第235回 第III相試験の壁高し~スタチンの多発性硬化症治療効果示せず 最終更新:2024/10/08 多発性硬化症患者にスタチンを投与することで、全脳萎縮率が低下することが第II相試験で明らかになっています。しかし、第III相試験では期待されていた治療効果が認められなかったことが報告されました。
第234回 これまでにない作用の統合失調症治療薬を米国が承認 最終更新:2024/10/01 統合失調症治療薬Cobenfyが米国で承認されました。その承認により、これまで処方されてきた薬剤とは一味違う抗精神病薬の使用が同国で可能になります。その作用機序や売り上げ予想は?
第233回 コロナワクチンとがん免疫治療患者の生存改善が関連/ESMO2024 最終更新:2024/09/24 がん患者のコロナワクチン接種が、その本来のコロナ予防効果に加えて、なんとがん治療の効果向上という思わぬ恩恵ももたらしたことが、欧州臨床腫瘍学会(ESMO Congress 2024)で報告されました。
第232回 食塩水点鼻で風邪の小児が2日早く回復 最終更新:2024/09/17 食塩を溶かして作った食塩水の点鼻が、風邪の小児の回復を早めたことが報告されました。通常治療よりも2日早く回復し、薬の使用が少なく、さらに家族へうつすリスクも低いなど、風邪のコントロールが期待されます。
第231回 コウモリが減って乳児死亡が増加 最終更新:2024/09/10 Science誌に掲載された報告によると、コウモリの数が激減したことで、乳児の死亡率が上昇していたことが明らかになりました。一体どのような原因や関連で悪影響を及ぼしたのでしょうか?
第230回 肥満症治療薬セマグルチドでコロナ死亡が減少 最終更新:2024/09/03 肥満症薬セマグルチドによって、COVID-19による死亡率が低下したという第III相試験の長期経過解析が報告されました。全死亡率や有害事象の発現率も良好。どのようなメカニズムが考えられるのでしょうか?
第229回 てんかん薬スチリペントールががん治療に役立ちそう 最終更新:2024/08/27 抗てんかん薬の投与によって、乳酸の蓄積を防ぎ、化学療法に治療抵抗性であった腫瘍の感受性を再び高める可能性が示唆されました。腫瘍を縮小させ、生存期間を延長させることも報告されています。
第228回 ウイルス感染の運命の鍵を握る脂肪酸生成酵素を同定 最終更新:2024/08/20 呼吸器ウイルス感染の重症度において、ある遺伝子が重要な役割を果たしていることが報告されました。季節性インフルエンザや鳥インフルエンザ、コロナウイルス感染症でも共通していて、臨床応用が期待されます。
第227回 いわば毒をもって毒を制す斬新なHIV治療手段がサルで有効 最終更新:2024/08/13 新たなHIV治療がサルを使った検討で有望な成績を収めました。その治療とは、HIV感染をHIV投与によって封じるというもので、ヒトに投与する試験の計画も進められています。
第226回 古くはヒトの糞中から見つかった細菌が創傷治癒を促進 最終更新:2024/08/06 多くの慢性創傷に存在する細菌が、糖尿病の創傷の治癒を促進することが発見されました。自然に治癒しない創傷を持つ糖尿病患者のための治療法の開発に利用できるかもしれません。