簡単そうに思うかもしれないが、片足で10秒間立ち続けるのは意外に難しい。それができるかできないかが、10年以内の死亡リスクの評価指標となり得るとする、新たな論文が報告された。運動医学クリニックCLINIMEX(ブラジル)のClaudio Araujo氏らの研究によるもので、詳細は「British Journal of Sports Medicine」に6月21日掲載された。
Araujo氏によると、有酸素運動能力や筋力、柔軟性などが加齢とともに徐々に低下していくのとは異なり、バランス能力は60歳ぐらいまでかなりよく維持されているという。しかしその後、急速に低下するとのことだ。同氏らは、「10秒間の片足立ちで静的バランスを簡便に評価できる。高齢者の定期健診に組み込むべきだ」と提案している。