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オゾン汚染への曝露が脳出血リスクに関連か

提供元:HealthDay News

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公開日:2018/11/06

 

 オゾン汚染への曝露により一部の脳出血(頭蓋内出血)を発症するリスクが高まる可能性があることが、米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院のElissa Wilker氏らによる研究で明らかになった。研究の詳細は「Stroke」10月18日号に掲載された。

 これまでの研究で、脳梗塞の発症と大気中の微粒子状物質(PM2.5)への曝露との関連が示されている。しかし、地表面のオゾンなどの大気汚染が脳出血に及ぼす影響を調べた研究はほとんど実施されていなかった。脳出血は脳卒中全体の約10%を占め、米国では年間4万人~6万7,000人が発症すると推定されている。脳出血患者の3分の1から半数は1カ月以内に死亡し、生存しても6カ月以内に完全に回復するのは5人に1人にとどまるとされる。

 今回の研究では、1994~2011年に米マサチューセッツ総合病院で脳出血の治療を受けた患者577人を対象に、患者のデータを発症前の大気汚染レベルへの曝露状況と比較した。

 その結果、微粒子状物質とカーボンブラック(黒色炭素)、二酸化窒素の3種類の汚染物質への曝露が増大しても脳出血リスクの上昇はみられなかったが、地表面のオゾン汚染レベルが高いと脳出血リスクは上昇することが明らかになった。また、脳出血の部位による層別解析によると脳葉内出血はオゾン汚染レベルと関連したが、深部脳出血との関連は認められないことも分かった。なお、この健康に有害なオゾンは、排気ガスなどの大気汚染物質と紫外線が反応することにより発生するという。

 Wilker氏によれば、今回の研究では特に脳アミロイド血管症の患者で脳出血リスクが高かったという。脳アミロイド血管症は、脳内の脆弱な小血管の壁にアミロイドと呼ばれる蛋白質が沈着する病態を指す。

 以上の結果から、Wilker氏は「この知見は、脳アミロイド血管症に侵された小血管にオゾン汚染への曝露が影響を及ぼす可能性を示唆するものであり、臨床的にも重要だ」と述べている。一方、同氏は、オゾン汚染による脳出血への影響に関する研究は限られており、重要な因子である可能性はあるが、さらに研究を重ねる必要があるとも付け加えている。

 専門家の一人で米ハリントン心臓血管研究所のSanjay Rajagopalan氏もこの関連についてさらなる研究の必要性を指摘する。しかし、同氏は2010年に大気汚染と脳血管疾患の関連について報告しており、心臓病や脳卒中の既往があるなど高リスクの人は大気汚染への曝露を避ける必要があると強調している。

 Rajagopalan氏は、大気汚染への曝露を減らすには、例えば通勤時などには自動車用の空気濾過システムを使用し、大気汚染レベルが高い地域では外出する際にはマスクを着用して、屋内では空気清浄機を使用することを勧めている。また、これまで大気汚染は主に肺に悪影響を及ぼすと考えられてきたが、それにとどまらず、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患全体に影響することが明らかになってきていると付け加えている。

[2018年10月18日/American Heart Association] Copyright is owned or held by the American Heart Association, Inc., and all rights are reserved. If you have questions or comments about this story, please email editor@heart.org.
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