6565.
五百九の段 2023年を振り返ってこの1年を振り返ってみると、昨年と同様、Web小説の執筆に注力しました。具体的には、小説投稿サイトである「カクヨム」にhekiseiというペンネームで毎日書き続けたわけです。最初は何の気なしに始め、投稿しない日もありましたが、すぐにやめることができなくなりました。「書いてやろう」という内発的な動機と、「書かなくてはならない」という意地みたいなもので、気が付けばもう600話以上。ケアネットの締め切りは週1回ですが、小説投稿サイトの締め切りは毎日です。だいたい1話が平均で1,000字程度。1話を書くのに1時間半くらいかかるので結構厳しいです。この毎日1時間半を語学の勉強に費やしていたら、今頃は英語がペラペラになっていたかもしれません。たぶん何日も続かないだろう、とは思いますが。毎日書くのが大変なら、休みの日にまとめて書いたらよさそうです。が、実際はそれも難しく、書き溜めは3話くらいまでが精一杯。多くの場合、朝早く起きて、出勤時間までかかって書いています。だいたい6時過ぎに家を出るので、起きるのは4時半頃。ちょっと正気の沙汰とは思えない気がしてきました。この1年半ほどは、1回も投稿を飛ばしたことはありません。もし飛ばしてしまったとしても、別に誰が困るわけではないので気楽ではあるのですが。驚いたことに、私の外来の患者さんの中にも、Web作家として小説投稿サイトを利用している若い男性がいました。彼の場合は、小説投稿サイトの中でもパイオニアかつ最大手である「小説家になろう」を主戦場にしています。小説投稿サイトを利用している作家に私はリアルで初めて出くわしましたが、この患者さんも趣味を同じくする私の存在に「今年1番の衝撃です!」と驚いていました。最近は乱立気味の小説投稿サイトですが、「カクヨム」と「小説家になろう」の違いを説明します。規模は「小説家になろう」のほうが大きく、登録ユーザー数は250万人以上、作品掲載数も100万以上です。一方、「カクヨム」のほうも登録ユーザー数は100万人以上なので、おそらく小説投稿サイトの中では2番目に大きいのではないかと思います。「カクヨム」の特徴は、何と言ってもコメント欄の充実。自分が投稿した小説を読んだ人がハートマークで応援してくれたり、コメントで感想をくれたりするので、それが励みになります。もらったコメントには返信することもでき、またその人の書いている小説をこちらも読んでコメントを残すことも、まれではありません。「『カクヨム』は一種のSNSだ」と言った人がいますが、本質を突いている意見だと思います。私の場合、毎日欠かさず読んでくれる人が50~60人。そのうち必ずハートマークを付けてくれる人が15人くらい。自分が投稿を飛ばしてしまったら、この人たちがガッカリするのではないか、と思うとつい頑張ってしまいます。最初は書きたいことが沢山あったのですが、最近は徐々に尽きてきました。それでも1,000話までは続け、今年落選した小説コンテストにまた挑戦しようと考えているところです。ともあれ、来年こそは何らかの成果を残したいと思っています。読者の皆さんも、我と思わん方はぜひとも挑戦してみてください。最後に1句年の瀬に 自分の小説 読んで泣く