コントロール不良DMの血糖管理、 SMSによる介入で改善/BMJ

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ケアネット

コントロール不良DMの血糖管理、 SMSによる介入で改善/BMJのイメージ

 テキストメッセージ(SMS:short message service)を活用した糖尿病自己管理サポートプログラムは、コントロール不良の成人糖尿病患者の血糖コントロールをわずかだが改善したことが、ニュージーランド・オークランド大学のRosie Dobson氏らによる無作為化試験の結果、示された。高コストで長期にわたる、コントロール不良の糖尿病関連の合併症が増大していることに対し、有効な糖尿病自己管理サポートが求められている。SMSは、自己管理サポートにおいて理想的なツールであるが、これまで糖尿病の自己管理サポートに対する有効性は不明であった。BMJ誌2018年5月17日号掲載の報告。

通常ケアに加えてSMS送信介入、9ヵ月時点の血糖コントロールを評価
 研究グループは、コントロール不良の成人糖尿病患者において、論理的かつ個別に調整されたテキストメッセージをベースとした、糖尿病自己管理サポート介入(SMS4BG)の有効性を調べるため、ニュージーランドの1次・2次医療サービスにおいて、2群平行群間比較の無作為化試験を9ヵ月間にわたり行った。

 被験者は、16歳以上のコントロール不良(HbA1cが65mmol/molまたは8%以上)の1型もしくは2型糖尿病患者366例。2015年6月~2016年11月に、介入群(183例)または対照群(183例)に無作為に割り付けられ追跡を受けた。介入群は、通常ケアに加えて個別に調整されたテキストメッセージのパッケージ送信を9ヵ月間受けた。テキストメッセージで提供されたのは、糖尿病自己管理や生活スタイルに関する情報、サポート、動機付けおよびリマインダーであった。メッセージは、特別に設計された自動コンテンツ管理システムにより送信された。対照群は通常ケアのみを受けた。

 主要評価項目は、血糖コントロール(HbA1c)のベースラインから9ヵ月時点での変化であった。副次評価項目は、3ヵ月、6ヵ月時点のHbA1cの変化、および9ヵ月時点の効果の自覚、糖尿病セルフケア行動、糖尿病に対する苦しみ、糖尿病に関する認識と信条、健康関連QOL、糖尿病管理に関する社会的サポートの認知などであった。

 ベースラインアウトカム、健康状態カテゴリ、糖尿病タイプ、民族性で補正後の回帰モデルを用いて検討した。

通常ケアのみ群と比べてHbA1cは統計的に有意に低下
 HbA1cは9ヵ月時点で、介入群(平均-8.85mmol/mol[SD 14.84])が対照群(-3.96mmol/mol[17.02])よりも有意に低下したことが認められた(補正後平均差:-4.23[95%信頼区間[CI]:-7.30~-1.15]、p=0.007)。

 21の副次アウトカムについて、9ヵ月時点で介入群の改善が統計的に有意に良好であったのは4つのみで、足のケア(補正後平均差:0.85[95%CI:0.40~1.29]、p<0.001)、全体的な糖尿病サポート(0.26、0.03~0.50、p=0.03)、EQ-5D評価による視覚アナログスケール(4.38、0.44~8.33、p=0.03)、糖尿病の症状の自覚(-0.54、-1.04~-0.03、p=0.04)であった。

 SMS4BGに対する満足度は高く、169例中161例(95%)が役に立つと報告しており、164例(97%)が他の糖尿病患者にも勧めたいと思うと報告していた。

 結果を踏まえて著者は、「臨床的意味は不明であるが、このような患者集団において、SMS4BGおよび他のテキストメッセージをベースとしたサポートの利用について、さらなる研究を支持する結果であった」とまとめている。

(ケアネット)

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