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超速効 ! 糖尿病診療エクスプレス2010<上巻>

新しいエビデンス、インクレチン、最新治療を久保田章先生が解説

シリーズ名
糖尿病診療エクスプレスシリーズ
診療科
糖尿病・代謝・内分泌科  内科 
収録内容
第1回「糖尿病情報 UP TO DATE 2010」
第2回「 '10年代の糖尿病診療指針」
第3回「薬剤選択(比較的軽症篇)」
第4回「薬剤選択(比較的重症篇/非インスリン)」
講師
久保田 章
収録時間
163 分
価格
8,250円(税込)
発行日
2010-09-24
商品コード
CND0148

第1回「糖尿病情報 UP TO DATE 2010」


大好評の「糖尿病診療エクスプレス」がリニューアル !
前シリーズからの7年間に新たに加わった重要なエビデンスをはじめ、話題の新薬や、糖尿病関連の最新情報・最新治療を、おなじみ久保田章先生が、思わず膝を打つ明快な論旨でわかりやすく解説します。
第1回は、薬剤療法が根底から変わると評判の高い新薬「インクレチン製剤」の話題を筆頭に、つい先ごろ薬事承認を受けたばかりの24時間連続血糖測定が可能な「グルコース持続モニタリングシステム」、糖尿病と癌の関係など、専門医でなくともぜひ知っておきたい重要トピックの数々をぎゅっと凝縮してお届けします。

第2回「 '10年代の糖尿病診療指針」
第2回は、これまでのエビデンスをふまえた上で、患者に対してどのように診療し、最新のインクレチン製剤を含めた数多くの治療薬をどのような考えに基づきどのような目標値を設定し、どう組み立てて使っていくべきかを考えていきます。
新しいデータが続々と出ていることや、画期的な新薬が発売されたことで、糖尿病診療は大きく変わろうとしています。まだ血糖コントロールによって糖尿病合併症が抑制できるのかすら定かでなかった1990 年代、「DCCT」「熊本STUDY」「UKPDS」などの試験は、血糖コントロールにより細小血管合併症が抑制できることを示してきました。
一方、大血管障害の抑制をめざして近年実施された「ACCORD STUDY」では、なんと厳格な血糖コントロールをめざした群のほうが22%も死亡率が高いという衝撃的な結果を我々に示しました。
これらのデータをどのようにとらえ、どのような診療指針を持って治療に当たるべきなのでしょうか。

第3回「薬剤選択(比較的軽症篇)」
今回から実践篇に突入します。
軽症例(HbA1c 8%未満)への薬剤選択と使用法について解説。肥満例や非肥満例などいくつかの具体的なケースで何に気をつけて使っていくべきかを探っていきます。
2009年末より日本でも使えるようになったインクレチン製剤シタグリプチンは、QOLなどの観点から軽症例に対して非常に使いやすいと考えられていますが、はたして実際のところはどうなのでしょうか。 また、α -GIやメトホルミン、グリニド、チアゾリジンなどとどのように使い分けていくべきでしょうか。
久保田先生が実際にシタグリプチンを投与(追加、あるいは切り替え)した症例を多数紹介しながら、その使い勝手や手応えなどをリアルな言葉で報告します。
また、数多い2型糖尿病治療薬の特徴・使いわけが一目で分かるチャートも紹介。さらには生活習慣改善のアドバイスをどうすればいいのか、そのちょっとしたポイントなど、必ず役立つ最新情報を凝縮しています !

第4回「薬剤選択(比較的重症編/非インスリン)」
第4回はHbA1c 8%以上の比較的重症な例に対してインスリン以外の薬剤、すなわち経口薬や新登場のアナログ製剤リラグルチドを使った治療法について考えます。
確実な血糖降下作用を持つ薬剤といえば、インスリン以外ではSU 薬が筆頭に上げられるでしょう。しかしSU 薬には肥満を助長したり、膵β細胞を酷使するという欠点があり、扱いづらいものでした。新しく登場したリラグルチドや、最近になって認可された高用量のメトホルミンはSU 薬に匹敵する血糖降下作用を持ちながらも、膵β細胞の保護作用があり、体重の増加も認められません。これら最新の薬剤事情を踏まえ、久保田先生はHbA1c が10%程度までのケースであれば、インスリンなしで血糖をコントロールすることは十分可能だと考えます。
どんなケースでどのような薬剤の組み合わせを使うのがベストなのか、具体的な症例をもとに分かりやすく解説します。

久保田 章 ( くぼた あきら )氏 向ヶ丘久保田内科 院長

1987年京都大学医学部卒業。1991年から京都大学糖尿病栄養内科にて清野裕教授の指導の元、糖尿病の臨床・研究に携わる。2000年より現職。医学博士、日本糖尿病学会専門医。