰も差がなかった。・“ハッピーハート”群と“ブロークンハート”群のTTSタイプの分布に統計学的有意差はみられなかった(p=0.21)が、事後解析の結果、“ハッピーハート”群は“ブロークンハート”群と比べてmid-ventricular型が多いことがわかった(35.0 vs.16.3%、p=0.030)。

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黄斑下血腫、ラニビズマブ硝子体内注射は有用

 黄斑下血腫に対し、組み換え組織プラスミノーゲン活性化因子(rt-PA)ラニビズマブおよびガス硝子体内注射は血腫の移動と病変改善に有用であることを、日本大学 医学部視覚科学系眼科学分野の北川 順久氏らが前向き研究により示した。著者は、「視力の改善・維持には、治療後の再発を早期に発見し、必要に応じて血管内皮増殖因子(VEGF)阻害薬硝子体注射を行うことが大切」とまとめている。Ophthalmology誌2016年6月号(オンライン版2016年3月2日号)の掲載の報告。 研究グループは、加齢黄斑変性(AMD)またはポリープ状脈絡膜血管症(PCV)に伴う黄斑下血腫患者連続20例(20眼)を対象に、rt-PA(25μg/0.05mL)ラニビズマズおよび100%パーフルオロプロパン(0.3mL)の硝子体内注射を行った。注射後2日間はうつ伏せとした。 主要評価項目は、治療6ヵ月後の最高矯正視力(BCVA)、副次的評価項目は中心窩網膜厚、中心窩網膜色素上皮剥離厚、中心窩ellipsoid zoneの検出率、再発率および合併症であった。 主な結果は以下のとおり。・基礎疾患は滲出性AMD1眼、PCV19眼、黄斑下血腫は2~31乳頭径の大きさであった。・黄斑下血腫の完全移動は17眼(85%)、部分移動は3眼(15%)で得られた。・BCVAは、治療前20/139から治療6ヵ月後には20/65まで改善した(p=0.0061)。・ETDRSスコアのベースラインからの平均変化量は、+13文字(p=0.0040)であった。・中心窩網膜厚平均値は治療前599μm、治療6ヵ月後208μm(p<0.0001)、中心窩網膜色素上皮剥離厚はそれぞれ188μmおよび88μm(p=0.0140)で、いずれも有意に改善した。・術後合併症は硝子体出血が3眼、網膜剥離が1眼に認められたが、いずれも手術により6ヵ月後にはBCVAの有意な改善が得られた(p=0.0012)。・治療6ヵ月以内に10眼(50%)で再発したが、視力はVEGF阻害薬硝子体内注射の必要に応じた(PRN)投与により維持された。・治療6ヵ月後のBVCAに影響する要因は、治療前および治療後中心窩ellipsoid zone検出率(それぞれp=0.0366およびp=0.0424)、治療前BCVA(p=0.0015)、治療前および治療後中心窩網膜色素上皮剥離厚(p=0.0046、p=0.0021)であった。

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ジャガイモ摂取の効果・効能は有用か(解説:三浦 伸一郎 氏)-543

 Borgi氏らは、ジャガイモ料理をよく食べる人で高血圧発症のリスクが増大することをコホート研究のデータを基に、BMJ誌に報告した。 この研究では、ジャガイモ料理(焼き、ゆで、マッシュポテト)を、非でんぷん質の野菜に切り替えると高血圧のリスクが有意に低下することを、多くの高血圧に関わる因子で補正した置換解析により証明した点が興味深い。 ジャガイモには、カリウムと食物繊維が多く含まれている。ナトリウムを過剰摂取すると血圧は上昇するが、その場合、カリウムを摂取すると余分なナトリウムは尿から排泄され、また、食物繊維がナトリウムを吸着し、便として出すため血圧上昇を防ぐことができる。しかし、ジャガイモは、グリセミック指数(炭水化物を摂取した際の血糖値上昇の度合い)が非常に高く、2型糖尿病や心血管病リスクが高くなる可能性がある。また、その摂取が多いと肥満傾向を示す。したがって、ジャガイモの積極的摂取が生命予後を改善するかは今のところ明らかではない。 この報告では、Nurses’Health Study(NHS)、NHS II、Health Professional Follow-up studyの3つのコホート研究のデータを使用している。対象者が数十万人と大規模研究ではあるが、前者の2つのコホートが女性、最後のコホートは男性のみを対象としており、男女で嗜好が異なるにもかかわらず、性別が偏った3つのコホートの検討となっている。ジャガイモ料理の種類は、焼き、ゆで、マッシュポテト、フライドポテトとポテトチップスであり、調理法によるリスクの違いも検討し、フライドポテトで高血圧発症リスクが最も高くなっているが、その理由は明らかでない。したがって、ジャガイモを野菜に含めるか否かの議論とともに、ジャガイモ摂取と高血圧発症リスクの関連性についてさらなる注意深い検討が必要である。

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父親の産後うつ病、日本での有病率は

 父親の産後うつ病は、自身のメンタルヘルスやウェルビーイングだけでなく、妻子にも影響を与える可能性がある。津田塾大学の須藤 茉衣子氏らは、父親の産後うつ病の発症ポイントと期間および妊娠中に測定された要因との関連を、愛知県西尾市における地域縦断研究(2012年12月1日~2013年4月30日)により調査した。Research in nursing & health誌オンライン版2016年5月22日号の報告。 妊娠中に1回、産後3ヵ月間に5回のデータを収集した。父親のうつ病を評価するためエジンバラ産後うつ病自己評価票を用いた。人口統計学的、心理社会学的要因のデータは、妊娠中に収集した。 主な結果は以下のとおり。・産後5回の評価データのうち少なくとも1回は収集可能であった父親215人中、36人(17%)は、出生後の最初の3ヵ月間においてうつ症状を報告した。・ロジスティック回帰分析では、あらかじめ調査した人口統計学的および心理社会的特性のうち、精神科治療歴と妊娠中のうつ症状のみが父親の産後うつ病と関連していた。 著者らは、「本結果は、父親の産後うつ病の有病率に関するエビデンスに加わるものであり、妊娠中から父親の評価やサポートが重要であることが示された」としている。関連医療ニュース 産後うつ病への抗うつ薬治療、その課題は 妊娠に伴ううつ病、効果的なメンタルヘルス活用法 産後女性の精神症状軽減へ、ハーブティーの可能性

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抗凝固薬選択のためのリスク予測モデルを開発/BMJ

 無作為化試験でダビガトランまたはワルファリン治療を受ける人の血栓塞栓症の推定発生率は、ルーチンケアを受ける人で観察された発生率と近接しており、一方、重大出血の発生率は、過小に評価していることが、米国ハーバード・メディカル・スクールのShirley V Wang氏らが2万1,934例のデータを解析し、報告した。心房細動患者における血栓塞栓症や重大出血のリスクについては、CHADS2やHAS-BLEDという確立されたリスクスコアがあり、ベースラインでのリスク推定、および抗凝固薬治療の導入ガイドとして用いられている。しかし、これらのスコアでは、抗凝固薬の選択肢は不明である。一方で、最近の無作為化試験により、ダビガトランまたはワルファリン治療下での血栓塞栓症および重大出血の推定リスクが示されており、研究グループは、それらのデータを統合解析することで、新たなリスクモデルの開発を試みた。BMJ誌オンライン版2016年5月24日号掲載の報告。心房細動を呈した2万1,934例のデータを解析 研究グループは、無作為化試験からのイベント発生率を層別化し、観察データから開発したモデルのイベント予測率と比較すること、また同モデルが、ルーチンケアの一部としてダビガトランまたはワルファリンを受ける患者の血栓塞栓症および重大出血の発生を正確に捕捉できるかを評価した。 検討はUnited Healthのデータ(2009年10月~2013年6月)と、米国の民間医療費支払データベースを活用して、新規導入コホート研究法を用いて行われた。被験者は、心房細動を呈した2万1,934例で、ダビガトラン(用量150mgのみ)またはワルファリン治療をルーチンケアの一部として受けた。 主要評価項目は、血栓塞栓症または重大出血の年間予測発生率で、無作為化試験からの推定値に基づくもの、ルーチンケア患者群で開発したモデルに基づくもの、およびベースラインリスクスコア(CHADS2、CHA2DS2-VASc、HAS-BLED)に基づくものとした。血栓塞栓症は、虚血性または脳卒中、一過性脳虚血発作(TIA)、肺塞栓症、深部静脈血栓症、全身性塞栓症などの複合アウトカムで評価した。重大出血は、入院中の脳出血発生コード、泌尿器等の重大出血とした。無作為化試験データでは重大出血を過小評価か ダビガトラン新規導入患者は6,516例(30%)、ワルファリン新規導入患者は1万5,418例(70%)であった。年間イベント発生率は、100患者当たり血栓塞栓症が1.7例、重大出血は4.6例であった。 血栓塞栓症について、無作為化試験からの推定値の検定結果は、予測ベースモデルの検定結果と類似していた。しかし、重大出血については、試験からの推定値は、ルーチンケア患者における出血発生率を一環して過小に見積もることを示すものであった。出血率についての過小評価は、とくにHAS-BLEDスコア高値でワルファリンを導入した場合に認められた。この場合、過小評価は、最大100人年当たり4.0件まで認められた。 Harrell's c指数で評価した、ダビガトランおよびワルファリン導入による血栓塞栓症または重大出血に関する識別能は、無作為化試験をベースにした予測では0.59、0.66、交差確認されたモデルベースの予測では0.52、0.70であった。

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日本人の死因の約6割を占めるNCD関連疾患、改善のカギは…

 不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒…。これらは、さまざまな疾患の入り口になりうる悪しき生活習慣だが、その改善により予防可能な疾患の総称であるNCD(non-communicable diseases、WHOの定義では「非感染性疾患」)への関心が世界的に高まっている。5月31日、NCD関連疾患の啓発や情報提供を行っている塩野義製薬株式会社が、国内のNCD関連疾患患者を対象にした実態調査の結果をまとめた。同日のセミナーに登壇した寺本 民生氏(帝京大学臨床研究センター)は、患者自身の疾患や治療に関するリテラシーの低さを指摘し、「前向きな治療意識と生活満足度が疾患コントロール意識と密接につながっている。医療従事者や家族、地域コミュニティの関わりなども含めたトータルケアが重要」と述べた。 NCDとは、高血圧や脂質異常症、糖尿病など、いわゆる生活習慣病を中心とした継続的な治療が必要な慢性疾患の総称である。厚生労働省の調査によれば、近年このNCDに関連した疾患は、日本人の死因の約6割、国民医療費の約3割を占めている。 塩野義製薬は今年3月、国内の20~60代のNCD関連疾患患者を対象にインターネット調査「T-CARE NCD Survey」を実施(n=3,031)。そこから、NCD関連疾患特有の患者像が浮かび上がってきた。現在抱えている病気の治療について尋ねた項目では、「治療を継続しなければならない」(77.2%)「前向きに治療に取り組んでいる」(58.1%)など、半数以上が高い意識で治療に臨んでいることをうかがわせたが、「自分なりの治療目標がきちんとある」と答えた人は27.8%にとどまっていた。さらに、「定期的に通院する」(87.1%)、「定期的に薬を服用する」(71.6%)など、治療への取り組みはきわめて真面目な人が多い一方、「自分の治療方法については、医師の判断に任せる」(66.1%)、「自分の治療方法は、自分で決めたい」(38.6%)など、受け身の姿勢で臨んでいる人が多いこともわかった。 では、こうしたNCD関連疾患患者に対して必要な施策とは一体何か。寺本氏は3つの意識を高めることが重要であると述べる。すなわち、「前向きな治療意識」「疾患コントロール意識」「生活満足度」、である。これらは、「前向きな治療意識」と「生活満足度」の高さが、相乗効果的に「疾患コントロール意識」を高めるという関係性にある。「前向きな治療意識」に影響を与えるのは、(1)薬への信頼・期待、(2)病状理解、(3)治療効果の理解、(4)医療従事者の患者視点に立った診療、(5)内科・専門内科の個人病院やクリニックにおける患者視点の診療および親しみやすさ、(6)内科・専門内科の総合病院や大学病院などの大規模病院における患者視点の診療および治療解説、の6項目である。一方、「生活満足度」には(1)治療の見通し、(2)心配事の解消、(3)家族との関係、自己開示および尊重、(4)職場や学校でのコミュニケーション、の4項目が影響するという。こうした意識をバランスよく、高く維持するには、患者の頑張りだけ、あるいは医師の一方的な働きかけだけでは不十分である。 寺本氏は、「NCDの治療は、他の疾患以上に患者自身が主体的に病気と向き合わなければならない。診療の場面で医師は、患者との“共同作業”において治療方針を考え、時には患者自身による決定を促すことが重要だ」と述べた。

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「身支度の 仕上げに虫よけ ジカ防止」 政府の今夏の防蚊対策

 政府は、中南米を中心に感染拡大が続いているジカウイルス感染症や、一昨年に国内感染で問題となったデング熱など、蚊媒介感染症に関する注意を促すため、6月を「夏の蚊対策広報強化月間」と定め、リーフレットを作成し、啓発活動を開始した。 蚊媒介感染症の対策は、「蚊の感染源をなくすこと」、「蚊に刺されないようにすること」が重要であり、医療関係者にもリーフレットの活用を通じて防蚊対策の協力を呼びかけている。 リーフレットの内容としては、一般国民向けでは「ジカ熱・デング熱対策の概要と防蚊対策」、一般国民および施設管理者向けでは「蚊の発生源の具体例とその根絶について」、児童の保護者等向けでは「防蚊対策の具体例と発生源への注意喚起」となっている。なお、本稿のタイトルは、「夏の蚊対策広報強化月間」の標語公募で最優秀賞を受賞した作品である。  詳しくは、「夏の蚊対策国民運動」における蚊の対策に関する協力依頼についてを参照のこと。(ケアネット)参考サイト新興再興感染症に気を付けろッ!:チクングニア熱に気を付けろッ! その2(防蚊対策)政府広報オンライン:何が危ない?どう防ぐ?ジカウイルス感染症(ジカ熱)予防のポイント厚生労働省ホームページ:ジカウイルス感染症について

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