慢性特発性蕁麻疹へのオマリズマブ、最も有効な用法・用量は?

提供元:ケアネット

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公開日:2016/04/26

 

 著者は「本メタ解析の結果は、慢性特発性蕁麻疹に対するオマリズマブ4週間に1回300mg投与の有効性および安全性に関して質の高いエビデンスとなり得る」とまとめている。Journal of Allergy and Clinical Immunology誌オンライン版2016年3月31日号の掲載報告。

 研究グループは、PubMed、MEDLINE、EmbaseおよびWeb of Scienceでデータを検索するとともに、オマリズマブ製造会社の協力を得て、慢性特発性蕁麻疹に対するオマリズマブの有効性および安全性をプラセボと比較した無作為化二重盲検比較試験を特定し、メタ解析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・解析に組み込まれた無作為化二重盲検プラセボ対照試験は、7試験(合計1,312例)であった。
・オマリズマブ群(75~600mgを4週間に1回投与)では、週単位で評価したかゆみや膨疹のスコアが、プラセボ群より有意に低下した。
・オマリズマブの有効性は用量依存的で、週単位で評価したかゆみや膨疹のスコアが最も大きく低下したのは300mg投与であった。
・完全寛解率は、オマリズマブ群がプラセボ群より有意に高く、300mg投与群で最も高かった。
・有害事象の発現率は、オマリズマブ群とプラセボ群で同程度であった。

(ケアネット)