心臓リハビリに年齢制限なし?

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HealthDay News

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 高齢で心疾患のある人は、安静に過ごしたほうがよいと考えられがちだ。しかし、実際はその反対で、心疾患があっても、心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)による運動は心身ともに有益であることが、ブルゴーニュ・フランシュコンテ大学(フランス)スポーツ科学部のGaelle Deley氏らの研究で示された。特に身体障害度が高い患者でこそ、運動は有益であることが分かったという。研究結果の詳細は「Canadian Journal of Cardiology」10月号に掲載された。

 Deley氏は「加齢は、炎症の亢進や酸化ストレスの増大など、心疾患を引き起こす因子と関連する。その結果、高齢患者は若い人に比べて全身状態が悪く、いったん心血管疾患を発症するとさらに健康状態は悪化しやすいと考えられる」と述べている。

 今回の研究は、2015年1月から2017年9月の間に、計25回の心臓リハビリプログラムに参加した心疾患患者733人を対象に分析したもの。参加者を若年群(65歳未満)、高齢群(65歳以上80歳未満)、超高齢群(80歳以上)の3つのグループに分けて運動能力や不安、抑うつの程度を比較した。

 その結果、年齢にかかわらず、数週間の運動トレーニング後には、トレーニング前と比べて患者の運動能力は大幅に向上しただけでなく、不安や抑うつも軽減することが分かった。特に、ベースライン時における身体障害度が高いほど、運動によるベネフィットは大きいことが示された。

 さらに、Deley氏によれば、若年群と高齢群の患者は、心臓リハビリに参加する前に強い不安を感じているほど、運動トレーニング後には運動能力が向上することも明らかになった。同氏は「抑うつについても同様の結果が得られた」とした上で、「心臓リハビリによる心身の健康状態の改善は、患者の自立性やQOL(生活の質)にプラスの効果をもたらすだけではなく、医師と患者の双方が心臓リハビリの有益性を理解するのに役立つだろう」と付け加えている。

[2019年10月8日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

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