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双極性障害の過去のエピソードや治療反応を評価する簡便なスケール

 臨床医が、双極性障害患者の疾患経過および治療反応を評価するために、アナログスケールを使用する方法について、米国・カンザス大学のSheldon H Preskorn氏が報告した。Journal of psychiatric practice誌2017年1月号の報告。 主な報告は以下のとおり。・このアナログスケールは、患者が経験した最も悪いうつ病、軽躁/躁病エピソードを患者ごとに調整できるため、YMRS(Young Mania Rating Scale)のような標準化された評価尺度を補完することが可能である。・また、患者が初発後に完全寛解(スコア0)を達成したかどうかを含め、過去の治療に対する個々の患者のエピソードがどのように反応したかを、臨床医が追跡可能となる。・次いで、急性または慢性の活動性エピソードにおける患者が、身体的および/または精神療法のいずれかの新規治療に対しどのように反応したかを評価可能であり、それは過去の治療に対する反応と比較することも可能である。・今後、このスケールは、患者の疾患経過を評価するために使用可能である。たとえば、完全寛解を伴うエピソード、より重度なエピソードや残存症状の増加を伴う慢性期など。・このスケールを使用することにより、エピソードがどのように発現し消失するか、悪化に影響する各因子(たとえば、対人関係、炎症プロセス、薬物使用)、疾患による悪化があるかどうかなど、患者自身が自分の疾患についてより良い理解を促すことができる。・したがって、この簡便なスケールは、病歴の収集、異なる治療介入の有用性のモニタリング、患者教育を含む多くの目的を達成できると考えられる。関連医療ニュース うつ病と双極性障害を見分けるポイントは 双極性障害、治療反応は予測できるか 双極性障害、再入院リスクの低い治療はどれか

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ブルーリボンキャラバン ~もっと知ってほしい大腸がんのこと2017 in東京~【ご案内】

 東京医科歯科大学医学部附属病院 腫瘍化学療法外科、同院 大腸・肛門外科、同院 腫瘍センター、同大学院 応用腫瘍学講座は、認定NPO法人キャンサーネットジャパンと共催で、2017年3月5日(日)に大腸がん啓発イベント「ブルーリボンキャラバン」を開催する。同イベントは、大腸がんの診断・検査から外科的治療・薬物療法について広く知ってもらうことを目的に、国際的な大腸がん啓発月間でもある3月に毎年開催されている。会場は、東京医科歯科大学M&Dタワー 2階 鈴木章夫記念講堂。総合司会は、フリーアナウンサーの中井 美穂氏が務める。当日は来場者全員にオリジナル冊子「もっと知ってほしい大腸がんのこと」のプレゼントがあり、ブルーを身に着けて来場した方には粗品も用意されている。 開催概要は以下のとおり。【日時】 2017年3月5日(日)《セミナー》 13:00~16:50《ブース展示》12:00~17:00【場所】 東京医科歯科大学 M&Dタワー 2階 鈴木章夫記念講堂 〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45【参加費】 無料【予定内容】《セミナー》 総合司会 中井 美穂氏(フリーアナウンサー) 13:00~13:05 開会挨拶   小西 敏郎氏(NPO法人キャンサーネットジャパン 理事) 13:05~13:25 講演(1) 「大腸がんってどんな病気?~大腸がんの基礎知識~」  石黒 めぐみ氏(東京医科歯科大学大学院 応用腫瘍学講座 准教授) 13:25~13:55 講演(2) 「大腸がんの手術と手術後の生活」  安野 正道氏(東京医科歯科大学医学部附属病院 大腸・肛門外科 科長) 13:55~14:15 講演(3) 「顕微鏡で見た大腸がん~いろんなことがわかります~」  上野 秀樹氏(防衛医科大学校 外科学講座 教授) 14:15~14:30 休憩(15分) 14:30~14:50 体験談 「医学部教授が進行大腸から生還~走る医療者オストメイトとして活動~」  山本 悦秀氏(金沢大学 名誉教授/城南歯科医院 理事長) 14:50~15:20 講演(4) 「転移・再発した大腸がんの治療方針の基本」  植竹 宏之氏(東京医科歯科大学医学部附属病院 腫瘍化学療法外科 科長) 15:20~15:50 講演(5) 「大腸がんの抗がん剤治療~いまとこれから~」  山口 研成氏(がん研有明病院 消化器化学療法科 部長) 15:50~16:00 情報提供 「RAS遺伝子検査とは?」  石川 敏昭氏(東京医科歯科大学医学部附属病院 腫瘍化学療法外科) 16:00~16:15 休憩(15分) 16:15~16:45 Q&A  Q&Aトークセッション 質問票にお答えします!  パネリスト:上記登壇者 16:45~16:50 閉会挨拶  杉原 健一氏(東京医科歯科大学 特任教授)《ブース展示》 会場では大腸がんの検査・治療に使用する機器などのブース展示を開催します。 展示スペースはどなたでもご自由にご観覧いただけますのでお気軽にお越しください。[出展協力] ・東京医科歯科大学医学部附属病院 がん支援相談センター ・東京医科歯科大学医学部附属病院 臨床栄養部 ・東京医科歯科大学 歯学部口腔保健学会 ・公益社団法人日本オストミー協会 ・ブーケ(若い女性オストメイトの会) ・株式会社メディコン ・アミン株式会社 ・ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ・オリンパスメディカルサイエンス販売株式会社 ・メルクセローノ株式会社【問い合わせ先】 ブルーリボンキャンペーン事務局 認定NPO法人キャンサーネットジャパン 〒113-0034 東京都文京区湯島1-10-2 御茶ノ水K&Kビル 2階 TEL:03-5840-6072(平日10時~17時) FAX:03-5840-6073 MAIL:info@cancernet.jp【共催】 東京医科歯科大学医学部附属病院 腫瘍化学療法外科 東京医科歯科大学医学部附属病院 大腸・肛門外科 東京医科歯科大学医学部附属病院 腫瘍センター 東京医科歯科大学大学院 応用腫瘍学講座 認定NPO法人キャンサーネットジャパン【協力】 メルクセローノ株式会社(冊子提供)【後援】 東京都/東京医科歯科大学医師会/東京都医師会/ 日本治療学会/日本臨床腫瘍学会/大腸研究会/ 公益社団法人日本オストミー協会/NPO法人ブレイブサークル運営委員会/ 認定NPO法人西日本がん研究機構詳細はこちら

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非喫煙者では飲酒量と肺がんリスクが逆相関

 飲酒量と肺がんリスクとの関連は、喫煙による交絡の可能性があり研究の解釈を複雑にしている。カナダのルーネンフェルト・タネンバウム研究所のGordon Fehringer氏らは、プールされた大規模なサンプルで、生涯非喫煙者のみの解析によって喫煙による潜在的な交絡を最小限に抑え、飲酒量と肺がんリスクとの関連を調査したところ、とくに飲酒量が低~中等度の人では、飲酒量と肺がんに負の相関を認めた。また、この関連はワインと蒸留酒において示され、ビールでは認められなかったという。International journal of cancer誌オンライン版2017年1月24日号に掲載。 著者らは、International Lung Cancer Consortium(ILCCO)とSYNERGY Consortiumにおける、北米・欧州・アジアでの22件の症例対照研究とコホート研究(生涯非喫煙の肺がん患者2,548人と生涯非喫煙者のコントロール9,362人を含む)を調査した。肺がんの組織分類ごとに分析し、またアルコールの種類(ワイン、ビール、蒸留酒)による関連も調査した。 主な結果は以下のとおり。・飲酒量は肺がんリスクと負の相関を示し、軽~中程度の飲酒者では非飲酒者に比べてリスクが低いことが示唆された。  >0~ 4.9g/日:OR=0.80、95%CI:0.70~0.90  5~ 9.9g/日:OR=0.82、95%CI:0.69~0.99  10~19.9g/日:OR=0.79、95%CI:0.65~0.96・ワインと蒸留酒では負の相関がみられたが、ビールではみられなかった。 なお著者らは、この結果に喫煙による交絡の影響はないが、他の因子による交絡は排除できないとしている。

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1型糖尿病のHbA1c改善に持続血糖測定が有用/JAMA

 頻回インスリン注射(MDI)で血糖コントロールが不良な1型糖尿病患者では、持続血糖測定(CGM)を用いた治療は通常治療よりも6ヵ月後のヘモグロビンA1c(HbA1c)の抑制効果が良好であることが、米国・Jaeb Center for Health ResearchのRoy W Beck氏らが実施したDIAMOND試験で示された。研究の成果は、JAMA誌2017年1月24・31日号に掲載された。米国の1型糖尿病患者について、米国糖尿病学会(ADA)のHbA1cの目標値(18歳未満:7.5%[58mmol/mol]、18歳以上:7.0%[53mmol/mol])の達成率は約30%にすぎず、糖尿病管理の改善が求められている。CGMは、5分ごとにグルコースを測定し、低血糖および高血糖の警告機能を備え、グルコースの傾向を示す情報を提供するため、1日に数回の血糖値の測定よりも有用な糖尿病管理情報をもたらす可能性があるという。CGMの効果を評価する米国の無作為化試験 DIAMONDは、MDIを受けている1型糖尿病患者におけるCGMの有効性を評価する多施設共同無作為化試験(Dexcom社の助成による)で、2014年10月~2016年5月に行われた。 対象は、年齢25歳以上、MDIによる治療を1年以上受けており、HbA1cが7.5~9.9%、試験開始前の3ヵ月間にパーソナルCGMデバイスの使用歴がない1型糖尿病患者であった。 被験者は、CGM群または対照群に無作為に割り付けられた。CGM群は、CGMシステム(Dexcom G4 Platinum)が提供され、5分ごとに間質液中のグルコース濃度を測定した。対照群は、1日4回以上の血糖値の測定が求められた。 主要評価項目は、ベースラインから24週までのHbA1c(中央判定)の変化の差とした。 2014年10月~2015年12月に、米国の24施設に158例が登録され、CGM群に105例、対照群には53例が割り付けられた。155例(CGM群:102例、対照群:53例)が試験を完遂した。24週時のHbA1cが0.6%抑制 ベースラインの全体の平均年齢は48(SD 13)歳(範囲:26~73歳、60歳以上:22%)、女性が44%で、糖尿病罹病期間中央値は19年(四分位範囲:10~31年)、平均HbA1cは8.6(SD 0.6)%であった。6ヵ月目(21~24週)に、CGM群の完遂例の93%が週に6日以上CGMを使用していた。 ベースラインからの平均HbA1cの低下は、CGM群が12週時1.1%、24週時1.0%であり、対照群はそれぞれ0.5%、0.4%であった(反復測定モデル:p<0.001)。24週時のベースラインからのHbA1cの平均変化の補正群間差は-0.6%(95%信頼区間[CI]:-0.8~-0.3%、p<0.001)であり、CGM群が有意に良好であった。 また、24週時のHbA1c<7.0%の達成率(CGM群:18% vs.対照群:4%、p=0.01)、HbA1c<7.5%の達成率(38% vs.11%、p<0.001)、HbA1cが10%以上低下した患者の割合(57% vs.19%、p<0.001)は、CGM群が良好であった。 これらCGM群のHbA1cに関するベネフィットは、全年齢、ベースラインのHbA1cの範囲(7.5~9.9%)のすべての患者で認められ、学歴による差もなかった。 低血糖(<70mg/dL)の期間中央値は、CGM群が43分/日(四分位範囲:27~69)、対照群は80分/日(四分位範囲:36~111)であり、有意な差が認められた(p=0.002)。重篤な低血糖は両群とも2例ずつに発現した。 著者は、「より長期的な効果とともに、臨床アウトカム、有害事象を評価するには、さらなる研究を要する」としている。

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Dr.林の笑劇的救急問答12

第1回 創傷処置1 まずは洗おう!そうしよう! 第2回 創傷処置2 痛くない注射 第3回 高血糖救急1 腹痛なら胃腸炎?それダメ!第4回 高血糖救急2 インスリン一発!それダメ! シーズン12下巻のテーマは 「創傷処置」と「高血糖救急」。創傷処置:外傷の患者に行う創処置は、できるだけ“痛くなく”するのは当然!とDr.林。閉鎖療法や縫合の基本、動物咬傷、痛くない局所麻酔注射、釣り針の抜き方、など実演映像を交えて、“痛くない”処置のコツを伝授! 高血糖救急:腹痛の患者に安易に“胃腸炎”というゴミ箱診断していませんか?DKAの患者にインスリンを一発!していませんか?誰もがついやってしまいがちな診療にDr.林が待ったをかけます!高血糖救急でのピットフォールを中心に徹底レクチャー!第1回 創傷処置1 まずは洗おう!そうしよう!創処置の基本は創洗浄!創洗浄の水は滅菌水である必要はないんです!むしろ水道水のほうが感染率が低いというデータも。そう、大切なのは洗い方なのです。また、閉鎖療法や縫合の基本、そして動物咬傷などの感染が懸念される傷についても、エビデンスを提示しながら、正しい創傷処置について解説します。第2回 創傷処置2 痛くない注射 救急や外来に訪れる外傷の患者に行う創処置は、できるだけ“痛くなく”するのは当然!とDr.林。今回は、痛くない局所麻酔注射、皮下ブロック、釣り針の抜き方、停留針、指輪の外し方などを、実演画像を交えて、コツを伝授!患者さんのためにしっかりとマスターしてください!第3回 高血糖救急1 腹痛なら胃腸炎?それダメ!腹痛を主訴に来た患者さんに“胃腸炎”というゴミ箱診断をしていませんか?ウイルス性の胃腸炎は嘔気・嘔吐・下痢の三拍子そろって初めて診断できるものです。解剖学的に説明のつかない腹痛というものはたくさんあります。糖尿病性ケトアシドーシスでの腹痛もその一つ。腹痛を主訴に受診した患者さんの場合には、必ず鑑別疾患にあげましょう!だれもが陥りやすいピットフォールを爆笑症例ドラマとDr.林の講義で確認しましょう!そうすれば決して忘れることはないでしょう。第4回 高血糖救急2 インスリン一発!それダメ!DKAの患者さんが救急搬送!さあ、あなたならどうしますか?インスリンを一発!いやいや、それは絶対ダメです!まずは慌てずゆっくり脱水の補正を行いましょう。脱水の補正の仕方によっては、脳浮腫などの合併症を起こすことも考えられます。どのように補正していくか、まだ教科書にも載っていない最新の話題“Dallas protocol”も取り入れながら、解説します。DKAの患者にやること、そして絶対にやってはいけないことを明確にわかりやすく、Dr.林ならではの講義でお届けします。

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心電図のはじめかた

心電図学習の挫折経験者に救済と無限の愛を付与する最適の1冊!医学書のコーナーにいくと、多種多様な心電図を学ぶ本が所狭しと置かれています。しかし、それでもなお、挫折する医療者が後を絶ちません。本書は、心電図が大のニガテから、今では数多くの心電図講義を行い、心電図本のベストセラーまで出版するようになった著者が、本当に基礎中の基礎のところで壁にぶつかっている人たちに向けて書き記したものです。これ以上ないほど丁寧かつ楽しい解説で、無味乾燥に見えていた「波」が、饒舌に語りかけてくるように感じることでしょう。心電図を苦手とするすべての医療者に贈る1冊です。画像をクリックすると、内容の一部をご覧いただけます。画像をクリックすると、内容の一部をご覧いただけます。    心電図のはじめかた定価2,600円 + 税判型A5判頁数200頁発行2017年1月著者杉山裕章Amazonでご購入の場合はこちら

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153)コレステロールの働きを簡単に説明する【脂質異常症患者指導画集】

患者さん用説明のポイント(医療スタッフ向け)■診察室での会話患者コレステロールと中性脂肪は、同じものですか?医師同じように思えますけど、ちょっと違うんです。中性脂肪がエネルギー源なのに対して、コレステロールや細胞は、ホルモンの材料になるんです。患者なるほど。ホルモンって、ホルモン料理のホルモンですか?医師関西ではモツは食べずに捨てるもの「放るもん」なんていって、ホルモンの語源とする説もありますね。この場合はそれとは違って、ステロイドや女性ホルモンのことで、ギリシャ語の「ホルマオ(刺激する、呼び覚ます)」が語源です。患者なるほど。女性ホルモンのホルモンですか…。医師そうです。そのため、女性は更年期を迎えると、女性ホルモンの材料が必要なくなり、コレステロールの値が高くなっていきます。患者なるほど。だから、閉経した後にコレステロール値が高くなってきたんですね(納得した顔)。●ポイントコレステロールの働きとともに、女性では更年期以降にコレステロール値が上昇する仕組みをわかりやすく説明します

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認知症ドライバーの運転停止を促すためには

 認知症ドライバーの数は、今後十数年にわたって増加すると予測される。認知症は事故の高リスクと関連しているため、疾患の進行に伴い運転停止が必然となるが、認知症を抱える多くの人々は運転を停止することに抵抗を感じる。カナダ・サニーブルック研究所のNicolette Baines氏らは、認知症ドライバーの運転停止の普及率と発生率に性差があるかどうか、認知症の有無による性差パターンを比較するため、メタ解析を行った。The journals of gerontology誌オンライン版2016年12月26日号の報告。 運転停止における性差の観察研究を2015年7月にMEDLINE、PsycINFO、Scopus、CINAHLより検索した。メタ解析は、ランダム効果モデルを用いて行った。 主な結果は以下のとおり。・認知症の有無にかかわらず、高齢者の運転停止における性差研究データは20件であった。・運転停止は、男性よりも女性において有意に高かった(OR:2.11、95%CI:1.50~2.98)。認知症でない女性においても同様なパターンが認められた(OR:2.74、95%CI:1.85~4.06)。 著者らは「本検討において、認知症の男女では、運転停止のパターンが異なることが示唆された。これは、運転停止の前後において、認知症ドライバーをサポートするためにデザインされた性別特有のアプローチに影響を与えるであろう」としている。関連医療ニュース 認知症ドライバーの運転能力、どう判断すべきか 認知症ドライバーの通報規定、どう考えますか 米国の認知症有病率が低下、その要因は

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ALK陽性NSCLCの1次治療、セリチニブでPFS延長/Lancet

 未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)遺伝子転座を有する非小細胞肺がん(NSCLC)の1次治療において、セリチニブ(商品名:ジカディア)は従来の化学療法に比べ予後を改善することが、フランス・パリ第11大学のJean-Charles Soria氏らが行ったASCEND-4試験で示された。研究の成果は、Lancet誌オンライン版2017年1月23日号に掲載された。ALK遺伝子転座は、NSCLC患者の3~7%にみられるドライバー遺伝子変異で、比較的若年、非喫煙/軽度喫煙歴、肺腺がんの患者に多い。セリチニブは、次世代の選択的経口ALK阻害薬で、血液脳関門を通過するため脳転移への効果も期待できるという。プラチナ製剤ベース化学療法と無作為化試験で比較 ASCEND-4は、ALK遺伝子転座陽性NSCLC患者におけるセリチニブとプラチナ製剤ベースの化学療法の有効性と安全性を比較する非盲検無作為化第III相試験(Novartis Pharmaceuticals社の助成による)。 対象は、年齢18歳以上、ALK遺伝子転座を有する未治療の局所進行または転移性のNSCLC(Stage IIIB/IV)で、で、全身状態(WHO PS)が0~2、無症候性または神経学的に安定した脳転移を有する患者とし、術前または術後の全身療法の終了から12ヵ月以上経過後の再発例も可とした。 被験者は、セリチニブ(750mg/日)を経口投与する群またはプラチナ製剤ベースの化学療法を施行する群に無作為に割り付けられた。化学療法は、シスプラチン(75mg/m2)またはカルボプラチン(AUC 5~6)+ペメトレキセド(500mg/m2)を3週ごとに4サイクル施行後に、ペメトレキセドによる維持療法(500mg/m2、3週ごと)を行った。 主要評価項目は無増悪生存(PFS)とし、判定は、無作為割り付けされたすべての患者(最大の解析対象集団[FAS])を対象に、独立の評価委員会が盲検下に行った。有効性解析はFASで、安全性解析は1回以上の薬剤の投与を受けた全患者で実施した。 2013年8月19日~2015年5月11日に、日本を含む28ヵ国134施設に376例(FAS)が登録され、セリチニブ群に189例、化学療法群には187例が割り付けられた。セリチニブ群は全例が、化学療法群は175例(シスプラチン:87例、カルボプラチン:88例)が治療を受け、化学療法群の127例(73%)が維持療法を受けた。PFS期間中央値が2倍以上に延長 ベースラインの年齢中央値はセリチニブ群が55.0歳、化学療法群は54.0歳で、女性がそれぞれ54%、61%、アジア人が40%、44%含まれた。また、非喫煙者はそれぞれ57%、65%、腺がんが95%、98%、転移性(Stage IV)が95%、97%、で、脳転移は31%、33%に認められた。 PFS期間中央値は、セリチニブ群が16.6ヵ月(95%信頼区間[CI]:12.6~27.2)と、化学療法群の8.1ヵ月(95%CI:5.8~11.1)に比べ有意に延長した(ハザード比[HR]:0.55、95%CI:0.42~0.73、p<0.00001)。担当医判定のPFS期間中央値も、セリチニブ群が有意に優れた(16.8ヵ月 vs.7.2ヵ月、HR:0.49、95%CI:0.37~0.64、p<0.00001)。 ベースライン時に脳転移のない患者のPFS期間中央値はセリチニブ群が26.3ヵ月、化学療法群は8.3ヵ月(HR:0.48、95%CI:0.33~0.69)であり、脳転移がみられた患者はそれぞれ10.7ヵ月、6.7ヵ月(HR:0.70、95%CI:0.44~1.12)であった。 全生存(OS)のデータは解析時にはまだ不十分で、OS期間中央値はセリチニブ群が未到達(95%CI:29.3~推定不能)、化学療法群は26.2ヵ月(95%CI:22.8~推定不能)であった(HR:0.73、95%CI:0.50~1.08、p=0.056)。 全奏効率(72.5% vs.26.7%)、奏効までの期間中央値(6.1週 vs.13.4週)、奏効期間中央値(23.9ヵ月 vs.11.1ヵ月)、測定可能な頭蓋内病変の奏効率(72.7% vs.27.3%)、患者報告アウトカム(EORTC QLQ-C30、QLQ-LC13、LCSS、EQ-5D-5L)は、全般にセリチニブ群が良好だった。 最も頻度の高い有害事象は、セリチニブ群が下痢(85%)、悪心(69%)、嘔吐(66%)、ALT上昇(60%)、化学療法群は悪心(55%)、嘔吐(36%)、貧血(35%)であった。Grade 3/4の有害事象は、セリチニブ群ではALT上昇(31%)、γ-GT上昇(29%)、AST上昇(17%)の頻度が高く、化学療法群では好中球減少(11%)、貧血(7%)、嘔吐(6%)、呼吸困難(6%)の順だった。 著者は、「セリチニブは、ALK遺伝子転座陽性NSCLCの1次治療における新たな治療選択肢とみなすことが可能である」と指摘している。

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1型糖尿病の血糖コントロールに持続血糖測定が有効/JAMA

 頻回インスリン注射(MDI)で血糖コントロールが不良な1型糖尿病患者において、持続血糖測定(CGM)を用いた治療は従来の治療に比べ、良好なヘモグロビンA1c(HbA1c)の改善をもたらし、患者の満足度も高いことが、スウェーデン・ウッデバラ病院のMarcus Lind氏らが行ったGOLD試験で示された。研究の成果は、JAMA誌2017年1月24・31日号に掲載された。MDIおよび持続皮下インスリン注入療法(CSII)による強化インスリン療法は、1型糖尿病の合併症を予防、抑制することが報告されている。一方、CGMシステムは、皮下に留置したセンサーで測定したデータを送信機で携帯モニタに送り、患者はグルコースの値を連続的に知ることができるため、インスリン用量の最適化に資するという。スウェーデンの無作為化クロスオーバー試験 GOLDは、1型糖尿病の血糖コントロールにおけるCGMを用いた治療と従来治療の効果を比較する非盲検無作為化クロスオーバー試験(NU Hospital Groupの助成による)。 対象は、年齢18歳以上、MDIによる治療中で、HbA1c≧7.5%(58mmol/mol)、空腹時Cペプチド<0.91ng/mL、罹病期間1年以上の1型糖尿病患者であった。 被験者は、6週間の導入期間の後、CGM(Dexcom G4 PLATINUM)用いた治療を行う群または血糖自己測定による従来治療を行う群に無作為に割り付けられ、26週の治療が行われた(第1治療期)。その後、17週のウオッシュ・アウト期間を経て、治療法をクロスオーバーし26週の治療が行われた(第2治療期)。 主要評価項目は、2つの治療法の26週時と69週時の平均HbA1cの差とした。 2014年2月24日~2016年6月1日に、スウェーデンの15の糖尿病外来クリニックに161例が登録され、142例(最大の解析対象集団[FAS])が2つの治療期を終了した。第1治療期にCGMに割り付けられたのは69例、従来治療に割り付けられたのは73例だった。HbA1c、血糖変動幅、治療満足度が良好、重篤な低血糖は1例 ベースラインのFASの平均年齢は44.6(SD 12.7)歳、男性が56.3%で、平均HbA1cは8.7(SD 0.8)%(72mmol/mol)、平均罹病期間は22.2(SD 11.8)年であった。 治療期間中の平均HbA1cは、CGMが7.92%(63mmol/mol)、従来治療は8.35%(68mmol/mol)であった。平均差は-0.43%(95%信頼区間[CI]:-0.57~-0.29)(-4.7mmol/mol、95%CI:-6.3~-3.1)であり、CGMが有意に良好であった(p<0.001)。 2つの治療期の治療開始時のHbA1cはほぼ同じであったが、治療中は両治療期ともCGMのほうがHbA1cが低い値で経過した。 平均血糖変動幅はCGMが161.93mg/dLと、従来治療の180.96mg/dLに比べて低く(p<0.001)、血糖値のSDもCGMのほうが低値だった(68.49mg/dL vs.77.23mg/dL、p<0.001)。 糖尿病治療満足度質問表(DTSQ、0~36点、点が高いほど良好)はCGMが30.21点、従来治療は26.62点(p<0.001)、DTSQ変化(-18~18点、点が高いほど満足度が良好に変化)はそれぞれ13.20点、5.97点(p<0.001)であった。 WHO-5精神健康状態表(0~100点、点が高いほど良好)はCGMが66.13点、従来治療は62.74点(p=0.02)であった。低血糖恐怖尺度(0~4点、点が高いほど恐怖が大きい)の行動/回避は、それぞれ1.93点、1.91点と差はなかった(p=0.45)。 重篤な低血糖は、CGMは1例(0.04/1,000人年)、従来治療は5例(0.19/1,000人年)にみられ、ウオッシュ・アウト期間には従来治療の患者の7例に認められた(0.41/1,000人年)。 有害事象は、CGMが77例に137件、従来治療は67例に122件発生した。CGMでセンサーに対するアレルギー反応で治療を中止した患者が1例みられた。重篤な有害事象は、CGMが7例に9件、従来治療は3例に9件認められた。 著者は、「臨床アウトカムと長期の有害事象を評価するには、さらなる検討を要する」としている。

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OAの痛みは「炎症性の痛み」+「痛みのブレーキ機能の減弱」

 2017年1月26日(木)、塩野義製薬株式会社/日本イーライリリー株式会社主催のプレスセミナー「変形性関節症に伴う痛みの治療戦略―今までとこれから―」が開催された。まず、島根大学医学部整形外科学教室 教授の内尾 祐司氏より、変形性関節症(OA)に伴う痛みが患者の日常生活に与える実態について、医師と患者を対象に実施された全国意識調査の結果1)を中心に語られた。続いて、日本イーライリリー株式会社 臨床開発医師 榎本 宏之氏より、デュロキセチン(商品名:サインバルタ)の「変形性関節症に伴う疼痛」への適応症追加について語られた。変形性関節症の有病率は高い 変形性関節症は、膝関節や股関節、足関節などによくみられる。なかでも変形性膝関節症は、診断上の患者数が2,530万人と推計され、40歳以上の有病率が男性で42.6%、女性で62.4%と非常に高いことがわかっている2)。そこで今回、変形性関節症に伴う痛みが生活に与える影響と治療実態を知る目的で、膝に痛みを認める患者とその治療を行う医師を対象にインターネット調査が実施された。変形性関節症が日常生活に与える影響は大きい それによると、96.7%の患者が変形性関節症に伴う痛みで日常生活に何らかの支障があると回答し、「立ち上がる、しゃがむなどの動作」、「階段の上がり下がり」、「正座」、「歩行」に関しては、半数以上が支障を来していた。また、普段家事をしている患者の62.2%が、変形性関節症に伴う痛みで家事に支障を来し、最も痛みがひどい時期には、71.6%以上が週2~3日以上支障があると回答した。患者の治療満足度は医師が考えるより低い 患者は、痛みがひどくなったり、長く続くようになったりすると医療機関を受診するが、「変形性関節症に伴う痛み」に対する現在の治療状況について満足しているかを患者に尋ねたところ、「同意する/ある程度同意する」と回答したのは42.8%であった。一方、自分の患者が治療に満足していると思うかを医師に尋ねたところ、56.3%が「同意する/ある程度同意する」と回答し、患者と医師の意識にギャップがあることがわかった。治療に満足していない患者の主な理由は、「期待していた鎮痛効果が得られなかったから」(65.6%)で、「これ以上痛みは軽減しないと思う」、「相談しても治療法を変えてくれなさそう」という理由から、満足していないことを医師に伝えていないことが多かった。変形性関節症の痛みは「持続する炎症性の痛み」+「痛みのブレーキ機能の減弱」 変形性関節症に伴う疼痛は、持続する炎症性の痛みだけでなく、痛みのブレーキ機能である下行性疼痛抑制系の機能減弱も原因の1つと考えられている3)。しかし、今回の調査で、85.5%の医師が変形性関節症に伴う痛みの発生機序は主に「炎症を含む侵害受容性疼痛である」と捉えていた。炎症性の痛みの緩和には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が主に使われるが、下行性疼痛抑制系の機能減弱の改善は見込めない。変形性関節症患者の治療満足度が低い理由は、このあたりにあるのかもしれない。痛みのブレーキ機能はセロトニンとノルアドレナリンによって賦活化される 下行性疼痛抑制系は、神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンによって賦活化されることがわかっている。2016年12月には、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)であるデュロキセチンに、「変形性関節症に伴う疼痛」の適応症が追加され、国内臨床試験において痛みやQOLの改善が認められている。このような薬剤を用いて、末梢神経の侵害刺激だけでなく、中枢神経の機能の面からもアプローチすることで、変形性関節症の痛み治療は、患者にとって、より満足のいくものになるのではないだろうか。痛みを取り除き、治療の良循環を生むことが大切 変形性関節症を発症すると、「痛む→力が入らない→動けない→安静にする→筋力が弱る→軟骨がすり減る→痛む」という悪循環が生まれてしまう。しかし、痛みが取り除かれると、「力が入るようになる→動けるようになる→筋力が戻る→軟骨が保護される→運動療法が可能となる→力が入るようになる」という良循環が生まれ、患者のQOLやADLの向上が見込めると内尾氏は語る。そのため、変形性関節症に伴う痛みの発生メカニズムを考慮した治療を行い、しっかりと除痛することが最も重要であるといえるだろう。1)調査概要 監修:島根大学医学部整形外科学教室 教授 内尾 祐司 氏 調査日:2016年12月2日~3日 対象:変形性関節症患者516名    20歳以上男女(男性155名/女性361名)     医療機関で変形性関節症と診断され、現在治療中または治療を行っていた方     医療機関を受診した際、変形性関節症による痛みの症状が膝にあった方    変形性関節症の治療経験のある整形外科医110名 地域:全国 調査方法:インターネットアンケート調査(実査:株式会社マクロミル) 調査主体:塩野義製薬株式会社、日本イーライリリー株式会社2)Yoshimura N, et al. J Bone Miner Metab. 2009;27:620-628.3)矢吹省司ほか. 臨床整形外科. 2012; 47:127-134.

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エボロクマブ FOURIER試験のエンドポイント達成か

 アムジェン社(THOUSAND OAKS, カリフォルニア)は2017年2月2日、アテローム硬化性心血管疾患(ASCVD)に対するエボロクマブ(商品名:レパーサ)のイベントリスク抑制を評価するFOURIER(Further Cardiovascular OUtcomes Research with PCSK9 Inhibition in Subjects with Elevated Risk)試験において、複合主要評価項目(心血管死、非致死心筋梗塞、非致死的脳卒中、不安定狭心症または冠動脈再建術の入院)および副次的評価項目(心血管死、非致死心筋梗塞または非致死的脳卒中)を達成し、新たな安全性の問題も認められなかった、と発表した。 また、FOURIER試験の被験者で行われた認知機能試験EBBINGHAUSにおいても、その主要評価項目を達成し、エボロクマブの認知機能への影響について、プラセボに対する非劣性を証明したことも明らかにした。 この2試験の結果は、2017年3月17日からワシントンD.C.で行われる第66回米国心臓病学会(ACC)学術集会で発表される(FOURIER試験は、3月17日のLate Breaking Clinical Trialセッション、EBBINGHAUS試験は、3月18日の Late Breaking Clinical Trialセッション)。 昨年(2016年)の米国心臓学会議(AHA)で発表されたGLAGOV試験では、最適なスタチン療法でLDLが適正値に保たれた患者における、エボロクマブのアテローム抑制効果を証明した。このFOURIER試験では、心筋梗塞に加え、虚血性脳卒中、症候性末梢動脈疾患といった、より重症な患者が含まれている。この実臨床に近い多様な対象に対してエボロクマブの心血管イベントリスク抑制を示した、同試験の詳細な発表が待たれる。 アムジェン社(米国)のニュースリリースはこちら

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ここが知りたい!糖尿病診療ハンドブック Ver.3

患者さんのより良いコントロールと合併症予防を目指して新知見を注入糖尿病領域で好評をいただいている書の全面改訂版の登場です。前書Ver.2の刊行から約2年。この間にも、新たなエビデンスの集積、ADA(アメリカ糖尿病協会)の新ガイドラインやわが国学会の高齢者糖尿病の血糖コントロール目標2016の公表など、糖尿病診療を取り巻く環境は、日々進歩を続けています。Ver.3ではこれらの知見を織込み、また、ライゾデグ、トルリシティ、ジャディアンスやウィークリー製剤などの新しい薬剤に関する情報も追加いたしました。糖尿病診療に携わるすべてのかかりつけ医、一般内科医に必携の書です。画像をクリックすると、内容の一部をご覧いただけます。画像をクリックすると、内容の一部をご覧いただけます。    ここが知りたい!糖尿病診療ハンドブック Ver.3定価3,600円 + 税判型A5判頁数368頁発行2017年1月編著岩岡秀明 / 栗林伸一Amazonでご購入の場合はこちら

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新型タバコのブームは日本だけ?

海外では不評?日本でしか売れていない新型タバコ 国内では、新型タバコの人気が急速に広がっています。 海外でも販売されている新型タバコ。しかし、それらの売り上げのほとんどとなる98%が日本での売り上げ……。ということは、海外では新型タバコが受け入れられていないということです。なぜ?海外では、新型タバコに変えても有害性が変わらず、受動喫煙対策にならないことが理解されているから、とも考えられます。社会医療法人敬愛会 ちばなクリニック 清水 隆裕氏Copyright © 2016 CareNet, Inc. All rights reserved.Copyright © 2017 CareNet, Inc. All rights reserved.

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納豆は心血管系疾患の死亡リスクを減少?【Dr. 倉原の“おどろき”医学論文】第84回

納豆は心血管系疾患の死亡リスクを減少? FREEIMAGESより使用 うちの4歳の子供は納豆が結構好きで、ご飯にかけてモリモリ食べています。私も嫌いではないのですが、ご飯にかけてまで食べたいとは思いません。納豆に含まれる血栓溶解酵素であるナットウキナーゼは、世界で唯一の食品由来の血栓予防剤だ、と主張されている研究者もいますよね。今回紹介するのは、有名な高山スタディからの報告。 Nagata C, et al.Dietary soy and natto intake and cardiovascular disease mortality in Japanese adults: the Takayama study.Am J Clin Nutr. 2016 Dec 7. [Epub ahead of print]この研究は、大豆の摂取が心血管系疾患(CVD)のリスクを低下させるかどうか調べたものです。大豆製品として、日本古来の食材である納豆を選びました。研究の目的は、納豆、大豆タンパク、大豆イソフラボンの摂取が、日本の集団ベースコホート研究でCVDの死亡率減少と関連しているかどうかを調べることです。この高山スタディでは、1万3,355人の男性と1万5,724人の女性が選ばれました(いずれも35歳以上と規定)。1992年に登録した時点で、食物摂取に関するアンケートを実施しました。CVDによる死亡は、16年次を超えて発症がみられました。追跡期間中、1,678人の死亡がみられました。その内訳は、677人が脳卒中、308人が虚血性心疾患でした。最も納豆をたくさん食べた四分位の人は、最も低い四分位と比較して、CVDによる死亡リスクを減少させました(ハザード比[HR]:0.75、95%信頼区間[CI]:0.64~0.88、傾向のp=0.0004)。ただし、大豆タンパクや大豆イソフラボンのみを摂取しても、CVDに対する影響は観察されませんでした。脳卒中に対しては、納豆だけでなく大豆タンパクの摂取でも、有意に死亡リスクが減少しました(納豆のHR:0.68、95%CI:0.52~0.88、傾向のp=0.0004、大豆タンパクのHR:0.75、95%CI:0.57~0.99、傾向のp=0.03)。最も納豆を多く食べる四分位の群では、虚血性脳卒中の死亡リスクが有意に減少しました(HR:0.67、95%CI:0.47~0.95、傾向のp=0.03)。最近はいろいろな直接経口抗凝固薬(DOAC)を内服している患者さんが増えている一方、ワルファリンの内服患者さんが減りましたから、またそのうち納豆ブームでも来るのではないかと思っています。インデックスページへ戻る

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循環器内科 米国臨床留学記 第18回

第18回 トランプ大統領の影響先月、オバマ大統領が8年の任期を終えて退任しました。どんな時も品位を保つ一方で、銃による事件で国民が犠牲となった時には感情を露わにし、銃規制を訴えるオバマ大統領には個人的に強い共感を覚えていました。とくに、最後のスピーチは素晴らしいものでした。そして、いよいよトランプ政権がスタートしました。これまではトランプ大統領に関する政策も半信半疑でしたが、彼の考えが少しずつ生活に影響を及ぼしつつあるのを日々感じています。それと同時に、アメリカ合衆国という国で、大統領というたった1人の人間によって、いかに重要なことが決められているのかを感じます。日本でも報道されているように、トランプ大統領が7つの国からの入国を90日間禁止しました。7つの国とは イラク、シリア、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、そしてイエメンです。アメリカではこれまで多くの外国人医師を受け入れてきましたし、今でも数多くのレジデンシー、もしくはフェローシッププログラムが外国人医師を受け入れています。イランやシリアからも毎年多くのレジデントが来ており、2014年のデータでは300人以上のレジデントがマッチしています(イラン101人、シリア85人、イラク72人など)。ちなみに日本人は応募者が50人以下のために数が公表されていません。これらの国、とくにイランやイラク出身の同僚や友人は数え切れないほどいます。実際、家族に会いにスーダンを訪れていたCleveland Clinicのレジデントが、ニューヨークのJFK空港で入国を拒否され、サウジアラビアに帰国を余儀なくされるということがあったようです。記事によると、彼女は先週の月曜日、家族に会うためにサウジアラビアおよびスーダンに2週間の予定で戻ったようです。先週の水曜日にトランプの入国禁止令の噂を聞き、アメリカ大使館に駆け付けました。アメリカ大使館は協力的で、事情を汲み、すぐに新しいビザを発給してくれたようです。ビザを更新し、金曜日にサウジアラビアを出発、土曜日にニューヨークに着きました。しかしそこで彼女は、移民局の職員にビザを取り下げて自発的に国外に出るように告げられました。拒否することもできるが、そうすれば今後5年はアメリカへの入局を禁止されると伝えられ、やむなく自発的にサウジアラビアに戻ることを選択したとのことです。彼女が再び無事にアメリカに入国し、Cleveland Clinicでトレーニングを続けられることを切に願っています。米国で外国人医師として、ビザの下でトレーニングを受けている者として、このようなことが起きていることは本当に残念で、怒りすら覚えます。イランからの友人も、高齢の両親に会うために国に戻りたいが、戻って来られなくなる可能性が高いので、しばらく様子をみるしかないと言っています。医師に限らず、こういった状況に陥っている人々がどれだけいるでしょうか? 自由の国、移民の国と謳われてきたアメリカがこのようなことになり、本当に残念です。私は、現在はこういった事態を客観的に眺めることができていますが、今後、われわれの生活にどのような影響が出てくるのかはわかりません。トランプ大統領は、これ以外にも新たな政策を発表しました。その1つは、政府職員の新規雇用の停止です。われわれが働く退役軍人病院(VA)は大規模な政府組織の1つです。VAにはいろいろな問題を内包しており、そのために患者の治療に遅れが生じていることが、近年問題となっています。そのような状況下で新規雇用が凍結されると、大きな問題となりかねません。そういった事情もあり、現場でも大きな話題となっていました。どうやら、医師や看護師など命に関わる職種は例外となるようですが、詳しいことはまだわかりません。オバマケアの撤廃に向けた大統領令にも署名していますし、今後もトランプ大統領の政策から生じる医療現場での混乱は続きそうです。

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統合失調症に対する短期治療、アリピプラゾール vs.リスペリドン

 統合失調症に対するアリピプラゾールとリスペリドンの短期治療効果および副作用プロファイルについて、インド・カヌール・メディカル大学のP B Sajeev Kumar氏らが、比較検討を行った。Current neuropharmacology誌オンライン版2017年1月12日号の報告。 本研究は、統合失調症に対するアリピプラゾールとリスペリドンによる8~12週間の治療を比較した非無作為化自然主義的盲検化プロスペクティブ研究。対象は、すでにアリピプラゾール(10~30mg/日)またはリスペリドン(3~8mg/日)で治療中の患者。MINI(Mini International Neuropsychiatric Interview:精神疾患簡易構造化面接法)Plus、PANSS、AIMS(Abnormal Involuntary Movement Scale:異常不随意運動評価尺度)、SAS(Simpson Angus Scale)、UKU(Udvalg for Klinske Undersogelser)スケール、CGI-Sを、試験開始時に収集した。1日目およびフォローアップ時に、身体測定(身長、体重、BMIなど)、血圧、脈拍数を調べた。8~12週間後に、MINI Plusを除く検査を再度実施した。 主な結果は以下のとおり。・アリピプラゾール群およびリスペリドン群の両方で、陽性症状、陰性症状の有意な改善が示された。しかし、両群間に統計学的有意差はなかった。・患者によるCGI改善スケールスコアの平均改善度は、アリピプラゾール群で有意な傾向が示された。・UKUスケールにより評価される一般的な(患者の5%以上で認められる)有害事象は、アリピプラゾール群よりもリスペリドン群で高頻度に認められた。・薬物誘発性錐体外路症状は、リスペリドン群でより多かった。・アリピプラゾール群は、体重増加に対する治療がより少なかった。 著者らは「アリピプラゾールは、統合失調症に対する8週間の短期治療において、リスペリドンと同等の有効性を示し、より良好な忍容性が認められた。また、患者満足度および副作用プロファイルも良好であった」としている。関連医療ニュース 統合失調症患者の認知機能に対するアリピプラゾール vs.リスペリドン 2つの抗精神病薬持効性注射剤、その違いを分析 アリピプラゾール vs.その他の非定型抗精神病薬:システマティックレビュー

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禁煙支援サービス、個別の疾患リスク提示で利用者倍増/Lancet

 英国国民保健サービス(NHS)の禁煙支援サービス(Stop Smoking Services:SSS)において、入門セッションへの案内状と一緒に個別のリスク情報(個人が喫煙を継続した場合に起こりうる重篤な疾患の危険度)を提供することによって、標準の一般的な案内状と比較してSSSへの参加率が2倍以上になったという。ロンドン大学のHazel Gilbert氏らが、SSSの利用に関して2つの要素から成る個別化介入の有効性を評価したStart2quit試験の結果、報告した。SSSは禁煙を希望する喫煙者を支援するものだが、利用率は低く、最近はさらに低下傾向にあった。今回の結果を踏まえて著者は、「地域のサービスを体験する機会と組み合わせ、より積極的にアプローチすることで、サービスを受けることに対する患者の障壁を減らすことができ、利用者が増加する可能性がある」と述べている。Lancet誌オンライン版2017年1月24日号掲載の報告。標準的な案内状と、個別のリスク情報+体験会の案内状の効果を比較 研究グループは、英国でSSSを提供している18地域内の一般診療所99施設において、現在も喫煙している16歳以上の喫煙者で、禁煙を希望し、過去12ヵ月以内にSSSを利用したことがない人を対象に、無作為化比較試験を実施した。 参加者は、個々に応じたリスクが示された書類と地域のSSSが行っている任意の入門セッション(体験会)の案内状を受け取る介入群と、地域のSSSを知らせる標準的な通知を受け取る対照群に、ブロックランダム化法を用い性別で層別化し、3対2の割合で無作為に割り付けられた。介入群の参加者は盲検化できなかったが、個々の書類を作成したアシスタント以外の研究者は、割り付けに関して盲検化された。また、一般診療所の医師、スタッフおよびSSSのアドバイザーも、参加者の割り付けを知らされなかった。 主要評価項目は、無作為化から6ヵ月以内のSSSコース(6週間)の初回セッションへの参加とし、intention to treat解析を実施した。介入群では初回セッションへの参加が対照群の約2倍に 2011年1月31日~2014年7月12日に、4,384例が無作為に割り付けられ(介入群2,636例、対照群1,748例)、4,383例が解析対象となった。 SSS初回セッションへの参加者は、対照群と比較して介入群で有意に増加した(158例[9.0%] vs.458例[17.4%]、非補正オッズ比:2.12、95%信頼区間[CI]:1.75~2.57、p<0.0001)。 なお、参加したSSSは151のうち18ヵ所のみで、基準を満たす喫煙者の募集率は4.1%と低く、SSSへの参加と禁煙に対する今回の介入の相対寄与は推定できていない。

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血管止血デバイスの安全性評価に有用な監視システム/NEJM

 DELTA(Data Extraction and Longitudinal Trend Analysis)と呼ばれる前向き臨床登録データサーベイランスシステムを用いた検証により、血管止血デバイスの1つであるMynxデバイスが、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の有害事象増加と関連しており、最初の1年以内で他の血管止血デバイスと有意差がみられることが明らかとなった。米国・Lahey Hospital and Medical CenterのFrederic S. Resnic氏らが、PCI後の有害事象増加が懸念されているデバイスの安全性モニタリングについて、DELTAシステムを用いた戦略が実現可能かを評価したCathPCI DELTA試験の結果、報告した。これまで、医療機器の市販後の安全性を保証する過程は、有害事象の自主報告に依存しており、安全性の評価と確認が不完全であった。NEJM誌オンライン版2017年1月25日号掲載の報告。Mynxデバイスの安全性に関する傾向スコア解析を実施 DELTAは、オープンソースのデータベース管理および統計解析ツールを結合する統合ソフトウェア・コンポーネントで、臨床登録と他の詳細な臨床データから安全性シグナルを前向きにモニターするサーベイランスシステムである。 研究グループは、DELTAシステムを使用し、CathPCI Registryに登録された患者を対象に、Mynxデバイスの安全性を他の承認済み血管止血デバイスと比較する傾向スコア解析を実施した(Mynxは、シースを抜く際に大腿動脈の穿刺部を、生体に吸収されるポリエチレングリコールで止血するデバイス)。 主要評価項目は、全血管合併症(穿刺部出血、穿刺部血腫、後腹膜出血、その他の処置を要する血管合併症)、副次評価項目は治療を要する穿刺部出血および施術後輸血であった。他の血管止血デバイスと比較し、Mynxデバイスで血管合併症リスクが有意に増加 2011年1月1日~2013年9月30日の間に、大腿部アプローチによるPCI後にMynxデバイスを使用した患者7万3,124例のデータが解析された。 Mynxデバイスは、他の血管止血デバイスと比較して、全血管合併症のリスクが有意に増加した(絶対リスク1.2% vs.0.8%、相対リスク:1.59、95%信頼区間[CI]:1.42~1.78、p<0.001)。同様に、穿刺部出血(同:0.4% vs.0.3%、1.34、1.10~1.62、p=0.001)、および輸血(1.8% vs.1.5%、1.23、1.13~1.34、p<0.001)も有意なリスク増加が確認された。 Mynxデバイスによる血管合併症に関する警告(増加が有意であることが最初に認められたこと)は、モニタリング開始後12ヵ月以内に発生した。相対リスクは、事前に定義した3つのサブグループ(糖尿病、70歳以上、女性)でより高かった。 FDAの指示により追加された2014年4月1日~2015年9月30日の間の別の4万8,992例を対象とした解析でも、すべての評価項目に関して最初の12ヵ月以内に警告が確認された。

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