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藤井チャートならわかる!整形外科診断

痛みの診断の流れを視覚的に捉える、初期治療までカバー!

診療科
整形外科 
収録内容
第1回 頚部痛
第2回 肩痛
第3回 肘痛
第4回 手関節痛
第5回 腰痛
第6回 鼠径部痛
第7回 膝痛
第8回 足関節痛
講師
藤井 達也
収録時間
116分
価格
9,900円(税込)
発行日
2021-11-10
商品コード
CND0324

肩痛や腰痛などよくある訴えこそ、その原因疾患を特定しなければいけません。このシリーズでは診察開始から順を追って確認すべき項目をフローチャートでまとめた「藤井チャート」で、診断プロセスをレクチャーします。整形外科診察に不可欠な身体所見の取り方も実技と解剖図を交えて丁寧にサポート。内科でも出合う症例を挙げて、押さえておくべき初期治療まで解説します。

第1回 頚部痛


このシリーズでは診察開始から順を追って確認すべき項目をフローチャートでまとめた「藤井チャート」で、整形外科的な痛みの診断プロセスをレクチャーします。第1回は頚部痛。症例は交通事故後、痛みが消えずに受診した25歳女性。問診で絞り込むべき項目をフローチャートで順番に追い、身体所見の取り方は実技と解剖図を交えて丁寧に解説します。押さえておくべき初期治療もカバーします。

第2回 肩痛
症例は2週間前からの肩痛を訴える72歳男性。肩が上がらなくなり救急外来を受診しました。原因が肩関節か、周囲の組織かを見極めるのが最初のステップ。肩関節の問題だとわかった後、鑑別に挙がるのは、腱板断裂、肩関節周囲炎、そして上腕二頭筋腱炎です。絞り込むために必須の身体診察3つを実技で解説します。

第3回 肘痛
43歳男性が数日前からの肘痛を訴え来院。外傷か、痛い部位はどこかを念頭に診察を進めます。上腕骨内外顆、橈骨頭など触診に必要な解剖を押さえたうえで、the chair testなど身体診察を実演で解説します。また、整形外科で使う鎮痛薬の使い分けについても解説します。

第4回 手関節痛
今回の症例は77歳女性。転倒後、手首の痛みを訴えています。手首外傷で確認すべきは、創部の有無。そして力が加わった方向の聴取も重要です。方向がわからない場合も、橈骨、尺骨、舟状骨、手根骨と骨折しやすい部位の圧痛を丁寧に確認することで診断にたどり着けます。手や指の解剖をイラストで、身体診察を講師の実演でわかりやすく解説します。

第5回 腰痛
転倒した翌日に動けなくなった85歳女性の症例から、腰痛の診断フローを学びます。腰痛を診るポイントは、下肢症状の有無。下肢症状がある場合はどの姿勢で増悪するかを手掛かりに疾患を絞り込みます。画像検査では、レントゲンオーダーの落とし穴を解説します。

第6回 鼠径部痛
認知症で施設入所中の87歳女性が歩けなくなって救急搬送されてきました。
問診が困難な場合にも、高齢者で近年頻度が高まっている骨折の種類、併存疾患がある場合に気を付けるべき疾患を知ると診断の助けになります。身体診察では、股関節痛であっても周辺まで確認することが重要。必ず触診すべき部位とその部位に特有の疾患を押さえ、ROM(関節可動域)とFaddir-Testはすぐに真似できるよう実演で解説します。
大腿骨近位部骨折に特徴的な身体所見は迅速な診断につながるのでぜひ確認してください。

第7回 膝痛
78歳女性が3カ月前からの膝痛を訴えて来院しました。
外傷では3つの点に注目すると容易に診断を絞りこむことができます。今回の症例のように外傷ではないときは、疼痛部位の特定が診断の鍵。解剖を押さえたあとに、膝の前方・内側・外側・膝窩それぞれに疑う疾患を示します。BOP(膝蓋跳動テスト)、ROM(関節可動域)の確認といった身体診察のポイントを実技で解説します。

第8回 足関節痛
子どもの運動会で受傷した37歳女性患者を例に、足関節痛の診断フローをみていきます。
足関節の診断でも問診は重要です。ぶつけたのかひねったのかといった病歴聴取のポイントを解説します。外傷/非外傷いずれでも鑑別の決め手になる触診は、外側・内側・足背・足底と部位ごとに解説、実演します。

藤井 達也 ( ふじい たつや )氏 医療法人社団 晃山会 松江病院 整形外科

2010年 千葉大学医学部医学科卒業 国保旭中央病院にて初期研修、2012年 習志野第一病院整形外科、2013年 国立病院機構千葉医療センター整形外科、2014年 成田赤十字病院整形外科、2016年山王病院整形外科、2020年より現職。複数の団体で研修医、医学生、コメディカルの教育に携わる。 日本整形外科学会専門医、日本医師会認定産業医 著書「フローチャート整形外科診断」(中外医学社)